履歴、雑感など 十四年目

起 2016/1/3

 

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2016/12/30

 年末・年始の休み中はずっと晴れベースとの予報です。次の崩れは成人の日あたりとのことですから、穏やかな正月になりそう…

 今日は御料車に給油と正月食品などの買い出し業務です。寒さと風邪予防にマスクを忘れぬよう…

 

 デジカメWatchが実施した読者が選ぶアワード2016で「PENTAX K-1」が一眼レフ部門で断トツの1位に選ばれています。一人が5機種まで選ぶ方式で、2,652人の投票者の半分以上から選ばれているので、それだけ内容の先鋭度が高かったのだと思います。使ってみれば、確かにこれまでのものとは違う…

 

2016/12/29

 世間では年末・年始の休みに入りました。さて、どのように過ごすべきか…

 体調を慮って、年末のガラス・網戸掃除は端折りました。就寝後の1時間ごとのトイレ通いは依然継続中です。じっと耐えるのみ…

 今年も霞ヶ浦名産の「蓮根」をたくさん頂きました。これが美味で美味で…天婦羅、きんぴら、煮物、酢蓮…今年は高性能のおろしがねを入手しているので、すりおろして汁物にするのもいいかな…

 

2016/12/28

 官庁御用納めの朝は冷え込んでいます。いよいよ年末・年始…15年目の準備をせねば…

 

 小林精機製作所が製造した1950年代のベローズ装置を整備していて気付いたのは、マウント金具等を固定している小ビスのネジピッチが、今カメラ関係に使われているものとは異なっているということです。PENTAXのための最後の型の「BELLOWS UNIT」の場合は今の規格の小ビスになっているので、流用が利きません。インチ・ネジを使っていたのかもしれません。困ったもんだ…

 アルミ製の一本丸レールはアルマイトの表面加工を行っていないので非常に柔らかく、傷が付きやすいので扱いに注意が必要です。錆も付きますから、塩気のある手で触ってはいけません。くれぐれも慎重に…

 しかし、カメラ側マウント金具の外径が小さいのは困ったものです。亭主は1mm厚のアルミ板でドーナツリングを自作して対処していますが、それを作りたくない、作れない人は「オアシス」の「M42ヘリコイド」に付いているリングを外して使うという手があります。このリングは回り止めピンが抜けないようにする役目を担っているのですが、マウントアダプター併用なら無くても良いものですから、有効活用するということでも良さそうです。

 

2016/12/27

 窓を揺らす風の音で、ただでさえ浅い眠りが妨げられました。これから嵐になるらしい…

 

 先日仕留めた「ASAHI BELLOWSCOPE」が手元に来ました。詳細に検分すると、これが新種発掘でした。既発掘の品の中間に位置すると思われます。期待以上の成果です。現物を見るまでは何が出るか分からないのが発掘の楽しみ…

 PENTAX(AP)の時代の品と推定

 

 その証拠:まだ55mmが出る前の品…

 

2016/12/26

 冬至を過ぎて朝の遅さが増々進みます。雲っていると本当に暗い…

 何年も庭に放置してあった観葉植物の鉢植えを幾つか地に植えました。鉢を壊さなければ取り出せないほど根が蔓延っていて、大汗をかきました。南方系の植物ですが、結構霜に強い…

 

2016/12/25

 また少し冷えている朝です。今日も晴れベース…

 昨日は庭の八朔の内、主として敷地外の道路に落ちそうな実を収穫しました。まだ半分ぐらいしか洗浄・計数に及んでいませんが、およそ100個ほどです。まだ倍近く木に残っていますから、全体としては300個以上なのかもしれません。

 この八朔、実の大きさが様々なのですが、食べてみると大小の差がまったく感じられません。同じ木に生った実は同じ味なのがあたりまえなのかな…

 不思議に思うのは、外皮を剥いてジューサーでジュースにしたところ、すぐに飲めば苦みを感じないのですが、これを冷蔵庫で一晩冷やすと苦瓜さながらの苦さが出てきます。この苦さは 加熱しても変わらないので、ジャムに出来ないのは理解できました。生食以外に無し…

 

2016/12/24

 耶蘇教の行事イブの土曜日です。今年は火曜日が最後の雨になるようです。年内は晴れベース…

 昨日のシヤッター電動化は無事完了しました。窓際に寄らなくでも、窓を開けなくてもシャッターの開閉が出来ます。これはとても便利な点です。特に北窓は開かずのシャッターと化していたので、これで明るい北空の光で部屋を照らせます。投資の効果ありそう…

 仮設足場の撤去は午前中にある予定です。それで工事は完了です。あと20年住めるかな…

 

   ケーキ売る声の疲れてイブ更ける   雌山

 

 糸魚川大火の失火原因は調理場火災とのことです。油の入った鍋を火に掛けて離れたとのことです。重失火罪に相当します。100戸以上の類焼は甚大な被害です。フェーンという自然現象も加わったための大火ですが、風下が海だったのが不幸中の僅かな救い…

 油鍋の火災は誰でもが犯す可能性のあることです。特にボケ老人は自戒すべし…亭主の厨房はIHなので天婦羅調理は自動温度制御で使います。その失火可能性だけは消せる…

 先日ドイツのクリスマス用品市場を襲ったテロは犯人がイタリアで発見されて抵抗の結果射殺されましたが、他宗を標的とした、いわゆる宗教戦争ほど愚かで罪深いものはありません。その要素があるから亭主は宗教、特に教団の布教は人類に対する究極の罪だと確信するのです。信心と宗教に帰依するのとはまったく違います。己の内にある信心は人を高めますが、その思いや考えをひとたび他に及ぼそうとしたときに害に変わります。宗教に帰依するのは悪魔に魂を売るのと等しい行為です。その「宗教」は普遍性を持ちます。この真理から逃れられる「宗教」は無い!

 

 今は無き小林精機製作所がOEM製造した一本丸レールが折り畳める簡易ベローズのうち、旭光学のために作った「ASAHI BELLOWSCOPE」を仕留めました。1952年から1960年ぐらいまで製造されていたシリーズで、入手する品は1958年の製造だと判断しています。当時のカメラとしては「PENTAX K」とか「PENTAX S2」の時代です。普通なら博物館級だと思うのですが、求める人がいないみたい…

 製造後58年を経過していますが、蛇腹は使えそうです。中古市場に無数にあるM42マウントのレンズならどれでも使えますし、マウントアダプターAなどを併用すればライカLマウントレンズや今や使える場を失った引き伸ばしレンズを使えます。カメラもマウントアダプター併用でほとんどの現役デジタル一眼で使用可能ですから、これからもその製品生命は失われないでしょう。使える骨董…ただし、純正の「マウントアダプターK」を使う場合は間にドーナツ板を挟まないと光漏れとガタが生じますから、注意が必要です。以前あった 「フランジ付きマウントアダプターK」は入手困難となっているのが残念です。今やドーナツ板の自作が必須…

 レンズと時代を揃えて…過去との邂逅…

 

 レールの折り畳める小林精機製作所のOEM製造としては、ミノルタのために作ったものが最も数多く中古市場に出回っています。これは少し一本丸レールが太いタイプで、畳まれた蛇腹を覆う枠があるので携帯時の安全性が高いのですが、案外人気になっていません。やはり滅亡マウント(SR)のせいでしょうね…しかし、ミラーレスならSONYに限らずマウントアダプターが成立しているし、SRレンズ以外にもM42マウントレンズ群やライカLマウントレンズ群のためのマウントアダプターもあるので使えると思うのですが、その事実が知られていないのかな…

 

 

2016/12/23

 昨夜の嵐は収まりましたが、まだ風が強くて、晴れても洗濯物を外に干せません。

 今日は二階の西面と北面の手動シャッター4面を電動に改造する工事が入っています。前に南面上下階4面を施工してもらい、その後一階の西面、北面各1面を施工してもらってその使い勝手の良さに満足していたからです。手動で動かせなくなるのが難点ですが、停電時の避難路として二方向を残しているので、まあ、いいかな…

 この換装用電動シャッターはシステムの心臓部をフランスから輸入しているとのことです。リモコンで操作するのですが、その電池があまり店頭に並んでいないサイズ(CR2430)なのです。ネットでなら入手可能なので、5年程度は楽に持つからそれほど億劫ではない…

 南面の二階の時はベランダがあったので足場は不要でしたが、今回は足場仮設費がかかります。でも、その知ってしまった便利さには代えられない…

 

2016/12/22

 温かな晴れが続いていましたが、今日は夜までには降って来そうです。でも、明日はまた晴れに向かうらしい…

 

 折り畳める一本丸レール時代の簡易ベローズ装置が人気にならないのが不可解です。確かに扱いに少し気を遣うのですが、携帯に便利なそれらに脚光が当たらないのは、残っている品数が少なすぎて知られていないのが原因なのか…

 小林精機製作所がOEM製造した折り畳める一本丸レールは、旭光学工業用としては「ASAHI BELLOWSCOPE」があります。汎用性の高い「M42マウント」としては「PENTAX」の時代から「PEMNTAX S2」の時代まで作られたものがあり、これらはすべて製造後50年を過ぎていますから蛇腹の健全度に心配はありますが、あまり使われなかったものは良好なものもあるので、もう少し人気になってもいいと思っています。沢山あるM42マウント旧レンズ以外にも、今は使い道が失われた引き伸ばしレンズを取り付けて無限遠(焦点距離105mm以上)から便利に使える(マウントアダプター必要)のですから、多様な撮影のためには、一つは持っておくとよい品でしょう。

 

 巨大漁場に「PENTAX AUTOBELLOWS」初代「中期型」の元箱付きセットが出ています。「前期型 C」との分かりやすい判別点がマウントキャップで隠れているので一見しては判別が難しいかもしれませんが、亭主の目は欺けない…

 ちなみに、「前期型 C」と「中期型」との顕著な違いは2点あります。一つはレンズマウント金具の取り付け方、もう一つは三脚座駆動ダイヤルの軸長です。他は同じだと思います。

 前期型の特徴であるレンズマウントの取り付け方は、マウント面にある4本の小ビスで取り付けていることで、中期型は台座上・横の芋ビスで押え付けて取り付けているのとの違いです。このことでレンズ取り付け位置を微調整可能となっています。

 三脚座駆動ダイヤルの軸は中期型が長くなっています。このことにより、操作性でより良くなっているかもしれません。

 

2016/12/21

 今朝も冷え込みが緩んでいます。冬至の柚湯はどうする…南京は…冬瓜は…

 

