履歴、雑感など 十五年目

起 2016/12/31

 

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2017/12/30

 今朝も冷えてよく晴れています。明日は少し崩れる予報ですが、正月はまた冬型が続くらしい…

 毎年この部屋は今日で終わります。明日からは、また新たな部屋として十六年目を始めます。来年は古希ですが、さて、あと何回続けられるのか…

 

2017/12/29

 今朝も寒い晴れです。今日は今年最後の買い出しに行く…

 昨日は横浜のデパートに行ったのですが、地下の食品売場は普段の二倍以上の混雑でした。有名店舗には長蛇の列が出来ていました。新年の挨拶や帰郷などの土産を調達する群れと見たり…

 

2017/12/27

 いよいよ押し詰まって来て、今年もあと5日です。来年の支度をせねば…

 

 今夜巨大漁場に放流された「8枚玉タクマー」も変なシロモノです。6桁ID「967646」なのですが「V期型」です。一般的には「V期型」は「7桁ID」のみで、「6桁ID」がこれまで発見されたのは亭主も所有している「7661**」だけだったのですが、「U期型」にある「967***」が「V期型」にもあるということなのかもしれません。もちろん「二個一」の可能性を否定できませんが…悩ましい…

 この変な品、それにしても初期値付けが強気過ぎです。鏡胴外見は極めてみすぼらしいのにこれは無いだろう…明日終了の急ぎ働きなのもちょっとね…

 

2017/12/26

 昨日に引き続いて好天の朝です。今日も暖かくなるらしい…

 

 昨日期日が来た巨大漁場の怪しい「スーパータクマー 50/1.4」ですが、まんまと釣られた漁師たちに釣り上げられて結構な額まで行きました。手にした仁のがっかりしたり怒り心頭の顔が目に浮かびます。出品説明の悪巧みした巧妙さで苦情を言うことも出来ぬらむ…

 

2017/12/25

 昨日は午後から晴れて夕陽がきれいに見えていたのに、夜になって結構激しい雨になりました。でも、今朝はすっかり上がって良い天気です。雨のせいでか、気温も高めで、湿気もあるので喉鼻に良い…

 

 昨日話題にした巨大漁場の「スーパータクマー 50/1.4」は、何人もの漁師が寄り付いて、竿やら網やらを掛け合っています。己が釣られているのには気づいていない模様で、どこまで釣り上げるのか見ものです。今夜決着がつくのですが、さて、その顛末は如何に…

 

2017/12/24

 今朝は暫くぶりの暗い曇天です。そのせいで寒さも少し収まっています。日中には雨もありそう…

 

 金曜日の夜に巨大漁場に放流された「スーパータクマー 50/1.4」ですが、レンズシリアル番号は「967668」ということで6桁ものなのですが、画像が不適切なのでその「期型」を特定し難くなっています。肝心な後部に接写リングを取り付けた画像のため、「8枚玉」であるのかも不明です。しかし、画像の内、側面を写したものを見る限り、6桁IDに相応の絞り環の細い「U期型」以前のものではなく、絞り環が一層太くなった7枚玉の「Y期型 A」の鏡胴ではないかと見えます。絞り表示部分の画像が無いので判断は難しいのですが、飾銘板を「二個一」されたものである疑いが濃いものです。つまり、釣られてはならない品という事…

 ちなみに、「Y期型 B」ではないのは、それだと飾銘板の互換性が無いからです。このへんが難しい…

 なお、「Y期型 A」の鏡胴に8枚玉内部鏡胴を組み込むことは可能ですから、絶対に8枚玉ではないとまでは言い切れません。亭主もそれを作っていますから…

 

2017/12/22

 今年の師走は本当に雨が降らず、晴ればっかりです。今日も寒い晴れ…

 

2017/12/19

 晴れベースで寒い日が続きます。今朝などは、通りかかる車の上に霜がびっしり…

 空気の乾燥が著しいので風邪が流行りそうです。気をつけねば…

 

2017/12/15

 師走も中半になりました。今年はフィリピン東方が高温となるラニーニャが発生しているとのことで、その地域が低気圧化し、その結果支那大陸が高気圧化して、それによって引き起こされる偏西風の蛇行によってシベリアの寒気が南下しやすく、それで寒い冬になる可能性が高いとのことです。しかし、雪が降るのだけは御免です。今日の後半は少し崩れるのかも…

 

 亭主の興味の対象の一つに「ベローズ装置」がありますが、国内カメラメーカーのほとんどは、それをOEMによって自社ブランドとしていました。特許の壁がその原因でしょう。形状機能からして、そのOEM製造を担ったのは数社だと推定出来るのですが、その中で亭主がある程度把握しているのは一本丸レールの「小林精機製作所」のみです。他に多くのカメラメーカーが採用しているのが「二本丸レール」機構の「ベローズ装置」ですが、これはオリオンカメラ(後にミランダカメラと改名)が製造者ではないかと推定しています。

 1964年頃、旭光学工業が「一本角レール」の「AUTO BELLOS」を上梓した後に、その角レールを上下に分割出来る形式にしてOEM製造したのが誰であるのかが不明でしたが、それはどうもミランダカメラではないかという情報を得ました。「二本丸レール」で三点可動式ベローズ装置を独占供給していた同社が、新星角レールの圧倒的機能差に負けたのを巻き返そうと新規開発した「二本角レール」ということなら納得の出来る話です。これは亭主の妄想的推定…

 しかし、そもそも採用例の多い「一本角レール」の製造者が誰なのかは、まだまったく不明です。まさか旭光学工業が自製したとは思えないのですが…

 

2017/12/14

 日増しに朝の冷え込みが増しています。富士の映える晴れも続く…

 

2017/12/13

 昨日からまた寒い朝が戻っています。晴れているので、日中の室内は暖房が無くてもポカポカ…

 

2017/12/11

 ここ数日の刺すような冷え込みは無く、慣れた体には暖かくさえ感じる朝です。気温計はそれなりの目盛りですが…

 

2017/12/10

 今朝も冷えています。師走も1/3が過ぎます。年の瀬も近い…

 

2017/12/9

 昨夜の雨にまだ濡れている地面は凍結にまでは至っていませんが、至極冷えている快晴の朝です。しかし、この晴れも今日だけで、明日はまた少し崩れるらしい…

 

2017/12/8

 今朝も霜置く寒さですが、昨日までとは違って晴れて来ないので一層寒い…暗い空を見上げれば、午後からは雨になること必定…

 

 亭主の昔からの確固たる信念として、無駄こそが文化の本質であるという考えがあります。今、文化の薫り高しと称揚されているものの全ては、かつてそれが作られ生まれた時には無駄な存在事象でした。声高に無駄を卑しめる行為は文化を否定することと等価です。無駄と指弾するのは文化の破壊と等価です。なので、山の神に白い目で見られようと、ひたすら無駄に専念… 

 

2017/12/7

 今朝も真冬並みの冷え込みの晴れです。日中は日差しが長く部屋の中に入り込むので暖房は不要…

 

 念のため、以前から所有している白地ステッカーの「BELLOWS UNIT」を取り出して来て2個計測してみたところ、これはどちらも55mm用の等倍目盛りが約56.8mmとなっていて、今度入手したものが55mmであるのとは異なっています。この違いが単に製造時期の差なのか、出荷先の違いなのか分からなくなりました。謎は謎のまま残り続ける…

 

2017/12/6

 冬晴れが続きます。街路樹の欅が我が家の前の歩道に膨大な落葉を散らしていたのですが、昨日の午後の強い北風がほとんど持って行ってくれました。全部落ち切るまではと意地のように掃き掃除をしないでいたのですが、あの落葉たちはどこへ行ったのでしょうね…

 

 意地のように「S3」時代の「BELLOWS UNIT」を入手しました。この時代の「BELLOWS UNIT」には謎があります。白地ステッカーの時代なのですが、表記が前の時代の「BELLOWSCOP」となっているものも存在するのです。両者各部の仕様はまったく同じなので同時代の製造だと思うのですが、その表記の使い分けが不明です。この謎は解けるのか…

※左が「BELLOWSCOP」で、右が「BELLOWS UNIT」です。表記以外はまったく同等…

 

 とても安価で入手出来たその品は瑕疵が少しも無い優良品です。煙草臭や黴臭も無く、メッキに曇りもありません。肝心の蛇腹の劣化もありません。しかし、この製品たちの最近の人気の無さは少し心配…

 この時代のものはカメラ側マウント金具の外径が小さく、純正のKマウントアダプターではガタと光漏れがが出て使えません。左のように必ずフランジ付きの市販品Kマウントアダプターを用いるか、別にドーナツリングを併用せねばなりません。そんな点がこの時代の品としては敷居の高さになっているのか…

 

 ところで、歴代の一本丸レールベローズ装置ですが、そのレールに刻まれている倍率定規は結構いい加減であることが分かりました。55mm用として刻んであるものも、等倍目盛りの繰出量に差があるのです。「Takumar 55mm」は公称55mmでも実際は56.8mmですから、その寸法で等倍の目盛りが入れられていなければならないはずですが、そうなっていないのです。幾つか実測して見ましたが、時代によってばらばらなのは笑ってしまいます。

 今回入手した品はきっかり55mmと58mmで刻みが入っています。やはり亭主が仮説としているこの時期の「BELLOWS UNIT」が輸出用であったことをこのことが示しているのかもしれません。同時代の「BELLOWSCOP」の方は56.8mmと59.8mmですから、こちらは「Takumar」の実際の焦点距離を用いている可能性が大です。正確に倍率を用いるのなら「BELLOWSCOP」を選ばねばならないということです。

 もし仮説のように「BELLOWS UNIT」が輸出用だとすると、倍率目盛りを公称どおりにしたのは、事情に疎い外人からの無用のクレームを避けるためだったのかもしれません。倍率目盛りはノギス等で測れば一目瞭然ですが、実際の焦点距離を測るのは結構困難ですから…

 なお、これより一時代前の品までは、55mmと刻まれていても実際は58mm時代と同じ目盛りです。一時代後も58mm用の目盛りに戻っていますから、どうしたわけでしょうかね…

 これらから分かることは、より正確な倍率で撮影したい人は、白地ステッカー時代の「BELLOWSCOP」を用いなければならないというマニアックな結論…

 

2017/12/4

 師走最初の月曜日、今朝は冷え込みました。家々の屋根を白くして初霜です。無風の快晴ですが、午後には雲に覆われるらしい…

 

   裸木に捕へられをり冬の月   雌山

 

 昨夜は旧暦10月16日ですが満月、しかもスーパームーンでした。この秋冬は月齢と暦が一日近くずれている…

 雌山亭の前に連なる街路樹の欅並木は雨の如く葉を舗道に落とします。風も吹かぬのに…

 

   己らは會心無きや落葉掃   雌山

 

2017/12/2

 冬型の気圧配置になって、晴れて寒い朝です。ここ数日は続きそう…

 

2017/12/1

 師走の初日は昨日の雨が降り残るどんよりとした朝です。冷え込みは緩いのですが、日中には上がらない様子…

 

2017/11/27

 11月も最終週となって、窓外を見ると数日の庭師業務の効果で明るくなった庭が新鮮です。これがひと夏経つと、また元の木阿弥…

 今朝は冷え込みが少し緩んでいます。しかし、日中は昨日ほど暖かくならないらしい…

 

2017/11/26

 数日続けていた例年の庭師業務が今日の午前中で完了しました。今年は生垣の椿、山茶花を中心に強剪定にしたので残枝が山のようです。去年の三倍近くある感じです。一般廃棄物処理業者に委託して持って行ってもらいます。

 昨日は、今年世帯を持った長男夫婦が初めて手伝いに来て、吾庭最大の大物のクロガネモチをバッサリ切って行きました。毎年苦労して大事に残していた太枝も切られて、トホホ…

 例年徒長枝を多く切り落とす次郎柿にはほとんど手を付けなかったので、来年は実がたくさん生ることを願っています。今年生らなかった八朔も…

 PCのモニターはやはり不調です。アナログ入力でも電源管理で消えると再起しません。近々に更新せねばなりません。PCラックのf幅制約があるので24インチ級が限度か…

 

2017/11/24

 11月18日に突然PCが見えなくなりました。去年の8月に導入したばかりなのに何故と焦りました。メーカーに修理依頼をしようかと考えていたのですが、ハードデイスクは回っている様子なのでモニターの不具合を疑いました。そのモニターは前の機種で使っていたままなので、それが死んだのかと疑ったのですが、入力がデジタルとアナログなのを思い出して、今日アナログに差し替えると見事復活です。なぜデジタル入力が死んだのかは不明です。こんど見えなくなったらモニターを更新するしかない…

 

2017/11/18

 どんよりとした朝です。気温も低く、昼頃に降って来るらしい…

 

2017/11/17

 天気が良い朝だったので冬剪定の庭師を始めました。一間の脚立を伸ばしてよじ登り、大物のヤマモモを仕上げました。それと同じぐらいの高さの二本ある金木犀はそれぞれ半分ちょっと済んだところでえらく草臥れたので業務終了…明日は雨らしいので骨休め…

 

2017/11/16

 朝は快晴でしたが、すぐに雲が広がってきました。北風が吹くと予報されていましたが、さほどではない…

 所用で外出して久しぶりに電車に乗りましたが、改札で「SUICA」がエラーとなりました。駅係員まで出頭せよとのことでしたが、半年以上使わないとそうなるとのことです。知らんかったわ…

 

2017/11/15

 天気は落ち着いています。庭の寒椿が咲き始めました。メジロが来るかな…

 

2017/11/14

 昨夜来の雨は一応止んでいますが、はっきりとしない空です。夕方までにはまた降るらしい…

 

2017/11/13

 昨日予報されていたほど天気は崩れず、降らずに済みました。北東気流の振る舞いは予報が難しい…

 今日は市大病院へ通院でした。小線源の放射線により前立腺癌はおとなしくしているようです。前回最低値から少し上がったPSA値は低いままで横這いです。ホルモン療法を終えたことでもっと上がって来るとの見立てでしたがいい方に外れました。次回は半年後…

 

2017/11/12

 少し冷え込んできた朝です。風は弱い…

 「K-1」のファームウェアアップデートが告知されました。バグ取りだけのようです。早速更新せねば…

 

2017/11/11

 深夜から夜明けへかけての北風は物凄く、窓を強く揺らしていました。朝日が差し込んでいましたが、暗くなってきました。これから寒冷前線が通過するらしい…

 このところ毎週土曜日は悪天候です。何かの祟りか…

 来週は庭師になるつもりです。暦の上でも冬となって、盛大だった蜘蛛の巣もすっかり勢いを失っています。餌になる昆虫が絶えたのかも…

 

2017/11/10

 冬への階段を一歩ずつ進んでいる感じです。雲が多めで日差しが弱い…

 今年の通院は、来週月曜の市大病院で終わりです。小線源留置も一年を経過したので、放射線は効能を終わっています。ひどかった頻尿もすっかり落ち着いています。この後どうなるかは知らん…

 

2017/11/9

 昨日のぐずついた天気とは打って替わって、冬型気圧配置が強まって北風が強く吹いています。よく晴れて日差しは強いので、日向は春のよう…

 昨日処方された漢方薬は「六君子湯」です。胃から食物を排出しやすくする効能などがあるようです。気長にのむとするべい…

 

2017/11/8

 胃癌手術後丸四年の胃内視鏡検査は一応異状無しでした。しかし、ここ一ヶ月ほど胃の具合が悪いので薬を処方してもらいました。1月下旬の次の診察日までの分で、毎食後飲む漢方薬がしこたま…

 

2017/11/7

 立冬の朝は律儀にも少し冷え込みました。晴れているので日中は暖かくなりそう…

 明日は一年ぶりの胃カメラなので、今日は消化の悪い物や繊維質の物は食べられません。節制の一日…

 

   節々のこわばり軋む今朝の冬   雌山

 

2017/11/5

 冷え込みの緩い朝が続いて、秋の最後の頑張りです。明日は一の酉で冬隣…

 

2017/11/4

 今朝も冷え込みは緩く、秋半ばという感じです。室内には昨日の熱が残っている…

 

 午後、近傍の量販店二店に行きましたが、どちらも混んでいて、また、途中の道も渋滞でした。三連休の中日でも遠出はしない輩が多いということ…

 

2017/11/3

 明治節の朝です。夜中に降った雨と昨日の温かさのせいで、気温高めの朝です。日中は秋が半月戻るらしい…

 

 徒然なるままに、昔フィルムカメラで使っていてお蔵入りさせていたタムロンの「28-300ズーム」を取り出して来て、「K-1」で使い始めました。このレンズ、小さくて軽くて、伸ばしても剛性感があり、順光で使うには何の問題も感じないのですが、逆光で35mm以上にすると光源の対角隅に内面反射がファインダーでも確認できるほど写り込みます。ハレ切りすると消えるのでフレアーというものでしょう。PENTAXの純正レンズ「DA18-135ズーム」ではそんな現象は表れないので、コーテイングや内面処理などの技術の差だと思われます。しかし、「28-300ズーム」にゴーストはほとんど表れません。

 

2017/11/2

 昨日より冷え込みの緩んでいる朝です。急速に日の出の時刻が遅くなっています。まだ暗い…

 

2017/11/1

 日の出時刻が6時を過ぎて、朝の冷え込みはすっかり冬のモードですが、暦の上ではまだ秋です。でも、今年の冬は早く来たので暖冬となるのかも…今日の昼は昨日より暖かくなるらしい…

 今月は通院が多くなっています。胃カメラ検査もあるし…

 庭の槿が葉をすっかり落としたので、そろそろ剪定の時期です。ぼちぼち始めねば…

 

2017/10/31

 まだ秋なのに木枯しが吹いて、すっかり冬の気配です。今朝も冷え込んだ…

 明日は十三夜後の月です。月見をするには寒すぎるかも…

 

   十三夜圓く圓くと言ひ聞かせ   雌山

   円熟も傷を癒して後の月   雌山

 

2017/10/30

 台風一過の快晴ですが、北風の強い朝です。今日は通院…

 午後から一年点検で車を持ち込みましたが、バッテリー劣化など色々と危なそうなところが出て、思わぬ出費が…

 点検作業の終わるのを待って店頭に展示してある新型リーフやそのカタログを眺めました。電気自動車なので遠出に不安があるのが問題点ですが、日帰りの近場だけで使うと割り切れば、駐車が下手でも自動でしてくれたり、アクセルペダルだけで通常の減速ブレーキ操作まで出来たり、高速道路などの追従運転、自動緊急ブレーキなど、楽でしかも安全性の向上になりますから、これがベストかも…ナビに充電ポイントが入っているので、残量が少なくなったら急速充電にさほど困らなそうなのも良い点…

 

2017/10/29

 台風が九州南にまで近づき、今日一日は荒れ模様になりそうです。午後退職前の職場で行われる記念行事に出席の予定でしたが、帰りの時間ごろが荒れていそうなので欠席することに…

 

 最近入手した「8枚玉タクマー」3個を分解する手始めとして、飾銘板を外しておこうと思い立ちました。一般的に「8枚玉タクマー」の時代は飾銘板が外れ難い ということは稀なのですが、一昨日入手した品は結構難儀しました。幸い、最後の手段の手前の両面接着テープを持ち出すまでもなく外れたのでやれやれです。

 そのついでに、以前どのように手を尽くしても回らない「Super-Takumar 1:1.8/55」の飾銘板について、カニ目穴を開けてしまおうと決断しました。細いドリルをチャックに取り付けたのを手回ししてうまく穴を二個開け たので、カニ目回し工具で回そうとしましたがなかなか動きません。思い切り力を入れてようやく回りました。これではゴム製の工具の摩擦力などでは絶対に回らないはずです。何でそんなに回らなかったのか とネジ溝を検証しましたが、変形も無く、別段汚れてもおらず、特に原因となるようなものは発見できませんでした。狐に抓まれた気分…

 飾銘板さえ外れれば、鏡胴の分解に何も難しいことはありません。しかし、組立となると足を取られる落とし穴が幾つも…

 

 PENTAXブランドのフルサイズ対応標準スターレンズ「D FA★ 1:1.4 50mm SDM AW」の来春発売が予告されました。画像からの判断ですが、インナーフォーカスです。それなのに最短撮影距離が0.4mというのはあまり頑張らなかったという事でしょう。レンズ構成を予想すると、長大な鏡胴であることから前群凹後群凸のレトロフォーカスで、2グループ式ズームのように後群も動かすフローティング式だと判断しました。変形ダブルガウスの伝統からは離れるということ…

 

2017/10/28

 まだ曇りの朝ですが、昼までには降りそうです。今月の週末は雨ばかり…

 

 分解整備待ちの「8枚玉タクマー」が3個になりました。それぞれ何らかの不具合を抱えていますが、すべて修正の目途を立てています。庭剪定の季節が迫っているので、そろそろ重い腰を上げねば…

 「8枚玉タクマー」はヘリコイドにガタが出ていることが多いのですが、これはその構造から来ていることが多いのです。内筒と外筒を摺動結合している二か所の摺動板が短く、それの小ビス二本による固定が緩みやすいのと、ヘリコイド装置自体をマウント台座に固定している小ビス3本が緩んでいることがあるのです。

 ヘリコイドのネジ溝の摩耗によるガタはまず生じていないでしょう。ネジ溝に塗布してあるグリースが抜けて軽くなっているものもありますから、それはグリース交換で回復します。問題は、外筒と中筒を結合している微動逆ネジです。これの潤滑にはヘリコイドグリースでは固すぎます。粘度の高いオイルが向いていると思います。

 自動絞りの戻りが悪い個体も多いものです。これの原因が絞り羽根にあることは極めて稀で、ほとんどがリンク機構の潤滑切れです。また、マウント部後方に突き出している自動絞りピンが曲がるなどしている場合もあります。いずれも修正は容易です。

 基本的に鏡胴の不具合は以上で根治ですが、レンズ玉の不具合はカビが最大の問題です。蜘蛛の巣、木の根状に広がる白カビは水洗できれいに取れますから問題が少ないのですが、面で広がる黒カビ系はコーテイングを腐食させるので跡が残ります。これはどうしようもありません。バルサム切れは、それが生じているのをまだ見たことがありません。当時使われていた接着剤が優秀なのでしょう。

 鏡胴の汚れは洗剤を用いて洗うのが良いでしょう。歯ブラシを使えばピント環や絞り環などの溝掃除、くすんだ表記の回復も容易です。さあ、頑張るぞ…

 

 幾つかの「引き伸ばしレンズ」について比較しているうちに気付いたのですが、どれも絞り開放のときと絞り込んだときとではピント位置が動きます。近接撮影で正確なピントが欲しい時には問題となるかもしれません。なるべく実絞りでフォーカスすべきでしょう。なので、カメラのフォーカスエイドを使うなら、絞りは1:5.6の固定で使うのが安全かと…

 

2017/10/27

 久しぶりで二日続きの晴れの朝です。冷え込みも今年一番です。しかし、明日からはまた雨の日々に…

 

 昨日の「引き伸ばしレンズ」の比較試写により、その公称焦点距離は、少なくとも75mmについてはどれも画角がほぼ均等であることが分かりました。75mmというのは少し長めの標準レンズ、短めの準望遠という位置付けですから、少し離れた位置からのスナップ撮影用に向いているのではと思いました。しかし、明るい物でも1:3.5ですから、絞り開放でも被写界深度が深めで、ボケによる立体感の表現は不得意でしょうが…

 

 24日夜に水揚げした「V期型」8枚玉タクマーが届きました。鏡胴のやつれも少なく、光学系も問題無い品でした。時代の合った旧ロゴのレンズキャップも付いて4K未満…

 

2017/10/26

 晴れると冷え込みます。今朝は少し寒い…

 

 引き伸ばしレンズの公称焦点距離ですが、同じ75mmでもフランジバック値が随分異なります。亭主の所有する19個の中でも、「Zuiko C.1:4.5 f=7.5cm」の63.8mmから「E.ROKKOR 1:4.5 f=75mm」の70.5mmと幅があります。大体67mm前後が多いのですが…

 フランジバック値というのは第二主点、つまり実際の焦点距離を強く反映していると考えられますから、画角が異なるということでしょう。そのうち実写比較で検証しようなどと妄想…

 

 E.ROKKOR 1:4.5 f=75mm

※ Zuiko C.1:4.5 f=7.5cm

 早速三脚にPENTAX K-1を据えて撮り比べをしてみましたが、意外と画角の違いは少ないものでした。流石にフランジバック値の短い「Zuiko C.1:4.5 f=7.5cm」の方が僅かに広い画角です。

 

 

 等倍画像から中心部付近を300×300ピクセル切り出した画像ですが、両者ほとんど差がありません。絞りは1:8です。

 左のE.ROKKOR 1:4.5 f=75mmは3群3枚トリプレット型、右のZuiko C.1:4.5 f=7.5cmは3群4枚テッサー型ですが、わずかに左の方が無限遠の解像感が良いように感じます。また、コントラストが高い感じです。トリプレット型侮るべからず…

 

 ちなみに、これは「E-HEXANON 1:3.5 f=75mm」です。3群4枚エルマー型ですが、上の2機種より相当後の時代の製品です。差は微小…

 

 なお、どれも有効操出量は12mmぐらいになり、最短撮影距離は65p前後です。これならスナップ撮影などの一般撮影用として使い易いのではないでしょうか…

 

2017/10/25

 晴れは続かず、今日はもう雨です。台風がまた出来ているので、週末の天気が心配…

 

 今日では正規の用途が失われた「引き伸ばしレンズ」ですが、羽根枚数の多い優秀な絞りと光学性能の確かさから、これを一般撮影に用いるという道が流行っています。亭主の使用マウントであるKマウントカメラで一般撮影、すなわち無限遠からの撮影が可能なのは75mm級以上の焦点距離のものだけです。90mm以上級になるとベローズ装置でも使えるものが多いのですが、75mm級についてはヘリコイド装置によってフォーカスするしかありません。

 現役で市販されているヘリコイド装置は幾つかあるようですが、その中で有名なのが「BORG」の製品でしょう。最長光路長の異なるものが幾つかありますが、中では「M42ヘリコイド」というのが75mm級には一番適切でしょう。

 しかし、その品は実測で最短光路長17.8mm、最長光路長28.3mmで操出量が10.5mmです。それに対して、旭光学がTakumar時代に販売していた「ヘリコイド接写リングS」は最短光路長16.8mm、最長光路長31.0mmで操出量が14.2mmです。つまり、「M42ヘリコイド」の方が「ヘリコイド接写リングS」よりオーバーインフを1mm少なくすることが出来るものの、有効操出量は2.7mm短いのです。このことから、「ヘリコイド接写リングS」を使った方が撮影範囲が広く、快適に使えるということになります。

 「ヘリコイド接写リングS」は既に販売していませんから、中古市場から調達するしかありません。今日、その価値は上がっているということでしょう。

 この純正「ヘリコイド接写リング」はSマウントですから、前後にマウントアダプターを付けなくてはKマウントカメラで引き伸ばしレンズを使うことが出来ません。レンズ側には純正として「マウントアダプターA」という製品が販売されていました。これを中古市場から調達するといいでしょう。問題はカメラ側です。純正の「マウントアダプターK」ではガタが出て使えなのいです。間にドーナツリングを挟むことで回避が可能ですが、市販品としてフランジ付きのマウントアダプターKが存在しますから、それを使うと快適です。

 ところで、この三点組み合わせでは無限遠が出せない75mm級「引き伸ばしレンズ」も存在します。その場合、レンズ側マウントアダプターをフランジレスのものにして光路長2mmを節約すると無限遠が出せる場合があります。これは一番安価で入手が可能かもしれません。

 

2017/10/24

 本当は昨日のはずだった血液検査通院を台風のせいで今日行きました。結果の通院は来週月曜と来月初旬…

 

 今夜、巨大漁場で即決出品の「V期型」8枚玉タクマーを水揚げしました。送料出品者持ちで、しかも相場の半値というものだったので、即GET…これからは「U期型」以前のものしか入手すまいと心に決めたはずなのに、安価に釣られてつい…

 

2017/10/23

 台風は未明の内に通り過ぎて、静かな朝です。晴れて来るのはいつかな…

 

 PENTAXはTakumar時代に、牛革製円筒型レンズケースを交換レンズの販売において同梱していました。その価格が貼られている外箱の画像を見たのですが、あの立派なレンズケースが、何と600円です。50年前、50mmマクロレンズ本体の価格が17000円の時代ですから、それが高いのか安いのか即断は出来ないものの、今だったら数千円はするだろうと思われるので、かなり驚き…貨幣価値が6倍だとすると3600円だからそんなものか…

 

 安価で水揚げした「PENTAX AUTO BELLOWS」初代後期型が届きました。前後マウントに使用痕の全く無い良品で、部品取りなどとんでもない…

 

2017/10/22

 結構激しい雨音が屋根を叩いていますが、台風が近寄っているせいか、あまり寒くありません。今夜から明日にかけてが来襲か…

 

 巨大漁場を泳いでいた「PENTAX AUTO BELLOWS」初代後期型ですが、値が上がらないので水揚げしました。旧型ダブルレリーズや倍率スケール二本も付いている健全そうな個体なので、部品取りに最適と踏みました。何と1.6K…

