○レギュラー

キャラクター名及び解説 Tabiの余計なコメント キャスト(敬称略)      
ニルス

 本名「ニルス・ホルゲソン」
 手のつけられない腕白坊主だったが、ある日妖精に魔法を魔法をかけられて体を小さくされ、動物たちと言葉を話せるようになり、やがてガンの群れと旅を続けることになる。
 上記のとおり腕白ではあったが旅を続けるうちに優しい面も見せるようになる。また好奇心が強くて、大の負けず嫌いの行動派。

 腕白坊主だが根は優しいというアニメの主人公としては比較的ありふれた性格の持ち主。
 頭もそこそこ良いのが羨ましい(笑
 それと・・・この手のアニメでこれを突っ込むのはどうかと思いますが、半年以上もの間、髪はどうしていたんでしょうね。服もレックスに48話で指摘されている通り着たきりスズメ。何かの同人誌で「妖精の魔法でコーティングされているのだ」と解釈されていましたが(笑
小山 茉美
キャロット

 ニルスの家で飼われていたペットのハムスター。ニルスの巻き添えをくって魔法をかけられ、小さくされてしまう。
 思慮深げなところを持ち、時にはニルスに助言らしきものもするが、実はおっちょこちょいの臆病もの。ニルスのよき相棒として、常に行動を共にする。


 原作にはいないアニメオリジナルキャラ。
 資料によるとニルスの誕生日のプレゼントとして両親が買ってくれたらしい。
 また一部資料(音楽集レコードなど)で「世界中で一番足が早いと思い込んでいる」と紹介されているが、実際の作中にはそういう設定は出てこない。
山崎 唯
モルテン

 ニルスの家で飼われていた若い雄のガチョウ。以前からガチョウでありながら空を飛ぶことにあこがれていた。ニルスが小さくなったので仕返しをしていたところをガンの群れに馬鹿にされ、反発しガンの群れに加わる。
 いじめられていた事もありニルスを憎んでいたが、旅を続けるうちに親友となった。
 性格は情熱的だが概して温厚。子供たちにとっては良いお父さんである。

 第5話や最終話で料理されそうになるが、空を飛べるガチョウは果たしてうまいのだろうか・・・?
 首に結ばれていた縄は第1話で結ばれたもの、最終話でその縄が解かれるところに何か象徴的なものを感じる。
安原 義人
アッカ

 ニルスやモルテン達が加わったガンの群れの隊長。
 経験豊かで、判断力統率力に富んだ優れたリーダーである。かなりの高年のメスであるが体力面での劣った点は見えない。
 非常に冷静な為、冷たいようにも見えるが、実際には心優しい博愛主義者。
 ニルスの旅は、この隊長無くしてはありえなかっただろう。

 原作では「ケブネカイセのアッカ」と呼ばれ、性格はアニメ版に較べるとやや冷たいように感じる。
 ちなみにアニメ版でも一度だけ、第23話「大洪水 白鳥の湖」の中で「ケブネカイセの・・・」という発言がある。
 なお「ケブネカイセ」とはスカンジナビア山地北部の山で標高2114メートル、スウェーデンの最高峰である。
寺島 信子
グンナー

 アッカの群れの副隊長。
 副隊長としてアッカに対して忠実であるが、形式に縛られやや柔軟性にかける点がある。しかし職務に対しての責任感もまた強く、仲間の為には危険も顧みない。
 イングリットと結ばれ3羽の子持ちのお父さんになるが、その教育方針にも彼の性格がよく現れている。

 太い眉毛が外見上の特徴だが、この眉毛は子供たちに見事に遺伝した(笑
 原作ではアッカの以外のガンの名前は「ユクシ」「カクシ」などとされている。これはスウェーデンの隣国のフィンランドの言葉で数字の1と2という意味である。キャラクター的にもグンナーにあたるキャラは原作に存在しないようだ。
田中 秀幸
イングリット

 優しいメスのガン。
 モルテンに対して最初から好意的で、命を救ってくれたニルスにも勿論優しい。
 当初モルテンと結ばれるように思われたがダンフィンの登場後、グンナーとの距離を縮め、結局結ばれた。ただ本気でモルテンが好きだったらしくダンフィンとモルテンの仲に対しヤキモチを焼くシーンも見られる。

 基本的に優しい性格だが、第21話「お天気魔女のいたずら」での恨みがましい目つきは印象的(笑
 なお声を当てている松島みのりさんは、ナレーションも担当している。
松島 みのり
グスタ

 アッカの群れの雄のガン。
 皮肉屋であり、また人間嫌いのためニルスやキャロット、モルテンにきつい言葉を浴びせる事も多い。でも根はいいヤツだったようである。
 ただヒガミっぽいところもあるせいか、結局作中では結婚できなかった(笑

