岡村通信 No.21 「めんたいドリーム 」

2002年8月1日

暑中お見舞い申し上げます。

台風の当たり年といわれている今年ですが、ここしばらくはお休みのようでホッとしています。 
いかがお過ごしでしょうか?

【 最近観た映画の感想 】

「マジェスティック」
1950年代のハリウッドの赤狩りで窮地に陥った脚本家が記憶喪失になり、別の街で違う人生を生きようとするという、実にジム・キャリーにぴったりの心温まる物語。彼の過去の出演作品の集大成といった趣きもある。

「タイムマシン」
原作者のH.G.ウェルズのひ孫が監督しているなんて、それだけでタノしくなって しまう。一挙に150年くらい経ってしまうニューヨークの街を俯瞰で見せる シーンは短いけれど、なかなかの見もの。それにしても80万年後の世界は何故こうも絶望的なのか。

「猫の恩返し」
主人公の女の子が住んでいる近所の商店街の人々が他人に全く無関心なのが 併映の「ギブリーズ」(ホノボノとした小品)とまるで逆で かえって不気味だった。
王様と王子様の猫の目が左右違う色なのは、ちょっとした差別なのだろうか?

さて、近頃の私です。

【7月11日 木曜日 晴れ 厚木市 兜巣Nリエイション】

OV「荒ぶる魂〜実録・竹中正久の生涯」(辻裕之監督/小沢仁志、白竜他)の撮影

≪ シーン1054 博多署・取調べ室 ≫
検事(私) 「誰でんよか。 組から一人、責任者を出しちゃらんね?
  したら、残りの組員はすぐに返すけん。もちろん、あんたの弟さんもたい。」
正久(小沢仁志) 「・・・・・・」
検事 「どげん、親分。男気ば出しちゃらんね? 弟さん、まだ未成年たい。 あんたさえ認めてくれれば全員釈放、認めないんなら全員起訴するばい!」

台風一過のこの日、セットの中は蒸し風呂のような暑さ。 
検事役も博多弁も初めてで、前の日は自分の部屋で一人、一日中スゴんでいた。 思ったより早く終わり、スタッフに海老名の駅まで送って頂く。
異常に晴れた青空の中の原色のビル群。 何だかオーストラリアの地方都市にいるようだった。
まだ時間は早い。ワーナーマイカル・シネマズで映画を観ることにする。
ここは今は日本中に増えたシネマ・コンプレックス発祥の地だ。

しかし、前夜の睡眠時間が3時間半くらいだったため、ラスト20分程の所で 不覚にも眠ってしまう。 スクリーンの中のMIBたちが大活躍を始める頃 夢の中で私は今、撮り終えたばかりのシーンをまた練習していた。

「お客様、お客様…」  と、親切に起こしてくれた客席係の女性に私は

「何ねェ!」 と博多弁(?)で怒鳴り返してしまった。 えらいすんません…

【私事ながら、暑い夏のひと時を眠らないで映画を… 】

映画『GO』(行定勲監督/窪塚洋介、柴咲コウ、山崎努、大竹しのぶ 他)
http://www.go-toei.com/ 私は民族学校の教師役で出演しています。日本アカデミー賞他を多数受賞。21日にDVDとビデオが発売されました。

映画『チキン・ハート』(清水浩監督/忌野清志郎、松尾スズキ、岸部一徳 他)
http://www.office-kitano.co.jp/chickenheart/
何もやりたい事が見つからない、しかし心優しい3人の男の友情の物語。
私は元ボクサーの殴られ屋(池内博之)の客になるサラリーマンの役。
8月3日(土曜日)より、東京、大阪ほかでロードショー公開です。

是非、ご高覧下さい。

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もしも時間がありましたら、あなたの近況などを教えて下さい。

暑い日が続きますが夏風邪にご用心。

どうかお身体大切に…

ではまた!