大谷:では,ダブルクロス講座第4回を行いたいと思う。今回も講師役の大谷・真(おおたにまこと)だ。
キルス:今回も生徒役その1のキルスティン・ビョルクでーす♪
咲耶榎:いつになれば生徒役その1になれるのでしょう,虎視眈々と下克上を狙うように見せかけている生徒役その2の姫宮・咲耶榎(しんぐう・さやか)です。
キルス:見せかけてるだけなの?
咲耶榎:はい。狼の皮をかぶった羊なんです。
大谷:どうやって手に入れたんだ,その皮は。
咲耶榎:企業秘密です♪
大谷:いや,もう……なんでもいいや。
キルス:最近あきらめるの早くなったね,真。
大谷:やかましい,授業するぞ,授業。
キルス&咲耶榎:はーい。
大谷:正気に返って読み返してみたんだが……。
キルス:みたんだが?
大谷:キャラクター作成に関する授業,わかりづらいな。
咲耶榎:それを言ったら……。
キルス:他のところも充分わかりづらいと思う。
大谷:……まあ,それはいいとしてだ。
咲耶榎:大谷さん。
大谷:ん?
咲耶榎:……世界で最初に開き直りを開発した人って偉大ですよね?
大谷:……とりあえず判りやすいようにまとめてみた。
◆戦士型
主に使用する能力:【肉体】
主に使用する技能:〈白兵〉〈回避〉
必須エフェクト:クリティカル系2LV,【肉体】もしくは〈白兵〉ダイス増加系2LV,回避系1LV,攻撃系1LV
向いているシンドローム:キュマイラ,エグザイル,ノイマン,サラマンダー
備考:エンジェルハイロウ,ブラッグドック,ハヌマーン,モルフェウス,バロールあたりと組み合わせると幅が出る。エグザイルは必ず他のシンドロームと組み合わせること。パーティープレイでは壁になって相手の進撃を阻み,大きなダメージを与えることが期待される。基本的に対ボスのタイマン能力が高い方がよい。
◆盗賊型
主に使用する能力:【感覚】
主に使用する技能:〈射撃〉〈回避〉〈知覚〉
必須エフェクト:クリティカル系2LV,【感覚】もしくは〈射撃〉ダイス増加系2LV,回避系1LV
向いているシンドローム:エンジェルハイロゥ,ブラックドッグ,ノイマン,サラマンダー,モルフェウス
備考:ダイス増加系エフェクトがあまり多くないので,タイミングが『マイナー』のものも組み合わせて補うことをおすすめする。パーティープレイでは僧侶型と共に捜査を引き受け,戦闘時には戦士型との連携を図るのが基本か。
◆魔法使い型
主に使用する能力:【精神】
主に使用する技能:〈RC〉
必須エフェクト:クリティカル系2LV,回避系1LV,2ndアクション系1LV,攻撃系2LV
向いているシンドローム:エンジェルハイロゥ,ブラックドッグ,ブラムストーカー,ハヌマーン,サラマンダー,オルクス,バロール
備考:できればピュアブリードにしてクリティカル系エフェクトを3Lvとることがおすすめ。タイミングが『マイナー』でダイスが増加させられるエフェクトがあればそれも取っておくこともおすすめする。オルクスはどちらかといえば使い方が難しいので組み合わせるのは上級者向き。パーティープレイ時には範囲攻撃能力の高さでトループを排除する集団戦の華となりやすい。そのぶん,対単体攻撃能力は戦士型や盗賊型にかなわないので素直に譲るのもよいかと。
◆僧侶型
主に使用する能力:【社会】
主に使用する技能:〈交渉〉〈RC〉
必須エフェクト:治療系1LV,2ndアクション系1LV
向いているシンドローム:ノイマン,ソラリス,オルクス
備考:完全にサポートに徹するならばクリティカル系エフェクトが要らなくなることもあるので,さまざまなエフェクトを高レベルでとりやすい。ただ,戦闘では下手するとトループにすら勝てないので,個人で動くような行動はとりづらくなる。もし敵に対して影響を及ぼすようなエフェクトを使用するなら,クリティカル系エフェクトも取得すること。パーティープレイ時は捜査と戦闘の補助を引き受ける。軍師プレイが好きな人向け(笑)。
キルス:随分とまとまったわね。
大谷:まあ,かなりの部分を省いたからな。やっぱり一度は第二回の『必要なエフェクト・その2』を読んでおいて欲しい。
咲耶榎:まあ,これは簡単な目安というところですね。
大谷:そんな感じだな。ついでにクリティカル系エフェクトの選び方はこんな感じになる。
1. タイミングが「能動/受動」のものを選ぶ
2. 「組み合わせ」を見る。さまざま>シンドローム>【能力】>〈技能〉の順によい
大谷:まあ,このあたりを押さえておけば平気だろう。
キルス:やればできんじゃない。
咲耶榎:本当に,ただのまとめですね。
大谷:まあな。この2点と,第一回の『強いキャラの作り方』で述べた『ダイス数8個以上,クリティカル値8以下』の条件さえ満たせばまずハズレはない。
キルス:言い切ったね。
咲耶榎:ましたね。
大谷:ええと……?
キルス:きっと後悔するよね。
咲耶榎:しますね。
大谷:……ほっといてくれ。とりあえず,一時間目はコレで終了。
キルス:お,珍しくすっきりまとまったわね。
咲耶榎:所詮まとめですからね。続編の製作が決まった某種運命とかの総集編と同じで。
キルス:ああ,アレ? 見終わってみるとほとんど中身がないことに気づいたりするって言う……。
大谷:ああぁああぁあああああぁ,おまえらちょっと黙っとけとゆーかアレと一緒にするのはいくらなんでもあんまりだ(泣)。
咲耶榎:そうですね。大谷さんと楓さんの間にはアレなんかとは比べものにならないくらいピュアで強い本物の「何か」があるんですもんねー。
キルス:この間,泪ちゃん泣いてたよ。『私,あの2人の間には絶対割り込めません』って。
大谷:……神様,ああ神様。俺の人生がわりとものすごい勢いでしっちゃかめっちゃかなんですが……,明らかに運の配分間違ってませんかアンタ(泣)。
この後,トボトボと哀しげに控え室に戻る大谷真を多数の人が目撃したが,いつものことなので誰も気にしなかったとか。
南無。
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