履歴、雑感など 十 七年目

起 2018/12/31

 

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2019/12/30

 昨日の好天とは打って変わって、雲の厚い朝です。これから雨になるらしい…

 

 昨日分解した「V期型 A」の内の一つは内部鏡胴に酷い加工が加えられていて、それはとても見苦しいので、在庫している内部鏡胴と置き換えることにしました。それは「V期型」から外してあったものですから、部品交換ということで「二個一」としては許される範囲かも…

 

 絞り羽根の開口形状によっては木漏れ日などの点光源の光輝ボケが特異なものになることがあります。その特異な光輝ボケを故意に作り出すのも面白いと感じているので、取り外した上記内部鏡胴を使って加工してみようと考えています。

 その方法としては、光を通さない薄い黒板を整形して絞り装置の前面に置く、というのがリーズナブルなのではないかと考えています。「鏡胴先端部」を取り付けない状態なら前部レンズホルダーを容易に外せるので、成形した黒板の取り外しや交換も容易です。それなら色々と試せると思います。素案としては五芒星、六芒星そして八芒星が考えられをり…

 

 2個の「V期型 A」の分解整備は完了しました。すっかり綺麗になって、すっきり…

 在庫を再度点検していたら、整備済みのマークが貼られていない個体を更に2個見つけてしまいました。「V期型」と「W期型」です。汚れているようには見えないのですが、マークの貼り忘れなのか、未整備なのか、分解して確認するしかないでしょう。やれやれ…

 

 この十七年目も今日で最終です。明日からは十八年目に入ります。精進精進…

 

2019/12/29

 来年は七回目の年男です。運転免許更新も高齢者講習を受けねばなりません。運転支援付きの車に更新するかな…

 

   めでたやと回り来てをり大黒舞   雌山

 

 整備完了した「T期型 B」と「U期型」を20個入る飾り棚に収めたので押し出された「V期型」の「1079***」2個ですが、整備完了品に貼っているマークがありません。詳細に観察すると、どうも鏡胴外装の洗浄が行われていない様子です。分解整備を行っていないのかもしれません。なので、この正月にそれを行う予定…

 なお、「1079***」という番号帯は「V期型」だけに存在しているもので、外に「V期型」の7桁としては「103****」から始まって「106****」、「108****」と使われ、その次は「11158**」になります。そして「107****」帯としてはこの「1079***」だけが使われたようです。その中でも「10797**」と「10798**」、そして「10799**」しか発見されていません。つまり最大300個の製造ロットであり、そのうちの2個ということになりそうです。心して整備せねば…

 

 飾り棚から押し出された二つの「V期型」を分解して見ましたが、やはり以前分解清掃し損ねていました。入手時に外見がまあまあだったのでパスしていたのかもしれません。ヘリコイドの順ネジ溝が12条なので「V期型 A」であることが確認できました。

 どちらも内部は結構埃ゴミで汚れていました。以前整備に出されたことがあるらしく、どちらにも分解痕が見て取れました。一つの方はレンズホルダーを分解したらしく、それもろくな道具を持っていない者の手によるものらしくて、傷を付けたのを黒塗料でへたくそに塗ってあります。見苦しい…

 また、ヘリコイド装置の外筒について、一つは製造時に旋盤で補修した痕跡があります。もう一つは二か所の摺動溝端をヤスリで削っています。この時期にはダイキャストの精度が悪いものがあったということでしょうか…

 このヤスリ補修とか旋盤補修のされているヘリコイド外筒は以前にも見たことがありますから、この時期には結構多かった不具合なのかもしれません。洗剤での入念な洗浄と組立微調整は後日ということで、店仕舞い…

 

2019/12/28

 今年の年末年始のお休みは、カレンダーどおりの勤務の場合は土日の並びの関係で、今日から1月5日までの9日間となります。短い年は6日間ですから、今年はまったりモード…

 

 細かい変化の多い「Super-Takumar 1:1.4/50」を愛玩していると、トリビア的な興味にも憑りつかれます。「飾銘板」には表記がありますが、その文字列の配置の向きについて三つのパターンがあって、そのどれが正規なのかということを考えだすと夜も眠れません。嘘…

 このパターンが三つある原因は、「飾銘板」を捻じ込んである「鏡胴先端部」の取付方法に原因があります。これは3本の小ビスによってヘリコイド装置内筒に固定されるので、120度の間隔で向きが変わってしまうのです。

 後の時代に分解整備を受けている場合は、その組立時に元のとおりの向きに「鏡胴先端部」を取り付けているとは限らないので、今それを見ても元々の状態が分かりません。どの配置が最も適当かは、好みで選ぶしかないというのが正解かも…

 ところで、「PENTAX SP」が1964年に新発売になった時の雑誌広告画像を見ると、「Asahi Opt: Co., Lens Made in Japan」が真上になっています。落ち着いた、端正な配置ですから、これが当初の姿だったのかもしれません。

 なお、「飾銘板」は捻じ込みでの取付ですから、どうしても文字列の位置に微細な誤差が生じます。それが気になるのなら、スペーサーを用いて調整するということも考えられます。使われているネジ溝のピッチは0.75mmですから、文字の位置を1度位置を動かすのには0.002mmのスペーサーということになり、それを自作する素材を選ぶのも「沼」の一つ…

 このスペーサーの配置位置ですが、文字列を左に移したいときには「飾銘板」の裏側ですが、右に移したい時には「鏡胴先端部」とヘリコイド装置内筒との間ということになります。ここまでこだわると「沼」上級者と認定…

 

 分解整備の途中で止まっていた「T期型 B」と「U期型」の組立と試写が終わりました。

 これの左は、元は下画像のものです。

 随分と綺麗になったでしょ…

 「T期型 B」と「U期型」とでは、試写の結果は「T期型 B」の方が解像感が良好だと感じます。レンズの磨きに差があるのかも…

 

2019/12/27

 クリスマスが過ぎると年の瀬も押し詰まり感が高まります。何という事もないはずなのに、年が変わるのは気持ちにかかる…

 

 8枚玉タクマーの絞り装置を改めて分解してその構造を悉皆検証しました。

 内部鏡胴に組み込まれている絞り装置ですが、その内部鏡胴の周囲に2か所、それぞれ3本の芋ビスによって押さえることで固定されています。

 前方の3本の芋ビスで押さえているのは絞り羽根を押さえるドーナツ板です。芋ビスを緩めて(芋ビスは抜かないのがお約束)これを前方に抜き取ると6枚の絞り羽根が取り外せます。

 各絞り羽根には端の支点ピンとその少し横の作用点のピンが取り付けてあります。支点ピンは二重になったリングの内側の方の穴に差し込み、作用点ピンは外側リングに切られた放射状の溝に嵌め込みます。その外側リングが回転することで溝に嵌った絞り羽根の作用点ピンが動き、それが絞り羽根の動きとなるのです。

 放射溝の切られた外側リングには絞りリンクとの「連結棒」がカシメで取り付けてあります。このカシメは非常に脆弱なので、強い力を加えるのは禁物です。

 鏡胴側面後方の3本の芋ビスで押さえているのは支点ピンを差し込んである内側リングです。押さえる位置を動かすことで絞り羽根の開度を調整するのです。

 

2019/12/25

 今年最終週の暮れモードに入って、巨大漁場に「8枚玉タクマー」が大挙して押し寄せてきました。どれもが既出の業者物で、高値での放流です。特徴などの魅力のあるものは皆無…

 

 交換レンズを交換中などに落としてしまう事故は、完全には避けることが出来ません。万一そうなった時にも被害を最小限に抑えるという配慮をしておくべきでしょう。その配慮の一つとして考えるに、鏡胴先端部から落ちると先端部の変形は容易に生じてしまいます。それから可能な限り免れる方法としてフードの着用とフィルターの装着がありますが、バヨネット式はともかくとして、捻じ込み式ではないフードは無力です。フィルターは打撃に対する抵抗力が大きいので有効ですが、光学性能に影響することからそれを使うのを忌避する人もいます。そんな人の次善の策として、ガラスを外したフィルター枠を装着しておくという方法があります。これを装着するのとしないのとでは、受ける被害の度合いが大きく違う可能性があります。

 亭主の好む「Super-Takumar 1:1.4/50」の場合、フィルターを付けていない状態で正規のレンズキャップをするのは少し問題を感じます。その点、フィルターやガラス抜きのフィルター枠を装着した状態なら、レンズキャップを快適に装着できます。

 

2019/12/23

 昨夜はご招待で東京国際フォーラムホールAで公演中のキエフ・バレーを見てきました。生まれて初めてのバレー公演でしたが、バレーという演劇をまた見たいとは思えませんでした。去年見た翻訳ミュージカルと同じく、感銘皆無…

 

2019/12/22

 師走も下旬に入って、夜明けが増々遅くなっています。曇っていると猶更暗い…

 

2019/12/20

 昨日入手することになった「8枚玉タクマー」ですが、ダブルブッキングをしたとのことで、入手出来ないことになりました。高い方に売った疑惑あり…

 

2019/12/19

 時々小雨の降る鬱陶しい空模様です。あまり寒くはない…

 

 今度は「V期型」と思しき「8枚玉タクマー」を入手することになりました。程度の割には低価格です。外見は良好なるもレンズ系内にゴミとかカビがあるらしい…果たして分解清掃で根治可能か…番号からすると「A」かも…

 

2019/12/18

 以前入手していた「8枚玉タクマー」の「T期型 B」について、分解整備の成果について紹介します。

 これぐらい文字色が黄ばんで見た目が悪い個体でしたが、下画像のように分解して清掃し、擦れは補修しました。

 下画像のようにヘリコイドの順ネジ溝は12条です。2か所の摺動溝の端は切削加工されています。

 下画像のように、絞りリンクのカム板側面の絞り開放位置にはお決まりのカム高修正用と思われる打痕があります。これは「U期型」からはありません。プレスの金型を修正したのだと考えられます。

 この絞りリンクの構造は「要」を得て「簡」という素晴らしいものです。

 これが 内部鏡胴の分解したものです。左の二つが後部レンズホルダー、右端が前部レンズホルダーです。

 

2019/12/17

 これから雨勝ちの天気状況が続くようです。気温も上がらない…

 昨日で今年の通院は終了しました。病は癒えることはないものの、投薬の効果は続いているので、外見と自覚は健康そのもの…

 

2019/12/15

 師走も中半、昨日の日中の温かさから一転、寒い朝です。曇り空で北風も強い…

 

2019/12/11

 胃癌の手術から丸6年が過ぎて、最後の内視鏡検査が無事済みました。異状は見られないとのことで、無罪放免…

 

2019/12/8

 屋根に厚く霜置く冷え込んだ朝です。富士も白い…

 

2019/12/6

 昨日の夜巨大漁場に出て来た「8枚玉」は解せないシロモノです。「1063749」なのに「T期型」の鏡胴なのです。このレンズシリアル番号帯は「V期型」のものですし、それに「T期型」で7桁レンズシリアル番号帯のものはこれまで一つも見たことがありません。したがって、この個体は「二個一」を受けている可能性が非常に高いと言わざるをえません。怪しすぎる…

 

2019/12/2

 夜明け前から雨なので今日の朝散歩は無しです。一日降り続くらしい…

 

2019/11/30

 11月も今日で終わります。昨日より更に冷え込んだ朝です。朝散歩で眺めた丹沢山塊は、昨日の晴天で雪がほとんど消えています。今日も晴れるので、明日には完全に消えることでしょう。まだ根雪にはならない…

 

2019/11/29

 この冬一番に冷え込んだ朝です。昨日まで続いた悪天候は去って、快晴の空です。丹沢山塊は南端の大山まで雪化粧しています。その大山の右肩越しの富士も完全に白くなっています。しかし、奥多摩の山塊には雪がありません。丹沢より北なのに…

 丹沢山塊は頂上でも森林限界の下なので、雪化粧しても木が見えるために完全には白くなりません。葉を落とした木々が煙るように見えます。

 亭主の家は小窓を除く窓のほとんどが電動シャッターですが、それを操作するのはリモコンだけです。これの電池があまり店頭に並んでいない少し特殊な規格で、ネットで買うのが手っ取り早いというシロモノです。今朝急に電池切れになったシャッターがあり、電池の在庫が無くなっているので早速注文しました。電池切れになったのは一番頻繁に動かす一階南面の窓なので、シャッターが開かないと困ります。明日には届く予定なので、二階の北窓であまり開けない場所のリモコンから電池を抜き取って交換し、無事開きました。やれやれ…

 

2019/11/25

 今朝は物凄い濃霧です。50m先は霞んで見えません。危険だし濡れもするので早朝散歩は先延ばし…

 

 分解して清掃整備を済ませた「T期型」と「U期型」の8枚玉タクマーは注油と組立を待っています。この霧が晴れないと遠景を利用した無限遠調整が出来ないので、晴れ待ち…

 この「組立」は、以前はピント環を固定するマイナスビス3本の取り付けに大幅に時間がかかっていたのですが、今では「治具」のお陰で難無く取り付けが出来ます。以前は分解整備の全工程作業時間の半分以上をそれに費やしていたイライラする作業でしたが、今は1/100以下で、ストレスフリー…

 「治具」というのは塩ビ製熱収縮チューブで、配線の結線部絶縁用の部材です。これ以上の機能と使い易さのあるものをまだ見つけられていません。最強の治具…

 

2019/11/23

 昨日朝からから降り出した雨が今日も続いています。この雨はあと二日以上続くらしい…

 

 「T期型B 8枚玉タクマー」の分解を行い、鏡胴外装部品の歯ブラシによる洗剤水洗を済ませました。汚れで黄ばんでいた文字やローレットの溝底の汚れなどが綺麗になり、すっかり若返りました。擦れて白く光るエッジ部分に秘密用具でのタッチアップを行うことで目立たなくしたので、相当に印象が変わります。

 内部構造を観察すると、これまで「T期型」だけに存在を確認している、絞りリンク三日月状カム板表面の絞り開放位置に、カム高微修正のためと考えられる打痕があるのを確認しました。これは「U期型」以降のものには見られませんので、製造の金型を修正したのだと考えられます。

 また、ヘリコイドの順ネジ溝は当初の「12条」です

 なお、ヘリコイド装置の後方に2か所突き出ている突起(摺動板の動く部分・摺動溝)の背面が切削仕上げになっていて、これは「U期型」だけの特徴だと考えていましたが、先日この加工が「V期型」の一部にも存在しているのを確認したことと合わせて、組立精度の確保のためにこの部分に加工を加えている場合があったのではないかと思うようになりました。製造ロットによっては寸法が許容範囲を超えていたものをヤスリ作業で修正したというような製造現場も妄想…

 分解する前に試写を行いましたが、近接時の絞り開放で画像の黒部分が紫に染まる現象は他の個体と同様で、光学系としては標準的な状態であることが分かりました。1962年に製造開始後二番目のロット(おそらく500個)に属する個体であると推定出来るものとしては、まあまあな存在…

 分解整備としては組立を残すのみとなっていますが、その時には要所への注油と注脂をしなくてはなりません。また、最少絞り開度や無限遠の調整も必要です。これらは他の個体の分解整備と並行して行うつもりで、作業は一旦停止に…

 

2019/11/20

 北風の強い朝です。従って富士がくっきり…

 朝の2時間ほどの作業でようやく庭木剪定は終了しました。今年も1トントラック1台分近くの切り屑が出ました。いつもの一般廃棄物処理業者に依頼しなくては…

 

 昨日新来の「T期型B 8枚玉タクマー」は肝心の光学系に問題は無さそうですが、鏡胴外部がかなり劣化しています。擦れるほどたくさん使ったというより、置かれていた環境の影響なのかもしれません。酸とかアルカリの気体が濃密な場所にあった疑いが大です。塩気の強い海っぺりかも…

 だいぶ前に入手してあった「U期型 8枚玉タクマー」も分解整備に取り掛かっていないので、新来のこれと一緒に行う気になっています。比較しながら内部の変化を改めて捜索するつもり…

 

2019/11/19

 夕べからの雨は上がった朝です。昨夜から気温が1ヶ月戻った感じで、冬服は脱いで秋の服で早朝散歩…

 

