岡村通信 No.45   「さようなら、ドコモたち」 2004年5月30日


お元気ですか? 
先日、遂に携帯電話を買い換えました。
GPSというのは方向音痴の私にとって、夢のような便利さです。
機能が多過ぎて、ちょっと大変ですが…。

【 最近観た映画の感想 】

映画 『深呼吸の必要』  http://www.herald.co.jp/official/shinkokyu/index.shtml

淡々と描く労働、淡々と進む日常、淡々と続くサトウキビ畑…。それは何処までも続いていた。
何もないけど、何でもある。人生の楽園とはここの事。本当は、ここが世界の中心なのかもしれない。
観ている内に、段々と、物語の展開や台詞など大した事でないような気がして来た。映画は目で観て心に語りかけて来るものなのだ、という事を改めて実感する美しき一本。
映画の撮影を通じて、若い俳優達も成長して行ったに違いない。 汗は、美しい。

映画 『パッション』  http://www.herald.co.jp/official/passion/index.shtml

似ている。これは何かに似ている。虐待と公開処刑の映画だ。
鞭打ちの刑、それに続くゴルゴダの丘のシーンは、見るに耐えられないくらいエグい。
しかし、こういう事を愚かな人類は、その後、更に2000年間も続けている。
現在もこのイスラエルからそんなには遠くないイラクで、“正義の使者、民主主義の総本山”=アメリカ合衆国は、似たような事を続け、ずっと東へ上ると、近頃、トップニュースのかの国では、今日も公開処刑が行われているのかもしれない。
アホでマヌケな人類達に、大きな寓話のプレゼント。いやいや、寓話じゃ何も変わらぬのでマイケル・ムーア監督達はもっと頑張らねばならないのだ。 キツ過ぎるが、ドスンと来る一本。

映画 『白いカラス』  http://www.white-crow.jp/  6月19日公開予定

アンソニー・ホプキンスとニコール・キッドマンの共演がうれしい、文学の香り高き佳作。
ネタバレするので、詳しくは書けないが、久々に“人間の業とは…”とか“人種差別とは…”という事を考えさせられた。難しい問題だが、私は、“人種”という概念は、所詮ただの虚構でしかないと思っている。我々人類は全て、数万年前にアフリカ大陸に現れた“グレート・マザー”の子孫に過ぎないのだから。監督は、映画「クレーマー、クレーマー」(’79)でアカデミー賞を受賞したロバート・ベントン。
実は今週、彼に単独インタビューが出来る事になった。 詳しくはHPを…。

【 5月26日 水曜日 午後5時 晴れ 茨城県水海道市・青少年の家 】

映画 『デコトラの鷲〜会津・喜多方・人情街道』の撮影だ。 

[シーン76]  喜多方学園・園長室(夜)

宙に浮いた200万円を前に、鷲一郎、孝作、由紀恵と喜多方学園の園長先生が話し合っている。

園長(私) 「…そういうハナスだったら、由紀恵先生の念願だったスウェーデン留学の費用に
         充てたらどうだべなス?」

由紀恵(野波真帆) 「それが…」

鷲一郎(哀川翔) 「それはダメです。そんな所、行くもんじゃありません!」

           鷲一郎、必死で反対する。

由紀恵 「そうですよね」

園長 「まだ決心が付いてねぇのガシ? ここんとこ,由紀恵先生は忙スガったからなぁ。
      …スコス、休暇を取って、ゆっぐり考えてみたらどうだべなス?」

衣装合わせで、香月秀之監督から
“この映画で唯一、真面目な、ちゃんとした人物の役ですから、よろしくお願いします!”と言われた。
いかにも、福祉ひと筋○十年って感じの茶色系のベストを着て、メガネもそれ風にした。
しかし、実際のところ私は、初めての会津弁だけで、イッパイイッパイだったかもしれない。
公開は、8月下旬の予定だべなス。

【 私の最新の出演作品です 是非ご高覧下さい 】

映画 『Believers』 http://believer.movieweb.jp/
(多胡由章監督/吉沢悠、伊藤歩、瑛太、相沢紗世、大城英司、田中要次ほか)
超能力少年と謳われた栄光は今いずこ。やり手の詐欺師として生計を立てる英冶は情報屋のテルと共謀し、若い女や成金をカモに金を巻き上げる。仕事は成功しても、過去の傷が癒えない英治の心はいつまでたっても空虚なまま。そんなある日、ビルの上から女が落ちてきた。女の名はカオル。その日を境にカオルは英治にしつこくつきまとう。はじめはうざったく思っていた英治だったが…。
私は、テレビ番組のキャスター役で出演しています。
6月12日(土曜日)より、渋谷シネ・ラ・セットにて封切り予定。

映画 『世界の中心で、愛をさけぶ』
 http://aiosakebu.yahoo.co.jp/
(行定勲監督/大沢たかお、柴咲コウ、長澤まさみ、森山未來、山崎 努、天海祐希ほか)
大ベストセラーとなった小説では、ほとんど語られることのなかった成長し大人になった主人公・朔太郎のストーリーを大幅に追加。 「現在の愛との対峙」と原作小説にある「過去のアキとの甘くせつない純愛」が織りなすアンサンブル・ストーリーとして再構築。
私は、冒頭に出て来る葬式の司会者を演じています。 全国東宝系で公開中。

映画 『きょうのできごと』 http://www.kyodeki.jp/
(行定勲監督/田中麗奈、妻夫木聡、伊藤歩、柏原収史、三浦誠己、池脇千鶴、津田寛治ほか)私は、ビルの壁に挟まれた男を救出するレスキュー隊の隊長を演じています。
テアトル池袋ほかで公開中。

映画 『デコトラの鷲(しゅう)〜祭りばやし』  ビデオ、好評レンタル中
(香月秀之監督/哀川翔、こずえ鈴、柳沢慎吾、ルー大柴、小西博之、石橋蓮司、さとう珠緒ほか)
http://cs-tv.net/movie/press/press_detail_05072.html人気シリーズ第一作。
派手さが命のデコトラ(デコレーション・トラック)を転がし、年中旅を続ける鷲一郎が年に一度、故郷の浅草に帰る時がやって来た。三社祭の季節だ。実家に戻ると、ブロンドの若い娘・ルーシーが住みついていて驚くが、たちまち恋に落ちアメリカからはるばる父親を探しに来たという彼女のために一肌脱ぐことを決意するのだが…。
私は、若い妻と名古屋から浅草へ新婚旅行に来た花婿を演じています。

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天気予報によると、来週あたりから、もう梅雨モードに入るとの事。
ちと、早過ぎますがな…。
季節の変わり目、どうかご自愛下さい。

もしも時間がありましたら、あなたの近況等を教えて下さい。
待っています。