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5/15
ふと思った。アニマル最新号で死んだカラス面、アニメに出てくるとしたら塩沢兼人がぴったり
じゃないだろうか。
今はただ黙って故人の冥福を祈る。
オーベルシュタインや闇の守護聖(クラヴィス、だっけ?)というシニカルで厭世的な役といえ
ばこの人だったなあ。それでいてぶりぶりざえもんも素晴らしかったが、あれは塩沢兼人を採用し
た方もすごいよな。
で、今日は何といっても倶楽部・マングースである。
待っていたぞ、いとうみきお、その連載を。前回の「無装弾の拳銃で相手を殺す男」もよかった
が、今回のはまた素晴らしい。「燃えよペン」「コミックマスターJ」と並ぶおバカ系漫画ネタコ
ミック、と呼びたい。少なくとも第一回を読んだ限りは。
そして昴だね。天才を描く天才、曽田正人。ああああああ、熱いよ、熱すぎる。
5/14
今日はレヴォである。そういう同人誌即売会である。で、元購買部長が(本人は不本意ながら)
昨夜からうちに泊まりにきた。彼の就職関係の調査をしたりした。いい加減せっぱつまっとるのお。
4時半、家出・・・と思ったのだが準備の都合で10分ばかり遅れる。前日からの肉体的・精神
的疲労からか、意識朦朧足下揺動発言不明瞭状態の元購買部長を叱咤して駅まで早足で急ぐ。始発
を逃すと次が30分以上後になるのだ。
6時15分、現着。文化会館2階への入場列がヒドイ事になっていた。行列が午後まで消えなか
ったのだから恐ろしい。
同人誌即売会の行列は退屈である。今回は元購買部長といっしょに来たので会話ができたが、一
人で並ぶときはどのように時間を潰すかが大問題である。ここでおすすめなのは人間ウォッチング。
行列にならんでいる人間をよく見ると、その人の経験値や属性がよくわかったりして面白い。着目
点は以下。
・服装
暑すぎず、寒すぎない格好が望ましいのはもちろんである。が、ここで大問題なのは外
の行列と開場後の会場内の温度差。特に冬場〜春先のサンシャインは大変。行列中は当
然メチャクチャ寒い。よりによってサンシャインの近くである。ビルが多い。ゆえに風
が強い。ちょっとくらい気温が高くても体感気温は5℃くらい割り引かれる。入場した
ら今度は極めて暑い。会場は天井が低く、また空気の通りが悪い。そこにまっすぐ歩け
ない(局所的には全く身動きがとれない)ほどの人間が詰め込まれるのだから会場内は
とんでもなく暑くなる。下手すると暑いというよりむしろ熱いというのが正しいくらい
だ。行列時の防寒対策はここで完全に裏目に出る。しかも、行列には下手をすると明け
方から並ぶ。大体の即売会の開場は10時から11時くらいだから入場時には気温も高
くなっている。ひどいときは多分30℃以上の差があるはず。体感気温にしたら40℃
と言っても過言ではなかろう。
これを踏まえた服装、つまりは暖かく、かさばらず、脱ぐときにはサッと脱げるような
上着を着ている人は少なくとも素人ではないと見てよかろう。真冬のサンシャインでは
ちゃんとした毛布を持ってきて会場直前には捨ててしまうというリッチなヤツもいる。
・カタログ
ほとんど全ての人が行列の中でカタログを開いている。実はこれが各人の特徴がもっと
もよく表れるであろう最重要ポイント。チェックしてあるサークルのカットを見れば各
人の嗜好が簡単に読みとれてしまうので「ちょっとした知り合い」程度にのぞき込まれ
るととっても恥ずかしい。また、各人の経験値もその人のカタログを見れば大体のとこ
ろがわかってしまうのだ。・・・というわけで行列待ちの間で一番楽しい時間つぶしは
他人のカタログを盗み見ることだったりする(爆)。
・食事
並びながらも朝食はちゃんととるのが正しい並び方。ゴミはちゃんと所定の場所に捨て
るか持って帰るのは一般常識。ってーかちゃんと処分できないヤツは帰れ。
・会話(携帯電話での連絡含む)
極論すれば盗み聞きである。当然の事ながら会話の内容は当人の経験値や嗜好をよく表
