第二章 西表島より
四日目。
不眠症の笠原くんは朝早く起きて、僕ら全員を起こした。やはり、予定より一日早い石垣島入りを決意したようだ。彼にとっては、どれほどつらい決断であろうか。。。長期キャンパーや管理人も今日の午後には台風接近に備え、避難すると言う。ぼくらはまず笠原を大原港まで車で送り届けた。途中多少雨に降られたものの、まだ静かな朝だった。
大原港に着くと、すでに昨日までの凪いでいた海とはうって変わり、ところどころ白波が立つほどに荒れ始めていた。不安になりながらも聞けば、とりあえず30分後の船はギリギリ出港するという。この時、確かな情報だと、すでに上原港は運行停止して台風が通り過ぎるまでは、動かないらしい。足止めをくらった人が、石垣島に非難すべく、次々と大原港に集まってきていた。そして、
『本島で会おう!!』笠原もこの4日間のためだけに坊主にし涙ながら西表島を後にした。
彼が、その後どのように東京に帰ったか詳細は分からないが、どうやら無事着いたらしい。
キャンプ場に戻った僕らは、すぐにテントなどをたたみ車に積み込んだ。避難場所は。。。竹盛旅館。まだ雨も風もなかったので、キャンプ場で朝食を作ることに、グロッキーだった。ハッシーもある程度、回復したようなので、昨日採ったハマグリを使って。ハマグリとスパムのパスタを作ることに。。。橋本シェフによる最初の料理。悪くない仕上がりに一同満足。だが、まだ橋本シェフの料理の腕前を信用していないようである。
ゆっくりとコーヒーを飲み、落ちていたサッカーボールでちょいとロハスポイントをかせいでいると、ついに雨が振り出してきた。。。名残惜しみながらも、南風見田をあとに竹盛旅館に車を走らせるのだった。。。