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2/28
今日からまた実験を再開!!・・・と思っていたが思いっきり寝過ごす。
仕方がないので顔見せ程度。うーん、これじゃ上の人に見放される。ヤバイ。
明日こそは定刻に出るぞ。
アフタヌーンの「赤い鳥」で震撼。絶句。
この作者、メフィストフェレスの筆を持っているに違いない。
515ページの白い枠と516ページの黒い枠を見比べるだけで震えが来る。
2/27
購買部長の家に遊びに行く。
途中、ゲーセンにてBeat Mania UDX 3rd style(回りくどい名前だ)を見せてもらう。
うぎゃあ。過去最強。いまのところコナミのすべての音ゲーの頂点かも。
その後彼の家で彼の落としまくったBM98の曲を半ば聴き、半ば演奏する。在野にこれだけ
の人材がいるというのは驚異的だなあ。著作権にうるさいコナミがこれだけは黙認状態なのは不
思議だが、このソフトは商業目的じゃないというのがおそらく大きいんだろうな。
で、AoKの対戦。1勝2敗。ゲーム自体1ヶ月ぶり、にしてはまあいい方だろう。
その後、Yahooオークションにて出品した品物について、非常事態発生。
委託でオークションしたものを取り消すことになったのだが、これがすでに落札済み。
落札者の方には非常に申し訳ないのだが、お断りのメールを出す。まだ代金の支払い前だった
のは不幸中の幸い。もし送ってしまわれたあとだったら、向こうからの送料を合わせてお返しし
ないと。
深く反省。こんなトラブルを二度と起こさないためにも、委託オークションはもうやめること
を決意。
2/25
昨日。
不意打ちのよーにオフ会の申し込み。
で、今日、オフ会。楽しかった。
・・・東京農工大?
2/22
頑張っている、もしくは頑張った人にしか他人に頑張れという資格がないとしたら。
いまこそ俺は言おう。誇りを持って言おう。あの人へ。
「頑張れ」
・・・等と言うことを考えながら今日、卒論提出&研究内容の報告発表終了。
卒論はまだ書き直すべきところがヤマほどあるけどね。
2/17
答え。バレンタインデーだったから。
職場(研究室)で配られる義理チョコって素晴らしい。
うちの研究室は工学部だけどなぜか女性が5人もいる・・・。
2/15
さて問題です。昨夜、俺は大学に泊まりました。残金80円。
しかし、おそらくお腹が空くことはあまり気にしないでいいだろうと考えていました。
大学に食料がおいてあるわけではないのですが、なぜでしょうか?
答えはまた明日。
2/13
「うしおととら」を拾い読みで再読。自分が肩で呼吸しているのがわかった。
熱い・・・。
「からくりサーカス」は困ったちゃんだなあ。今は面白いけど、3〜4巻のあたりでは面白く
なることを予見できなかった。
藤田和日郎氏、始めた連載の設定や大筋を連載開始から1年ぐらいたってから考えるくせでも
あるんだろうか。「うしおととら」はいくつか出したとらの過去についてのエピソードが見るか
らに「後からまとめた」という感じだったし。
「ONE PIECE」は最初に掲げた大目標がとんでもなく大きかったので、完結は遠いな。
11巻を経てようやくグランドライン入り・・・。少年誌版「のたり松太郎」の称号を与えよう
か。しかし、あまり間延びした感じがしないのは、「海賊王になる」という大目標が首尾一貫し
ているからだろう。読者の方が戸惑わないで済む。
最近、あまり漫画雑誌を読む時間がとれないので特に立ち読みする場合はざっと流し読むこと
になる。それでも「これだけは」という作品は熟読する。
ジャンプ:「ONE PIECE」「ヒカルの碁」「NARUTO!」「ジョジョの奇妙な冒
険」「ゾンビパウダー」「ホイッスル!」
マガジン:「はじめの一歩」「Get Backers」「ラブひな」「ポチのへなちょこ大
作戦Z」「哲」
サンデー:「モンキーターン」「からくりサーカス」「パスポート・ブルー」「MAJOR」