 しかし、この頃「PENTAX AUTO BELLOWS」の需要がえらく落ちているようです。それで遊べる楽しさを知ろう、浸ろうという仁が減っているのかもしれません。健全な中古の入手が容易かつ安価な純正Takumarレンズなら自動絞りで使えることや、種類の膨大な「引き伸ばしレンズ」を使えるなど、これらを現役の各社デジタル一眼に取り付け可能というメリットが知られていないのかな…

 もっとも、自動絞りで使うには、ダブルレリーズの他にカメラのケーブルスイッチ端子への接続機器が必要で、市販されていないそれを調達するという楽しみ(人によっては苦しみ)もあったりして…

 「引き伸ばしレンズ」はライカLマウントなので、Sマウントへの変換アダプターが必要ですが、これも安価かつ容易に入手可能です。焦点距離105mm以上なら無限遠からの一般撮影も可能…

 

2017/10/21

 やはり今朝も冷たい雨です。この天気は週明けに台風が過ぎ去るまで続く…

 

2017/10/20

 今朝も冷え込み、雨です。台風が来週初めには近づく気配です。それまで雨模様は続くらしい…

 

 亭主が好んでいる一本丸レールの簡易ベローズですが、旭光学工業のものは、最終型以外は純正の「マウントアダプターK」だけではガタが出て使えません。カメラ側マウント金具の外径が小さいのです。別に薄いドーナツリングを挟むなどしなければなりません。ところが、サードパーティ製のフランジ付きのアダプターであれば、それはロックも掛かったりして使い易いのですが、それが品切れになっていたのです。

 しかし、久しぶりで販売店(フォトショップサイトウ)のサイトを見てみると、販売が開始されていました。ただし、以前と違って注文した品物の発送は海外の製造者から直接だそうで、その点が少し心配です。価格は前より少しだけ上がっていますが、それでも十分安価です。その品はKマウントカメラで古いM42マウントベローズ装置を使いたい人には必須のアイテムと言えるものですから、入手してみるといいでしょう。販売業者自体は信用できること請け合い…

 

2017/10/19

 晴れは一日だけで、今朝はまた冷たい雨です。しかも結構強い降り…

 

 世の中には「Leica L - Exakta / Topcon」というマウントアダプターが存在していましたが、今は生産されていないようです。そのドイツ製のマウントアダプターは結構光路が長いものだったようです。

※参考画像

 

 この画像は亭主が自作した「Leica L - Exakta / Topcon」マウントアダプターです。これの光路は6.8mmですから、焦点距離105mm以上の引き伸ばしレンズならほとんどのエクザクタマウントベローズ装置に取り付けて無限遠を出すことができます。

 自作したと言っても、既存の部品を合体させただけですから、工具はヤスリだけです。あとは根気…

 使った既存部品は小林精機製作所がOEM製造したトプコンの折畳式一本丸レールベローズ装置カメラ側マウント金具とラッキー引き伸ばしレンズケースのネジ部分です。この透明プラケース真鍮ネジ部分は色々な改造に役に立つ優れものです。ネジ部分の外周を根気良く削ってカメラ側マウント金具の内径に合わせ、接着したという次第…

 

201710/18

 本当に久しぶりに晴れました。でも、朝の冷え込みはきつい…

 昨日見分した庭の次郎柿を収穫しました。8個の内1個は熟れ過ぎているので、木守りに残しました。収穫した内の最も熟れているのを試食しましたが、甘あああい…

 

   木守を望めど羨し柿簾   雌山

   三人でつい四つ割りに次郎柿   雌山

   日よ日よと鵯群れる木守柿   雌山

 

 だいぶ前から巨大漁場で再出場を繰り返している「PENTAX AUTO BELLOWS」ですが、これが妙な姿なのです。全体としては亭主の定めた分類で言うと「初代中期型」なのですが、カメラ台座だけが二期型前の「初代前期型 B」なのです。このずれが生じた理由が謎です。ユーザー段階で二個一された可能性もありますし、製造段階で在庫旧型部品を組み込んだ可能性もあります。さて、真実は那辺に…

 

2017/10/17

 今朝の冷え込みは冷気というより冬の寒気です。暖房が欲しいそれです。雨はしつこく降り続いています。でも、午後には上がるかも…

 

 昼過ぎに雨が上がったので、庭の果樹の生り具合を見分しました。毎年あきれるほど実の生らない次郎柿は、今年はやっと8個生っています。去年200個以上の大生だった八朔は、今年は何と8個…

 

2017/10/16

 今朝も雨は降り続いています。これで四日連続の降りです。梅雨でもこんなには降り続きません。えらいこっちゃ…

 

 今、巨大漁場に「KOPIL」ブランドのベローズ装置が泳いでいます。マウント名が書いてないので画像だけの判断ですが、「Minoltaマウント」のようです。固定式一本丸レールなのですが、どうも太いタイプのように見えます。前板と後板の外形は通常の「KOPIL」ではなく、ミノルタにOEMした「EXTENTION BELLOWSE for Minolta SR」と似ています。前板に対するマウント金具の位置関係も同等なので、間違いは無さそうです。

 「SRマウント」は外径がM42やエクサクタなどより大きいために、それまでの通常型の前板でははみ出してしまいます。そのために新たに金型を起こしたのかもしれません。ミノルタへのOEMにだけ別の型を用意したという訳でもなさそうです。蛇腹もそれまでの50mm角から55mm角へと変更しているように見えます。

 また、「KONICA EXTENSION BELLOWS U」とも似ています。それもマウント金具外径が大きいので、この型の前板・後板を使ったのでしょう。

 この泳いでいる個体は、肝心要めの蛇腹に破れがあると告知しています。右側面の山部分に何か所も亀裂が入っている感じです。何かと擦れたのでしょう。まったく使い物にはならないと思われます。しかし、亭主は55mm角蛇腹の在庫を持っているので、交換が可能です。

 また、「EXTENTION BELLOWSE for Minolta SR」とカメラ側マウント金具の取り付け方が同じだとすると、「M42マウント」への換装が可能なのでKマウントカメラで使えます。この型の「KOPIL」は初見なので、どうするかな…

 

2017/10/15

 予報通り秋雨模様は続いています。低温傾向も予報どおりで、夜具が冬仕様に近づいています。ひと月先に進んでいる…

 

 ベローズ装置を用いて無限遠からの一般撮影を行うためには、引伸ばしレンズなどのバレルレンズが必要です。それらの内、使用可能な焦点距離を知りたいと思って手持ちの引き伸ばしレンズを使い、手持ちの中では最も最少光路を小さく出来る「KOPIL DUO-TRACK BELLOWSCOPE」を使って調べてみました。これはカメラ側マウント金具をPENTAX用のアルミ製のものに換装しているので、最少光路が最小になったのです。オリジナルの状態では無理です。

 まず最も新しい「FUJINON-ES 1:4.5/90」ですが、これはぎりぎりです。でも、一応無限遠でピントが来ます。これはテッサー型レンズ構成です。形は大きいのですが、一番軽くなっています。

 「FUJINON-E」という名称はオルソメター型のものに付けることで始まりましたが、やがてテッサー型の名称だった「FUJINER-E」を廃して、「FUJINON-E」に「S」を付けることで、「P」を付けるオルソメター型と区別しています。

 これは「FUJINAR-E 1:4.5 f=9cm」ですが、旧タイプの鏡胴のものです。富士フィルムの小田原工場で作っていたものでしょう。これは無限遠でかすかに余裕があります。テッサー型レンズ構成です。

 なお、新タイプの鏡胴でも同様の結果です。

これは「E-RECTAR 1:4.5 f=9p」です。上記「FUJINAR-E 1:4.5 f=9cm」の前身の機種でした。これはかなり無限遠に余裕があります。なりは小さいですが一番重く、ずっしりとしています。この時代にはレンズコーテイングが随分と薄いことが分かります。

 

 以上の品が焦点距離90mmでも無限遠からの一般撮影が出来るものでした。ニコンの80mmは約1mの近接以内でしか使えません。それらはヘリコイド接写リングで使うしかないでしょう。それなら75mmのものもほとんどが無限遠から使えます。

 結局、どのベローズ装置でも無限遠から使えるのは、引き伸ばしレンズなら105mm以上だということになります。それらなら問題がありません。

 焦点距離90mmの引き伸ばしレンズは中古市場に出て来る玉数が少なく、なかなか入手出来ないかもしれません。105mmの方が余裕で使えますから最初に入手するならそれでしょう。

 なお、注意しなければならないのは、富士フィルムやニコンの製品にある絞り表示窓を照明する形式の鏡胴の場合、その絞り表示窓から外光がカメラ内に入ることになりますから、そのまま使うと光被りしたり、コントラストの低い画像しか得られません。マウント部の小改造で回避できる場合がほとんどですが、多少の知識と改造スキルが求められます。自信の無い人はマウント側窓への遮光テープ貼付が安全かも…

 

2017/10/14

 屋根を打つ雨音の高い朝です。本州南岸に秋雨前線が居座って、これからしばらくぐずつくらしい…

 気温は晩秋モードに入ったようですが、台風が応援することで太平洋高気圧が勢いを取り戻し、それで大陸の高気圧があまり南下出来ないという図式です。気象衛星の雲の様子では、台風はこれから数個立て続けで発生する気配があり、来週末の総選挙投票日ごろは本土来襲の虞多々…

 

2017/10/13

 室内は昨日の熱気が残っているのでさほどではありませんが、屋外はぐんと気温が下がっています。北の高気圧の縁を回って来る北東気流に吹かれる小糠雨ですから肌寒いです。これから数日は悪天候の予報で、週末は家の中…

 昨日の山の診断診療は前年と変化無しで、また来年の検査継続となりました。やれやれ、医者は儲かる…

 

 このところ、小林精機製作所が旭光学工業のためにOEM製造した一本丸レール簡易型ベローズ装置のことを調べているのですが、その製品名称として、当初「BELLOWSCOP」だったものが最終的には「BELLOWS UNIT」になりました。しかし、この二つの機種名称が併存していたのではないかという疑惑が浮上しているのです。黒地ステッカー式ネームプレートの最終型には「BELLOWS UNIT」という名称しか発見されていないのですが、その前の白地ステッカー式ネームプレートや黒地ビス止め式ネームプレートの時代には両方の製品が存在しているのです。それらに使用されている部品の形式などから比較すると、同じ時期に造られていた可能性が高いのです。もし両者が併売されていたとすると、その使い分けはどのようになっていたのか、新たな悩みが生まれた…

 なお、ebayに登場する白地ステッカー式のものは「BELLOWS UNIT」ばかりで、「BELLOWSCOPE」は見当たりません。国内用だけが「BELLOWSCOPE」だった可能性を示しているのかもしれません。輸出されていた「KOPIL BELLOWSCOP」との差別化だったのかも…

 

2017/10/12

 気温高めの朝です。まとわりつくような湿気の多さを感じます。夜までには雨になるのでしょう。寒冷前線が過ぎると、大陸の寒気に覆われて寒くなるらしい…

 今日午前は山の神のMR結果診断通院のお供で運転手…

 

2017/10/11

 晴れていませんが夏の空気が戻っている朝です。この空気は明日まで居座るとのことです。記録上真夏日の出現最遅日は10月12日とのことですが、明日はそれになる虞あり…

 

2017/10/10

 晴れている朝ですが、日中は真夏日に近くにまで暑くなるようです。夏の名残り…

 

 「KOPIL」小林精機製作所がOEM製造していた旭光学工業のベローズ装置は、1952年M37マウントの「ASAHIFLEX」から始まって、Sマウント(M42)の「ASAHI PENTAX」以降も一本レール折畳式が続きましたが、それが折り畳めないようになったのは「PENTAX S3」および「PENTAX S2 後期型」の時代からではないかというのが、いまのところの推定です。1960年頃までは折畳式が作られていたと思います。

 今日、一本丸レール折畳式のベローズ装置は、健全な状態で残っている個体が少ないと思われます。カメラ史を彩った貴重な存在ですから、大切にしなければ…

 小林精機製作所としては、旭光学工業へのOEM製造の次に製造数が多かったのが千代田光学精工、ミノルタだと思います。「EXTENSION BELLOWS」という名称でしたが、社名がミノルタに変わってからは「model 1」と命名されていました。この品は1本丸レールが太いもので作られています。ちなみに、「model 2」は二本丸レールで、別の会社のOEM製造です。おそらくミランダかと…

 小林精機製作所のOEM製造で一本丸レール折畳式は、この機種が倒産時まで作り続けていたものだと推定します。旭光学工業は折り畳めないものに移行していました。もしかすると折畳式を止めたのは、千代田光学精工がOEM採用したことと関係があるのかもしれません。妄想ですが…

 

 新旧の折畳式一本丸レールを見比べていて新たに気付いたことです。初期のものは丸レールの後端にある固定用穴がアルミ素地に穴が開けてあるだけなのですが、1957年に発売された「ASAHI PENTAX」用のものは真鍮の受け金が挿入されているのです。強度が必要なこの部分に対する補強であることは間違いがありません。時代を経るにつれて顕在化した問題に対策を施して行った歴史の一コマ…

 

2017/10/9

 変動制休日になって休みの起源が薄まっています。これは良いようで悪い…

 今朝も快晴です。少し暑くなるかも…

 

 昨日届いた「KOPIL FOLDING BELLOWSCOPE」は、前板へのマウント金具の取り付け方が分かりません。捻じ込みなのか、接着なのか、ネジの切始め位置は正確に管理されているようなのと、マウント金具のネジ部が薄いので、接着の可能性が高いと感じます。もし接着だとすると、1950年頃にあった強力なものというと膠かもしれません。それとも、冷熱嵌合か…

 余談ですが、ネット上にある「KOPIL FOLDING BELLOWSCOPE」の中には、前板に直接M42らしきマウントネジが切られているものがあります。四隅にネジ穴があるので、ユーザーが他マウントのものに旋盤でネジ切りしたものと考えられます。

 また、外バヨネット・内ネジのダブルマウントである「ミランダ」も多く見かけます。ミランダカメラが結構輸出されていたことが分かります。

 

2017/10/8

 三連休中日でようやく天候が回復しています。昨日の運動会を延期して今日開くところが多い模様…

 

 一昨日夜仕留めた小林精機製作所の「KOPIL FOLDING BELLOWSCOPE」が届きました。ライカLマウントです。表面起毛仕上げの青色化粧箱入りで、使用説明書が入っています。折り畳みレール関節の固さからして、ほとんど使用されなかったと思われます。この個体の最初の持主は、Canonに付けても使えないことを思い知ったことでしょう。そのおかげで今にまで健全な状態で残ったのかも…

 また、使用説明書記述から新たな事実が分かりました。このライカLマウントの個体と同時期に、コンタックスSとキネ・エキザクタ用などが販売されていたことが分かります。そちらは一眼レフのマウントです。

 使用説明書の記載から推定すると、まだ「ASAHIFLEX」は誕生していなかったと思われます。やはり1952年より前の製造であることは確実です。前板に付いているマウント金具の取り付け方は分かりません。捻じ込みなのか、接着なのか…

 なお、西ドイツで作られたコンタックスSは一眼レフでM42マウントですが、1949年発売ですから、それ以降の製造ということになります。

 「KOPIL」のベローズ装置が国内中古市場でほとんど流通しないのは、国内カメラメーカーのためのOEM製造が始まると、販売を海外だけに移したのかもしれません。商売の仁義でそうしたのか、OEMの条件だったのか、今となっては知る由も無し…

 

2017/10/7

 まさに日増しに気温が下がっています。今朝も北東気流で小雨です。秋晴れはいつのこと…

 

 昨夜、巨大漁場で小林精機製作所の「KOPIL FOLDING BELLOWSCOPE」を仕留めました。当然手元に来るまでその詳細は不明ですが、前板のマウント金具が4本ビス止め式ではありません。「ライカLマウント」だと思われますが、日本語の使用説明書が付属していることから、国内販売されたことは確実です。この個体はCanonのライカ模造機ユーザーから古物商が入手したものらしいので、「KOPIL FOLDING BELLOWSCOPE」としては最初の機種の可能性が高いと考えています。その製造時期としては1949年から1952年までの間というのが確実…

 元のCanonユーザがこのベローズ装置を入手してどのように使っていたのか興味があります。もしミラーボックスは所有していなかったとすると、フォーカスをどうしたのかという疑問に突き当たります。接写は目測では不可能に近いことですから…

 思うに、入手したものの、使えずに死蔵していたというのが実態なのでしょう。カメラ側マウントにアダプターを付けることで現役デジタル一眼のほとんどで使えるようになっているので、死の淵からの蘇りです。レンズも今では無用物と化した夥しい「引き伸ばしレンズ」なら無限遠からの撮影も可能なものがあります。まさに不死鳥的存在…

 

2017/10/6

 また一段秋が進みました。肌寒い…天気は大きく崩れる予感も…

 

 亭主は「M37マウント」のASAHIFLEX用のベローズ装置「ASAHIFLEX BELLOWSCOPE」を所有しているのですが、これで使えるレンズはオリジナルの標準レンズ「Takumar 1:3.5 f=50mm」しか無かったのです。それだとフランジバックの関係で無限遠からの撮影は出来ません。しかし、引き伸ばしレンズなどの「バレルレンズ」なら、焦点距離90mm以上なら無限遠撮影から可能になるのです。ところが、それらの中に「M37マウント」のものは皆無です。レンズのマウントを旋盤加工すれば可能なのではないかと考えてはいましたが、その手段が無いのでこれまでは諦めていたのです。

 しかし、日本光学の旧型「EL-NIKKOR 1:5.6 f=80mm」と「EL-NIKKOR 1:5.6 f=105mm」ならば「ライカL(39 P=1/26")及びM32.5・P=0.5」のダブルマウントなので、これが使えないかと思い立ちました。「ASAHIFLEX BELLOWSCOPE」のカメラ側マウント金具は「M42マウント」金具に換装したので元の「M37マウント」金具が余っています。これを旧型「EL-NIKKOR」に使えないかという考えが浮かんだのです。

 そこで、「M37マウント」金具の内径を調べると「33.25mm」です。旧型「EL-NIKKOR」のマウント外径は実測32.4mmですから、その差は0.85mmで、薄いテープを介在させれば合体させることが出来て、実用には耐えられると見積もりました。えらいですね…結果は…

 

 

 このとおり…

 なお、旧型「EL-NIKKOR 1:5.6 f=80mm」だと無限遠は出せません。この画像のように「EL-NIKKOR 1:5.6 f=105mm」がちょうど無限遠から使えます。結構快適…

 

2017/10/5

 今朝は一段と冷えています。上着が無いと居られない…でも、すっきりとは晴れない…

 

 昨日放送されたNHKファミリーヒストリーを見たのですが、俳優西田敏行のことを取り上げていました。その中で寡婦となった実母と実家のある蒲田に昭和28年まで住んでいたとありましたが、その時の近所の遊び仲間が亭主と兄です。彼がその後実母の姉夫婦の養子となって郡山に行ったのは知っていましたが、高校に入るために養母とともに再び蒲田に住んだということは知りませんでした。亭主とは同学年の彼ですが、同時期に近所に住んでいたものの、通った学校がまったく違うので接触がなかったのです。

 ちなみに、放送では蒲田と言っていますが、京浜急行六郷土手駅が近い仲六郷四丁目11番のはず…

 

2017/10/4

 折角の中秋の名月の日なのに、朝から雨も降ったりして晴れていません。予報では夜には晴れるとのことですが、北東気流だと無理…

 今年の旧暦8月15日は満月ではありません。満月は10月6日の昼間、つまり地球の裏側の10月5日の夜で見られることになるようです。したがって、月齢13日目の右上が少し欠けている月が今夜…

 

2017/10/3

 昨夜の雨は上がっている朝です。今日は山の神のMR検査通院に運転手として随行…

 昨日は宮ケ瀬ダムに行きました。夏の始めには湖面は随分と下がったとのことですが、今はかなり回復していました。でも、満水には程遠い…

 日本で2番目に高い重力式ダム堰堤上からはランドマークタワーが見えます。と言う事は、ランドマーク展望デッキからは宮ケ瀬ダムが見えるということ…

 

2017/10/2

 朝から曇りです。夕方には雨になる予報です。移動性の天気になって、秋を実感…

 今日は宮ケ瀬ダムへ行くつもり…

 

 これまでの経験や知見によって立てていた仮説が、新たな発見で覆るのは心躍ることです。そんな喜びが探索へと駆り立てる…

 「KOPIL」の新発見は久しぶりの興奮です。仮説は覆りましたが、新たな疑問が解決を待っている…

 

2017/10/1

 10月になると本当に秋だと感じます。多少暑くても…今朝も秋晴れ…

 

2017/9/30

 いよいよ9月も終わります。彼岸が過ぎて秋が大きく進んでいます。空気が乾いてきた…今朝も寝床が少し寒い…

 

 亭主の好きな赤烏帽子なる「Super-Takumar 1:1.4/50」ですが、その初期型である「8枚玉」はレンズ群後端がレンズホルダーより後ろに露出しています。このことで、この最終群が傷付くリスクが高いのですが、特に迫り出している縁の部分が欠けるというトラブルを警戒しなくてはいけません。レンズ自体は配合物が多くて柔らかめなので全体が割れることは少ないのですが、縁を当てるとうろこが剥がれるように小さく欠けます。

 巨大漁場などの中古市場に出て来る個体の中にもこの症状を持つものがあるので警戒しなくてはなりません。昨夜釣り上げられた「V期型」のものにもそれがありました。この症状があっても実用上支障は無いと思われますが、精神衛生上ははなはだよろしくありません。扱うときにはそうしないように気を付けねば…

 

 亭主のもう一つの赤烏帽子である「ベローズ装置」ですが、その中で小林精機製作所という専門メーカーがありました。ここは旭光学や東京光学、ミノルタなど国内有力カメラメーカーのベローズ装置OEM製造を行っていた会社で、自社ブランドとしては「KOPIL」という名称で各種ベローズ装置を販売していました。亭主はこれまでこの「KOPIL」ブランドのベローズ装置は輸出用だけだと思っていたのですが、昭和20年代後半から30年代当初においては国内販売もしていたらしい形跡を見つけました。この時代には「Canon」など幾つものカメラ会社がライカ丸写しのカメラを製造販売していましたから、そのユーザー向けにライカ用のものを国内でも販売したのかもしれません。ライカ式の距離計連動カメラの場合、接写機器であるベローズ装置を使うためには別にミラー装置も必要だったのでしょうから、販売された数はごく少数だったと考えられます。

 

2017/9/29

 暫くぶりで良く晴れた朝です。この秋一番に冷え込みましたが、日中は夏日にまではなりそう…

 

2017/9/28

 深夜から未明にかけての屋根打つ雨音に何度も目覚めさせられました。朝になっても止まず、久しぶりの降雨量…

 

2017/9/27

 天気は崩れるモードに入ったようです。夜には嵐が来る…

 

 我が家は追い炊き付きガス給湯器に浴槽の残り湯を洗濯機に送れる仕組みが付いているのですが、その残り湯利用モードにすると、残り湯を洗濯機に給水した後で浴槽に満々と水を入れてしまうという故障に陥りました。メーカーの修理サービスを呼んだところ、今はこのシステムは廃止されているとのことで、部品も欠品中とのことです。故障の箇所も特定困難とのことで、修理は諦めました。

 ところで、このシステムが廃止された理由は、需要が無かったからというびっくりなものでした。我が家では至極便利に使っていたので、需要が無いという理由が衝撃的でした。

 我が家の洗濯機もそうですが、今時の洗濯機には浴槽の残り湯を吸い上げるポンプとホースが付属していて、ほとんどの人はそれを使うのだそうです。使うときにいちいち浴槽までホースを持って行く手間を惜しまないのだという事が分かりました。それと、洗濯機への給水・給湯と残り湯とにすべて同じ配管を使うのを嫌がる勢力も多いのだとか…これも驚き…

 

2017/9/25

 雲が多めながら一応晴れです。例年は10月1日のことが多いのに、今年は一昨日にもう金木犀が咲いてしまいました。朝窓を開けると馥郁とした庭です。やはり今年は異常気象…

 

2017/9/24

 晴れる予報だったのに雲が取れません。天高き秋晴れはいつ…

 

2017/9/23

 秋分の日、秋彼岸です。暑さ寒さも彼岸までという俚諺のとおり、律儀に10月の冷気です。雨が冷たい…

 

2017/9/20

 彼岸の入りですが、まだ暑いです。今年は曼殊沙華が随分早く咲いてしまいました。何か異常かも…

 

2017/9/18

 台風一過で良い天気の朝です。強い吹き返しの温暖で湿った南西風ですから、日中は相当に暑くなりそうです。今日は松茸秋鱧会席のランチ…

 日本海沿いを進んで北海道に近づいている台風ですが、洞爺丸台風がそうだったように、一旦暴風域が消えていたのに復活しています。これは熱帯低気圧から、北の冷気の乱入で発達した温帯爆弾低気圧へと変身した証拠だと思います。あなおそろし…

 

2017/9/17

 世の中折角の三連休ですが、生憎の台風18号襲来で、昨夜から雨の朝です。まだ秋雨前線を刺激しての降りですから風は無いのですが、雨音は結構うるさかった夜…

 台風に向かって吹き込む北東気流なので冷涼です。この風が続けば台風は勢力を削がれるのでしょうから、近づくころにはおとなしくなるかも…

 

2017/9/16

 少し涼しくなった朝です。まだ降っていませんが、午後からは雨に…

 

2017/9/15

 今朝も北朝鮮の山賊ミサイルにテレビ番組が混乱しました。まったく度し難い連中…

 

 一昨日、浴室のシャワー付き自動温度調整混合水栓が壊れて、急に水やお湯が出なくなりました。暑いのでシャワーだけで済ませようと思い、体中に石鹸を塗りたくった状態だったので往生しました。浴槽には湯が張ってないし…今日、ようやく器具交換で復旧して使えるようになりましたが、業者の弁では、この形式の水栓は結構壊れるとのことです。便利なものはとかく脆弱…40K近くの物入り…

 

2017/9/14

 雲に覆われている朝です。今日も昨日ぐらいには暑くなるようです。台風の進路は三連休直撃で決まりのようです。なぜ黄海へと進まないのか…

 

2017/9/13

 週末から来週にかけての三連休頃に台風の影響が心配です。このヘアピンターンは不当…

 

2017/9/12

 今日は雨になる予報です。晴れが数日続いていましたが、いよいよ日替わりの秋になるのかな…

 

2017/9/11

 今日は二か月毎の通院です。ずっとウィルス未検出が続いていますが、高い薬を止めるのは目途が立ちません。死ぬまでかな…

 今月の通院はこれでお終いで、来月後半の採血が次の通院です。そのあとは半月で5日の怒涛の各科通院…

 

2017/9/10

 今日も乾いた晴れベースは続きそうです。でも、週の後半はまた崩れるらしい…

 

2017/9/9

 随分と暫くぶりで晴れました。布団が干せる程度に晴れたのはいつだったか思い出せないほど…でも暑くなった…

 

2017/9/8

 今月も天候不順が続いています。総てはオホーツク高気圧のせいです。悪者ロシアのせい…八つ当たり…

 

2017/9/7

 秋雨前線が本州南部に横たわっていますが、暖気が寒気の上にのし上がる温暖前線ではなく、北の寒気が優勢で南の暖気の下に強引に潜り込む寒冷前線ですから、降れば驟雨となるでしょう。雷なんぞも鳴ったりして…

 

 夜になりましたが、結局たいした雨は降りませんでした。雷も鳴らなかったし、予報より気温も上がらなかった…

 

 今年は旧暦の盂蘭盆会が9月になりました。従って、中秋の名月は10月上旬という事に…

 

2017/9/6

 雨の朝です。昨日より少し気温高めですが、秋霖というところか…

 

 「PENTAX SP」の発売時のセットレンズが「U期型」であったとすると、それが「V期型」へと切り替わった時期がいつだったかという問題が生じます。もし当初からセットレンズとされていて、「U期型」のセットと混在していたということになれば、その売り分けというか、販売網への配布の仕方が気になります。そもそも「U期型」と「V期型」とでは絞り環の幅が1mm違うという大きな変更ですから、これを同じ名称のまま黙って併売していたとすると、これはスキャンダル級…

 

 亭主は「8枚玉」の内部鏡胴を「7枚玉」の外部鏡胴に組み込んだりして遊んでいますが、その中で気付いたことがあります。全期型を通じてピント環の回転角と操出量は同等のように見えます。距離目盛の位置も同等ということです。しかるに、被写界深度目盛りの幅が「8枚玉」と「7枚玉」とでは異なっているのです。「16」と「16」との間が「W期型」までは19mmなのですが、「X期型」は16.5mm、「Z期型」以後は17mmとなっています。このことの意味するものとしては、光学組成の違いによるものと、実質の焦点距離が異なっているという事です。事実、亭主が以前画角を撮り比べた結果は「7枚玉」の方が画角が狭いというものでした。

 「X期型」が「Y期型」以後より目盛り幅が狭いのは、辛くし過ぎたということかもしれません。それを広くしたのは、実用深度はこのぐらいでいいという見切りでしょう。この関係であることから、「8枚玉」の内部鏡胴を「7枚玉」の鏡胴に組み込んだ場合にも、被写界深度目盛りは信用して使えるということです。辛めの設定になるのですから、失敗は避けられるという事です。改造の実用性は十分…

