第二十日目


2000年2月11日(金) 33.4k

 6時20分出発 〜 第四十番観自在寺 10時40分到着 後輩合流 12時  会食 〜 旭屋旅館 15時15分到着     
 その後、後輩の車で薬師谷温泉


                                                                第四十番にて 後輩の撮影
 朝はなかなか布団から出れず。結局6時20分出発。やっぱり朝は寒い。本来の遍路道を止めて、ひたすら国道を歩く。1時間ぐらい経つと、とうとう愛媛県の一本松町に突入。やっと「修行の高知」が終わり,「菩薩の愛媛」に入る。昨日、今までずっと眺めてみていた太平洋と別れ,今日は高知と別れられた。これから第四十五番までは大変だけど、気合を入れて頑張ろう。

 一本松町の役場から本来の遍路道で第四十一番に向かう。途中おばさん達が色々道を教えてくれる。御荘町に近づくと、民家が増え、それなりの町並みになってくる。第四十一番には10時40分に到着。その前に托鉢をしているおじさんと会うが,集まりはあんまり芳しくないようである。しかし、私は第四十一番で後輩を待っている間、1,000円の接待を頂き、なんだか悪い気がした。

 今度会えたらこれを渡そうと思ったが、会えずじまいであった。寺では団体客がおり、混雑していた。納経をしたかったが、後輩を待っているので、納経所が空くのを待つ。だが団体客が次から次へときて、その度に声をかけられた。またその中の1人が、1,000円の接待を頂き、1日で2,000円頂き,大変恐縮する。自分の納経を終えると、あの足の速い若者がやってくる。

 彼は近くの旅館に泊まっていたらしく、7時出発だったそうである。彼は割烹料理屋の昇進研修で、代々先輩達が巡ってきたそうである。休憩もせずにひたすら目標に向かって歩き続けているようである。年は同い歳かちょっと下かな。少し話し終えると,彼はまたここから25k先の津島まで向かうそうである。

 僕はひたすら後輩を待っていた。やっと12時過ぎに来た。一緒に写真を撮り、すぐに昼食に。四国のファミレスで、後輩からおごってもらってしまった。後輩は僕の格好が思ったより綺麗で驚いており,わざわざ自分の彼女に連絡していた。お遍路さんが汚いというイメージでもあったのかな。この後,今日泊まる予定の宿屋で待ち合わをし、僕は歩きでそこに向かう。

 到着する次第、後輩の車で宇和島に近い薬師谷温泉に行く。行く道は明日僕が歩く道なのでちょっと複雑な気分であった。温泉は大変気持ちよく、今までの最高のお風呂であり,本当に有難かった。お風呂までおごってもらい、宿屋に戻りそこで夕食。久しぶりに生ビールを2杯飲み,後輩に感謝する。後輩は近く高知に転勤するらしく、いまいち仕事に夢中になれないと言っていたが、僕のために3時間もかけてここまで来てくれて感謝感謝。ただ後輩の車に、計算機とボールペンを忘れたのが痛かった。自分が持っていかなくてもいいのに、車に持ち込んでしまった自分が馬鹿だった。とにかく今日は30k以上歩けて、接待も頂き、そして後輩と会うことが出来、大変よい一日になった。   20時10分記  


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