岡村通信 No.7 「まだ早すぎる」

2001年4月19日

お元気ですか? 気持ちの良い季節になって来ましたね。

最近の私です。

《 これまでのあらすじ 》

俳優&DJの岡村洋一は、3月、パリの地下鉄でスリに遭い、大いに落ち込むが、帰国した2日後、フランス映画のオーディションの話が来て小踊りする。
リュック・ベッソン製作、ジャン・レノ、広末涼子主演の大作 「WASABI」。得意(?)の英語とかなり錆びついたフランス語で、ジェラ−ル・クラヴジック監督(「TAXI 2」)とも意気投合、第三次最終選考まで残るが、やはり落ちてしまう。

すっかりフランス嫌いになり、ショックで寝込んでいた岡村に旧知の小中和哉監督(「くまちゃん」他)が声をかけてくれた。岡村は再び元気を取り戻すのだが…

【4月15日 日曜日 晴れ】

稲城市のニュータウンに建つ長野さん宅は幸せな三人家族が住んでいそうな家。
7月から始まる、毎日放送「ウルトラマン・コスモス」第7話“空からのプレゼント”の撮影はこのお宅をお借 りして、素晴らしい天気の中、行われた。

 「行楽日和ですねえ」 と見学中の近所の主婦。
 「ロケ日和ですよね」 と私が言うと、誰かがこう言った。
 「合成日和だなあ…」 さすが円谷プロダクションのスタッフ!

4年前に終了したものの、夏休みの早朝などにその後何度も再放送されている「ウルトラマンティガ」で、 私は地球平和連合のタンゴ博士を演じさせて頂いたが、今回は個人タクシーの運転手役。仕事に疲れて帰宅すると、小学生の息子が何とお風呂場にある物を…! 
奥さん役の蜷川みほさんもほのぼのとした方でなかなか楽しかった。
入浴シーン(?)では、ついに脱いでしまいました。
このドラマは8月下旬放送予定です。

【4月16日 月曜日 晴れ】
かわさきFM「シネマストリート」の生放送で、世界最古の王室のおめでたについて
ノーテンキに話していると、訃報がFAXされて来た。
 河島英五さん  48歳。 
 ウソでしょ、それ。

’80年代半ばにGBS(岐阜放送)の私のラジオ番組「ジャスト・バイヴレイション」で “英五のどんまいプラネット”というコーナーを3年程やって頂いていた。
シルクロードを寝袋担いで一人旅中、アフガニスタンの国境でトラブル。兵士とのお互い 通じない英語でのスリリングなやりとりの話や、人生相談のコーナー等など。 想い出は果てしなくある。メジャーだけど、素朴で汚れていない人、いわゆる芸能界の匂いが全くしない 人。「坂本龍馬みたいにスケールのでっかい人だなぁ」って、会うたびに思ってましたよ。 歌も大好きで したよ。
♪ へばっちゃだめだぜ 先はまだ長い
  42・195キロだぜ
  走れ 走れ ゴールに向かって
  たどり着いたら 泣けてくるだろう
この「どんまい、どんまい」や、「生きてりゃいいさ」に何度励まされた事でしょう。
いつかまた、ラジオかドラマで共演できるものと信じていましたよ。
西岡恭蔵さんに続いて悲しすぎます、いくらなんでも。いくらなんでも…。

今、『河島英五 自選集』というCDを聴きながらこれを書いています。
「酒と泪と男と女」以外にも名曲がいっぱいあります。あなたも、よろしければ一度お聴きになってみて下 さい。

【4月23日 月曜日 午後9時からは是非ともご覧下さい】
TBSテレビ 月曜ミステリー劇場「弁護士・猪狩文助 時の剣」
(水谷俊之監督 出演:いかりや長介さん、原千晶さん他)。
私は、焼き肉屋さんでホステスを口説こうとする、若きIT成金の役です。

またまた自分の事ばかり、長々とすみません。
もしもお時間がありましたらあなたの近況等も教えて下さい。

昼と夜の気温差の激しい今日この頃、どうかご自愛下さい。

ではまた!