 「やだねー」が決め台詞。また、その後数々のアニメ作品で関係することになる千葉繁氏と押井守氏が出会うきっかけになったキャラであるともいわれている。
 なお放送当時に各地で上映されていた劇の中で、過去に結婚していて妻を人間に殺され人間嫌いになったという設定がある。
千葉 繁
ラッセ

 アッカの群れの雄のガン。
 ひょうきんもので大食漢だが、物語前半ではグスタの皮肉に追従することが多い。ただ自分から悪口を言い出すことはあまりなく、根は優しい性格をしていると思われる。その性格がスイリーのハートを射止めたのかもしれない(笑

 グスタとの掛け合い漫才はアニメ「ニルスのふしぎな旅」において欠かせない存在であろう。脚本にない面白いアドリブを展開するので、かなり変更された部分も多いらしい。
 なお映像での初登場は第2話「小さくなったニルス」だが、声は緒方さんのものではないようだ。
緒方 賢一
スイリー

 アッカの群れのメスのガン。
 最初の頃はイングリットほどニルスたちに親切ではなく、少し距離をおいていた。だがもともと陽気で親切なところがあり、自然と打ち解けていったようである。
 彼女の特徴はなんといっても歌好きなところ、あたり構わず自慢の歌声を振りまき、仲間を辟易させているようだ。

 スイリーの歌はレコード、カセットテープ、CDなどに収録されているのでその美声(笑)を是非お楽しみください。本当に聞けないほどの「下手さ」に突っ込むギリギリのラインで歌っている松金よね子さんは素晴らしいと思う。
  ところで夫としてはグスタではなくラッセを選んだ彼女だが、生まれてきた子供たち3羽のうち1羽がグスタ似。まさか・・・(笑
松金 よね子
ダンフィン

 アッカの群れに途中から加わった灰色ガンのメス。
 怪我をして動けなくなっていたところをモルテンとニルスに命を救われ、アッカの群れに加わった。
 性格はイングリットと同じように優しく、モルテンの妻として、子供達の母としてふさわしい性格だろう。

 アッカを別にすると唯一原作でも設定のあるガン。「ダンフィン」とは「やわらかい羽毛」を意味している。 滝沢 久美子
レックス

 アッカの群れを付けねらうずる賢い狐。ニルスに何度も邪魔をされたことから、ニルスを執拗につけ狙う。そのためなら、手段は選ばない。第8話で動物達の掟を破ったため仲間からも忌み嫌われ、一匹狼ならぬ一匹狐となった。
 見栄っ張りで欲張りだが、憎めないところも持ち合わせている。そのおかげかチューリップという素敵な伴侶を見つけることに成功した。

 原作にも「ずる」と命名されているキツネが登場する。ただこちらのキツネはアニメ版での第24話「くたばれレックス番犬作戦」にあたる話で捕まってそのまま物語から退場してしまう。
 ただしその後スカンセンの動物園に収容されているところをニルスが見つけ、ネズミ駆除用にキツネを捕まえに来る人がいるので、野山をもう一度走り回りたいのなら捕まるように助言したことが後に語られている。
 一方アニメ版では最終回直前まで登場、アニメ「ニルスのふしぎな旅」における超重要キャラとなった。
 ところで一つ彼をフォローしておきたい。彼は肉食獣として生まれたのであり、ほかの動物の命を奪わずにはどうしても生きられないのである。
富山 敬
ゴルゴ

 ストックホルムのスカンセンにある動物園にとらわれていたイヌワシ。ヒナの頃に両親を人間に殺され、アッカに育てられたという経歴を持つ。アッカにあまりに優しく育てられた為か猛禽類の勇ましさに欠け、主食も獣ではなく魚とイヌワシらしくない。
 だがニルスとともにラプランドに至り、アッカと別れる頃にはたくましいイヌワシへと成長していた。

 原作にも設定のあるキャラクター。ただし原作のゴルゴはアニメ版とはかなり性格が違い、登場当初からイヌワシらしい勇ましさを持つ。またスカンセンに来たのはつい最近で、早くてもニルスがガンの群れと別れ別れになったとき以降。アニメでは相当前から来ていたようだ。
 またアニメではスカンセンで初登場するのに対し、原作ではかなり前のほうからたびたび登場してくる。
玄田 哲章
ニルセン

 モルテンとダンフィンの間に生まれた子供。外見はモルテンにそっくりで、ニルスのような活発な性格をしている。
 孵化したとき最初に見たの動くものがニルスだったため、ニルスを「ママ、ママ」と呼んでいた。

 実はアニメ版ニルスには、この名前は一度も出てこない。唯一の例外は「オリジナル長編」のオープニングクレジットだけであって、あとは「モルテンの子供その1」としか扱われない。
 だが絵本やムック本などの印刷物には頻繁にこの名前が登場する。ちなみに他の子供達は一切名前をつけられていない。
三輪 勝恵

第39話のみ
高坂 真琴

         ○キャラクター事典に戻る

         ○トップに戻る