シネマ大全 さ行・ス

 スターウォーズ・エピソード3〜シスの復讐 2005年 アメリカ

アナキンとパドメの極秘結婚から3年後、分離主義者の勢力は拡大し、共和国を脅かす存在となっていた。シスの暗黒卿ダース・シディアスは銀河系の支配を成功させるため、邪魔となるジェダイの騎士殲滅の策略を巡らすと共に、アナキンの高い能力に着目。
パドメを失う夢を見たアナキンの恐怖心に付け入り暗黒面に引き込もうと試みる。一方、ジェダイの騎士たちは共和国元老院パルパティーン最高議長の動向に不安を覚え、アナキンをスパイとして送り込むと共に、分離主義者への攻撃を試みるが…。


もう、こうなって来ると、ストーリーや辻褄なんか、どうでも良かった。公開初日の朝一の回に、ドキドキしながら、一人でどうしても観に行きたくなる映画なんて、この先、お目にかかれるのだろうか?

前作では、何とも頼りなかったアナキン役のヘイデン・クリステンセンは、今回、ダーク・サイドへ落ちて行く過程と苦しみを良く表現しており、成長が著しい。ああ、役が役者を大きくして行くのだなぁ、と改めて思う。前作では、大CG大会の“これでもか!”という戦闘シーンにうんざりしてしまったが、今回は、違う。何と言っても、ルーカスのキャラクターの創造力に敬意を表したい。

彼は、このシリーズを始めるにあたって、世界中の神話を読み、映画におけるモンタージュを徹底的に研究したそうだ。あの「エピソード4」にあたる第1作が、黒澤明監督の「隠し砦の三悪人」の完全なリメイクである事は、良く知られているが、もうここまで来ると、一つ一つのキャラクターが、ただイトオシイ。いと美味しい。
「エピソード4」に登場したチューバッカや、今や古臭い感じのする旧ソ連軍みたいな軍服男もキチンと出て来て、観客へのサービスをどの瞬間も絶対に忘れていない。

そして、映画は、「エピソード4」=1977年へと戻って行く。ラスト近くで、あの二つの太陽が出て来た時、まだ乳呑み児のルーク・スカイウォーカーのその後の苦労を思って、思いがけず、涙があふれ出て来た。
お帰りなさい、ルークとレイラ。あれから、もう28年も経ったんだね…。

2005.7.10)