キナバル山 登山旅行(1997.8.4−10)/マレーシア/サバ州
友人夫妻3組6人で4000m登山に挑戦しました。これは、その時の日記と、写真です。

2日目

8月5日(火)
朝,8時30分,パン・ボルネオ・ツアーズの車が迎えに来る。ガイド(山岳ガイドとは別)はスコラさん(女性)。公園管理事務所(PHQ)へ向かう。途中,キナバル山の見えるところでしばし停車,写真を撮る。また,果物や工芸品を販売している露店で停車,赤いバナナと小さな黄色いバナナを買った。停車中にスコラさんに聞いたところでは,マレーシアの宗教はイスラム教が中心だが,キリスト教徒,仏教徒もいるとのこと(ただし仏教徒は中国人のみ)。また,ボルネオにはカダザン族,ドゥソン族など多くの部族がいる。ここで露店を出しているのはドゥソンとのことであった(スコラさんはカダザン)。ちなみに,彼女はカダザン語,マレー語,英語の3カ国語を話す。

露店でバナナ購入

PHQへの途中

さて,ホテルを出てから約2時間でPHQに到着。手続きを済ませて食堂のある建物へ行く。午前11時から,他のグループなどと一緒にPHQの職員(男性)のガイドでジャングル(短いコースになっている)を歩く。いろいろ植物の説明をされたのだが,かなりなまった英語で聞き取りにくく,ほとんど理解できなかった。そのあと昼食をとる。マレーシア風のセットメニューで,ご飯を盛った皿におかずを取り分けて食べる。おかずは5皿(つまり5種類)。野菜はまあまあだが,肉の味付けはちょっとつらいものがあった。午後1時から,そばにある庭園(というか植物園)にスコラさんの案内で入る。この時間帯は閉まっているそうだが,スコラさんが頼んで開けてくれたのだ。スコラさんの説明でいろいろな植物を見る。ランが多い。今度はよく理解できた。彼女の英語は日本人にとって非常にわかりやすい。道路の周辺にも花がたくさん植えられている。朝顔が昼に咲いていた。午後2時,スライドショーを見にいく。建物の中に日本人の大パーティがいた。「キナバル登山」と書かれたお揃いのTシャツを着ている。昭島から来たらしい。スライドショーはキナバルの自然の概説だったが,とにかく眠かった。スコラさんにも,眠くなっただろうと言われた。

PHQの植物園巨大ウツボカズラ

野生のラン

午後3時,宿泊するホステルにチェックイン。一部屋8人(2段ベッドが四つ)である。このホステルには,日本人ペアが一組,他の部屋に泊まっていた(先ほどのジャングル散歩でも一緒だった)。部屋に入るときに,ちょうどスコールがやってきた。ものすごい雨だ。しばらくすると,英国人が一人,同じ部屋に入ってきた。名前はデビッド・ウォーレス。かなり年配のように見える。一人で旅をしているという。彼は,家族に無事を知らせなければ,と言って電話をしに出ていった。来る途中の露店で買ったバナナを食べてみたところ,大変おいしかった。特に赤いバナナが良かった。デビッドにもあげたが,彼も非常においしいと言っていた。シャワー室がトイレと同じ区画にあるのだが,シャワーの扱い方は簡単ではないようだった。湯を出すのが難しく,入った人は「ウー寒い」と言って出てきていた。結局,(私たち二人は)この日はシャワーを使わなかった。デビッドの表現によれば,このシャワーで湯を使うのは「コントロールが非常に難しい。しかし可能ではある」。
そろそろ夕暮れというころ,雨が止んできた。夕食は昼と同じ食堂でとった。食事の内容は昼と基本的に同じで,おかずが少々違っている程度。昼ほどには食が進まなかった。山に持って上がる荷物を分けて,早々に床につく。この2段ベッドは手すりがなく,落ちるのがかなり心配になる。下のベッドに二人でメザシ状態になって寝た。これでは日本の山小屋と同じだが。

雨上がりのキナバル山(PHQから)

PHQのホステル

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