 今日「8枚玉タクマー」の「T期型」を入手しましたが、やはり「B」でした。なので、「A」は「7655**」までの500個以内というのが今のところ有力…次の目標は「7655**」を入手して、その仮説の正しさを立証すること…

 

2019/11/18

 昨日は、予定を変更してモッコクを含めて庭木の大物をすべて剪定し遂げました。今年かなり実って飽食した次郎柿もばっさりと切りました。来年はきっとほとんど生らない…

 残るのは北庭の椿並木ですが、モチベーションが下がっているので、まあ、ぼちぼちやるつもり…

 

2019/11/17

 昨日は手伝いに大物クロガネモチとウバメカシの2本をやってもらったので、庭木冬剪定は残すところ数本になりました。大物としては、今日は加賀白梅とイロハモミジ、明日は次郎柿の予定…

 この冬剪定を行うと、体力の低下を実感します。すぐに甚だしく疲れる…

 ところで、春先の強剪定のせいか、去年の大豊作のせいでか、花付きの悪かった八朔ですが、実が色づいて来て容易に数が数えられるようになりました。なんと、その数僅か5個…

 

 久しぶりに「T期型」の8枚玉タクマーが手に入りそうです。番号からすると「B」である可能性大…

 

2019/11/16

 昨日始めた庭木剪定を続けます。今年は梅などの徒長枝の長さが短めです。異常だった気候のせいかな…

 

2019/11/15

 昨日の天気予報で言っていたほどは冷え込まなかった朝です。落ちて行く居待月はまるでラグビーボールのよう…

 庭木の剪定を始めました。まず取り掛かったのが大物の山桃とその隣の金木犀です。梯子を掛けて切るので脚が硬直…

 

2019/11/14

 南西の風が吹き募って変に生暖かい朝です。僅かな雲間に初玄立待月の落ち残るのがちらりと見え、日の出の時刻でもまだ暗い…

 

2019/11/13

 病院通いなどがあって気ぜわしない日が続きました。今朝は冷え込みが少し緩んでいます。雲が低く厚く、隙間程度の青空なので、昼になっても上がらない気温とのこと…

 

2019/11/8

 風の強い朝です。寝窓を揺らす音の寒さ…

 

   凩の虎落笛吹く今朝の冬

   歩む毎街燈消へて今朝の冬

   胸に置く埋火熾す今朝の冬

 

2019/11/7

 いよいよ秋は今日までです。朝の冷え込みが冬…

 

   衾薄しと夜明け待つ冬隣   雌山

   神集ひ縁結ぶらし冬隣   雌山

 

2019/11/5

 今朝は手袋が欲しいほどの冷え込みでした。秋はまだ三日あるのに早くも冬の冷え込みです。今年の秋は恐ろしく短い…

 

 「Super-Takumar 1:1.4/50」の8枚玉には謎がたくさんありますが、その中でレンズシリアル番号の使い方があります。「977***」という6桁番号帯が不思議な使われ方をしているのです。「U期型」と「V期型」の両方にバラバラに混在しているというのが不思議な点なのですが、「U期型」と「V期型」とでは絞り環の幅が異なるというかなり大きな変更がされているのですが、その明らかに外見の違う二つの型にレンズシリアル番号の混在が見られるのです。

 なぜこのような混在が生じたのか推理すると、この二つの型は同時期に並行して製造されていたという姿が思い浮かびます。そして、そのように二つの型を同時期に製造する理由を考えると、それはそれぞれの型の用途が異なっていたのではないかということが思い浮かびます。

 今のところの亭主の推測としては、「U期型」は特定のカメラの「セットレンズ」ではなく、従前どおり「単体販売用」として作られていたもので、「V期型」は1964年に新規発売となった「PENTAX SP」の「セットレンズ用」として作られていたのではないかというものです。これならレンズシリアル番号が混在していても納得できます。

 この事実があるため、現在のPENTAXが公式見解としている「Super-Takumar 1:1.4/50」の誕生時期が1964年であるというのは間違いだと亭主が主張する根拠の一つとなっているのです。

 なお、この「U期型」と「V期型」レンズシリアル番号混在は「766***」から始まっています。次に「967***」と「968***」が現れ、それに続いて「977***」になります。そして7桁となった「103****」、「106****」、「107****」、「108****」のすべてに混在が続き、次に現れる「111****」からは「V期型」のみになるのです。この時点で「単体販売用」も「V期型」に統一されたのかもしれません。

 

2019/11/2

 元々五輪開催には超無関心、無興味だった亭主ですが、このたびのゴタゴタは他人事ながら腹が立ちます。国の威信の上からして、小池都知事は断固五輪開催破棄の決断をすべきでした。IOCにあそこまでなめられて呑むのは女が廃る…

 

2019/11/1

 いよいよ秋も残すところ一週間だけになりました。来週の金曜日からは冬…

 今朝も冷えて朝霧に覆われました。視界不良で丹沢も見えない…

 

2019/10/30

 晴れ上がった空で、この秋一番に冷え込んでいます。地面や屋根を濡らすほど濃い霧が出ていましたが、日の出とともに消えて行きました。朝焼けする雲も無く、冠雪の富士のみが薄赤く染まっていました。いよいよ冬近し…

 

2019/10/26

 昨夜までの雨が上がった夜明けの青空は西空の雲まで染まった朝焼けです。丹沢やその向こうの富士はびっくりするほど近くに見え、その大山越しの富士は裾と南麓が黒くなっています。三日前に見えた時にはそこもすべて白だったのに、その間に融けたということか…

 

2019/10/23

 ずっと天気が悪くて見えなかった富士が久しぶりに見えました。前に見た時は黒かったのに、今朝は丹沢越しに見える姿は完璧に白一色です。この景色はこれから足掛け8か月続く…

 晴れていますが、それだけに寒気が増しています。冬はすぐそこ…

 

2019/10/22

 台風崩れの低気圧が近づいているせいで雨音の高い朝です。折角の臨時休日ですが、これでは足止め…

 

2019/10/19

 雨音高い土曜日の朝です。先日の台風降雨で地盤の緩み切っている土地は危ないかも…

 

 来年のオリンピックの一部競技会場の変更問題が俎上に乗っています。四年以上練られた計画がドーハの事象にビビった一部脳天気なIOC幹部の考えで変更されようとしています。その変更の理由ですが、そんなことは端っから分かっていたことで、そもそも開催の季節が適当ではないことが基本にあります。大金主の意向、都合で決められたらしい偏にご都合主義の開催時期なのだから、つまり金の為なんだから今更ビビるなってこと…

 この拝金主義のIOCが続けば、金主の都合の良い時期に主客ともに快適な大会とするためには、南半球か、北半球なら寒帯の国でしか開催できないということになります。まさにオリンピックという現象の崩壊を意味する意義深い、ある意味極めて望ましい事象…

 

2019/10/18

 雨音で明けた朝です。この天気は明日まで続くらしい…

 明け方の冷え込みは日増しです。そろそろ冬の夜具に変更か…

 

2019/10/17

 北東気流の支配下は依然として続いてます。気温低く、陽がささない…

 

2019/10/16

 十月も後半に入り、日増しに朝の気温が下がっています。今朝も早朝散歩の帰路、雨が降り出した…

 西庭の次郎柿が実って、食べられるようになりました。今年は例年になく実付きが良く、しばらく飽食出来そう…

 

2019/10/15

 この秋一番気温の下がった朝です。台風が引き寄せた寒気…

 早朝散歩は途上で小雨が降って来たのであわてて引き返しました。北東気流の支配下で、今日はこの天気が続くこと必定…

 

2019/10/14

 遅れていた金木犀が咲きました。約二週間遅れです。それだけとっても異常気象…

 朝から雲が厚くて夜明けが遅くなっています。早朝散歩の最後でとうとう降り出した…

 今年の台風はどれも塩気が多くなく、早朝散歩の途上にある高圧送電塔の漏電唸りが発生していません。去年のような塩気の多い台風はどのような出自なのかな…

 

2019/10/13

 昨夜の台風19号は21時頃に通過しました。雨風共にマスコミで告知していたほど強くなく、風は15号の時の方が遥かに強かったと感じます。

 しかし、雨が長時間降り続いたことで河川の増水が著しく、近くの鶴見川も日産スタジアムのある新横浜公園に越流堤から流れ込んで、今日ラグビーのあるスタジアム自体は高松城水攻め状態だと思います。でも、この巨大な遊水地のあるお陰で、以前は頻発していた東海道線鉄橋付近下流の洪水が防げているのですから、金をかけた効果は大きいもの…

 

2019/10/12

 未明に降り出した台風の雨は夜明け近くになって屋根を打つ音を高めています。マスコミは先日の15号の被害を下敷きに危機を煽っています。昨日の夕方には駅前ベーカリーの食パンが払底していたとか…

 

 夕方17時になってようやく風が強くなってきました。雨は少なくなったような…

 近所の大型遊水地は二段になった上段のグランド部分も水没しています。この遊水地が満水になったのをまだ見たことはありませんが、もし溢れたらえらいこと…

 この遊水地の水はポンプで鶴見川水系の砂田川に排出するのですが、ここに今溜まっている水がすぐに鶴見川に流れ込んだら、下流部や河口近くは水害になること必定です。鶴見川は流域に遊水地が多く設置されていますが、それが整備されてからは洪水になることはなくなった…

 

2019/10/9

 また台風が週末に接近するとのことです。なるべく東寄りのコースになって、左半分に入ることを願うのみ…

 その台風の余波で北北東の風が強く、気温の下がった朝です。そろそろ上着が欲しくなる気温…

 

2019/10/4

 台風18号崩れの低気圧が日本海を行くせいで未明から結構強い雨でしたが、急速に回復して暑くなっています。今日も真夏日になるのかも…

 

2019/10/3

 まだ暑い日が続いています。金木犀の開花が遅れていることはマスコミでも取り上げられていますから、全国的な現象なのでしょう。天変地異の前触れ…

 

2019/10/1

 月が替わっても依然として暑い日が続きます。今年は彼岸花の開花が遅れましたが、金木犀も遅れています。冷房が欠かせません。まだ夏の服の日々…

 

 ゴミとして付いて来たM42マウントの「RolMax 1:3.5 35mm」ですが、分解すると「5群5枚構成」のレトロフォーカス、プリセット絞りでした。その構造は、マウントの付いたヘリコイド装置に前方から絞り装置が捻じ込まれていて、その絞りの後端に2群2枚が捻じ込まれています。絞り装置の中に前方から3群3枚構成のレンズ群を組み込んだレンズホルダーが捻じ込まれているという造りです。トリプレットの前に凹凸の2枚を置いてレトロフォーカスとしたという構造です。このレンズ群の内部はすべて汚れていて、水没したことを疑わせる症状です。完全に分解する必要性を感じました。

 プリセット絞りの操作機構は芋ビスを多用した結構複雑なもので、それだけに調整の余地が多いものです。最適の位置に組み上げるのが愉しみかも…

 

2019/9/28

 孫の小学校最後の運動会に呼ばれました。孫は最後の番組のリレーで一位を守る重責を全うしました。とりあえず抜かれなかった…

 

 「U期型」の8枚玉タクマーが届きました。まあまあの程度なので、分解整備すれば多分良品になります。付属のゴミの中に国産の焦点距離35mmレンズが入っていました。「RolMax」という聞いたことのないブランド名ですが、一応レトロフォーカスのF1:3.5プリセット絞りです。しかし、レンズ内が汚いので甦るか疑問です。遊びがてらそのうち分解してみますが…

 

2019/9/26

 今朝は早朝散歩を再開しました。日の出はぐんぐん遅くなっています。雲が多いのでその日の出は見えない…

 

 旅行の二日目22日に熊野川の支流北山川の瀞峡で昼前にジェット船に乗りましたが、午後には水量が増し過ぎて欠航になったそうです。台風17号の余波で紀伊山地南東部には大雨が降ったので仕方が無い事…

 最終日23日に行った高野山では奥の院に参詣しました。専属のガイドが付いたので悉皆解説…

 その言によると、奥の院参詣道は行きだけに使うもので、帰りは別の道を使わなければならないのだそうですが、外国人や漢字の読めない日本人はそれを守らないのが結構います。そんな連中には悪いことがおこるらしい…

 熊野本宮大社から高野山までは十津川村の山道を行ったのですが、大型バスにとってはなかなか通るのが難しい細道ばかりでした。素人には無理…

 

 これまで8枚玉タクマー「U期型」は「10638**」が発見される最後だったのですが、「10800**」という個体がみつかりました。「U期型」と次の「V期型」とにはその使用するレンズシリアル番号帯に混合が多く見られるので、その使い分けとか作り分けとかが謎です。亭主としては同時に作られていた可能性が高いと推定しています。「V期型」は「SP」のセットレンズ用、「U期型」は単体販売用というような分け方だった可能性を感じます。いずれにしても謎…

 

2019/9/25

 旅行の疲れで朝目が覚めません。いつもの早朝散歩に出かける時刻どころか、帰って食事し終わった時刻を過ぎて目覚める始末です。嫌になるほどあった階段の上り下りが応えて体が重く、まだ歩く気にはなれません。トホホ…

 

 巨大漁場に仕掛けていた網に思いがけず旅行中に獲物が掛かっていました。随分と久しぶりに「U期型」です。余計なゴミも一緒なのが億劫ですが、それもまた仕方が無い事です。手元に来たら早速分解整備する意気込み…

 

2019/9/24

 昨日までの三連休中に、台風17号の余波の中、伊勢、熊野三山、高野山などのツアーに参加してきました。熊野では熊野古道のごく一部を歩くなど階段の上り下りの連続で、もう二度と行かないぞ…

 那智の滝は濃霧の中で本体はまったく見えず、物凄い水量の落下する音と滝壺の岩に砕ける白波だけを見聞きしてきました。台風のお陰で連休中なのにどこもあまり人出が無かったのだけが儲けもの…

 

2019/9/19

 もうそろそろ半袖シャツでは早朝散歩は腕が冷えすぎます。いよいよ長袖に衣替えの時期か…

 

   鰯雲茜に染まる日の出かな   雌山

 

2019/9/17

 涼しくなった朝が日増しに暗くなっています。日の出の前の薄暗き空を見上げて家を出て、地平の雲間に眩しさを見つつ戻る日々…

 

   朝ぼらけ寝待の月の寝ぼけをり   雌山

 

2019/9/15

 西空晴れ渡り、十六夜の月落ち残る。あたかも弥陀の光背の如し。頭を転ずれば、旭日の東雲染むる如是薬師瑠璃光なるべし…

 

2019/9/13

 昨日より更に涼しい朝です。北東気流の支配下で雲が多く、真夏日にはなりそうにない…

 

 先日の台風はあまり塩気のある雨を降らせなかったようで、去年のようには高圧送電塔のガイシが漏電唸りを発しません。その後、短時間ですが夕立があったせいかも…

 

2019/9/11

 昨日大腸内視鏡検査を受けて、毎回のことで大量の下剤飲用とそれによる下痢で体力を削がれました。肝心のポリープは今回も1個見つかって、早速除去されました。病理検査の結果は来月ですが、去年と同様に良性の可能性が大きいとの見立てなり…

 下痢で水分を失っていたのに、その後水分の補給をあまりしなかったせいか、12時間も眠った今日はしつこい頭痛に悩まされました。鎮痛剤がまるで効かない…夕方になってようやく頭痛は軽減して、体重を計ると検査前より2キロ近く減少しています。どうりで力が入らないはずだ…

 

2019/9/9

 台風のせいで未明から騒々しくて眠れませんでした。停電も無く、家屋等に被害は無かった模様ですが、家の周囲は街路樹などの葉や小枝が吹き千切られたのが夥しく散乱していて、風が酷かったことがよくわかります。後片付けが大変…

 始発から止まっている電車の運転再開も予定より遅れそうです。えらいこっちゃ…

 

2019/9/8

 また蒸し暑い朝が戻ってきました。台風の予兆で東の地平から湧く積乱雲のおかげで、日の出を正面にする眩しさからは免れている早朝散歩…

 

 明後日は大腸内視鏡検査があるので、明日の夕方からはその準備です。この検査は検査そのものよりもその前段階での大量の下剤飲用が難物です。何度やっても馴れない…今回ポリープが見つからなければ、次回の検査までは少し間を持たせる予定…