 

2017/9/5

 もう暑い朝は戻らないのでしょうか。今朝も肌寒…

 

 1964年10月号アサヒカメラニューフェイス診断室で取り上げられた「Super-Takumar 1:1.4/50」のことが気になっています。「1063326」という個体なのですが、その不鮮明な写真からは期型が判別できません。以前は、その番号帯は「V期型」ばかりが出土していたので当然「V期型」だと思っていたのですが、その後「U期型」も複数出土入手していることから分からなくなっています。

 もしこれが「U期型」だとすると、それとセットで取り上げられていた「SP」のカメラシリアル番号が「1008***」であることから、7月の発売時以降の品という可能性が大きくなります。セットレンズとして販売されたのは「V期型」からだという亭主の仮説が崩れ、セットレンズには「U期型」も混在していた、という恐ろしいことが行われていたということになります。これはもう出鱈目そのもので、ああ、悩ましい…

 

 想像を逞しくすると、「U期型」の絞り環幅の狭さをプロなど試用者に指摘されて、急遽幅を増やした「V期型」を作り、それの使い心地を検証しながら両方同時に販売を続けて行ったという、当時の旭光学工業お得意の、とりあえず走りながら改良するというコンセプトだったのかもしれないなどと思っています。そう考えると腑に落ちる事象が他機種にも累々と…

 

2017/9/4

 今年の米の作柄は平年並みより少し良が多いとの予測ですが、本当なのでしょうか。こう天候不順が続くと心配に…

 

2017/9/3

 今年は実質的な梅雨明けが早かったことから秋の到来も早いと予想していましたが、当たっているようです。ここ数日の低温はこれからも続くのでしょうか…

 

2017/9/2

 今朝は冷涼を通り越して肌寒いです。台風の引き寄せる冷気の威力…

 

 昨夜巨大漁場で水揚げされた8枚玉タクマーは、何と「25K」という結果でした。「766220」の「T期型」という、亭主が不思議なレンズシリアル番号帯だと考えているものです。

 亭主は「766156」という閉店したカメラ店出土の「V期型」を所有しているのですが、他にこの番号帯に属するものとして「766135」という「T期型」を旭光学工業が1964年の「SP」発売時に雑誌広告の画像として使っていました。

 また、「766141」の「V期型」および「766066」の「T期型」が存在するのをネット上画像で確認してもいます。このように離れた製造時期の「期型」が存在する番号帯は不可思議そのものです。ちなみに、昨夜の8枚玉には「1000123」というカメラシリアル番号の「SP」が付いていました。これは1964年の「SP」発売時雑誌広告に使われていた機体より若い番号で、販売されたものではない可能性を感じさせます。恐らく、発売前の評価用にプロなどに渡されたものだと推定…

 これらの事例から、この「766***」という番号帯は、旭光学工業が社内用などの試供用途に使った可能性が濃厚になっています。

 

2017/9/1

 今朝は一段と冷涼です。台風が北の冷気を引きずり込んでいるせいなのでしょう。雲が取れないので日中も涼しいらしい…

 今月の通院は11日の月曜だけです。今のところどの診療科も安定しているので、まあ、こんなものかな…

 

2017/8/31

 八月は今日で終わります。日中も涼しくなる予報で、愈々穐の聲頻り…

 

   蝉時雨何時間に集く蟲の聲   雌山

   蟲の聲衾に重ね夢入りぬ   雌山

 

2017/8/30

 今日も暑くなり、夕立もあるそうです。夏が行ったり来たりで忙しい…

 台風は大きくなりつつあるものの、小笠原だけが心配で、東に逸れて行く予報で少し安心…

 子供の頃は九月が来るのが憂鬱でしたが、今の子供たちは八月中に学校が始まるので、旧盆の頃には早くも憂鬱…

 エヘン、これまでのペースだと、今日中に雌山亭別棟二棟目十万人達成でしょう。次の二十万に向けて只管精進、精進…

 

2017/8/29

 今日は暑さが戻って来るようです。農作物のためには晴れが必要…

 北朝鮮の山賊どもが、また日本上空通過のミサイルを打ちました。国民に満足な飯も食わせられない狂人の痴夢はとめどなし…

 亭主の雌山亭別棟二棟目への来客数が十万人に近づいています。いささか面はゆいですが、名誉なことと自覚…

 

2017/8/28

 今朝も涼しくなりました。晴れていますが日中も真夏日にまでは行かないらしい…

 通院診断の結果は…変化無し…また二か月後…

 

2017/8/27

 今朝は少し涼しくなりました。でも、晴れているので日中は真夏日にまでは行きそう…

 明日は早朝から通院です。今月はこれで終わり…

 

2017/8/26

 「K-1」のバッテリーグリップ付き銀塗限定版が全世界2000台で売り出されますが、亭主は既に普通版を所有しているので、限定版には手を出しません。過去の事例に鑑みて反省しているので…国内割り当ては800台程度らしいので、すぐ予約しないと手に入らないと思う…

 

2017/8/24

 昨日の予報では晴れるはずだったけど、やはり曇りです。猛暑近くになることは確か…

 

2017/8/23

 昨日は雨にならなかったようです。暑さが戻って、今日は猛暑になるところもありそうなのだとか…

 

2017/8/22

 毎度お馴染み、今朝も曇天です。しかし、少しだけ明るい感じなので、日中は晴れ間もありそうです。しかし、そうなると、午後には激しくドンガラも…

 

 巨大漁場を渉猟しているとおかしなというか、面白いものに出会います。亭主のテリトリーの「8枚玉」に関してですが、「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」に堂々と「8枚玉」を標榜して放流しているものがあるのです。その放流者は、無知な者を騙そうという悪者かと思いましたが、よく考えてみると、その品は「8枚羽根絞り」であることから、「8枚玉」の「8」というのが「羽根枚数」のことだと思い込んでいるのではないかと思い付きました。それなら無知な者を騙すという意図は無い事になります。放流者の方が無知なだけというお粗末…

 

 午後になって、一昨日の夜にどんよりとした気分になった元が届きました。どんよりの理由は、「SL」付の「8枚玉タクマー」「V期型」に、外におまけの「SP」が付いていて、そのセットレンズが「8枚玉タクマー」だと見誤ったせいです。「8枚玉タクマー」が2個ならかなり旨味となる価格で水揚げ出来たことになるのですが、1個では最近の相場程度です。不味いというほどではないのが気休めでしたが、届いたおまけは残念ながらやはり見誤りでした。

 その見誤りの品は「Super-Takumar 1:1.8/55」の「U期型」でした。不鮮明な画像なのにレンズシリアル番号の位置で早飲み込みしたことが原因です。

 しかし、そのレンズシリアル番号が「1070***」ですから、それが「8枚玉タクマー」だと「V期型」に相当する製造時期です。この「U期型」はまだトリウム玉を使っていない旧型鏡胴のもので、時期的には「SV」のセットレンズだったものでしょう。しかし、付いて来たおまけ「SP」のカメラシリアル番号が「10066**」という発売直後のものなので、これが「8枚玉タクマー」の「V期型」が元々付いていた機体なのか、今の組み合わせ通り「Super-Takumar 1:1.8/55」の「U期型」をセットして売られていたものなのか、新たな疑惑の発生です。後者だとすると、「SP」は当初からセットレンズが2種類ということになります。亭主は前者が有力と思うのですが、さて…

 ところで、「Super-Takumar 1:1.8/55」の「U期型」にはフードが付いていて、これが「1:1.4/50」と兼用となった後の時代の物ではなく、「1

:1.8/55」とのみ表記されたものです。時代が合っているので得した気分です。「8枚玉タクマー」の「U期型」まではこれがセットされるべきなのです。

 肝心の「8枚玉タクマー」の「V期型」ですが、時代の合ったロゴのレンズキャップも付いていて、肝心要の光学系がクリアなので、これなら相場相応と納得です。どんよりは少し解消しました。外観は表記が少々黄ばんでいるので、分解して洗浄すればもっと見場が良くなると看破… 

 

2017/8/21

 今朝も曇天です。夕方には雨が予報されています。どうにも止まらない…

 今日は二つの診療科のための採血・採尿だけの通院でした。来週が診察…

 昨夜は巨大漁場で下手を打った気がして、どんよりとした気分です。まあ、数の中ではそういうこともあると気持ちを切り替えて精進…

 

2017/8/20

 昨夜は久しぶりに滅多矢鱈の近隣への落雷で、しこたま降りました。稲光が数秒置きに頻発というのは初めての経験です。今朝もどんよりとした空…でも蒸し暑い…

 8月も中旬が終わります。月始めから雨の降らぬ日が無いという異常は未経験なり…

 

2017/8/19

 今朝は雨ではありませんが、曇り空でも蒸し暑くなっています。続いていた涼しさに慣れてしまったので、帰って来た蒸し暑さが身体にこたえます。大した気温ではないのに…

 

 「8枚玉タクマー」を巨大漁場から水揚げする場合、やはり「SP」付は旨味が多いようです。旨味とは安価ということですが、それの遊弋するカメラ漁場は競争漁師が少ないことによるのでしょう。それくらい「SP」は数が多くて魅力が少ない…

 

2017/8/18

 今日も都心部は雨が降ったようです。我が家の周辺はまだ降っていません。しかし、午後からえらく蒸し暑くなっています。今夜も降るところがあるらしい…明日の方が降るとのこと…どうなってるの…

 

 先日巨大漁場で釣り上げた「SP」付の「8枚玉タクマー」が手元に来ました。5K未満での水揚げで、まあ安価な部類です。「SP」の方は当然ゴミ…

 この品、最終型の「W期型 C」ですが、その最終ロットだと思われます。このレンズシリアル番号より後ろのものは見たことがありません。絞り環の作動が一部不良なので、分解整備が必要です。全体の程度は…まあ、こんなものかな…

 

2017/8/17

 未明の雨は上がっているものの、曇天で冷涼な朝です。そろそろ夜具の追加が欲しいかも…

 いつの頃からなのかは定かではないのですが、右膝が曲がりません。正座が痛くて出来ないのです。去年の暮には芝根刈りが出来ていたので、今年になってからだと思います。しゃがめないので庭の草取りも困難な状態で、いと困った…いよいよ老境に入るのを実感…

 

2017/8/16

 本当に涼しいお盆です。今日まで8月になって雨が降らない日が無いというのはかなり異常です。ここ数日の雨のせいで、荒川水系もダム水位が大きく回復しているようです。これで水不足は解消…

 今夜は京五山送り火ですが、天気はどうなるのかな…

 

2017/8/15

 月遅れ盂蘭盆会ですが冷涼秋霖真っただ中です。今年のオホーツク高気圧は強力…

 ここ数年、スルメイカの不漁が続いているとのことです。例年の主漁場函館付近は激減で、唯一最北稚内港の水揚げが多いとのことです。海水温の上昇が原因であることは明白です。寒流リマン海流が衰えているのでしょう。これはオホーツク高気圧優勢と矛盾するような気もしますが、素人の浅知恵か…

 この先最高気温が真夏日になるのは21日と予報されています。やはりもう秋たけなわ…

 

 オン・アボキャベイロシャノウマカボタラマニハンドマジンバラハラバリタヤ・ウン

 

2017/8/14

 今日も晴れない空です。涼しいのは楽でいいのですが、やはり農作物のことが心配です。夏にオホーツクの高気圧が残ることで吹く北東気流、いわゆる「やませ」ですから、東北の米も心配…

 

   やませ止め宝風吹け道の奥   雌山

 

2017/8/13

 月遅れの盂蘭盆会はぐずつく天気の下になりそうです。再び残暑は来るのでしょうか…

 

   左見て南無阿弥陀仏大文字   雌山

 

2017/8/12

 今朝も雨です。少し強い雨音です。気温も低く、冷房不要…

 今月になって日照不足が続いています。農作物への影響を懸念…

 

 米トランプは北朝鮮がちょっかいを出してくれるのを熱望しているようです。国内での不人気を外患で切り抜けようという魂胆です。歴代の支那首領が取っている手法と類似ですが、それに北朝鮮の山賊首領が引っ掛かるかどうか…

 

 最近の「8枚玉タクマー」漁りの成果はほとんど無いのですが、巨大漁場の傾向として気付いたことは、カメラ(SP)に付いた状態での放流の場合、かなり安価で水揚げされているということです。この場合、出品者に「8枚玉タクマー」であることの認識が無く、カメラの程度が悪いために見切り値で放流されることが多いことと、網を張っている漁師連中の視線があまり向いていないことが考えられます。

 このカメラ付きの場合、カメラはほとんど屑ですから、始末する必要があるのが難点です。亭主もその屑付き「8枚玉タクマー」を一つ、5K未満でゲット…ところでこの品、「W期型」最終ロットでその中でも最終グループの可能性があります。これまでこのレンズシリアル番号より後ろは見たことが無いので、それだけで一定の価値ありです。現在のところ、「8枚玉タクマー」の始めと終いは亭主の所蔵ということで、自己満足頻り…

 

2017/8/11

 立秋を過ぎているので、すっかり秋めいています。朝からひんやりとした霧雨ですが、暫くぐずつく日が続くようです。いかにも秋霖という感じ…

 

2017/8/10

 昨日は本当に暑かったのですが、今日は少しおさまるらしいです。曇りの朝で、昨日の余熱が残る…

 

2017/8/9

 長寿の記録を作った台風15号の置き土産で猛暑です。朝から28℃超えで家から出る気力が萎えます。最高気温は37℃との予報ですから、年寄りは家に籠るが吉…

 

2017/8/8

 鈍足台風5号は昨夜2時ぐらいが一番風音が高かったものの、今朝は雨も風も止んでいます。富山湾に出たので、これから日本海沿岸を進みそうです。実りを控えた東北の果樹が心配…

 

 最近「Takumar」時代の革製ハードレンズケースに興味があって、以前レンズを入手した時に付いて来たものの、使わずにジャンク箱に押し込めていたものを取り出してきて補修を加えています。

 この形式のレンズケースは、レンズブランドが「PENTAX」になってからも使われているのですが、それは模造革製となっていて、硬化してひび割れが入ったものが多いものです。

 風格のある黒シボの牛革製のものがいつまで使われたのかは情報が不足しているのですが、「Super-Multi-Corted TAKUMAR」になってからも暫くは使われていたようです。亭主が入手したそれらにも付いていたものがあります。

 天然牛革製のものの中には、白カビがびっしりと繁茂している個体もあります。この場合、市販の保革スプレーで拭き取れます。しかし、カビによって黒い染料が侵されている場合があり、その場合、靴墨などで修復が可能です。

 ヒンジやスナップ部分の革が油分を失ってひび割れや亀裂を生じているものもあります。これの根本的な修復は不可能ですが、保革油を多めに塗布して、それ以上傷が進まないようにします。

 一番の問題は、内装のビロード布がその裏材の劣化によって外れていることです。裏材にはウレタンスポンジが使われていることがあり、これだとウレタン加水分解でボロボロとなり、内装が剥がれるのです。この場合、ボロボロの裏材を丁寧に取り除き、ウレタン以外のスポンジとか発泡ゴム、フェルトなどを代替品として貼り直すのが適当です。

 内装に使われているビロード布の色ですが、初期には深緑色が使われていましたが、いつの時期にか赤色のものに変わっています。その時期がいつだったのかも興味の対象です。

 

2017/8/6

 ようやく晴れた朝です。今日は真夏日にまで行きそう…

 しかし、台風の動向が気になります。どうも列島串刺しより少し南に傾きそうなので、南岸台風となれば荒川水系の水不足解消に役立つのですが…狸皮かも…

 明日は早朝から医大病院に通院です。泌尿器科前立腺外来と放射線科外来…

 

2017/8/5

 今朝も曇り空ですが昨日より少し気温高めです。湿気が多いので冷房が欲しいかも…

 気になる台風5号は屋久島の南でしばし蹲踞の様子です。これから北東に向きを変えて進撃の構えか…

 

2017/8/4

 ぐずついた梅雨空が続く涼しい朝です。本当の梅雨明けはいつになるのか、迷走している大型台風がいよいよ来るようなので、その去った後かも…

 

2017/8/3

 今朝も冷房要らずです。昨日より天気は良くなりそうですが、真夏日にはならなそう…

 

2017/8/2

 昨日の午後は、買い物に出た先で土砂降りの雨に見舞われました。とは言っても時間50mmを超えるようなものではなく、少しばかり激しかっただけ…

 梅雨前線が太平洋上へ下がり、今日も北東気流が入ってぐずつく空模様とのことです。今朝は家の中よりずっと涼しい屋外…

 夏は第四コーナーを回り切って、秋が指呼の間ですが、梅雨は明けないで秋霖へと移行しそう…

 

2017/7/31

 庭でこの夏初めてのミンミン蝉を聞く朝です。近くの公園でクマゼミがやかましく鳴くのは聞いていましたが、朝寝を謗る眠眠蝉は今日が初めて…

 これから日中庭木などに空蝉を見ることが多くなるのでしょう。季節は移る…

 

2017/7/30

 昨日午後から降り出した雨がまだ止まない朝です。完全に戻り梅雨…

 

2017/7/29

 あまり暑くならない日が続いているので楽です。迷走する台風の動向が心配ですが、太平洋高気圧がブロックしてくれるのを期待…

 

2017/7/27

 今朝は戻り梅雨でえらく涼しい…太平洋には台風が幾つも蟠踞遊弋中なので不気味…

 昨夜が野菜料理主体だったので、今夜の料理番はハヤシ・ライスとレタス・サラダのつもりです。このところ牛肉好きになったので…

 

 所蔵する「TAKUMAR」用革製ハードレンズケースの内装補修に取り掛かりました。クッション裏材には発泡ゴムシートを使っています。しっかりしているので見た目が良好…

 

2017/7/26

 昨夜は熱帯夜でもとびきりで、28℃を下回らない暑さでした。今朝は家の中がもやっとしていて不快…

 今年はトウモロコシを多く食しています。水から茹でで、茹で上がり後に塩水に5分程度漬けて置くとぷっくり仕上がります。どれも安くて美味い…

 今夜の料理番は焼き茄子の予定です。下ろし生姜をたっぷりと添えて…あとはサイコロ蒟蒻のピリ辛炒めと、厚切りハムの黒胡椒味ソテーを少々…

 

 「Bellows-Takumar 1:4/100」用のハードレンズケースは、内装が赤色のものを以前手に入れていたのですが、これはその内装上下に使ってあるクッション裏材がウレタン加水分解でボロボロになっています。なので、丁寧に取り除き、代替材を用いて修復するつもりです。ケース外側が本革か模造革か見分けがつかないのですが、先に入手した緑色の内装のものと歴史比較材料として好適…

 修理に使う代替材にはカメラ修理用として流通している黒いモルトプレーン・シートは使いません。これも10年程度でボロボロになること必定だからです。薄い発泡ゴムシートが候補ですが、フリースとか厚手のタオル地、フェルトなどの繊維品でもいいかなと思案中…

 内装のクッション裏材がボロボロのTakumar用ハードレンズケースは外にもあって、それらもこの際補修をしようと発心しています。歴史遺産は大事にせねば…

 

2017/7/25

 雲が多いものの薄日も差している朝です。湿度が高いので不快な一日になりそう…

 

 雌山亭の読者の方から「8枚玉」について情報を頂きました。「108****」という番号帯は、これまで「1080***」しか発見できていなかったのですが、「10810**」という番号帯の「V期型」の存在を画像でお知らせいただきました。 この個体は「ebay」にて入手とのことですから、この番号帯は輸出用だった可能性を感じさせます。全体像が分からないのが面白い…

 

 新潟産の西瓜を食べていますが、種がまだ熟し切っておらず、甘みも薄いハズレです。八街・冨里の美味さが懐かしい…

 

2017/7/24

 今朝も曇りです。陽が出ないと気温があまり上がらないのは楽でいいのですが、北東北が戻り梅雨の雨で酷いことになっています。それが南下の気配もあって、また、太平洋東南沖に台風が幾つも遊弋していたりして、なんか不安な予兆…

 近所の店頭にある西瓜はどこも裏日本産に替わっています。新潟とか、金沢とか…八街、冨里は終わったのかな…

 

2017/7/23

 朝から曇っていて、あまり暑くならないのが有難いことです。小雨も降ったりして、不順…

 

 先日入手した「Bellows-Takumar 1:4/100」にはレンズケースが付いていたのですが、その内張りビロードが緑色です。レンズシリアル番号からすると、このレンズが作られたのは1966年ごろだと推定できます。その時期にはレンズケースの内張りはまだ緑色だったということです。これが模造革製になったのは何時からなのか、内装色が赤などに替わった時期と重なるのか、歴史の闇に消えた事実は多い…

 

2017/7/22

 昨日から孫が来ています。げっそり…夏休みは嫌いだ…

 

 旭光学PENTAXのレンズが「TAKUMAR」時代に使っていた被せ式アルミ製レンズキャップのロゴですが、途中でフォントが変更になりました。その時期がいつだったのかという事も興味のある点です。同社レンズ群に使用していた表記フォントや表記規則を一斉に変更した時期(1965年)と一致していたのか、少しずれていたのか、その辺が謎です。レンズが既に新フォントになってからの個体に旧フォントのままのレンズキャップが付いている中古物件を見かけるのですが、それが当初からの組み合わせだったかどうか不明だからです。確信が持てませんのじゃ…

 

2017/7/20

 子供たちの一学期が今日で終わります。明日からは、どこに行っても子供の群れ…

 今朝も少し涼しいので楽です。このまま秋に向かうとも思えませんが、昨今異常気象なので何とも…

 昨日の料理番はタマネギと牛肉の雌山特製合わせ調味料炒めとニラ・ベーコンの玉子とじでしたが、今日は特製トマトポークカレーを作ります。これは不幸な回教徒は食べられないものです。数種の野菜と豚肉を煮て市販のルーを使いますが、かなり隠し味も加えます。それは秘密…

 

2017/7/19

 昨日午後の夕立のおかげで熱帯夜とならず、幾分涼しい朝です。でも、日中は真夏日となる模様ですが、夕立は無い予報…

 久しぶりで「Bellows-Takumar 1:4/100」というバレルレンズを網に掛けました。沢山ある「BELLOWS」たちの伴侶として幾つあっても良いものです。「PENTAX AUTO BELLOWS」に付けると最縮長で無限遠が来ます。「ヘリヤー」という3群5枚構成の光学系ですから、前後2組ある貼り合せ玉がバルサム切れする危惧はあるものの、修理方法を確立しているので無問題…

 このレンズ、絞り羽根は8枚ですが、その作動形状が異様で、中間絞りで星形になるというものです。変わった光輝ボケが期待できます。後にKマウント化されましたが、最後まで存在した「K(P)レンズ」となったものです。

 なお、これは1964年に誕生しましたが、当初のほんの短い期間に「Universal-Takumar 1:4/100」という名称で販売されていたようです。さらに、計画段階では「Bellows Pentax 1:4/100」という名称で販売することを予定していたらしいのです。「BELLOWS」装置を介して使うことが必要なバレルレンズですから、「Takumar」シリーズではなく、汎用性を志向していたのかもしれません。

 1970年に販売開始された「Bellows NIKKOR 1:4 105mm」というNikonのバレルレンズの光学系がそっくりなのは、これを参考にしたのでしょう。

 

 気象庁はようやく梅雨明けを発表しました。それを受けて、某放送局の気象予報士は、実質的には7月初めに明けていたと言いました。昨日の雨は梅雨の雨ではないとも…誰が見てもそのとおり…

 今日の日中は秋の気配を感じました。冷房無しでもいられる感じで、涼しい…

 

2017/7/18

 気象庁は梅雨明けを宣言するタイミングを逸してしまったというのが真相でしょう。少なくとも南関東に関しては7月5日に梅雨明けしています。それ以来連日猛暑が続きます。もうすっかりうんざりですが、今年の秋は早そうというのが亭主の見立て…

 

2017/7/16

 昨日まで「草津」に行ってきました。草津は初めてでしたが、他の温泉地とは大きく違う感じです。谷底にある湯畑の存在が大きいのでしょう。宿は「望雲」です。ここは温泉宿としてはこれまで泊まった中では一番優れています。部屋食の朝夕の食事への不満は、胃が小さくなった身としては食べきれない事だけです。満足、満腹…

 往路は中軽井沢から入りました。帰路は白根山、渋峠経由で中野市へ下りました。上信越道を高崎まで走り、関越、圏央道、東名と快調に走りましたが、最後の東名に海老名で入るとすぐに渋滞で、途中事故もないのに大和トンネルを抜ける上り坂を登り切ると嘘のように解消…この渋滞は夕方には常態のようですが、人間の心理がなせる現象らしい…

 

2017/7/13

 暑い日が続きます。今朝も早々に28℃超えです。明日からの小旅行に備えて洗車…

 

2017/7/11

 今朝も良く晴れて日の出前から暑いです。まさに盛夏で、暑中なので仕方ない…

 草津への小旅行は今週後半の間違いでした。関越・上信越道経由で中軽井沢から行くか、長野道・上信越道経由で中野市から入るか、コースに悩む…やはり今回は日本ロマンチック街道コースかな…

 

2017/7/10

 今朝も暑いです。夏空が広がっています。病院はすごい人出です。予約9時半なのに呼ばれたのは10時過ぎ…

 いつも行く薬局は空いています。まだあまり診察が済まないのかも…

 明日の昼はランドマークの地下で鉄板焼です。スタミナを付けねば…来週後半は草津へ小旅行…

 

2017/7/9

 どうやら、今年の南関東の梅雨明けは7月5日で決まりのようです。それ以来、真夏の暑さが続いています。もう梅雨空は戻ってこない予感…

 明日朝は通院です。高い薬を買わねばなりません。月に数日の通院は一生続くらしい…

 

2017/7/6

 台風3号が刺激した梅雨前線の猛威が西日本を襲っています。北九州や山陰などの集中豪雨は物凄いようです。雨は降らなければそれでまた困るのですが、降り過ぎも困る…

 今日の料理番は、昨日がこってりとしたハッシュ・ド・ビーフと蛸マリネサラダだったので世界文化遺産の「和食」です。里芋と蒟蒻の蛸煮、蛸は昨日のマリネの残りの尻尾と頭、蒟蒻のピリ辛煮、焼き茄子おろし生姜添えといったところです。和食材の中では蒟蒻が一番好き…醤油はヒゲタに限る…

 

2017/7/5

 午後10時ごろに強まった雨風は朝までにはおさまり、関東東海上に抜けました。何事も無かったかのように槿は咲き、捩花の天を目指すは健気…

 

2017/7/4

 台風3号が西方より近づいているせいか、とんでもなく暑くて湿った朝です。どんよりして陽が出ていないのにこれでは、晴れたらとんでもない…気温より湿度の高い方が身にこたえます。60%を超えるのは困る…

 台風は小型のようですが、今夜から明朝にかけて通過する予報です。深夜に風雨が強くなるのはあまりよろしくない…

 

 今年は「八街」産の西瓜を何度も食していますが、どれも甘くて美味です。昔よくあったようにまるで甘くないのや「ス」の入ったものにはあたりません。栽培技術向上の結果なのか、選果技術革新の結果なのか、いずれにしても消費者にとって喜ばしい…

 

2017/7/3

 すっきり晴れていないのに朝から高温です。いよいよ盛夏、嫌な季節になりました。湿度も高く、むしむしします。ああ、嫌だ…

 今日のような日は、やはり大型商業施設内を歩き回るに限ります。屋内駐車場なので帰りも車内があまり暑くありません。でも、かき氷の旗が目の毒…今日はイケアにするかな…家具を買う予定は無いけど…

 

2017/7/1

 暗い曇り空ですが雨ではない朝です。長期予報ではそろそろ梅雨明けか異様に長い中休みに入るらしいのですが、暑いのはひたすら嫌だ…

 今日から今年の後半に入ります。病多き身としては隠忍自重艱難辛苦…

 暑い日や雨の日は、近くの広大な大型商業施設を歩き回るのを健康法にしています。しかし、店は極力見ません。そんなことをしていたら懐が重病に…それに、老人向きの品は僅少だし…

 

 少し前から巨大漁場を遊泳中の「AUTO BELLOWS」で、「初代・中期型」があるのですが、これが少し「珍品」です。亭主の定めた分類定義で「中期型」というのはレンズ側マウント金具の取り付け方が台座左右と上の芋ビスで固定する方法になったものなのですが、この遊泳個体はその特徴を備えているものの、カメラ台座だけが「初期型 B」の特徴を備えているのです。これが後の時代にユーザーによって「二個一」を受けている可能性を排除できないのですが、製造段階でも在庫残存部品の棚浚えのために組み込んだ可能性を排除できません。機能的には「中期型」とまったく変わらないものです。

 これを製造したのは「旭光学工業」ではないと確信していますから、外注先が行った可能性が濃厚です。納品の時に気が付かなかったのか、そのことにこだわりを持っていなかったのか、亭主は後者だと確信しています。結構珍品ですから手頃なら入手も考えるのですが、生憎相場知らずの高額設定では見送る以外に無し…元箱・説明書はあるものの、付属品も欠けていることだし…

