あなたの知らないベルセルク

その2 93年2号〜95年24号

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これがカラオケガッツだ。

 これは94年16号の読者コーナーに掲載されたもの。  右下の「書き下ろしイラスト 三浦建太郎」に注目。  ナウな(死語)格好で熱唱するガッツ。  慣れない歌に緊張しているのか左右の目線がずれてます。 ってかこのシャツ欲しいぞ。  カラオケガッツに採点をどうぞ。 メールはこちら

 以下、ヤングアニマルのバックナンバーから。   8/ 8/01 96年以降を別ページに。        ついに96年14号まで追加。     3/24/01 92年11号、93年1号を追加。        93年9号、93年21号に画像を追加。  その2 96年1号〜

92年11号

   ヤングアニマルのベルセルク初掲載号。表紙がベルセルク→画像

93年1号

   表紙がベルセルク→画像

93年8号 6巻 「貴きもの」

   セリフ変更。左が雑誌掲載時のもの(以下同じ)。     6巻127ページ3コマめ。      「夢という名の神……」→「夢という名の神の……」    柱に非常に重要なコメントが。     「グリフィスに二面性を感じとり、なにより彼との断絶感がガッツの心にうまれた。」    また、変わったところでは「LOVーHO!」に注目。    この号は第20話。衣里のクラスメートにガッツが出演。    「LOVーHO!」作者の山口よしのぶ氏はどうやら重度のベルセルクファンら    しい。このあともしばしば自作品の中でさりげなくベルセルクのキャラクターを    出演させている。未確認だが、「たびてつ友の会」でも、誰かが風邪を引く話の    時にフェムトのリトグラフが壁にかかっていたような記憶がある。

93年9号

   表紙がベルセルクのイラスト(画集等には未収録)→画像    カラートーンを使ったベルセルクには珍しいイラストである。    主線を三浦建太郎が描き、着色は違う人である。    ヤングアニマルは創刊からしばらくは掲載漫画のイラストが表紙に使われていた。    現在のようにグラビアが使われるようになったのは93年中頃から。    青年誌としてはきわめて異色であったろうと思われる。

93年13号 7巻 「キャスカ(3)」

   水浴びしているグリフィス。    雑誌掲載時はベヘリットをつけていない。

93年14号 7巻 「決死行(1)」

   この回から青年編終了まで題名の上に以下のような英文の副題が添えられている。      Why has he got burned with revengeful thought? (横道アニマルVol.1 93年15号 投稿コーナーで「ももじりたまみ」が奨励賞。  ももいろシスターズの作者ももせたまみの投稿時代である。なお、ここにはももせた  まみの年齢が書いてあるが、ここでは伏せる(笑))

93年16号から94年1号


93年21号

   この号でも表紙がベルセルクのイラスト(同未収録)→画像    このあとからずっとグラビアがヤングアニマルの表紙を飾ることになる。 (横道アニマルVol.2 同号では「有馬啓太郎」が投稿コーナーで準入選。  この作者、今でこそ一部のマニアに有名だが、当時はまったく無名。  まさかアニマルに投稿していたとは知らなかった。)

93年24号 8巻 「ドルドレイ攻略戦(5)」

   全編通して最大級の変更あり。    8巻17ページ後半から21ページ前半までは単行本収録の際書き足された。    「隊長を守れ!!」のコマから「邪魔なり!!」、見開き、そしてゾッドが剣を    投げるところまでである。    よくみると8巻の17ページと21ページは構成がよく似ていることに気付く。

94年3号 8巻 「凱旋」

   なんと青年編の最終章突入。ここからあと、14巻まで(青年編の半分以上)が    最終章ということになる。最終章だけで3年かかっているわけだ。    個人的にはここからが本当の青年編突入だと思う。    93年14号から添えられている英文に和訳がついている。     「何が彼を復讐へと駆り立てたのか?」    この号はベルセルクが巻頭カラー。イラストは7巻表紙。    セリフ変更     59ページ6コマ目      「我れらが……」→「我らが……」     68ページ1コマ目      「……元気無いみたいっすね?」→「……元気無いみたいっすけど?」 (横道アニマルVol.3 投稿コーナーで「二宮ひかる」が期待賞。)