チャンピオンはちょっと毛色が違うので割愛。
でも、結局時間を作っては全部読んでしまうから、こういうピックアップも無駄だな・・・。
2/8
閉じられた目に見えるもの、塞がれた耳に聞こえるもの。
それらを描いた漫画がある。「虫師」、漆原友紀。アフタヌーンシーズン増刊に掲載。
しみじみと不思議な読後感は我が膨大な読書の中でも独特である。
作者はアフタヌーンの漫画賞である四季賞出身。
なお、漢字が出ないため仕方なく虫という字を使ったが、本当は虫という字を三つ重ねた字を
使っている。ナウシカに出てくる虫の王、オームと同じ字だ。
ってーかこのシーズン増刊、掲載作がおいしすぎ。
今号は竹易てあし氏(笑)の「涙のランチョン日記」が目玉か。
58ページに「悪女聖書」35巻分を詰め込んだ感じ。最高。
1/31
萩尾望都「11人いる!」「続・11人いる!」「銀の三角」を読み終わる(しょうのさん感
謝!)。
時間旅行ものは1から10まできっちりプロットをたてて全体像が頭の中にないと何処かで破
綻するものだが、「銀の三角」はその点すごかった。時間軸が飛躍するというだけで大変なのに、
「クローン再生」や「歌」や「変動指数」など、オリジナルでややこしいアイディアをこれでも
かとつぎ込んで、しかも破綻していない。神業である。
残念ながら、目に付いたのはそういう技術的な面でストーリー的にはそう対して感動もしなか
ったが、これが20年前の作品というのは信じられない。
「11人いる!」は久しぶりに読んで感動を新たにした。ああ、このワクワクが嬉しくて漫画
を読んでいるんだよなあ。
さて、この2日間ばかりテレカがことごとく外れて腐っていたのだが、まだツキには見放され
てはいないようだ。最近編集部から発送されたばかりのテレカ(昨年12号)を譲ってくれると
のメールがきた。うーむ、2番目にHP開いていてよかったと思う瞬間。1番目はなんであれH
Pの感想をいただいたときだね。
おかげで2月は昼飯抜きだけどね。
1/30
どうやら99年内のベルセルクテレカの懸賞は全滅だったらしい。つらいのお。
秋の大感謝祭は裏技だしねえ・・・。
本家で誰かが言っていたが、最近のベルセルクはつまらないそうだ。14巻までのほうがずっ
とおもしろい、とのこと。
反論したいところだが、ベルセルクの14巻が「ハンサムな彼女」の5巻のようなことになる
んじゃないだろうかという恐れはずっと抱いている・・・。
1/29
最近手を抜いていたせいかベルセルクの懸賞テレカがことごとく外れた。悲しい。
知り合いが3人も当選しているあたり、世間は狭いなあなどと思う。
今年は本気でやろう。
ベルセルク。「99年は飛躍のために低くかがむ年」と言っていただけあって最近は派手な展
開だ。モズグスが人間だったことは確定。しかし、「かかって来なさい!!!」と「私は何者の
挑戦でも・・・」はいろんな人がツッコミ入れてるんだろうなあ。
最新号の最初の2ページで驚倒。うーむ、「親を慕う」か。今、満2歳だよな。
キャスカを守る我が子を見たら、ガッツはどう思うんだろうか。魔に対する憎しみと我が子へ
の愛情と、どちらが勝つのだろうか。今は前者が勝っているようだが・・・。これもテーマの一
つなんだろうな。
年齢といえば、ガッツの年齢をすこし厳密に考察してみようか。参考にするのは主に登場人物
の服装と自然の描写である。ベルセルクの舞台では針葉樹林が多いが、たまに描かれている広葉
樹が茂っていれば夏、くらいの判断材料にはなる。もちろん、落葉しない広葉樹もあるにはある
が。
3歳で育ての母を亡くし、6歳で剣を習いはじめ、9歳で初陣、11歳で父親代わりだったガ
ンビーノを殺して傭兵団を出奔。この出奔した時は傭兵達の服装や、ガッツが半袖で寝ていたと
ころを見ると夏らしい。ガッツが生まれたときの季節は定かではないが、ガンビーノのマントが
短く、また鎧の下の肌着が半袖であることから冬ではないと思われる。ガッツの母親が下がって