 

2017/6/30

 昨日発表された1ヶ月予報によれば、来月になると下旬まで暑い晴れが続くようです。結果として明日が梅雨明けだった、となる可能性あり…今朝は雨…

 

   捩花のよじ登る空それも空   雌山

 

 

2017/6/28

 昨日庭の槿(底紅)が咲き始めました。これから秋が深まるまで次々と、延々と咲き続ける驚異…

 

2017/6/27

 未明に強く降っていた雨は朝になって上がりました。気温は少し低いものの、湿気が多い…

 

 梅雨の最中なので、その季節に沿った俳句など旧作から選んで推敲など試みることにしました。さて…

 

 梅雨の花の代表は紫陽花です。その句も多いので、まずはそれから…

 

   あじさゐや汝(なれ)何色に染まるなる   雌山

 

 この句は「汝」を「なれ」と読むのが味噌の一つです。「なれ」は当然「馴れ」や「狎れ」をも意味させるもので、薄緑の花芽が開くにつれて花色が変化する過程を詠んでもいます。また、技巧として「汝」、「何」、「なる」、と「な」で始まる語を三つ連ねる語感の遊びをも用いたものです。当然「あじさゐ」には別のものを仮託しているのは言うまでもない…

 

 梅雨の最中に実るものとして「梅の実」があります。黄色く熟す前の青梅で落ちるものが多いものですが、それについての句…

 

   梅や円(まろ)きと見せて毒を秘む   雌山

 

 この句は「梅」と表記して「青」ではなく「」の字を使うことに重要な意味があります。「梅の実」が実際に「円い」のと「」の中に部品として「円」があることが技巧です。「毒」とは実際に有毒な「青酸」を含むことと、その「梅」という文字を分解すると「毒」の字の部品を含んでいることを掛けたものです。これが拙作の中で最も技巧を弄したものと自負…

 

  手弱女の如(ごと)百合揺れて雨煙(けぶ)る   雌山

  梔子や甘さ誹らるそれもよし   雌山

 

 梅雨の花には匂いの強いものもあります。百合もそうですが、梔子はことに強く甘い匂いを放つ…

 

 低く垂れこめている曇天の庭に「捩花」が咲きました。「もぢずり」という名で古今集に登場しています。詩情を感じさせる可憐な野の花です。10日ほどしか咲かないそうな…

 

   偲ぶのはもぢずりの里梅雨晴れ間   雌山

 

2017/6/26

 ふるさと納税の返礼品が届きました。サクランボ1sです。納税額が少ないので来年は行わないつもり…

 夏の果物の定番は何と言っても西瓜ですが、今は近所のスーパーや青果店ではどこも「八街」産です。これがこれから東北へ向けて産地が移動する模様…

 

2017/6/25

 蒸し暑い中休みがたびたび入る今年の梅雨ですが、今朝は4時半ごろから本格的な降りに…

 長野南部で強めの浅い内陸地震が続いています。群発に移行しなければいいのだが…

 明日は糖尿病の検診ですが、それに備えて昨日血圧測定したら、夏恒例の低血圧になっていました。いつも高めになる朝も120台…

 

2017/6/21

 六月も下旬に入って、ようやく梅雨が戻って来たようです。朝から結構な降りです。湿気が多くて気温が高めなので不愉快…

 

2017/6/20

 今年の梅雨は雨や曇りより晴れが多い空梅雨です。今日は真夏日になりそう…

 

2017/6/18

 午後から梅雨が戻ってきました。結構真面目な降り…

 

 ガラス戸と網戸との隙間からゴキブリが侵入している疑いがあり、その対策のための部材を施工しました。使ったのは長い毛足の起毛テープですが、のれんをくぐるようにして入ってくるかも…

 

2017/6/17

 梅雨がどこに行ったのかという空模様です。今日も暑くなりそう…

 

2017/6/16

 今日は冷房を入れたくなるほど暑くなりました。いよいよ夏モードに入ります。

 十数年前に行った大リフォームで付け替えたトイレのスイッチが動作不良となったので、ホームセンターでスイッチ部品を購入して付け替えました。パナソニックの押し込み式の方です。以前はトグル式のものでしたが、押し込み式でも色々なタイプがあって、店頭で迷いましたが、正しいものを入手出来ました。ネオン点灯式で、オフ点灯です。トイレのスイッチは一番操作頻度が多いので一番先に損耗したのでしょう。

 プロは活線作業をするようですが、亭主は配電盤で回路を遮断してから行いました。マイナスドライバーを押し込んで電線を抜き取り、不良となったスイッチ部品を入れ替えて、元のように電線を押し込むだけです。至極簡単…

 

2017/6/14

 昨日から「梅雨寒」というのが実感されます。昨夜などは夜中に夜具を足すほどです。5月中にはこんな寒さは無かった…

 シロアリ対策は今日の薬剤施工で終わります。多分午前中には終了します。しかし、思わぬ物入り…

 十数年前に行った大リフォームのときに設置した釣引戸の下部をガイドするピンの頭が摩耗してきて、その交換部品を製造元(パナソニック電工)に発注しています。床がバリヤフリーに出来るので優れものの仕組みなのですが、開け閉めのたびにドア下部の磁石に吸い寄せられて毎日数十回以上こすれるので結構減るものです。ドア1枚に対して2か所のピンでガイドする仕掛けです。しかし、この部品、製造年代によって形状が変化しているので汎用品がありません。今のところ不具合は8か所中の1か所なのですが、製造中止になる前に全数確保しました。恐らくそれを全部消費することは無い…

 

2017/6/12

 梅雨らしいどんよりとした空の朝です。少し肌寒い、いわゆる梅雨寒です。前線は南下しているので雨にはならない模様…

 

 最近、巨大漁場などでの釣果がありません。めぼしい出物も無くて、食指が動きません。そろそろ出尽くしているのかもしれません。でも、見張りは続けねば…

 

2017/6/10

 今日も梅雨の中休みです。五月晴れになりそうで、暑くなりそう…

 

2017/6/9

 梅雨に入ったものの、中休みが早速始まりました。しかし、気温より湿度が応える…

 シロアリ対策工事は、被害範囲が台所勝手口上がり框部分だけで済みました。家の土台や柱は食害を免れています。先日の解体の結果確定した追加工事も今日完了し、あとは来週14日に殺虫消毒業者が薬剤施工する予定…

 

2017/6/5

 昨日、買物のついでに前日走れなかった「横浜環状北線」に挑戦してきました。亀甲橋を渡り北詰で左折して入りましたが、ぐるっとヘアピンUターンして本線に入るなど結構ストレスのある入りです。本線に入るとすぐにトンネルになり、鶴見で東海道線の上に出るまで延々と続きます。その先は首都高速にも入れ、大黒で湾岸線に入ります。試走ですからベイブリッジを走って横浜方面に回り、駅前を通って第三京浜に抜けました。日曜なのにどこもえらく空いていた…

 このコースを使うと、東京方面に出るのに10分程度は短縮になるかもしれません。これまでは横浜港をぐるっと回っていましたから…

 

 今日は朝からシロアリ対策工事の大工が入っています。入れない構造だった床下のために60p角35p深さの床下収納を兼ねた人通口を新設し、食害を受けている床框付近の解体修理の予定です。どうか被害範囲が少ないことを祈る…

 

2017/6/4

 昨日は「横浜環状北線」を初めて走るつもりで港北インターから入りましたが、ここからはまだ第三京浜からしか入れないことが分かりました。直近では「新横浜出入口」からしか入れないようです。戦国時代に太田道灌が小机城攻め陣地を築いた山下の亀 甲橋北詰から入るようですが、行ってみないとどのようにするのか不明…

 知らずに港北インターで入ったものの、行き場がないので第三京浜を横浜方面へ進み、横横道路へ入って三浦半島先端部へ行くことにしました。

 衣笠インターから三浦半島縦貫道路を通って武山に抜け、そこから三崎を目指しました。武山は戦前に海兵団があったところで、今は陸海空自衛隊の施設があります。三崎では定番のマグロ料理をと志向したのですが、近頃それを好まない山の神の難色にあったのと、折からの祭礼のせいか駐車場が満車ばかりだったのに嫌気がさして方向転換…

 定番の城ケ島は何度も行ったと却下されたので、遠く昭和43年4月の開業以来一度も行ったことが無かった油壷マリンパークに行くことに話が纏まり、平安期から母方先祖の三浦一族が城館を設けて盤踞していた地に足を踏み入れました。この付近は昭和40年代後半から50年代にかけて自分で組んだスポルティーフやロードレーサーなどで何度も走ったのに、一度も行かなかったのは不思議な話です。

 土曜の晴天にしては異様に入場者が少ない中、ゆったりとした気分で見物出来ました。定番のイルカ・アシカショーや学習させた魚のショーなどを堪能して、帰路には武山入口手前の産直市場で買い物して帰宅しました。この半島西部の道は、昔は渋滞が常だったのに、外国人観光客が皆無なためか、土曜日でも空いているのにびっくり…まだ季節が早いのかな…

 

2017/6/3

 今年は庭の白アジサイにたくさん花が付き、白くなりはじめました。去年の花後早期剪定と、庭の冬剪定の時に触らなかったのが良かったのだと思います。しかし、樹下で日当たりが良くないので花の大きさが小さいものが多いのが不満です。去年たくさん実を付けた八朔は10個程度しか期待できません。ションボリ…

 少し前から庭にヤブカラシが侵入しています。見つけ次第抜き取っているのですが、地下茎で生きているので根絶できません。その憎っくき地下茎は庭木の根に邪魔されて掘り取ることが困難なので、毎夏いたちごっこは続く…

 

2017/6/1

 6月の始めは雨音で明けました。いよいよ梅雨の季節が迫っている感じです。湿度も高くなった…

 

 シロアリ対策工事は来週です。犯人の素性は「ヤマトシロアリ」で、凶悪な「イエシロアリ」ではなかったのがせめてものことです。実際に食害部分を解体して見ないと最終的な浸食状況は分かりませんから、最終的な費用はまだ不明です。入れない床下部分に入れるようにするための床下収納の増設がおまけの利益…

 

2017/5/25

 気温の高めな日が続いていましたが、今日からは少し下がるらしく、朝から時々小雨です。夕方には強く降るらしい…

 

 十数年前に増築した部分の台所入口付近にシロアリが取り付いたようです。先日分巣の羽アリが出てきたので分かりました。防蟻業者の床下点検で食害の規模が明らかになったので、必要な補修工事と防蟻処理をしなくてはなりません。明日建築業者が補修見積を持って来ることになっていますが、思わぬ物入りで、ションボリ…

 

2017/5/22

 真夏に近い暑さが続きます。梅雨の前の現象でしょうが、週半ばからは例年並みに戻るらしい。

 

2017/5/20

 朝から気温が高く、湿気もあって不快です。暑さの夏が近づきますが、そんなの嫌いだ…明日も暑いらしい…

 

 最近の巨大漁場での「8枚玉タクマー」の動向ですが、初手から高い値付けで放流しているものが幾つもありますが、誰も見向きもしません。相場というものがあって、それに合わないものは無理…

 始めから「8枚玉」を標榜するものでも安めの値付けで放流するものは、15K近くで水揚げされる例が結構見られます。レンズ群内部に傷やカビがあると表示するものはあまり高くならない傾向です。しかし、リスク承知で食指の動くものがなかなか出て来ない…

 出品者に「8枚玉」の価値と認識の無い場合でも、漁師たちはよく見ているようで、それなりの価格で水揚げされます。それを見て「7枚玉」以降のものを「希少」と謳う頓珍漢がいるのがお笑い種…

 

2017/5/18

 北東気流が入って、冷涼であまり晴れない日が続いています。気象衛星写真を見ると、日本の近くから東南アジアにかけては雲の帯が長々と伸びています。雨季をもたらすモンスーンの雲だと思いますが、これが日本に梅雨を連れて来るものです。既に沖縄奄美は梅雨入りしましたから、こちらがそうなるのも指呼の間…

 

 USAではトランプが阿呆な行動で物議をかもしています。この調子では山賊一味の支配する北朝鮮を叩くなど無理でしょう。せっかくレーガンが参戦可能になったのに、あたら鉄槌は虚しく錆びるのみ…

 

 13日に放送になったNHKプレミアムの「京都人の密かな愉しみ 桜散る」ですが、このシリーズは1作目から見ています。どれも名作だと感じていますが、5作目の今回で終了するという噂もあります。しかし、何とか続編を続けてもらいたい気分です。この作品の作者やカメラマンには恐ろしいほどの才能を感じます。

 今作の中に次回作を期待できる内容もあるような気もします。それを期待するのみです。パリに去った主人公の代わりを勤められる人材とシチュエーションを最後で配していますし、1作目からの狂言回しヒースローが京都人は分からないと言って終わったので、もっと分からせてくれることを望みたいと思います。それに、ここは桜だけでなく、紅葉もきれいだと清哲に言わせたのですから…

 

2017/5/12

 気温が高い日が続いています。初夏より盛夏に近いのかもしれません。しかし、真昼との朝夕の温度差が大きいので、体調を崩しやすいので注意が肝要…

 今年は庭の白アジサイに花芽がたくさん付いています。去年の剪定がうまくいったのでしょう。花が終わり切らない7月半ばまでに剪定して、晩秋や冬には一切切らないのが正解…

 

2017/5/8

 今日から勤務の人が多い事でしょう。大型連休明けはえらくしんどいもの…

 庭の八朔は去年300個以上の実を付けたのですが、今年は花芽が僅少です。疲れ切ってしまったのかもしれません。今冬の楽しみが無くなった…

 この新緑の季節には人の神経に変調をきたすと昔から知られていて、御多聞に漏れず、妙な凶悪事件が頻発します。せいぜい気を付けねば…

 

 フランス大統領選挙は極右候補が退けられました。ナチスの例がそれをもたらしたのでしょう。人間、歴史に学ばねば…

 しかし、隣国朝鮮民族は歴史に学ばない特質があるのかもしれません。それが国民性と思って距離を置いて付き合うしかないのかも…

 

2017/5/6

 春の連休は終わり、週末です。気温がじりじりと上昇しています。そろそろ夏の衣服に変えるべきか…

 

 北朝鮮の兵の大半が水田に駆り出される季節です。挑発の勢いは小休止の模様…

 

2017/5/2

 昨日の通院で投薬が変わりました。頻尿と排尿困難を訴えると薬を変えようという事になったのです。今度は「ユリーフ」で朝晩2回飲用…

 朝一の採血から始まって泌尿器科と放射線科の診療が終了し、朝食抜きで昼も迫っていたので10階の眺望の良い食堂に行き、BSプレミアム「こころ旅」の中で火野正平がいつも美味そうに食べるオムライスを注文しました。

 しかし、昨日の帰宅時は色々と大荒れでした。とほほ…

 

 北朝鮮情勢は予断を許しませんが、もしトランプが攻撃を仕掛けるとすると、空母艦隊を3艦隊以上日本海に集結させた時でしょう。ドナルド・レーガンが横須賀のドックから出て、整備明けの完熟訓練を一通り済ませた後で、サンディエゴから出た空母艦隊が合流した時点以降というのが常識的な時期です。グアムなどからの空軍ステルス爆撃機と潜水艦からの大量のトマホークが夜間攻撃でレーダー網を無力化し、その直後に空母から発進の波状攻撃でミサイル基地やソウル近くの長距離砲陣地を叩くというのがアメリカにとって最もリスクの少ないシナリオでしょう。海上自衛隊護衛艦が警護して日本海に向かっている補給艦には航空燃料以外にトマホークや誘導爆弾が山ほど積んであること必定…

 しかし、山賊の狂人頭目を消せない場合、地上軍で占領しない限り問題の根本的解決にはならないと思われます。地上軍を入れるのは中共軍の介入を招きそうですから、そこまでのリスクを覚悟するとは思えません。核施設やミサイル製造拠点の破壊で手を引くのが想定シナリオなるべし…

 

2017/4/30

 2月に始まった花粉症の季節がようやく終わろうとしています。スギよりここ数年本格的になっているヒノキが厄介…

 明日は早朝から出かけて医大医学部へ通院です。前立腺の小線源はまだ猛威を振るっている…

 

 バージョンUPしたばかりの「DCU5」がマイナーUPしています。これは新規に見つかったバグ取りらしい…

 

2017/4/29

 今日から黄金週間に入ります。今日は晴れるみたい…

 土曜日ですが「昭和の日」という国民の休日略して祝日です。以前は昭和天皇の誕生日でした。一時「みどりの日」に身を窶して雌伏していましたが、それは連休を作るためだけの日陰の身だった5月4日に譲ることに…

 来年現在の天皇が退位すると、その誕生日を口実としていた祝日はどうなるのかな…前例により「平成の日」とか言い出してこじつけする予感…今の皇太子はいつ生まれたんだっけ…

 

2017/4/27

 はっきりしない不順な天気が続きます。明け方強かった雨は止んでいますが、晴れては来ない模様…

 

 数日前、三井住友銀行行員と名乗る男から電話があり、それに出た山の神に全日空の個人向け債権の勧誘をされたのを断ったところ、その権利を譲ってほしいという申し出があったそうです。今日また三井住友銀行を名乗る電話があり、全日空の担当者から確認の電話があるとのことで、話を聞いてはいはいと答えろとのことでした。すぐに全日空社員を名乗る男から電話があり、亭主が電話に出て居留守を使うと、帰宅後にまた電話するとのことだったので、何の用かと聞くと、債権を購入する申し込みがあったのでその確認だというので、全日空とは何の付き合いもないし、そんなことを申し込むはずはないと言っても奥様に確認したいというので、そんな電話は二度とかけて来るなと言いかけたとたんに電話が切れました。この先どのような手口で詐欺に導くつもりだったのかは不明ですが、そんな見え見えの手口に引っ掛かる者もいるのかと暫し憮然…

 

2017/4/25

 通院から帰った昨日の午後、急に熱が出て体の節々が痛みました。熱は最高38度だったのでインフルエンザを疑いましたが、今朝は37度前半になり、午後には平熱に戻りました。節々の痛みも消えています。何だったのかな…

 

 「PENTAX K-1」がファームアップしましたが、更新内容は必要な機能ではないので実行を躊躇っています。そのうちに…

 

2017/4/22

 少し低めの気温の朝です。あまり厚くはない雲に覆われた空です。今日は晴れない模様…

 

 Kマウント初の35mmフルサイズデジタル一眼レフ「PENTAX K-1」は、「PENTAX AUTOBELLOWS」シリーズが装着不能というゆゆしき問題を抱えています。カメラ台座とカメラ側のマウント金具下の突起部分が干渉するのです。これを避けるためには「オート接写リングK・No1」などの併用が求められるのですが、それだと「SMC PENTAX BELLOWS 1:4/100」などの使用時に「無限遠」が出せません。このため亭主は、カメラ台座後部をヤスリで削って干渉しないようにしているので、そのまま装着が可能になっています。このように加工することで縦位置での装着も可能となるので、この組み合わせの使用を考えている人は是非とも「改造」に踏み切るべきです。

 なお、この加工はヤスリ切削により削り滓が大量に出ますから、カメラ台座をレールから抜き取ることと、あらかじめ台座から蛇腹を外すのは当然のこととして、台座から駆動ダイヤルも外す必要があります。それが出来るスキルが無いと、この切削加工による改造は無理かと…

 ところで、Kマウント化後ようやく自動絞りとなった「SMC PENTAX BELLOWS 1:4/100」を使用する場合、せっかくの自動絞りを使わなくては意味がありません。そのためには「ダブルレリーズ」の使用が不可欠なのですが、問題はカメラ側に取り付け部分が存在していないことです。「ダブルレリーズ」の機械的作動をカメラに接続可能である電気的なレリーズに変換する機器の付加がどうしても必要となります。この機器の入手が「SMC PENTAX BELLOWS 1:4/100」の完璧な使用には必要不可欠なので、ここまで手当するのが「Pentaxian」として「上級」と自認する必須条件でしょう。

 「ダブルレリーズ」の機械的作動を電気的なレリーズに変換する機器というのは、PENTAXカメラ用としての市販品は存在していません。一から自作するか、他社カメラ用既製品などの改造によって実現するしかありません。それなりに敷居が高いものです。故に、これを実現することが上級「Pentaxian」たる必須条件なのです。

 亭主が行った既製品の改造には二つあります。「PENTAX ケーブルスイッチF」を改造する方法と、以前「Canon」から販売されていた変換機器のプラグを「PENTAX K-1」のものに付け替える方法です。入手出来るのなら後者の方が敷居は低いのですが、傲慢な「Canon」に頼ることを潔しとしないのなら、前者によるのが比較的簡便です。

 今は絶版になっている「PENTAX ケーブルスイッチF」はマイクロスイッチを使用した縦型ハンドルの優れものですから、ダブルレリーズによる機械的作動を無理なく電気作動に変換可能です。ダブルレリーズを取り付ける方法は各種考えられますから、そこが各自工夫の余地がある楽しみな点です。そうそう、この場合もプラグの付け替えは必要です。

 しかし、亭主提示の機器はどれも今は絶版ですから、中古市場から調達するしかありません。「Pentaxian」よ、各自悩み励むべし…

 

 ところで、簡易型ベローズ装置である「BELLOWS UNIT」シリーズは無改造で「PENTAX K-1」に装着が可能です。もちろん「Sマウント」のものはマウントアダプターの併用が必要です。この場合も、アダプターには何らかの工夫が必要となりますので、注意が求められます。「Pentaxian」の道は落とし穴多く、険しく狭く遠い…

 

2017/4/21

 雨にはならないものの、少し気温が低い曇り空です。気圧が低いらしくて体調もよろしくありません。何時まで続く泥濘ぞ…

 

 黒地ネームプレートが「ASAHI PENTAX BELLOWS UNIT」という一本丸レールベローズ装置の「最終形」が安価だったので入手しました。前後のマウント金具がクロームメッキなので「前期型」です。「後期型」になるとカメラ側マウント金具がアルミ製になり、レンズ側マウント金具は梨地メッキになります。何時からこの「後期型」になったのかは未解明…

 この最終形が上梓されたのは「PENTAX SP」が発売されてからというのが亭主の推定です。70年代に入るまで販売されていたので、残存個数は多いと思われます。35mmフルサイズの時代になって、使い勝手が良くなったと思いますから、もっと人気が出てもいいと思うのですが…

 

2017/4/20

 数日続いていた暖かい朝ですが、今日は少し季節が戻りました。一気に初夏には行かないようです。衣服の調節が難しい…

 庭木や落葉の街路樹が芽吹きを加速させています。沢山の実を生らせてくれた八朔も新芽が見え始めました。今年の花付きはどんなかな…

 

 黎明期の簡易ベローズ装置として「ASAHI BELLOWSCOP」という製品があります。これは「小林精機製作所」が旭光学のためにOEM製造したものですが、同社の特許である一本丸レールで、しかもそれが根元で折り畳めるという携帯に便利な作りになっています。しかし、この折り畳みの機構がなかなか脆弱なので、正しい扱い方を知らないとその部分を壊してしまうこともよくあります。中古市場に稀に現れますが、故障を抱えていることが多いようです。

 

2017/4/19

 どうやら暖かさは本番になったようです。そろそろ冬の衣服や寝具は廃さねば…

 

 最近の巨大漁場には「8枚玉」がうようよ泳いでいますが、その多くが「8枚玉」を標榜して超強気の値付けになっているので、それに手を出す人は稀です。「8枚玉」も「期型」によって希少性の高いものとそうではないものがありますが、どれも一緒くたの値付けです。いくら希少でも、新品発売時の価格より高い値付けは骨董品にならないと無理だと思いますので、まだ半世紀早い…

 たくさん出てきている「8枚玉」ですが、まだ未発見だった番号帯のものはまず見かけません。特定の番号帯だけを使っていたことが確定的になっています。

 

 歴史的価値と現行使用可能性の両立しているものに亭主の興味は向いているのですが、その対象として「ベローズ装置」があります。現行のデジタル一眼カメラで使えるというのが選択する最低限の性能ですが、汎用性も大きな要素になっています。その点、「PENTAX BELLOWS UNIT」はマウントが「M42」と互換なので、豊富に存在するアダプター経由でほとんどの現役デジタル一眼カメラで使用が可能ですし、使えるレンズも、純正「タクマー」以外にも夥しい種類の「M42マウント」のものを始めとして、豊富に安価に存在するアダプター経由で「ライカLマウント」のレンズが使えるので、膨大に存在する「引き伸ばしレンズ」を使える強力な汎用性を誇ります。特に「引き伸ばしレンズ」は本来の用途を失っている状況ですから、その優秀なレンズ性能を生かすための重要な道具としての価値はこれからも続くと確信しています。

 

2017/4/18

 今朝は嵐で明けました。夜来風雨の声で相当に降った模様…花落知多少…

 今日の通院は採血検査だけです。結果は来週月曜日…

 昨日は山の神の姉の義母の葬儀で一日中出ていました。これで山の神関係はすべての親世代があの世へ…

 

2017/4/16

 昨日の強い南西風が静まって、快晴の空は暑い日中を予感させる朝です。いよいよ春は盛ん…

 施術から半年が過ぎようとする前立腺への小線源留置ですが、その副作用の頻尿と排尿困難はほとんど軽減していません。結構なストレスです。いつまで続くのか…

 

2017/4/15

 今朝はえらく暖かいです。南西風が強くて、日中は夏日になるらしい…

 

2017/4/14

 暖かくなって桜は終わりに近づいています。今年は異様に遅い満開でした。何か天変地異がなければいいのですが…

 

 リコーが赤字のカメラ事業を見直し、個人向けカメラは撤退との日経記事で混乱したようですが、その記事の否定がリコーから行われて、デジタル一眼レフはまだ続くようなので、ひとまずは安心…

 

2017/4/11

 本降りの雨は7時から降り始めた朝です。寒さが募る…

 

2017/4/10

 明日は冷たい花散らしの雨になりそうなので、鴨居鶴見川右岸土手の桜並木を見物に行きました。満開を半日程度過ぎたという状態ですが、空が鉛色なので映えません。やはり桜は青空を背景にしないとね…前景はもちろん菜の花の緑と黄色に限る…

 菜の花も、前年にこぼれた種だけでは毎年貧弱になります。毎年秋に種を蒔く必要あり…花大根(諸葛菜)も同じ…

 

2017/4/9

 菜種梅雨のモードに入ったようで、暖かい朝ですが天気は悪くなりそう…

 

2017/4/8

 暖かさはどうやら定着するようです。今朝も寒さは感じない…

 

2017/4/7

 朝から暖かくなっています。湿度が高い感じで、南風が強く吹いていますから、花散らしになるのかも…

 NHKの新しい朝ドラ「ひよっこ」をBSで見ていますが、出演者の拙い茨城弁に苦笑する毎日です。水戸近辺の出身である友人母親役の一人の女優も同じく拙いので、ネイティブな茨城弁が聞きたい…

 茨城弁は亭主が生まれた栃木北部と訛りが近縁なので、拙いといえども耳に心地良いものです。時代背景も亭主の出自とシンクロするので、毎朝どっぷりの気分…

 

2017/4/6

 今朝は10度を超える暖かさです。衣服が春物になる基準…夜には雨になるかも…

 

2017/4/5

 いよいよ暖かさが加速し始めました。朝の気温が5度を超えると随分と楽です。新学期で今日も晴れ…

 

2017/4/4

 DCU5の5.7.1で出来るようになった文字入れ機能ですが、任意の場所に入れられるというわけではないので、画面の特定の場所の説明などには使えません。そんな用途にはこれまでどおり他のソフトを使うしかないことが分かりました。備忘メモ的な用途しか実用ではなさそうです。ドロー機能ではないので、一度入れた文字は消せません。よって元画像に上書きは禁物…

 

2017/4/3

 今年の桜開花は本当に遅いです。ご近所の木はようやくちらほらです。これから数日暖かくても、入学式に桜吹雪は見られないかも…

 

 DCU5が5.7.1になって画像に文字を入れられるとのメーカーの触れ込みですが、どこをどうするのか分かりません。インターフェイスが見つからない…

 

 色々いじってみたところ、「保存」のパラメーターでインターフェイスが出てきました。「保存」の時に入れるのね…

 

2017/4/2

 天気は回復しましたが、雲の多い、少し寒い朝です。ここ数日晴れベースの予報…

 

 古いSマウントのベローズ装置や接写リングの使用にあたって注意すべきことは、マウント外径が小さいために純正のKマウントアダプターではガタや光漏れが生じるので、そのままでは現役のKマウントデジタル一眼レフでは使えないという事です。以前はフランジ付きのKマウントアダプター市販品が存在していたのでそれを使うことで問題が無かったのですが、残念なことに今では新品としては入手出来なくなっています。その代替としては、外径58mm内径42mmのドーナツ板を間に挟むという方法があり、そのドーナツ板の用意が必要なのです。

 ドーナツ板の素材は金属が理想的ですが、工作が厄介です。次善の策として、硬めの厚紙を用いるという方法があります。1mmぐらいの厚さがあればガタと光漏れ対策としては十分ではないかと思います。これならハサミとナイフで加工が可能です。