 

 巨大漁場に新たな番号帯の「8枚玉タクマー」が登場していました。それは「1378***」です。早速更新搭載…ついでに未更新だった「1376***」も…

 

2019/9/5

 北東気流の影響下で涼しいものの、雲に覆われた朝です。昨日に引き続いて真夏日からも免れそう…

 

 昨日発見した「4339***」番台の「Z期型」ですが、もしかしてマルチコーテイングではないのではないかと思い立ち、今朝あらためて画像を検証しましたが、それを見る限りではどうも単コーテイングではなく、レンズ毎に色が異なるマルチコーテイングのようです。もし単コーテイングなら「分類」を追加する必要があったのですが、それはしなくても良さそうです。

 同じ番号台のものを使って別の者が同じように「二個一」したというのは考え難いので、これは新発見ということで良さそうです。一応書き換えをしておきます。

 

2019/9/4

 涼しくなってきたのはいいのですが、北東気流のせいで空模様がいまいち…

 

 今、巨大漁場に登場している変なシロモノ2点は、「Z期型」鏡胴なのにレンズシリアル番号が「4339535」と「4339407」なのです。これまで「Z期型」は「461****」帯からしか発見されていないのです。 もしこれらが「二個一」ではないとすると、書き換えが必要な新たな発見ということになります。さて、悩ましい…

 

2019/8/26

 8月もいよいよ最終週となって、秋風が立って来ました。秋霖ではっきりしない天気ですが、エアコンが不要の夜に…

 

2019/8/24

 秋雨前線が居座って、涼しくなったもののパリッとしない朝です。早朝散歩の途中で日の出の時刻を迎えましたが、雲間が明るむものの、小雨がパラパラ…

 

   子らやすく地蔵盆の夜明けにけり   雌山

 

2019/8/22

 ようやく涼しい朝が来ました。日の出の時刻になっても暗い空です。秋霖ですから当分この空模様…

 

2019/8/17

 台風の北に去った朝は爽やかにして少しく涼しく、これぞ初秋の風情…

 

   立待の落ち残りけり盆明くる   雌山

   弥陀の空立待月の去り難し   雌山

 

2019/8/16

 ノロノロ台風はようやく日本海に出たようです。でも、湿った南風が強く、時々雨が混じります。さて、京都五山の送り火は可能なのだろうか…

 

2019/8/14

 台風はノロノロで被害が出そうです。困ったもんだ…

 

2019/8/13

 台風の先駆けの雨は波状攻撃となっています。未明に雨音がしていましたが、早朝散歩のときは晴れていました。でも、朝風呂から出て和んでいると何時の間にかまた降っていました。今日はこの目まぐるしい雨に翻弄されそう…

 

2019/8/12

 PCにウイルスが侵入した可能性があってWindows10を初期化したため、色々なアプリを再インストールする羽目になりました。このページを書くアプリも入れ直していたので大変…

 

2019/8/9

 昨日に引き続き、うっすらと霞む丹沢大山の右肩上に、目を凝らすとぼんやりと富士が見えていました。早朝散歩は日増しに空気が乾く…

 太平洋を北上している台風はどうも悪い進路を取りそうです。困ったな…

 

 随分と久しぶりに「8枚玉タクマー」の新発見レンズシリアル番号帯がありました。「V期型」の「1131***」です。その前後の番号帯はどちらも大きく離れています。ふふん、なんだかな…早速更新…

 

2019/8/8

 若干空気が乾き始めた朝です。早朝散歩の空は半分ほども覆っている雲が茜に染まって、今日から秋…

 

   やうやうに富士立ち戻り今朝の秋   雌山

 

2019/8/7

 夏最後の日の朝は何だか夏バテ状態です。なので早朝散歩はパス…

 その代わり理髪に行きました。そうこうするうちに段々バテが軽減の模様…明日から秋…

 

   いい加減猛暑うんざり秋隣   雌山

   怒鳴りたき心地の募る秋隣   雌山

 

 「秋隣」という季語は一年で今日しか使えないものです。また、明日の朝しか使えない季語として「今朝の秋」があります。そんな時期限定の季語は結構ありますが、どれも案外使い易いものです。制約がそうさせるのでしょう。俳句や和歌が廃れないのは、その沢山ある制約の故でしょう。とかく自由は人を駄目にする…

 

2019/8/6

 早朝散歩の後半が暑いのは相変わらずで、中々秋風が立ちません。暦の上では夏は明日までなのに…

 今年は蝉の鳴くのが長梅雨のせいでか遅れていましたが、ようやく聞こえ出しています。早朝散歩では、電柱の近くは離れて歩かねばなりません。羽化したばかりのやつらに朝ションをかけられる虞があります。カラスが脱糞するリスクもありますから、電線の下も禁物…

 

   蝉めらに朝寝誹らる眠眠と   雌山

 

 太平洋を西に進んだ台風が九州宮崎に上陸しました。南岸付近の海水温が高いので、勢力が増しながら近づく台風が多くなりそうです。困ったもんだ…

 今、台湾東を北西に進んでいる台風の方は、そのまま福建省とか上海とかに進むのかもしれません。大陸に乗り上げれば水分補給を失って勢力が衰えるので、それは我が国にとっては好都合…

 

2019/8/5

 今日は二か月置きの通院なので早朝散歩はお休みです。それで、採血などの検査結果は変化無し…

 

 「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」の整備を何年かぶりに行ったので、ついでに「SMC TAKUMAR 1:1.4/50」を、これも何年かぶりで取り出していじってみたら、絞りの動きが正常ではないことに気付きました。この個体は以前分解整備した記憶が無いので、この際行っておこうと思って分解して見ると、何と、絞り連結棒がガタついているのです。そのせいで絞りの動きがおかしかったという訳です。

 早速「絞りユニット」を取り出し、在庫の「絞りユニット」と換装しました。それは以前、外見が極めてみすぼらしい個体を引き伸ばしレンズのフォーカス装置に作り変えたときに取り外しておいた健全な部品です。

 換装の結果、極めて良好な動きになったので満足です。ついでにピント環や絞り環などの外装部品をすべて洗剤で水洗し、見た目もぐんと上がりました。レンズ群は黄変したままなので、そのうち日向に何日か出して紫外線被爆加工をするつもり…

 絞り連結棒のガタついている「絞りユニット」ですが、連結簿はまだ取れていない状態なので、連結簿の根元を接着剤で固めれば使える状態に戻せそうです。なので、修理後は在庫しておくことに決定…

 

2019/8/4

 昨日より更にぬるま湯感が緩んだ早朝散歩ですが、帰路に就くころは結構暑いです。まだ長く続けるのは危険…

 

 一昨日話題にした変な「Super-Takuamr 1:1.4/50」ですが、その巧妙な罠に引っ掛かっている新人漁師が複数出ています。生兵法は怪我の元状態です。ご愁傷様…

 結構「二個一」の個体は登場するもので、みなさま、精々ご注意を…

 

2019/8/3

 ぬるま湯感が若干緩んだ早朝散歩です。昇って来る日の出も普通にトゲトゲのまぶしさです。いよいよ秋の戸口がすぐそこに…

 

 昨夜、新来の「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」始期型を分解しましたが、「Super-Takumar 1:1.4/50」の「W期型 C」から改悪されたピント環の距離指標を薄いアルミ板に印刷して貼り付けてある部分が半分剥がれていました。この薄板は両端の部分だけに接着剤を付けて貼ってあるので、接着剤の経年劣化でどちらかの端から剥がれ始めるのです。典型的な症例…

 この病は珍しいものではありません。半世紀を経て接着剤の劣化は避けられません。全部剥がして糊痕を無水エタノールなどできれいにしてからセメダインスーパーなどの弾性接着剤を両端に少量付けて貼り直せば完治します。無問題…

 何年かぶりの「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」の分解でしたが、すっかり忘れていたことと、そのころはあまり問題意識も無かったことですが、この鏡胴に使われている小ビスは頭の溝が「プラス」です。普段8枚玉タクマーを分解しているのですが、それは「マイナス」溝なのです。

 交換レンズに「プラス」ビスが使われるようになったのがこの時代であることが分かります。1970年がその始まりである可能性があります。「プラス」ビスになつたことで、狭く奥まった場所への取り付けが極めて便利になりました。

 「Super-Takumar 1:1.4/50」の「Z期型」から始まった開放測光鏡胴ですが、それから採用された8枚羽根のユニット式絞り装置は、絞り開度の調整をするときには前群レンズホルダーを外した状態でしか出来ません。それ以前の絞込測光鏡胴であれば、絞り装置は内部鏡胴に組み込んでありましたから、その内部鏡胴を微回転させることで調整が可能だったのです。しかし、ユニット式になった開放測光鏡胴の絞り装置は、ヘリコイド内筒の中に内筒周囲の芋ビス3本で押え付けて固定しているので、そのヘリコイド内筒から前群レンズホルダーを外し、ピント環も外した状態で初めて調整の操作が出来るようになるのです。

 絞り開度の調整をしなくてもほとんどのレンズ群などの整備が可能という利点も出来たのですが、大きな問題点として、4群目のレンズ玉がヘリコイド内筒に直接取り付けられるようになり、ユニット式の絞り装置を必ず取り外さなければ抜き取れなくなったことと、その4群目を固定している切り欠きリングの位置が狭く奥まった位置にあるために、ほとんどのカニ目レンチでは作業が出来ないことです。細長いビットの取り付けられるカニ目レンチが必要となるので、市販されていないそれの用意が求められるのです。

 レンズ群のレンズ玉のうち、汚れや黴の可能性が高いのが絞り装置の前後面です。その水洗清掃のためには取り外す必要があるため、素人の整備のためには、特に綺麗な仕事のためには敷居が高くなったと言えます。

 この鏡胴構造は「smc PENTAX-M 1:1.4 50mm」まで採用が続きました。その間、レンズ玉の外形寸法は変更されなかったので、物理的には互換が可能です。特にKマウント化後は4群目の貼り合わせ面が劣化する「ザルサム切れ」が多発していますから、その修理が困難な人には「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」や「SMC TAKUMAR 1:1.4/50」のレンズ群をそっくり換装するという手段も可能となっています。

 この開放測光鏡胴から4群目レンズ玉を楽に取り出すのに必要なビットの細長いカニ目回しが用意出来ないとしても、綺麗な仕事ではないという前提の上でなら方策はあります。それは亭主が二十年近く前に初めてバルサム切れした薄汚い「smc PENTAX-M 1;1.4 50mm」の4群目貼合せ玉を取り出した時に用いた方法です。そのころはまだカニ目レンチなど入手しておらず、精密ドライバーとピンセットぐらいしか道具は無かったのですが、その精密ドライバーをタガネ代わりに使って、狭く奥まったところの切り欠きリングを緩めたのです。この作業で切り欠きリングの切り欠き部は痛んで見苦しくなりましたが、バルサム切れした4群目は取り出せました。

 その貼り合せレンズはバルサム切れが昂進して剥がれていたのです。このことが、その後困難であると思われていたバルサム切れを剥がす方法を見つけることに繋がりました。貼ったものはいずれ剥がれるという真理を確信したのです。

 ところで、レンズの貼り合わせに化学性の接着剤を用いるようになってからは経年でバルサム切れが悉皆のように発生するのですが、それがまだ植物性のバルサム松樹脂を接着に用いていた時代の個体にはバルサム切れをしているものを見たことがありません。それくらいその材料には適性があったのだと思います。化学は製造時の手軽さをもたらしたのでしょうが、耐久性は無かったという事…

 

2019/8/2

 ぬるま湯の中の朝散歩は続きます。今朝も真っ赤な円盤の日の出でした。いかに地を覆う湿気の層の分厚いのかが分かります。不気味な赤…

 

 「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」の始期の個体が手元に来るまでの徒然に、その後の時代の個体と「Super-Takumar 1:1.4/50」の最終期型の個体とを比較してみました。すると、一見して分かる変更点なのがレンズホルダー後端ですが、その変更の理由が推定出来てしまいました。

 その変更は円錐台状のレンズホルダー後端の、その円錐の根元部分に0.5mmの深さの溝を切っているのです。これを付け加えた理由を考察したのですが、開放測光鏡胴に仕様変更したことで、絞り環の位置情報をカメラ側に伝達するレバーがマウント後端に設けられ、そのレバーによって開放測光カメラ側に絞り環の位置を伝達するのですが、そのカメラ側の伝達を受ける部分とレンズホルダー後端円錐部が接触する場合が生じたのだと考えられます。カメラ側の伝達受信部はその台座が可動式です。つまり、可動のための遊びが僅かですが生じています。このことでレンズホルダー後端円錐部とカメラ側の伝達受信部が接触する可能性が生じたのでしょう。そこで、初の開放測光カメラである「PENTAX ES」を上梓するのに合わせて変更を行ったということなのでしょう。この推定には自信があります。

 このような不具合の修正のための変更は黙ってそっと実施するのが当時の旭光学工業の企業風土のようなものでした。他にも多くの例を見ることが出来ます。その訳が分かれば納得…

 

 今、巨大漁場に登場している「Super-Takumar 1:1.4/50」に変なものがあります。レンズシリアル番号が「1645822」という個体ですが、鏡胴の特徴はどこを取っても8枚玉の「W期型」ですが、内部鏡胴は7枚玉のようなのです。 画像で見る限り黄変した7枚玉です。これは明らかに「二個一」であると思うのですが、8枚玉の外部鏡胴に7枚玉の内部鏡胴を入れるためには、どちらかを削る必要があります。小さいところに大きなものを入れるのですから 、そうしなければ入らないはずです。結構手間をかけていると思われますが、そんなものは所詮屑…

 

 手に入れていた「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」の始期の個体が手元に来ました。早速外観を比較しましたが、やはり「Super-Takumar 1:1.4/50」の最終期型と同じ外形特徴を備えていました。しかし、7層マルチレンズコーテイングの反射色は「Super-Takumar 1:1.4/50」とは異なっていて、既に入手していた小変更後の個体と類似しています。7層マルチレンズコーテイングの変更はもっと前に行われていたのかもしれません。この辺は謎の世界…

 

2019/8/1

 ぬるま湯の中を歩くような早朝散歩です。日の出は目に見えて遅くなり始めました。快晴の空ですが、東の家並から昇る巨大で真っ赤な円盤は少しビックリします。分厚い湿気たっぷりな空気層によって赤以外の色を奪われての日の出です。赤色矮星を連想…

 夏もあと一週間だけです。まさに晩夏ですが、熱帯夜の日々はもっと長く続きそう…

 

 NHKの番組「ブラタモリ」でMCのタモリがよく言う台詞に「へりが面白い」というのがありますが、亭主の好む「Super-Takumar 1:1.4/50」の変遷についてもそれが言えます。多くの変遷を経ているそれですが、その期型の境、つまり「ヘリ」を蒐集する愉しさがあります。

 各「期型」の始まりと終わり付近の個体を手にすると、期型の違いを知ることになるので、それを悉皆揃えたいものです。

 亭主としてはほとんど網羅していると自認しているのですが、唯一未収集だったのが「Super-Takumar 1:1.4/50」の最終期型とまったく同一内容だと推定していた「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」の最初期型です。それを入手して、両者に違いの無い事を検証するのが愉しみです。開けてびっくり、見て驚きかもしれませんが…

 「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」は「47*****」番台から始まっているのではないかと考えているのですが、それはすぐに小変更を受けています。その変更後のものは既に入手してあったので、以前はそれが「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」の始まりで、「Super-Takumar 1:1.4/50」の最終期型からその変更を行ってから始まったのだと考えていたのですが、どうもそれは違うのではないかという事をネット上の画像から推定していたところです。今度、その「47*****」番台の最初期型と思われる個体を入手することになりましたので、比較して研究することが出来ます。レンズ考古学の小さな進展…

 

2019/7/31

 夜明け前の早朝でも涼しさはありません。湿度が高く、風が無い中を歩くのはつらい…

 

2019/7/30

 やはり昨日梅雨明けが発表されました。去年より30日も遅く、平年より8日遅れとのことです。亜熱帯の日々が暫く続くことに…

 陽が高くなると暑くなるので早朝散歩の出発時刻を4時台にしました。薄いながら雲に覆われたそらは僅かにが透けて見えます。風はほとんど無いのでやはり蒸し暑い…

 