いる木は葉が落ちているので夏ではない。この木が立ち枯れたものでないとすれば、新芽が出て
いないから春ではない。とすると秋と推測できる。つまり、傭兵団を出奔したのは正確には10
歳と8〜10ヶ月のころと思われる。
そして鷹の団への入団はその4年後。これはあきらかに夏、それも盛夏だろう。鷹の団の団員
はほぼ全員半袖を着ている(ジュドーはタンクトップである)し、行水をしている人間もいる。
森は豊かに茂り(4巻214ページ)、下生えの草も描かれている(4巻221ページ)。畑は
作物が伸びているようだ(4巻214ページ)。グリフィスも早朝から行水している(5巻52
ページ)。以上からこのときは盛夏。14歳と8〜10ヶ月程度であろう。
いきなりゾッドとの戦いに飛ぶ。キャスカのせりふから鷹の団入団後3年が経過していること
がわかる(5巻111ページ)。季節は秋と思われる。5巻ラストでは落葉の舞い散る中ガッツ
とグリフィスが語り合うシーンがあるからだ。このとき18歳ちょうど(※@)。
ここで少し地図の話。チューダー帝国が海洋国家であることはオフィシャルデータに載ってい
る(電撃戦増刊号22ページ)。やや海に近くなるので、国境付近はウィンダムよりも温暖で、
秋から冬への季節の移行は緩やかであろう。証拠に、ガッツが100人斬りを達成したのは@よ
り後であるが、森は広葉樹も茂っている(7巻)。
だーっと飛んで8巻ラスト。ガッツとグリフィスの対決シーン。見るからに真冬。日本の季節
感をそのまま当てはめると1月終わりから2月であろう。@から約3ヶ月といったところか。王
妃の暗殺と葬儀から1ヶ月経っている(8巻149ページ)ので、ドルドレイを落とすのを含め
た遠征の期間は2ヶ月程度ということになる。実際の戦闘期間が1ヶ月とするとウィンダムから
国境まで1ヶ月で往復できるということになるが、これはいくら何でも短すぎるだろう。実際に
は遠征軍の編成や補給体制の確立、行軍予定の決定などで時間を食うのでさらに短いはずだ。こ
の程度を「遠征」という(7巻145ページ)わけがない。
従って、@からの経過時間は3ヶ月ではなく、1年を加えた1年3ヶ月経過していると考える
のが妥当である。ここでのガッツの年齢は19歳と3ヶ月程度か(※A)。
ガッツが鷹の団に戻ったのはAから1年後ということになっている(9巻114ページ、15
8ページなど)が、9巻のガッツとキャスカのセックスシーンなどでの森の描写を見るとかなり
豊かに木々が生い茂っているので夏のように見える。従って正確には1年と少し経っているはず
だ。・・・今このシーンを見て思ったんだが、森の中でやるんだったら下に何か敷いた方がいい
ぞ、ガッツ。コイズミ先生も言っておられる。
・・・さて、ガッツの年齢であるが、Aから1年半経過したとして20歳と9ヶ月とする。
ミッドランド国境でのシーンでは雑草が穂をつけている(12巻6ページ、13ページ、14
ページなど)ので秋。蝕を経て(12〜13巻)傷ついた体が治るのに1ヶ月として黒い剣士が
旅立つのは秋の中頃か。21歳。
ラスト・チルドレンの章開始はこの2年後(14巻86ページ)。季節は秋だろう。ジルの村
でエルフもどきを撃退するのに燃やした小屋を見て「冬の食料が」と叫んだ老人がいる(15巻
20ページ)。ラストチルドレンの章が終了するまでにはさほど時間は経っていない。霧の谷は
ジルの村から「東に山を3つ越えたところ」であり(14巻154ページ)、この程度ならあま
り時間はかからないと思われるからだ。
ガッツの年齢は23歳。
縛鎖の章を経てキャスカの元に着いたのは真冬(17巻)。ゴドーの小屋から断罪の塔までは
3日の道のり(17巻204ページ)だが、ガッツはかなりの時間走り続けたようなので2日以
内で着いたのではないだろうか。
以上の考察から、現時点でのガッツの年齢は23歳と3ヶ月程度と推測される。
次は地理の考察でもしてみようか?