 昨日巨大漁場に現れた「8枚玉タクマー」2匹は相場の倍の即決値付けですが、この品はどちらも、少し前にこの漁場で業者的な漁師に釣り上げられたものです。フードやキャップなど時代を合わせたそれらしい付属品を加えられての登場ですが、如何にせん値付けが高すぎます。でも、店で買うならこれが相場なのかも…

 

2016/12/20

 今朝は冷え込みが少し緩んでいる感じです。師走も中旬が終わります。いよいよラストスパート…

 

2016/12/19

 今日は今年最後の通院です(そのはす゜…)。薬局も最後です。今年も医療費が山ほどかかりました。病弱の極み…

 来年は5日から早速CT検査です。はあ…

 

 雌山亭には壁掛けの電波時計が幾つかあるのですが、そのうちの二つが相前後して電池切れで止まりました。電池を入れ替えて再起動させるのですが、その操作方法について、この二つが違っているのです。先に止まったのが「SEIKO」で、後が「CITIZEN」なのですが、前者は操作方法が書いてないので時間が合うまで大変でした。しかし、後者は懇切丁寧に、しかも簡潔に書いてあるので迷うことなくすぐに時間が合いました。前者の秒針はだらだらと回り、後者は一秒を刻むステップ運針です。この違いは何なのかな…

 

2016/12/18

 冬晴れの朝です。従って寒い…

 

 読者の方から「T期型 A」についての情報を画像で頂きました。「765204」という個体で、絞り環の半段クリックが「1.4」と「2」の間にもあるとのことです。これまで「765***」帯は「7651**」、「7652**」、「7653**」、「7654**」、「7658**」、「7659**」を画像等で視認しているのですが、亭主の所有する「765957」が「T期型 B」であることは分かっていたものの、その境がどの番号帯なのかが謎となっています。画像により「7652**」には「T期型 A」があるということが分かりましたので一歩前進です。今のところ、番号の飛ぶ「7658**」からが「T期型 B」ではないかというのが亭主の直観的仮説です。さて、どうなることやら…

 読者の方のお話では、リサイクルショップのジャンクカゴから0.5Kにて救出したとのことです。よだれの出そうな話です。このように慧眼の士に救われる銘玉はどれくらいあるのだろうか…

 

 自動絞りの戻りが悪い新来の「8枚玉タクマー」を「軽く」整備しました。内部鏡胴を抜いて絞りリンク部に注油し、マウント後部に突き出ているリンクピンが若干曲がっていたのを修正すると軽快な動きに戻りました。これが歪んでいる例は案外多いものです。

 ピント環を抜いてのヘリコイドの整備までは手を付けていません。それでも被写界深度リングの3本の芋ビスを緩めることで窓部を回せるので、距離指標部の汚れは全周を清掃できます。この軽整備なら無限遠調整をしなくても良いので手軽です。ピント環を抜くと組立時に小ビスを取り付けるのがなかなか億劫なので気合が必要です。外が暗い時にはやる気になれない…

 

2016/12/17

 寒い朝ですがよく晴れています。日中は暖かくなるのかな…

 昨日の外出の帰り、昼時を過ぎようとしていたので、同行の山の神の誘いで鴨居のラーメン屋に寄りました。前に一度入ったことのある店ですが、その味を忘れていて従ったのです。横浜家系を標榜する店ですが、一口食べて記憶が蘇りました。二度と来ないと決めていた味だったのです。

 そもそも亭主は豚骨が嫌いです。太麺が嫌いです。こんなのはラーメンじゃないと確信しているからです。その二重苦が揃っているのです。しかも極太麺…山の神の宣託でチャーシュー麺にしたのですが、量ばかりが多いこのチャーシューが酷い…海苔はスープに溶けないのをということでそれを選んでいるのかもしれませんが、7番摘み位の硬い安物です。口解けの悪いこんなものなら入れない方がまし…

 麺の茹で方に三種類のオーダーが可能で、味付けも三種類なのですが、勝手が分からずどれも普通を選択しました。すぐ後で硬めを選んだ人から出てきたので少し待たされました。普通のはずの麺は硬く、これの硬めを選ぶ人の気が知れません。極細麺なら硬いのもありだとは思いますが、極太麺に硬茹ではまったくありえない…

 白濁した汁の味は雑味が感じられて、しかも後味が悪く、色々なものを入れすぎていると感じました。なんでも過ぎたるは及ばざるが如し…呆け老人は物忘れが激しく、こんな衝撃的に不味いものでも少し経つと忘れてしまうのだと、うすら寒い気持ちになりました。ショボン…改めて、支那ソバがいい…

 

 「8枚玉タクマー」が手元に来ました。確かに希少な「T期型 C」で案外程度は良好です。自動絞りの戻りが悪いのは絞りリンク内の潤滑不良でしょう。半世紀以上経っているのでしょうから油が固着していて当然…絞りは現役カメラでは手動でしか使えないのですからこのままでも支障はありませんが、分解して清掃注油で快癒すること必定…相場の半値近くで入手ですから、まず以て重畳…

 

2016/12/16

 今朝も冷え込んでいます。寒中並みの寒さで、この寒気団は降れば平野でも雪になるもののよう…

 今日は先の入院に関する診断書を貰いに市大病院に行きます。医療保険のためですが、古い保険なので入院は5日以上ではないと出ませんが、手術に関しては出る対象なのか微妙…

 

 「T期型 C」の「8枚玉タクマー」を網に掛けました。程度はあまり良くなさそうですが、まあ、資料ですから安いのがありがたい…

 大きくは3期に分けられる「8枚玉タクマー」の中では「T期型」が鏡胴意匠的には一番好きです。その中でも「A」と「B」が好きなのですが、これは極めて希少で、ほとんど見かけない…

 

2016/12/15

 師走も半ば、新年の準備にかからねばなりません。今年は悪い年だったかも…

 

2016/12/14

 昨夕からの雨が上がった朝ですが、晴れては来ません。北風が強くて体感気温が低いらしいので外出は自重…

 

 いよいよCP+2017の事前登録が13時から始まります。今年は2月23日から26日までとのことです。行けたらいいな…

 

2016/12/13

 今朝は冷え込みが少し緩んでいます。夕方までには雨になるのでしょう。今日は午前中に庭師を終えねば…

 

 午前中で今年の庭師は完了です。後は積み上げた軽トラ山盛り1台分ほどの切り枝を一般廃棄物処理業者に持って行ってもらうだけ…

 

2016/12/12

 この冬一番に冷え込んだ朝です。今日は採血で通院です。結果は来週…

 庭師も残すところウバメガシとなりました。花芽が多いので、今年は南庭の椿の垣根は手を入れないことにしました。来年は相当に枝透かしをするつもり…

 

2016/12/11

 今朝も夜明け前に起き出しています。零度近くまで冷え込んでいますが、そんなに寒くは感じない…

 今日は「胃にいい日」だそうです。語呂合わせ好きだね…

 

 「8枚玉タクマー」ネタですが、「977920」が「T期型 B」で「977979」が「U期型」という事の意味を考えています。僅か59番しか違わないのに製造時期が離れた両者が存在するのは何故なのか…「7661**」と同じように、「9779**」も社内用とか、見本用的に使われた番号帯なのか、その可能性を濃厚に感じています。

 

 今日は雌山亭で一番大きな樹のクロガネモチを仕上げる予定です。赤い実がいっぱい付いていますが、これはヒヨドリたちの餌になるものです。なるべく残してあげねば…

 

   赤き実よ春待つ鳥の糧となれ   雌山

 

 今年はクロガネモチ以外にも千両、万両、南天と赤い実が豊作です。人様の糧となる八朔もまるでグレープフルーツのように鈴生りですが、その収穫はもう少し押し詰まってからのつもり…

 

2016/12/10

 一時間ごとの目覚めは続いています。寝付けなくなったので夜明け前に起き出しました。冷えてきていますから、今日も晴れかな…

 今日は西庭の柿と木斛を仕上げる予定です。余力があれば北庭の垣根も…

 昨日の強風で落ちた八朔を賞味したところ、前に試食したときより甘みが増しています。酸味が強いのはそのままなので、濃厚な感じ…

 

 ネット上に不思議な「8枚玉タクマー」の画像を見つけてしまいました。「977979」なのですが、これがどう見ても「U期型」なのです。この番号帯では初の発見です。

 この「977***」というのは「T期型 B」と「T期型 C」が混在している番号帯なのですが、それに「U期型」も加わるとなると、ああ、頭が痛い…

 

 段々調子が出てきた庭師業務は南庭と北庭を仕上げました。西庭も梅と木斛と柿と楓は仕上げたので、残るのは大物のクロガネモチとウバメガシ各1本ずつです。はあ…

 

2016/12/9

 冷えていますが慣れてきた朝です。毎晩一時間ごとの尿意に目覚めるのはなかなか大変です。いつまで続くのかな…

 脹脛の鋭い痛みはまだ消えていません。軽い肉離れなのかも…

 

 とは言うものの、年内には何とか形を付けなくてはいけないので、痛みをこらえ、重い腰を再び上げて庭師に復帰しました。半日だけ従事することに決めて…

 まだ隣にプロ庭師が入っているので、そちらから見えない西庭の梅の木を仕上げました。毎年徒長枝が夥しいので鼬ごっこです。脚立を立てるついでに両脇の木も、手の届く範囲は切り落としました。樹を揺らすほど南風が強くなってきたので高所作業は不安で、店仕舞いです。やはり半日で疲労困憊…

 

2016/12/8

 良く晴れていますが、隣家の庭にプロの庭師が入ったのと、昨日の急な働きが祟って脹脛痛が治らないので、今日は自重…病人は気長に…

 

2016/12/7

 少し冷え込んでいる朝です。雲が多いので日中も寒そう…

 

 昨日から重い腰を上げて例年恒例の庭師に取り掛かりました。しかし、ここ1ヶ月半毎日「寝たり転んだり」で過ごしてきたので、疲れ方が半端ではありません。昨日は手慣らしで、脚立で槿の枝落としを済ませましたが、今日は3メートル越えのヤマモモに立て掛けた高い剪定梯子に天辺までよじ登り、身を乗り出して徒長した高枝を伐るので、緊張しながらの酷使で脹脛が痛むこと夥しく、半日作業して本日は終了です。まだ完全には仕上げていないのですが、明日続きが続けられるのか、今のところ疑問符…いつもなら実働三日間で完済するのですが、今年は倍以上かかると推定…

 

2016/12/6

 温かさの残る朝です。冬将軍の南下はすぐとのことなので、明日までには冷えて来るらしい…

 

2016/12/5

 昨夕からの雨は上がり、晴れている朝です。雨が暖かい空気を連れて来たので季節が戻っています。明日朝までは居残るらしい…

 