2019/7/29

 恐らくこの地方も今日梅雨明けを発表するのでしょう。霧の中から晴れた空を目指して真っ赤な円盤が昇っています。今日も暑くなりそう…

 

2019/7/28

 台風崩れの低気圧のせいで雨の朝です。気温は高く、湿気は充満です。不快指数100と認定…

 

 巨大漁場などの中古市場には、「二個一」されたとおぼしき個体が度々登場します。知識のある者ならそれを見抜けますが、多くの漁師は無抵抗でしょう。

 また、その「二個一」らしき姿があたかも正規品として存在していた可能性を匂わせるものもあります。もしも正規品なら新発見ともなりうるので、何とも悩ましい存在…

 しかし、冷静になって考えると、「5050223」のゴム巻鏡胴「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」は、正規品として存在していた可能性は無いのではないかと思えます。同じ機器名称で違う中身の製品を市場に出すことが習いの旭光学工業だといっても、同時期に並行販売する「意匠違い」のものに両方とも同じ機器名称を与え続けるという選択はしないのではないかと思うのです。しかし、これも絶対ではないという危惧も抱かせるそれまでの旭光学工業の行動パターンですから…

 

2019/7/27

 雲間の青空と朝日に騙されて早朝散歩に出ましたが、帰り道で降られました。雨粒は細かいのですが、数が多いのですっかり濡れました。プンプン…

 

 亭主の直近の興味の対象は「Super-Takumar 1:1.4/50」の最終型である「Z期型」とその後継の「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」の初期型について、両者の違いの有無についてです。

 「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」については既に所有していて、それには「Super-Takumar 1:1.4/50」の最終型「Z期型」とは異なっている部分があることは認識していましたが、その個体は「初期型」ではない可能性があります。ネット上に現れる画像のうち、その違いの一部が確認可能なものがあって、その「初期型」を実際に分解しての比較がしてみたいと思っています。

 「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」の「初期型」は5******台になる少し前に終了しているらしいのですが、その境目は例によって不明確です。「初期型」と次の型との違いは、今のところレンズホルダー後端形状しか画像上での分別の方法が分かっていないので、画像でその場所が明瞭なものが少ないこともあって、確認が困難です。

 

 ピント環が「ゴム巻」になってからの「TAKUMAR 1:1.4/50」は興味の対象ではなかったため、特段の観察もしていなかったのですが、「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」には初期型とその次の型とが存在しているということから興味が向いて、少し調べ出したら問題となる個体に出会ってしまいました。「5050223」というのがそれで、「ゴム巻鏡胴」なのですが「飾銘板」の表記が「SMC TAKUMAR 1:1.4/50」ではなく「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」なのです。この番号帯は「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」が次期型となっている番号帯ですから、もしこれが「二個一」されたものでないとすると、この時期に「ゴム巻鏡胴」は登場してい て、当初の機器名称は同じだったということになります。

 しかし、後年ユーザーなどによって「二個一」された可能性を排除できません。更に同様の個体が発見できれば認識をあらためなければならない事件です。暫く観察を続けるとしますか…

 そこで更に捜索を続けていたら、「637185」という「ゴム巻鏡胴」の「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」を見つけてしまいました。こんな番号帯で「SMC TAKUMAR 1:1.4/50」ではないのはさすがに不審極まりますから、これは「二個一」の疑いが濃くなります。案外「二個一」というのは多いのかも…

 

2019/7/26

 梅雨明けの発表は他の地方だったようで、ここいらではまだとのことです。今朝の空には鰯雲や羊雲、巻雲など秋らしい雲がうようよ流れています。早朝散歩の折返し公園からの眺めでは、丹沢の南端雨降山こと大山が本当に久しぶりにくっきりと見えています。しかし、その右肩にあるはずの富士は湧き立つ雲の向こう…

 今日中に台風になりそうな熱帯低気圧が接近中とのことですが、その送り込む南風で散歩は少し楽でした。この空の青さからは、午後に荒天になるとは思えません。定番通りに東に来ないで、西に迷走を始めそうな予感も…

 

2019/7/25

 昨日梅雨明けが発表されましたが、真っ赤な巨大円盤が昇って来た朝です。見ても少しも眩しくありません。曇天ではないのですが青空ではありません。風が無いので、少し歩くと湿気が纏わり付いて閉口…

 いま梅雨明けを宣言して良かったのか、いささか疑問です。週末は台風に襲われそうなので、梅雨明けを宣言するタイミングを逸するのを恐れたのか…

 

2019/7/23

 今朝も梅雨空です。湿気たっぷりで、少し気温低めでも蒸します。でも、25日ぐらいから太平洋高気圧が元気になってくる予報で、その翌日あたりで梅雨明けになればいいのですが…

 

2019/7/22

 日本近辺の気象状況を引っ掻き回して変化させる元凶となるのが常の台風の姿ですが、こんどのはあまり変えないようです。今年は太平洋高気圧が脆弱なので、折角の台風の尻馬にさえ乗れないらしい…

 雨が多くて強いのは、オホーツクの寒気が優勢で南からの湿気を雨に変えるからでしょう。この分では東北日本は冷害になるのかも…

 

 揚子江の上流にある三峡ダムが崩壊するのではという噂が流布されているそうです。世界一の規模のこのダムが崩壊したら、どれくらいの人的、物的被害が出ることになるのでしょう。空恐ろしい話です。畢竟、治水が政の要なのは太古の昔から支那の要諦…

 ダムは人智の賜物で、短期的には多くの利益を人にもたらしますが、それが自然に抗っている行為なのだという事を忘れてはならないのでしょう。アスワン・ハイダムが崩壊したら、ナイルの氾濫でエジプトは一気に沃野に変貌かも…

 日本のダムは崩壊よりダム湖の土砂堆積によるダム湖消滅の方が近々の問題のようです。日本の川は勾配が急ですから土砂の運搬も多く、これの対策を急がないと洪水調整能力を失うダムが多発する杞憂…

 去年の秋に巨大なロックフィルダムである高瀬ダムを見に行きましたが、これも夥しい堆積物に覆われていました。ダム湖が消滅するのももうすぐの予感…

 

2019/7/21

 7月も下旬に入りましたが、梅雨明けはまだ視野に入りません。ひところの梅雨寒は去って高温多湿が訪れていますから、不快であることは不快…

 台風の余波に襲われている地方もあるとのことで、心配は絶えません。直撃よりはましかもしれませんが…

 

2013/7/19

 東支那海を北上する台風のせいか、蒸し暑い梅雨空の朝です。この台風は朝鮮半島上で温帯低気圧に成り下がるのでしょうが、連れて来る湿舌が梅雨前線を刺激して被害が出るのは困る…

 

2013/7/18

 昨日の日中から梅雨寒が去って、今朝は蒸し暑くなっています。いよいよ梅雨後半に入って来たのかも…

 フィリピン東方を北上する台風の動向次第で一気に梅雨明けにまで進む可能性があります。願わくば、なるべく東支那海の西寄りのコースを取って欲しい…

 

2019/7/17

 梅雨空は続いています。昨日は軟質膀胱鏡の検査を受けました。10年近く前に何回か受けた痛くて苦しい腎臓ダブルステント施術とは違い、それほどの痛みはありません。数分の観察で終了しました。先週のCT撮影とともに診断を受けましたが、前立腺、膀胱共に特に病変は見られず、転移などは認められないとのことです。前立腺部からの尿道への微出血が時々あるので心配していましたが、まずは一安心…

 

 「Super-Takumar 1:1.4/50」という機器名称の交換レンズは「Z期型」が最終ですが、その「Z期型」は「4610***」、「4611***」、「4616***」そして「4617***」というレンズシリアル番号帯にのみ確認出来ている珍しい存在です。もしこの番号帯だけの製造という事ならば、最大総数で4000個ということになり、希少な存在だという事になります。希少であれば蒐集の価値有りなり…

 ちなみに、「Z期型」というのは「開放測光鏡胴」で「7層マルチコーティング」となったもので、この中身のままで「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」という名称になったという存在でもあります。

 なお、その「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」は誕生後程無くしてコーテイングやレンズホルダー端形状の小変更を受けています。その「Super-Takumar 1:1.4/50」の「Z期型」と同一内容の「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」も希少なのではないかと思っています。ほとんど見かけませんから…

 

2019/7/15

 変動制海の日の休日です。地方によっては新の盂蘭盆です。雨は上がりそうな空の夜明けですが、まだ分からない…

 

 昨夜、新来の「V期型」8枚玉タクマーを分解して見ましたが、驚いたことにヘリコイドのネジが6条の「B」でした。「1156***」という早い番号なのに「B」ヘリコイドが使われているということになります。

 業者だとは思いますがあまりスキルの高くない手による分解痕があるので、故意または過失による「二個一」の可能性を排除出来ませんが、これがオリジナルだとすると、「A」と「B」のヘリコイドは混在して組み立てられていた時期があったということです。この現象は絞り環など他の部品でも見られることですから、当時の製造現場の状況を想像させるものの一つです。組立に要する規格的には差は無いので、その辺は無頓着だったのかと…

 

 製造から半世紀以上経過しているものですが、鏡胴内部に汚れは少なく、前回の分解整備後はあまり使われなかったことが窺えます。まあ、良品の部類に入れて良さそう…

 

 ちなみに、「115****」帯はこの「1156***」が最終番号帯で、次に使われるのは「1160***」です。その間からは発見されないので、その3000番は他の機種が使っているか、まったく使われなかったものと考えられます。つまり、8枚玉タクマーの製造総数を推計するのは極めて困難ということ…

 

2019/7/14

 今朝は雨です。今年の梅雨は8月まで続く予感…

 

 昨日網に掛けた「V期型」の8枚玉タクマーが早速届きました。ざっと見た外見は大きな問題の無いものです。側面の絞り環などの「白文字」が少し黄ばんでいますが、経験上、洗剤と歯ブラシで洗えば復元する予感…

 分解して確認する必要がありますが、おそらくヘリコイドネジが12条の「A」で間違いないと思われます。そのごく近い前後のレンズシリアル番号の個体がそうですから、これが6条の「B」だったらそれの方が驚き…

 

 とりあえず、鏡胴分解の最初の関門である「飾銘板」の取り外しを試みましたが、この頃多発している「回らない病」でした。詳細に眺めてもネジ溝が汚れているようには見えないのですが、回りません。そこで「無水エタノール」をネジ溝に注入する手法を試みたところ、それだけで見事回るようになりました。やれやれ…

 

2019/7/13

 梅雨寒気味の続く朝ですが、雲間に僅かに朝日が覗きました。散歩しても富士や丹沢は見えない…

 

 V期型の8枚玉タクマーを網に掛けました。例によって即落ものです。程度は少し悪そうですが、まあ、いいかな…

 レンズシリアル番号からすると、ヘリコイド・ネジが12条の「V期型 A」だと思います。分解整備すれば分かることですが…

 

2019/7/12

 依然として梅雨寒の日々が続きます。今朝も肌寒い夜明けで、雨音の屋根…

 

2019/7/9

 今年の梅雨は異様に雨が多いと感じています。7月も中旬なのに今日も梅雨寒の朝…でも降っていないので散歩…

 梅雨寒はオホーツクの高気圧の方が優勢なのが原因です。対するに太平洋高気圧が脆弱なのは何故…

 

2019/7/5

 雨だったり外出したりで、恒例の早朝散歩が出来ないでいました。今朝は曇り空が少し切れていたので、ようやく実施…

 

2019/7/3

 蒸し暑い朝です。雨にはならなそうですが、しっかり晴れてもいない…

 

2019/6/29

 この週末も梅雨空で推移するようです。来週になっても傘マークの連続…

 

2019/6/28

 昨夜熱帯低気圧は台風3号になりました。南岸を通るコースなので風は強くなさそう…

 

2019/6/27

 久しぶりで霞む丹沢越しに富士が見えました。前に見た時はまだ白かったのに、すっかり黒くなって…

 これから熱帯低気圧がぼこぼことやってきます。前線を刺激して各地で豪雨となるのでしょう。憂鬱な週後半…

 

 巨大漁場を眺めていると、色々な事象に目が行きます。消費税の無い業者出品の「U期型」8枚玉タクマーですが、何人も入札しているのに、最終段階で途中終了させています。思ったほど値が上がっていないせいでそうしたのでしょう。実に姑息…ちなみに「saisho512」です。各々方、釣られないように気をつけましょうね…

 

 ところで、未出の番号帯が見つかりました。「V期型」の「1332***」です。早速記録しました。まだまだ見つかるようで、たのしみ…

 

2019/6/25

 気温低めの朝ですが、雨はもう降らないようです。日中は晴れて暑くなるらしい…

 

2019/6/24

 雨の朝です。かなり真面目な降りです。気温は低め…

 昨日、今年初めての槿が咲きました。これから毎日咲き続けて、秋の深まるまで続くべし…

 

2019/6/23

 梅雨の真っ最中で、各地で私雨的にゲリラ豪雨が襲っています。昨日は久しぶりに鰻を食べましたが、土用の丑の日は牛肉の方がいいな…

 

 昨日は8枚玉タクマーのレンズ群を整備しました。絞りの前後面に汚れがこびりついていましたが、そのような状態の個体には初めて出会いました。どのような環境で使われたのか、また、どのような場所に置かれていたのか、色々と想いが廻ります。

 鏡胴外部に手擦れなどの使用痕が少ないので、大切に扱われたのでしょう。ヘリコイドのグリース抜けはそれほどの状態ではなく、摺動板の取り付けビスの緩みが主因だったと思われます。

 レンズ面の汚れ除去には多少手こずりましたが、ぬるま湯と洗剤で気長に洗ってやり遂げました。そのように汚れた原因は思い付けませんが、もしかするとヘリコイドグリースが気化して結露したのかもしれません。それくらい高温の環境に長時間置かれていたのかもしれません。

 

 なお、「1491***」のこれが「W期型 A」であったことで、「X期型」7枚玉タクマーの中だけで先行的に使われている「142****」も同じ真鍮製摺動板が使われている可能性があると思えて来ました。前に分解整備したことがあるのですが、その材質が何であったのかについては認識や記憶がありません。もし「1491***」と同じ材質なら、「X期型」も「A」と「B」とに細分類しなくてはならなくなります。次の仕事が出来た…

 

 無限遠調整を済ませて組立の成った「W期型 A」の試写をしてみましたが、絞り開放時にはやはり四隅の減光が目立ちます。しかし、黒文字が紫に染まる現象は少なめです。

 これらの現象はF1:4にまで絞ればほとんど目立たなくなります。書写などマクロレンズ的に使う場合、真の意味での実用絞りは、ここからF1:8までの3段ということかもしれません。

 

 「X期型」も二つに細分類する必要があるのかと疑い、「1422***」を軽く分解して見ましたが、これに使われている摺動板の片側はプラスチック製です。このことから、7枚玉タクマーの「X期型」に用いているヘリコイド装置はすべて片側の摺動板がプラスチック製である可能性が高いと思われます。

 「1422***」より後のレンズシリアル番号である「1491***」の「W期型」に真鍮製の摺動板が使われているのは、そのころはすでにプラスチック製の摺動板を使い始めていたものの、在庫の真鍮製部品を組付けたものが存在しているということを示しているのだと思います。事実、亭主の所有する「1490***」や「1492***」はプラスチック製を用いているので「W期型 B」です。

 ちなみに、「1491***」の全てが旧部品である真鍮製を用いているのかは未検証です。もう一つ手に入ると、その帰趨が明らかに出来るのですが…

 

 なお、「1491***」というのはこれまでポツンと発見されていなかった番号帯で、そのことからも、モデルチェンジ後の残留部品を使用するための特別な番号帯である可能性があります。

 

2019/6/22

 今朝も曇天です。やがて降って来るかも…

 

 一昨日6K弱で網に掛けた「W期型」の8枚玉タクマーが届きました。鏡胴外観は手擦れが少なく、光学系の前後面に傷の無い良品ですが、内部にカビらしきものが見え、ヘリコイドはグリース抜けしています。つまり、絶対に分解整備が必要ということです。カビが取れるか気懸りですが、レンズ群前後面に傷が無いので、万一の場合は部品取り要員になれます。でも、経験上、多分内部のカビは水洗で取れる…