1/25
ふと衝動的に萩尾望都の「半神」(小学館文庫)を買う。
興味深いことに、この人の短編ってかなりの確率で人が死ぬ。この「半神」でも収録されてい
る10あまりの短編のうち人が死なないのは1つだけ。(厳密には3つあるが、それでも高確率
である)。
長編ならともかく、短編でこれほど高確率で人を殺す作家って結構少ないんじゃないかなあ。
・・・いや、24年組の短編作品には割と多い気がするぞ。
誰か24年組に詳しい人、フォロー求む。
「半神」自体はとても興味深かった。っていうか、本の題名になっている「半神」は、16ペ
ージでよくもまあここまで濃密に描けるもんだと思う。32ページ費やしても同じだけの内容を
描ききることは普通無理じゃないかなあ。
1/24
研究室内でのミーティングにて発表終了。卒論の総決算、報告会まであと1ヶ月。
レスさぼってごめんなさい。皆さんの書き込みは何よりの清涼剤です。
ヤングマガジン掲載中の「デッド・トリック」は推理モノで結構面白い。今週号ではミステリ
ー小説というものについて熱く語られている。
これによるとミステリーは二種類あるらしい。「新・本格派」を含む「本格派ミステリー」と
「社会派ミステリー」の二つ。
「本格派」はどうやら見た目の派手さが勝負のようだ。難解なトリックによる不可能犯罪が売
り。代表は江戸川乱歩か。しかし、あまりに仰々しいトリックは机上の空論であり、現実味がな
いとして立ち上げられたのが「社会派」。リアル路線と言えようか。代表は松本清張。
しばらく前まで「社会派」が主流だったのが、「もともとのミステリーの楽しみを復活しよう」
ということで出てきたのが「新・本格派」ということだ。代表は綾辻行人。
まあここまではおぼろげながら知ってはいた。
今回、目からウロコな思いをしたのが「本格派」と「社会派」をレスリングに喩えたところ。
言ってみれば「本格派」はプロレスであり、「社会派」はアマレスである、という。
アマレスは確かに真剣勝負であり、リアルではあるが、地味だ。
プロレスは破天荒だが人目をひき、目を楽しませてくれる。
つまり、楽しみ方が違うってことだな。
どうやら自分は社会派ミステリーのほうが好きなのだということはよくわかった。
「デッド・トリック」の作者:華倫変(かりんぺん、と読む)は「カリクラ」という短編集を
出している。これがまたなんというか不思議な味のある漫画である。言ってみればすがすがしい
青汁。・・・うーん、飲んでみたくなってきた。
1/21
「夢見る惑星」が期待以上。いままで読まなくて損した。
ベルセルク最新話。・・・セルピコはどこに行ったんだろう。
この日記が非常にヤバイことに気づく。
某氏の日記とほとんど題名が同じ・・・。しかもあちらが先に始まってるから、完璧にこっち
がパクったように見える・・・。
日記の見出しと過去日記の題名がほとんど同じ。これだけでもまずいが、さらに書いている内
容も一致するものが多く、言及している作品も重なるものがある。ネタ出しはあちらの方が早い
ので先方に迷惑はかからないのが救いか。
・・・心理機構が似ているのか?