2016/12/4

 晴れは今日までのようです。明日は崩れて、火曜日からは寒さが続くとのこと…

 昨日の昼はトラフグ・コースを食べに行きました。筒形建物のホテル2階の店です。今朝も生きているので、当たらなかった…

 味が淡白なので唐揚げが一番美味で、鉄チリの後は雑炊で〆…

 

2016/12/3

 今朝もよく晴れています。夕方まで続きそう…

 亭主の「8枚玉タクマー」探求の成果として、画像等で確認できている「T期型」のうち、最も早い番号「765144」と遅い番号「1063053」という個体を所有していることが自慢です。マスプロ製品のことですから、それがどうした、という程度のもので、しかも、より早い、より遅い番号の個体が存在していないということではないので、これからそれが確認されれば失われる価値です。でも、一応製造から半世紀を経ているもののことですから、それまでは悦に入ることに…

 現在気にかかっている事としては「7661**」という番号帯のことです。最初に使われている「765***」という番号帯に次ぐ早さで、次に現れる番号帯が「966***」であり、この二つが「T期型」だけに用いられているのに、その間の「7661**」には「U期型」が複数確認されているのです。確認されている「T期型」は旭光学工業が「PENTAX SP」の新発売時に広告写真として使った個体「766135」だけであり、亭主が所持している「766156」が熊本の廃業したカメラ店から出たものということですから、何か特別な番号帯であることをにおわせます。最近「ebay」に出品が確認された「766141」が「U期型」であることを見ると、この番号帯が見本的なものに使われた特別な存在だった可能性を感じます。

 

2016/12/2

 快晴の朝です。この数日街路樹の欅が盛大に葉を落としています。我が家の前は吹溜りで物凄いことに…

 

2016/12/1

 師走は雨で始まりました。日中には止みそうですが、晴れとはならなそう…

 

2016/11/30

 今日も晴れそうです。昨日言われていたほど放射冷却は強くありません。すっかり寒さに慣れたのかも…

 山の神の教授日なので、今夜は亭主がシェフの番です。久しぶりにカレーにするかな…回々教徒が食べられない美味…

 

2016/11/29

 師走の足音が近づくと、何故か胸騒ぎがします。今年も暮れて行くのだと…

 

   胸につむこと数多なり年の暮れ   雌山

   箸競ひ湯気濛々と薬喰   雌山

 

 

2016/11/28

 雨は上がっていますが、雲の取れない朝です。空が暗いと心も暗い…

 

2016/11/27

 雨の日曜の朝です。もう少し体調が戻るまで庭師は自重…

 昨日今年初めて試し採りした八朔ですが、外皮を剥いたまま食べ残しておいたのを食べたら、少し甘みが乗っています。この八朔というのは収穫後の追熟が生産農家の常識ということのようですが、やはり当たっていそう…

 一般的に、果物は採りたてより少し時間を置いたものの方が美味ということのようで、樹から捥いで食べる何とか狩りだと、まだ不味いのを食べていることになるのね…高いのに…

 

2016/11/26

 今朝も晴れは続いています。ても、夕方までには雲が支配するようになるらしいです。明日は雨も…寒さには少し慣れた…

 

 今が放射線の影響が一番出ているのかもしれません。ここ数日毎晩1時間おきにトイレに通っています。排尿困難で結構きつい…

 

 庭の八朔が鈴生りなので、試しに採って食べてみました。例年は12月半ば過ぎにすることです。まだ皮が固く、剥くのに手古摺りました。リモネンの発散が半端ではありません。味は…昔そうだったように苦くはないものの、甘みが薄い感じです。酸味は一人前…まだ皮に青みがほんの少し感じられるので、もっとオレンジ色にならないと甘みが増さないのかもしれません。それを信じて暫くは隠忍自重…

 

2016/11/25

 晴れましたが物凄く寒い朝です。とても11月の気候ではありません。昨日の積雪も若干残っています。まさに底冷え…

 去年の冬はその前年に懲りて折角用意した雪掻きスコップの出番が無かったのですが、この冬はそれを初下ろしをすることになりそう…

 

 「K-3」のファームアップがありました。出始めた電磁絞りのレンズに対応その他とのことです。これまでのVer.1.21からVer.1.30となります。早速適用しました。ディスコンになって久しい機種にまでファームアップを続ける姿勢は好もしい…

 このファームアップの内容は、「K-3U」が8月にVer.1.10でファームアップしたものとほとんど同一のようです。

 

2016/11/24

 とても寒い朝です。未明からの降り出しが雨なので胸を撫で下ろしています。しかし、気温はまだ下がるらしいので、いつ雪に変わってもおかしくありません。そうならないでほしいですが…

 

 今朝がたのメールで台湾から「U期型」8枚玉タクマーの情報を頂きました。「766141」という6桁シリアル番号の個体が「ebay」に出品されているというものです。画像を見ると確かに「U期型」です。この番号帯の「U期型」は亭主も所有しているもので、「766156」という普通あるはずのない早い番号帯なのです。

 また、「766135」という「T期型 A or B」の個体が旭光学工業の「PENTAX SP」発売時広告写真に使われていることから、この「7661**」という番号帯が、「見本品」などの特別な個体に用いられていたもの、というのが亭主の現時点での「仮説」です。決して「二個一」などではないという感を深めています。有難い情報を頂きました。

 

 7時前にとうとう雪になってしまいました。時季外れの初雪です。庭のまだ紅葉し切っていない満天星にぼたぼたと白く被り、咲き始めたばかりの寒椿の赤にも覆い被さってきました。午後まで降るかもしれないらしくて、困ったもの…

 

2016/11/23

 新嘗祭、勤労感謝の日です。酒林も新たになる季節…

 

   新前と取り違えたり今年米   雌山

 

 夜になって寒くなってきました。明日の朝は雪景色…というのは止めて…

 

2016/11/22

 6時2分、震度2級の揺れで目覚めました。いきなり揺れ始めた感じなので、近くの小さな亀裂でしょう。スーパームーンの影響か…

 昨日夕方から降り出した雨が勢いを増しています。屋根打つ音の激しさ…

 

 前震の弱い揺れは眠っていて感じなかったようで、本震の強い揺れで目覚めたのでしよう。6時30分にテレビを付けると津波避難の告知が連呼されていました。震源は福島沖でM7級でした。中継で小名浜港から出て行く引き波とその後の押し波を見ました。津波警報は正しかった…

 亭主が強い揺れを感じたのは6時2分ですが、発生は5時59分とのことですから、約3分かかって地震波は届いたということになります。これは絶対スーパームーン…

 

2016/11/21

 冷え込みは緩んでいます。日中の気温は上がらないようで、夕方までには雨になりそう…

 今日は朝一で市大病院に受診です。少し遠いのと、電車が混む時間なのが気重…

 

 医大泌尿器科医師によると、貧血はホルモン剤によるものだろうとのことです。また、手術後処方されている利尿薬もそれを助長する効果があるとのことです。飲み始めている鉄剤は効かないかもしれないとのことでした。ホルモン剤はPSAが下がったことで飲用を終了していますから、そのことでこれから貧血は改善されていくのかも…今日の採血でもPSAは更に下がって0.1台になりました。これには放射線も効いているのかも…

 市大泌尿器科医はあと3年は見放さないようです。これから隔月で通わねばならない…

 

2016/11/20

 今日は晴れるようです。少し動くつもり…

 今年の庭木剪定をどうしようかと迷っています。体力が落ちていて、先日の失神も気にかかって、脚立に登っての高所作業を躊躇っています。明日の医大泌尿器科受診で血液検査をするので、その数値で判断するつもり…

 

2016/11/19

 未明から降り出した雨のせいかあまり冷え込まない朝です。近年の天気予報は外れることが稀で、昔のように明日は晴れて欲しいなというわくわく感が薄れました。当たり前のように降って、当たり前のように晴れる…

 赤血球の改善のため鉄剤を飲み始めているのですが、処方箋薬局の薬剤師が言ったように便が黒くなっています。胃や十二指腸の出血による潜血の黒さとは明らかに違うイカ墨のような黒…

 

 新たに入手した8枚玉タクマーの「T期型 C」を「K-1」に取り付けて試写してみましたが、カメラのフォーカスエイドに任せた撮影の場合、絞り開放は相当に甘い描写です。文書の複写など輪郭がくっきりが好ましい場合はF4以上に絞るのが良さそうです。絞り開放の黒が緑色になる色収差は程度が少ないと思います。いずれにしても光学系に瑕疵は無い個体だということです。絞り環やヘリコイドもスムーズで、まあまあの品かも…

 

2016/11/18

 今朝も快晴で冷え込んでいます。寝待月が西空にくっきり…

 今日は市大福浦病院で退院後最初の受診です。CTと放射線科とMRとで、忙しい日程です。この病院のやり方でこのときに入院費用も支払いますが、高額医療費適用ですから大したことはない額です。終わったら蒲田へ行って自動車共済の更新も…

 数日前から血尿と頻尿、排尿困難が戻ってきました。放射線の攻撃が影響しているのでしょう。後遺症の説明の中にある症状です。暫くは仕方がない…

 

 今日診察の放射線科医師の判断では、PSAが平常値になったのはホルモン療法の効果だろうということです。ホルモン注射と飲用は終了しているので、これからまた上がるかもしれないとのことです。そのつもりでいないと…

 CTの画像を見せてくれましたが、前立腺にびっしりと輝点が見えます。これでもかという感じ…MRの最中は、後半眠り込んでしまいました。あの騒音は催眠効果絶大…

 二泊三日の入院治療費用は120万円超ですから、健康保険、それも高額医療費適用でなかったら大変です。約5%の支払いで済むのですから、健康保険制度に感謝…

 

2016/11/17

 冷え込みが戻ってきました。貧血対策に鉄剤を処方してもらったので朝晩飲み始めています。効くのかな…

 ゴミ捨てに出た夜明けの快晴の西空にスーパームーンの居待月が浮いていました。今夜は寝待月…

 

 釣り上げてあった不審な「8枚玉タクマー」が手元に来ました。「T期型 C」です。光学系に大きな瑕疵はなく、絞りも正常、外観もそれなりです。しかし、そのレンズシリアル番号が不審なのです。これまで一度も発見されていない番号帯なのです。「U期型」であれば発見されていて、これがそれの最初の番号帯であると考えていた時期もありました。それは今はその前の「103****」が最初であるということが分かっています。「1063053」という「T期型 C」は初めての発掘です。

 一見したところ「二個一」の様子は見えません。問題なく「T期型 C」だと思います。この番号帯が最後の「T期型 C」ということになりそうです。今のところは…

 

 今日「K-1」のファームアップがありました。「Ver.1.4」です。天体観測に利する機能の追加・補強のようです。早速設定完了…

 

