らんま1/2 親子編
第5話 くるみちゃん登場
「ハァハァハァ!!!」彼は走っていた。電信柱さえ風圧で傾きそうなほどのスピードで
彼は確かに修行で強くなった…しかしそんな彼も年には勝てず、スタミナは大幅に減少した…
「お父さんすご〜い!!私が背中に乗っているのにスピード全然落ちないね〜」
わけでもなさそうである
「ことね!もう少しの辛抱だ、東風先生のトコにもうすぐ着くからなっ!」
「大げさだよ…ちょっと足くじいただけだって…あっ!お父さん前、前!!!」
「えっ!?」
乱馬の前方1メートルに2人の人の姿が!
「キャー!!!」
(しまった!止まんねぇ…ぶ、ぶつかる!!)
乱馬はあきらめ目をつぶった。…が、ぶつかる衝撃はいくらたってもなかった
おずおず目を開くと…
「東風先生!!それにかすみさん」
そこには少しヒゲをたくわえ眼鏡をかけた男とそれによりそう美しい女性がいた
「久しぶりだねぇ乱馬君、どうだい伸ばしてみたんだけどこのヒゲ似合うかい?」
「あかねちゃんの言っていたこと本当だったのね!あらあら♪すっかり若くなっちゃって」
「あのなぁ……そうだ!それより、ことねの怪我見てくれよ東風先生!」
乱馬はとっさに思い出し背中に乗っているはずの娘の方を振り向くと…
「!!!!!!!!?」
そこには乱馬のせなかを思い切りひっぱっていることねの姿が。
「ことね!お前が俺を止めてくれたのか!?怪我は大丈夫なのか!?なぁ!?なぁ!?」
「もぅ、うるさいなぁ…大変だったんだよ、全速力のお父さん止めるの!だいたい大袈裟なのよお父さん」
「まぁまぁまぁ…親ってそんなもんだよ、自分の子供のことになると周りが見えなくなるってね」
東風がことねをなだめているとき、玄関から5才ぐらいの女の子がでてきた
それと同時に東風の眼鏡が…曇った…
「くるみ、いったいどうしたの?」
しかし東風はことねの方を向いている
「おじさん、くるみちゃんはこっち」
ことねが軌道修正
「どうしたんだい?かすみ」
「あたし、くるみだよ〜」
「どうしたんだい?くるみ」
「あのね,このもんだいがわからないの〜」
「どれどれ、足し算だね、うーんなになに1たす1ねぇ…わかった!答えは×だね」
東風はあげくの果てに指と指を交差させてバツのマークを作ったのを見て
「あらあら♪あなたったらお茶目さんvv くるみ、答えは2よ」
かすみがつっこむ…さすが夫婦である
「東風先生ってね、くるみちゃんの前だといつもあーなのvv あ〜くるみちゃんいいなぁ」
ことねがそれを乱馬にも期待してるかのようにいたずらっぽい笑顔で微笑んだ
それを見て乱馬は少し照れくさそうに頬を赤くした
「お兄ちゃんだ〜れ?」
いつの間にか、くるみが元々丸い目をさらに大きく開いて乱馬の顔を覗き込んでいた
「私のお父さんよ」
「ことねおねーちゃんのおとーさん!?うっそだぁ」
「それが本当なのよ、まぁ子供にはわからないだろうけどねvv」
「おねえちゃんだってこどものくせに!!」
くるみは足をジタバタさせた
「ゴメン、ゴメン、それよりくるみちゃん、私と私のお父さん、恋人にしか見えないでしょ」
ことねは乱馬と腕をくんだ…無理やり組ませたと言ったほうがいいかもしれない
「ことね!!」
「あっほんとだ、おねーちゃんとおにーちゃんこいびとどーしみたい」
「くるみちゃん!!」
「あらあら、昔のあかねちゃんと乱馬君にそっくりね♪」
「かすみさんまで!!」
その後乱馬が顔を標準温度まで戻すのに長時間かかったことは言うまでもない
続く
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天道家のみなさんの家族会議
ことね:東風先生ってほんと面白いよね〜 あかね:乱馬だってことねが生まれたばっかの時はあんなだったわよね
乱馬:・・・・・・・・・・・・・・・・・vv
ことね:やだ、お父さんたら顔真っ赤
かすみ:まぁ恥ずかしがり屋さん♪
乱馬:ことね…東風先生は昔はかすみさんを見た時にもあんな感じだったんだよ
かすみ:あら…やだvv 乱馬君ったら話そらすのうまいんだから
欄間:あかねさんの蹴りをそらす(かわす)のもうまいですよねぇ
あかね:いっぺん死んでこーい!!
欄間:ミーはどこまでもとんでるでやんす〜
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