94年5号 8巻 「炎の墓標」

   セリフ変更     113ページ3コマ目      「……あしき前例を……」→「……悪しき前例を……」 (横道アニマルVol.4 読者ページの投書に気になるものが。    ……某雑誌のある作品に「ベルセルク」5巻から写し取ったんじゃ?と思わ    れる部分がたくさんあるのです。……  気になる。このころ掲載されていた作品で、ベルセルクの作風があうもの……。  心当たりのある方、情報下さい。)

94年10号 8巻 「旅立ちの朝(3)」

   まずは扉の文章。    「剣の勝負で始まった運命の輪。     今、互いの剣は絆を断つ為、向かい合い、振りおろされる。     三年間の交わった運命を、縁を、絆を、終わらせる。     二人の男が夢を賭け、闘う。」    こういう扉に書かれた文章(アオリという)はコミックス収録時にはカットさ    れてしまう。ほぼ毎回扉には文章が書かれているが、ここでは作製者の趣味で    セレクトし、掲載する。手間がかかりすぎるので。    アオリを完全収録した同人誌が某有名サークルから出ていたはず。    次に最後のコマに下記のような表記が。     「次号はお休みをいただきます。再会12号では精神のバランスをくずした      グリフィスが狂気に走りだします。」    余談ながら、この時期、ベルセルクが休載しても特別記事などはいっさいない。    いまでは考えられないことだが。

94年12号 9巻 「髑髏の騎士」

   最後のページの柱にまた………     「グリフィス、狂気の眼光ーー!!」    この号の読者コーナー「アニマルハートステーション」で以下の告知。     「次回からイラスト選評は三浦建太郎先生が行います」    ………けっこう事件だ。ちなみに、実際の選評は14号から始まっている。    申し訳ないが、ここでは掲載しない。

94年13号 9巻

   典型的な変更(?)があるのでここで紹介する。    シャルロットがベッドに残されたロードストーンの首飾りに気付いて胸にかき抱    くシーン。雑誌掲載時は一番上のコマは小指が全部ページに入り、その代わりに    一番下のコマでシャルロットの乳房の下半分はページに入っていない。    これは、原画展に行った人や同人誌を出している人はわかると思うが原稿は実際    にページに収まるよりもやや大きなサイズで描かれるため、原稿のどの部分をペ    ージに入れるかで微妙にずれが生じるのである。    このようなずれは他でもしょっちゅう見られる。雑誌とコミックスを両方持って    いれば原稿の、より広い範囲を見られるわけだ。    扉に以下の文章。     「ガッツに去られたグリフィスはその心を埋めるかのようにシャルロットを      寝室に訪ねる。」

94年14号 9巻 「墜ちた鷹」

   コミックス64ページ1コマ目、シャルロットの顎のラインが微妙に修正されて    いる、ように見えるんだけどどうかなあ。うーん。

94年15号 9巻 「夢の終焉」

   何とこの号で3号連続ガッツの出番なし。    某ガッツラブラブ女史などはこのころアニマルを読んでいたら発狂しただろう。    いや、失礼。 (横道アニマルVol.5 この号の次号告知で以下のような告知が。   この夏は美少女がい・っ・ぱ・い   挑戦!ヤングアニマルに新勢力。新しいHが動き出す!!  この号からしばらく、花見沢Q太郎、えびふらい、ぢたま某、末広雅里などのいわゆる  美少女漫画家の作品を掲載している。  どうやら幸か不幸かこの企画はある程度の成功を納めたらしく、このあと年末まで  ヤングアニマルは半分美少女雑誌となる。95年以降もこの傾向は続き、露骨に色気  を前面に立てた作品が常に2、3本(それ以上のときもある)掲載されるようになる。  もちろんストーリー的には駄作だらけで、最初はよかったが中途半端な雑誌構成に  飽きの来た読者が離れ、発行部数はかえって落ちたのではないだろうか。いっそ完全に  美少女雑誌にしていれば……今頃はもうないな、ヤングアニマル。  ホントにやっていたとしたら、ベルセルクはどう見てもじゃまだ。  ひょっとしたらベルセルク休載の危機だったのかも知れない。  ・・・いや、失言でした。島田さんがそれを許すはずがない。)