している。が、この盗み聞きには違う意味もある。たまに重要な情報を得ることができ
るのだ。特に、サークル参加している友人に会場内の様子を実況してもらって作戦を立
てている人がいたらぜひ盗み聞きしよう(爆)。同人誌即売会は熾烈な情報戦である。
「〜は新刊がないよ」「〜は部数がいくらくらい」という情報はなによりも貴重だ。
・本
カタログチェックに次ぐ時間つぶしの王道。角川スニーカー、富士見ファンタジア、電
撃の各文庫の占める割合が高いのがアレだよなあ。
まだあるけどもうやめておこう。
結論として今日のレヴォはかなり満足。レベルの高い同人誌が多数手に入った。
で、帰りに元購買部長と一緒に渋谷でラーメンを食べ、ゲーセンに行った。そしてそこで今日最
大の・・・いや違う、長いゲーム歴の中でも最大と言い切ってしまおう。とてつもない衝撃を受け
ることになった。
Beat ManiaUDX 3rd style(ホントにややこしい名前だ)のエキスパートモードをやっている
人がいたのだが、やっているコースがなんとコース8の裏!!しかもダブルプレイ!!!1曲でも
クリアできたらそれだけで1週間は自慢できるという難曲が5つも連続で襲いかかってくるという、
地獄のようなコース。コース名は[HELL]。そのまんま。曲目は以下の通り。
SCHLAGWERK (Another)
R5 (Another)
era (Another)
THE SAFARI
Holic (Another)
・・・書いているだけで気を失いそうになってきた。どれもこれもクリアさせないために作った
としか思えない曲ばかり。しかも信じられないことにダブルプレイ・・・正気か?
正気だったことはすぐに判明した。なんとクリアしてしまったのだ。マジで?マジで!!
日本で10人もいないだろう。ダブルプレイでこのコースをクリアできる人間は。下手すると5
人もいないかもしれない。ってゆーか、今までこれをクリアできる人間が存在するとは俺も元購買
部長も夢にも思っていなかった・・・。実際に目の前で見なかったら絶っっっっっっ対に信じなか
ったと思う。
かくて、元購買部長と二人でまるで死人のように呆然とする羽目になったのだった・・・。
おそらくこの雑想を読む人のほとんどがわからないネタだろうけど、とてつもない衝撃を俺が受
けたことだけはわかってもらえただろうか?
いやあ、いいものを見たなあ。寿命が延びた心地さえする。
5/12
なにはともあれアニマル。が、さすがに丸ごと一冊レビューは疲れるので今回はベルセルクほか
数点にしよう。
ベルセルク。
アクションは派手だし、読んでる間はとてもわくわくした、のだが。よく考えてみよう、モズグ
スの徒弟4人について。めちゃくちゃ露骨に「単なる時間稼ぎ」で終わっちゃったじゃん?モズグ
スが飛び去った途端に10ページちょいで全滅ってそりゃないでしょ。とくにカラス面のお兄ちゃ
んにはせっかく過去を語らせたりしたのに。これじゃキャラクターとして不完全燃焼だ。むしろい
なかった方がよかったとさえ言えるんじゃないだろうか?
こういう「ストーリー展開上単なる時間稼ぎのために出てきた雑魚キャラ」って大嫌いだ。話が
冗長になるだけで何の意味もない。
そして、今回はもう一つ気に入らない点がある。
悪役、というか主人公に対する敵役の詰めが甘いというのは読んでいて舌打ちしたくなるくらい
嫌いである。故に俺は「BASARA」が読めないわけだがまあそれはおいといて。カラス面の行
動、左目を人質に取って動きを封じていたけれど、この行動には全く意味がない。確実に処刑した
かったら問答無用で左目をツブしてからやればよかったのだ。戦力的に圧倒しているならともかく、
それまでの戦闘でガッツの実力が自分たちと伯仲していることぐらいわかるはず。「抵抗しなけれ
ば左目は潰さない」(抵抗したら左目を潰す、というのを裏返せばこうなる)などと余裕を見せて
いる場合じゃなかったのだ。
今回の展開により、カラス面の兄ちゃんは以下のようなキャラクターになったわけだ。彼我の戦
