朝食が終り、いざスミロンへ。
テラス横から、梯子を下り、ボートに乗り込み、それから、バンカーボート(*1)へ移動。
誰ともなく、曇り空への不安のせいか、ガイドに乾季ですよね、と聞くと、ガイドからの返事は、空と同じように顔が曇り気味で、こんな天気がずっと続いてますとポツリ。
青い空と太陽がみたい!
遠くに小さく見えた島が目の前に来て、スミロン島に到着。
フィリピンは殿様ダイビングで、自分で器材を用意することなく、背負ってボチャンと楽チン。
しかも今回はタンク(*2)が12Lなので、燃費の悪い自分でもエアーの心配がないのはラッキーである。
ところが、やはり海のリスクは自分で負うが当たり前ということを直ぐに思い知らされる。
BC(*3)はSPRO(*3)を使っていて、日頃から、不便と思っていた点がある。
タンクが変る度に、ベルトの調整が非常に面倒で微妙な調整を必要をしているからである。
エアーのチェックしてボチャーンと海へ。
潜って直ぐに、何か背中の具合が変だと気づく。後の祭りであった。
ベルトの調整が甘かった為に、タンクがずれ落ちて来始めていた。
自分では調整がしようがないので(本当は自分しないといけないのですが、、、、)
片手でタンクを押させて、ガイドの元へ ガイドの慣れた手つきで調整完了。
(その夜 ガイドからはタンクが外れてるのに余裕があったので、慣れてるんですねと言われる。誉められているのだか、不注意な人間と言われているのか判らず苦笑)
ここは以前潜ったことがあるはず?のスポットであったが、悪くないところであったことくらいしか記憶にない。
大物はいないが、魚の種類も小さな群れも多く、また珊瑚も元気でカラフルであったので、きわめてご機嫌であった。アポほどではないが、小クマノミ城(勝手に言ってます)も結構良かった。
2本目もその近くで潜り、同様に海を楽しむ。
珊瑚1、珊瑚2、珊瑚3
ウミウシ、ヒトデ、フグ、ミノカサゴ
小クマノミ城1、小クマノミ城2、小クマノミ城3、小魚群
(*1)バンカーボート
船の船体に左右に棒のようなものを張り出し、船体を安定させてある船。
(*2)タンク
酸素が入っていて、ダイバーが背中に担いでいるもの。
(*3)BC、SPRO
BCは浮力調整器具で、雰囲気としては救命胴衣のような形をしている。
SPROはそのメーカーにひとつ。
帰りのボートで午後スケジュールを要望を聞かれると、高橋さんが条件反射のように午後2本をリクエスト。
もちろん、異議はないのですが、その速さには驚ろかされます。
(奄美と時も同じレスポンスでした)
今回、ワイドレンズを買って第1回目であったが、使い慣れていないせいか、色々と忘れていたことが多かった。
昼食後、カメラをセットし直し、ビーチエントリー(*4)。
ビーチのエントリーはまさに器材置き場から数mところからのエントリー。
歩く必要もなく、スタッフがタンクを背負わせてくれるので、快適。
人の背丈の深さに到達する前から被写体があり、さすがに伊豆とは違うと感じる。
ビーチ近辺は割とマクロ系(ハゼ、クマノミ)(*5)が多く、撮影練習にはもってこいであった。
午後の2本目はボートで数分行ったところで潜る。
(*4)ビーチエントリー
潜る際に、海に歩いて入るいくこと。ボートから直接飛び込むのがボートダイブ。
(*5)マクロ系
数mmから10cmくらいまでの小さめな魚。
4本終り、部屋に戻り、シャワーを浴び、デジカメの電池の充電とPCへのData取り込みをし、テラスでいざBeer。
後で考えてみると、大した金額ではないが、5時から6時まではHappy Hourでビール半額というのは、飲兵衛には嬉しい限りのシステムである。
夕食(夕食1・夕食2)を終え、とりあえずログをつけ、カメラの写り具合をチェック。操作ミスが結構あり、反省材料が浮かぶ。
やはり、カメラも他のスポーツと同じようにルーチンにしておかないと、モード切替でミスることを痛感。
出来は、まあワイドレンズを使ったところで、大して変化無し? 困ったものである。
翌日のリクエストを聞かれ、迷うことなく、アポと回答。
サンクチュアリーもリクエストしたが、それは保証できない(当然か)。
(サンクチュアリーは1日に入れる人数を制限している為に着いてみないとわからない。
ここには、クマノミ城と言われる有名な場所があり、前回行った時にかなり印象的な場所で、前回カメラを持ってなかったので、是非カメラに収めておきたい場所でした)
昼食場所である、砂浜がある場所へ船で移動。
船が近づくと、現地のおばちゃんたちが、横一列になりパレオを広げだす。
砂浜に上陸し、ランチボックスを好きな場所で取ることになり、食べ終わると一斉に5、6人のおばちゃんたちに囲まれ、Tシャツやパレオで視界を塞がれる。
興味がない顔をすると、ビニール袋からとっかえ、ひっかえ次から次へシャツやパレオを出してきて、これでもか、これでもかと諦めずに出してくる。
多少値切って、しょうがなく買うと、軍団はさっさと次の売り込み先へ移動。
なんともオバチャンのバイタリティーのすごさを感じさせられる一時であった。
昼食後、午後のブリーフィングが始まる。
サンクチュアリーは既に一杯で入れないことが判明。
船上の一同が一斉に落ち込む。ガイドがその反応に困った顔をしだしたので、かわいそうに思えた。
気を取り直して、砂浜から直ぐのところで、潜る。
サンクチュアリーを潜れなかったのは残念であったが、ここチャーチはソフト、ハードとも珊瑚が美しく(珊瑚5・珊瑚6)、ドロップオフ(*7)の地形も結構ダイナミックだったので、なかなか楽しめる海であった。
(*7)垂直に切り立った地形
2本楽しんで、一路 ハウスへ
途中から海が荒れだす。船首が波を乗り越える度に海水をかぶる、背中を船首に向け、ウインドブレーカーを着ていたが、直ぐにびちゃびちゃあとは開き直って、海水をかぶりながら、戻ってくる。
高橋さんは海水を浴びてもしばらく平気な顔して寝ていたので、やはり体のどこか一部が魚になっているのではないかと思い、ふと名前は「BeerFish」っていうがいいかと思ったが、その名はやはり八重樫さんに残しておくべきと、妙に自分で自分に納得してしまいました。
戻ってから、少し休み、またハウスリーフ(*8)で1本。
(*8)ハウスリーフ
島の目の前にある珊瑚礁
今日一日はガイドが日本人でなく、現地人であった。
潜っている時、結構色々な魚を見つけては教えてくれるので、さすがと思っていた。
あとで日本人のガイドから、彼らは元々漁師で、しかも相当目が良いので、彼らが指で魚を指しても、日本人(ガイドでさえ)には見えない場合がよくあるとのこと。
実際にカメを1匹見たのですが、ガイドは3匹見ていたという事実がありました。
アフリカのサファリツアーでツアーの参加者に見えなくても、現地ガイドには見えるというのと同じだなんだろうと思います。いったいどれ位の視力なのだろう?
本日はさすがに遠征したので、3本で終わる。
正確に言えば、4本やろうと思えば、ナイトをやればできるのであるが、2人ともナイトダイブよりも、ビールのプライオリティが当然のごとく高い為に、ナイトはパス。
シャワーで体を温め、Happy HourのBeer、そしてそのまま夕食へ。
夕食後、明日のリクエストを聞かれる。
サンクチュアリーを潜りに行く為、アポを再度リクエスト。
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