 亭主は1mm厚のアルミ板を用いてドーナツ板を自作しています。糸鋸で切り抜く方法もありますが、ドリルで穴を連続して開けて、その穴をニッパで切り繋げて切り抜く方法の方が容易です。最後はヤスリでバリを取って成形します。アルミ板は柔らかいので、ヤスリ掛けは難しくありません。

 

2017/4/1

 予報より寒くない朝です。雪にならなくて良かった…

 今日から年度が変わりますが、リタイヤの身ではほとんど関係ありません。通院先の医師の異動があるかどうかぐらいか…

 4月バカの風習はすっかり影を潜めています。バカやってられない世知辛い世の中なのかも…

 

 DCU5が5.7.1へバージョンアップされたのでインストールしました。画像に文字を入れられるようになった模様…

 

2017/3/31

 少し温い朝です。数日続いていた晴れベースの天気は昼ぐらいまでで、午後から明日に掛けては悪化するようです。夜中には霙になるらしい…あめゆじゅとてちてけんじゃ…

 

 「8枚玉タクマー」の蒐集は続いていて、「T期型 A」が1、「T期型 B」が3、「U期型」が12、「V期型」が10、「W期型」が13の、合計39個になりました。外に「Y期型」鏡胴に組み込んだ「V期型」が1個ありますから、通算では40個です。近頃は入手に伴う新規の知見はあまり得られなくなっていますので、これからは「T期型」のみを標的にする気になっています。出来たら「T期型 A」が欲しい…

 

2017/3/30

 今日は晴れて春らしい気温になるようです。でも、夜明けはまだ寒い…

 

 亭主の一方の興味の対象はベローズ装置です。その中でも「小林精機製作所」がOEM製造した一本丸レールのものに集中しているのですが、旭光学のために製造したものに「ASAHIFLEX」用の「M37ネジマウント」規格のものがあります。カメラ自体は1957年に「M42ネジマウント」規格に変更された「PENTAX」に代わっているのですが、それ以後も「ASAHIFLEX」用のアクセサリーは製造・販売が続いていたようです。1960年製と思われる1本丸レールベローズ装置がネット上の画像で確認できました。それに使用しているダイヤル部品が1960年のものですから、これは確実…

 

2017/3/29

 依然として寒い朝が続きます。春の感じは日差しの強さのみ…

 

 「Super-Takumar 1:1.4/50」の8枚玉のうち、絞り環の幅が5.5mmである「T期型」と「U期型」のみを蒐集しようと今は決めていますが、これらは赤外指標に赤字で「R」が書かれているのが特徴です。これが有るのと無いのとでは雰囲気が違います。

 発見される数が多い「U期型」は7桁レンズシリアル番号「1063***」が発見された最終番号帯です。その前では「1032***」と「1033***」が発掘されています。この二つの番号帯には「U期型」しか発見されていませんが、「1063***」には「V期型」も存在します。

 「T期型」には6桁レンズシリアル番号しか発見されていません。これは極めて希少であると思っています。

 

2017/3/28

 寒さが続いて、ご近所のソメイヨシノはまだ咲きそうにありません。週末にちらほらがいいところかも…

 暫くぶりで昔の勤務地蒲田に行ってきました。時は流れる…

 

2017/3/27

 今朝も強い雨が続いています。二日続きの雨なんて随分と久しぶり…

 

 亭主の「Super-Takumar 1:1.4/50」研究の成果を基に「期型分類」を行っているのですが、どうやらほぼ完遂したようです。あとはその分類と矛盾するものを拾う作業だけかもしれません。その極めて稀なものを探し出すことで、残る謎が解けて行くのかも…

 「8枚玉」の華は「絞り環」の一番細い、そのため被写界深度環幅が一番広い「T期型」と「U期型」だと感じているので、これらを優先的に入手したいと願っています。製造数が限られているし、より時間が経過しているので、健全な残存数も極めて少ない…

 

2017/3/26

 予報通り夜半から降り出した雨が続いています。今日一日は冷たい雨…

 

 旭光学工業の「Takumar」時代のレンズシリアル番号の使い方ですが、一連番号を各機種に対してかなり小刻みに配分していた感じがします。レンズシリアル番号の刻印された「飾銘板」は社内製造ではなく、何社かに外注していたと推定しているのですが、その発注をしていた部所が番号を管理していたのだと推定しています。100個単位とかのロットで発注していた時期があるのかも…

 時期的に前後するのは発注後それを使った製品の販売が遅くなったとかの事情があったのかもしれません。また、社内用の試作品、試供品などの特殊用途に使う番号帯も存在していると強く推定しています。そうでなければ時代が飛び過ぎることの説明になりません。

 今最もそれだと考えているのは「Super-Takumar 1:1.4/50」における「7661**」の番号帯です。その次に怪しいのは「9779**」です。つまり、この最大200個が極めて怪しい存在…

 

2017/3/25

 真冬並みに冷え込んだ朝です。今日一日は晴れるらしい…

 

 断片的に国会中継を見ているのですが、民進党など野党議員の質問の程度の悪さにはあきれるほかありません。普段自分たちが厚顔無恥にも行っていることを与党だけの悪事ででもあるかのように言い立てるのは噴飯ものです。ブーメランのように己に帰ってくるのを理解していないのは低脳以外のなにものでも無し…

 総理夫人の程度の悪さも浮き彫りになっている感じがします。脇が甘すぎる…

 

2017/3/24

 今日は晴れる予報ですが、曇り空の朝です。冷え込みは緩んでいるので、晴れれば暖かくなるのかも…

 

 先日「Super-Takumar 1:1.4/50」の「U期型」と共に、それにバンドルされていたらしい革製ハードケースを入手したことで興味が湧いて、少し調べてみましたが、ネット上にその画像を見ることが出来なくて、亭主が入手した品は非常に珍しい存在であるらしいと思えて来ました。

 「Takumar」用の一般的なハードケースは内装が赤色の布なのですが、亭主のは深緑色のビロードです。外側も本物の牛革で、後の時代の赤内装のものが模造革であるのとは異なっています。模造革のものはカビや湿気によって変質しているものが多く、内装もスポンジがウレタン加水分解でボロボロになっているものがよくあり、赤ビロードも剥がれていることがあります。その点、亭主のものはとてもコンデションが良好なので、コレクションアイテム級だと思います。えらく得した気分…

 

 「Super-Takumar 1:1.4/50」のレンズシリアル番号の使い方には色々と謎がありますが、「V期型」の初期である「106****」は「1062***」が最初の使用番号帯で、次の「1063***」帯は前の型である「U期型」が使っているらしいことが有力になっています。このような前後する混在は他の番号帯でも見られるので、その使い方の法則が知りたい…

 また、「103****」も「U期型」と「V期型」が混在しているのですが、「1032***」は「U期型」だけが使っているのが有力です。その前の番号帯である「1031***」には後の型である「V期型」が存在しています。不思議…

 

2017/3/23

 曇り空の朝です。あまり晴れる感じはありません。気温は上がるらしい…

 

2017/3/22

 夜中は北風が窓を鳴らしていました。今日からは晴れが続くらしい…

 前立腺癌小線源埋込治療の後遺症は依然として続いています。半減期は過ぎたのですが、頻尿、排尿困難は相変わらずで、夜間はかなりストレスです。昼間が眠い…

 

 我が国一の富豪孫さんの懐を潤している巨大市場において、放流者が放流品の説明として亭主の「雌山亭」を参考情報として表示する例があります。引用されることは名誉には思いますが、それを鵜呑みにはしないでいただきたいと思います。何しろ発展途上で、ほんの断片にすぎませんから…

 

2017/3/21

 いよいよ今日から60歳台最後の年に入りました。それにしても冷たい雨の一日…

 一昨日結婚式を挙げた長男夫婦がインド洋の島に旅立つため早朝に横浜駅まで車で送りました。やれやれ…

 

2017/3/20

 春の彼岸中日です。いよいよソメイヨシノの花芽が膨らんできました。日中の温かさは春本番…

 

2017/3/18

 今朝は少し暖かい感じです。いよいよ春が加速か…

 明日は長男の結婚式です。何かと気ぜわしい…

 

2017/3/14

 雨が降り易い気候になってきました。今日は降ったり止んだりで寒めで過ぎそう…

 昨日は早朝から消化器内科に通院でしたが、血液検査の結果、去年11月に高かった消化器系の癌マーカーが大きく下がっていた前回よりなお一層低くなっていました。このマーカーはあまり当てにはならないというのは内科医の常識らしい…

 

2017/3/12

 今朝も寒いです。なかなか暖かくならない…

 

 長年仕舞い込んでいた純正広角用ゴムフードを取り出したのですが、新品を箱入りのままにしてあったのでたたみ癖が付いて伸びません。使い物になるのかな…

 これに限らず、広角用のフードというのは実用になるのか疑問の開口率です。気休め程度の感じ…

 

2017/3/11

 曇って暗い夜明けです。日中は少しは晴れるらしい…

 

 Takumarシリーズの標準レンズのためのレンズフードは円形49mm捻じ込み式です。当初は金属製(アルミ)でしたが、後にプラスチック製に替わりました。そのときに表記のフォントを変更しています。この切替がどの時点で行われたのか、知られていないことは多い…

 Kマウント化されて52mmになると、円形52mm押しボタン式に替わっています。これは逆付けが可能で、これも押しボタン式となった被せ式レンズキャップをその先端に付けられるものでした。しかし、この押しボタンは、バネをプラスチックに頼っているので、そこが破損している例がよくあります。

 なお、押しボタン式にしたことで、広角レンズに有利な角型フードが容易に設定できることになりました。金属製捻じ込み式時代は、広角レンズ用の角フードはかなりコストを要する構造で、装着も手間のかかるものでした。

 PENTAX-Mの時代になると、その中で最初に発売された元祖パンケーキレンズ「smc PENTAX-M 1:2.8 40mm」に対して49mm捻じ込みゴムフードが用意されました。これは柔らかいゴム部分を反転させることで短い鏡胴全体を包み込めるものでした。使用時と格納時の変更が瞬時に出来て、ぶつけても傷付き難い優れたものでした。

 ゴムフードというのは、電車などから車外を撮影するときに、反射を避けるために窓ガラスに押し付けて撮影が可能ですから、なかなか便利なものです。

 

2017/3/10

 今日は海ほたる経由で房総半島南部を周遊するつもりです。途中、館山道PA富楽里の網納屋で昼食を目論んでいます。さて、菜の花は盛りだろうか…

 

 旭光学のレンズブランド「Takumar」のためのレンズフードですが、セットレンズの標準レンズ用としては馬蹄形革ケースに入れたものをカメラの吊革に取り付ける形式でした。「Takumar」が46mmから49mm鏡胴になったのは全自動絞りの「Auto-Takumar 1:1.8/55」の時からですが、これのためのレンズフードは「Takumar 1:1.8 55mm」という表記がされていて60mm径でした。

 1964年7月新発売のTTL測光「PENTAX SP」のセットレンズに「Super-Takumar 1:1.4/50」が充てられると、そのレンズフードは「Takumar 1:1.4 50mm」という表記で64mm径のものになりました。径が4mm増やされたのは、焦点距離が5mm短くなって画角が少し大きくなったことに対応するためでしょう。

 翌年「Super-Takumar 1:1.8/55」にトリウムレンズが採用されて鏡胴構造や表記方法、文字形式を一新し、「PENTAX SP」の選べるセットレンズのひとつとされたときに、レンズフードは当時存在した3本の標準レンズに共通なものにされて、その表記は「Standard Lens 1:1.4 50mm 1:1.8-2 50mm」となって、64mm径でした。

 ところで、一昨日入手した「U期型」8枚玉タクマーですが、これに付いていた「専用革製ハードケース」には64mm径のレンズフードは入りません。つまり、これが作られていた時期にはまだ64mm径のレンズフードが存在していなかったことが強く推定出来ます。「Takumar 1:1.8 55mm」と表記された60mm径のものが付いていましたが、これがバンドルされていたものと推定できます。これならぴったりのサイズです。

 このことから、やはり「U期型」以前の8枚玉タクマーは、1964年7月より前に、「PENTAX SV」などの従前機種所有者のために、別売りの上級標準レンズとして製造販売されていたことが証明されたと思います。

 

2017/3/9

 今朝も零度近くまで冷え込みました。良く晴れているので日中の日差しは期待できそう…

 

 昨日届いた蓋に「TAKUMAR 1.4/50」と型押しされた革製ハードケースですが、使用されている牛革の品質が高く、ヒンジ革の鋲などの組み立ても丁寧で、気合の入った品だと感じます。特別な品を入れるものという気分が横溢しています。レンズ本体は21,000円だったと思いますが、このケースは幾らだったのかな…

 全体の形式は既にその後長く使われたものになっていますが、後の時代は内装の色は赤になっており、これの深緑の内装がどのくらいの時期まで使われたのか、新たな興味の発見…

 ところで、カメラのセットレンズとして販売される場合、専用レンズケースは付いていなかったと思われます。標準レンズである「Super-Takumar 1:1.4/50」ですから、専用革製レンズケースに入った状態で販売されたのは他の交換レンズより圧倒的に少なかったと思われます。単体販売以外には存在していなかったと推定しています。なので、非常に貴重なのではないかと…

 肝心な中身のレンズも損耗度が少なく、あまり使われなかった様子です。大事にされ過ぎたということでしょうか…

 

2017/3/8

 寒中並みに冷え込んだ朝です。晴れても上空の寒気と北風で気温はあまり上がらない予報…

 

 7桁シリアル番号の「U期型」を入手しました。蓋に「TAKUMAR 1.4/50」と型押しされた専用革ハードケースが付いていて、その内張りは緑のビロードですから明らかに古い形式です。時代は合っているとおもいます。これにより、「U期型」が単体販売されていたことが強く推定できます。

 

2017/3/7

 今朝も雲が多く、あまり晴れは期待できなそう…

 

2017/3/6

 今日は天気が悪そうです。あまり冷え込んでいない朝…

 

2017/3/5

 今日は朝から晴れています。日中は暖かくなりそう…

 

 「8枚玉タクマー」のうち、絞り環の幅が狭い「T期型」と「U期型」は、「PENTAX SP」のセットレンズとして登場した「V期型」と違って、単体で販売されたもの、しかもそれは1964年より前からだと推定しているのですが、それを裏付けるものとして革製の「専用レンズケース」が付いていたのではと思っていたのですが、それの付いた「U期型」を見つけました。当時の形式の専用フードも付いているなど、単体販売されていたことが強く推定できます。

 なお、「U期型」はその晩期に、「SP」のセットレンズである「V期型」と並行して製造・販売されていた可能性が濃厚です。その根拠は、7桁で最初に使い始めた「103****」と「106****」のレンズシリアル番号帯を共用しているからです。

 「U期型」が単体販売されていた理由は、「PENTAX SV」など従前機種の所有者に向けてであることは明白です。そのため、あえて「U期型」のままで製造・販売を続けたのだと思います。

 旭光学のこのような商売方法には先例があります。「PENTAX SV」が発売されたときに「Super-Takumar 1:1.8/55」をセットレンズとしたのですが、併売を続けていた従前機種「PENTAX S3」には「Auto-Takumar 1:1.8/55」名称のままでセットレンズとしていました。この二つのレンズは名称の違いだけで、内容的には全く同一でした。小変更をしたときには両方同時に行っているほどです。

 「8枚玉タクマー」は、やはり「U期型」以前の鏡胴意匠が優れています。機械的にも被写界深度環の固定位置決め段差が機能していることから、安定性は上だと思います。絞り環の細さはさほどマイナスではありません。希少性という点でもアドバンテージがあります。中でも「T期型」の希少性は際立っています。「T期型 A」なら最高…

 

 清掃などのためレンズ群をレンズホルダーから取り出すのですが、「7枚玉タクマー」以降は6群目のレンズ玉の扱いに困ることになります。このレンズ玉は他と違って両凸型です。その曲率の違いは僅かで、見ただけでは前後が判然としません。前後逆に組み込めてしまうので、その撮影画像で判断するしかないのです。

 しかし、他の個体を所有しているのなら、その表面の光源反射像の状態と比べ事で判断が可能です。歴代のどの7枚玉でもこの物差しには使えますから、どれか持っていると安心…

 

 ところで、「Super-Takumar 1:1.4/50」の最終型である「Z期型」には、次の機種「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」と同じ製品番号「37902」が刻印されているのですが、マルチレンズコーテイングの反射色が少し異なっているのは認識していたものの、他は全く同じだと思い込んでいたのです。ところが、6群目を格納しているレンズホルダーの形状が異なっていることに気付きました。これまであまりよく観察していなかったことになります。このような早飲み込みの思い込みは結構出て来る…

 また、このレンズホルダーは、「SMC TAKUMAR 1:1.4/50」以降も少し変更しています。「カニ目レンチ」で回せるように切り欠きが設けられたのです。このことで、鏡胴を分解しなくても2枚のトリウムレンズを容易に取り出すことが可能になっています。トリウムレンズの「黄変」は太陽光線に曝しておけば数日で大きく緩和しますから、この構造はありがたい…

 

2017/3/4

 晴れて来ないので寒い朝です。風はあまり強くないのだけが救い…

 

 ここ数日ほとんど晴れないので、トリウムレンズの美白作戦はあまり進展していません。あきらかに黄変は以前の状態より緩和しているものの、もう少し透明にならないとね…

 

2017/3/3

 桃の節句の朝はまだ少し寒いです。暖房がいらなくなるのは旧暦でないと…

 

2017/3/2

 昨夜は久しぶりで強い雨が降りました。屋根を打つ雨音は本当に久しぶり…

 今朝は雨は上がっていますが、午後までにはまた降る予報…

 

 裸のトリウムレンズをあまり日の射さない中、昨日一日屋外に放置しましたが、随分と色が抜けた印象です。夏至前後の強い紫外線でなくても美白効果があるということかもしれません。もう何日か晴れの日に曝すつもり…

 「Super-Takumar 1:1.8/55」は後ろからトリウムレンズが容易に取り出せるので美白作業が楽です。しかし、「Super-Takumar 1:1.4/50」は鏡胴を分解しなくては2枚を取り出せません。その分億劫に…

 

2017/3/1

 今日から3月です。晴れていますが、薄雲が広がって日差しは弱い感じ…

 

 昨日一日晴れの日差しを「SMC PENTAX 1:1.4/50」に浴びさせたのですが、ちょっとした事件が発生しました。分解せずに鏡胴の後ろから日光浴させたところ、夕方取り込むと、なんか変な臭いがするのです。フィルターの表面に臭い汚れが付いています。何じゃこれはと見てやれば、レンズキャップの裏側が線状に溶けているのです。 オリジナルの希少なシボ付被せ式キャップを使っていなかったので、被害は軽かったのが僥倖…

 原因は、レンズによって太陽光が集光されて、FA型レンズキャップの黒プラスチックを溶かしたのでした。レンズキャップは焦点位置よりかなり手前のはずですが、それでも溶かすほどの光を集めていたのでした。あな恐ろし…

 あわててマウント側を分解してトリウムレンズ2枚を取り出したので、今日からは裸のレンズ玉をアルミホイルの上で優雅に日光浴させることに…塵除け 、雨防ぎにポリ袋には入れまっせ…

 「Kマウント」のトリウムレンズはマウント金具を外すとレンズホルダーにアクセスできるので、アトムレンズ玉の取り出しが容易です。これが「Sマウント」だと、前から全部分解しないとアクセス出来ない…

 

2017/2/28

 二月は今日までです。少し寒さが戻っています。三寒四温は遅々として…

 

 8枚玉タクマーの「T期型」と「U期型」は絞り環の幅が狭いのが特徴ですが、この二つの機種がカメラのセットレンズではなく、単品で販売されたものだということであれば、専用皮ケースが存在するのではないかというのが亭主の推定ですが、その皮ケースの付いた「U期型」があるのを見ました。このことから、単品で販売されたものである可能性が高まったと思います。

 

 「Super-Takumar 1:1.4/50」の「Z期型」は「Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50」とほとんど同じマルチレンズコーテイングのものですが、そのレンズ構成は「Y期型」以前の7枚玉とは異なったものである可能性が高いと推定しています。マルチレンズコーテイングを施すのと同時に曲率や厚さを微調整している可能性があります。

 そう亭主が推定する根拠として、「SMC PENTAX 1:1.4/50」の6群目トリウムレンズを「Y期型」の6群目に入れ替えようとしたのですが、外径は同一なものの、レンズホルダーが最後まで捻じ込めないのです。明らかに6群目の前端が5群目の後端と接触して、それ以上捻じ込めないということです。このことは、少なくとも6群目の曲率あるいは厚さが異なっていることを示していると考えます。同じトリウムレンズなのにそのようになっているのは、マルチレンズコーテイングの効果に基づくものなのかもしれません。

 

2017/2/27

 曇りの朝で、冷え込みは緩んでいます。雨にはならなそう…

 今日は3か月ぶりで床屋に行きました。頻尿になってから怖くて行けなくなっていた…

 

 もう何年も前に、鏡胴から取り出した「トリウムレンズ」を日光に何日か曝すだけで、酷い「黄変」が驚くほど緩和されるのは実験して成果を得ていましたが、その黄変緩和後のレンズの写り方は未検証であることに気付きました。そこで、最後の「トリウムレンズ」であろう「SMC PENTAX 1:1.4/50」について、暫く屋外に放置してみようと思い立ちました。まだ紫外線がそれほど強くないので、どれくらい放置すれば効果があるのかはやってみなければ判りませんが、晴れた日に1週間程度は行おうと思っています。

 ところで、放置の方法ですが、鏡胴から取り出さずに、そのままおこないます。当然裸では埃や突然の雨など問題がありそうです。そこで、前回の実験で用いた方法を再び用いて、ポリ袋に入れて屋外放置することにしました。トリウムレンズのある鏡胴の後ろ側を南の空に向け、南中時の太陽に正対する角度に設置します。本当は日の出から日没まで太陽を追うのが理想でしょうが、そんな手間は掛けられません。最も日差しの強い正午前後の紫外線が鏡胴内に入れば良しとする計画です。これでどのくらい効果があるのかも実験の目的なり…

 この方法である程度の効果を得られるのなら、最も初期の7枚玉トリウムレンズについて同様の方法で実験して、その効果も検証する予定です。さて、どうなることか…

 

2017/2/26

 2月も最終週に入って朝の冷え込みも少し緩んでいます。この冬は去年同様積雪が無いので助かっていますが、まだ安心はできないのかも…

 

 今年のCP+では、我が国三脚メーカー大手の「ベルボン」が、ようやく「アルカスイス式・クランプ」を付けた「コマ押し式自由雲台」を参考出品したそうです。亭主はCP+の最初の開催から、行くたびに苦情めいた愛情溢れる提案を続けていたので、遅まきながらとはいえ、喜ばしい傾向だと思います。この「アルカスイス・クランプ」は「クイックシステム」として総合性能で最右翼だと確信しているので、是非とも製品化を急ぐべきと忠告します。亭主は大分以前から米国製クランプを入手して、「ベルボン」の既存自由雲台の多くについて換装を施して使っています。これらは極めて使い心地が良好ですが、誰にでも勧められる方法ではありませんし、機種によっては換装が極めて困難なものもあります。

 

 CP+2017に参考出品                         亭主がクランプを「換装」した品

 

 今年の「ベンロ」の例を引くまでもなく、外国の、特に支那系の会社は販売網の安定性に不安があります。製造現場は同じ支那であっても、販売の信用に大きな差があると思っています。いまだ国内寡占率が高いとは言え、ベルボン独自規格の「クイックシステム」は世界標準には勝てません。世の中、ベストの性能がベストの製品として普及するとは限らないということは、ビデオ規格など先例が幾つもあります。大勢を見極める目はいつも必要です。引き際を誤ってはいけません。

 自由雲台についても、「ベルボン」は世界標準への対応が遅かったと思います。軽量で製造が容易で、整備が容易なことが利点である「引き寄せ式」に拘り、性能が高くて操作性が優れている「コマ押し式」の採用が遅れています。「コマ押し式」は雲台移動の自由度がより高く、水平回転が独立して行える機構を付け易いなど、性能面での差が大きいものです。その使い勝手においても太刀打ちできないと思いますから、軽いのだけが取り柄のこれを採用し続けているのは何とも不思議…

 

2017/2/25

 晴れても空の色が冬の透明感を失ってきています。花粉や黄土にまみれているのかも…

 昨日は確定申告に行ってきましたが、提出に待たされたのは何と約30秒でした。こんなに空いているのは確定申告を始めたこの9年来で初めての経験です。申告書作成コーナーには屋外まで伸びる長蛇の列であるのは変わりませんが…

 確定申告提出の人が減ったのは、電子申請が普及しつつあるためなのかもしれません。亭主もいよいよその手続きをするべきか、考えてしまいます。確かに還付申請なら、今でもPCで申告書を作成しているのですから電子申請でもいいのでしょうが、納付申請だと、ついでに窓口で納付が済ませられるので、税務署に出向くのもメリットが残る…

 

 8枚玉タクマーを7枚玉に変更するときに、色収差の補正に有効な、低分散特性のあるトリウムレンズを採用していますが、その副作用として、それが経年で「黄変」するという症状になります。すると画質にどのような影響があるのかを知っておきたいと思い立って試写してみました。

 光源は室内蛍光灯のみにして、ホワイトバランスを「蛍光灯(N)」に設定して撮影しました。撮影距離は約1mの近接で、絞りはAFセンサーに最も正確に反応するらしい「1:5.6」に設定です。慎重にMFして得られた画像を等倍に加工して、それから右上の端近くを450×450ピクセル切り出しました。この部分はAPS-Cカメラなら撮影範囲外になるので、フルサイズカメラでなければ分からないレンズ性能です。

 

 ※8枚玉タクマーW期型                            ※7枚玉タクマーX期型

 

 画質が悪くて当然の周辺部です。その割に解像感は甲乙付け難いと思うのですが、パープルフリンジなど色収差は8枚玉が僅かに悪いと感じます。しかし、「黄変」の影響がこれだけあると、トリウムレンズの方は、フイルムカメラ時代には問題だったと思います。色温度変換フィルターの使用が必至だったことでしょう。

 ちなみに、絞り開放だと、どちらも見られたものではありません。等倍鑑賞の対象ではない…

 なお、画角が微妙に異なっていることが分かります。8枚玉はアサヒカメラの実測によると50.2mmだそうですから、7枚玉は51mmぐらいなのかもしれません。

 

2017/2/24

 曇りで明けた朝です。北風が強くて寒い…

 今日は確定申告に行きます。今年から山の神の所得が配偶者特別控除の上限を越えるので、亭主は例年の還付申告をしません。そのかわり山の神の確定申告をして、そちらに今年もとても多い医療費控除を使います。それによって納税額は野口さん数枚ちょっとに収まるので、これが一番節税に…

 

 昨日からのCP+で発表されたPENTAXレンズ・ロードマップには、単焦点として「D FA☆ 1:1.4 85mm」が載っているようです。この頃ではズームレンズの性能向上が著しく、それより何かと不便な単焦点は性能を尊ぶマニアックな存在になっているので、モックアップが展示された「D FA☆1:1.4 50mm」と並んで、どれだけ需要があるのか心配です。初心者や中級ユーザーのあこがれる存在にはなっても、彼らが使い道の限られるそれらに実際に散財するのとは別…

 

 古いMF標準レンズの性能を確かめる作業に入っているのですが、その端緒ながら悩みが出ています。同じ位置に据えた同じカメラで撮影した画像から同じ部分を同じ等倍ピクセルを切り出して比べるのですが、同じ焦点距離で同じレンズ構成のもので、製造時代が数年異なると画角に少し差があるのです。つまり焦点距離が微小ですが異なっているのです。

 このことの理由について悩んでいます。実際にレンズ曲面などの仕様を変更しているのか、製造誤差があるのか、1mの近接撮影なのでフォーカスの精度によって出ているのか、いずれとも決めかねています。新しいものの方が画角が大きく、ピントも甘い感じなので、繰り出しが不足しているのかもしれません。撮影してからPCに取り込み、等倍に引き延ばして切り出すので、結構手間と時間がかかります。ピントの精度なのか、レンズの性能の表れなのか、見極めが結構大変…

 

2017/2/23

 春三番とでも言うべき荒天が来る朝です。夜明け前ですが、既に窓を揺らしている…

 

 PENTAXがCP+に参考出品する「D FA☆1:1.4 50mm」の内容予想というか、妄想をしているのですが、公表画像から判断すると長い、太い鏡胴で、これも異様なほど長い花形フードの取り付け方からすると、鏡胴が伸縮しないインナーフォーカスであることは間違いなく、レトロフォーカスの光学系であることも間違いのない事だと推定できます。

 インナーフォーカスの方法ですが、レトロフォーカスの前の凹群と後ろの凸群で構成されるうちの、後ろの凸群を前進させることで、ズームレンズの場合に望遠側にすることで近接に焦点を合わせる方式だと推定します。これは2グループ式ズームの作動原理そのものです。このことで最短撮影距離は40p以内になるかもしれません。

 なぜレトロフォーカスにするのかという点を考察すると、実質的に焦点を結ばせる後ろの凸群の焦点距離を50mmより長いものに出来るということです。その分余裕を持って光学設計が可能になるのだと思われます。また、このことでイメージサークルを拡大出来るので、周辺の悪化する部分を使わずに済むことに繋がります。周辺減光の少ないものになることでしょうし、コマ収差も良好に補正されているでしょう。

