前処理すてっぷその1  

ああ、長き分析完了までのタビ。



さあ、土の中に入っているダイオキシンを全部取り出しましょう! そのために、抽出、という作業をします。

その操作、例えば紅茶を作るのと同じような作業をするのです。

紅茶は、Tパックに紅茶の葉っぱを詰めて、そこに熱湯を注いで 葉っぱから紅茶の成分を抽出しますよね。

それと同じ様な感じで、

ダイオキシンを含む土の成分(紅茶の成分)を
(葉っぱ)から抽出します。

具体的には、Tパックのようなものの中に土をいれて トルエンという有機溶媒を注いで抽出するのです!

トルエン、というのはあれです、たまにヤンキーのお兄様方が吸う あのラリってしまうシンナーの元です。

なぜ水ではないのか??
それは、ダイオキシンはあまり水に溶けてくれないからです。 ダイオキシンは、トルエンにたくさん溶けてくれます。

その時、しっかり抽出させるために 暖めながら、トルエンを何度も循環させます。
このトルエン循環作業を最低16時間します。 機械が勝手にやってくれるのですが、 ハッキリ言って長すぎです! 分析のなかの一つの作業で一番時間がかかる部分です。

ちなみに、この抽出方法、専門用語でかっこよく
ソックスレー抽出、といいます。
無断リンクで装置紹介!

こうして、土の中のダイオキシンを含む成分を 液体としてとりだすのです。

さて、この液体にはダイオキシンのほかに たくさん土の成分も詰まってます。
これを取り除くのがまた大変なんです…


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