 分解しないと確定はしませんが、一見したところは「W期型 B」だと思われます。レンズシリアル番号からすると「W期型 A」ではないと思います。どっちにしても分解すれば分かることですが…

 なお、お供に付いて来た純正UVフィルターがゴーストレス、つまり平面ガラスではなく球面ガラスなのです。これはかなり希少な品なので得した気分…

 フードは金属製なものの、「1:8-2/55」と共用の「Standard Lens」用で黒アルマイト梨地仕上げなので、ほとんど無価値…

 

 早速飾銘板を外して軽く分解し、内部鏡胴を抜き取ってレンズ群の内部状態を検分したところ、絞りの前後面がガジガジに汚れていました。これは黴ではなく、ちょっとした水洗ではこびりついたその汚れが取れません。時間をかけてお湯で清掃するつもり…

 あと、「1491***」なのに摺動板が「B」のプラスチック製ではなく、真鍮製の「W期型 A」であることが分かりました。これだと「142****」の存在するる「X期型」も「A」と「B」とに分けなければいけなくなるのかもしれません。近日中にそちらも分解して確認せねば…

 

2019/6/21

 今朝も湿気の高い曇天です。風は少しある…

 

2019/6/20

 湿気の高い曇天の朝です。気温はそれほどでもないのに無風なので不快…

 

 新潟・山形地震は震度の割に倒壊家屋が少なかったのは、積雪に備えた構造の賜物なのかもしれません。瓦が多く飛んだのは短周期の揺れのせいらしい…

 震源はユーラシア大陸プレートが北米プレートの下に潜り込み始めているからという専門家の解説がありましたが、太平洋プレートが潜り込んで日本列島北部の乗る北米プレートの端を押し上げて、その勢いで玉突きのようにユーラシア大陸プレートの上にのし上がっているとするのが自然ではないかと思料…いずれにしても太平洋プレートの圧力が大地震の原因なので、日本列島はこれからも揺れ続けること必定…

 

 「W期型」の8枚玉タクマーを網に掛けました。カメラとフード付きで6K以下の即落品です。漁場に出てすぐでした。このパターンでないと最近は入手困難…

 

2019/6/19

 昨夜の新潟・山形地震により今朝のBSNHKプレミアムの「こころ旅」が吹っ飛びました。今週は山形が舞台ですから、忖度したのでしょう。ロケは2週前なのですから無用な忖度…

 

 毎度大き目の地震の時に感じるのですが、家の倒壊にまでは至らなくても、和小屋で組んであると思われる瓦屋根の棟瓦部分の崩落の多さです。トラスでなく積み上げ構造の三角の頂点が最も大きく振られて動き、乗せているだけの重い棟瓦が慣性で落ちるのでしょうが、家屋を建てる時の地震対策としては、重い瓦屋根は止めておいた方がいいということなのかもしれません。

 一方、軽い金属葺きの場合は、工法によっては耐風性に問題を生じたり、断熱性は大きく劣り、雨音などの遮音性にも問題があるという弱点があります。下地に断熱・防音効果の高い部材を大量に併用するのが必需だと思います。

 梅雨時に屋根を損傷するのは建物や生活にとって致命的なことですから、地震でも壊れにくい屋根の家が求められるということ…

 

2019/6/16

 夜半に嵐は去りました。南から雲が消えて晴れて行く朝です。まだ気温は低い…

 

2019/6/15

 二日続いた晴れは終わって雨の朝です。今日は強く降る時間もあるらし…

 

2019/6/13

 久しぶりに快晴で明けた朝です。霞む丹沢の向こうに白く富士が見えましたが、裾の方が黒くなっています。やはりもう夏…

 

2019/6/12

 依然として梅雨寒の天気が続いています。上着を仕舞ってしまったので、早朝散歩に出られません。なので、ただの朝散歩…

 

2019/6/10

 梅雨寒の雨の朝です。冷たい雨…

 

2019/6/9

 雨の朝です。今年はエルニーニョとのことなので、統計的には梅雨が長引き、降雨量も一割ほど多くなるらしいです。梅雨明け前の集中豪雨もありそう…

 

2019/6/8

 これからしばらく空模様の気になる日々が続きます。降っていなくても傘が手放せない…

 

 8枚玉タクマーの発掘は毎度何かしらの発見をもたらしてくれます。今度のものはヘリコイド装置です。

 これまでの発掘では「U期型」だけにあったヘリコイドの摺動溝後端の切削加工仕上げですが、それが今度の「V期型 A」にもあったのです。これまで「V期型 A」は幾つも分解整備していますが、そうなっているのは今度のが初めての発掘です。

 このことから見えてくるのが、各期型に組み込まれている部品については、適合さえすれば、つまり外見からは分からなければ、在庫部品をこだわりなく使っていたというシーンです。ですから、期型を越えて使われているものもあるということではないかと考えられます。

 そんな疑いのある部品として「絞り環」があります。これについては、環内側のクリック用の刻みが環の幅全体にあるものと半分程度にしかないものとがあるのですが、それが混在していた時期があります。これも製造した部品在庫の関係だったのだと考えられます。流石にフォントを変更しているものを混在させてはいないだんべ…

 

 外部鏡胴の外装部品をすべて洗剤と歯ブラシで洗浄し、表示の色をほぼ新品時代に復旧してから組立を終わりました。いつもの遠くの送電塔で無限遠を出して、絞りリンクの要所への注油で絞りの作動不調も完治させて、程度の良い「V期型 A」8枚玉タクマーの出来上がりです。以上…

 

2019/6/7

 朝から雲が低くなっています。昼までには降ってくることでしょう。いよいよ正式に梅雨…

 

 昨日来た「V期型8枚玉タクマー」の飾銘板を回そうとしましたが回りません。必殺両面接着テープ技も無効です。仕方が無いので、ネジ溝に無水エタノールを流し込んで暫く放置しました。その後は「椅子の足ゴム」で簡単に回せました。飾銘板を外したあとのネジ溝を詳細に見ると、回り止めを疑わせるものの極小残滓が一点だけありました。そのせいで回らなかったようです。何にしても無事外せたので満足…忙しくて分解整備はまだ後で…

 

 気になっていたレンズの黴だけでも確認しようと内部鏡胴を抜き取って検証したところ、光るうろこ雲状の汚れはカビまたはカビ痕ではなく、レンズクリーナーまたはエタノールの拭き跡だと分かりました。以前の整備者がそれをたっぷりと付けて拭き、それが乾いた痕跡だったのです。いつものように洗剤で水洗したらきれいになりました。やはりレンズは洗剤水洗に限る…

 

 残るは外部鏡胴の完全分解と歯ブラシ洗浄ですが、それに手を付ける余裕がありません。また明日かな…なお、覗き込むとヘリコイドは12条のようです。従って「A」であること確実…

 

2019/6/6

 晴れても湿気が多くなっています。風も無くて蒸し暑くなりそう…

 

 昼前に「V期型8枚玉タクマー」が届きました。早速検分すると、鏡胴外部に大きな瑕疵は見られず、年相応の古びです。しかし、絞り羽根はオートでの最少絞りからの戻りが悪くなっています。これは分解してリンクに注油で完治することが経験から分かります。

 なお、光学系は絞りのすぐ後ろ面が黴ています。木の根状の白カビではないので、痕が残ってしまうかも…

 

2019/6/5

 公式な梅雨入り宣言の気配が近づいていて、湿気が多くなっています。テレビ各局の予想は7日で、恐らくそうなるのでしょう。今日は雲が取れず、晴れにはならなそう…

 

 久しぶりの「8枚玉タクマー」入手ですが、前回は2月末ですから3ヶ月ぶりとなります。入手価格も税抜きなら同じぐらいですが、業者物なので税の分だけ高価…

 前回は新フォントの「W期型 B」でしたが、今回は価値の高い旧フォントの「V期型」です。それもヘリコイドがまだ12条ある「A」の可能性が高いです。分解しないと確認できませんが…

 

2019/6/4

 今週は医者通いが重なって、昨日は肝臓、今日は半年ぶりの眼底検査です。結果は半年前と変わらずで、まだどちらも異常無し…

 

 久しぶりに「V期型」8枚玉タクマーを網に掛けました。即落ものでお代は6K未満ですからまあ上出来でしょう。手入れは必要そうなので、届いたら整備がたのしみ…

 

2019/6/1

 いよいよ6月です。ここのところ気温低めで過ごし易い日が続きます。早朝散歩は快適…

 

 一昨日巨大漁場にて、先日話題にした「U期型」ながら飾銘板にカニ目を開けられた8枚玉が10K超えで水揚げされました。あまり外装はよろしくないのにその人気です。いやはや…

 

2019/5/29

 昨日午後からの雨が残る朝です。でも、昼までには晴れて来そう…

 

2019/5/28

 上空に厚い雲ですが視程は良好で、丹沢は元より、雲の冠を乗せた富士もくっきりです。これから天気は荒れるのかも…

 

2019/5/25

 雲一つない快晴ですが、視程は良くなく、丹沢が辛うじて視認できるぐらいに薄くなっています。それなのに、朝日を受けた富士は良く見える…

 

 「Super-Takumar 1:1.4/50」などの古い交換レンズを素人が自己整備のため分解するときに最初の関門となるのが飾銘板外しです。飾銘板は左回しにすれば外れるのですが、回すための手掛かりが設けてないので、滑りにくく、傷を付けない程度に柔らかい素材で出来た工具などを押し付けながら回すという方法が取られます。しかし、ネジ溝に汚れや傷が入っているなどの場合はこの方法では回せないことがままあるのです。そんな時の素人の取る手段として飾銘板に二か所のカニ目を開けるということがあります。これならほぼ確実にカニ目回し工具で外せるのですが、本来無いはずのカニ目が飾銘板に付いてしまいます。

 カニ目の裏側にテープを貼るなどすれば埃などの侵入を防ぐことは出来るので基本的な支障とはならないのですが、見た目の傷としては厳然と残ってしまいます。

 今、巨大市場に登場している希少な存在の「U期型」がその加工を受けている品で、機能としては支障が無い可能性が高いのですが、趣味性という点では訴求力が劣るのかもしれません。そのため、比較的安価なら「二個一」要因として競い合いになるのかも…

 

2019/5/24

 夏が進んで快晴でも視程が悪くなりました。丹沢が薄ぼんやりとしか見えない…

 

   鶯の朝音の近く月下弦   雌山

 

2019/5/22

 昨日の強かった雨の上がった朝ですが、湿気が残っていて視程が悪く、丹沢が見えません。日中は夏日になるらしい…

 

2019/5/21

 夜来の大雨です。警報も出ている塩梅です。寒冷前線の通過ですから雲高があるので、雨量が多く降りが強くなるのは当然です。暖気の高気圧が強くて、そこにもぐりこむ寒気が押し切れないので雨は続きます。こんな中で散歩なんぞは論外…

 

2019/5/20

 今日は半年ぶりの市大病院通院です。血液検査結果は数値横這いで、再発の危惧無しです。次はまた半年後…

 

2019/5/19

 今朝も曇りで視程が悪く、丹沢が見えない…

 

 「Super-Takumar 1:1.4/50」のための専用レンズケースが昨晩届きました。程度は極めて良好です。早速内径を確認したところ、レンズフード径が大きくなったものは入らないことが分かりました。つまり、内装色が「赤」となったのは「X期型」以前であるということです。

 「Y期型」からピント環外径が大きくなっているので、当然レンズフード径も大きくなっています、それを格納できるように専用レンズケースも内径を大きくしているはずですから、こんどはそれを入手することが課題に…

 上画像の左端かこのたび入手出来たものです。色以外は真ん中のものと少しも変わりません。内径が心持ち大きい気もしますが、誤差の範囲でしょう。径が大きくなった「Y期型」用レンズフードは入りません。

 なお、これらのレンズケースは同時代の「Takumar 1:1.8/55」用のレンズケースと全く同じ寸法です。上面の適用機種名型押しが異なっているだけです。しかし、「Takumar 1:1.8/55」用のレンズケースというのは、今となってはより希少性が高いのではないかと推察…

 

2019/5/18

 晴れても湿気を感じるようになりました。視程も悪くなって丹沢も見えない…

 

2019/5/17

 4月25日に10K未到で競り落とされた「二個一」確実の8枚玉「998399」がまた業者出品されています。今度はかなり高値の初期値です。トラブルで売れなかったのか、あるいは買い手が利を乗せて再出品しているのか、その辺は知る由も無い事ですが、そんな不審な品もあることを認識せねば…

 

2019/5/16

 朝は丹沢が見えなかったのですが、9時を過ぎると日差しが強く、雲の様子が夏らしくなりました。綿雲の空…

 

2019/5/15

 雲に覆われた空ですが、少し切れ間があって青空も覗いています。今日は降らないのかもしれません。午後に新調の大型冷凍冷蔵庫が配送されて来るので、降らないと助かる…

 冷蔵庫は十数年持ちました。まだ冷えなど機能に目立った支障は出ていないのですが、振動が少し大きくなって中の棚などが共振する音が出るようになったのです。電気代がより安くなるなどの利点もあるので、完全に壊れる前に入れ替えることにしました。型落ちの見切り品を選んだので価格は半値程度…

 今度の冷蔵庫は容量が少しだけですが多くなるのに、外形寸法は今のより少し小さくなります。それだけ断熱材の性能が良くなっているということなのでしょう。今時のトレンドとしてドアの表面がガラスなので、マグネットが使えないのが難点か…

 

 亭主は「Super-Takumar 1:1.4/50」のための歴代本革製円筒形レンズハードケースを蒐集しているのですが、これまで所有していなかった内装が赤のものを入手できることになりました。画像で見る限り程度の良さそうな品です。価格より送料の方が高くなりそうですが、希少な品なので満足…

 

2019/5/14

 ここ10年以上の事として、連休が明けると南関東は実質的な梅雨に入っています。今年もその例に漏れず、今日がその梅雨入りです。未明からの雨は屋根を強く打って、安眠を妨げられる…

 

2019/5/13

 昨日に続く北東気流のせいで朝から雲が取れません。気温はそれほど低くはない…

 

 今考えていることとして、「8枚玉タクマー」に使われた最初の「レンズシリアル番号」についてです。亭主のこれまでの捜索により見つかっているのは「765144」が最初で、「7650**」というのは見つかっていません。「765***」が使われた最初の番号帯であるというのは確実なことだと思っているのですが、「7650**」という番号帯が使用されたのかどうかという疑問があります。

 亭主は中古市場から「765144」を入手したのですが、中古市場に出て来るということから想像するに、仮に「765000」から番号帯が使われたと仮定すると、145番目に製造されたものということになります。これまで「7650***」の番号帯が見つからないのは、メーカーの製品評価やごく内輪のプロなどによるテストなどに供されたことで、外部に出なかった可能性を感じます。そして「7651**」の番号帯ぐらいになると、よりメーカーから遠い関係の販売網などに試用として渡された可能性を感じます。それだから半世紀を経た現在、中古市場に出て来たのかもしれません。

 このことからすると、「7650**」の番号帯の個体は、中古市場に出て来る可能性が非常に少ないと考えられます。

 

 レンズシリアル番号の使われ方の最大の謎となっているのが「766***」です。「765***」に属する1000個の次に作られたとするには不思議なことが多すぎるのです。

 亭主は「766126」という個体を所持しています。これは「T期型 B」です。また、熊本の閉店したカメラ店から出たことが分かっている「766156」は「V期型」です。「T期型 B」の僅か30番後の個体が次の時代の「U期型」を飛び越して「V期型」なのは驚きです。「二個一」の可能性を排除することは出来ないのですが、「766141」という「V期型」の個体が台湾から「ebay」に出品されている画像を見たので、「二個一」の疑いは低くなっています。

 また、「766135」という個体について、旭光学工業が1964年「SP」発売広告に使った「1000295」というカメラシリアル番号の「SP」に付いている雑誌画像で確認できます。これは「T期型」ですが、「A」か「B」かは判別できません。

  さらに、「766022」という個体の画像をネット上で確認しましたが、その絞り環の停止位置から「A」ではないかと推定できます。

 最後に、「766220」という個体が「T期型」で、「1000123」という極めて初期のカメラシリアル番号の「SP」に付いているネット画像であり、これは「A」か「B」かは不明です。

