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糖尿病豆知識

<インスリンはどのような働きをするのでしょうか?(4)>


そこでQ & Aです。

Q:血糖さえ正常値に保てば、たくさん食べてたくさんインスリンを注射してもいいのですか?

A:いいえ。
インスリンは脂肪組織ではブドウ糖を取り込み中性脂肪に変えます。

ですから、インスリンとブドウ糖がたくさんあればたくさんの中性脂肪が合成され脂肪組織の量が増え肥満になります。

脂肪細胞はインスリンの作用を弱める腫瘍壊死因子αという物質を分泌します。この物質は脂肪細胞が中性脂肪をたくさん貯えて大きくなるほどたくさん産生されます。

したがって脂肪組織の量が多くなって肥満になるほどインスリンの作用が弱くなり(インスリン抵抗性といいます)、同じインスリンの量でも脂肪や筋肉にブドウ糖が取り込まれにくくなるため血糖値が上昇してしまいます。


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