力差を見誤り、せっかく確実に相手をしとめる機会を得ながら詰めが甘いために主人公の逆転を許
して殺されてしまう敵役。最悪だね。
もちろん、ガッツの左目がなくなってしまったら困るのではあるが、「だから仕方ない」という
のは間違いだ。主人公が助かった理由が敵役の詰めの甘さであるというのは許せない。
ただのヤラレ系の敵ならともかく、主人公を死地に追いつめるほど実力のある敵役ならば、その
行動は徹底しているべきだ。隙を見せてはならない。余裕を見せてはならない。チャンスが来たら
相手の息の根をとめることのみ考え、最短の手順を機械のように正確に遂行し、主人公の反撃を一
切許さないくらい徹底的でなければならない。
それでいてしかも主人公が切り抜けるのが望ましい。切り抜けられた理由は、この際まったくの
偶然でも幸運でも構わない。敵の詰めが甘かったから、というよりは。
「BASARA」の敵役はまさにこの反対を行っている。せっかく主人公を捕まえても見せしめ
にするとか嬲って楽しむとか余計なことを考えるためにどいつもこいつも反撃を食らってやられて
いく。
「BASARA」の面白さは次から次へと死地に陥る主人公がそれを切り抜けていくところにあ
る、と友人の一人が言ったが、俺に言わせるとこの漫画における死地のほとんどは敵役の詰めの甘
さのせいで切り抜けている。ゆえにつまらない。
ぬう、なんだか熱く語ってしまったが。
圧倒的で徹底的な敵役との真剣なしのぎあいこそが緊迫したストーリーを生むのだ。詰めの甘い
敵役など出さない方がマシだ。その点、今回のベルセルクは近年まれなほど不満だらけだった。
カラス面が祈るような格好で死んだのはちょっと印象的だった。この盲信は悲劇だな。
ヤングアニマルが8周年という事でなにやら漫画の下の方で特集しているな。「週刊化希望」が
いくつか出ているが、これはマジでやめて欲しい。やるならページ数を半分にしてくれ。
グラビアのレベルの高さも指摘されているが、確かにアニマルのグラビアはレベルが高めだと思
う。とりあえずヤンマガのような粗製濫造ではないことは確かだ。
エアマスター。これだよ、これ。とにかく一本筋が通ってるキャラクターが、ときに傲岸なほど
独善的に自分を押し通し、相手を叩き伏せる。普段やれないだけに見ていて気持ちいい。
キルケーの豚。・・・画力はある。アクションも十分派手だし、それを描ききってる。が、惜し
いかな演出力がない。この人は最近の漫画を読んでいるのだろうか?
コイズミ学習ブック。・・・もうちょっとデッサンをどうにかしようぜ・・・面白いんだから。
・・・あ、増刊号「嵐」のベルセルクテレカが当たってる。前に当選したのは・・・げ、迫撃戦
増刊号のときじゃん。2年ぶりかよ。
私事。自分のことで精一杯で他人を省みる余裕がなくなってしまう、というのは俺は嫌いだ。
嫌いなのだが・・・今の自分を客観視すると確実にそうなっている。いつもならできたはずの気
遣いができないでいる。
・・・なんだかうまく言えないや。ドロドロしすぎだ。
これだけは確実に言えるのは、きっと将来、今の自分を振り返って自己嫌悪に陥るのだろうとい
うことか。
5/10
昨日は友人と語り明かした。友人は親友にクラスチェンジした!!(ぱぱらぱっぱっぱー♪)
んー、いい感じだ。
自我にまで言及するようなダベリは貴重だ。ダベった時間が宝物のように思える。
5/7
かてきょー。過不足算というのはいろんな形で出題されるので解くためには国語力が重要だ。問
題に提示された条件ををわかりやすく読みかえ、図示して解くのが正道。
が、中学生以上になるといちいちそんなことはしない、というか過不足算などという言葉を知っ
ている中学生が少ないだろう。なにせ過不足算は「連立方程式を使わずに連立方程式を理解させる
ための考え方」であるのだから。
鉛筆が何本かあります。生徒に2本ずつ配ると18本余り、3本ずつ配ると3本足りないとき、
鉛筆は何本ありますか。また生徒は何人いますか。
これの解き方を、連立方程式をつかわずに説明する・・・しんどいでしょ?
