ダイビング日記・セブ島編(その3)

2002年1月3日(木)

曇り空  6時朝食。
またしても、雲が低くたれ込めている。太陽はどこかへ逃げてしまったのだろうか?
7時 アポに向け出発。
うねっている! 昨日行く時にはこんな波はなかった。
風も明らかに強い。ウインドブレーカーを着ていないと寒い。
嫌な予感がしてくる。高橋さんに駄目かもねと言うと、数分後に予感的中!戻るかスミロンかということになり、全員一致でスミロンへ。しかし、船は揺れ続け、強い向かい風を受けながら、やっとのことスミロンへ到着。
そこで潜るも、うねりで視界が悪く、しかも魚も一昨日と異なり、極端に少なく、寒かった。
普通、海が冷たく感じるかは、水温であるが、このようなボートダイブの場合は、水温というより、体自身がどれだけ温かいかに依存するのだと痛感。
ちなみに水温は26〜27度なので、ライトスーツ(*1)でもいけそうでしたが、ライトスーツの人達は40分も潜ってられない状況でした。
午後は5mmの下に半そでのラッシュ(*2)で潜る。
本日も結局4本。
3日間合計で11本というまたしても強行なスケジュールとなりました。
これでは、いつまでたっても、体育会系リゾートダイバーを卒業できそうもない?

(*1)ライトスーツ
薄めのウエットスーツ。
(*2)ラッシュ
ウエットスーツの下に保温のために着るもの。

 ついにダイビングが終わってしまった。
後に残るのは、面倒なパッキング しかも悪いことに器材は乾いていない!
太陽は出てない、湿気は多いと困ったものである。
夕食を終え、明日のチェックアウト前に精算を済ませる。
3食付きだったので、ダイビングのOption費用くらいだけだったので、割と安いかなという気になった。
(但し総額はやはり年末年始なので高い 年末年始は考えものである)
途中までパッキングを行うと、またいつものように面倒になり、途中休憩と勝手な理屈でテラスに行ってまたもBeer。
サンミゲル(ビールのブランド)にお世話になった。
最後の一口を喉に通しながら味は日本のビールとは違うが、きっとこの気候には適しているだろうと思う。

確かに今回はあまり、天気は恵まれなかったが、それでも、テラスでは短パン、Tシャツでビールを飲めるし、最終日以外はコンディションもまずまずだったし、海の内容もよかったので、まあ合格点という結論に至る。
ただ海はやはりベストシーズンに行きたい。
テラスの営業時間も終り、部屋に戻ることに、帰りがけに、スタッフの人から、濡れものはタオルに包んで踏むと良いというアドバイスを聞き、早速実験。かなり効果があるのに、驚き。
11時半くらい準備が終り、就寝。
(夜寝る時には、その日まで聞こえなかった波の音が、ゴゥーゴゥーと聞こえてきたので多分明日のボートの遠征は無理と思えた)

2002年1月4日(木)

 5時前に起き、脳死状態で食事。
ドマゲティ経由で帰る人たちが我々よりも少し早めに船で出発。
かなりひどい。目の前で船ががんがん揺れていいる。荷物がびちゃびちゃで最悪って感じだ。
今日のダイビングで遠征がないのを確信する。昨日も行けなかったダイバーたちがかわいそうだ。
6時に出発、また追い越しを繰り返しながら、セブ空港へ 朝の渋滞にも巻き込まれ3.5時間。
手続きをすませ、時間もかなり余裕があるので、またも朝からBeer。
やることもないので、互いの精算を行う。
なんと帰る前に、日本円まで精算を完了するという画期的な出来事に2人とも自己満足。
あまりのペソでお土産を (と言っても選択肢がほとんどないのには困った)店の回りをうろうろしていると、赤面するような事態が発生。
な、な、なんと、我々2人は、ビール代を払わず店を出ていたのである。
所謂、無銭飲食した日本人2人組みと言ったところだろう。
店のウエイターにとっては、日本人は皆同じに見えるらしく、店にいた他の日本人に必死にあの2人の日本人を探してくれとお願いしていたとのことだった。
なんとも、情けない日本人達である。

