エミューDromaius novaehollandiae

[新鳥亜綱平胸上目ヒクイドリ目エミュー科]

さて、ようやく哺乳類を観ていきたいところだが、ここで鳥類にもちょっと触れておこう。前肢を発達させて、空中移動を可能にした鳥たちは、飛ぶために体重を軽くした。多くの場合、後肢は退化し、小さくなった。しかし、反対に前肢を退化させ、後肢が発達した鳥たちがいる。エミューは翼を失い、その代わりに強靱な後肢を手に入れた。平胸というのは、走鳥類に観られる特徴で翼を動かすための胸筋が発達していないから竜骨突起が小さいためである。ペンギンにしても、飛べないし、歩くのも不器用だが、泳ぎにかけては名人というように移動手段は、多様だ。

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