 このように「期型」が異なる個体が存在する番号帯ですから、「766***」というのが試供品とか広告用とかの、メーカーにとって特別の存在であったのではないかというのが亭主の推定…

 

2019/5/12

 今朝は霧が濃くて、視程は2qを下回っていました。高気圧の右縁を回って来る北東気流のせいです。三陸沖の寒流の上を流れて来た風…

 

2019/5/11

 今日も夏日になる予報が出ています。朝は昨日より少し低温ですが、夕方には夕立になるかも…

 

 巨大漁場に時々現れるのが、開放測光鏡胴となってからの「タクマー」について「8枚玉」を標榜するという噴飯ものの代物です。放流者は「8枚玉」というのは絞り羽根が8枚のもののことだと誤解しているのだと思われます。悪気は無いのよ、無知なだけ…

 亭主は開放測光鏡胴になる直前の期型である「Y期型」に「V期型」の内部鏡胴を組み込んで「8枚玉」に変造したことがありますが、開放測光鏡胴はそのような改造を可能にする構造ではないので、実現不可能と思っています。出来たら超エライ…

 

2019/5/10

 五月の上旬も今日まで、いよいよ夏本番となりそうです。富士まで見える爽快な快晴ですが、日中は気温が上がって夏日になること必定…

 今朝は寝過ごして出足が遅かったので、駅からの帰りは住宅地の中を通るバス系統始発に初めて乗りました。降りたバス停は一番最寄りですが、それでも帰宅まで8分はかかる…

 

2019/5/9

 今にも降りそうな雲の厚い空でしたが、富士も丹沢も良く見える視程でした。バスの時刻に間に合いそうもなかったので駅までは下りず、いつもの公園でUターン…

 

 レンズ玉に難点のあると表示されている「8枚玉タクマー」が幾つも10K台後半で水揚げされるという市況の過熱ぶりです。どうなっているのかな…

 

2019/5/8

 今朝は少し冷え込みました。快晴で富士が近く見えます。今日も駅まで降りて、帰りは別の系統のバスです。バス停からすぐ階段を4階分ほど一気に登って、路程はこっちの方が短い…

 

2019/5/7

 今朝の早朝散歩は足を伸ばして駅前まで降りました。帰りはシルバーパスを使って始発バスに乗り、最寄りのバス停まで…でも、そこからが登りで、やはりきつい…

 

 また巨大漁場に不審な「8枚玉タクマー」が登場しています。画像が不鮮明で正確な期型の判別ができず、レンズシリアル番号も読み取り困難なのです。R付の赤外指標との放流者の触れ込みが正しいとするとT期型かU期型なのですが、正確な判別が困難ながら、そんなレンズシリアル番号はありえないものです。それは恐らく「W期型」に該当する番号帯なので、これも「二個一」である可能性が高いと思います。先日「W期型」の鏡胴に「U期型」の飾銘板を付けた個体が出ていましたが、それとまったく逆のパターンです。ひょっとするとそれと「二個一」か…

 

2019/5/6

 小雨に早朝散歩の出鼻を挫かれました。傘を持ってまでは出かけたくない…

 

   空模様気になる老や今朝の夏   雌山

 

2019/5/5

 端午の節句の朝は快晴です。薄霞越しながら富士も丹沢も見えて、昨日より少し冷たい風が心地良い…

 

   松の芽の五寸と伸びて夏隣   雌山

   区の花は何かと問はれ紫蘭振り   雌山

   夏隣独逸菖蒲に射干負ける   雌山

 

 明日は立夏です。なので「夏隣」という季語は今日しか使えません。そんな限定期間の狭く短い季語は亭主の好み…

 なお、明日の朝しか使えない季語が「今朝の夏」です。季節がきっぱりと替わる様を表すのに便利…

 

 「皐月晴れ」という言葉は、旧暦の時代には梅雨の最中ですから珍しい事をあらわしていましたが、新暦の今では初夏のすがすがしさを感じさせる言葉に変わっているようです。対比語として存在する「皐月闇」は居場所が無くなった…

 

2019/5/4

 三日目の晴れです。夏日が続いてますが、晩春の空は雲が多めで富士や丹沢は見えません。今日は昭和の日に追い出されたみどりの日…

 

2019/5/3

 憲法記念日の朝、いつもの公園から令和になって初めての富士と丹沢がようやく見えました。朝日を浴びた砂場の上の藤棚に紫が下がって、いよいよ初夏は指呼の間です。八十八夜も過ぎたので、寒さはもう来ないのかも…

 

2019/5/2

 ようやく雨の上がった朝です。まだ雲が厚く、日の出は見えません。令和初の早朝散歩の途上、丹沢も富士も見えない…

 

2019/5/1

 令和元年は雨模様の夜明けです。この時期これだけ天候不順なのは異常なこと…

 

 「令和」は教科書体では「令和」と書きます。これが学校で教える字…

 新元号の典拠とされる万葉集該当の序文は当時筑紫の国司だった山上憶良が書いたというのが亭主の説です。遣唐使の一員(書記官)として唐に渡った憶良なら漢時代の典籍に通暁していた可能性が高く、万葉集に残る他の歌の序文の文体傾向からもそれは強く推定出来ます。憶良はもっと脚光を浴びるべき…

 

2019/4/30

 平成最後の朝は本降りの雨です。引き続き寒い…

 雨なので当然早朝散歩はお休みです。今日は夜中まで降るらしい…

 平成は30年間、亭主は昭和に生きていた期間の方が長いので、昭和人…

 

2019/4/29

 寒い朝が続きます。今朝は雲多し…

 

   椋めらに愚図と誹られ歩む老   雌山

 

2019/4/28

 暫くぶりの快晴の夜明けです。ここ数日の悪天候の間に丹沢は雪だったようで、また白くなっています。富士の白さもいや増して、風が冷たい…

 いつのまにか日の出が4時台になっています。一番遅い3ヶ月前より2時間以上も早くなっていることになります。その割には気温が上がらない…

 

 昨夜巨大漁場で、特に何の変哲もない7枚玉タクマー「Y期型」が10K近くで釣り上げられました。その理由を推察すると、程度の良好な革製円筒形専用ハードケースが付属しているからでしょう。レンズ単体の最近相場としては5Kあればいい方ですから、レンズケースの価値が5Kぐらいで争われたということになります。希少性からしたら、それはそうだわさ…

 

2019/4/27

 雨で開けた朝はえらく気温が下がっています。ひと月季節が戻ってしまった感じです。雪になった地方もあるようで、晩春とは思えない異変…

 

2019/4/26

 ぐずついた空が続きます。気温も上がったり下がったりで不順…

 去年恐ろしいほど花が付いた庭の八朔ですが、今年はやはり花芽が僅かです。収穫後に思い切って強剪定したせいもあるのでしょうが…

 

 昨晩先日話題とした「二個一」であることが確実の「8枚玉タクマー」が競り落とされました。それが価値の低いものであることを知ってか知らずか、流石に相場である「10K」超えとならなかったのは、それと知る人の多きが故か…

 

2019/4/24

 晴れていても富士どころか丹沢も見えない日が続いています。今日はいよいよ崩れるようです。気温は依然高め…

 

   生き物の聲姦しや春爛漫   雌山

 

 今年の春の連休は天皇代替わりによって10連休となります。普段常に連休の身にはまったく無関係どころか逼塞を強いられる日々かも…

 

2019/4/21

 旬日を経てすっかり暖かくなりました。春霞で丹沢も見えません。鶯や四十雀が縄張りを主張して喧しく、いよいよ夏は指呼の間…

 

   道を聞く朝に舞へり里桜   雌山

   法華経と唱へる信心春長閑   雌山

   ついついと四十雀泣く峠道   雌山

 

 今年はソメイヨシノの花持ちが異様に良く、まだ完全には散り切っていない木があります。それに代わって里桜がぼってりと満開…

 暖かさの証拠としてヤブカラシの蔓が伸び始めました。また今年もそれとの撲滅戦が…

 

 今、「998399」という「W期型」の8枚玉タクマーが巨大漁場に出ています。「9982**」と「9984**」は「U期型」が存在していることを亭主は確認済みでしたが、その間のシリアル番号で「W期型」が存在しているということになります。これは流石にありえないことで、確実に「二個一」であると断言します。業者放流ですから、さもありなん…

 

2019/4/10

 今朝は雨なので早朝散歩はお休みです。予報では日中も気温が上がらず、真冬並みの寒さになるとのこと…

 

2019/4/9

 今朝は冷えています。天気予報を見ると、先日の旅行先はほとんど白く塗られています。我々の日程中は概ね好天だったのとは大違いのようです。まんず付いていたなし…

 

2019/4/8

 昨夜二泊三日の週末ミステリーツアーから帰ってきました。予想と願望とは異なって、郡山を起点とした青森を除く東北5県の旅でした。その破格な低価格からすれば当然のコースであり、おかげで、どこでも空いていることと、インバウンドのあんにょんやしえしえの聞こえないところが多く、花より残雪を眺める旅でした。疲れた…

 

 新年号「令和」の典拠とされて「万葉集」関係の書籍の売れ行きが良いとの報道があります。これを機会にその研究が進むことを期待するものです。

 かつて古代朝鮮語による解読を試みた研究などがありましたが、記載されている歌の中にはそんな付会を可能とさせるものもあるのかもしれません。しかし、個々の搭載歌や作者のことより、万葉集全体のことを研究するものが出てもよいと感じています。この今に残る中で最古とされる歌集の編者やその成立の経緯について十分な研究がなされていない気がします。

 ところで、「令和」の典拠部分について、民主党初代総理が「大伴旅人」が作者だとする発言をしたようです。その典拠になった序文の内容を見れば、非常に考え難いことです。

 もしこの「32首」の歌を書き残したのが「山上憶良」であり、その歌集「類聚歌林」であったとすると、それらの歌の作られた説明として「山上憶良」が付したとするのが当然のことでしょう。「大伴家持」はその私的な学習ノートである「万葉集」に搭載するにあたって、「類聚歌林」からその部分を書き写したのは確実の事…

 

2019/4/2

 昨日の朝とは一転、真冬に戻ったかのように冷え込んだ朝です。昨日午後からの雨は丹沢では雪で、南端の大山まで白く化粧しています。満開の桜と競ふ雪の山…

 

 昨日は「令和」でもちきりのマスコミでした。その典拠の「万葉集」に脚光があたって、その中でも「巻の五」に衆目が集まるのは良いことです。この「巻」は万葉集の中でも白眉とでも言うべきもので、編者「大伴家持」の少年時代の歌を集めている、歌人としての「家持」のルーツとでも言ったらよい存在です。

 「家持」の少年時代に、父の「大伴旅人」は大宰府の「帥」(そち)として赴任しています。妻子や主だった一族を伴ったことは当然の事でしょう。そこで「旅人」は筑前守「山上憶良」と上司、部下の関係となります。「山上憶良」は上司となった「旅人」の人柄に惹かれたことが窺えます。それは「旅人」の妻が夫の赴任地の大宰府で亡くなったときに献じた「挽歌」によく表れています。そしてその挽歌の序文が新年号「令和」の典拠となった「序文」とその対句を多用した漢詩の構成や中に表されている感情が極めて類似していると感じられるのです。つまり、新年号典拠の「序文」はその歌会のメンバーの一人で、筑紫歌壇の中心人物である「山上憶良」が作ったとするのが最も相応しいものなのです。

 優れた和歌を詠み、漢詩を自在に操り、仏教の知識深く、さらに唐で見聞きしたことを語る「山上憶良」を先生として「家持」が心酔していたことは「万葉集」そのものが物語っています。そもそも「万葉集」のうち、編者「家持」の時代より前の歌は「山上憶良」が集めたとされる今は残っていない「類聚歌林」から写したと考えられます。よろず「憶良」の薫陶が「家持」をして「防人」の歌を集めさせたのであり、その思想が「家持」のその後の人格を作り上げたのだと思っています。

 才人「山上憶良」のその才は当時の藤原氏中心の政界にあっては傍流の官人としてしか使われることが無かったという現実があります。当時第一級のテクノクラートであった「山上憶良」のことは、歴史上もっと高く評価されるべきだと思うは亭主のみか…

 

2019/4/1

 晴れて少し暖かくなった朝です。丹沢越しに白い富士が眩しい…

 

 5月からの新年号が決まりました。藤原家の孫たる今の天皇家の伝統から離れて、藤原家の有力政敵一族として存在し、死後逆族と辱められた「大伴家持」の私歌集である「万葉集」から取られるということになりました。時代の流れを感じずにはいられません。

 原典は万葉集の「巻の五」、「815」から「846」までの32首の歌の前に置かれた「序文」からということです。この歌々は大宰府長官だった「大伴旅人」の屋敷で開かれた、いわゆる筑紫歌壇における新春の宴に詠まれたもので、大宰府や近隣国司の中核をなす主要な面々の歌です。勿論、亭主が大好きな筑前守「山上憶良」の歌も入っています。「青丹よし奈良の…」で高名な「小野老」も…

 

天平二年(ふたとせといふとし)正月(むつき)の十三日(とをかまりみかのひ)、帥(かみ)の老(おきな)の宅(いへ)に萃(つど)ひて、宴会を申()ぶ。時に初春の月、気淑く風ぐ。梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後の香を薫らす。加以(しかのみにあらず)曙は嶺に雲を移し、松は羅(うすきぬ)を掛けて盖(きぬかさ)を傾け、夕岫(せきしふ)に霧を結び、鳥はうすものに封(こも)りて林に迷ふ。庭には舞ふ新蝶あり、空には帰る故雁あり。是に天を盖にし地を坐(しきゐ)にして、膝を促して觴(さかづき)を飛ばし、言を一室の裏(うち)に忘れ、衿を煙霞の外に開き、淡然として自放に、快然として自ら足れり。若し翰苑にあらずは、何を以てか情(こころ)をのベむ。請ひて落梅の篇を紀(しる)さむと。古今それ何ぞ異ならむ。園梅を賦し、聊か短詠(みじかうた)を成()むベし。

 

「令月」というのは「二月の異称」という場合もありますが、上文で分かるように、この場合はめでたい月という意味で使っています。それを引いたということは「めでたくなごむ」という意味になります。まあ、いいかな…

 

 この「序文」は原典では漢詩だったと思いますが、このような豊かな語彙を駆使した漢詩が作れたのは再開初の遣唐使書記官として唐に渡った経歴を持つ「山上憶良」以外には無いと思っています。嗚呼良きかな…

 

2019/3/31

 今年の年度終わりは日曜日なので、「年度締め」の作業には良かったんだか困ったんだか、色々とあるのでしょう。現役時代の事が思い出されます。良い思い出は皆無…

 花冷えの日が続きます。今朝も雨が降って、上がった今も空気は湿りがち…

 次の週末はミステリーツアーに参加します。東京駅から新幹線グリーンに乗るのと、二泊の宿が上等らしいぐらいしか分からない、行き先不明の旅…北陸から東海への感じがするけど…さて…

 

2019/3/24

 昨日より更に冷えた朝です。でも、快晴なので気持ちが良い…

 ここ数日の悪天候で丹沢にも雪が被っています。開花し始めた桜もこの冷え込みで咲き進むのを足踏みか…

 

2019/3/23

 少しだけ寒さが戻っている朝です。小雨もちらついて暗い空…

 一昨日、昨日と一泊の房総小旅行へ行ってきました。一昨日は大多喜城址と養老渓谷散策、その夜の泊まりは勝浦郊外の竹林の中の古民家改装の宿です。二組しか泊まれない小さな宿で、老夫婦だけで営んでいました。

 この宿、食事は囲炉裏の周りでする趣向で、宿の亭主が囲炉裏の炭火で筍、鮑や海老などの焼物をするのを食べるという塩梅です。これは中々の風情…

 二組の客室は母屋と離れに分かれていますが、泊まった離れは倉を改装した二階建てです。二階が寝室で一階が居間という趣向で、その専用浴室は5mほど離れた別棟という造りです。地下水を沸かした湯ですが、その地下水はかなりアルカリ質のようで、肌がすべすべ、ヌルヌルするほどです。宿の女将の話では、成分が少し足りないので温泉を名乗れないのだとか…とにかく居心地の良い宿だったのは大きな収穫でした。

