音楽家と小鳥 (1995)
 
 
あんまり似てはいませんが、かの有名な某指揮者に溺れていたときの作品です。私は何かに溺れるともうそれしか見えなくなる。というわけで、彼を描いた絵は結構あります。彼の何がいいかって、その銀髪……………。それと横顔。青いひとみ。最近、彼の音楽が好きだったのではなく、ファンタジーに溺れていたことが発覚。

パスカルに言わせれば、姿かたちで好いていたようなものだから、反省すべき点も多くあります。あんまり中身を見ていなかったというか、弦楽器の中に埋れた、銀髪の小柄な指揮者という幻想が、独り歩きをはじめて、次第に大きくなっていった。恋は病気とまでは言いませんが、耽溺はたしかに気紛れという場合が多い。

 
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