ponatyolis

 照りつける太陽、突き抜けるような空、吸い込まれるような青い海、音の割れたスピーカー、ヘッドライトの取れかかったボロい車、そして隣にはバカではあるが、気のイイ奴らの笑顔。

 旅に出るにあたり、車というアイテムを外すには、八丈島での思い出は大き過ぎた。。。

 車旅。シルクロード、アメリカ横断、次々と案は浮かんでいく、南米大陸縦断、それが不可能であることがわかっていても、高ぶる気持ちを抑えることはできなかった。。。

 しかし、僕らに与えられた時間は、準備期間10ヶ月と40日のわずかな時間。資金も、それぞれが忙しい日々の中で貯めるのだから、ほとんどないに等しいのだ。

 まてよ。海外ばかりに目を取られているが、僕らはいったい日本の何を知っているんだ?まだまだ、僕らの知らないすばらしい自然や文化があるはずなのに。八丈島がそうであったように。。。

 『日本一周』

 誰が言い出したのだろうか、その言葉はイメージの中で次第に色を持ち、僕らを染めて言ったのだった。


序章   旅の決意


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