 昨日は太平洋岸を北上して、香取神宮に行きました。その後は佐原を歩く予定でしたが、前日の養老渓谷散策が祟って体が重く、予定を切り上げて帰宅しました。

 

2019/3/17

 結局、昨日は崩れるまでには至らず、今朝はまた晴れて冷えました。雲が少ない空ですが、夕方までには黒雲に覆われるとのことです。ホントかな…

 

2019/3/16

 今朝も昨日より冷え込みが強くなりました。雲が多くて丹沢が見えません。予報どおり崩れて来るのかな…

 

2019/3/15

 少し冷え込んだ朝は四日目の晴れです。そろそろ崩れて来なければ春ではありません。春霞は濃くなって、丹沢が霞む…

 

2019/3/13

 今朝も暖かい快晴です。薄霞の向こうに丹沢大山も富士も見えています。朝散歩に手袋は不要です。さしものスギ花粉の濃度は心持ち薄くなった体感です。次はヒノキ花粉の季節…

 

2019/3/12

 春の日替わり天気は今日は晴れです。夜明け前から暖かく、春の本番を感じます。桜の花芽も膨らむらむ…

 

2019/3/11

 昨夜から降り出した雨は未明に強まって激しく屋根を打つ音を夢うつつに聞いていました。これから南風が強く入って暖かくなりそう…

 

 「8枚玉タクマー」の「V期型」は6桁シリアル番号のものも少数発見されていますが、まとまって出て来るのは7桁「1031***」からです。この「1031***」という番号帯は「10319**」からは前の型である「U期型」に戻ります。そして次に「V期型」が現れるのが「1062***」なのですが、この番号帯には「U期型」が不規則に混在しています。つまり、同時期に「U期型」と「V期型」が並行して無分別に作られていたということを強く疑わせるものです。

 なお、「1031***」に属する「V期型」が、カメラシリアル番号「1009***」という初期ロットの「PENTAX SP」と組み合わせて販売されたという事実があります。そのため、この時期、「U期型」が「PENTAX SP」のセットレンズとして使われたのかどうかですが、この「SP」のカメラシリアル番号からは疑惑が湧き上がるのを禁じ得ません。さて…

 

2019/3/10

 「春に三日の晴れ無し」という俚諺に背いて三日目の晴れた朝です。昨日南風が強かったせいで花粉が空中を充たしていて、朝散歩は鼻水との戦いです。その朝散歩に手袋が不要の温かさで、いよいよ紫陽花など木々の芽が動き始めています。去る三月は早や上旬が過ぎる…

 

 昨夜までに新来「8枚玉タクマー」の必要な分解整備があらかた終わっています。あとは遠景の送電塔を標的とした無限遠の調整のみとなりました。この無限遠の調整には「PENTAX ME super」を使うのが亭主の定番です。ファインダー倍率が大きく、スプリットイメージなので合焦が極めて分かり易い…

 この個体、最初は分解歴が無いと思いましたが、「絞り環」を抜くと現れるマウント台座をヘリコイド外筒に固定する三本の小ビスに分解痕が認められました。以前整備されたことが確実です。マウント台座内の絞りリンクの動きなどが少し渋かったのは適切な注油で完全治癒…

 ばっちりと無限遠が出て、試写結果も良く、外装も割と欠点の少ない良品に仕上がりました。「8枚玉タクマー」の中では価値の一番落ちる「W期型 C」ではありませんから、今時の相場価値としては「10K」超えかな…

 

2019/3/9

 今朝も快晴で、寒中が戻って来た冷え込みです。家々や車の屋根は霜が凍り付き、数日続いた雨で湿っている土には霜柱が上がっています。でも、富士の雪姿は春霞を纏って花粉色に染まっているような感じ…

 

   春霞立つを見捨ててゆく雁は花無き里に住みやならへる   伊勢

 

2019/3/8

 快晴ですが北風の強く冷たい朝です。数日続いた雨は山では雪だったようで、早朝散歩の途上見える丹沢の山々は白く化粧して、阿夫利山こと大山の山頂付近も白く染まって、その右肩越しの富士、つまり「木花咲耶姫」も新調の白衣を纏って輝いていました。

 

   木花の咲耶白雪春まだし   雌山

 

 「8枚玉タクマー」はフィルター取付枠を外し、内部鏡胴を抜き出すところまで進めました。内部鏡胴内のレンズ群は後から覗き込むと前群外縁部に黒い点が幾つも見えていて、レンズ群内の汚れを疑っていたのですが、ブロアーで吹くときれいになりました。1群目を押さえているソケットの劣化した塗料が付着していたようです。ほかにレンズ群の中にカビなどの汚れはまったく見えないので、分解洗浄はしないこととしました。

 外部鏡胴内を覗き込むとヘリコイド内筒の回転止めのための2枚の摺動板が見えます。片側がプラスチック製なので「W期型 B」であることが確認できました。その2本の小ビスのワッシャーは独立した円形なので初期のものであることも確認できます。後期のものは2連の穴のある角板になっているはず…

 ヘリコイドの動きには問題が無いので、その分解注油脂はしないことにしました。しかし、ピント環や絞り環などの外部部品は洗剤での洗浄を行うつもりです。溝や文字などに若干の汚れや変色があるので、それは歯ブラシでゴシゴシに限るということ…

 

2019/3/7

 昨夜降り出した雨が続いています。今日一日降ったり止んだりしそう…

 

 先日入手した「8枚玉タクマー」ですが、「飾銘板」を外すのにほんの少しだけ手古摺りました。外して見ると、中の小ビスの頭溝の様子から一度も分解を受けていないことが推定出来ます。鏡胴外部の手擦れが少ない事と合わせて、あまり頻繁には使われなかった可能性があります。昔は、一般大衆としては、フィルムや現像費用が高かったので気軽にどんどん写すということも難しく、収入に比べて高価だったカメラは大切に取り扱ったものだもの…

 「飾銘板」を外しただけでまだ分解には取り掛かっていませんが、腕に撚りを懸けて隅々まで清掃・整備するつもり…

 

2019/3/6

 昨日は一日だけ晴れて暖かかったのですが、今朝はもう崩れ始めています。本当に目まぐるしい…

 

 「Super-Takumar 1:1.4/50」の変遷を探るのは亭主の愉しみになっていましが、これまではともすると「8枚玉タクマー」の収集に多く傾いていて、その後の変遷については力があまり入っていなくて観察も「お座なり」になっていたようです。先日「W期型 B」を入手したことを切っ掛けに「Y期型」を手に取って今更に気づいたことがあります。

 「Y期型」からは「絞り環」の幅がそれまでより1mm増えて「7.5mm」となったのは既に知っていましたが、その断面形状がそれまでとは異なっていることは認識していませんでした。

 この「絞り環」の後方に段付き凹部が設けてあり、その幅は1.5mmです。従って凹ローレットと凸部の交互に連続する部分の幅は「6mm」という断面形状なのです。これが「X期型」までは「6.5mm」の幅全体が凹ローレットと凸部の交互に連続する部分だったのです。

 旭光学工業がその製品について同じ名称で中身を大きく変更していることは他の機種などで知っていたことですが、本当に歩きながら、走りながら改変を加えて行ったのだということを強く感じます。「Super-Takumar 1:1.4/50」という機器名称だけではその本質を語れないということになります。奥が深い…

 

2019/3/4

 また二日続きの雨の朝です。先月は雨が少なかったので、それを取り返すような日々…

 

2019/3/3

 晴れは続かず、上巳の節句の今朝はまた雨です。春に三日の晴れ無しという俚諺がありますが、まさにそのとおり…

 

   鄙の家内裏雛愛し雛祭   雌山

   梅散って枯木に戻るあしたかな   雌山

 

 亭主はこれまで「8枚玉タクマー」の現物または期型の判別可能なレンズシリアル番号のある画像を400個体以上見てきましたが、そのレンズシリアル番号記録を見返して不可解に思う事の一つとして、「1062***」という番号帯についてです。この番号帯に出現するのは「U期型」と「V期型」なのですが、その出現の仕方が「U期型」と「V期型」とが順番に現れるのではなく、ごちゃごちゃと混在した形なのです。これから見えてくるのは、この時期には、あらかじめ作ってあった飾銘板を、同時に製造していた「U期型」と「V期型」とに無差別に取り付けていたという姿です。

 「U期型」と「V期型」との違いは「絞り環」の幅ですから、この製造現場の姿と、その期型別の用途というものに興味が向いてしまいます。今のところ、亭主の推定としては、「U期型」は単独で売るためのもので、「V期型」は「PENTAX SP」へのセットレンズとして製造していたのではないかというものです。U期型として現れる最終番号帯は「10633**」ですが、「10630**」からの番号帯の中に「V期型」は混在せず、「10634**」以降に現れることになります。

 

2019/3/2

 快晴の朝です。少し北風が強く、スギ花粉が多く舞っています。ここ10日ほどがピークかも…

 

 先日巨大漁場で網に掛けた「8枚玉タクマー」が手元に来ました。光学系がクリア、鏡胴に手擦れが僅少で、機械部分にまったく問題の無い程度良好な個体です。分解しないと確定は出来ませんが、「W期型 B」だと思います。最近の相場の半値以下で入手ですから、ニンマリ…

 

2019/3/1

 去る三月は雨の朝で始まりました。二日続きの雨の朝は、この季節としては珍しいかも…

 

   春泥やそれを喜ぶ心地して   雌山

   嚏して鎮めの神と春の雨   雌山

 

 庭では黄水仙の花穂が出揃っています。白梅は散り始めている…

 

 先日入手した「1493***」の「8枚玉タクマー」は「W期型 C」に属する番号帯だと書きました、それは誤解していました。まだ手元に来ていませんが「W期型 B」だと思われます。例によって混在はあるものの、「W期型 C」の始まりは「157****」からだと思います。ですから、それはそれで少数派であることに間違いはありません。機械的価値は低いのですがね…

 

2019/2/28

 朝から憎っくき花粉の舞わない雨空なので早朝散歩はお休みです。逃げるの二月は今日までで、明日からは去るの三月…

 スギ花粉症は四十有余年に及ぶ亭主の持病です。日光杉並木近傍の医師がこの病を発見したばかりの頃、亭主がこの病に罹患した時には周囲にあまり同病者はいなかったのに、今では罹患しない者を見ることの方がはるかに少ないという始末です。一時は花粉を出す杉を撲滅するというヒステリックな動きもありましたが、近年ではヒノキ花粉も病原となって、その方法が無意味であることが明白になりました。ヒノキの次は松花粉がその猛威を振るうようになるのかも…

 

2019/2/27

 随分久しぶりに巨大漁場で「8枚玉タクマー」を網に掛けました。即落札出品のものです。最近は競りだといつも高値になるので、決めている予算内で手に入れるためには即落札出品を見つけるしかありません。「W期型 C」の番号帯の個体ですが、画像で見る限り程度は良さそうです。たぶん出品者は「8枚玉タクマー」の相場を知らないのでしょう。こういうものは大歓迎…

 

2019/2/26

 ここ数日、寒さの緩みと共に花粉の飛散が顕著になりました。鼻炎薬の服用で症状の軽減が可能ですが、外出時にはマスクが必需…

 

2019/2/19

 今年の確定申告は昨日からでしたが、初日の賑わいを避けて今日行ってきました。去年も人が少なかったのですが、今年は一層少なく、提出受付会場に入るとその足で呼び入れられました。でも、別棟の作成窓口は老人たちの長蛇の列…

 

2019/2/15

 今日までらしいのですが、寒いです。ちらちらと白いものも舞っています。年金支給日なので懐は少しだけ暖かい…

 

2019/2/13

 底冷えのする日です。雲が覆う空は暗く、憂鬱な気分…

 住宅地内の撮影ロケはまだ続いています。朝6時台から働くスタッフは大変だな…

 

2019/2/11

 建国記念の日の朝は曇っているので昨日ほど冷えていません。どうやら関東東部は雪になるらしいのですが、ここ南部は曇りだけで済みそう…

 先日話題にした住宅地内の撮影ロケ現場ですが、今日も多くの車やスタッフらしき人が集まっていました。早朝から大変やね…

 

2019/2/10

 昨日の雪はさほどではなく、まずは良かったと独りごちて、今日の早朝散歩は家々の屋根に残る雪を眺めながら、足元のアスファルト凍結に気を配りながらという具合…

 三寒四温というのが春先の言葉ですが、その言葉通りになるのは数年に一度ぐらいだそうで、今度の寒さは七寒になりそうだとのことです。晴れてさえいれば気温の低さは気になりません。今日も富士が綺麗だ…

 

2019/2/9

 昨日の温かさが嘘のように冷え込んでいる朝、5時ごろから降り出した霰は一時間ほどで屋根を白くしています。午後まで降るなら相当に積もりそう…

 

   霰受け鉢の菫の染まりけり   雌山

   明日こそは黄水仙咲け春の雪   雌山

 

 雪中朝散歩は当然忌避して、今日はのんびり…

 

2019/2/8

 昨日の暖気が残る朝です。これから気温が下がるとの予報ですが、まだその兆しは無い…

 住宅地内の少し離れた並びの空家二軒で映画かテレビドラマらしきロケを行っています。先の土曜から準備を始めたらしいのですが、一週間後の今朝も片付けてありません。まだ続くのかな…

 「町会副会長」の表示がポストに貼ってあるので、ミステリーかなんかと睨んでいます。2時間ドラマかな…

 我が住宅地も40年ほど前に出来た時は亭主が最も若いぐらいの所有者だったこともあって、高齢化によりあの世に行ってしまって、無住の住宅が増えています。子供の世代が生活圏の違いなどで住まないと、そうなるのは必然…

 

2019/2/7

 今日の早朝散歩の街は雨が降ったばかりかと思うばかりに家々の屋根も路面も濡れていました。空は雲一つない快晴で、雨であったはずはありません。屋根付きカーポートの下の車もすっかり濡れています。そう、朝露なのです。もうすぐ帰宅という頃、額に水滴を感じて髪に触ると、雨の中を歩いていたかのように濡れています。視界は良好で霧や靄でもないのにです。驚き…

 

2019/2/6

 立春が過ぎて天気の崩れる日が来ました。これが春の印…

 

   春泥やそれを喜ぶ気の迷ひ   雌山

   乾きをる土歓べり春の雨   雌山

 

2019/2/4

 未明に風雨が屋根を打つ音を聞いたのですが、夜明け前の空には強い星の瞬きが見えます。南風が強くて、室温は昨日より5度も高い…

 

   背伸びして光眩しき今朝の春   雌山

 

2019/2/3

 節分の朝、今日も霜が厚く降りています。それだけ湿度が上がっているということ…

 屋根屋根は白く輝きますが、体感気温はさほど低くはありません。冬は今日までで、明日からは春…

 

   朝散歩マフラー緩む春隣   雌山

 

 今日は巨大漁場で「8枚玉タクマー」の「1388***」を見ました。これまでその前後の「1387***」と「1389***」は見ていたのですが、これは初見の番号帯です。早速記録更新…

 

2018/2/2

 早朝散歩の途上に見かける駐車場の車の屋根や窓ガラスに霜がこびり付いています。それくらい気温は下がったのでしょうが、それほどには感じません。すっかり体が慣れているのでしょう。明日は節分、春隣り…

 

2019/2/1

 幸い雪とならず、昨夜来の強い雨は上がって、北風の強い快晴の朝です。濡れた路面が凍るほどには気温も下がらず、強さを日増しに増している陽の光が頼もしい…

 でも、成田空港では滑走路でJAL機が滑って脱輪したようです。あのあたりでは草地は白い画像…

 

 日頃は旭光学工業製のレンズを使い慣れていますが、同じKマウントでも他社のレンズの場合は画像の色味が違っていて違和感のあるものがあります。特にシグマの50mmマクロレンズは異様に青みが強く、ガンマ補正で他色は「1.0」なのにブルーだけを「0.6」にしてようやく自然な感じになります。なにしろ、このレンズで撮ると何でもが青ざめる…

 

2019/1/31

 午後には天気が崩れる予報です。南岸低気圧なので平地でも雪になる予報です。沿岸部に降るか微妙な模様…

 

