キナバル山 登山旅行(1997.8.4−10)/マレーシア/サバ州
友人夫妻3組6人で4000m登山に挑戦しました。これは、その時の日記と、写真です。

5日目

8月8日(金)
朝,ホテルの部屋の水が出ない。まったく出ない。フロントに電話をして,洗面の水は出るようになったが,トイレとシャワーはまだ出ない。トイレは致命的だ。洗面の蛇口から水をコップでトイレに少しずつ移して溜める。これで時間をとられた。しばらくして水が出るようになった。さて,出かけよう。まず,市街の北の方にあるツーリスト・インフォメーションへ。受付の女性は丁寧に説明してくれた。ラフレシアは花が咲きそうになると5日前から連絡が入るとのこと。残念ながら,ここ数日は出かけても咲いていないと言われた。ホテルに電話をして,他のメンバを港で待つ。近くの島へ渡るのである。
コタキナバルからボートで15分ほどのところに五つの島が点在しており,トゥンク・アブドゥル・ラーマンという名の海洋公園になっている。港で待っていると,客引きが近づいてくる。車が止まると子供たちが寄っていって荷物を持ったりしてチップをもらっている。「5島全部回って150リンギット。他の船では一つの島で一人10リンギットかかるから,6人ならこちらの方がずっと安い」「エンジンを2台積んだ安全な船だ」と客引きは強調していたが,様子がよくわからないので,客引きをせずに営業している船を選ぶ。しかし,そこに停泊していた大きな船は遠くのラブアン島行きで,チケットを買ったマヌカン島行きは小さなボートだった。あとで考えると,この場合,何を選択しても大差はないようだ。

山から海へ気持ちが良い

白砂青松?松はないか

ともかく,ボートに乗った。途中,サピ島に寄って白人夫婦を降ろし,マヌカン島へ向かう。サピ島は見たところ非常にきれいな島で,ここへも来たくなる。チケットはマヌカン島往復を買ったので,変更しなければならない。ところが,これもあとでわかったのだが,ここは基本的にチャーター制になっており,帰りのボートが来る時刻も決まっていて,いったん決めたことを途中で変更しようとすると面倒くさいことになるようだ。マヌカン島の入り口にいた担当者に相談した結果,マヌカン島からサピ島への往復の船をチャーターし,コタキナバルへの帰りの船を2時間遅らせることで話がついた。我々がチケットを買った会社(KOKTASという名前だった。あるいは公的なものだろうか。よくわからない)がこの海洋公園全体を管理しているらしく,各島にはKOKTASの事務所がある。変更がうまくいったのは,同じ会社のボートだったからかもしれない。要するに,乗る前によく考えて決めておく必要があるということだ。

海は美しかった

シュノーケリングしました

桟橋に降りると,水面にたくさんの魚が目に付いた。当然のことだが「熱帯魚ばかり」である。島に入るには2リンギットかかる。どこか一つの島で払えば,他の島で払う必要はない。マヌカン島で泳ぐ人は泳ぎ,私たちは泳がずにブラブラしていた。11時30分,サピ島へ向かう。泳いでいる二人を残し,4人で島を一周する。あまり歩く人がいないらしく,倒木で道が遮られていたりする。大量のゴミが捨てられていることろもあった。島の最高地点(と言っても15分ほどで着く)あたりには,半ば壊れかけた東屋があった。さらに歩いていくと,反対方向に回ってきた白人の夫婦とすれ違ったが,突然,女性の方が私を見て声を上げた。「ストックホルムに行ったのか」と。私はちょうど,ストックホルムのウォーター・フェスティバルのTシャツ(たぶん現地でなければ手に入らない)を着ていた。女性はストックホルムがホームタウンだという。聞くと,今もストックホルムに住んでいるということだった。それにしても,ヨーロッパからの旅行者が多いと感じる。
しばらく行ったとき,何か音がするのを感じた。猿がすぐそばにいた。逃げないことに驚きながら写真を撮っているうちに猿が怒りだした。どうやら,小猿にカメラを向けたのがまずかったらしい。早々に退散した。すぐに,もとの浜に出た。一周するのに1時間もかからなかった。この浜には若い日本人ペアが二組いた。バイキング形式で食事をしている人たち(コリアンの団体)がいたので,そのサービスをしている人に聞いたところ,ツアー・グループ用で予約制ということだった。近くに魚や海老を焼いている人たちもいて,そこへ連れていってくれたが,使った後の皿をあわてて布で拭きだしたりして,いかにも不衛生な感じがしたので,海の幸の食事はあきらめた。午後2時,マヌカン島へ戻る。午後3時,コタキナバルへ。

恐いサルです

また行きたい島です

港の近くの大きなビルに中華料理店があるので行ってみたが,まだ開いていない。少し歩いたところでレストラン(キャピトル・ホテルにあった)を見つけ,入った。皆の感想ではおいしい味で,一人当たり10リンギット強。麺類を頼んだ人が多かった。クレイポット・ミー(ミーはヌードルの意味)は,柄の付いた土鍋に入った海鮮ヌードルで,なかなか良かったようだ。私はカレーを食べた。悪くなかったが,あまり辛くはなかった。アイスクリームはとても甘い。おいしいが,甘すぎる。アイス・レモン・ティーも,とにかく甘かった。泊まっているホテルまでの帰り道,露店で食べ物を買ったり,工芸品の店でお土産を買ったりする。果物(ランプータン,マンゴスチン)や,葉に包んだ餅米(アミのようなものが米の上にのっていた)などである

マーケットは楽しい

私です

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