 レンズ群や枚数はかなり多くなりそうです。最低前の凹群に3枚、後ろの凸群に8枚は使うことでしょう。おそらく12枚以上にはなる予感…

 このように多枚数に出来るのは、レンズコーテイング技術向上のお陰です。レンズ表面の乱反射の影響を最小化出来るからこその多枚数化です。非球面レンズや異常低分散レンズなどの技術もてんこ盛りになっていると予想…

 花形フードを採用して、しかも標準レンズとしては異様に長いのは、レトロフォーカスのために長い鏡胴を利用して、格納時に収まる限り長くして、出来るだけ多くの有害光を遮断しようというコンセプトだと睨みました。最高の標準レンズにしようという意気込みを感じます。

 これらのコンセプトはズームレンズによって発達した技術を使ったものだということが分かります。単焦点にもその技術が必要だという事です。

 

 今日の午後からCP+ですが、体調を考えると行けないでしょう。頻尿は相変わらずで、紙おむつを使ってまで出かけたくはない…

 

 旭光学の歴代MF標準レンズの幾つかを約1メートルの撮影距離で絞り開放や「1:5.6」で試写してみたのですが、絞り開放における周辺画質の最優秀レンズは「smc PENTAX-M 1:2 50mm」でした。試写した中では最も暗いのですから当然なのかもしれませんが、「1:5.6」においても他を圧倒していると感じます。

 このレンズ、「5群5枚構成クセノター型」というレンズ構成で、貼り合せ玉を使っていないものです。このクセノター型というのは昔Nikonがマイクロレンズに採用していたことがあり、ダブルガウスの前群とトポゴンの後群を組み合わせたハイブリットレンズ構成で、非点収差、像面湾曲や歪曲収差などを良好に補正できて、解像力の高いものになるという知識はあったのですが、その実力を感じることが出来ました。1メートルという近接撮影であるという点もこのレンズ構成に利しているのかもしれません。

 これは価格破壊レンズ「XR RIKENON 1:2 50mm」の対抗馬として「PENTAX MV1」のセットレンズとして生まれたものです。当時最も安価なPENTAX標準レンズとして生まれたのですが、その性能は他に負けていないというより、総合性能は一番上なのではないかとさえ感じます。現代のデジタル一眼レフ、特にフルサイズにおいて、その周辺画質で他を圧しているのはもっと知られても良いのではないかと思います。

 

 下の画像は各レンズの絞り「1:5.6」における1メートル距離の撮影において、画像の右上隅近くを等倍画像から切り出したものです。同じ50mmレンズでも画角が微妙に違うのが分かります。

 

 Super-Takumar 1:1.4/50(8枚玉)                       SMC PENTAX 1:1.4/50(トリウムレンズ)

 

 smc PENTAX-M 1:1.7 50mm                        smc PENTAX-M 1:2 50mm

 

SMC PENTAX 1:1.2/50

 

 この画像範囲はAPS-Cなら範囲外になる位置です。この5本の中では「smc PENTAX-M 1:2 50mm」の画像が優秀だと見えます。周辺減光が最も少ないと思います。フルサイズの「K-1」だから分かる画質という事です。

 

2017/2/22

 少し冷え込んでいますが晴れた朝です。日中は気温が上がる予報です。でも、明日は荒天になるらしい…

 

 「SMC PENTAX 1:1.2/50」を「K-1」に装着して試写していて気付いたのですが、亭主の「K-1」のフォーカスエイドの癖として、無限遠側からゆっくりとフォーカスして行って、 フォーカスエイドが点灯した瞬間でシャッターを切らないと絞り開放の画像が芳しくありません。その逆で近接側からフォーカスして行って、点灯した瞬間でシヤッターを切ると、黒が酷く緑に染まったボケ画像になります。このレンズの絞り開放における被写界深度が極めて薄いことからそうなるのだ ろうと推定しています。この現象は「1:4」まで絞ると現れなくなります。このカメラでは常に無限遠側からフォーカスする癖を付けねば…

 絞り開放での色収差が悩みだった「8枚玉タクマー」も、この方法でシャッターを切るとビックリするほど良好な画像です。これもまた被写界深度が薄いせいだったのだと納得…

 ついでに「K-3」でも試しましたが、同じ傾向であることが分かりました。フォーカスエイドには使い方があるのだと納得 しましたが、そのようなメーカーの説明や先人による知見がどこにも見つからないのはどういうことか…

 

 これは想像ですが、位相差検知式のAFセンサーは、前ピンから適正範囲に入るのを感じるのが後ピンから適正範囲に入るのを感じるより敏感なのかもしれません。それで充分適正になる前に適正の信号を出すのかもしれません。

 また、その得られる画像が色収差の多いものになることから、収差によって分光している僅かな色に感じて信号を出すのかもしれません。この使用上の差は、色々なレンズで傾向を調べる価値がありそう…

 

 「SMC PENTAX 1:1.2/50」を「K-1」に装着して絞り開放におけるピント傾向を試しているのですが、それによると後ピンの場合は紫の色収差となり、前ピンの場合は緑の色収差となることが分かりました。このことから、少なくとも「K-1」のAFセンサーの傾向としては、緑色の成分をより感じるのだと推定できます。そのため、最少撮影距離側からフォーカスして行くとより早く合焦の信号を発するのでしょう。やはり、より精度の高いフォーカスをするためには無限遠側からフォーカスして行って、フォーカスエイドの点灯後ほんの僅かピント環を右に戻すことでより正確なピントが得られると感じました。この感覚は練習して身体で覚えないといけないかも…

 なお、このレンズは黒が紫色に少し染まるぐらいが最も解像感が優れていると感じます。少し後ピン気味がいいということ…

 

 最後のトリウムレンズである「SMC PENTAX 1:1.4/50」についても試写して見ましたが、同じ傾向です。このことで、PENTAXやTakumarの大口径標準レンズを「絞り開放」で使うときには、必ず無限遠側からフォーカスして行くことが「K-1」で解像感の良好な画像を得るための必要動作であることを会得しました。これは「K-3」など従前機種も同様なのではないかと思います。しかし、被写界深度が極めて薄いですから、前後ブレは絶対に禁物であることが分かりました。接写や近接撮影では、三脚を使用しなければ狙ったところに本当にピントを来させるのは至難のこととも実感します。

 

 噂では明日からのCP+にPENTAXは「D FA☆1:1.4 50mm」を参考出品するようです。画像によれば相当に長い鏡胴なので、これまでの歴代「1:1.4 50mm」のように「変形ダブルガウス」ではなく、レトロフォーカスを採用しているのでしょうし、鏡胴が伸縮しないインナーフォーカスも採用していると思われます。とうとう「変形ダブルガウス」の終焉が来たのか、それともシグマのように後ろの凸部にダブルガウス的な要素を残すのだろうか…

 

2017/2/21

 昨夜の嵐も上がった空で、快晴です。北風が強くなる予報で、日中も寒いらしい…

 

 旭光学のSマウント時代のレンズブランドは「Takumar」であり、「標準レンズ」は主として三本立てでした。

 三本立てと言っても、「1:1.8/55」と「1:1.4/50」が主要な流れであり、三本目の「1:2/55」は少し特異な存在です。また、四本目とでも言うべき流れとして「1:4/50」がありますが、これはマクロレンズなので標準レンズの中に入れなくてもいいでしょう。

 それでは、主流の「1:1.8/55」と「1:1.4/50」についてですが、これについては発展の中身を相互に、相前後して採用しながら進化していった流れです。しかし、まったく同様の流れであったということではありません。

 Sマウント「Takumar」の最終形態として開放測光鏡胴で多層レンズコーテイングのものになり、これには「Super-Multi-Corted TAKUMAR」という名称が与えられていました。しかし、「Super-Takumar」という名称の時代においても、その末期にごく少数開放測光鏡胴と多層レンズコーテイングを用いていたものがありました。

 主流の二本の内、「1:1.8/55」についてはまず多層レンズコーテイングだけを用いたものが試作的に作られ、後に開放測光鏡胴で単層レンズコーテイングのものがかなり数多く作られています。後者の多くは、「PENTAX SP」には「Super-Multi-Corted TAKUMAR」がセットレンズとなってから、TTL露出計の無い「PENTAX SL」のセットレンズとして使われたと推定しています。

 「1:1.4/50」については、多層レンズコーテイングと開放測光鏡胴の両方を用いたものが試作的に作られています。使われているレンズシリアル番号からすると、これが最も先行なのだろうと推定しています。

 「1:1.8/55」に多層レンズコーテイングと開放測光鏡胴の両方を用いたものが存在したのかは未確認です。

 

 旭光学が完全自動絞りの標準レンズを上梓したのは1961年4月、「PENTAX S3」のセットレンズ「Auto-Takumar 1:1.8/55」が最初です。これは他の同社機種と異なって、絞り環の開放からの回転方向が後方から見て「左回転」でした。これは1962年発売の「PENTAX SV」のセットレンズとして「Super-Takumar 1:1.8/55」と名称変更されています。この時には単に名称変更だけで、内容は全く従前のままでした。

 1963年には「Super-Takumar 1:1.4/50」が登場していると亭主は推定しているのですが、その時期に「Super-Takumar 1:1.8/55」の絞り環回転方向を逆の「右回転」に変更しています。この標準レンズだけが回転方向が逆という状態は旭光学の中で問題視されたのだと思われます。

 しかし、回転方向を変更するというのは簡単なことではなく、絞りリンクを全く逆向きに作り替えるというものです。この時には鏡胴意匠・構造の他の部分は踏襲しています。

 「Super-Takumar 1:1.8/55」の鏡胴意匠・構造を「Super-Takumar 1:1.4/50」のそれと同様なものに革新するのは、1965年に5群目に「トリウムレンズ」を採用してのことです。この時には、鏡胴の各表記についてその方法と文字形状を変更して、これは他の機種にも一斉に行われたものでした。この時に「Super-Takumar 1:1.4/50」と並んで「PENTAX SP」のセットレンズの一翼に加わったのだろうと推定しています。

 これに採用された「トリウムレンズ」は、やがて「Super-Takumar 1:1.4/50」にも採用されて、それまでの「8枚玉」から「7枚玉」へとレンズ構成が変更されたのでした。この「6群7枚構成変形ダブルガウス」は、一眼レフ用としては初のものだったようです。N社は「5群7枚構成」を採用していました。そしてこれは放射線を出して黄変するという問題の生じた「トリウムレンズ」を途中で他のものに変更したものの、現在も販売が続いている「smc PENTAX-FA 1:1.4 50mm」まで基本設計が継承されている長命なレンズ構成なのです。

 

2017/2/20

 朝はまだ寒いですが、日中は南風が吹いて気温が上がるようです。春二番か…

 

 旭光学の交換レンズは、Kマウント化後バルサム切れの事例が多発していることは周知の事実です。この時期にレンズを貼り合せる接着剤を変更したことは顕かで、それまでの植物性(バルサム)から化学性(紫外線硬化型アクリル樹脂?)のものに変更したのだと推定しています。

 その変更の時期として考えられるのが、「1:1.4/50」に関して言うなら、トリウムレンズを使用しなくなってから以降ではないかと思っています。その根拠としては、亭主は「SMC PENTAX 1:1.4/50」を4個所有しているのですが、そのうちの2個がトリウムレンズ使用で他の2個が使用していないというものです。そして、より若い番号のトリウムレンズを使っている個体はどちらもバルサム切れしていないのに、トリウムレンズを使わなくなった2個はどちらもバルサム切れしています。

 その次の世代である「smc PRNTAX-M 1:1.4 50mm」は、亭主が手にした個体の全てがバルサム切れしていました。これは明白な証拠だと考えます。犯人は接着剤だ…

 ところで、透かして見ただけでは曇りを感じない個体でも、後ろから強い光源で照らして、その光源の反射像を見ることでバルサム切れの判定が可能であることを発見しました。光源の反射像がくっきりせず、まるで星雲のように見えるのです。これでバルサム切れの確実な判定方法を会得したと感じています。

 なお、トリウムレンズを使わなくなった時期は機種によって異なっていて、「SMC TAKUMAR 1:1.8/55」はその晩期において既に使用を止めています。Kマウント化後の「SMC PENTAX 1:1.8/55」には極めて高率でバルサム切れが見られることは周知の事実ですが、「SMC TAKUMR」時代においても、トリウムレンズを使わなくなったものはバルサム切れのリスクがあるのではないかと疑っています。接着剤の切り替え時期との相関関係が無いのならいいのですが…

 

 新たに会得したバルサム切れ発見方法を試すべく、所有する個体をざっと見たところ、新たに3個見つけてしまいました。どれも一見しただけではバルサム切れしているようには見えません。この判定法恐るべし…

 見つかったのはいずれも「1:1.8/55」なのですが、1個は何と「SMC TAKUMAR」です。これにトリウムレンズが使われているのかはまだ調べていませんが、さて、どうなることか…

 

 バルサム切れしている「SMC TAKUMAR 1:1.8/55」の5群目を取り出してみましたが、その小端を見ると明らかに黄変しているのでトリウムレンズです。それに、レンズシリアル番号もまだトリウムレンズを使っていたとおぼしきあたりです。このことをどう考えるかという問題が生じました。

 この時期には既に化学性接着剤が使われ始めていたということなのか、従前の植物性接着剤もバルサム切れすることがあるのか、亭主は見かけからすると化学性接着剤の曇りのような気がしています。いずれ剥離を試みるつもりなので、そのときに真実が知れるかもしれません。化学性なら剥がれた時に発する臭いは特有なので…

 

2017/2/19

 今朝も良く晴れています。日差しは日ごとに強さを増している感じです。日向は暑いくらい…

 

 亭主は所有する交換レンズの多くを分解清掃しています。しかし、その必要を感じないものは分解していません。また、「AF」化後の物は内部に電気配線があったり、接着で組み立ててあったりするので手を出さないようにしています。

 そんな未分解のMF交換レンズの中に、分解方法が分からないものがありました。「SMC PENTAX 1:1.2/50」を始めとするシリーズです。これは亭主の所有する個体に分解整備を必要とするものが無かったので、その分解方法を追求する気持ちが薄かったのです。

 しかし、分解方法を知らないというのは、その必要が生じたときに困ります。ようやくそれを知っておこうという気になりました。そこで当該交換レンズを詳細に観察することから始めました。これの「ピント環」が、その前方の「フィルター取付枠」に比べて不必要に太いことは前から気になっていたことです。

 

 「飾銘板」が回せないという知識は前からありました。回ってもほんの少しであるということも…このことから、「飾銘板」は「前群レンズホルダー」の一部なのだろうと推理しました。その例は望遠レンズにありました。しかし、望遠レンズは「前群レンズホルダー」自体が「フィルター取付枠」にもなっているので「飾銘板」は回せます。回せないのは「フィルター取付枠」と「前群レンズホルダー」は別の物であるという結論を得ました。

 「前群レンズホルダー」の一部である「飾銘板」を包み込んでその回転を制約している「フィルター取付枠」は前後直進するのですから、ヘリコイド内筒に固定されていると推理しました。しかしその固定方法が分からないのです。「smc PENTAX M 1:3.5 135mm」の「フィルター取付枠」が「ピント環」の周囲ビニール環の下に隠れている穴からアクセスできる小ビスで固定されているという知識はありました。このことから、「ピント環」のビニール環を外せばアクセスできるのではと考えました。しかし、穴は出てきません。

 ここで改めて「ピント環」がその前方の「フィルター取付枠」に比べて不必要に太いということに着目して、そのことの意味を解こうとしました。ヘリコイド装置の構造から考えて、「フィルター取付枠」より「ピント環」が大幅に太くなくてはならない理由は特にありません。やはりこの太さの差が意味のあるものだと考えました。すると「ピント環」は二重構造になっているのではないかという考えが浮かびました。

 詳細に観察すると、ビニール環の収まっている部分の前後に突起外周があります。ビニール環を外すと、その前方の突起の根元に溝があるように見えたのです。これはその部分から分離できるのではないかという考えを導きました。この部分が外せれば「フィルター取付枠」の根元の部分が露出します。そこに固定のための小ビスが隠れているのではないかと考えました。また、「蓋」となっているその部分が外れれば「ピント環」の奥が見え、そこには「ピント 環」をヘリコイド中筒に固定するための小ビスが見えるだろうと推理したのです。

 

 この推理に基づいて分解しようと試みましたが、「ピント環」の「蓋」部分を有効に回す道具がありません。ネジ溝が固着していると見えて、手で掴んで回すぐらいでは回りません。バルサム切れとかレンズ面の黴などで分解の必要性があるのなら道具の調達に走るのですが、その必要性が無いので行動に繋がりません。いずれ対策を講じようとは思っていますが、分解方法の理解が得られたことで、今のところは矛を収めるとしますか…

 ところで、悪魔のささやき的に浮かぶ考えは、「蓋」の外周突起部に対向する切り欠きを設け、それにカニ目回しを使うというものです。しかし、外形を損なうのですから、よっぽどの必要性が無いとそれは出来ない…

 

 あれこれ悩んでうじうじと悩んでいましたが、思い切って分解に挑戦してみました。ビニール環を前方に抜き取り、「蓋」の外周突起をゴム製の蓋回しで掴んで逆時計回しに力を入れると、あっけなく回りました。やはり「フィルター枠」は外周3か所の小ビスで止めていました。これが分解後の姿です。結構簡単…

 分解の入り口が分かったついでに、ビニール環などの汚れを洗浄しました。無水エタノールで拭いたのでは染み込まない頑固な汚れも、石鹸とぬるま湯を歯ブラシでこすってすっかりきれいに…

 

2017/2/18

 晴れていても昨日の温かさからすると随分と寒い朝です。春は三寒四温ですから、今日は三寒の一…

 

 「PENTAX」というブランドのカメラとしては1957年5月に発売されたのが最初ですが、半自動絞りの搭載された最初の機種は1958年5月発売の「PENTAX K」です。これのセットレンズとして誕生したのが半自動絞り「Auto-Takumar 1:1.8 f=55mm」で、一眼レフ用としては国内最初の「5群6枚構成変形ダブルガウス」です。

 1959年5月に大幅に価格を下げた「PENTAX S2」が発売され、これのセットレンズとして誕生したのが半自動絞り「Auto-Takumar 1:2 f=55mm」です。これは「5群6枚構成変形ダブルガウス」ですが、「Auto-Takumar 1:1.8 f=55mm」とは全く別のレンズ構成でした。

 この半自動絞りレンズは、全自動絞りとなった「PENTAX S2」後期型においても名称を「Auto-Takumar 1:2/55」と改めてセットレンズとして使われ続けました。

 なお、後に「Super-Takumar 1:2/55」という機種が登場していますが、これは後継機ではありません。別のレンズ構成です。これはいわゆる「黄文字タクマー」と呼ばれています。

 ところで、この「Auto-Takumar 1:2 f=55mm」を亭主は所有しているのですが、まだフルサイズカメラで使ったことがなかったのです。そこで改めて「K-1」に付けて試写したところ、びっくりしました。その絞り開放からの解像感が素晴らしいのです。色収差もほとんど感じません。驚きの高性能です。

 最短撮影距離付近で撮影して、等倍で切り出しています。

 

 比較のために「8枚玉タクマー」で写したのが下のこれです。絞りは合わせて「1:2」にしています。色収差で黒が紫色に染まっています。

 

 更に比較のため「XR RIKENON 1:2 50mm」で写したのがこれです。流石に巷で「和製ズミクロン」と謳われるだけの性能です。しかし、「Auto-Takumar 1:1.8 f=55mm」もあまり遜色がありません。これは僅かに緑色に染まるようです。

 

 ちなみに、PENTAXの最も明るい標準レンズ「smc PENTAX 1:1.2 50mm」の場合、絞り開放はまったくお話にならない低画質です。写っているという程度です。一応使えるようになるのは1:4からかな…

 このことから言えるのは、この1:2ぐらいの明るさのレンズが光学設計上無理をしていないであろうために高性能だということです。明るさだけを追求するのは超高感度が十分使えるようになった最近のデジタル一眼ではまったく無意味と納得…

 

 ついでに半自動絞り時代の「Auto-Takumar 1:1.8 f=55mm」の試写もしてみましたが、コントラストが低く、1:4まで絞らないと使えません。これと比べると、同時代の品でも「Auto-Takumar 1:2 f=55mm」の優秀さが際立ちます。絞るのはパンフォーカスが必要な時だけかもしれません。

 

2017/2/17

 強く南風が吹いて温かな朝です。春一番の宣言が出ること必至…

 

 初代Kマウントレンズである「SMC PENTAX 1:1.4/50」を分解した繋がりで、「smc PENTAX-M 1:1.7 50mm」を分解してみました。前回のこれの分解から5年近く経っていますので、内部構造をすっかり忘れています。

 初代Kマウントの標準レンズなど絞り口径が大きい機種は、自動絞り作動において大質量の絞りが動く慣性によるバウンドを緩和するために、絞込レバーの基部にバネによる緩衝装置が設けてあります。これが次のMシリーズになると鏡胴を小型化したことによるスペースの関係でバネによる緩衝装置は廃され、その代わり、リング状のフライホイール的な部品の重量が動くことによって慣性を相殺緩和する仕組みを採用しています。このため、Mシリーズの標準レンズは振るとカタカタと音がするのです。このフライホイール・リングはどの方向にでも組み込めてしまうので、分解前によく観察しておくと組立時に苦労しません。また、ここに注油は厳禁です。粘度が高かったりすると粘りが出て作動を妨げることがあります。

 自動絞りリンクは極めてシンプルです。組立にはビス1本とバネ1本だけです。これを設計した人は立体感覚が優れていたのだと感じます。まったく無駄なところがありません。

 ビスによる組立が少ないことでカシメによる組立が多くなっていて、そのため絞込レバーだけを外すことが出来ません。それが外せれば実絞りのレンズに改造が可能なのですが、それをするためにはレバーを切り取る以外にありません。元に戻せなくなる改造なので、実行には躊躇しました。今はMモードで使い易くなっているので、実絞りにするニーズが少なくなっています。改造しなくて良かったのかも…

 Mシリーズの交換レンズからは「飾銘板」にプラスチックが用いられています。その膨張係数とアルミの鏡胴との違いを吸収するために「飾銘板」のネジ部に2か所切り欠きが設けてあります。

 前身である「Super-Takumar 1:1.8/55」と内部鏡胴の構造はほとんど同一です。しかし、小型化が一層進んで各部が薄肉化しています。

 

2017/2/16

 今朝も晴れて寒いですが、日中は4月並みに暖かくなる模様…

 

 わずかにバルサム切れしている貼り合せ玉を、2011年6月に亭主が考案した「冷凍熱湯法」にて剥離すべく、昨夜冷凍庫に入れたものを今朝ぐらぐら沸いた熱湯中に投入し、暫く煮続けた後に横から力を加えましたが剥離しません。観察するとバルサム切れ自体は明らかに昂進しているので、あと何回か繰り返せば剥離に至ると確信しています。よって、2回目の冷凍行程に突入…

 

 二回目の煮沸後、見事剥離に成功しました。剥がれた接合面からは化学性の臭いが立ち上ります。この方法が安全で簡単であることがまた立証できました。本当に簡単…

 なお、煮沸したばかりのレンズは熱いので、ビニール手袋が必要です。指の皮の厚い人は別でしょうが…

 

2017/2/15

 今日は市民病院の泌尿器科に通院です。血液検査の結果、癌マーカーはまた減少していて、良い方向に向かっているとのこと…今後は小線源治療を行った市大病院の泌尿器科で見て行くことにして、この病院の泌尿器科は今日で終了…

 

 「SMC PENTAX 1:1.4/50」の2個目を分解していると、この時代のものの通弊で、貼り合せ玉がバルサム切れしていることが分かりました。全体にムラのある薄曇りが広がるタイプです。暫く剥離作業をしていないので、レンズ玉を取り出して今夜一晩冷凍庫に入れるつもり…

 

2017/2/14

 暫くぶりで外出しました。朝になって湯河原の山の中のレストランに行こうということになり、たかをくくって予約もせずに行ったのですが、見事満席で断られました。仕方なく次善の策で、真鶴の手前の「貝汁」という国道脇の店に行き、海鮮丼定食を頼みました。大椀の味噌汁は具をカニか貝が選べるのですが、カニ好きの山の神の託宣でそれに…ワタリガニは好きではないので、貝(アサリ)の方がよかったな…

 海鮮丼は各種地魚で、巨大な塗りの丼にたくさん盛り付けてありました。これで不足を感じるのは大食い選手権級の胃だけでしょう。これならまた行く価値ありと判定…

 帰りは暫くぶりで小田原城に寄りましたが、折から大粒の雨と牡丹雪が落ちてきて、早々に退散…ういらうに寄って土産を調達…

 

 旭光学工業が放射線を出す「トリウムガラス」を使ったレンズを作ったのは1965年「Super-Takumar 1:1.8/55」の「V期型 A」が最初だと思われます。その後「Super-Takumar 1:1.4/50」を7枚玉にするときに使用を始めて、その使用を止めたのは「SMC TAKUMAR 1:1.8/55」の晩期と「SMC PENTAX 1:1.4/50」の途中です。

 つまり、普及版である「1:1.8/55」は、Kマウント化後にはトリウムガラス製レンズは使わなかったものの、上級の「1:1.4/55」の方はKマウント化後も使い続けていたということになります。なぜこのようになったのかと考えてみるに、販売数の多い、影響がより大きい普及版標準レンズの方を先行して変更設計を進めていたという事ではないかと思っています。

 トリウムガラスを使っていないレンズ玉と使っているレンズ玉の外径は同一だと思いますが、その両面の曲率が同じなのか、また、他のレンズ玉の中身も変更しているのか、その辺は未知です。レンズ玉外径が同一なのでどちらの鏡胴にも組み込めてしまうのですが、混合で使ったときにどのような影響があるのか、知りたいことは山ほど…

 

 徒然なるままに、7枚玉タクマーの後継Kマウント「SMC PENTAX 1:1.4/50」を分解整備したのですが、その鏡胴構造の洗練に感心します。Kマウントの開放測光自動絞りの機構の巧妙さと簡素さに感嘆の思いがあります。他社の鏡胴のそれと比べるとその洗練が際立ちます。

 鏡胴の組立はすべて捻じ込みと小ビスで行っています。ミノルタSRのようにEクリップを使ったりしていませんから、素人でも分解が容易です。組立も容易で、精度を出すための微調整は必要ありません。唯一無限遠の調整ぐらいです。

 

2017/2/13

 今朝も快晴です。でも、午後には前線が出来て、雪が舞うことがあるかもとのこと…

 今年のCP+2017は来週に迫りましたが、どうも行けそうにありません。頻尿が酷く、一時間もたないことも多い有様です。外出が怖いという現状では、とうてい行けません。この苦行いつまで続くのか、少しイライラ…

 

 「Super-Takumar 1:1.4/50」が世に出たのは「PENTAX SP」のセットレンズとして発売された1964年7月というのが一つの説ですが、亭主はその前年までに単体で発売されていたと推定しています。その1963年における他社の「1:1.4 50mm」という交換レンズがどのような状況だったのか興味を覚えて少し調べてみました。すると、Canonの場合は1965年に「5群6枚」で始まり、1968年に「6群7枚」に変更されていることが分かりました。そしてそのレンズ構成は「7枚玉タクマー」と極めてよく似ています。

 Nikonの場合は1962年に「5群7枚」で始まっています。これは「ダブルガウス」の後ろ側に凸レンズを追加したもので、2群目が貼り合せ玉を使っているものです。Nikonがこの貼り合せを剥がすのはずっと後の事でした。

 Minoltaは58mmが暫く続き、50mmとなったのはかなり後のことです。

 世界標準とも言える「6群7枚」のレンズ構成となった「変形ダブルガウス」として最初に世に出たのは、「X期型」の「Super-Takumar 1:1.4/50」ということになりそうで、それは1965年のことだと思います。

 

2017/2/12

 今朝も良く晴れてすごく寒いです。強烈な寒波…

 

 遊びの続きで、在庫の中に特別な蓋柄の空きボトル(冬〜春限定)があったので、それを生かして50mmレンズ用をもう一つ作りました。

 なお、これまでに幾つも作った標準レンズ用は、55mmレンズならケラレずに使えることを確認済み…

 

 

2017/2/11

 昨日午後から降り出した雪が樹上などにすこし残っている朝です。晴れて零下にまで冷え込んで、地面には霜柱が…

 

 5年以上前に入手していたコクヨのOA画面洗浄用ポンプ式スプレーがあるので、それで汚れたフィルターや使っていなかった放置老眼鏡を拭いてみたところ、えらくきれいになりました。これなら交換レンズの清掃に使えそうです。容器に成分の表示がないのですが、界面活性剤が主成分なのかも…

 

2017/2/10

 昨日の霙も今朝には上がっていて、少し寒いけど今日も晴れです。裏日本は吹雪になっているだろうに…

 

 徒然なるままに、特製「二個一」8枚玉タクマーのために、ロッテのガムケース利用によるワンタッチキャップ付きフードの長さを最適化するために、在庫のガムケースを加工しました。