2016/11/16

 今日は泌尿器科受診です。先週採血した結果と、ホルモンの太い皮下注射を下腹部にするのと、ホルモン剤の処方…

 今年の秋は折角の月が見えない気候です。次が見えない、なんてね…

 

   あの辺にあるはずと指す月見かな   雌山

 

 受診での採血の結果はPSAが小数点台になっていました。小線源療法が効いたのか、ホルモン療法が効いたのか、平常値です。よってホルモン注射と投薬は終了となりました。主治医はもう見放したいらしくて、近所の街医者を紹介されることになりました。拠点病院に対する締め付けがきつくなっているのかも…

 

2016/11/15

 昨日夕方からの雨は未明に上がりました。日中は10月の気温に戻るらしいのですが、夜は今朝より寒くなるのだとか…

 今日は一応「七五三」の日です。旧暦だとあと1ヶ月後ですが…今はその旧暦なら「神無月」で出雲の方へ神たちはご出張中ですから、そこいらの神社へのお宮参りは無駄どすえ…

 

   生きて来た証ぞ孫の千歳飴   雌山

   指折りてやはりそうだと七五三   雌山

 

 ちと高くなりましたが不審な8枚玉タクマーを仕留めました。「分類」における区切りの存在になりそうなものは、少し無理をしても確保したいものです。手元に来るまでその素性は明らかではありません。もしかすると二個一かもしれないし、飾銘板を外してみるまでは何とも言えない…

 

2016/11/14

 昨夜から少し寒さが緩んでいます。曇りなので日中は昨日ほど暖かくならないらしい…

 今夜は超スーパームーンです。月が近づき、しかも太陽と一直線になるこの時期は潮汐の影響か、大きな地震が発生しているとのことです。今回も昨夜ニュージーランドで大きめの地震が起きています。前にニュージーランドで地震のすぐ後で日本でも大きな地震が起きました。この数日は要警戒に越したことなし…

 

2016/11/13

 小用で目覚めると眠れない日が続きます。今朝も4時前です。また昨日より少し寒さが緩んでいるので、暖房無しにPCの前に座っていられます。PCを立ち上げるとインターネット接続が出来ません。最近頻発しているのですが、ケーブルテレビのモデムを、電源を落としてリセットすると回復しています。でも頻度が多すぎるので交換を要求しようと思ふ…

 先週から始めた「雌山歳時記」が回顧録のような状況に向かっています。大脳皮質に埋もれている古い記憶は結構取り出せるのに、海馬に入る新しい記憶はどうも最近怪しい…

 その大脳皮質の記憶も虫食い状に取り出せないものがあって、もどかしい思いをしています。外側の記憶はあるのに核心が出て来ないのです。あちこちに梗塞などがあるのかも…

 

2016/11/12

 昨日は一日中真冬の寒さでした。今朝は少し寒さが緩んでいるような気がしています。まだ夜明け前なのでもう少し下がるのでしょうが…

 

 8枚玉タクマーなどの中古レンズを入手しても、その来歴が分かることは極めて稀です。それも販売されてから半世紀を過ぎているとあってはそれの新品時の購入者が此岸の者ではない場合が多く、新品購入時の状況が分かることは絶望的です。そのため、それを知らねば分らぬこともあり、謎が謎のままに推移するもどかしさ…

 

2016/11/11

 冷たい雨が強く屋根を打つ朝です。季節はひと月先に進んでいる…

 

   鶏鳴の待たるる闇や冬の雨   雌山

 

 「8枚玉タクマー」についてですが、数多くあるその謎に新たな大きい謎が加わりました。「U期型」しか発見されていなかった「106****」帯に「T期型 C」である「10630**」が存在しているのです。これをどのように考えるべきか、亭主のこれまでの仮説の基本が崩れ去るかもしれない由々しき事態です。ふうむ…

 これまでは「T期型 C」は「PENTAX SP」のセットレンズではない単体販売されたもので、「1033***」帯までしか作られていないと推定してきました。それまでしか発見されなかったからです。しかし、この「10630**」が発見されたことで、その後も作られていたことになります。「PENTAX SP」のセットレンズとしての「U期型」と並行して製造が続いていたという状態なのだと認めるしかないのかも…

 

2016/11/10

 冬が来て、世界にも冬が来ました。USAの国民は第一次世界大戦後の独逸国民と同じ選択をしました。これからの世界は混迷の歩みを始めるのでしょう。

 直観的にドナルドとアドルフは同等と感じます。環境と手法は多少異なると雖も、その偏見独善思想と狂気的煽動において極めて類似性を感じます。白人至上主義はゲルマン民族優越思想と相通ずるし、レームダックとしたラテン移民はユダヤ民族とダブります。能天気なUSA国民は己を失ったと判断できます。いや、その本性を剝き出しにしたのかもしれません。これからの四年が地獄の始まりとならねばよいのですが…

 

 昨日の血液検査結果を見ると、赤血球とヘモグロビンの値が平常値を下回っています。やはり先日の突然の失神は貧血と低血圧の合わせ技だったのではないかと思えてきました。貧血の主要な原因は先月下旬に受けた手術による血尿なのでしょう。次第に軽減したものの、一週間ほど続きましたから…

 また、埋め込んだ71個の放射線源が体内組織を侵しているのかもしれません。この二か月は要注意です。赤血球の値が低めなのは三年前の胃の切除手術以来恒常的傾向です。鉄分の補給が必要なのだと認識…

 昨日の胃内視鏡検査の外科施術医は、この血液検査結果を見ても内科医に見てもらいなさいと言うだけで、その診断を言いません。これは今の大病院の診療の限界と弊害を示していると感じました。狭い己の分野のみに特化して思考し、他の分野についての関心が薄い、喩えるなら木を見て森を見ずということなのだろうと感じます。森が俯瞰できる総合診療医の醸成が望まれます。

 

2016/11/9

 凩一号が吹きました。今週末までは寒いらしい…

 今日は胃の内視鏡検診でした。何回やっても管が喉を通るときの不快は慣れません。目視では一応カニは見つからなかったので、次回は一年後の11月8日に予約が入りました。しかし、前にも上昇してその後低下していたマーカーが上昇しています。上がったり下がったりまた上がったりの原因はさて…

 

2016/11/8

 昨日が立冬だったので、もう冬の寒さと言ってよくなりましたが、今年の冬が早いのか一時的な気象変動なのか、まだ分からない…

 ようやく体調が戻ったようです。血圧も少し高めに戻りました。変動の大きいのが気になってはいますが…

 

2016/11/7

 今朝は雲が多い空です。依然として低温傾向…

 

 昨日は来年3月に予定している子供の結婚式会場の下見会に参加したのですが、モーニング貸衣装の寸法合わせやチャペルでの式と披露宴の模擬イベントなどを一通り見物して、最後に会場ホテルの特製菓子を試食しているときに急に意識を失って倒れました。こんな経験は初めてのことで、周りの人々はびっくりしたようです。ここのところ血圧が大きく高下しているのは分かっていたのですが、高い時が160ほどになるので血圧の薬を処方されて飲み始めていたのです。その影響とは断定できないのですが、貧血状態だったのだと思います。先月末に受けた手術のときの全身麻酔などの影響があるのかもしれません。倒れて意識が無かったのは数十秒だったらしいのですが、その間、結構たくさんの夢を見た感じです。

 その会場ホテルの職員のホスピタリティを受けて式の時は親族控室となる空き部屋の長椅子に横になっているうちに呼んでくれた救急隊が到着して、血圧や体温脈拍など一通りの手当を受けるうちに気分が回復したので帰宅できました。事前に特に不快な気分とかではなかったので、急に来た失神に自分でも驚いています。このことは健康に対する自信に大きく影響します。前兆が無かったのが一番不安…

 

   春待つ子見送る吾は冬隣り

   目覚めしてまだ生きている今朝の冬

 

2016/11/5

 低温傾向は続いています。暖房するか迷う朝…

 

 雌山亭別棟に「雌山歳時記」を設けました。俳句旧作にまつわる随想です。回顧集のようなもので、随時拡充中…

 

2016/11/4

 今朝も冷え込みました。移動性高気圧が真上に来たので日中は穏やかに暖かく晴れそう…

 

 Takumar一族のレンズシリアル番号の附番の法則について興味があるのですが、1959年誕生の「Auto-Takumar 1:2.3/35」という黎明期の広角レンズ、「704***」というレンズシリアル番号のものを画像確認しました。この番号帯の前後の他のレンズは全自動絞り化されていたのに、これは半自動のままです。1963年にまったく別のレンズ構成である「Super-Takumar 1:2/35」が発売されるまで作り続けられていたものと思われます。

 この古典的構成レトロフォーカスのレンズ、1955年に最初の一眼レフ用レトロフォーカス広角レンズとして発売された「アンジェニュー1:2.5 f=35mm」とレンズ構成が酷似しています。後継が作られなかったことと合わせて、パクった疑い濃厚…

 

2016/11/3

 文化の日、ようやく晴れました。寒いことも寒くて、もう秋ではない…

 目の前の西庭にある巨木クロガネモチの実が色濃くなっています。あと半月もすると真っ赤になりそう…

 

2016/11/2

 この秋は好天がほとんどありません。今朝もどんよりです。季節が1か月先に進んでいる…

 

 数ある8枚玉タクマーの謎の一つに、最初に出現する7桁レンズシリアル番号帯である「103****」に「T期型 C」と「U期型」が混在していることがあります。発見数が少ないのでその実態があまり明らかではないのですが、どうも「10325**」帯は「T期型 C」に割り当てられたのではないかと思えてきました。さらに今少し事例の蓄積が必要かも…

 今巨大漁場に出ている「10325**」は「T期型 C」で、それに組み合わされている「SP」は「236****」ですから初期のものではなく、両者はセットとしては時代が合いません。他の機種のために入手したレンズが先にあって、後に新たに出た「SP」を買換えか買増しで本体だけ購入したのだろうと思われます。やはり「T期型 C」が単品販売されていた時代があったことの証拠になるのかも…

 

   増えたるは白髪繰言冬隣

   丹沢の擦り寄り居たり冬隣

 

2016/11/1

 未明から降り出した雨は冷たく、冬の迫っているのを実感します。さて今日から霜月、新暦だとその月名の感じはありませんが、今年の立冬は11月7日です。旧暦でいうなら神無月10月8日です。その立冬の前日だけに使える「季語」として「冬隣」があります。亭主はこの短い時間しか使えない季語というものがことのほか好きなのですが、さて、今年はどんな句が詠めることか…

 

   夢を見ている夢を見て冬隣   雌山

 

