前処理すてっぷその6  

濃縮におけるプロ技。失敗は死を意味するのだ。



さて、あとは分析に向けて最後の仕上げです。
お掃除が完了したら、次はトルエンをドンドン蒸発させて 濃縮しなくてはなりません。

なぜ濃縮が必要なのか??
それは、たとえ環境中で悪さをするくらいたくさんの量がある、 とされている土の中のダイオキシン量でさえも

物凄く微量だからです!

詳しくはだいおきしんってなぁに?を見てくださいね!


とにかく、トルエンをドンドン蒸発させて、 濃〜〜いダイオキシン溶液を作らなくては 薄すぎて分析できません。

薄味を煮詰めて濃い味にする――そんな作業です。

***

蒸発させるには暖めてあげることが基本です。
しかし!
どこまでトルエンを蒸発させるのかというと、

薄っすらと湿っているかな??位まで!

なのです。

完全に干上がってしまうと、ダイオキシンも一部、蒸発してしまうからです。

暖める方法だと、細かな調整がきかないので、 すぐに干上がってしまいます。

そこで、ある程度暖めてトルエンを蒸発させたら、 風を吹き付けて、トルエンを蒸発させます。

この濃縮作業、トルエンを干上がらせてしまったら失敗なので めちゃくちゃ神経を使います。(運の良さが高いと、大丈夫といううわさ・・・)

そう、干上がる一歩手前に
寸止めをする度胸と経験が必要
なのです。


こうして得られた干上がる一歩手前のダイオキシン溶液。 今度は、そこにデカンという溶媒を加えて、 その溶液を

100マイクロリットル(1mlの十分の一)

という、ある決まった量にします。

なぜ、決まった量にするかというと、 そうしなくては、その溶液の中のダイオキシンの量を しっかり把握することができないからです。

水泳が好きな人が10人いたとしても、

全体が50人中10人なのか、
全体が300人中10人なのか、

で、全然10人の意味が違いますよね!
全体の人数(全体の量)をしっかり把握するのが大切なのです!


これで、やっと分析に取り掛かることができます。

ここまでの所要時間、約4日。


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