ふう。がんばってけんきゅーだ。
1/15
世間ではセンター試験なるものが十代末の少年少女を苦しめているらしいが、うちの大学がそ
の会場となるため、この土日は久しぶりに完全休業。年末年始を除けば実に2ヶ月ぶりじゃない
だろうか。
で、今日は久しぶりの古本屋巡り。近所を自転車でしゃこしゃこと回った。
新しい古本屋が3軒も見つかったりしてなかなか有意義な巡回であった。
購入品目は以下の通り。
高屋奈月 「幻影夢想」4巻、「翼を持つ者」1〜4巻
佐藤史生 「夢見る惑星」1〜4巻、「ワン・ゼロ」1〜3巻
山田秋太郎 「FAKE OUT」
S・ハンター 「真夜中のデッド・リミット」下巻、「クルドの暗殺者」上巻
以上で2800円。うーむ、あまり効率のいい買い物ではないな。
明日は別方向の古本屋を巡る予定。捜し物が見つかるといいが。
佐藤史生はややマイナーだが以前からその作品のレベルの高さを耳にしていたので今回思い切
って7冊も揃えてしまった。今から読む。楽しみだ。
S・ハンターは「このミステリーがすごい!」2000年版で海外作家部門第一位を獲得した
作家。すでに一つ作品を読んだが、これがまたすごかった。んで、ちょっとずつ読んでいる。
さて、明日は例年通りセンター試験問題を解いてみるか。
1/7
昨夜は新年早々大学泊まり。でもただのドジ。
重たい金属容器(真空用反応容器)を設置するという力仕事を午前中から午後8時までやった
ため、疲れて研究室備え付けのベッドに寝転がったのが運の尽き。
目が覚めたら11:30。終電に間に合わねーっす。
・・・ああ、目がしょぼしょぼする。鼻の粘膜が乾燥している。冬の研究室泊まりは過酷だ。
月刊マガジン。永井幸一郎の「アルファゾーン」ってどこに行っちゃったんだろう。面白かっ
たのに。・・・内容が少年誌っぽくないからかなあ。
月刊ジャンプ。「イレブン」が終わってほとんど興味が失せた。対戦決闘モノが多すぎるジャ
ンプの長期連載作品の中で数少ないスポーツものだったんだが。あとは「わたるがぴゅん!」だ
けか。
ALLMAN。北条司の「F・COMPO」は佳作。「シティーハンター」よりある意味面白
い。甲斐谷忍もいいし。実は結構オイシイ雑誌か。
Mr.マガジンとかビジネスジャンプあたりのB級青年誌はどの作品がどれに掲載されている
のかごっちゃになってる・・・。「クライシス」と「アウトサイダー」と「イエスタデイをうた
って」が面白い。
年末年始の暗黒期もようやく終わろうとしている。合併号の嵐でやってられないよな。増刊号
で新人や二線級の漫画家の読み切りが読めるのはそれはそれでうれしいけど。
おおそうだ、今日は少女コミックを立ち読みしよう。花とゆめは家に帰れば妹が買っているの
を読めるはずだ。
1/5
「過去2000年で最大の発明は何か」という本を読んだ。リチャード・ドーキンスとか著名
な学者がネットサロンで述べた意見をまとめたものだが、これがなかなか面白かった。
レンズ・コンピュータ・分光器などの具体的なモノから、アラビア式計数法・微分積分法など
の理論的なモノ、さらには自我といった非常に概念的なものまで、あらゆるモノが出ていたが、
自分なら何を挙げるかというとグーテンベルクが過去の印刷技術を結集して完成した活版印刷技
術である。
知識の集積である書物を安価に大量生産できるようにしたという点は、ほかのどの発明よりも
素晴らしく思える。
20世紀最大の工業的発明といったら間違いなくトランジスタだろう。トランジスタに始まる
電子産業の流れの先に現在の情報社会がある。
トランジスタの特許についてはまた結構面白い話があるんだけどそれはまた今度。
さて、話は別の本に移って野口健の「おちこぼれてエベレスト」。
