「第6話
君を治すために前編」
急に倒れたエアリスは病院での診察の結果、”セフィロス病”が進行していることがわかった
これ以上セフィロス病が悪くなるのを最小限に防ぐためエアリスは入院した
そしてクラウドはセフィロス病を唯一、治すことのできる白マテリアを探す旅に出ようとしていた…
「よーし、エアリス待ってろよ!」
クラウドは旅じたくを整えて、とりあえず家を出た。
「おーいクラウド、どこに行く気だ?」
「白マテリアを探しにいくのさ!」
「あのさあ…白マテリアは調合して作る薬だからどっかに落ちてるわけじゃないんだぞ。」
「ザックス!それは本当か?」
「当たり前だろ…そんなことも知らなかったのか?」
(な、なんてこった、それじゃあ俺にはエアリスは助けられないのか…)
「がっかりするのは早いぞ、俺は昨日、白マテリアの調合法を完成させた」
「ザックスありがとう。やっぱ持つべきものは友達だ♪」
「勘違いするなエアリスのためだ!エアリスのことが好きなのはお前だけじゃないんだぞ。」
(ザックスがエアリスのことを好きだったなんて...)
「でもエアリスを助けるという目的は同じだ。俺に協力してくれるな?」
「わかった!で、協力っていうのは?」
「白マテリアの材料収集だ。”ライフストリーム”という液体が足りないんだ。」
「そんなの一人でいけるんじゃないのか?」
「”ライフストリーム”はミディールという地域にしかないんだそこに行くのは飛行機しか手立てはない、
そこでお前の父さんの会社の自社用ジェット機を貸してもらいたいんだ。」
「ふつうの旅客機でいけばいいんじゃないか?」
「ミディールは危険な場所だ。普通の旅客機ではミディール行きはないんだ。」
「だめだよ…父さんの会社の飛行機は故障中なんだ…」
「なんだって!それじゃあ俺たちにミディールにいく手立てはないじゃないか…」
ザックスとクラウドが途方にくれたその時!
・・・ババババババババババ・・・
クラウド達の頭上に巨大な船のような形の飛行機があらわれた
しばらくすると飛行機からハシゴのようなものがでてきた。
「『乗れ』ってことかな?」
「そうかもな」
2人は飛行機の中へ…何の恐怖も感じないところがこの二人のいい所である
「すごいなこの飛行機」
「部屋がたくさんあるよなあ。ちょっとこの部屋はいってみようぜ♪」
クラウドが指さしたのは”オペレーションルーム”と書かれた部屋だった。
・・・ウイーン・・・
「おっ!自動ドアだ」
「おわっ!!」
入り口のすぐそばには思わず驚くほど直立不動の姿勢で立つ作業員がいた
「あっ!すいませんこの飛行機はなんなんですか?」
「お疲れ様です。セーブ、PHS、HP・MP回復」
(はっ?この人何言ってんだ?)
「セーブ、PHS、HP・MP回復ってなんスか?」
「お疲れ様です。セーブ、PHS、HP・MP回復」
帰ってくる返答はさっきとまったく同じである
「ザックスなんかこの人ロボットみたいだな。」
「俺もそう思った…こんな部屋からは早く出ようぜ」
クラウドとザックスは”オペレーションルーム”を後にした…
「この飛行機なんか変だな。形も船みたいだしな」
「ああそうだな…もう降りよっか」
「おまえら!俺の自信作ハイウインドにケチをつけるきか!」
2人が脱出しようとしたとき…なにやら聞き覚えのある声が聞こえてきた。
クラウドとザックスは振り向き…そこにいる人物をみて思わず叫んでいた
『シド先生!!!』
「話は聞いたぜ、泣かさせるじゃねえか自分の好きな女を助けるためになんて、俺は協力するぜ」
「ありがとうございます。ところでなんで先生が飛行機なんて持ってるんですか?」
「飛行機じゃねえ!これは飛空挺って言うんだ、まっいわば空とぶ船ってやつだな。」
「そうなんですか…で、何でそんなの持ってるんスか?」
「よくぞ聞いてくれた!それは俺が作ったからだよ、俺の親父は飛空挺技師なんだよ。」
「そうなんですか…じゃぁなんで先生なんかに?」
「俺の好きな女が教師だからだ!まっそんな事はどうでもいいミディールに出発だ!」
…たったそれだけの理由か… クラウド達はあきれてミディールにつくまで口を開かなかった。
◆ミディールで◆
「やっとついたあ、ところで”ライフストリーム”ってどこにあるの?」
「お前の目の前にある泉のことだよ。」
クラウドの目の前には緑色の泉が広がっている。
「ふーん温泉だと思った。」
「早く採取して帰るぞ」
ザックスはそう言うと、ポケットからスポイトを取り出して泉の水を採取した。
「よしあとは調合するだけだな。早く飛空挺にもどろう。」
ザックスは飛空挺に戻るやいなやシドに次の行き先を告げた
「先生、次は”忘らるる都”に行ってください。」
”忘らるる都”とは少し前に発見された古代遺跡のことで、今は立ち入り禁止になっている。
「一刻も早く調合して白マテリアを作らなきゃいけないのに、なんで”忘らるる都”なんかに行くんだ?
それにあそこは立ち入り禁止のはず。」
「白マテリアの調合は忘らるる都でしかできないんだ…エアリスを助けるためには」
「でもようあそこにはとてもハイウインドを着陸させるスペースなんてないぜ」
今まで黙っていたシドが口を開いた。
「パラシュートを出してください。それでここから飛び降りますから。」
「でもよう帰りはどうすんだ?」
「できるだけ長いロープを出してください。なんとかつかまってよじ登りますから。」
かなり無茶なことを言ってると…ザックスは自分でもわかっていたが
それ以外に方法がないこともわかっていたのでいたぅて冷静だった
「クラウド!一緒について来てくれるよな?」
「もちろん!俺がいかないでどーする」
「おーい、忘らるる都についたぜ!」
まさにグッドタイミングでシドが叫んだ
「よしクラウド行くぞ!」
「1、2の、3!」
2人はかけ声とともに飛びおりた…
第7話に続く
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