赤丸ジャンプを読んだ。
イチオシは「PENALTY」尾崎裕一。まだ自分の絵柄を消化していない感じがするが、構成
は秀逸。ストーリーにかなりの緊張感がある。正直、いろんな漫画を読んでいる身としてはその度
合いにやや物足りなさを感じるのではあるが、スゴイのは「子供が読んでもわかる緊張感」だとい
うことだ。きっとこれを読んだ子供はちゃんと「怖い」というんじゃないだろうか。
「面白かった」以外の感想を子供に抱かせることができる漫画は実は少ない。その意味でこれは
いい漫画だと思う。
プレゼント企画に未だ応募ナシ。宣伝した方がいいのかしらん。
5/5
こどもの日であるな。さすがに子供ではなくなってしまったが休日は休日。しっかりと羽を伸ば
すとしよう。
今日はウルトラジャンプの原画展があるということで大のウルトラジャンプファンの羽遠さんと
一緒にビッグサイトへ行った。どうやらコミティアの会場の一部を使ったイベントらしいのでつい
でに同人誌もあさろうか。
9時半に新宿で待ち合わせ。起きたのは8時15分。うげ。ぎりぎり。急いで着替えて飯をかき
こみ、さっさと出る。到着は正確に23秒前(マジ)。待つほどもなく待ち人来る。
会場到着は10時30分。羽遠さんはビッグサイトに行くのは今日が初めてということで色々と
説明しながら入場列に加わる。開場は11時なので入場列の中でカタログをチェック。気になるサ
ークルがちらほら。
入場。いきなり羽遠さんと別れてまずは瀧宮一隆の「T−zelem」へ。ここは非常にレベル
の高いオリジナル作品を発表しているので今回のMyチェック筆頭。あとは川邑司の「瑠璃とすそ
のの診察室」。今回の本は良質であった。
ここまで買った時点でウルトラジャンプの原画展へ。羽遠さんと合流。やはり原画の力はすごい。
個人的には今までのウルトラジャンプの中で一番好きなイラスト、中平正彦の「破壊魔定光」のイ
ラストの原画を見ることができて嬉しかった。
原画にしばし見入ったあとで出場。
途中、こいずみまりのサークルで「もかいろシスターズ」を買う。・・・多分ももせたまみの了
承済みだとは思うが。
さて、隣の会場では宝島コレクションマーケットをやっている。漫画・アニメ・ゲーム・その他
ホビー系グッズのフリーマーケットである。当然のごとく入場。ベルセルクのテレカ一枚と欲しか
った同人誌一冊を購入。ついでに購買部長(と書いたら「元購買部長だ!」とツッコミが来たので
今後は元購買部長とします)が「ぜってー欲しい〜」と悶えていたサークルの本がわりと安値で2
冊売られていたのでその場で電話。購入意志を確かめた後に購入(家に帰ってみてみたらたしかに
いい同人誌だった。2セット買えばよかったかな?)。
会場を出る。3時近く。腹ぺこである。昼飯を食べていない。
が、ビッグサイトの近くは高いし、メニューも選べないので渋谷で食べることにする。
渋谷到着は4時前。109近くの「Black Brown」に入る。手頃な値段でパスタのコ
ースが食べられるのでおすすめである。味も上々。
料理を食べながら相談事をされた。一般に相談事を受けた場合、まず本音で答えることができれ
ば幸運だ。多くの場合、建前で答えてしまうことになり、ちょっとした自己嫌悪に陥ることになる。
建前でしたアドバイスが相手に悪い結果をもたらしてしまったりしたら目も当てられない。
今回の場合は非常に幸運だった。本音で答えられた上にとてもうまくいった。至上の喜びである。
本音を言わされて悔しさより嬉しさがまさったのは初めてかもしれない。
せっかく渋谷に来たのだからということでまんだらけへ。羽遠さんのすすめで清水玲子の作品を
数点、それから佐藤史生の「ワン・ゼロ」4巻を買う。
まんだらけを出てすぐ隣のまんがの森へ。彼女は「BBジョーカー」(にざかな)の2巻を見つ
けて喜んでいた。
渋谷駅へ。ハチ公交差点をわたるときの行動は自分でも勇敢だったと思う。
改札口で別れて帰途につく。早速清水玲子を読みながら(といってもあまり頭に入らなかったの
