前処理すてっぷその3  

恐怖の硫酸。



さて、細かいお掃除の始まりです。

まず、酸を取り除かなくてはなりません。 あんな、怪獣が吐き出すような強力な液体を 放っておくわけにはいきませんからね(笑)

運良く、ヘキサンと酸は混ざりません。 油(ヘキサン)と水(酸)は混ざらん!というやつです。 (これがよくわかる図

この性質を利用して、上澄みの油(ダイオキシン入りヘキサン) を取り出すのです。

取り出したあと、完全に酸を取り除くために このヘキサンを水で何回か洗います。

この作業、簡単なのですが、 酸がハネたりするので、結構精神的にイヤです。 なめてると、服がいつのまにか溶けてます。

そうして、ダイオキシン入りヘキサンを洗浄したら、 今度は洗った時にヘキサンに混入してしまった かもしれないを取り除きます。

水、ってやつも分析するために取り除かなくては いけないモノなのです。

これは、水だけを吸収する粉があるので その粉を利用してあげます。
その粉をつめた上下に穴が空いている缶に さ〜〜っとヘキサンを注いであげるのです。 そして、通過した液を三角フラスコでうけて、完了です。

これで分析するまでの行程の
約1/3が終わりました!

ここまでの状態をおさらいしますと、
  • 要する時間は約2日
  • ヘキサンの中にダイオキシンがある
        ヘキサンの中には他に
  • ダイオキシンに性質が似た物質
  • 酸で分解した、土の成分の残骸
        がある。
とまぁ、こんな感じです。
さてさて、さらに細かい掃除は続くのです…

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