岡村通信 No.84  「デトロイト・ポーカー」 2007年5月31日


いかがお過ごしでしょうか?
つい先程、私の住む地区に、一時間90ミリもの大豪雨がありました。
本当に、窓ガラスが割れるかと思いましたが(汗) 、今は、少し穏やかになって来ました。
そちらは、大丈夫でしたか?


【 最近観た映画の感想 】

映画 『ゾディアック』  http://wwws.warnerbros.co.jp/zodiac/  6月16日 公開予定
実は、この連続殺人事件は未解決のままで、“ゾディアック”は、まだ逮捕されていない。
「オレを映画化して欲しい」と言っていた犯人が、もし生きていたら、この映画を観るかもしれない。
誠実に犯人を探す主人公と同じく、この映画自体も誠実にストーリーを展開させるが、チト長い。
D・フィンチャー監督もきっと、主人公&“ゾディアック”と同じく、少々“取り憑かれて”しまった様だ。

映画 『転校生〜さよなら、あなた』 http://www.tenkousei.net/top.html 6月23日 公開予定
大林宣彦という映像作家は、“大林ワールド”という、超長尺ものの1本の映画を作り続けている人。
全編が、なめらかなフラッシュバック、いや、“思い出”みたいなタッチで、いつも微かな旋律が鳴り続
けている、カノンの様な、詩の様な作品。しかし、ここでの“現実=画面”は、何故か時折、斜めに傾く
から怖い。騙されてはいけない。同じ事を2度やる人ではない。これは、断じてリメイクなどではない。


【 5月13日 日曜日 午後6時 曇り  渋谷 DUO MUSIC EXCHANGE 】

「誕生日だからってよう、お祝いはこっちでチャンとやってンだから、何もお前が電話して来るこたぁ
ないんだよ。 ライブ? ちゃんとやるよ!」

などと言いながら、この記念すべきデビュー35周年ライブ『泉谷しげる・フルライブ!35曲制覇!』
の2階・VIP席に招待してくれた。


    窓の外は黒い街 ありもしない社会の口笛が聞こえる  (「裸の街」)


    エイジ、青い奴らが手引きする赤い街のゴミになる気かよ? (「デトロイト・ポーカー」)


おお、世界中の他の誰に、こんな詞が書けるだろうか? 「春夏秋冬」以外にも、名曲は数多い。
泉谷しげるは、1972年から今日まで、いつも怒り、叫んで来た。
だけど、彼が最も力強いのは、囁いた時。
叫びながら囁き、愛しながらブン殴れる、天下無敵のアンちゃんが、泉谷しげるなのだ。

「オレも歳だからよう、正直、かなりキツいぜ」
「身内に不幸がある奴は、早く帰ってくれ」

等と言いながら、アンコールでも、2日前に59歳の誕生日を迎えたとは思えない、パワー爆発の
連続。 その健在ぶりに、年下の私が大いなる力を貰ってしまった。 

これから、次の映画の撮影に入り、秋には、またライブの予定だという。
すごく楽しみだ。
ありがとう、Mr.ダイナマイト! やっぱり、あなたはオレの大恩人だよ。


【 私の最新の出演情報です 是非ご高覧下さい 】  

『ミーム・シネマサロン〜単独トーク・ゲスト』 6月18日(月)午後7時〜 門仲天井ホール 
上映作品:『巴里の屋根の下』(1930年/ルネ・クレール監督/フランス、92分、モノクロ)
http://www.digital-meme.com/jp/

映画 『九転十起の男・2〜激動編』 http://toyama-brand.jp/INT/2007/02/no2872.php
(市川徹監督/加勢大周、寺田農、堀田眞三、網本圭吾ほか)  絶賛公開中!
激動の近代日本を駆け抜けた、真の実業家・浅野総一郎。不屈の精神で立ち上がり躍動し続けた
男の真実を描く第2弾。前作では描き切れなかった、京浜工業地帯との関わり、困難にもめげず
次から次へと残していった偉業の数々、そして、浅野の荘年時代を力強く描き出す。
私は、浅野が辛酸を舐めた末に興す海運会社へ出資する男・森村市左衛門を演じています。

テレビCM 『メタボリックシンドロームの予防・対策〜ぽんたのしない、する篇』
2月に、大分県の水族館で撮影、セイウチと共演したCMです。ナレーションは、大平透さん。
恐怖に耐えながら、何食わ〜ぬ顔でジョギングする私を是非、御覧下さい。 
http://bb.pref.shizuoka.jp/ から、どうぞ! 
                               
かわさきFM 『岡村洋一のシネマストリート』  http://www.kawasakifm.co.jp/ 

日曜・月曜14〜15時の放送に加えて、同日22〜23時の再放送もあります。
この番組は、インターネットでも、無料で、一ヶ月分の放送が聴けます。
http://is-field.sakura.ne.jp/4.html  から、是非どうぞ! 
6月4日&10日のゲストは、映画プロデューサーの増田久雄さん(「団塊、再起動。」)です。 


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最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
 
もしも時間がありましたら、あなたの近況等を教えて下さい。
待っています。
お身体、大切に…。