 カットした長さはフィルター2枚分ぐらいです。切削の治具として58mmフィルターとステップアップリング49-58を重ねて使っています。中に入れている反射防止材は書道半紙を墨染めして乾燥させたものです。墨には膠が入っているので半紙に張りが出ます。この素材は蛇腹の内部からの補修などにも役立ちますから、作ってストックすると便利に使えます。

 反射防止材の幅はこの場合17.5mmです。少し長めにして重なりを作り、その部分を櫛状のリブとの間の隙間に差し込んでいます。端を接着しないことで湿度による伸縮に対応します。この反射防止能力は結構優秀だと思います。

 

 ステップアップリング49-58は外径が少し小さいので、周囲に製本用紙テープを張り付けています。亭主が使っている「プラス」の製品では3回巻き付けると具合が良いようです。58mmフィルターの幅に切った厚紙を輪にして下駄にしてからステップアップリング49-58をセメダインスーパーXなどで接着すれば完成です。

 ワンタッチで開閉する蓋の裏側には自作のシールを貼っています。写真用紙に印刷して裏に両面テープを貼っただけのものです。

 なお、蓋の表側には黒い3Mの裏糊シートを貼ってぼろ隠しをしていますが、遊びなのでガムの表示のままでもいいかも…

 ところで、この自家製フードは軽量なのでAFレンズでも問題なく使えます。案外簡単に作れますから、同好の士を求む…

 

 フードが完成したので、その試写のついでにパソコンのエクセル画面を撮影して、歪曲や周辺光量落ちを検証しましたが、この「二個一」8枚玉タクマーには僅かに樽型の歪曲収差があります。絞り開放では四隅の光量落ちはかなり顕著です。F4ならあまり目立たなくなり、F5.6まで絞ればまず感じません。解像感のことを考慮すると、ストレスのない画像のためには2段以上絞るのがいいと結論…

 前後ボケや輝点ボケの効果を狙うなら絞り開放が使い易いでしょう。端正な画像を得るために使うというより、少し癖のある画像を得るのが得意と心得るべし…

 

2017/2/9

 雪にはならないで済んでいる雨の朝です。しかし、お湿り程度の降りで、乾ききっている庭の樹下を濡らしてはいない…

 

 早く目覚めて徒然なるままに、だいぶ以前に入手してあったミノルタの標準レンズを分解してみました。まったくの飾りだけのための部品を何本もの小ビスで付けていたり、自動絞りの仕組みが持って回った感じで洗練されていないことが分かりました。絞りリンクの分解もビスを外すだけではない場所が幾つかあり、道具を持たない素人の手には余る場合もあるかもしれません。ヘリコイドの摺動板も大きなものが1か所で、鏡胴が大型化するのに頓着していない様子が明らかです。旭光学工業の「より小さく」という思想とは相当に遠いものを感じます。

 「飾銘板」の取付をフィルターネジより一回り小さいものにしています。PENTAXでは「smc PENTAX M 1:2.8 40mm」が唯一その方法を採用していますが、それに利点があるのかは理解不能…ぶつけて縁が少々歪んでも外せる可能性があるぐらいかな…

 

 以前亭主がロッテのガムケースを利用して自作した特製キャップ付きフードですが、APS-Cのカメラでなら50mmのレンズに適合していたものが、35mmフルサイズの「K-1」では少し四隅がケラレます。28mmレンズ用に短く作ったものなら全方位でケラレないので、それを使うことに…

 この旧28mmレンズ用の特製フードは少し作るのが厄介です。使うステップアップリングも違うので、かなり困った…

 

2017/2/8

 晴れていますが雲が多く、崩れて来る予兆です。明日の朝には雪が積もっていたりして…

 

 所蔵する「Super-Takuamr 1:1.4/50」の分解整備も大詰めになって、いよいよ「Z期型」になりました。これはまったく新しくなった開放測光鏡胴で、その内部の機構はKマウントの「Mレンズ」にまで連綿と使われた仕組みです。レンズ群には多層コーテイングがされています。

 「Y期型」までの「内部鏡胴」に組み込んだレンズ群の全てを絞り装置共々ごっそりと抜き出せる方式が廃止されて、「ヘリコイド内筒」に直接レンズ群の一部(4群目と5群目)を取り付けるようになったので、分解整備が少しやり難くなっています。これは絞り装置をユニット化したことによります。

 小ビスに00番のプラス頭を使うようになったので、組立は容易になりました。しかし、ユニット化された絞り装置の開度調整は 必ず「ピント環」を抜き取らねばならないため、少し煩雑になっています。

 それにしても、この「Z期型」は本当に出現例が少ない品です。亭主の確認したのでは「T期型」より少ないです。 亭主が所有する2個を含めて、この3年間で4例だけです。次の時代の「Super-Multi-Corted TAKUMAR」の試作的な存在なのだろうと考えているのですが、販売されたのかどうかなど、その実態は、さて…

 

 「Z期型」2個の内の1個は絞りのすぐ後ろ面の貼り合せ玉に菌糸状の白カビが繁茂していました。やはり無水エタノールで拭いても取れません。レンズ玉を取り出して温水と石鹼で洗うときれいに取れました。やはりこれに限ります。

 この貼り合せレンズ玉を取り出すのは少し難儀です。切り欠きリングが奥まった位置にあるため、普通の鳥居型カニ目回しではビットが太すぎて隙間に入りません。横コンパス型のものも、標準のビットでは入りません。亭主は精密ドライバーをビット用に改造しているのでそれを使えば届きます。しかし、ケガキコンパスを改造したカニ目回しを所有しているので、これなら楽々作業できます。

 ところで、切り欠きリングの切り欠き溝ですが、メーカーによって幅が随分と違っています。旭光学工業のものは幅広なのでほとんどのビットが使えますが、ニコンのものは非常に幅が狭く、ほとんどのカニ目回しがそのままでは使えません。ビットを削って細くするなどの加工を強いられます。レンズ側の体裁はいいのでしょうが、工具をあまり持たない素人の分解整備向きではありません。

 

 交換レンズ分解整備の最後の儀式は無限遠の調整です。MFレンズは若干オーバー・インフにすると使い易いと感じています。亭主はその調整作業に10q以上遠方の丘の上にある高圧送電塔で行います。あまりに遠方なので、焦点距離の短いレンズだと像高が小さくなって見難いため、2倍のマグニファイアーを使っています。これを「ME Super」に取り付けて、そのファインダーのスプリットイメージで合わせれば極めて簡単正確です。この方法の問題点は、夜間には行えない作業という事だけです。夜なべ仕事にはならない…

 

 これが亭主の使うレンズ分解整備の七つ道具です。この画像以外に精密ドライバーのセットやピンセットも使います。

 ケガキ・コンパス(デバイダー)は足の開きをネジでコントロールできるので微調節が容易ですが、それだけでは捩じれてしまうので、板で挟んで強化しています。簡単なアイデアですが、その効果は抜群…先端は削ってニコンの溝に入るように加工…

 飾銘板回しは椅子の足ゴムですが、中にテープの芯を入れて変形を防いでいます。また、縁に強力な両面テープを4か所貼っていますから、粘着力は無敵です。

 横コンパス型のカニ目回しは精密ドライバー(3mm)をビット用に改造し、その締め付けネジも摘みネジに変更しています。これで操作性は抜群に…

 幅の変更が容易な鳥居型カニ目回しには色々な形状のビットが付属していますが、この形が最も汎用性が高いと感じています。先端はニコン用に削って細く狭く加工しています。硬いのでダイヤモンドヤスリでも結構大変…

 この2丁のパイプ・プライヤーは口の部分が軟質プラスチックなので、傷を付け難くなっています。これで回せないレンズホルダーは無いでしょう。強力無比…

 

2017/2/7

 今朝も晴れて、昨日より少し寒い…

 

 7枚玉タクマーは少ししか持っていないので、これまで分解整備はほとんど手付かずでしたが、順次進めている中で「内部鏡胴」の分解が必要なものがあり、その過程でレンズホルダーに対するレンズ玉の固定方法を知ることとなりました。

 8枚玉タクマーとは絞り装置より後群レンズホルダーの構造が全く異なっていて、8枚玉では6群目がホルダー後端に接着して固定しているのに対して、5群目のアトム玉を前側のレンズホルダー後端に固定しています。そのレンズホルダーの前側には貼り合せ玉の4群目を切り欠きリングで固定しているという造りでした。6群目もレンズホルダー内に切り欠きリングで固定しています。

 レンズ玉の変色具合からアトム玉を推定すると5群目がそれで、6群目はアトム玉ではないと思います。これは後のSMCタクマーやKマウント化後のものと同様だと思います。しかし、4群目の貼り合せ玉もかなり黄変していますので、これはいわゆるブラウニング現象なのでしょう。どちらも紫外線の照射で軽減すると思われます。

 

 遊びで「Y期型」の鏡胴に組み込んだ8枚玉タクマーの試写画像です。輝点ボケで分かるように絞りは開放です。左側の実にピントを合わせたのですが、どこにもピントが来ていないと思うぐらいに解像感が悪いです。これが2段絞るときりっとするのですが…

 大口径レンズ故に輝点ボケがレモン形に歪みます。画像周辺で顕著…

 

 「K-1」で撮影したのですが、このカメラはMFレンズでのピント合わせがすごく楽です。フォーカスエイドも正確ですが、それに頼らなくても画面のどこでも目視でピントを合わせられます。極めて優秀なピントグラスだと思います。MFレンズを使うのが楽しくなる…

 

2017/2/6

 昨夜の雨はほんのお湿り程度で、ほとんど役に立たない厄介雨でした。今朝はすっかり晴天です。少し温い…

 

 「Super-Takuamr 1:1.4/50」の「W期型 B」と「X期型」と「Y期型 A」の三つを並べて分解し、その主要部を1/20mmまで測れるノギスで計測しました。それにより、表記はともかくとして、機械的な互換性が分かってきました。一番互換性が望まれる「鏡胴先端部分」はまったく互換性が無いという結果でした。この部品は落下などで損傷を受けている個体が多いので、互換性があると助かるのですが、悲しい現実です。

 「W期型 B」のマウント台座は「U期型」と同じものでした。外周に段が付いているのですが、その段の位置が「U期型」までの細い「絞り環」に対応しているので、その段が「被写界深度環」の位置決めの役を果たしていないのです。外周3か所の芋ビスで位置決めするしかないのですが、その方法を「X期型」からも採用しているので、「段」そのものを廃止しています。合理化というか、見切りの選択…

 そんな視点で見ると、「T期型」及び「U期型」が最も緻密に造られている鏡胴だということになります。

 

 7枚玉になった「X期型」からの「内部鏡胴」は8枚玉の「W期型」までより0.4mm太くなっています。従って7枚玉を8枚玉鏡胴に組み込むことは出来ませんが、その逆は成立可能でしょう。まだ実験はしていませんが、鏡胴が最も太くなった「Y期型」に8枚玉を組み込んでみようかなどと構想中…当然遊びですが…

 しかし、固定する小ビスの位置が0.2mm外側になりますから、「内部鏡胴」を押さえることが可能か疑問です。径の大きな座金を使うなどしないと無理かも…

 

 思い立ったが吉日で、ジャンクの「Y期型」の鏡胴に8枚玉の内部鏡胴を組み込んでみました。固定用の3本の小ビスには少し径の大きな座金を使うことできちんと固定できました。絞りも正常に動きます。正規の8枚玉鏡胴より少しピント環径が大きな鏡胴なので、取り回しは良好な感じです。

 8枚玉の内部鏡胴は外径が0.4mm小さいので、3Mのメンディングテープを2回巻き付けると具合よく入ります。3回巻き付けてはもう入りません。

 試写して感じることですが、このレンズ、絞り開放では相当に甘い描写です。ストレスを感じない画質のためには2段以上絞るべきです。開放から半段の位置にすることなんか画質的にはまったく意味がないので、「T期型 B」からそのクリックを省略したのも納得できますし、「Y期型」のように開放から1段絞るのを半段分の移動にしたのも、ある程度は納得…

 

2017/2/5

 低気圧が近づいていて、午後には降り出す模様です。少しまとまって降ってくれないと、乾燥が酷い…それに、うっすらお湿り程度では、雨粒一滴にかならず一粒含まれる支那由来のPM2.5が車を汚すので御免です

 

 8枚玉タクマーの最終形である「W期型」と、7枚玉タクマーの最初の型である「X期型」は極めて似た外形意匠となっていますが、これの違いについて検証すべく、比較しながら分解整備してみました。

 径関係では、「X期型」は内部のほとんどの部分で0.5mm大きくなっています。従って、大きくなった「X期型」部品に「W期型」部品を組み付けることが出来る場合はありますが、その逆はほとんど不可能です。例外は「鏡胴先端部」と「絞り環」で、これは「X期型」を「W期型」に取り付け可能です。でも「絞り環」は緩いので問題が出るかもしれません。「鏡胴先端部」も取り付け部が緩く、3本の小ビスだけで位置決めすることになりますから、すこしでも緩むと偏芯して「ピント環」と接触するなどの不具合に繋がりそうです。

 「ピント環」の無限遠と最短撮影距離のためのストッパー構造が全く変更になっているので、これは完全に互換性がありません。「W期型」までは「マウント台座」にあったものが「ヘリコイド装置」に移っていて、その仕組みも形状も異なります。そのままではまったく互換性がありません。この変更は製造の合理化のためで、以後他の機種にも歴代採用されています。

 「マウント台座」に組み込んである「絞りリンク」は、基本構造は同一ですが、一部の部品形状が変更になっています。

 これらの点を考えると、「8枚玉タクマー」と「7枚玉タクマー」はレンズ構成だけではなく、全体的にまったく別物であると言うべきでしょう。到底同じ名称で流通すべきものではありません。他社であれば「U」とか「B」とかを名称に付加して販売していたことでしょう。多くの他機種でも行われていたこの旭光学工業の商習慣はかなり問題です。

 

 分解整備は7枚玉タクマーにも及んでいて、その中で新発見が続出しています。

 これまで「Y期型」は単一だと考えていましたが、「A」と「B」に細分類する必要が出てきました。それは内部鏡胴の1群目レンズを押さえているソケットの形状変更とそれに伴う「飾銘板」の形状変更です。この変更は「Y期型」当初から行われたと思っていたのですが、途中から行われていて、当初は「X期型」と同じ形状だったことが分かりました。これにて分類を少し変更します。結果として、全体で11の変異に分けられることになりました。なんともはや…

 

2017/2/4

 立春の朝も良く晴れて寒いです。しかし、日差しは強さを増している…東の隣国は稀代の狂人に支配される模様…しかも国民の半数がその狂気に感染…民主主義=愚民政治の落とし穴…

 

   海の彼方は大嵐今朝の春   雌山

   狂人の夢に魘され今朝の春   雌山

 

 昨日終了した8枚玉タクマー「1063102」ですが、また今日の終了で再登場しています。「保障・初期型!!」とうたっていますが、確かにいわゆる初期型でしょうが、「二個一」で、しかも後玉に擦れありでは、初値高過ぎ…

 

2017/2/3

 節分です。晴れていますがえらく底冷えします。明日から春なのに…

 

   風止んで香のほの立ちて春隣   雌山

   梅咲いて鶯喜ぶ春隣   雌山

 

 「Super-Takuamr 1:1.4/50」の1群目を止めているソケットを回す「治具」を自作しました。ソフトなM42マウントキャップの内側に薄いゴム板を部分的に貼っただけですが、これで強力に掴めます。レンズを覆うので傷付けるリスクも少なく、気楽に使えそうです。ほかのソケット用治具も追々整備せねば…

 「飾銘板」を回すための工具として、椅子の足カバーゴムというのは随分と昔から喧伝されていますが、これは接触面に粘着性が少なくて固着気味の場合は滑って回せないことが多いものです。しかし、超強力な両面テープ少量を接触面数か所に貼って用いると、まず外せないものは無いでしょう。自棄になってカニ目を開ける前に試みる価値あり…

 

 昨日、今年の確定申告は作成しました。今年から山の神も申告するので、80件近い家族全員の医療費控除は足切りの少ないそちらに入れました。今年から「個人番号」という欄に「マイナンバー」を入れます。添付書類にマイナンバーカードのコピーを付けねばなりません。そろそろヤバいことに…

 

 巨大漁場に昨日開始で今日終了の急ぎ働き8枚玉タクマー「1063102」ですが、「W期型」の鏡胴に「V期型」以前、恐らく「U期型」の「飾銘板」を付けています。明らかに「二個一」です。高価な値付けなので誰も札入れしていませんが、こういうのを市場に出してはいけません。みっともない…

 

2017/2/2

 良く晴れて寒い朝です。今日は日中も二桁にならない模様…

 

 「Super-Takuamr 1:1.4/50」の分解整備の中で、また一つ気付いたことがあります。絞りリンクの組み込まれているマウント台座の形状です。これの絞り環の下になる部分の一部に細い浅い溝が掘られているものがあるのです。それがあるのは「W期型」なのですが、いつから掘られるようになったのか、まだ確認できていません。「V期型」のものには無いものがあるので、「W期型」からだとは思うのですが、それが最初からなのか、摺動板の片側がデルリン樹脂になった「W期型 B」からなのか、そのへんはまた分解したときに確認する課題ということで…

 ところで、この細く浅い溝の機能ですが、絞り環の内側に埃が入り込むのを防止するためかもしれません。あるいは分解しなくても絞りリンク内に注油するためとか、色々と考えられます。

 

 更に気付いたことがあります。絞り環ですが、「V期型」までと「W期型」とでは、裏側のクリック溝の形状が異なっているのです。見落としや気付かないことが結構ある…

 

2017/2/1

 いよいよ2月です。花粉症の季節が近づきます。それだけが悩み…

 今日は日中暖かくて夕方から寒くなるとのことです。晴れているので一層暖か…

 

 確定申告の開始が近づくので、そろそろ申告書を作らねばなりません。医療費控除の準備が一番大変…

 

2017/1/31

 昨日の季節外れの馬鹿暖かさは去って、今朝は肌がピリピリするほどに寒さが戻っています。しかし、良く晴れた日差しは日増しに力強さを増しています。春はすぐそこ指呼の間…

 昨日は腹部エコー検査と消化器内科の受診でした。慎重に見たが肝臓にカニはいないとの託宣で、今少し命が延びるかも…

 

 「Super-Takuamr 1:1.4/50」の分解整備は着実に進んでいます。「1572***」のピント環が「W期型 C」なのに次の「1573***」が「W期型 B」であり、その次の「1574***」がまた「W期型 C」であるという状態を改めて確認しています。「1573***」は補修用に残してあった在庫部品の整理として使ったのかなどと推察…

 最後の8枚玉タクマーは「W期型 C」ですが、その最終番号帯は「158****」の中頃だと思っています。それにつけても、7枚玉タクマーしか発見されない「142****」帯は不思議な存在です。やはり切替前にあらかじめ作り溜めした存在というのが最も納得できます。

 

 8枚玉タクマーのレンズホルダーはレンズを取り付けるのに切り欠きリングとソケットとを用いています。切り欠きリングはカニ目回しで外しますが、ソケットはパイププライヤーなどで掴んで回しています。しかし、安全に安定的に回すためには「治具」を使うのが良さそうです。専用工具としての「治具」を作るのもいいかなどと思案中…

 

2017/1/29

 カニ退治用小線源留置施術による頻尿はあまり改善されてきません。寝入り端は2時間持つのですが、それからは次第に短くなります。起床前は1時間に…電車に乗る遠出の外出もまだする気になれない…

 

 企画中の精密マイナスドライバー2本を使った鳥居型カニ目回しの構想ですが、ドライバーを挟む板には1mm厚程度の薄いゴム板を貼るアイデアが湧きました。これならドライバーをしっかりと保持出来そうですし、板にあらかじめ溝を入れなくてもよく、働き幅の微調整も可能でしょう。精密ドライバーの頭でぶら下げることで2本の垂直は容易に出せそうです。板をしっかりと締め付けてしまえば先端部は動かなく出来ると思われます。4mm径の蝶ボルト・ナットは入手が容易ですから、これなら野口さん1枚で作ることも可能かもしれません。この制作に必要な工具はドリルだけですから、試作してみるかな…

 8枚玉タクマーの内部鏡胴に使われている切り欠きリングは4か所ですから、それぞれ専用のカニ目回しを用意するのもいいかなと考えています。4か所の内の1か所は汎用カニ目回しで十分なので、40個近くある個体の奥まった3か所のために、それを用意するのも功徳かも…

 板は60mm幅で長さ100mmぐらいでしょうか。厚さは9mmぐらいといったところでしょう。ベニヤから切り出すのもありかも…

 

2017/1/28

 晴れベースの日が続きます。今日も暖かくなる模様…

 

 レンズホルダーからレンズ玉を取り出して洗浄などをするためには固定している切り欠きリングを外さなければならないことがあります。一般的には特殊工具の「カニ目回し」を使うのですが、奥の方にある切り欠きリングを回すためには適さない形状の製品が多いのが不満な点です。

 「カニ目回し」には大きく分けて三つの形式があります。「鳥居型」、「縦コンパス型」そして「横コンパス型」です。

 「鳥居型」は板状の先端部品を色々な形状のものに交換できるものが多いのですが、本体の太さがあるので狭い奥まった場所にアクセス出来ない場合があります。

 「縦コンパス型」はデバイダーの先端を針状としているものが多く、交換は限られます。そのため、やはり使用場所が限られます。

 「横コンパス型」は様々な形状のビットを交換することで多くの用途に対応が可能なのですが、その既成ビットの太さがネックとなって狭い奥まった場所へのアクセスが問題となります。しかし、ビットを工夫することでより多くの用途に対応が可能に出来る余地があります。亭主は釘を加工して作ったり、精密マイナスドライバーを加工して作ったりしています。

 なお、まだアイデアの段階ですが、高価な「横コンパス型カニ目回し」を使わなくても、精密マイナスドライバー2本と硬めの板切れ2枚とボルト・ナット数本を使った高性能カニ目回しを構想しています。板2枚には切り欠きリングの必要幅位置に溝を刻み、その2枚の板で精密マイナスドライバーを挟んでボルト・ナットで締め付けるというものです。板は何枚も用意して必要幅に溝を入れれば、安定的な専用治具として機能するだろうと考えています。ボルト・ナットは蝶ネジを使えば、工具無しでも容易に組立できます。

 

2017/1/27

 雲の広がった少し生暖かく感じる朝です。南寄りの風がだんだん強くなっています。日中は4月並みになるらしい…

 

 8枚玉タクマーの分解整備は着々と進んでいます。それにつれて分かってきたことがあります。これまでヘリコイド装置の「摺動板」の片側がデルリン樹脂になったのが「W期型」だと思っていましたが、「W期型」でも初期にはデルリン樹脂ではなかったことが分かりました。現在のところ、「147****」からデルリン樹脂になったのではないかと推定しています。

 ところで、「14*****」台は「140****」と「141****」は存在せず、「142****」は7枚玉の「X期型」だけであり、「143****」から「146****」は存在せず、「147****」からがまた「W期型」になるという不思議な番号帯です。「W期型」が再開する「147****」からがデルリン樹脂となったとするのが最も自然な見方 です。この発見により、「W期型」は三つに細分類することにしました。

 

 日課の分解整備の中で「1555***」を分解したところ、番号からすると「W期型 B」のはずなのですが、これが「W期型 A」でした。下手な分解痕があるので「二個一」の可能性が高いと思います。これより前の番号の「155****」帯はみな「W期型 B」ですから、もし製造時から「W期型 A」であるなら、補修用として残していた部品を組み付けたということになります。そんな例が皆無ではなさそうなので、なんだか落ち着かない気分…

 

2017/1/26

 寒さの朝も今日が最後かもしれません。しかし厳しく冷え込んでいます。日中は南風が吹いて昨日より暖かくなる模様…

 

 8枚玉タクマーなどの内部鏡胴を分解するために、先端に柔軟なブラ素材を取り付けたパイプ・プライヤー2丁を使用していますが、掴んで回して外すものでは、まずこれで外せないものはありません。しかし、これの使用にあたっては、絞り駆動レバーを破損しないように細心の注意が必要です。

 前群のレンズが入っている前部レンズホルダーは先端のソケットを外すことから始めますが、回り止めが塗布してあることが多いので、あらかじめ無水エタノールをネジ部に塗布してから回すようにします。通常手で回せますが、固い場合は上記パイプ・プライヤーを使います。しかし、 このソケットは極めて脆弱で歪みやすいので、可能な限り緩く掴んで回します。あくまで、そっと…

 レンズ群の最後部は、レンズホルダーにかけて墨塗りがしてあるので、外さない方がいいでしょう。元に戻すには大変な苦労がありそうです。洗浄なら、レンズホルダーごと洗ってしまえは済むことですし…

 レンズホルダーの深い位置にある凸レンズを押さえる切り欠きリングを回すためには、カニ目回しの先端工具を工夫しなければなりません。一般的なマイナスビットは幅がありすぎて凸レンズ面に干渉する恐れがあります。可能な限り幅の狭いものを使いましょう。もし無ければ、幅の広いものを削って狭くする一手間が綺麗な、楽な仕事に繋がります。

 ジャパンホビーツールで扱っているコンパス式横使いのカニ目回しは扱い易いものですが、この場合、マイナスビットの幅がありすぎることが多いものです。かと言って、ピン型の方のビットでは奥の方の切り欠きにアクセスできません。そこで、このビット取付部分に精密マイナスドライバーを取り付けると、奥の方の切り欠きリングを回すのに便利です。先端3mm幅ぐらいが強度的にも使い易いと感じています。既存の取付穴が小さい場合は少し削り広げるか、ドライバーの方を削り細めると良いでしょう。それをするだけの甲斐はあります。

 

 噂の通り「PENTAX KP」が発表されました。35mmフルサイズの「K-1」があることで、APS-Cはこの路線にシフトするつもりのようです。あくまで小型軽量に振って、「DA Limited」の存在を生かすものとしています。とんでもなく高感度なので、多少暗い「DA Limited」でもまったく問題なしでしょう。小型軽量のためにあえて電池も一回り小さなものにしています。従前の大きな電池が使える「D-BG7」を出すようです。このコンセプトの選択がどう受け入れられるのか…亭主は銀レンズ群のために、スナップ用としてシルバーを手に入れるかも…

 機能的には「K-1」の主要なものを取り入れています。「K-3U」の後継としての役割は十二分かと… 

 

2017/1/25

 今朝もしっかりと冷え込んでいます。晴れる日中の室内は暖かい見込み…

 

 いよいよアメリカ合衆国大統領が無知の上に立った偏頗な思い込み人間であることが明白になりつつあります。これからの4年はアメリカ史上最悪の時期になることでしょう。これまでの歴史が築き上げて来た先進国としての価値を一気に下げそうです。いまだに野蛮な銃社会を捨てられない民度の低い国家ですから、4年後に命があるのか疑問…

 

2017/1/24

 寒さの底で零下の朝です。底冷えして、部屋の暖房がなかなか効いてこない…

 規格外に小さいのだけを残して「八朔」の残りをすべて収穫しました。高枝切りではうまく取れないので6尺三脚の天板に乗り、枝の間にアクロバチックに体を入れて結構苦労しました。日の当たらない裏の物置に入れましたが、その数約80個です。前に収穫したものを原則毎日2個消費していますが、こんどのにとりかかるのは3月以降かも…

 

2017/1/23

 今朝は市大病院に受診なので夜明け前に家を出ました。30年前の通勤を思い出した…

 血液検査の結果は異状無しで、次は5月1日…しかし、頻尿と排尿痛はあまり良くならない…

 

2017/1/22

 昨日の南岸低気圧はほんの少し雨を降らせたものの、大事にはならずに済みました。しかし、その雨には夥しい汚れが含まれていたようで、暗色の車が真っ白です。支那の傍若無人な空気汚染が主因でしょうが、困ったものだ…

 

 亭主が分類した8枚玉タクマーの「T期型」と「U期型」の違いは、「絞り環」の幅の違いですが、「T期型」の被写界深度環は絞り環を装着していなくても絞り環の幅を残して装着されるようになっています。しかし、「U期型」の「被写界深度環」はそれだけを装着すると「絞り環」の幅を残しません。つまり、それを装着するマウント台座の方を変更していないために、固定の位置決めは先に装着する「絞り環」の幅に依存しているということになります。このため、「絞り環」に押し付けすぎて固定すると、その操作がきついということも起きます。

 「U期型」で「絞り環」の幅を1mm増やしたのは、「T期型」の試用または販売によって細くて操作性が悪いというような苦情があったと推定できます。機械部品としての設計は「T期型」で完結していると思います。マウント台座の形状まで変更しなかったのは、それをするとコストがかかるということと、変更しなくてもさほど支障は無い、部品の汎用性、などという営業上の見切りからの選択だったのでしょう。

 

 「T期型」の中でも「A・B」と「C」とでは、被写界深度環の零指標の形状以外にも、内部構造に小さな違いがあります。一つは絞りリンクのカム板側面に「打痕」があるのが「A・B」で、それが無くなっているのが「C」です。

