ガラパゴスゾウガメGeochelone elephantopus[無弓亜綱カメ目潜頚亜目リクガメ科]ガラパゴスゾウガメがなぜゾウガメと呼ばれるかは、その四肢とによるためであろう。特に後肢は柱状の形態がゾウの後肢によく似ている。動きはのろい。だからこそ、その甲羅によって外敵から身を守る必要があるわけだ。体幹を地面から浮かし、下方を向いた四肢で支えているが大変そうである。移動の際は一肢ずつ前方へ動かすが、やはりゆっくりだ。カメは呼吸をあまりしない。これはヘビにも言えることだが、特殊な血液の循環経路によって、呼吸をあまりしなくても済むというのだ。頸を切り落としたカメが二十三日間も生きながらえたという真偽は別にしてこのこととまんざら関係がないわけでは無かろう。水に棲むカメはこの特性をいかしたといえる。スッポンモドキCarettochelys insculpta[カメ目潜頭亜目スッポン上科スッポンモドキ科]などの水に棲むカメはリクガメと違い、泳ぐに適した四肢になっていて、体幹から下方というよりは伸び出た感じでみずかきがついている。(図参照)

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