岡村通信 No.57  「まいっちんぐ・真っ赤か」 2005年4月29日

GWをいかがお過ごしですか? ようやく、気持ちの良い季節になって来ましたね。
 
【 最近観た映画の感想 】
 
映画 『甘い人生』 http://www.amaijinsei.com/   公開中
 
何よりも、主演のイ・ビョンホンが輝いている。
途中で出て来る拳銃の密売屋のエピソードは、ジャームッシュ作品みたいで殺伐とした物語の中に、ちょっとした救いを提供してくれていて楽しい。
ラストが解りにくい気もするが、まぁそんな事はいいじゃあないですか。お互い大人なんだし・・・。
それに、全てを理由で割り切れないでしょ、人の一生なんてさぁ・・・。 甘い?

映画 『PTU』 http://www.p-t-u.com/   公開中
 
近頃、警察とヤクザの境目の発見は、人間の泣き声と笑い声を聞き分けるくらい難しい。
でも、この監督はバイオレンスとコメディの塀の上を楽々と綱渡りして、遊んでいるかの様だ。
最近のタランティーノほどふざけ過ぎてはいないし、イーストウッドほど真面目じゃない。
つまり、“ちょうど良い感じの映画”になっているのだ。
緊急救命時の人工呼吸“マウス・ツー・マウス”の時
唇と唇をくっ付けなくても済む専用のビニール器具がある事を初めて知った。
 
映画 『キングダム・オブ・ヘブン』 
http://www.foxjapan.com/movies/kingdomofheaven/
  5月14日公開予定
 
“宗教の違う人間は、殺しても罪にならない”。 
映画の序章で出て来る台詞だ。 おお、怖わっ・・・。そんな一元論は、アカンで!
これは、聖地・エルサレムを巡る男たちの謀略と戦いを描いた、日本でいうとちょうど、源義経の時代の物語。 
史劇とリメイク続きのハリウッドの“ネタ切れ”よりも、この時代から800年経った今も“富と土地”を求める愚行=戦争を繰り返す人類に、ウンザリして来た。

 
【 4月15日 金曜日 午前8時30分 静岡県駿東郡小山町・足柄学園 】
 
映画 『まいっちんぐマチ子先生・ビギンズ』
(鈴木浩介監督/磯山さやか八木小織、佐野夏芽ほか)
クライマックス・シーンの撮影は、リングを張った校舎の屋上で始まった。
 
「お待たせしました! 日本全国の、いや、全世界の格闘技ファンの皆様。本日は待ちに待った、
こりゃま学園・生徒会VSボクシング部の全面対決が行われます!」

私の役は、全世界に衛星生中継されている(?)格闘技大会の実況アナウンサーだ。
最初に、決め打ちで解説者役の諏訪太朗さんと2ショットでセリフのある全てのシーンを数十シーン、まとめて撮った。 幸いにも、NGはほとんど出さなかった。
自分の記憶力が、思ったよりも衰えていない(?)事がわかり、密かに嬉しかった。

その後、日没まで全体の試合のシーンの中で自分が出ている所を撮影。
近くにある自衛隊の演習場の砲弾の音が、ひっきりなしに聞こえた。
未来永劫、演習だけで終わる事を祈る。
富士山が美しかったが、寒くてたまらない。
しかし、すごく日焼けした。
おまけに花粉症もひどく(ここ御殿場は花粉銀座らしい)、帰ってから一人でビールを飲んだ後の私の顔は、まるで・・・ 赤鬼のお面みたいに赤かった。
 
 
【 私の最新の出演作品です 是非ご高覧下さい 】
 
映画 『理由』  http://www.riyuu.jp/  DVD発売中
(大林宣彦監督/岸部一徳、柄本明、古手川祐子、勝野洋、立川談志、永六輔ほか)               
台風の夜、荒川区の超高層マンションで起きた一家惨殺事件。しかし、ほどなく4人は全くの赤の他人であることが判明し、やがて・・・。宮部みゆき原作。出演者は、何と107人!   
私は、殺された老婆のバッグを浜松駅前で発見する警察官を演じています。
 
関西テレビ ドラマダス 『ぬるぬる燗燗劇場』  DVD発売中 
(西山洋市監督/藤田敏八、大和屋竺、徳尾明美、木下ほうか、秋山菜津子ほか)
’92年に放送された関西テレビの深夜の異色ドラマシリーズDORAMADAS。数ある作品の中で、
“日本一のぬる燗=処女の体で温めた酒”という奇想天外なアイデアが大ウケし、後に映画化もされた「ぬるぬる燗燗」オリジナル版をDVD化。第1弾「ぬるぬる燗燗」と、続編「ぬるぬる燗燗の逆襲」を収録。
私は、両作品で、居酒屋唯一の常連客・常田を演じています。  
 
映画 『世界の中心で、愛をさけぶ』  5月8日 金曜日 20〜22時24分 
http://aiosakebu.yahoo.co.jp/     WOWOW で、テレビ初放送
(行定勲監督/大沢たかお、柴咲コウ、長澤まさみ、森山未來、山崎 努、天海祐希ほか)
大ベストセラーとなった小説では、ほとんど語られることのなかった成長し大人になった主人公・朔太郎のストーリーを大幅に追加。 「現在の愛との対峙」と原作小説にある「過去のアキとの甘くせつない純愛」が織り成すアンサンブル・ストーリーとして再構築。
私は、冒頭に出て来る葬式の司会者を演じています。 
 
映画 『刑事まつり』祭り  日本映画専門チャンネル(CS放送) GWに集中放送
http://www.nihon-eiga.com/0505/0505_04.html
《主人公は刑事であること!》 《完成尺は10分を1秒でも超えてはいけない!》 《1分につき最低でも1回ギャグを入れること!》 という「掟」に従って製作するという新たな試みが話題となり、すでに6シリーズ52作品が世に送り出されてきた。
私は『刑事まつり』(ダジャレ刑事)と『悪魔の刑事まつり』(発狂刑事)に、出演しています。
 
かわさきFM 『岡村洋一のシネマストリート』  http://www.kawasakifm.co.jp
4月からは、月曜・火曜午後2〜3時の放送に加えて、同日夜10時から再放送が
始まりました。(^o^)/ 周波数は、79.1MHZです。かわさきFMは、電話でも聴けます。
Teledome 0180−994ー791 (通常の通話料のみ)を是非ご利用下さい。
 
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春とはいえ、朝夕はまだ寒いです。どうかご自愛下さい。
 
もしも時間がありましたら、あなたの近況等を教えて下さい。
待っています。
              
では、また!