 旧作のこの句を越える句が作りたいものと願っていますが、未だそれは果たせず…

 ほかに時間限定の季語としては、「立冬」がらみとしては「今朝の冬」があります。これは「立冬」の日の夜明けから午前中の前半ぐらいまで限定というものですから窮屈至極で、まだ作れていないかも…

 

   羽伸ばす心地もしたり神の留守   雌山

 

 今月は来週9日に胃内視鏡検査です。定例のもので、これが済むと手術後満三年に…

 

   胃カメラは釣魚の心地秋の風   雌山

 

 16日は泌尿器科外来で下腹部皮下にブスリと刺すホルモン注射の予定で、18日が市大病院にて放射線科の手術後診察とCT及びMR検査、21日が市大病院泌尿器科の手術後診察と血液検査という具合で、忙しいこと夥し…

 

 亭主は醤油にうるさいと自認しています。特段多くの種類を賞味したというわけではありませんが、好みは確立しています。今のマイブームはヒゲタの「本膳」です。この銚子醤油が最高だと位置付けています。同じ銚子醤油でもヤマサはあまり好みません。関東醤油の最大手野田醤油のキッコーマンは、ヒゲタがなければ仕方なく使うという程度の位置付けです。関西系は好みません。湯浅や龍野は亭主の中ではランクが下…

 薄口醬油はその価値を認めません。ただひがらいだけで香や旨味が少なく、キッコーマンなどは変な雑味を感じます。

 コシヒカリなど良いコメの炊き立てご飯を茶碗に盛り、「本膳」をたらしかけ回したのを上質な焼海苔片で掴み取って食するのが最高です。これはヤバい…

 

2016/10/31

 晦日の朝は冷え込んでいます。今日は晴れそう…

 太い針をぶすぶすと刺された痕はまだ相当に痛みが残っています。座るときは慎重に…

 今年も庭木は徒長が激しいので、日当たりの確保のために今月中には切らねばなりません。体力の衰えが顕著なので、どれくらいかかることか…

 この時期、大きな蜘蛛が蟠踞する網が樹木の間に張り巡らされていて恐ろしいほどです。まさに蜘蛛屋敷…

 

 庭の片隅にプランター植えのナスがあるのですが、夏の間中バッタの餌場となっていて葉が食われ、ほとんど実がならなかったのですが、秋の深まりとともに花芽がいっぱい付いて、それがみんな実となりました。収穫して賞味するのですが、油で焼くのはともかくとして、生を刻んで塩もみするのはアクが強くて少しあれです。「秋ナスは嫁に食わすな」の俚諺に頷くしかありません。この俚諺、舅女の嫁いびりと受け取られていることが多いようですが、それは逆で、嫁の身体を気遣うやさしさの顕れです。もっとも、アクとはポリフェノール類だと思われますから、少量なら薬かも…

 

2016/10/30

 晴れ間の出ない鬱陶しい日が続きます。大陸から流れて来る高気圧が北に偏っているせいで北東気流が入り、雲が取れないのです。気温も低めで、すっかり冬の身支度…

 今朝は数か月ぶりに7時過ぎに目覚めました。夜中の小用も1回で8時間睡眠は久しぶり…昨日20時間半起きていた反動かな…

 

 俳句の旧作を取り上げる部屋を設けました。これからぼちぼち拡張を続けられたらこれも幸い…

 

 山の神が竹箒をレールに立て掛けていたために閉めた時にスラットがずれてしまって異音の出ていた電動シャッターですが、メーカーに依頼した修理が済んで快調に復帰…

 これは元々は手動シャッターであったものを、シャフトに仕込むだけで電動化が出来るとのことで居間など幾つかの窓を行っていたものです。しかし、リモコン操作できるこれの便利さは特筆ものですが、手動での開閉が不可能になるのが難点で、全窓に施工すると閉めてあるとき停電時の避難路確保が出来ません。でも、二階の2か所を残して全部をこれに替えるつもりと山の神は息巻いています。ご随意に…

 今年は全滅だろうと思っていた庭の次郎柿ですが、葉が少し落ちて実が付いているのが見えました。早速すべて収穫して、その数〆て4個です。初生りの賞味は、甘い…

 曇り空の一日で寒さが募って暖房が欲しいほどです。庭の八朔の実は色を増して、枝が大きく撓んで樹形が変形しています。今年は大豊作…

 

2016/10/29

 退院後、いや入院中も午前3時には目覚めてしまいます。それからは眠りに就けず、起きてあれこれと物思うなり…

 昨夜から一段と冷え込みが強くなり、冬の衣服や夜具が欲しくなりました。今も冬の常着でパソコンに向かうなり…

 目覚め眠れぬままに俳句に意識が向かいました。拙き旧作など辿ってその吟味推敲を試みるも良きかなどと夢想…

 

2016/10/28

 今年は晩秋の訪れが遅かったのですが、ようやくそれらしい気候になってきました。移動性の低気圧と高気圧が交互に現れ、天気は日替わりに…

 手術から丸二日経って、ようやく座ってもあまり痛まなくなりました。会陰部の狭い範囲に数十ヶ所も針を刺しているのですから痛くて当然でしょう。食欲も大方戻り、今朝は血圧も130台にまで上昇しています。低血圧はやはり全身麻酔の副作用だったようです。普段酒を飲んでいる人はこの副作用が酷いらしいので覚悟が必要…

 

 新規入手の「MIRANDA Focabell Auto-S」の構造を検証しているのですが、自動絞り連動機構は優れものだと思います。ロックのからくりもプラスチック部品を溝に押し付けるもので、簡易にして確実なものです。三脚座を利用しないことを前提とする簡易型ベローズの構造としては完成度が高いと思います。こんな優良品を使うことが出来る現役カメラが存在していないというのは、何という不条理…

 

2016/10/27

 二泊三日の入院から生還しました。放射性物質を埋め込むので個室入院でした。トイレや洗面台付の個室入院は快適でしたが、全身麻酔からの覚めかけは以前2回の時とは違って不快でした。午前の手術後に夕食が出ましたが、一口も食べられず…

 71個埋め込んだ放射性物質は2か月が半減期で、6か月経てばまったく放射線を出さなくなるとのことです。それまでの間は「アトムタクマー」とお仲間…

 手術前150台だった血圧が、帰宅後測ると90台です。どうなっているのか…

 

 入院中に「MIRANDA Focabell Auto-S」が届いていました。その構造を見ると、やはり一本丸レールが二重構造になっていて、内部のパイプが自動絞り連動を担っていました。レンズはともかく、使えるカメラが存在しませんから、産業遺産となることに決定…

 

2016/10/24

 少し寒くなった今朝は晴れました。今日は朝一番で消化器内科と糖尿病内科の受診です。先週の採決の結果は特段の変化なしで、引き続き薬を出してもらうだけのような通院…

 

2016/10/23

 曇り空が続きます。降らないだけましですが、日の目も見たい…

 

 ミランダカメラの「FOCABELL AUTO-S」を釣り上げました。自動絞り連動機構内蔵ですが、使えるカメラの存在しない今ではまったく使うことのない機構です。ベローズ装置の歴史遺産としての価値のみ…

 自動絞り連動機構を内蔵した「AUTO BELLOWS」はCanonやMinoltaなどがありましたが、それらは現役のデジタル一眼カメラでは肝心の「AUTO」が連動しない存在でしかありません。その点、「ダブルレリーズ」を用いて「AUTO」を実現する方法の機種は、現在でも「AUTO」を享受することが可能です。この「ダブルレリーズ」を利用する方式の魁は旭光学工業の「AUTO BELLOWS」だと思いますが、結局他社も後年この方法に追従することになりました。

 現役デジタル一眼カメラは「ダブルレリーズ」をねじ込んで使えるシャッターボタンを有しているものは無いと思われます。これらはリモートレリーズスイッチ端子に接続して使う必要がありますから、「ダブルレリーズ」の機械的な作動を電気的な信号に変換する装置を間に挟む必要があります。「AUTO BELLOWS」の使用者は、この変換装置を入手することで「AUTO」の快適さを享受することが出来るのです。努々その努力を惜しんではなりません。それをしないのは文化に対する冒涜なり…

 

2016/10/22

 低い雲が垂れ込めている朝です。雨にはならない予報ですが、鬱陶しい空…

 

 小林精機製作所がOEMや自社ブランドで作っていたのが「BELLOWSCOPE」ですが、同時代、オリオン精機産業、後のミランダカメラは「FOCABELL」というブランドでベローズ装置を作っていました。これに用いられた汎用マウントが後に国産最初のペンタプリズム付き一眼レフカメラ「ミランダT」にも用いられたとのことです。そんな時代の品を揃えてみたくなりました。

 「FOCABELL」ブランドのベローズ装置の中には自動絞りの連動機能を内蔵しているもの(AUTO-S)もあったようです。その構造を知るためにも入手したいもの…

 「FOCABELL」の画像を見ると、これは多くのカメラメーカーが販売していた二本丸レールのものと構造やダイヤルとかクランプハンドルなどの使用部品がそっくりです。これらのOEM製造元がミランダカメラまたはその協力工場である可能性が高そう…

 「FOCABELL S」という機種は、1本角レールが根元で折り畳める構造です。やはり「BELLOWSCOP」と張り合っていたのかも…

 

2016/10/21

 真鶴の磯料理に行きました。足のおぼつかない連中を伴ってですから、あらかじめ椅子席を予約しました。

 年金の出た翌週の金曜日というのに道はどこもガラガラで、真鶴の店もガラガラでした。6品ほどの地魚の刺身は「アカゼ」というムロアジの仲間が一番美味でした。これまで「ムロアジ」は不味い魚の代名詞と信じ込んでいましたが、中にはうまいものも含まれていることを知りました。これは漁師とか地元料理屋が取り除けてしまって市場には出回らない希少魚らしい…

 ガラガラの箱根を走って御殿場から東名で帰りました。厚木から海老名の常態渋滞も無く、東京料金所もすんなりと通過しましたが、首都高に入ると連続渋滞で、池尻で降りて山手通りも数珠繋ぎの渋滞でした。結局、みんな東京で働いているので郊外観光地はガラすきだったという顛末…

 

2016/10/20

 昨日の温かさが残っている快晴の朝です。午後には北風に替わって寒くなるらしい…

 冬を彩る赤い実たちが色づき始めています。千両、万両、南天、クロガネモチ、ピラカンサ、いずれも小鳥たちの冬越しの糧となる運命…

 

