岡村通信 No.85  「格別の味」 2007年6月29日

いかがお過ごしでしょうか?
偽装ばかりの世の中ですが、まさか梅雨までが偽物だったとは… 驚きです。


【 最近観た映画の感想 】

映画 『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』

http://www.disney.co.jp/pirates/ 
嵐の中での戦い、更にその最中での求婚と結婚式など見せ場は多く、それなりに楽しめるが
何処かエピソードごとの切れ味悪く、“クライマックス特集”を見せられている感じがするのが残念。
しかし…。
ジャック・スパロウが登場する砂地の上の帆船のシーンは、映画「ザ・セル」や私が大好きだった
V・ヘルツォーク監督の「フィッツカラルド」を想起させて秀逸。
石が蟹に化けるCG、そしてあの小猿の大活躍も楽しい。

待てよ…。
なんだ。すると、これは、“猿蟹合戦”だったのか?
だったら、次回作は、是非とも、“桃太郎”か“浦島太郎”をベースにして欲しいな。

現在のアメリカ映画の技術と厚かましさがあれば、簡単にやれるに違いない。


【 6月18日(月) 午後7時 東京都江東区門前仲町・門仲天井ホール 】

『第2回ミーム・シネマサロン』でのトーク・ゲスト出演だ。
http://www.digital-meme.com/jp/news_events/events/past_events.html
これまで、数多くの映画人にインタビューし、対談して来た私だが、単独での“シネマトーク”は
おそらく5年振りくらいだと思う。しかも、今回は…。

第1回のゲストは、あの日本映画学校の校長で映画評論家の佐藤忠男さんだった。
そして、今宵の上映作品は、フランス映画『巴里の屋根の下』(1930年/ルネ・クレール監督)。
つまり、単なる上映会ではなく、ここは、“玄人の楽屋裏”に近い場所なのだ。

思ったよりも客席が明るく、運悪く、俳優の嶋田豪 http://wing.zero.ad.jp/tsuyoshi-tam/ 
と目が合ってしまい、何だかアガってしまった。あの野郎…。

 ※ レオナルド・ダ・ヴィンチは、映画監督だった!

 ※ “モンタージュ理論”を確立したエイゼンシュタインとチャップリンとの友情

 ※ 日本人は何故、フランスに憧れたのか?

 ※ “世界の恋人”だったアラン・ドロンの話&私がカトリーヌ・ドヌーヴに逢った時の超裏話

 ※ アメリカ映画とフランス映画の最も大きな違い

 ※ ルネ・クレール監督と、『巴里の屋根の下』の見どころ


 これで、ちょうど17分間。
 明らかに詰め込み過ぎ、早口になり過ぎたが、あまり悔いはない。

 もう、2度とやりたくない。
 いや、やっぱり、時々はやりたい(笑)。
 終わって、スタッフらと一緒に飲んだ生ビールの味は格別だった。

【 私の最新の出演情報です 是非ご高覧下さい 】  

テレビCM 『メタボリックシンドロームの予防・対策〜ぽんたのしない、する篇』
2月に、大分県の水族館で撮影、セイウチと共演したCMです。ナレーションは、大平透さん。
恐怖に耐えながら、何食わ〜ぬ顔でジョギングする私を是非、御覧下さい。 
http://bb.pref.shizuoka.jp/ から、どうぞ! 

かわさきFM 『岡村洋一のシネマストリート』  http://www.kawasakifm.co.jp/ 

日曜・月曜14〜15時の放送に加えて、同日22〜23時の再放送もあります。
この番組は、インターネットでも、無料で、過去一ヶ月分の放送が聴けます。
http://is-field.sakura.ne.jp/4.html  から、是非どうぞ! 
7月1日のゲストは、大林宣彦監督(「転校生」)。2日のゲストは、飯田譲治監督(「誘発者」)です。 


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最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
 
もしも時間がありましたら、あなたの近況等を教えて下さい。
待っています。

暑い毎日ですが、どうかご自愛を…。