だが)だったのでたちっぱなしでも疲れを感じないですむ。
ここ10年くらい、一人で電車に乗るときに本を読んでいなかったことは数えるくらいしかない。
おかげで最近は本抜きで電車に乗るのが耐えられない苦痛になってきている。かわりに本さえあれ
ばどんな満員電車でもほとんど苦痛を感じることもないのだが。
家に帰ったのが8時半。夕飯にビールをつける。半ば祝杯、半ば鎮静剤。
食後、横になったらそのまま眠ってしまった。
5/3
・・・昨日郵便局でお金をおろすのを忘れてしまった。
連休中は借金でまかなうしかない。ガビーン。
グインサーガを52巻まで読み終わる。53と54がないことに気づく。仕方がないので古本屋
に行ったが置いてない。代わりに外伝を揃える。
そのついでにアメリカの(大リーグの、ではない)伝説的黒人投手、サチェル・ペイジの伝記の
ような本を買う。ぱらぱらと読んだがやっぱりスゴイ。生涯出場試合数2500以上、そのうち勝
利数2000以上、完封300以上、ノーヒットノーランと完全試合があわせて55。信じられん。
ほかにも年間105戦して104勝したとか、月間30勝とか、40イニングで60個の三振を
取ったとか、「ヤツはサチェルからヒットを打ったことがある」が大リーグスカウトの理由になっ
たとか。とんでもねえ。
上はニグロ・リーグと呼ばれていた、黒人の大リーグにおける記録。大リーグが黒人に門戸を開
放したのは1946年。サチェルは1906年生まれとされている。
だが、ニグロ・リーグのレベルは大リーグと比べても遜色ないどころか、むしろ上回っていたの
ではないかという記録も数多いということは付け加えるべきだろう。
大リーグには恐ろしいほど年を取ってから入った。
42歳で大リーグ入りして最後の登板が59歳。戦績は28勝31敗。もし大リーグがあと10
年早く黒人に開放されていれば、もしくはサチェルがあと10年遅く生まれていれば勝利数は10
倍以上になっていたんじゃないだろうか。20年早ければ20倍じゃすまなかったはずだ。
残念ながら大リーグ入りのあとは年齢による衰えが見られたが、それでも当時のヤンキースの監
督に「六回までに点を入れろ。そしてリードしておくのだ。七回になるとあのオジイチャンが出て
来る。するともうだめだ」といわせたというのだから恐ろしい。
サチェルの生年月日は実は正確にはわからず、上の年齢は2番目に若いとしている説だというこ
とも付記しておこう。ちなみに、一番年寄りだという説を採ると49歳で大リーグ入りしたことに
なる。
が、この本(おっと、題名を記してなかった。「史上最高の投手はだれか」佐山和夫・潮出版社
1984年発行)で一番スゴイのは、サチェルレベルの投手がニグロ・リーグには山ほどいた、と
明確なデータを示しながら述べているところだ。
こういう本を読むと、安易ながら人種差別というものの罪を感じる。それは人間の可能性に対す
る冒涜なのだ。
4/30
さて。アニマル9号。
今回は「もしアニマルを立ち読みするとしたら読む漫画」をA、「読まない漫画」をBとして評
価してみた。
「藍より青し」。確定的にB。この漫画の特徴って何?文月晃のきれいっぽい絵以外にウリはあ
るのか?買って読んでいても「あれ?前号はどんな内容だっけ?」と読み返さないといけないくら
い心に残らない。唯一印象に残っているのは眼鏡。顔よりでかい眼鏡。眼鏡〜。
「ベルセルク」。確定的A。コレを読まないとアニマルを読む意味の7割は失われる。今回は・
・・なんだか中途半端な内容で不完全燃焼なんだが。最近の数号(ルカが落っこちてから)はガッ
ツ近辺とルカ近辺を同時に描いているからどちらも進行が遅くて欲求不満ぎみ。いっそどちらかだ
けに集中して進行した方がまとまったんじゃないだろうか。まあそろそろ場面が一致しそうだけど。
内容については特に言うことナシ。順当。
「寝る間をおしんで健康に」って・・・寝るのが健康の一番重要な基本じゃないのか?
