Prologue



 太古の昔、アルロジックの国には、たくさんの詩人【ポエット】がいたという。中でもヴィリカーという女性は、ずば抜けた詩の才能の持ち主だった。

 この国の言い伝えに、「伝説のポエット」というものがある。伝説のポエットは、詩に書いたことがすべて真実になってしまう。
――この時代、ポエットの力を悪用する者共がはびこっていた。

 ある日ヴィリカーは、自分が伝説のポエットだということを知ってしまう。彼女は、誰にも知られないようにひとつ詩を書き、それをかくしたのち、自ら命を絶った。

世界が闇に包まれるだろう
立ち上がりし勇者達の

ひとりは火の魔法を
ひとりは水の魔法を
ひとりは木の魔法を
ひとりは風の魔法を
ひとりは糸の魔法を
真の力を手に入れるだろう

重なりしふたつの球を仰いだとき
世界が闇に包まれるだろう
真の力は頂点に達するだろう

最大の悪が力を持たんことを――

 その詩は何処に隠されたかわからない――。しかし、悪事に利用される前にポエムを探し出さねばならない。ヴィリカーの意思が詰ったポエムは、見つければ伝説のポエットの力が手に入る。誰もがそれを欲しがった。

 隠されて十二年後、ポエムを探すため、少女が立ちあがる。

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