94年16号

   このページのトップにあるカラオケガッツが掲載された。ふう。

94年17号

   巻頭カラー。イラストは8巻表紙。

94年20号 9巻 「告白」

  190ページ3コマ目。せりふ(モノローグ)削除。   連載時にはこのコマの上部に「そう・・・」というモノローグが入っていた。   191ページ1コマ目。「殺してやりたいと思っているのに」の文字の位置がYAでは   ガッツの右側。ガッツの左側の方が空白が大きいから移したものと思われる。文字の   大きさもやや大きくなった。   194ページ最終コマ。アオリが入っている。    「孤独な魂たちがゆっくりと溶け合う」   しっとり…。   作者が読者ページのイラストコーナーのコメンテーターをやっていると前述したが、   興味深いコメントがあったので紹介。ハガキのイラストには「三浦先生がんばれ 木   城ゆきと先生もがんばれー」というメッセージが添えられていた。それに対する三浦   先生のコメント「オ・オレも二の舞になりそーだ…」とのこと。一体なにが二の舞な   んだろう…。   イラストはデフォルメしたガッツの絵で、それに対するコメントではないことは確か   だと思うんだが。つまり木城ゆきとがやらかした何かの二の舞になるということか?   ……情報求む。   そして。衝撃の事実が同じく読者ページで発覚する。   ベルセルクに対するファンコールのハガキが紹介されているコーナーがあるのだが、   ここでシラットが大人気!    「いい味を出している」    「世界の広さを暗示させてくれる」   と絶賛されている。そして、それに対する編集者のコメント。    「怪しげな武具を操るインド人、シラットのまたの登場にご期待ください」   インド人だったのか、シラット。なお、シラットの再登場は99年2号。この4年3ヶ   月後であった。コミックス買ってないと絶対にわからないぞ。

94年24号 10巻 「切っ先の火花」

  11ページ5コマ目。    「2日も死んだみてえに……」→「一週間も死んだみてえに……」   死んでる期間が延びてますな。

95年1号 10巻 「ウインダム潜入(1)」

  巻頭カラー。イラストは9巻表紙。   33ページ。「それだけが……」という文の配置が少し違う。YAではコミックスより   左に寄っていて、ガッツのほぼ真下になっている。

95年2号 10巻 「ウインダム潜入(2)」

  59ページ3コマ目。    「ほんとうに来てくだされたのですね!」→「ほんとうに来てくださったのですね!」

95年3号 10巻 「前夜祭(1)」

  74ページ3コマ目。アンナのせりふ。    「ひ 姫様!!何ということを………!!」→「な なりません姫様!!」   77ページ3コマ目。キャスカのせりふ。    「…それはすでに国際問題…」→「…それはすでに国家規模の問題…」

95年4号 10巻 「前夜祭(2)」

  109ページ3コマ目。髑髏の騎士のせりふ。    「貴様らとてこの様な場所で殺戮にいそしむ暇は無いはず」             ↓    「貴様らとてこの様な場所で殺戮に興じる暇は無いはず」   なお、YAでは「暇」という字に「いとま」とルビが振ってある。   …余談ながら。この回は背景が真っ黒なのでYAとコミックスを見比べるのがえらく楽だ   った(笑)。   目次ページ作者コメント。    「フィギアの話が来た。早山君はいいの?」   早山君というのが誰かというのも気になるところだが、この時点でフィギアの話が出て   いるというのがなかなか興味深い。この時点ではまだまだマイナーなベルセルクに目を   付けるとは…。一体どこが?   ちなみに、ベルセルクでおそらく初のオフィシャルフィギア、「ドルドレイ攻略戦」の   フィギアがYA誌上で紹介されたのが98年19号。ワンフェス(ワンダーフェスティ   バルの略称。平たくいえば、漫画・アニメ・ゲームを題材にしたフィギアの即売会。同   人誌じゃなくてフィギアを売るコミケと思えばいい)などではいくつか制作されたこと   もあったようだ(未確認)が、すくなくともそれまでは白泉社公認の「グッズ」として   のフィギアはでていない……ということはこのコメントにある申し込みはアマチュアの   人からだったんだろうか?   さらにめちゃくちゃ余談。   次号予告でベルセルクについて以下のコメント。    「遂にグリフィスの元に辿り着くか」   うっわー、いやらしいコメント…。「か」だって…。

95年5号 10巻 「千年封土」

  122ページ3コマ目。ジュドーのせりふ。   「お話じゃその先は確か国中から人をかき集め……」       ↓   「お話じゃその先は確か国中から人夫をかき集め……」

95年6号 10巻 「深淵の再会」

  151ページ7コマ目。ガッツのせりふ。    「てめえの口は臭すぎる」→「だめだな てめえの口は臭すぎる」   151〜152ページ。獄長のせりふすべてについて、フォントが変更されている。   YAでは普通のフォント(明朝?)だが、コミックスではあのかすれたやつ。フォントの   正確な名称がわからないのが残念だ。

