草川君の児童劇団公演(00.10.13)

草川 光君が所属している児童劇団「劇団えるむ」の公演を見てきました。
中学時代、音楽室のピアノでベートーベンの「月光」を弾いていた草川君。音楽の後藤先生に頼み込んで当時なかった吹奏楽部を設立しトランペットを吹いていた草川君。卒業以来の再会でした。

kusakawa photo 高校時代に演劇部で活動していた草川君は、高校卒業直後、ラジオの深夜放送でたまたま知った芸能座(主宰=小沢昭一氏)のオーデション案内に何かを感じて応募。300人の中から6人の研究生に選ばれ、役者の道を歩きは始めました。
芸能座解散後も演劇活動を続けていた彼でしたが、「表現活動」を追求する中で彼は苦悩し自問します。「自分には才能がない!?」
20歳代半ば、演劇活動を休止し、酒店の運送配達のバイトに就きます。このとき彼は、まるで自らを痛めつけるかのような肉体労働に身を置きました。しかし彼は「表現活動」を捨ててしまってはいませんでした。このバイト時代に書きためた詩を出版し、出版社賞を受賞しています。
30歳を前にして彼は葛藤します。「もう一度「表現活動」に関わる仕事がしたい!」
飛び込んだのが、影絵劇団「かかし座」でした。影絵を選んだ理由は「人前に姿をさらす自信はない、でも声は聞かせたい」という思いからでした。
「かかし座」在籍中に団員だった奥様と知り合い33歳で結婚。
7年間「かかし座」での影絵表現の後、現在の劇団「えるむ」に移ります。「えるむ」には芸能座時代に指導を受け、彼が師と呼ぶ、ふじたあさや氏の存在がありました。<劇団えるむのご紹介>

kusakawa photo 草川君が所属する劇団「えるむ」は主に小学生を対象にした児童劇団です。今回、48netは草川君を良く知る御厨くんの口添えで都内の公立小学校での公演を観ることができました。
<上演された劇のご紹介>
草川君演じる「リーマスじーや」は登場する動物たちのお話の狂言回し役です。
小学生の反応はとても素直でストレート。子供達と同じ目線で演じ、一体感がある舞台。役者の力量が問われます。草川君曰く「だから面白い」

「えるむ」は日本全国の小学校で公演を行っています。年間の2/3は地方での生活。年内も四国の各地で子供達が待っています。地方を廻っている間はセットや機材の搬出入の繰り返しで毎日引越しをしているような忙しさだそうです。そこで、下世話な48netとしては気になるのが巡業中に目黒の実家で待つ奥様の事。草川君曰く「会えない時の方が相手のことを考える」


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草川君から同窓生にメッセージ
「外を歩いている時、私は人の顔を見ていません。どこかでお会いしていて失礼があったらごめんなさい」

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草川君と御厨君

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昨年の作品で、劇団の仲間たちと(中央が草川君)

再会した同窓生との写真です

観劇のあとで2人が感想を書いてくれました
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serizawa yamaguchi
芹沢さん 山口さん

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