   千両の上になれども劣りけり   雌山

   万両の下にあれども勝りけり   雌山

   赤き実よ春待つ鳥の糧となれ   雌山

   いや重けと千両万両に雪積もる   雌山   貞門を気取り、万葉集4516番の因幡守大伴宿祢家持詠める歌に寄せて…

   ひたぶるに恋ふる日ありき吾亦紅   雌山

   夕闇の漂ひ来たり今宵秋   雌山   これも貞門気取りで、万葉集794番の筑前守山上憶良詠める歌の序に寄せて…

 

 振り返ってみれば、結構良い句を作ってきたものだと自画自賛…

 

   空高し甚句川面を流れつつ   雌山   甚句とは唄と三味による「津軽甚句」で、鶴見川鴨居河原でしきりに練習する弟子と師匠らしき姿を詠めり…

 

2016/10/19

 気温が高い朝です。三暑四冷の秋足踏み…

 

2016/10/18

 雨は昨日日中だけで、今朝は晴れてきました。少し気温が上がるかも…

 

 カメラ関係の中古機材を入手するときに使用説明書が付いていることは稀ですが、これがあるとその品の作られた時代のことが分かることがあります。その印刷年月が刷り込まれていることが多いので、それがあると助かります。

 旭光学工業の使用説明書は機器の変更に対応していないことが多く、特に画像やイラストは古いものを使い回していることが多いので注意が必要です。でも、詳細に見ていると色々なことが分かってきて楽しい…

 

 21日金曜には山の神の兄姉たち4人を連れてドライブに出かけます。足の弱った連中ばかりですから、歩かなくてはならない場所へは行けません。もっぱら車中からの見物です。海無し県で生まれた亭主と違って海辺育ちの両親を持つ魚好きの連中ばかりですから、昼食は真鶴の磯料理にでも行くかな…

 

2016/10/17

 いよいよ秋は本格的です。木々も葉色を染め始めるようで…

 今日は採血検査のための通院です。これが今の仕事…

 

2016/10/16

 冷え込む朝が続きます。少し雲が広がり出しているので、午後には曇りそう…

 

 半年ほど前から右手の薬指の第二関節が深く曲がらず、真っすぐに伸びなくなりました。それは3ヶ月ほどで中指にも伝染して、今はこの二本の指を深く曲げ伸ばしするのに支障があります。最初は変形性リウマチを疑ったのですが、かかりつけの糖尿病リウマチ科の医師はそれではないと診断しました。気になるなら整形外科の受診を勧められました。そこでネットで調べたところ、第一関節がその症状となるのが「へバーデン結節」と言い、亭主のように第二関節がそうなるのは「ブシャール結節」と言うようです。いずれも中年以降に発症例の多い「変形性関節症」とのことです。一過性ではないので死ぬまで付き合うしかないのでしょう。老化の一歩…

 これは普通の生活上はほとんど支障となっていないのですが、顔を洗うときとか、指先で何かを押すとかの場合に違和感を感じます。物を掴んで地面に強く投げつけたりすると激しく痛むことがあります。関節が動かない範囲に動こうとするからでしょう。手術で関節に出来た棘を取ることで治療は可能なのでしょうが、費用対効果を考えるとまだそのレベルではない…

 

 窓外のクロガネモチの実が太って色づき始めています。今年も徒長枝を気ままに伸ばしているので剪定が厄介かも…

 食べられる果樹の方は、次郎柿は全滅ですが八朔は鈴なりです。花付きが物凄かったので手の届く範囲は摘果したのですが、高い枝は手付かずです。それでも自然に落果して間引かれ、同じところに5個も6個もという状態ではありません。去年は花が咲いているのも気づかなかったのに40個弱の収穫がありましたが、今年は優に200個を超えています。その分去年より小ぶりで、食べごたえは少ないかも…

 

 昨日手元に来た「PENTAX BELLOWS UNIT」最終形後期型には「使用説明書」が付いていたのですが、それを見ると印刷したのは「7110」となっています。これを「OEM製造」していた「小林精機製作所」は1968年ごろに倒産したはずですから、それより後も販売が続いていたことになります。

 「使用説明書」の記述に「SMCベローズタクマー」というものがありますから、これが1971年に印刷されたので間違いは無さそうです。このときにはまだ「PENTAX BELLOWS UNIT」が製造されていたとすると、倒産後も製造が続いていたのか、他の事業所に製造が移されていたのか、謎が生まれました。

 倒産後の「小林精機製作所」の本社工場設備は、1968年設立の「(株)橘製作所」が引き継いだとのことですから、ここで製造が続いたのかもしれません。これはその後日本光学水戸工場となり、変遷を経て現在も続いているとのことです。

 

2016/10/15

 この秋一番冷え込んだ朝です。高気圧に覆われたことによる放射冷却でしょう。空は…雲もなく高い…

 

 昨日は月末の入院に先立つ「麻酔科」の説明がありました。全身麻酔でやるとのことです。これは2回経験済みですから特に心配していません。酒は飲まないので幻覚や妄想はひどくないはず…

 

 先日釣り上げた「PENTAX BELLOWS UNIT」が届きました。案に相違して最終形後期型でした。「マウントアダプターK」も付いて送料込で「4K」未満なので得した気分…

 

2016/10/14

 居座っていた夏はいよいよ去ったようです。大陸の高気圧に覆われる日が来ました。ようやく天高くの秋が来る…

 

 スイッチ付きのテーブルタップに電子ポットを繋いで使っていたのですが、これがコンセント部分で漏電火災を起こしかけました。口ごとに蛍スイッチが付くため内部に複雑な回路が裸の真鍮板で張り巡らされているのですが、その絶縁が脆弱で、真鍮板同士を何かが短絡して絶縁のプラスチックが発熱溶解したものです。短絡したものが埃なのか、あるいは微小な蟻とかダニのようなものなのかは不明ですが、真鍮板の間隔があまりに狭いと感じます。

 このことで電子ポットの電源コードプラグが少し焦げたので、近所の量販店で同一メーカーの交換部品を買ったのですが、これが規格変更となっていて使えません。電子ポットはコードをひっかけて倒すなどの事故を防ぐために、本体と電源コードとは磁石で吸い付けて固定するコネクターになっているのですが、この部分の端子幅が変更になっているのです。ネット販売の品を見ましたが、旧規格は存在しません。仕方なくメーカーに発注する羽目になりました。1週間以上かかりそうです。案外高価なのも驚き…

 

2016/10/13

 秋の深まりは日の傾きで実感します。南の窓から日ごとに深く入ってきます。これからはそれがありがたい日々…

 

2016/10/12

 寒いぐらいの朝ですが、晴れているので日中はそれなりに気温が上がりそうです。明日からはまた曇りがちになりそう…

 

 レンズシリアル番号の謎を追いかけるレンズ考古学はなかなか面白いと感じています。発掘の積み重ねで分かったり、気づくことが多い…

 

 レンズ考古学の発掘フィールドとしては「巨大漁場」が大いに役に立っているのですが、その放流者の中のあるリサイクル業者が、その出品画像に特定の工作を施しているのが気になります。全体としては「期型」などの特徴を判別し易い角度の良質な画像が多いのですが、「飾銘板」の写る角度を工夫して必ず「レンズシリアル番号」が見えないようにしているのです。理想的ともいえる正面画像は皆無です。その意図は、業者ですから元の所有者を特定されないようにとのことかもしれませんが、亭主の目的には障害となります。気になったものを一々釣り上げるわけにもいかず、どうしたもんじゃろうのう…

 

2016/10/11

 連休が明けて、急に気温の下がった朝です。関東は冷たい北東気流が入るので、今日も曇りがちになりそう…

 

 レンズ考古学は比較が大切と思い始めています。そのものだけを追うのではなく、可能な限り広範な他にも目を向ける必要性を実感…

 「Takumar」一族が一つの一連レンズシリアル番号を、団塊状に番号帯を分けて用いている可能性が極めて大であると気づいたので、その使われ方も調べようと思っています。それでその機種の製造時期がある程度分かってきそうな予感がします。曇りの晴れる日が来るのかも…

 

 他機種発掘の成果として、1963年から始まった「Super-Takuamr 1:2.8/105」が「708***」を使っているので、「765***」というのはその後か同時期ということになります。これまで「765***」は1962年に始まったのではないかと考えていたのが覆りました。少し考えを立て直さねば…

 

2016/10/10

 晴れとは言い難い空模様の朝ですが、昨日予定されていた地域自治体連合会の運動会が雨で順延されて開始されています。すぐ裏の小学校校庭ですから騒がしい…

 

 昨日で巨大漁場を泳いでいた「8枚玉タクマー」がすべて釣り上げられました。その水揚げ相場は外観程度からするとまあまあといったところですが、泳ぐ姿が見えなくなると寂しい…

 巨大漁場に「PENTAX BELLOWS UNIT」が泳いでいたので釣り上げました。お約束で「4K」未満です。送料を入れても「4K」以内です。手元に来るまで確かなことは言えませんが、最終形前期型のようです。このところ、こればっかし…

 「8枚玉タクマー」はすべていなくなったと思っていたら、昨日「V期型」が泳ぎ出していました。程度は…まあまあかも…

 

2016/10/9

 三連休中日の日曜は南風の強い朝です。何か生暖かい…

 

 「smc PENTAX-FA 31mmF1.8 AL Limited」の具合が悪いので新宿へ持って行こうと考えています。AFの不具合です。LVだと動きません。MFもよく動かない…

 送って治してもらうのでもいいのですが、外出のための口実としないと、億劫で寝たり転んだりだけの日々ですから…

 

 「K-1」はファームアップをどんどん行うと発売時に予告していましたが、これからも楽しみなことです。育つカメラもいいものだ…

 

 読者の方からの情報メールについてあれこれと妄想を巡らせているのですが、アサヒカメラ1964年10月号ニューフェイス診断室の記事で「SPに付いた新しい標準レンズはスーパー・タクマー50ミリF1.4で、6群8枚構成のたいへんこった変形ガウス型」と書かれているのが間違っていないと仮定すると、セットレンズには新たに変更した「U期型」を用い、「単体」販売していたのは従前からの「T期型 C」だったということも考えられます。これなら「1031***」というレンズシリアル番号帯に「T期型 C」と「U期型」とが混在する説明になります。

 「1032***」と「1033***」に「T期型 C」しか発見されないのは、すぐに混用を止めて「U期型」の方は「1062***」に移行したからということも想像できます。この説明なら今のところ納得…

 この妄想が正しいとすると、「SP」のセットレンズとされた最初の番号帯は「1031***」であるということになりそうです。すぐに「1062***」に移行したので、その数は希少なのかもしれません。

 その後「単体」販売のものも「U期型」に統一したのでしょう。「T期型 C」は部品の在庫を使い尽くすまで続けたということかもしれません。このときに、絞り環の幅が違うということをあえてユーザーに知らせなかった可能性の方が有力です。

