岡村通信 No.70  「津川さん」 2006年4月30日
GW、いかがお過ごしですか? 


【 最近観た映画の感想 】

映画 『ヨコハマ・メリー』  公開中 http://www.yokohamamary.com/yokohamamary.com/ 

謎の老娼婦をめぐる、このドキュメンタリー全体が、まるで横浜へのラブレターの様だ。
かつて“愚連隊”だったお爺さん達が、在りし日の伊勢佐木町の様子を語るシーンがいい。
お爺さん達は、今でも悪ガキだった。メリーさんは、プライドが高く、非常に個性が強い人。
何も内容を知らず、最後まで観ていると、ちょっと驚いてしまうラストが待っている。
意外にもそれは、切ないけれど温かい。人の一生というものを考えさせられる一本。

【 4月3日 月曜日 午後2時すぎ 曇り 神奈川県川崎市・かわさきFM 】
 
初めてお逢いしたのは、1990年の映画『天と地と』の名古屋キャンペーンの時だった。
その後、1998年の映画『プライド〜運命の瞬間』でもインタビューし、一昨年の映画『欲望』
(篠原哲雄監督)では、初めて共演させて頂いた。

今回、公開中の映画『寝ずの番』 http://nezunoban.cocolog-nifty.com/main/ 
で、初めて監督に挑戦された。三代目の映画監督“マキノ雅彦”さんとしての登場だが
私は、俳優として以前から伺いたかった事も訊いてみた。


“織田信長は、常識とは逆の行動をする所が大好き。俳優もかくあるべき”

“テレビでの演技は、一つ一つのカットが短いので、俳優は前へ押し出す芝居をしないと
視聴者には伝わりにくい”

“威張る監督が多くて、ヤだね。伊丹さんは本当に優しい人だったが、撮影現場での要求は
とても厳しかった”

“出演された10本の伊丹十三監督作品で一番、気に入っているのはどれですか?”

“『あげまん』だね。心身共に、ノリに乗っていた。あれからは、もう落ちる一方ですよ”

“いや、そんな事はありません。ドラマ『サラリーマン金太郎』の最終回で、刺された後
延々と生き続けて演説したりする、あの演技には、打たれました”

“ああ。あれは終わった後、血圧がすごく上がっちゃった。死ぬ芝居というのは、シンドいね”

“ハワイのシーンは、わざと千葉っぽく撮った。生きている事も死んでしまう事も、葬式も映画も
何もかも、全て冗談だと思えたらイイなぁ…。 今回の映画は、そういう映画なんですよ”


ふと、思った。
英語で、“寝る=sleep”は、“死ぬ”の婉曲表現でもある。
輪廻転生があり、彼岸と此岸が交互に来るとするなら、『寝ずの番』とは、もしや、今生きている
この瞬間の事ではないだろうか?

津川雅彦さんは、現在66歳。
若く、オシャレで、意欲的、何をも恐れず発言するシャープさ…。 
早く、次回作が観たい。

ラジオの収録の後、WEB番組『シネマで、PON!』
(無料で視聴可能)も撮影した。

放送コードがないので(?)春歌も出て来ます。
このHPの「映画の部屋」から『シネマでポン!』をクリックして
観てネ!!!


【 私の最近の出演作品です 是非ご高覧下さい 】

映画 『デコトラの鷲・其の参〜恋の花咲く清水港』  5月12日 DVD レンタル開始           http://www.walkerplus.com/tokyo/latestmovie/mo4029.html                             
(香月秀之監督/哀川翔、真中瞳、コロッケ、柳沢慎吾、小西博之、江藤博利ほか)
鷲一郎は、ある日浅草で、ミステリアスな美女・蝶子と出逢い、またもや一目惚れしてしまった!         しかし、蝶子は自分の住所も名前も分からない記憶喪失だった…。                          私は、蕎麦が好きでたまらない清水港・港湾職員を演じています。
 
映画 『ミラーマンREFLEX』 http://www.vap.co.jp/mirror/reflex/ 5月24日 DVD 発売        (小中和哉監督/唐渡亮、伊藤裕子、三輪ひとみ、諏訪太朗ほか)
夜の街、逃げる男を追う怪人たち。その前に謎の男と少女が立ちふさがる。鏡を持った少女が言葉を発すると、鏡の光に包まれた男は“鏡の武神”に変身し、怪人たちを倒した。一方、亜佐美は古代鏡に刻まれた文字の解読を続けていた。
私は、ジャズ喫茶のマスターを演じています。

映画 『ノロイ』  http://www.no-ro-i.jp/  DVD 好評発売&レンタル中
(白石晃士 監督/松本まりか、荒俣宏、飯島愛、ダンカン、アンガールズ他)
小林雅文は、巷で起こる怪奇現象の情報を集めて取材を重ね、書籍やビデオ作品として発表する怪奇実話作家。ある日、取材先で、憎悪を感じさせる強い視線と意味不明な言葉を放つ女・石井潤子に出逢うが、彼女は数日後、忽然と姿を消す…。
私は、物語の中盤で行われる“心霊イベント”の司会者として登場します。
  
かわさきFM 『岡村洋一のシネマストリート』  http://www.kawasakifm.co.jp/ 
月曜・火曜14〜15時の放送に加えて、同日22〜23時の再放送もあります。
周波数は、79・1MHZ。 かわさきFMは、電話でも聴けます。
Teledome 0180−994−791 (通常の通話料のみ) を是非、ご利用下さい。                 5月1&2日のゲストは、荒戸源次郎プロデューサー(『ゲルマニウムの夜』)です。


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                                                                  明日から、風薫る5月。でも、朝夕は、まだ肌寒い日もありますね。                         私は、映画の撮影が2本、あります。                                            季節の変わり目、どうかご自愛下さい。

もしも時間がありましたら、あなたの近況等を教えて下さい。
待っています。
              

では、また!