江古田文学 第69号
The EKODA BUNGAKU Vol.28 No.2 2008 Autumn


特集 太宰治

生誕100年記念

平成20年12月10日発行
編集人 中村文昭
編集発行 日本大学藝術学部 江古田文学会
発売 星雲社
定価980円+税・A5判332頁




「中村文昭の詩空間」連載中!

林花子・高橋文・佐々木陽介・
うちのりみ・チョルモン・中右史子
の詩作品がご覧になれます。

クリハラ冉による《豹の目》
「東京ポエトリー・フェスティバルに行って
──イスラエルの詩人
アミール・オルの言葉」
も掲載。



◎表紙画 中村文昭 


-中村文昭の編集後記-

Changeという一言を唱えてオバマが米国の大統領に決まった。考えてみればブッシュ政権の八年間はさまざまな意味で最悪な状況をこの世界にもたらした。冷戦以後、アメリカは唯一の超大国となった。日本の為政者は日本独自の国造りをすることなく、私たちは今日未来の見えない状況に立たされている始末。年金問題や格差社会や家族崩壊に対してどんなビジョンが必要なのか、闇をまさぐるような試行錯誤が一人一人に課せられている気がする。危険飲酒運転の事件とか年金に関わった厚生省高官のテロルなど、一体どう受けとめてよいのか困惑するばかりである。今回の太宰治特集は大和田守氏の真摯な情熱の賜物であり、幾人かの熱意ある学生諸君が特集完成のために日夜汗を流したことに心から謝意を表したいと想います。(中村)




えこし会の扉へ          前号のページへ      『江古田文学』公式サイトへ