岡村通信 No.24 「月と砂漠」 | 2002年10月31日 |
ずんずん、ずんずん寒くなって来ましたが いかがお過ごしですか? 【 近頃、テレビを見て考えた事〜青と赤 】 「とても会いたかったです。」 これが第一声だった。 曽我ひとみさんはいつか詩集を出すと思う。 北朝鮮と、以前、取材したオウム真理教は似ているなあ、と改めて思った。 地村保志さんの顔はワックスで固められたように見えるし、蓮池薫さんはギターを盗まれたスナフキンみたいだ。女性達はもう少し自由に思える。皆さん、是非もう二度と戻らないで、まず歯の治療をなさって下さい。 偉大なる将軍様のいない国に生まれて良かったとは思うけれどでも、かの国はほんの57年前のどこかの小国と似てはいないか? あまり見下したり、バカにしたりしない方がいいと思う。 【 最近観た映画の感想 】 「阿弥陀堂だより」 弱くて、強い映画。 子供たちが野原で遊んだ後、歌を歌いながら家へ帰って行く…、ただそれだけの事を見て涙ぐむ樋口可南子。 このシーンが成立している幸福。 “何にもないから何でもある”という、この永遠の真理。 北林谷栄はすでに神だ。 「OUT」 セーフ! だけど、観終わった後、そんなに幸せになれないのはどうして? “何でもあるから何にもない”不思議大国ニッポンの中途半端さを映画も最後まで引きずっていた。 西田尚美が暴力をふるう夫を殺したのはもちろん、愛しているから。 「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」 若い時期に天才で、その後ただの人になってしまった子供達を持ってしまったワガママ親父、ジーン・ハックマンの枯れた、しかし厚かましい感じが最高。個性派俳優と曲者役者が激突している作品なのに、誰も沈没していないのはスゴイ。 【 10月25日 金曜日 静岡県・中田島砂丘 】 映画『 3 on 3 』 (佐々木浩久監督/ラッパ我リヤ、三輪ひとみ、黒沢清ほか) シーン19 テレビ画面 の撮影 桐山レポーター(私) “ はい、現場です。 脱走は犯人の護送中に起きました。 死傷者の数など、詳しい事はまだわかっていませんが…” 自分の出演シーンは昼頃に終わり、一人で砂漠みたいな砂丘を海の方まで散歩する。 風紋が美しい。 思い出した! 以前ここへ来た時の事を。 そう、大学4年の春、思いつきでみんなでレンタカーを飛ばし、名古屋からビュンビュンやって来た。生まれて初めて無免許運転をして、危うく海に落ちそうになった… ふと、今、話題の24年間という時間のサイズを実感し…またスタッフの元へ戻って行った。 この日、撮影最終日。 駐車場で、皆とシャンパンとビールで乾杯。製作部が前日から煮込んだというおでんは(やる気をなくした竹輪みたいになっていたソーセージ を除いて)たまらなく美味かった。 朝、5時に家を出て、帰って、午後11時。 行きも帰りも月が出ていた。 独り暮らしが長いとこういう時、ちょっと寂しい。 【 私事ながら、ずんずんと深まりゆく秋にグッと来る映画を… 】 映画 『KUMISO』 (香月秀之監督/松田敏幸、津川雅彦、石橋蓮司ほか) 伊丹十三監督「お葬式」のヤクザ・バージョンともいえる、人間味あふれる作品。 私はまたまたテレビ局のレポーターとしてお葬式のシーンに登場します。 11月2日土曜日より新宿ジョイシネマ3でロードショー。 映画 『血を吸う宇宙』 (佐々木浩久監督/出演・中村愛美、阿部寛ほか)が、25日、DVD発売になりました。 すっごくメチャメチャな娯楽作品。 私は謎の刑務所の看守長の役です。特典映像も超充実。 是非ご高覧下さい。http://www.omega.co.jp/~chiwosu/ 映画 『エコエコアザラク』 ’95年 (佐藤嗣麻子監督/吉野きみ佳、菅野美穂、高樹澪ほか)シリーズ第一作。ご存知、黒井ミサに仕切りの元を頼む生徒ら。 私はちょっとエッチな化学教師の役。魔術をかけられてひどい目に遭います。 11月7日 木曜日 深夜 2時05分〜3時40分 テレビ東京で放送予定です。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 もう、年賀状が発売される季節になってしまいましたね。 もしもよろしければ、あなたの近況などをお知らせ下さい。 この頃、寒くなって来ましたが どうか風邪に気をつけて… ではまた! |