技術レポート
脊柱は人体の根幹である。脊柱と言う場合、あたかも骨のことを言っているように見えるが、整体の立場からは靭帯、筋膜、筋肉の起始として注目すべきである。
さらに、スリーブとしては、それらが一体になった中心軸と考える。

脊柱を直接に反射点として用いたい場合が多々生じるが、通常困難である。
かわりに、対応点を刺激した後、脊柱を姿勢反射域として動作させる。動作と言っても、ゆっくり深く押すかたちとなる。
姿勢反射を発動させるために、術者が脊柱を中心に全身的に活動する。すなはち、両者の姿勢反射が共鳴するごとくである
振動と音で直接脊柱を開放するテクニックはYouTubeページにあります。

08.01.08
超音波プローブを使います。新たなアプローチを開始します。

側彎からの脱出は可能です。2007.07.23
可能ですが、一般に言われているような簡単なものではありません。曲がっている脊柱について記述したり、方策を考えても全然足りません。脊柱の曲がりは全身のひずみの中心軸上の現れですから、全身のひずみからの脱出を必要とします。特に今まで論じられていないことは、頭(縫合を含む組立のゆがみ)、胸郭です。胸郭は一つ一つの肋骨を分けてみますと、とても複雑です。
もうひとつ、背中側の脊柱だけでなく、胸骨にも側彎に相当するひずみがあります。胸郭のゆがみに由来する胸骨のねじれと、上部と下部の分かれ目における屈折です。これは第二肋骨と第三肋骨の間で起こります。
これについてはわたしの体験記としてリンク先に記録します。

題名をクリックするとごらんになれます
08.01.08
親指、それも足のです。プローブで触ってるだけです。こめかみ、顎関節、それから首へと下がっていきます。「なんで、センセー」などと言われてますが、体の軸のねじれは親指の先に強く凝縮しています。強くすなわち硬く、ですから超音波を必要とします。
Supersonic probe is very good for scoliosis. For old and slim woman, only touch and trace work is sufficient to rilease pain or stress. Of course, reflexional usage is very nice too
前のビデオの続きです。右の上腕の上のほう。大胸筋など。結局、手の親指をほぐすほうがよさそう、という判断です。1,2いずれもが貢献して、首が動くようになりました。
Supersonic probe for scoliosis, succession. Part-1 was for neck, right temple jaw joint. Part-2 for shoulder, upper arm and fingers
さらに続きです。本人の希望の場所です。いつも痛いラインです。ただなでるだけでもいいのです。とくに膝蓋あたりはかたい筋膜が問題で、これはなでるのがいいのです、超音波ですが。
次にお腹ですが、ビデオには入ってませんが、プローブで押していたいとこはさらに押し続けるのです。それでほぐれています。たったもらえばわかります。
Scoliosis-3 is on leg and knee

この方の場合は力を入れるとかえってよくないぐらいである。あらゆる表面をプローブでなでていくと、いたいとこがあります。超音波で反応した故の痛さです。痛い部分が反応して少しほぐれる。したがって、表面の張力パターンは変化して、こんどは別の領域が痛くなる。このように進行するのであるから、なで続ければよい、ともいえます。追加的に考えるのは「シンメトリーを取り戻す方向に動かすにはどこをほぐせばよいのか」ということです。
右の肩甲骨が盛り上がるようになってます。胸郭もそこが盛り上がっているのです。そのあたり、その周囲あたりをプローブでトレースします。やはり痛みを訴えます、力は入れてないのですが。
右の腓骨骨頭とそのまわりです。本人は太ももの外側から下腿の外側がずっといたいというのです。左の脚については、内側が主な操作部位であった。そのうち、右のふくらはぎがうずいてきたので、そこをプローブで押していくと痛みを訴えた。今度はソコ、という現象である。終わってみると、ひだりの脚がポカポカするといいます。ほとんど触ってないのですが、体のねじれの減少で血が通うようになったのです。


 脊柱ほぐしの基礎技術です 2007.04.10

脊柱編ー2 脊柱前面の解放へ