著者、野口健は10代前半で自分の人生の意義を見失い、15歳で高校をドロップアウトしか
けた。そして出会ったのは冒険家・植村直巳の著書(題名失念)。ギリギリの環境で自分と戦う
というその内容にインスパイアされて山を目指した。
そして、高校の教師にも見放された落ちこぼれは、10年後に七大陸の最高峰をすべて制覇す
るという偉業を成し遂げる。当時(1999年)25歳。当然最年少記録である。
この大冒険家の名前は、何故か「日本では」ほとんど知られていない。
著書の中で「日本はそれが自国のものであっても欧米が評価してからあわてて追随して評価す
るようになる」と皮肉っているが、まったくもってその通りだ。明治以降の日本の病癖だ。
が、この野口健の大偉業も、植村直巳の著書との出会いがなければ成し得なかった。この例に
限らず、近世の偉業のおそらく半分以上は何らかの本との出会いに触発されて生まれたものでは
ないだろうか。
大衆レベルでの知識の共有手段として、書物以上のものは今まで存在していない。おそらく、
インターネットが今以上に進めば代替物になりうるだろうが、これは書物に比べて安定性に欠け
る。そして書物が大衆のものになるには活版印刷技術が必要だったことを考えると、これがやは
りもっとも偉大な発明だと思う。
なお、同じ大学の友人Mは「活版印刷」、Yは「核」、Hは「発電装置」と言った。
さて、久しぶりに漫画のことでも。
「残酷な神が支配する」14巻。遅まきながら読んだ。
・・・痛い!!痛い!!イタタタタ!!もう読んでられない!!と言って何回放り投げそうに
なったことか。どう言えばいーとゆーのだ、この痛みを。
「YASHA」7巻。事態が緊張の極みに達している。願わくは、この悲しむべき双子に幸せ
が訪れますように。平凡だが、それしか思いつかない。
「HELLSING」2巻。この主人公にもうメロメロ。強すぎる。
「ひみつ」「いたみ」。ハッピーエンドに終わる悪夢もある。しかし、それはやはり悪夢なの
だということを銘記しなければならない。
「SHADOW SKILL phantom of shade」。ああもうこの圧倒的な重厚感といったら。
思いつき。トーンを大量に、かつ上手く使う漫画家。
荻原一至。この人ほど上手に使う人はそうそういない。この人が作り出し、そして一般に広ま
っていったトーン貼りのノウハウがどれだけあることか。画面を埋め尽くすトーンの中で効果的
でないものが一つもない。さすが。
CLAMP・・・っていうか、もこなあぱぱと五十嵐さつき。やっぱうまいわ、この人たち。
岡田芽武。重厚すぎるのが欠点か。
ほかには杉崎ゆきるとか、峰倉かずやも上手いと思うが、あまり読んだことないので割愛。
うーん、弱々なリストだ。
1/2
うーん、ダメ人間な一日だった。
20世紀最大の喜劇映画監督チャップリンは言った。人間の持っている能力の中でもっとも優
れているものは、もっとも貴重なものは、もっとも大切なものは、想像力である、と。
人類創世以来、想像力以上に人間を発展させてきたものはない。それは最強の力だ。
想像力を豊かにせよ。すなわち、最強の人類となれ。
もちろん、ただダラダラと絵空事を思い浮かべるだけじゃダメだ(そういう想像が効果的な場
面もあるにはあるが)。建設的かつ具体的な想像をしなければならない。
それには思考を要する。健全で正常な思考。
練り上げられた思考の産物としての想像は、臨終の床にある人間にさえ、最高の喜びと幸福を
もたらすだろう。
何をもって健全・正常とするか、という疑問もあるが、そこまで踏み込むととんでもないこと
になるので逃げる。
想像力は無敵。思考は万能だ。
過去のタワゴト11 11/16/99〜12/31/99
過去のタワゴト13 3/ 1/00〜 4/27/00