95年7号 10巻 「血路」

  170ページ。ページ丸ごと差し替え。殺陣を切り抜けるガッツ。呆然とするキャスカ   とジュドー。そしてじっと殺陣を見つめるグリフィス……というページの内容は同じだ   が、絵が全然違う!   説明するのは困難だが、一言だけ。YAの絵の方がガッツの鬼気迫る姿がダイレクトに   伝わってくる。一体なんで差し替えたんだろう?……絵をじーっと見ると、このときペ   ン先がいかれていたのか、YAの方の絵は動線がいつもよりわずかに乱れているように   も見える。それが気に入らなかったのだろうか?   172ページ1コマ目。国王の顔(全身の方も右下の方も)が書き直されている。YA   の方がやや太い線で描かれている。

95年9号 10巻 「バーキラカ(2)」

  巻頭カラー。イラストは10巻表紙。   213ページ3コマ目。ジュドーのせりふ「見えた!!」はYAの方にはない。終始無   言で事を為すジュドー……かっこいい……。   215ページ1コマ目。ジュドーのせりふ。     「今だ!!」→「今だピピン!!」   また、「おもいっきりぶったたけ!!」「火花で敵を見切るんだ!!」のせりふはYA   にはない。

95年10号 10巻 「石の王城の花」

  久しぶりに扉のアオリを紹介。    「暗殺集団バーキラカ      天の鉤爪      地の銛      彼方の大鑓      袂の吹矢     縦横無尽な攻撃は傭兵たちを苦しめたが」   4行目は「かなたのおおやり」、5行目は「たもとのふきや」と読む。結構かっこいい   名前がついてたんだね。

95年12号 11巻 「魔犬(1)」

  巻頭カラー。イラストは11巻表紙。   ……実はこの号を持っていない!!巻頭カラーの情報は画集から得たのだ。   伊藤明弘の「LAW MAN」も載っていたのにぃ(泣)。痛恨である。

95年13号 11巻 「魔犬(2)」

  25ページ5コマ目。槍や斧槍に串刺しにされた死体のトーンが変更されている。YA   ではキャスカの肌の色と同じトーン(おいおい)がべったり貼られているが、コミック   スではさらに暗いトーンを重ねて削っている。   また、26ページではYAでは死体にトーンが貼られていない。真っ白。

95年14号 11巻 「魔犬(3)」

  扉のアオリ。    「爆煙の中より現れ出でるは狂気の具現者也」   48ページ3コマ目。黒犬騎士団員のせりふ。    「や…やばいですよ 頭」→「や…やばいですぜ 頭」   57ページ2コマ目。書き文字。    「これより一年の後 触の時」→「これより一年の後 蝕の時」   ………触?

95年15号 11巻 「魔犬(4)」

  80ページ2コマ目。せりふ変更。    「触まで」→「蝕まで」

95年21号 11巻 「甲冑は胸に」

  175ページ4コマ目。「グリフィス様は確かに仰っしゃられたわ」の文字の位置が変更。   アニマルでは窓枠にかかっている。   185ページ1コマ目。フォント変更。「ツキがおちる」はアニマルでは活字。多分明朝体。   余談。最後のページに例によって「次号に続く」という予告が入っているのだが、これが完璧  に誤植。「第21号(11月10日金発売)につづく!」だってさ。

95年22号 11巻 「飛来者・・・」

  206ページ1コマ目。    「見ろ!!切り刻まれた体を!!」→「見ろ!!この切り刻まれた体を!!」

95年23号 11巻 「不死者 再び」

  巻頭カラー。絵柄は画集47ページ。   この号からようやく「蝕」の字がコミックスと同じになる。

95年24号 12巻 「風の鎮魂歌」

  目次コメント「また今年もウソをついてしまった。パックの復活は96年夏予定(笑)。」   ・・・え?   96年夏というと蝕の真ッ最中でパックの入りこむ隙はカケラもありませんでしたけど?
 その2 96年1号〜
 今後もこのコーナーはアニマルのみ掲載のベルセルク情報を増やしていく予定です。  気が向いたらまた来て下さい。また、私は93年2号以前のベルセルクを持っていません。  このページをみている方で譲っていただける方、もしくは貸していただける方、いらっ  しゃいましたら是非連絡下さい。もちろん高値で買います。