 また、ヘリコイド装置の背面に突き出ている2か所の突起(摺動板の動く溝)の背面が削り仕上げなのが「C」だけであるという特徴があります。このことから、分類の変更が適当なのではないかと思っています。これまでの「T期型 A」と「T期型 B」を残し、「T期型 C」は新たに「U期型」とし、これまでの「U期型」以降は順次ずらして行くことにします。従って「Super-Takumar 1:1.4/50」の最終形は「Z期型」ということになります。

 

2017/1/20

 寒く暗い朝です。南岸低気圧のコース次第で雪も…

 

 8枚玉タクマーの「V期型」から「摺動板」に使われ始めたエンジニアリング・プラスチックですが、デルリンとかジュラコンとか言われるものです。両者はほとんど同じ組成の樹脂で、メーカーの違いによる商品名です。これらは1960年以降実用化されましたが、8枚玉タクマー「V期型」は1965年に登場していると思われますので、新製品の登場後まもなく採用したということでしょう。

 このプラスチックは同時期に登場した「AUTO BELLOWS」にも使われました。ラック・アンド・ピニオンのピニオン・ギャと、油脂無しで摺動潤滑を担う蟻溝部品に採用しています。角レールが成立したのも、このプラスチックの存在が大きかったのではないかと思います。アセタール樹脂というのが一般名で、金属に似た特性と柔軟性と耐油性、すべり特性というところで様々な機械部品に使われています。

 ところで、ベローズ装置の角レール蟻型に組み合う蟻溝に用いられていますが、これに亀裂が入って使えなくなる故障が結構発生しています。特に黒色の製品に顕著です。もともとの素材は乳白色で、顔料等を配合することで着色するとのことですから、着色品は粘り強さが損なわれているのかもしれません。旭光学工業の製品は乳白色で、亀裂の事例が少ないと感じています。

 なお、ジュラコンの性質の一つとして、傷を付けるとそこからパキッと割れることがあるそうです。蟻溝の狭くなっている部分に亀裂は発生していますから、そもそも部品形状が割れ易いもので、熱膨張率も高いとのことですから、高温環境にあると膨張で力が加わって断裂が起きるのかもしれません。黒い部品は陽が当たると熱が籠り、その環境で破壊がおきるのかもしれません。また、角レールから外した状態でロックダイヤルを締め込むなどすれば、用意に断裂が起きるのは当然のことでしょう。厳重な注意が必要なことが分かりました。

 

 8枚玉タクマーのレンズシリアル番号帯の中には不可解なものがよくあります。その中でとくに不可解なのが「7661**」と「9779**」です。これらは6桁なのに「U期型」が存在しています。亭主が所持する「9779**」は「T期型 B」ですが、ヘリコイド装置が他のどの型とも異なった仕上げになっています。分解しなければ分からない変異ですが、なぜそうしているのか、謎は深い… 

 

2017/1/19

 曇り空の夜明けであまり冷え込んでいません。今夜から明日にかけては関東南部でも雪になるかもしれないとのことです。冬の寒さは厭いませんが、積もった雪は嫌いだ…

 

 8枚玉タクマーの内の「T期型 C」だけの特徴として、ヘリコイド装置背面の突起2か所(摺動板の動く場所)の背面が切削仕上げになっています。「T期型 B」までや「U期型」以降は黒アルマイト仕上げになっていますから、なぜそれだけそうなのか、謎は色々…

 亭主の推測では、カム板と接触してその動きを阻害するために、少し削って間隔を開けたということぐらいです。「U期型」からは金型を修正して削らなくてもよくしたということだろうと推測しています。

 ヘリコイド装置の中にはやたらと動きが固いものがあります。整備痕のあるものですから、そのときに用いたヘリコイド・グリースの粘度のせいなのかもしれません。一番柔らかいものを入手せねば…

 

 動きが固いヘリコイド装置を分解してみましたが、固かった原因は、外筒と中筒の間の逆細ネジに、中筒と内筒との間と同じ粘度のグリースを使っていたためでした。この逆細ネジにはごく粘度の低いグリースを使わなくてはなりません。少し粘度のあるオイルでもいいくらいです。グリースを拭き取り、カメラ用オイルを塗って組み立てたところ、具合よくなりました。

 

2017/1/18

 今朝も放射冷却で寒くなりました。乾燥注意報も出ています。日中は南風が吹いて少し暖かくなるらしい…

 今日は夕食当番なのでハッシュドビーフにします。既成のルーを使うので下ごしらえはタマネギと牛肉だけ…

 毎日自家製「八朔」を1個食べています。内皮から身を出して、少し砂糖か蜂蜜をかけます。ウイスキーとかラム酒などの香りの強い酒を垂らすと別物に…

 

2017/1/17

 晴れて寒い朝が続きます。空気はカラカラ…

 

 連続して鏡胴の分解整備をしていると、マイナス小ビスの扱いに熟達してきました。これまではあった小ビスを嵌めるのが億劫との感じが払拭されています。何でも慣れは大切…

 「飾銘板」が固着していて回らないものもたまにはあるのですが、無水エタノールをネジ溝に染み込ませてしばらく置くと緩むことがあるものです。短気を出して穴を開ける前にコーヒーブレイクを…

 「飾銘板」を楽に回せる工具を亭主は自作しているので、かなり固いものでも回せます。しっかりと掴んで強く押し当てて回すという動作と、工具と「飾銘板」の摩擦接触が優れていればいいのですから、色々と工夫の余地があります。

 しっかり握れるのは広口瓶です。亭主はナメコの佃煮の瓶とか練ウニの瓶とかの広口に薄いゴム板を取り付けて作っています。ゴム用接着剤で貼り付けた上にインシュロック(結束バンド)で締め付けています。ゴムの摩擦が低下したら液体ゴムを塗布します。頻繁に使わないのなら両面接着テープを貼ってもいいかもしれません。粘着物が「飾銘板」に残っても無水エタノールで拭けばすぐに取れますし…

 掌の中に収まる広口瓶を入手したので、更に一つ飾銘板回し(49mm〜52mm用)を作りました。瓶の内側は接着剤(セメダインスーパーX)で安定的に付きますが、外側にはネジ溝があるので、結束バンドなどで締めておかないと剥がれてきます。この組み合わせが現在のところベスト…

 これはゴム板を小片にしてから貼っていますが、大きいままで外側部分のみに切れ込みを入れる方が作り易いと思います。結束バンドなら200mmが必要です。

 

2017/1/16

 今日も一段と冷える朝です。寒波の峠です。零下ですが、雪が無いのがせめても…

 

 「8枚玉タクマー」などの整備の過程で鏡胴内外の詳細な観察を続けていますが、もう一つ気付いたことがあります。マウント台座に嵌めた「絞り環」を抑える機能のある「被写界深度環」ですが、これは3本の「芋ビス」で固定しています。絞りリンクの組み込まれた「マウント台座」に対するこの「芋ビス」の位置が、「T期型」も「U期型」以降も同じであるということです。同じ場所に捻じ込まれるということですが、そのために「被写界深度環」の芋ビスの位置が「U期型」以降は1mm縁に寄っているのです。このことでネジ穴の位置が縁近くになり、ネジ穴と縁との間に亀裂が入り易くなりました。確かに、過去にそうなった画像を複数見ています。「U期型」以降の「被写界深度環」を扱うときにはより慎重さが必要ということです。くれぐれも強く捻じ込まないこと…

 

 普及版標準レンズ「Super-Takuamr 1:1.8/55 」の時代による推移と「8枚玉タクマー」の推移とを比較すると、その製造年が推定可能だと思っています。着眼点としては「被写界深度環」の「零指標」です。これが「赤線に赤丸」の時期と「赤菱形」の時期があり、これによって製造時期を類推することが出来ます。

 「Super-Takuamr 1:1.8/55 」において「赤線に赤丸」が「赤菱形」に変わったのは、まだ「絞り環」が左回転の時代でした。「8枚玉タクマー」の「T期型」が登場してこれの絞り環が他の交換レンズ群と同じく右回転であると、普及版標準レンズ「Super-Takuamr 1:1.8/55 」だけが逆の左回転では極めて不都合だということになったのだろうと推測できます。このため回転方向を変えたということでしょう。その時期としては1964年7月に「PENTAX SP」が登場する前だったのだろうと推定しています。つまり「PENTAX SV」の時代の途中ということになります。

 「絞り環」の回転方向を変えるというのは大変なことです。絞りリンクをまったく逆の形状と位置に作らなくてはなりませんし、絞り装置自体も変える必要があります。まったく別のレンズにしたというべきことでした。それによって市場に別の回転方向のレンズが存在していたのをどう乗り切ったのかと、興味をそそられる事象です。おおらかな時代だったのかもしれません。

 「8枚玉タクマー」は「絞り環」が左回転の「Super-Takuamr 1:1.8/55 」の時期に誕生しています。つまり、「PENTAX SP」の誕生と同時に誕生したというのは誤りであるという事です。恐らく1963年には誕生していただろうと推定しています。もしかすると1962年かもしれません。少なくとも「765***」の番号帯はそうであろうと推定しています。

 「T期型」と「U期型」とでは、ヘリコイド装置の仕上げが一部異なっています。製造過程が異なっていたと考えられます。「PENTAX SP」のセットレンズとして大量に用いる見込みであることから、マスプロに備えて製造工程を刷新したと考えられます。

 「T期型 A」と「T期型 B」にだけ存在する絞りリンク・カム板側面の微調整痕ですが、これらを製造していた時期にはより絞り精度にこだわっていたことが分かります。数の出ない最高級標準レンズという位置付けで、慎重になっていたのだと思います。実際にどの程度の効果があるのかは未検証ですが、後に見切った微調整ですから、それほど実用に支障が出ることではないのでしょう。あくまで厳密なレンズテストのための微調整かもしれません。

 

 噂では既にディスコンになっている「K-3U」の後継機(「KP」というらしい…)が近く発表され、それには新しい取付方法のバッテリーグリップが用意されるとのことです。リコーの特許によれば、これまでのように三脚穴に対して捻じ込むのではなく、ただ差し込んで、圧縮してネジ溝に喰い込ませたゴムの抵抗だけで固定する方式のようです。経験上、強度的にはそれで十分だと理解できますが、繰り返し頻繁に脱着した時にゴムの耐久性がどれくらいあるのか、また、経年劣化にどれだけ耐えられるのか、それが問題だ…もっとも、現役としての製品寿命は5年程度しかないという状況なので、見切ってしまうのもありかも…

 

2017/1/15

 小正月の朝も寒いです。晴れているので日中は室内ポカポカになりそうですが…

 

 今日は7桁「T期型 C」の「1032742」と「1063053」を分解整備します。昨日の内に洗浄するまでに分解しましたが、絞りリンクのカム側面に「打痕」はありません。それはやはり「T期型 B」までに行われた微調整だったようです。誤差の範囲との見切りでしょうか…

 この2品に共通する状態としては、ヘリコイド装置背面の突起先端部が削り仕上げになっていることです。U期型以降はそこは黒アルマイト仕上げですから、製造プロセスの変更が行われたのかもしれません。やはり「T期型」には変異が多い…

 どちらの品も過去に分解整備を受けています。昔はそれをするのが当然だったのかもしれません。特に「T期型」を入手するような使用者には…

 これまでの分解整備で目にする過去の整備者の技量をあげつらったりしているですが、中に1点、ヘリコイド中筒にピント環を止め付ける小ビスの座金を面白い形状のものに変更している例がありました。3本の小ビスすべてにそれを使っているので、手作業でそれを作っているのだとしたら相当なこだわりだと感じました。

 その形状というのは、ピント環内側のリブに対してより多くの面積で接するような台形をしていて、その真ん中に小ビスが入るのです。整備業者の中にこれを専用の部品として用意していた者がいたのかもしれません。そうだとしたら、これからも出会えるかも…

 

 集中的に分解整備をしていると、作業環境に関して色々と工夫が進みます。接写リング3を作業台座としてマウントに捻じ込んで使うと極めて快適です。安定性が良く、内部鏡胴組込作業時に後玉を傷付ける恐れがありません。マウント台座整備時に自動絞りピンも押せますから快適です。

 端が変形してしまった精密マイナスドライバーも、小ビスのマイナス溝を保持する力が強いので、治具無しでも小ネジの取り付けが容易です。これぞ怪我の巧妙…

 小ビスを扱う上で、ドライバーやピンセットが磁化していた方が良い場合と悪い場合があります。これを操れる「消磁・励磁器」が欲しいと感じています。

 

2017/1/14

 零度に近い寒い朝です。雲は無いので雪にはならなそう…

 

 入手後分解整備をしていなかった「T期型 A」の「765144」と「T期型 B」の「977920」を分解したところ、絞りリンクのカムにそのカム面形状を修正する目的と思われる打痕がありました。どれも開放の位置です。これは前に分解整備した「T期型 B」の「765957」にも同じ場所にあったものです。このことから、明らかに解放時の絞りを調整する目的でそれをしているのだと思います。「U期型」になると、これまで幾つか分解整備した中にはこれが見られません。まだ「T期型 C」の個体を分解整備していないので、それがどうなっているのかが楽しみです。

 「765144」と「977920」は過去に分解整備を受けているようで、あまり鏡胴内部が汚れていません。しかし、整備者がプロであったのかは疑問です。どちらも内部鏡胴を止める小ビスの座金が無いものがあり、その座金が一つ、マウント台座内部に油で貼り付いていました。整備作業中に脱落紛失したのでしょう。プロの仕事だとしたら相当に杜撰…

 未整備と思われる個体は、分解すると内部に驚くほど埃が入り込んでいます。その入り口はヘリコイド装置とマウント台座を組み合わせている部分の隙間だと思われます。ヘリコイドを繰り出すことで内部に負圧が生まれ、それが埃を吸い込むのだろうと思われます。気密構造にするとヘリコイドが繰り出せなくなりそうですから、痛し痒しかな…

 

 「T期型 C」である「977691」と「1063376」を分解してみましたが、その鏡胴内部は全く同一でした。そして、「T期型 B」まであった絞りリンクのカムの打痕がありません。つまり、「T期型 C」からはカム面の形状調整を行っていないということです。その必要が無いと見切ったのか、「T期型 C」の番号帯の中に「T期型 B」の「977920」があることから、これらが評価用などの特別な存在だった可能性を示唆しているように思えます。

 T期型 B

 

 T期型 C

 

 また、「T期型 A」と「T期型 B」だけの特徴として、内部鏡胴の側面にある工具用切り欠きがアルミ地色であるという点です。これが「T期型 C」からは鏡胴と同じ黒アルマイト仕上げになっています。製造工程の上で試作的な色合いが濃かったことが窺えます。

 

2017/1/13

 強勢寒波は昂進中です。風は無いので部屋に深く入る日差しでポカポカです。西日も入る亭主の居室は午前9時から午後4時まで暖房不要…

 

 「Super-Takumar 1:1.4/50」の鏡胴を分解して各部を詳細に観察すると、自動絞りの仕組みの巧妙さに感心します。特に自動絞りと手動絞りの切替機能は、それを持たない機種が多いので、それを設けた設計者の頑張りとそれを許した経営者を称賛します。切替を設けなければ部品点数もかなり少なくできますし、機構もシンプルにすることが可能かと…

 

 ヘリコイド内筒のガタはあながち悪い事ばかりではないという現実があります。ガタのある状態だと、重力に引っ張られて撮影時には光軸が下を向きます。つまりあおり撮影の内のチルトダウンの効果があるということです。これにより被写界深度が深くなりますから、ピントの合う範囲が増えるという事です。薄いピントを求める撮影には困ったことですが、そんなケースは稀でしょうから利益の方が多そう…

 

 巨大漁場に珍しい「PENTAX AUTO BELLOWS」の「初代前期型 B」が出ています。ストッパー円盤ボルトが両方欠落しているのと、説明では蛇腹が破れているらしいのですが、中々出ない品です。これは恐らく1ロットしか作られなかったと思われ、記念碑的な価値があると思います。亭主は既に持っているので必要ありませんが…

 

 福袋で入手した「ZD 8×43 WP」のために発注していた三脚アダプター「TP-3」が届きました。早速取り付けて試しましたが、手持ちと比べて三脚に据えると見易さがまるで違います。野鳥観察などには必需品であることを納得…

 

2017/1/12

 この冬一番の寒波は増々強まって、週末に向けて気温が下がるようです。今日は先週のCT検査の結果診療…

 

 「Super-Takumar 1:1.4/50」の各期型の構造に着目して集中的な分解整備に取り組んでいるのですが、その中で分かってきたこととして、「W期型」から始まった7枚玉が、なぜ「X期型」へ変更されたのかが理解できました。その主要な目的はヘリコイド装置の改良です。

 寸法など若干の変更はあったものの「W期型」まで使われたヘリコイド装置はレンズホルダーや絞り装置を取り付ける内筒に「ガタ」が多く、その光軸精度に問題を抱えていたのだと思います。その「ガタ」の原因は、内筒の回転止めのための「摺動板」の機能が不足していて、内筒のがたつきを防げないのです。

 分解して見ればわかりますが、「摺動板」が短くて摺動面積が非常に小さく、これでは溝との隙間誤差によるがたつきを防げないと思います。これが「X期型」からは設置位置を変えることで大幅に長くて摺動面積が大きなものになっていますから、それが動く溝との隙間誤差によるがたつきを相対的に小さく出来ます。そのため内筒の「ガタ」が飛躍的に小さくなっています。

 この時の変更でピント環や絞り環の外径を少し大きくしています。これは競争他社の動向に影響されたものでしょう。機能的な必然性は全く無かったはずです。輸出が多くなっていて、大きい方が外国人の手には扱い易いというような要請があったのかもしれません。

 変更の中で理解できていないのが、絞り環の移動量と絞り値の変化を一部等間隔ではなくしたことです。その時代、一段あたりの絞り環の移動量は等間隔なのが一般的になっていました。そのためにわざわざ複雑なカム装置を絞りリンクに設けてあるのです。それを崩した意図が理解できません。「X期型」のカム装置を観察すると、カム面のなだらかな曲線がF2と開放の間だけ急に曲がっているのです。このことで1段分の絞り環の移動を半段分の移動にしています。わざわざこのようにしなくてはならなかった理由がまだ見いだせていません。

 

 今日の診察では、検査の結果は異状無しで一安堵です。次回は半年後の6月…

 

2017/1/11

 寒波が押し寄せているようで、寒い朝です。晴れていますが…

 今日は年3回ある月日の数字が三つ並ぶ日です。それがどうした…

 

 今日の整備は「1549482」です。「V期型 A」で、鏡胴にガタを感じるので選びました。全体に草臥れている感じです。相当に使われたのかもしれません。

 整備後

 

 分解するとヘリコイド装置とマウント台座を結合する部分に緩みは無く、ヘリコイド内筒の回転を止める2か所の「摺動板」の止めビスを増し締めしましたが、それでも内筒のガタが感じられます。これはヘリコイド溝の摩耗のようです。分解痕が随所にあるので、整備されたもののようです。その割には汚れているので、洗浄はされなかったようです。

 この個体は「摺動板」の片側がデルリン樹脂になっています。どの段階からこの素材になったのか、これからの分解整備が楽しみに…

 

 引き続き「1490899」を整備しました。これも「V期型 A」です。表記文字色がかなり汚れていました。しかし、分解洗浄でかくのごときに…

 整備後

 

 この鏡胴も、既に「摺動板」の片側がデルリン樹脂になっています。段々洗浄技能が向上して、ローレットの溝に汚れが残らなくなりました。コツを掴んだぞ…

 

 「T期型」と「U期型」の鏡胴を分解しましたが、これらの「摺動板」は両側とも真鍮製でした。後にデルリン製の「摺動板」は使わなくなりますから、何か問題を生じたのかもしれません。とかくプラスチックは信用ならん…

 

 幾つも色々と分解して確認しましたが、「X期型」のヘリコイド装置からは「摺動板」の形式と位置が変わり、素材も真鍮製になっています。デルリンが使われたのは「V期型」と「W期型」だけだったということです。

 「X期型」からの新形式のヘリコイド装置は精度が上がり、内筒のガタが無くなっています。このための期型変更だったようです。その際にカム形状を変更して、F2とF1.4の間の1段を絞り環が半段分の移動で動かすようにしています。開放測光のことをまったく視野に入れていなかったということでしよう。「SP」の絞込測光には都合の良いことだったのだろうか…

 

2017/1/10

 天気は回復しているようですが、日の出前では空の具合がよく分からない…

 

 今日の分解整備は「766156」です。「U期型」なのに6桁シリアル番号という不思議な存在です。特別な存在である可能性が高いと思っています。

 フィルター取付枠の3本の固定小ビスは回り止めを塗布してあるので、過去に整備を受けたことがあるようです。

 整備前

 鏡胴には手ずれや、速写ケースの開け閉めによる擦れが多く、かなり汚れた状態です。しかし、ヘリコイドなどにガタはありません。整備した後、あまり使わなかったのかもしれません。ピント環と被写界深度リングと絞り環は洗剤で洗います。汚れて 変色している表示文字色はそれで元に戻るはず…

 

 整備後

 

 分解整備の結果、表示文字色がほとんど元に戻りました。この個体、鏡胴先端部フィルター取付枠の段付き部と先端部全周に細いアルミ地色があり、手ずれなどとは思えない均一さなので、何か特別に加工してある感じです。意匠のプロトタイプなのかもしれません。やはり「766***」は怪しい番号帯…

 組立にあたっては、ピント環をヘリコイド中筒に3本の小ビスの頭で締め付けるのですが、奥まっているネジ穴にマイナス溝の小ビスを取り付けるのが大変な作業となります。昔は小一時間要したこともありました。今では「治具」を用いているのでストレス・フリーで取り付けが出来ます。その「治具」というのは配線用熱収縮チューブです。小ネジ頭径より少し内径の小さなチューブを用いることで、簡単にネジ穴に導くことが出来ます。他の方法として、なるべくぴったりなサイズのドライバー先端部に粘着性の接着剤を塗布する方法もありますが、「治具」の方が亭主は好きです。後の整備に備えてプラス頭の小ビスに置き換えてしまうのも有効でしょう。再販しない覚悟ならそれも有り…

 洗浄は歯ブラシを用いて行ったのですが、ピント環ローレット溝の汚れが取り切れていません。洗剤を溶かした熱めのお湯に長く漬けておく必要がありそうです。濡れていると、この汚れは目視出来ませんでした。しつこい手垢と埃の合成汚れはなかなか落ちないようです。以後の整備にフィードバックせねば…

 

2017/1/9

 変動制成人の日は雨で開けました。雪になりそうな寒さでしたが、この近辺はセーフ…

 昨夜は長男のおごりで焼肉の店(味ん味ん三ツ境店)に行きました。早めの時刻に行くのでいつもは待つこともないのに、流石三連休の中日で、小一時間待たされました。そのせいか今朝は六十肩がほとんど治っています。なんや、単なる肉離れやったいかいの…

 この店、安くて美味いのが良いところです。四人で腹いっぱいになって、税込み福沢さんと野口さん一人ずつと少しですから…

 

 年月を経て汚れた鏡胴は分解清掃で随分と変わります。

 清掃前

 埃と手垢にまみれて随分と汚い状態です。こんなものでも清掃で下画像のようになります。まったくの別物ですね…

 

 清掃後

 

 これは7枚玉の「W期型」ですが、この分解清掃のついでに8枚玉の「V期型 A」と各部の寸法などを比べました。その結果は…絞り環と飾銘板以外は互換性が無いことが分かりました。構造や寸法が微妙に異なっているためです。意匠はほとんど同じに見えても、まったく別の製品という事です。それを同じ名称で売り続けたのですから、なんともはや…

 この個体は資料として入手後手付かずで置いておいたものです。これに近い個体が8枚玉の中にも結構ありますから、ぼちぼち手入れをすることにしました。

 

2017/1/8

 今日から明日にかけて南岸低気圧が通過するようです。通るコースによっては降雪の地域が変化する可能性があるので、油断は出来ぬ…

 小線源副作用は確実に軽減に向かっています。昨夜も目覚めは2時間以上の間隔に…

 六十肩の痛みは鎮痛剤(バッファリン)で軽減するようです。大きく動かすと駄目ですが…

 

 製造後半世紀を経ている「8枚玉タクマー」の中には、ヘリコイドにガタの出ているものがあります。これはヘリコイドの溝が摩耗している場合は稀で、ヘリコイド装置とマウント台座を止めている3本の小ビスが緩んでいる場合と、ヘリコイドの回り止め摺動板の取り付け小ビスが緩んでいる場合がほとんどです。これなら分解して増し締めすれば完治します。

 また、長年の間にこびりついた手垢やそれに繁茂した黴などの汚れは、ぬるま湯と洗剤による洗浄できれいになります。その際は歯ブラシを使用すると、絞り環やピント環のローレットの溝の汚れは落とせますし、距離指標とか絞り値とかの色褪せた文字色が元の色を取り戻します。

 自動絞りの戻りが悪いものも多いものです。これはマウント台座内部にある絞りリンクの回転部分の潤滑不良とマウント後部に飛び出している絞込ピンの変形が原因のことがほとんどです。自動絞りを使うことは無いでしょうから無視してもよいのですが、必要箇所への注油で快癒しますから、これも分解しての整備が有効です。

 

2017/1/7

 今朝も晴れて寒いです。肩も痛い…

 前立腺への小線源留置による副作用はようやく減少の方向に向かうのかもしれません。排尿時の痛みが少し減り、夜中の頻尿も間隔が少し伸びた…

 肩痛が治らないと八朔の収穫が出来ません。2月末まで木に付けておく完熟もありでしょうが、そうすると樹勢が衰えるらしいので困ったものだ…

 

 昨日福袋で入手した双眼鏡「ZD 8×43 WP」が届きました。流石に遠景の解像感は素晴らしいのですが、3メートル程度の近景を見るとその立体感が妙に不自然です。昔持っていたポロ・プリズム式のものはこんなふうには見えなかった気がします。両方の眼が近いダハ・プリズム式の癖かも…

 おまけで付いているDA「黒」マグカップはスタッキング対応の形で、「白」もあるようなので、何かのついでに入手するつもり…

 

2017/1/6

 晴れていますが冷え込んでいる朝です。流石寒中…

 どうも右肩の痛みは四十肩の再発のようです。六十肩と言うべきなのでしょう。二十数年前の事なのでどんな痛みだったか忘れていましたが、ほぼ間違いないようです。前のように左肩も引き続きだとえらいことに…

 

 「8枚玉タクマー」の「T期型 C」は「1033***」が最終だと長く思っていたところ、去年11月に「1063053」という個体を入手したことで、この番号帯が最終なのではと考えていたのですが、昨日更に後の番号である「1063376」という個体を発掘してしまいました。これで最終がさらに300番以上伸びたことになります。どこまで伸びるのか、市井の考古学者としては見届けたいもの…

 

2017/1/5

 昨夜から急に右肩関節付近が痛くなり、右手を上にあげるのが苦痛になっています。まさか四十肩の再来…

 予約時刻より相当早く病院に行ったら、空いているらしくすぐに検査してくれました。お陰で2時間は早く終わった…

 

2017/1/4

 世の中仕事始めです。亭主はまだ冬眠中…

 明日は初通院です。CT検査と採血・採便のみ…

 

2017/1/3

 暫くぶりで6時近くまで寝てしまいました。しかし、まだ外は真っ暗…

 

2017/1/2

 夜明けの空は結構厚い雲です。今日は晴れないのかな…

 今年の目標ですが、前年までと同様、「8枚玉タクマー」と「ベローズ装置」の更なる研究と発掘・収集に努めたいと思っています。そのためには体調の管理が大切です。悪しき「カニ」たちの撲滅を目指すぞ…

 

 昨日例年恒例の初売りに出かけ、福袋などを幾つか調達しました。20キロ超級とおぼしき本鮪のカマ片身が税込1Kで並んでいたので一つ買いました。大トロ顔負けのアブラぎっしりで、身を切り取るのに往生しました。味は…流石本鮪…

 

2017/1/1

 酉年の元旦です。謹賀新年…

 久しぶりで新年の福袋を入手しました。大きい方の双眼鏡です。8倍で口径43mm、定価が100Kもするのが半値です。DA黒マグカップ付き…

 

 初日の出です。寒い…

 思い返せば、初日の出を写真に撮るのは初めての事です。それどころか、それが雲の上に出て来るのをナマで見るのも初めて…

 自動露出ですが、いっぱいにマイナス補正しています。それでも不足気味ですから、4段か5段はアンダーにしないと駄目なのかも…

 

2016/12/31

 6時を少し回って、まだ夜明け前ですが足元は分かる明るさの中、見上げた空には雲間に星が幾つか瞬いています。それが惑星なのか、マイナス一等星なのか、門外漢の亭主には判別できないのですが、朝の光の中に消え残る輝きに見入りました。今朝も寒い…

 

 今日から十五年目を始めます。容量の制約で、過去のものは、例によって別棟へ移しています。

 今年は新たな種類の癌(何と三つ目)が見つかって、後半はその治療に忙殺されたり、パソコンが急に壊れて多くの貴重なファイルを失ったりの、とても悪い年でした。来年は良い年になるよう願うしかありません。そうそう、「smc PENTAX-FA31mmF1.8 AL Limited」もAFが壊れているので、来年は早々に新宿に持って行くつもりです。さあ、がんばるぞ…

 

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