 

2016/10/8

 天気はめまぐるしく変わって、今日はまた雨です。この秋は雨の日が多すぎます。太陽光発電の実績は全く上がらない…

 

 「Super-Takumar 1:1.4/50」の所有者の方から画像付きのメールを頂きました。レンズシリアル番号は「1031***」です。画像を見る限りでは「U期型」ですが、この個体は亡くなられたお父上が「SP」と一緒に入手されたはずとのことです。ただ、「SP」以前の機種も所有されておられたとのことで、亭主がこのごろ思うようになった「SP」発売より先行しての「単体」販売を否定するものではなさそうです。解明すべき謎は深まった…

 

 旅行中に「K-1」のファームアップが行われていて、今日設定しました。クロップに「1:1」とLV時の電子シャッターが追加されたのがメインの大アップです。「1:1」は四隅が蹴られるDAレンズたちの使い勝手を向上させます。なかなかいい感じ…

 

 「1:1」のフォーマットはなかなか新鮮ですが、被写体を選ぶと感じました。これまでトリミング以外に使ったことがなかったので、フルフレームで狙うとなると戸惑います。花や植物、静物などには使い易いように感じます。風景は苦手そう…

 これから他のクロップも出て来るのか、また、ファインダーがそれらを表示可能なのか不明ですが、多様なフォーマットの選択肢があるのは大歓迎…

 

2016/10/7

 急に涼しくなった朝です。秋はこれでなくては…

 

 山の神所有地検分の続きですが、都市計画などを探っていると、「長崎外環状線」なる高規格道路の終点がごく近くに出来るということが分かりました。長崎整備局の事業で、九州自動車道から三菱造船香焼工場周辺地帯へのアクセスのためのもののようです。測量の現地説明が去年10月に行われていることから、建設事業は近々に開始されるものと思われます。

 同じく去年9月、その計画道路のルートを変更する手続きが行われたことも分かりました。元々の計画は小学校北部で国道に斜めに入るインターチェンジだったものを、少しルートを南に変更して国道から香焼工場方面に入る交差点に直接入る位置に変更しています。この方が車の流れとしてはスムーズであろうと思われます。

 この道路が完成すると、長崎市街を通らずとも長崎空港や福岡方面に行けることから、車でのアクセスは向上するでしょう。この地域の発展に寄与するのかも…

 山の神所有地は車が入らない階段状の位置指定道路(42条1項5号)と現況不鮮明な「里道」だけが接道なので、道路が出来ても直接の利益とはなりません。市街化地域の端にかかっているのだけが良い点で、市街化調整区域だったら目も当てられない…

 

2016/10/6

 今日も暑くなりそうです。秋はどこへ行った…

 

 山の神にすい臓ガンの疑いがあり、MRIとか超音波検査とかを一昨日地域拠点病院で行ったのですが、その結果を今日聞きに行きました。結果は…すい臓の嚢胞で、まれにガン化することもあるから毎年検査が望ましいとのことです。亭主が持っている肝臓の嚢胞は問題ないらしいのですが、これら内蔵の嚢胞は老化の証みたいなものとのことで、ああ、齢は取りたくない…

 

 相続によって取得した山の神所有地を巡る謎は登記所で公図とか地図の写しをもらわないと解明出来なそうです。登記された面積は分かっていても、所有地の形が不明であり、隣接各筆の所有者を知ることも重要と思えます。石段の下や上には「赤道(里道)」があるのかもしれません。今は竹藪で覆われた山と化していますが、野母崎に向かう国道から数分登れば行ける土地で、照空隊の分駐地名を冠した小学校のすぐ脇ですから、戦前には住宅とか畑とかがあった可能性もあります。入手時の当事者が死滅しているので、その闇は深い…

 

2016/10/5

 晴れていますが、昨日に引き続いて暑くなりそうです。日本海を進む台風に吹き込む湿って暑い南風のせい…

 

 今度の旅の目的の一つとして長崎市郊外にある山の神の所有地を検分したのですが、そこから山に真っすぐに向かう狭い急な石段が不可解です。古びた様子からは戦中以前のものと見て取れるのですが、踏み面や角に摩耗はありません。それを使った時期が少なかったことを推察させます。石段の上ったところからは真竹の竹藪が茂っていて先には進めそうにありません。その左脇にコンクリートの垂直擁壁があって、その上は平坦な荒地のようです。擁壁は古びていて、築造後数十年どころではなさそうです。これも戦中以前の築造を思わせます。

 帰宅後色々と推理を巡らせましたが、軍事施設の痕跡ではないかという考えに至りました。長崎港の入り口南側「香焼島」の近傍ですから、防空施設の可能性を考えました。そこで長崎にあった高射砲連隊のことを調べると、その中に「照空隊」というものがあって、その分隊とか小隊が各地に配置されていることを知りました。そしてその中に山の神所有地のあたりを示す地名があったのです。照空隊とは「探照灯」とか「電探」とかを操作する隊で、それが照らし出した敵機を別の場所にある高射砲陣地から砲撃するという仕組みだったようです。

 古い石段の先が「照空隊」の駐屯地ないしは探照灯か電探の設置場所だったのかは確定できませんが、その可能性は残ります。山の神所有地そのものも、その擁壁の古さや石段との位置からすると駐屯所の跡地そのものだったのかもしれません。謎は続く…

 なお、長崎にあった高射砲連隊の各地陣地や駐屯所は原爆の甚大な被害を受けたそうです。稲佐山などの高所にあった陣地は上空で破裂した原爆の爆風と閃光に曝されたのでしょう。山の神所有地は山を越えた先ですから、直接の影響は無かったのだろうと思われます。

 

2016/10/4

 朝から晴れています。旅行中の衣服の洗濯が大量なので好都合…

 

 旅行中に「BELLOWS UNIT」が届いていました。やはり「前期型」でした。「後期型」との違いはレンズ側マウントがクロームメッキ仕上げであることとカメラ側マウントが真鍮にクロームメッキであることです。「後期型」はこれがアルミ製に変わっているので「マウントアダプターK」併用の場合強度が少し心配ですが、真鍮製ならそれがありません。予備の蛇腹要員以上の程度で満足…

 

 また今年もノーベル賞の話題で喜ばしい限りです。毎度のことで、文学賞は期待しない方がいいかも…

 

2016/10/3

 夕方着の飛行機で長崎から帰ってきました。こっちは雨ですが、長崎は昨日今日と晴れて蒸し暑い日々でした。長崎では「くんち」までは暑いという俚諺があるそうですが、それにたがわぬ暑さ…

 初めての福岡・長崎でしたが、中では大宰府政庁跡地を見られたのが収穫でした。奈良時代の九州全体を束ねる官庁で、その全容が偲ばれるたたずまいです。かの大伴旅人が長官で赴任した場所と思うと感慨頻り…

 大宰府天満宮は国慶節休暇らしき団体に占領されていて、日本語はまったく聞こえてきません。役に立たないのだから付き合うのは止めようと主張し、それを敢然実行した人物を祀っていることを知らぬのか…

 グラバー邸をはじめとした外国人居留地の旧跡が一部の建物を他所から移築集積して「グラバー園」として整備されているのも初めて知りました。長崎港の出入りを見張れる一等地です。ここを外国人居留地とした幕府はやはり馬鹿者揃い…

 長崎の墓は墓石に掘られた文字が金色です。これが何時頃始まった風習なのか、興味の湧くことです。また、ブリキ製らしき家形の墓標を置いた墓もあり、これが沖縄の門中墓の系統なのか、それも興味の一端…

 

2016/9/28

 朝から暑いことです。湿気も強く、日中は真夏日になりそうです。彼岸は過ぎたのになんたること…

 毎週水木は山の神の営業日なので、その日の晩飯作りは遊んでいる亭主の役目です。今日はタマネギをたくさん刻んでバターでよく炒め、牛肉のざく切りを加えて「ハッシュドビーフ」にします。牛肉はアメリカや豪州はいけません。何といっても和牛に限ります。「ワギーュー」とちゃぃます。本物の黒毛和牛A4以上の切り落としがリッチでリーズナブルです。肉の部位は脚以外ならどこでも可ですが、霜降りなら最高です。あとは生野菜のサラダでいいかな…働かざる者食うべからず…

 

2016/9/27

 金木犀が香る朝です。今年は数日早い開花です。例年10月1日が多い…

 横浜市大福浦病院に初めて車で行きました。金曜は通院後直接羽田近くのパーキングまで車で行くので、その予行演習を兼ねたものです。金曜は午後の通院なので、この様子なら待たずに駐められそう…

 

 暫くぶりに箱付きの「BELLOWS UNIT」を釣り上げました。4Kに満たないものなら竿を出す体制にしているので横取りされることがほとんどなのですが、争う漁師無し…

 「BELLOWS UNIT」としては最終型ですが、その前期型のようです。新規には得難い「蛇腹」を確保しておくのが目的なので、何でもいいのだ…

 

   次のよもなほし使わむ真竹伐る   雌山

 

2016/9/26

 昨日は午後からようやく晴れました。今朝も久しぶりに晴れですが、雲が多めです。庭の金木犀に花芽が出ていますので、数日中には香り出すこと必定…

 今週は来月末の入院に備えた通院が重なります。週末には所用で福岡、長崎に旅行などで気ぜわしない…

 

2016/9/25

 今朝もはっきりしない曇り空です。日中は久しぶりに日が出る予報ですが、さて…

 

 1963年〜1964年のTakuamr一族を比較するためにネット上の画像を漁っているのですが、やはり機種ごと、期型ごとに、一つの一連レンズシリアル番号を団塊的に分けて使っているという印象を深めています。また、分配された番号帯を、それを受けた機種、期型のそれぞれが使い切っていないのではないかという印象も深まっています。このことから、Takumarを通じての一連番号は7桁の最終近くにまで行っているのですが、それが全製造数を反映してはいないことになります。

 レンズシリアル番号は飾銘板に刻印されているので、一連の中で機種をまたいだ混在は無いのでしょうが、期型をまたいだ前後時期の混在は発掘例から見れば生じています。新型の方に旧型の番号帯が付いていたり、逆に旧型に新型の番号帯が付いていることもあります。これが後の時代に故意または過誤で行われた「二個一」ではないとすると、その原因が気になります。前者は余った旧型番号飾銘板を使った、後者は飾銘板の在庫が不足した旧型鏡胴に新型飾銘板を使った、という説明なら納得できます。しかし、その番号帯が大きく離れているケースについては、ほかに何らかの事情が存在したことを想像させてしまいます。調べれば調べるほど「謎」は先鋭化…