2019/1/30

 これは現役中からずっと感じていたことですが、一月は本当に長く感じます。正月は随分遠い事のように思うのですが、まだ明日も1月です。これが二月は28日しかないこともあって飛ぶように過ぎて行って、三月も一月と同じ日数なのに半分ぐらいにしか感じられなかったことを覚えています。今年もそうなのかな…

 

   足踏みの冬を越えれば走る春   雌山

 

2019/1/28

 冬晴れの日が続いています。三ツ沢公園入口の歩道橋から見る富士は我が家近くから見る丹沢大山越しの姿と違って、宝永火口まで見えます。その南側は雪が薄い…

 

2019/1/27

 今朝は冷えています。しかし、陽が出ると急速に温まってきました。快晴の空が深い…

 

2019/1/25

 大寒に入って一番寒い時期なのでしょうが、今年は少し暖かめの日が続いています。北国は暴風雪に苦しんでいるようなので、その寒気が南下するのが怖い…

 日中晴れると暖房無しでも室内は春を通り越すくらいの温度になります。ソファーでのうたた寝には最適…

 

2019/1/23

 今朝は雲の多い空です。丹沢越しの富士は見えない…

 

2019/1/22

 厚着をしていることと、体が慣れてきていることもあってか、温度計上は冷え込んでいてもあまり寒いと感じません。今朝も室温は低いのですが、暖房が欲しいとまでは感じていない…

 

2019/1/21

 1月も下旬に入ります。今日は今年最初の通院です。定例のエコー検査があって、今度も肝癌は見つからずで一安心…

 今年も確定申告の時期が来ました。必要な諸書類が揃ったので、早速山の神の分と亭主の分を作り上げました。去年の暮れに山の神が高額な白内障手術を受けたおかげで、その医療費控除により亭主は年金から源泉徴収されていたすべてが還付になります。残念ながら山の神のは数千円の納付になってしまうので、確定申告に持って行くのは2月18日以降にせざるをえません。その申告会場ですが、今は前ほど混雑しなくなったので気が楽かも…

 

2019/1/20

 寒中ですが、あまり寒さは厳しくありません。今年はまだ雪が降らないので、次の寒波が怖い…

 昨日、大きくなりすぎている感のある庭の八朔を大きく詰めました。一番長い枝で1メートル程度は詰めたので、山のような切り屑が出ました。商売がかって小さくして、ゴミで捨てられるようにしました。45ℓの袋で満帆4個分と枝の束一つです。これで今年の実成りは期待できなくなったものと覚悟…どうせ裏作の年なので、それもいいか…

 

 このところ怪しい「8枚玉タクマー」が巨大漁場に出没しています。昨日の「1220511」以外にも、今遊弋中のもので「968219」があります。これは画像で見る限り確実に「V期型」鏡胴なのですが、そのレンズシリアル番号が6桁の「968219」なのです。確かに「V期型」鏡胴で6桁レンズシリアル番号の個体は複数存在しているのですが、それらは「967***」と「977***」だけなのです。それに対して「968***」は「T期型 B」と「U期型」にだけ存在していたのです。その中で「V期型」の「9682**」というのは謎の存在と言えます。

 この存在する理由を考えるに、単に「二個一」の場合と、絞り環の幅を1mm増やした「V期型」のプロトタイプの場合が思い浮かびます。「967***」とか「977***」は識者、関係者等に 「試用」のために事前配布したプロトタイプが有力だと思っているのですが、さて、「968219」もそうなのかどうか…

 ちなみに、「9682**」という番号帯は亭主が初めて見るものです。そのことがプロトタイプを疑わせる元になっています。悩ましい…

 なお、この「968219」という個体ですが、画像をよく見ると、「被写界深度環」が正規の位置に付いていないのです。約30度ほど左に回った位置にずれているので、無限遠にしたときに距離表示が消えているのです。このことから、売主は「二個一」が出来るような技量の持主ではないという根拠に…

 

2019/1/19

 昨日話題にした「8枚玉タクマー」の「1220511」というレンズシリアル番号の個体ですが、14Kという値で釣られました。その釣り人は釣られていないといいのですが…

 「8枚玉タクマー」というのは次の「7枚玉アトムタクマー」以降のものに比べて長所が幾つもある存在です。実質焦点距離が50mmに一番近く、黄変の被害も受けません。絞り開放時に多少の難がありますが、これは後の機種でもあることです。なお、設定絞りと開放とをあたかもプリセット絞りのように行き来できる操作性の良好な「Takumar」鏡胴ですから、現代のほとんどのデジタル一眼カメラで使うことが可能です。これは大きな利点でしょう。

 ということで、これからも価値の減少よりも希少性による高騰の方が可能性が高いと思われます。そこで色々と良からぬ工作をする輩が跋扈する可能性もあると思われます。入手にあたっては注意が必要という事でしょう。

 

2019/1/18

 今、巨大漁場に現れている「8枚玉タクマー」に怪しいものがあります。「1220511」というレンズシリアル番号の個体なのですが、以前この番号は見たことがあります。しかし、怪しいのはその姿です。みすぼらしい鏡胴はどう見ても「U期型」なのですが、このシリアル番号は「V期型」のものです。このことから疑えるのが「二個一」です。何ともみすぼらしい「U期型」鏡胴に「V期型」のレンズに傷があって程度の悪い内部鏡胴を組み込んだものを処分に出したという疑いです。つまり、売主の手元には程度の良い「V期型」鏡胴に良好な「U期型」内部鏡胴を組み込んだものも存在している可能性があるのです。しかし、幾ら程度が良くても、「V期型」鏡胴に「U期型」飾銘板ではちぐはぐで価値は低いという事が分からないのかな…

 また、「968219」という「V期型」鏡胴も現れています。これもすこぶる怪しい…

 

2019/1/16

 小正月も過ぎて、寒さの本番の半月に突入していますが、実際は少し緩んでいます。昨夜は雨も降り、空気が少しは湿った感じ…

 

2019/1/13

 昨夜の雨のお陰で寒さの緩んでいる朝です。まだ雲が厚いのですが、次第に晴れて来る模様…

 明日は小平で山の神の親の回忌法事です。冬は人が亡くなることの多い季節ですから、これも仕方が無いこと…

 

 昨日「Super-Takumar 1:1.4/50」のレンズケースが届きました。全体に程度が良好で、特に手入れは不要であり、次の時代へ受け継ぐべき品です。

 その構造は、寸法的には初期のものと同一で、やはり「1:1.8/55と1:14/50」の兼用となったレンズフードは入りません。吊環は少し丸みのあるタイプになっています。また、表面への各所押印は異なっています。このことから、製造した下請けが替わったことが考えられます。蓋の内側円筒部に表革を貼り合せて強度が高くなっています。これは改良と言えるのかもしれません。この次の時代の、内装色が赤のレンズケースの蒐集に意欲が湧きました。

 画像の左が今度入手したものです。吊環の形が変わっていることと、蓋の円筒部内部が異なっています。他の機種の例を参考にすると、左の方が後の時代のものだと判断できます。内径は同じなので画像のレンズフードしか入りません。

 

2019/1/12

 曇天のせいで冷え込みは緩んでいます。でも日中は、昨日のようには暖かくならなそう…

 今日は山の神の親族の法事で八王子に行きます。夕方の雪が危惧されますから、早く帰らねば…

 

2019/1/11

 夜明け頃は零下になる厳しい冷え込みでしたが、日が出ると山颪の風になってフェーン現象で急に気温が上がり始めました。日中はかなり暖かくなるらしい…

 

 標準レンズ、それも「PENTAX SP」の発売時セットレンズとなっていた「Super-Takumar 1:1.4/50」は、レンズケースに入れて販売した数が少ないと思われます。従って、それは今ではかなり貴重な存在となっています。亭主はこれまでに内装が緑色の本革ケースを2個入手していますが、今般もう一個画像で見る限り程度の良好そうなものを手に入れることになりました。廃業したカメラ店からの出物とのことです。いずれにしても希少な品なので、入念に手入れして大切にせねば…

 ところで、旭光学工業の黒色円筒形の革製レンズケースは、その内装色が時代によって変わっているようです。紺が始めのころの色で、その後緑色となり、最後は赤になったのだと思われます。紺の時代には上面にはAOCOマークが押印されていたようです。そのためどの交換レンズのケースなのか分かり難いらしい…

 なお、この入手するレンズケースには、「1:1.8/55と1:14/50」の兼用となったレンズフードでは大径過ぎて入らないと思われます。

 それから、蓋の円筒部が単革ではなく、積層革を使用しているように見えます。亭主が所有している2個より少し時代が下がる品だと思われます。もしかすると「1:1.8/55と1:14/50」の兼用レンズフードが入るかもしれません。いずれにしても長い歴史の一点であることには変わり無し…

 

2019/1/10

 寒中だけあって寒い朝が続きます。乾燥した空気も続いて、風邪に注意が必要…

 

 一昨日話題にした件のその後ですが、亭主が指摘した「筆の誤り」は修正されて「長い」になっています。一安心…

 

 「Super-Takumar 1:1.4/50」の最終期型である「Z期型」およびそれをそっくり継承した「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」と「SMC TAKUMAR 1:1.4/50」の開放測光鏡胴は絞り装置がユニット式となっているので、それを外した後に「L39マウント」を嵌め込むことで引き伸ばしレンズのフォーカス装置とすることが出来ます。ユニット式絞り装置はその周囲を3本の芋ビスの先で押さえて取り付けている構造ですから置き換えが可能なのです。その「L39マウント」ですが、引伸ばしレンズ「Lucky」の角プラ・レンズケースから真鍮のものを取り出して使うのが手軽です。その外径が少し大きいので、気長なヤスリ作業が必要ですが…

 このフォーカス装置に取り付ける引き伸ばしレンズは「FUJINAR-E 1:4.5 f=9cm(富士写真光機製)」だと無限遠がびったりに出来ます。それより短い焦点距離だと無限遠が使えません。長いものなら接写リングの併用などで調節が可能かと…

 この画像は一番繰り出した状態です。「FUJINAR-E 1:4.5 f=9cm(富士写真光機製)」だと近接1.2m程度まで使えます。絞り環はダミーです。この時期のレンズ玉はKマウント化後の「K(P)レンズ」と「Mレンズ」に移植可能なので、追剥された残りの鏡胴の有効活用として作ったものです。

 

 ところで、「FUJINAR-E 1:4.5 f=9cm(富士写真光機製)」のような古い時代の引き伸ばしレンズはまだレンズ・コーティングが未成熟で、一般撮影に使うと、特に近接撮影の場合など、被写体からの反射光により盛大なフレアー(光カブリ)が発生してしまいます。そのため、可能な限り深く覆えるフードの併用が求められます。このことから、通常は備わっていないフードを取り付ける仕組みを設ける改造が必須ということになります。幸い「FUJINAR-E 1:4.5 f=9cm(富士写真光機製)」のシリーズに使われている鏡胴はそのプリセット・リングに49mmフィルター枠を接着により取り付けることが容易ですから、それにフードなどを取り付けられるように改造すると使い勝手が広がります。

 

2019/1/9

 寒さとともに雨の無い日が続いています。地面は乾き切って霜柱も上がりそうにありません。でも、近々雪が降るかも…

 

 昨日の話の続きネタです。旭光学工業以来の歴代「1:1.4/50」標準レンズの画角の違いについて、亭主は「Aレンズ」以降のものを所有していないので、その総てについてを検証することが出来ないのですが、「Mレンズ」まで はすべて所有しているものの、それらについても撮り比べを一部でしかしたことがありません。今般、歴史を知るにはその視点もあるのだと気づかされたので、近いうちに 画角の示す真実を探る試みをしてみるつもりです。正確な垂直線、水平線のある被写体を探さなくてはなりませんが、少し楽しみ…

 

2019/1/8

 昨日の「デジカメWatch」の記事に、「D FA★50mm F1.4発売記念「ペンタックス歴代50mm F1.4レンズ撮り比べ」」というものがあります。 この筆者は高名な「中村文夫」氏なのですが、その中に「Super Takumar 50mm F1.4は1962年頃から市販されていたという情報があるが、ペンタックスの公式見解は1964年である。」というくだりがあります。この「情報」というのは亭主がかねて推定公言していることを指しているのかもしれません。もしこの「ペンタックスの公式見解」というのが事実だとすると、今でも極めて希少ながら中古市場から調達が可能な1962年から1964年までに使われていた鏡胴意匠の備わった「Super Takumar 50mm F1.4」というのは誰が作って市場に出したというのでしょうか。ペンタックスの社内にその当時の記録が存在していないということなのでしょうか。「板橋の七不思議」がまた一つ増えた…

 

 なお、上記記事を見ると、歴代の「1:1.4 50mm」の画角、すなわち実質焦点距離は変遷を重ねていることが見て取れます。初代と最新型との画角はほとんど同一であるように見えますから、この2機種が50mmという焦点距離に最も近いもので、他はそれより少し長いということが分かります。特に「FA50mm」は最も長く、エコガラスを用いたことによる弊害なのかもしれません。

 ところで、記事中に誤りを見つけました。「他のレンズより焦点距離がわずかに短く画角が狭い。」とありますが、画角が狭いのは焦点距離が長いからで、これは筆の誤りかと…

 さらにあげつらうと、比較画像の撮影に際して、三脚雲台上へのカメラのセットにおいて軽く仰角をかけ、その時の左端の垂直線に合わせるために僅かに右下に傾けているというのが亭主の分析です。画像の垂直線の傾きを見ればそう判断せざるをえません。この理由として、カメラ内蔵の水準器が狂っているのか、フレーミングを重視してレンズ性能の判断には重要不可欠な「完全水平」撮影を放棄しているのか、その辺の事情は知る由も無い事…

 

2019/1/7

 今日月曜が実質的な仕事始なのでしょう。七草粥の風習も薄れて、世は平成の末…

 

2019/1/6

 今日は部分日食ですが、雲が厚くて片鱗も見えません。北風のせいで昼過ぎても気温も上がらず、鬱陶しい…

 

2019/1/5

 今日の日中は随分と暖かくなるらしいのですが、散歩の途上で感じる朝は寒いです。まだ日増しに日の出は遅くなるし…

 

2019/1/4

 今朝は今年になって一番冷え込んでいます。それだけに視程が良くて冠雪の富士は綺麗…

 近頃の世間では官庁に習って仕事始めになってきている今日ですが、明日は土曜なので、自主的に仕事始めない連中も多そう…

 

2019/1/3

 今朝は今年初めて雲のかからぬ富士を見ました。でも、八ヶ岳は雲の向こう…

 

2019/1/2

 初夢を見た朝は元日の朝と同様冷え込みの緩んでいる感じです。で、肝心の見た初夢は記憶に留まっていません。でも、一富士二鷹三茄子ではなかったことは確か…か…

 

2019/1/1

 新年の朝です。まだ夜明け前ですが、今日は雲が多くて地平からの初日の出は見られそうにありません。その雲の布団のお陰で、ここ数日続いていた冷え込みは少し緩んでいます。風も無く、穏やか…

 

2018/12/31

 恒例により、新しい一年、「十七年目」を今日から始めます。

 なお、「一六年目」以前のものは、従前どおり別棟に収めています。

 

  長年この部屋を含む雌山亭「本宅」を置いていた「Yahoo!ジオシティーズ」が来たる2019年3月末日で廃止になります。そのため、思い切って「本宅」を廃止することにしました。それにより、この「履歴、雑感など」は 、あらかじめこの「別棟二棟目」に移すことにしました。さあ、来年(明日から)も心身ともに頑張るぞ!

 

 大晦日の定番俳句を一つ…

 

   除夜の鐘余韻を借りて挙句かな   雌山

 

 今年の収穫は「K-1」の「MerkU」へのバージョン・アップです。そして、付いてるレンズは7枚玉タクマー「Y期型」の外部鏡胴に8枚玉タクマー「V期型」の内部鏡胴を組み込んだ世界に一つだけの雄姿です。そのフードはガムケース改造のワンタッチ・キャップ付きです。ちなみに三脚の雲台もアルカスイス・タイプクランプに改造したベルボン自由雲台です。他に無い物ばかり…