ダイビング日記・セブ島編(その1)

はじめに

 数年前に長めの休みをとることができました。オーストラリアに行くことになっていて、 その際にせっかくなので、何か形に残るものをと思っていたので、前々から先輩や友人から勧められていたダイビングのライセンスを取ることにしました。
 ライセンスを取る際には、天気が悪く、水も冷たかったということもあり、あまり面白いものだとは思ってなく、行く気がしなかったというのが現実でした。最初は、気乗りがしなかったのですが、その内に先輩や友人に誘われて、お付き合いで行ってるうちに、水中という別世界に魅せられるようになり、はまっていきました。
 またこの別世界をどうにか収められないかとデジカメを買ったことが、さらに拍車をかけ、今日に至ってます。

 ある時、たまたま海の写真を御厨君に見せた時に、Webにも少し趣味の世界が増えたらという話になりました。 ちょうどその前にダイバー仲間向けに、書いたレポートがあったので、それを載せようという話になり、一度は了解をしました。
 それから、ついつい億劫になり、ずるずると時が過ぎてしまい、やっと最近になり準備ができました。
ダイバー仲間向けに書きましたので、少しわかりづらい点もありますが、そのような点に関しては補足をつけましたし、内容的にも海の話というよりは、旅行記的な要素が強いので読みやすいのではと思います。
 暇な時にでも、お読みいただければ幸いです。


Liloan Cebu Diving Tour

2001年12月31日(月)

隅野君  眠い!しかもかなり。パッキングが最後でもたつき、いつものように睡眠不足での出発。
暗闇の中、高橋さんをピックアップし、成田に向かう。
順調過ぎて、安いパーキング(\500/day)のオープン時間の6時前に着いてしまう。
6時過ぎの空港は今までに見たことのないような、人気がなく閑散とした光景で活気がない。
朝食をとり、チケットを入手し、手続きを済ませる。
年末のラッシュやテロ影響を感じないまま、すんなり出発ロビーへ。

 早速、高橋さんと出発の儀式として、ビールで乾杯!(朝の8時だというのに、、、)
ロビーの雰囲気がなんとも奇妙? とても海に向かう気がしない!
若いフィリピン女性と今時どこでそんな服が売ってんだ?!というような変なデザインを着たオヤジの組み合わせや、見た瞬間に人種が違うと思えてしまう日本人の軍団。
自分が真っ当な日本人に思えてしまう?なんか変。
手首にダイコン(*1)をつけてる若者を見るとほっとするくらいだ。
やはり、マニラ往きはちと(=かなり)違う。

(*1) ダイコン
ダイビングコンピュータの略で、体内の窒素量、どの程度その水深で潜ってられるか等と表示してくれる器材。 最近は腕時計タイプになっている。

 さて搭乗
フィリピンエアーは以前1回乗ったことがあったが、あまり改善はされていない。
(つぶれそうになったのだから、仕方ないか?)
出発が遅れ、マニラではやっとのことで乗り継ぎと思いきや、我々より要領が悪いのが多かったせいか、結局、出発が遅れ、セブには1時間以上遅れる。
これからが、長い苦痛の始まり。
セブに着いてわかったのが今回のツアーは全員で6人。
ワゴンの狭い後部2列に3人ずつ乗せられ、セブ最南端リロアンに向け出発。
(年末なので、しょうがない)
出発して直ぐに、ガソリンスタンド そこで飲み物をゲット
当然のことながら、Beer入手。長い道のりなので、直ぐ寝たい。
セブ市内は大渋滞。道にはどこからともなく乗車してしまう小型の相乗りバス、ちっこいバイクに助手席をつけたトライシクル(*2) (なかにはこんなのに7人近く乗っている)
トライシクルの自転車版、それに車があふれており、節操なく、追い越し、右折、左折をしている。
バンコックで、こんなところで、運転をしたくないと思ったが、ここでは、さらにしたくなくなった。
市街を抜けると、今度はのろいトライシクルの追い越しショーの開始。
車体をセンター側に寄せて、対抗がこないと思えば、クラクションを鳴らし、ローギアーに入れ、車を唸らせ、前の車に進入。
これを何度となく、繰り返しながら、街灯のない暗闇の中をひたすら進む。
さすがに疲れて、眠いし、暗いし、景色が変らないので、
寝ようとするが、頭がでこぼこの道の度にぶつかり熟睡できず、、、
暗闇で目を凝らすと、近づいてきた雰囲気(?)があるものの、運ちゃんが英語をできない為に、後どれくらいかかるか判らず、イライラがつのる。
予定をかなり遅れやっと到着。
セブから4時間弱。尻の神経が麻痺している。
(フィリピンも元旦はNewYearsDayで休みなので、大晦日はしょうがないということでしょう)

(*2)トライシクル
現地でよく見かける乗り物で、バイクの横に人が乗れる荷台のようなものをつけた乗り物。
自家用あるいはタクシーとして使われている。

 海に突き出したテラスでBeerとサンドイッチで夕食をしながら、説明が始まる。
ショック!大ショック!
今回、行きたいポイントであったバリカサグ(*3)とアポ(*3)をリクエストすると、バリカサグは季節的に風が強くてこの時期は無理とのこと。
Webにはそのような記載はなく、嵌められた気分となる。
やはり海外で潜る場合は、スポットのチェックに加え、シーズナリティーも調べる必要性があることを痛感!
部屋は割と早めに予約したので、デラックス・ルームである。(ホテルの写真)
といっても、旅行会社のパンフレットのような豪華な部屋想像してもらっては、困ります。
他の部屋と違う点は、部屋にエアコン、トイレ、シャワーついているのが、DLXであって、これらが、削れるとSemiDLX、ひいてはEconomyになるだけの話です。
(DLXでも当然のことながら部屋にテレビはありません)
機材置き場しかし、以前泊まったセブのホテルのように、停電があったり、電球が切れっぱなしであったり、シャワーのお湯が直ぐでなくなるようなこともなく、テラスや器材置き場に数mで行ける近い部屋であったので、優雅な気分には浸れるような部屋ではないものの、不精な我々にはもってこいの部屋でした。
(DLXの上にSuperDLXとしてアネックスが車で5分くらい行ったところにあり、そこはプール付きで、テラスで夕陽が沈むを見ながら、Beerを飲めるという結構良い施設があるとのこと。これが他のリゾートのDLXに相当するくらいでしょう。しかし我々が滞在期間中に停電があり、灯りはろうそくだったそうです)

(*3) セブ島からボートで行ける島で、地形、魚の群れが豊富で有名な場所

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