 空港はテロのせいで、随分チェックが厳しい。(外務省によると危険度1の注意喚起となっていた)
セブでは入る時に1回、乗る前にも1回、そしてライターは取り上げ、マニラでもまた2回チェックと非常に面倒であった。
しかも持ち込みの手荷物にカメラのハウジング、変圧器、PC等が入っている為に、2回に1回は開けさせられる。
それだけなら、まだ良いのだが、検査官の中には散々荷物をかき回せた挙句にろくにしまわないで、OKという奴がおり、非常に不愉快である。どこの国でも使えない役人(ではないが)がいるものだと、つい偏見を持ってしまう。
(但し厳しい割には雑な部分も結構あり、見逃しもあるような??)

またしても、マニラでエアーの出発が遅れ、日本到着が1時間遅れる
帰国ラッシュでさぞ入国が大変と思いきや、すんなり入れ、税関も楽勝で気が抜ける感じであった。
空港の自動ドアが開いた時に、風が吹き込んでき、再び日本の冬を感じとりながら、帰路に着く。

4泊5日のリロアンのダイビングツアーが終わる。
さて次はどこに行こう?

<Data>

旅行日程 : 2001年12月31日〜2002年1月4日 4泊5日
行程 : 成田発 マニラ経由  セブ セブより車でリロアン (帰りは逆)
         4h      1h       3.5〜4h
旅行主催者 : ワールドツアープランナーズ
宿泊 : Marine Village Diving House

訪問地 : フィリピン セブ島 リロアン

★2月号のダイビングワールドにリロアンおよび宿泊先の特集が組まれていてカラーで何ページもありますので、興味のある人は、暇があったら、本屋で立ち読みでもしてください。
しかし写真については、空の色をグレーにしてもらわないと我々の気分に到達できません?


時差 : 1時間
気温 : 21〜29度?
Diving Spot :
 1月1日
    スミロン島 サンクチュアリ ボート約30分
    スミロン島 カードハウス
    マリンビレッジ ハウスリーフ  徒歩0分
    リロアン マリアエレテ  ボート5分
 1月2日
    アポ島 マムサポイント  ハウスより約2時間
    アポ島 チャーチ
    マリンビレッジ ハウスリーフ
 1月3日
    スミロン島 ガードハウス アポを中止で行った為に約1時間30分
    リロアン マリアエレナ  ボート5分
    リロアン マヌリバ前〜ハウスリーフ  ボート5分
    マリンビレッジ ハウスリーフ 徒歩0分
  計11本

水温 : 26〜28度 (5mmワンピー着用)

Tank : 12L アルミ

お魚たち  :
  総論 特に大物はいませんでしたが、魚の種類、小物の群れとも豊富で。ソフト、ハードのコーラルが非常 にカラフルでした。
     クマノミが6種類というのもGoodでした。
     ハウスリーフはマクロ系が好きな人なら、かなり嬉しかったと思えます。

  ログに載っていたのを書きます。全てではありません。

  パープルビュティー、ネッタイスズメダイ、ヤマブキスズメダイ、ミスジリュキュウスズメダイ
  メラスズメダイ、ミナミハタタテダイ、クロオビスズメダイ、ヒラテンジュクダイ
  メラネシアンアンティアス etc
  クマノミ、ハマ、カクレ、セジロ、スパインチークアネモネフィッシュ、ハナビラクマノミ
  ネッタイミノカサゴ、ハナミノカサゴ、***?カサゴ
  ニチリンタテハゼ、オイランヨウジ、テンス、サラサゴンベ
  クロスジリュウキュウウミウシ、タテヒダイボウミスシ、カメ、ハダカホコゼ
  サザナミフグ、ケショウフグ、コクテンフグ、ギンガメアジ
  ハナヒゲウツボ、オウモンイザリウオ、アカエソ、ウミヘビ、マンハナシャコ、ジョーフィッシュ
  ヒゲニジヤッコ、マンジュウイシモチ
  ミナミハタタテダイ、ブダイ、ニシキヤッコ、ローランドラムザム、ツノダシ、チャコールラムゼル
  フエヤッコ、テングカワハギ、グルクマ
  その他たくさん  他は高橋さんのログブックに記載されてます。写すのを忘れてました。

2002年9月 隅野晴雪


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