「ももいろシスターズ」。確定的A。最近の下ネタの多さは・・・良し(爆)。これぞももシス。
「ふたりエッチ」。流動的A。面白いとは正直思わないが、売れている以上読むと思う。今回は
扉の亜由ちゃんがかわいいので多分読んだと思う。しかし・・・今回の話は無理矢理2本立てにし
たという感じが強いなあ。確かに「大増ページ!」よりは「2本立て!」の方がインパクトはある
けど、一本のページ数が14ページというのはどうかなあと思う。
月2回刊の雑誌にこれだけの頻度で28ページ描く、というのは確かにすごいけど。
「エアマスター」。確定的A。戦闘シーンの爽快感といったらもう。一連のアクションの中でも
まさにここしかないという最も爽快なワンシーンを切り取って、しかも効果的な構図で描いている
のが素晴らしいと思う。「双按ン!!」は思い出すだけでも背筋が。
加えてなんてーか普通とは間合いのずれたギャグがすごくいいんだよなあ。今回のスカイスター
の「届かない」ギャグは・・・朝の通勤電車の中で笑っちまいましたぜ。ギャグはキャラクターの
造形次第ということが多いけど、この漫画のキャラクターはそれぞれが過剰なほど個性的だし。
唯一の欠点は・・・絵、だよなあ、やっぱ。なかなかうまくならないよなあ。コレさえ直ればベ
ルセルク並の大ヒットすると思うんだけどなあ。
「ハネムーン・サラダ」。確定的A。もしBだったとしても、二宮ひかるは一時期やたら耳にし
たのでいずれコミックスを買って読んでAに変わるだろう。この人の魅力って何なんだろうか。・
・・・・・たしか最新号の「ぱふ」にコミックス一巻の書評が載っていてそこの人がかなりうまい
ことを言っていたような気がする。
今回は全編やりっぱなしですな。今回だけならまあ「今の生活におぼれる主人公」を演出したと
いうことで許せるが、そう何度もあったらイヤだなあ。多分ないだろうけど。
「コイズミ学習ブック」。流動的B。気分的にはふたりエッチとセットである。が、立ち読み客
の獲得には向いていないように思ふ。
「前立腺とGスポットが似ている」って・・・当たり前。前立腺が女性には不要であるために退
化した名残がGスポットなのだから。解剖学的に考えてくれい。
「マウス」。現時点では確定的B。コミックスがようやく売り出されたのでこれの売れ行き次第
では流動的Bになる。マウスはマウスでもモーニングに隔号?掲載の「リーマンギャンブラーマウ
ス」っていう漫画があるんだけど、これは最初の方は面白かった。最近ダメだけど。って関係ない
か。
・・・あれ?なんだか密かに24ページもあるぞ!?どうりでエロシーンにボリュームがあると
思った(笑)。でも、この漫画が漫画として面白くなるにはエロに12ページ、ストーリーに12
ページで最低今回くらいのページ数は必要だと思う。
・・・ようやく半分かよ。
「VF」。確定的B。ストーリーに新鮮味がない。構図が下手(ネーム作成時点で間違ってるん
じゃないだろうか)。絵も決してうまいわけじゃない。さて何を読めばいいのだろう。ある意味で
現在の誌上で一番嫌いな漫画。
「愛人」。流動的B。つらい経歴を持った(もうすぐ死ぬとか幼児虐待を受けたとか)人間をニ
コニコさせていればイヤでも感動的なストーリーはできあがる。登場人物が子供のように無垢なら
ばなおのことだ。
その安易さが薄っぺらなストーリーを透けて見えるのがなかなか笑える漫画ではある。加えて主
人公の頻繁なモノローグは、たとえそれが命をかけたものであったとしてもナルシシズムが鼻につ
く。唯一の救いは世界観に興味を引かれることか。
「4コマGAGフェスティバル」。確定的A。4コマは短時間で読めるのでほとんどの場合読む。
今回は知っている人ばかりなのでなおさらである。
やっぱ後藤羽矢子かなあ。好きですよ、この人。レギュラーにして欲しいくらい。
「女刑事ペルソナ」。流動的B。興味があるのはエロ描写を何処までやるかと沙耶香の過去。な
んといっても出海まことだしねえ。そのうちアニマル史上初のホワイト修正が入るんじゃないだろ
うかと期待してる。
「戦え!アナウンサー」。確定的A。4コマ界で一番ホットなのはこの人とあずまきよひこだと
個人的に断定。・・・あ、ヤングキングで掲載している人・・・えと・・・名前忘れた。あの人も
すごくいい。
しかし。皿田サリナ。メイク中の四白眼がすっぴんだと少女漫画的ぱっちりお目々。うーん。
まんがチャレンジ。確定的A。新人賞は必ずチェックしている。今回の島田氏の意見は含蓄があ
る。以前、すごく尊敬している知り合いの漫画読みが同じことを言っていた。「漫画を漠然と読む
な」。とても重要なことだと思う。今回こんな長い雑誌批評をしているのはこれの影響。
「キルケーの豚」。確定的A。個人的に好き。いくつかの伏線がすごく興味を引く作りになって
いる。絵がうまくなったなあ、この人。
「スポーツ道楽快道」。流動的A。ぷろとんさん、好きなんだよね。
今回は掲載されていないけど「夢の掟」は確定的A。なんせ山本貴嗣だし。
はふー。疲れた。「オトナになる方法」でも読んで休むとしよう。
過去のタワゴト13 3/ 1/00〜 4/27/00
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