 「Super-Takumar 1:1.4/50」にしても「Super-Takuamr 1:1.8/55」にしても、それぞれ多くの「期型」が存在するのですが、そのすべてを同一の機種名称で製造販売していました。この「期型」の変更にあたって、特に大変更を加えた際に、市場に対して変更の広告を行ったのかという点が気になっています。販売網に対しては告知を行ったのかどうかですが、販売の現場では製品の混在があっただろうなと想像します。

 亭主は変更の告知を旭光学工業が特には行わなかったのではないかと疑っています。以前「PENTAX ME Super」の分解修理に嵌っていた時期があって、その中でシリアル番号から新旧が推定できる中で、その内部構造が何度も大変更されていることを知っているからです。

 また、亭主のもう一つの蒐集品である「AUTO BELLOWS」について、同一機種の中に多くの期型が存在して、その違いについて使用説明書の画像に反映していない例が見られることにあります。

 旭光学工業という会社の企業風土として、製品の改良は日常的なもので、立ち止まってはいられない、改良点は可能な限りすみやかに製品に反映しよう、というようなことだったのではないかと推察しています。

 このことを踏まえて考えると、一つの製品に関して、一個体を見てその製品全体の評価をしてはいけないということを意味しています。特に旧製品を評価するのはそのことを意識する必要があると思います。同じ名称のものでも、造られた時期が違えば中身は相当に違うこともあるのですから…

 

2016/9/24

 この週末も天気が悪そうです。秋雨前線はいつまで居座るのか…

 

 一眼レフ用の交換レンズTakumarが自動絞りとなったのが1961年のことだというのは、 マウントの制約があったからだと思います。位置決めが正確なスピゴットとかバヨネットマウントの方は、それより数年前に実現しています。

 しかし、「半自動」ということならTakumarは同等時期である1958年に実現していました。固定時の位置決めが不安定なネジマウントでレンズとカメラ本体とを連絡するのは難しいことだったと思います。これを「全自動」とするには、狭いマウント部に絞り作動のためのリンクを組み込み、半自動時代までは絞り環の作動角が絞り羽根開度に応じた不等なものだったのを均等なものへと変換するカム機構をも組み込んでいます。しかも自動と手動を切り替える仕組みまで入れています。この精密巧妙な仕組みは驚くべきもので、分解して一見しても、すぐにはその作動の詳細が呑み込めぬほどです。

 今日絞り羽根の動きが悪い個体がよく見られますが、その原因はこの精密巧妙な絞りリンク部の数多い関節や摺動部の潤滑不良であることが全てであると言えるほどです。鏡胴を分解して絞りリンク部に良質油を注油することで本復することが期待できます。製造から半世紀を経過するものも出ており、その間一度も整備を受けたことがないものも多いのでしょうから、この部分の油切れがあることは当然のことでしょう。Takuamrは分解組立が分かりやすい構造です。その方法を会得するのが快適に使うためには必須のことと心得るべし…

 

2016/9/23

 昨日からの雨が降り続く朝です。少し小降りになりましたが…うんざり…

 

 「Takumar」レンズシリーズ時代は 、全機種の交換レンズを通じた一つの一連番号を使っていたのではないかということに気づいたので、その目で改めて他の機種のレンズについて見直しているのですが、「8枚玉タクマー」や「7枚玉タクマー」と並列的に変化していた普及版標準レンズ「Super-Takumar 1:1.8/55」の変異ごとに現れているレンズシリアル番号帯の進みが「8枚玉タクマー」たちと同じであるということが分かりました。このことで、今では、一つの一連番号を全機種でシェアしていたのは間違いないと確信するに至っています。

 このことを前提として見比べると、「1:1.8/55」はその「U期型」からが「絞り環の回転方向」が今と同じに変わったのですが、その変更時期がレンズシリアル番号帯の「7*****」から「8*****」の間で、このことから「8枚玉タクマー」の開発と同時期に絞り環の回転方向変更が行われたのだということが分かります。1961年「Auto-Takuamr 1:1.8/55」で初めて全自動絞りとするときにそれまでと回転方向を逆にした「重大な誤り」を正す努力がここで行われたということでしょう。普及型と上級型の標準レンズとが、その絞り環の回転方向が逆というのは使い勝手の上で問題であることは明らかだからです。このことで「絞り環の回転方向変更」は1964年7月より前の時期で1962年より後、つまり1963年であることが有力です。

 この標準レンズの絞り環回転方向の変更を当時何らかの方法で公告したのかどうか、カメラ雑誌などで話題となったのかどうかも明らかではありません。小変更ということでスルーしたのかもしれません。この1963年というのは怒涛のように「Super-Takumar」銘の交換レンズ群が上梓されたので、その中に紛れさせたのかもしれません。

 なお、1962年「SV」とともに「Super-Takumar」銘は始まり、その時に広角レンズ2種も全自動で誕生していますが、これらは絞り環回転方向が現在と同じです。結局それが逆だったのは「1:1.8/55」だけだったということのようです。レンズシステムの中で標準レンズだけが逆回転というのは、これはどう考えても不評の元だったでしょう。

 

 「8枚玉タクマー」の「T期型」の中で、被写界深度零指標が「赤線に赤丸」から「赤菱形」に変更されていますが、「Super-Takumar 1:1.8/55」でそれが行われたのは、まだ絞り環が逆回転だった時期です。つまり、1962年から1963年の間ということです。このことから「8枚玉タクマー」はこの時期に製造が開始されたということになりそうです。その「T期型」というのが単なる「β版」だったのか、それとも既存「SV」ユーザー向けにオプションとして販売された上級機種だったのか、その謎はまだ解けません。その発掘数が多い「9*****」番台以降のものは、1963年に絞り環の回転方向を変えた「Super-Takumar 1:1.8/55」と同時期に単体で販売開始されていた可能性の方が高いように思えてきました。1964年10月号「アサヒカメラ」の執筆者はその事実を知らなかっただけ、ということかもしれません。

 

2016/9/22

 彼岸の中日秋分の日ですが、今朝も雨です。ずっと雨ばかりで外を歩いていないのですが、彼岸花は咲いているのだろうか…

 

 レンズシリアル番号附番についての「謎」に憑りつかれているのですが、レンズブランドが「PENTAX」となったときに附番規則を変更しているようです。それまでの「Takuamr」シリーズ時代は 、全機種の交換レンズを通じた一つの一連番号になっていたらしいのですが、Kマウント化後はそれをリセットして、レンズの機種ごとに大きな塊の番号群を割り当てる方法にしているように見えます。

 「Takumar」時代には、製造ロットごとに下請けに「飾銘板」製造を発注し、それに対してその都度レンズシリアル番号帯を割り当てるなどのやり方だったのかもしれません。そう考えないと、レンズ機種ごとの 雑多な番号混在の説明となりません。どの機種に何番から何番までを割り当てたという記録が残っているのか、興味が湧く点です。

 同一機種であっても「期型」が異なる混在は、余った「飾銘板」を他のロットに流用したというようなことだったのかもしれません。 「飾銘板」は機種名が同じなら「期型」が違っても規格が同一ですから、特に問題は生じなかったでしょうし…

 

2016/9/21

 台風は大したことなく通り過ぎて一安心です。 しかし、北の冷たい空気を引っ張り込んで夏の夜具では寒すぎて、厚いものを用意しました。暑さ寒さは彼岸までとはよく言ったものです。北東気流に支配される関東は雲が取れないかもしれません。さて、今日は 少しは太陽が拝めるかな…

 

 「8枚玉タクマー」の読み物を作っているうちに、参考のため昔少し調べた「Auto-Takumar 1:1.8/55」や「Super-Takumar 1:1.8/55」の変異と比べてみたのですが、それらのレンズシリアル番号が少し記録してあり、それを見ると、変異が共通な「8枚玉タクマー」以降のレンズシリアル番号と は連続性があるように感じました。

 もしかすると、「標準レンズ」はすべての機種に共通の連続性を持ったレンズシリアル番号なのではないかと思えてきたのです。もちろんレンズの種類ごとにある程度の団塊状に番号帯を配分したというようなことだったのかもしれません。

 「8枚玉タクマー」と同時期に開発された「Macro-Takumar 1:4/50」のβ版と思われるものに「78****」とか「79****」が用いられていることや、黄文字タクマーとして知られる「Super-Takumar 1:2/55」も「Super-Takumar 1:1.8/55」とが、出土数の差とは比例しない番号帯の使われ方で、それが平行している感じを受けるのです。これら4種類の「標準レンズ」が同じ一 つの連なったレンズシリアル番号を分けて使っていたということなら、それが団塊状に出現するという現象に対する納得の行く答えとなるのですが…

 もしそのように一連の番号を分けて使っていたとすると、製造現場ではその番号の使い方について管理を行う必要があったと思います。レンズの種類が違えば 「飾銘板」が異なり、そのそれぞれにレンズシリアル番号を刻印するのですから、管理が厳密でないと番号を付ける意味が無くなってしまいそうです。

 しかし、「期型」が異なるもので重複を見たことがありますから、その管理が杜撰なときもあったのかも…

 以前調べた「Auto-Takumar 1:1.8/55」や「Super-Takumar 1:1.8/55」については、レンズシリアル番号の出現について記録の蓄積を行っておらず、その一連性や不重複性を検証するまでに至らないのは残念です。後の研究を待つのみ…

 

 亭主はプリセット絞りの「Takumar 1:3.5 f=50mm」を所持しているのですが、これは「M37マウント」です。1953年に発売された「ASHIFLEX TA」以降にセットレンズとされたもので、これのレンズシリアル番号は5桁の「55***」です。旭光学工業においてレンズシリアル番号というのが一連のものであると仮定すると、これが1964年「8枚玉タクマー」の時までの約10年間に7桁にまで到達したというのは、附番が「50001」から始まったと仮定すれば最大の累計は500K個の製造ということですから、十分ありえる製造数だと考えられます。異なる機種に共通のものということで団塊的に配したために番号の使い方に中抜けがありますから、実数はそれより大幅に少ないと考えられ、より現実味が増します。しかし、この一連番号を広角や望遠など他の焦点距離帯のレンズにも共用していたのかどうかは見えていません。これも後の研究を待つのみ…

 

 「8枚玉タクマー」の評価が「ニューフェイス診断室」に掲載された「アサヒカメラ64年10月号(復刊15周年記念特大号)」を改めて見直したのですが、やはりこの時点で新しいレンズとして紹介しています。また、記事の内容から、診断に供されたカメラとレンズはアサヒカメラが購入したものであることが知れます。旭光学工業が提供したものではなく、市中から任意に調達したのでしょう。このことから、それが7月発売時直後の個体であることが明白で、「1063326」というレンズシリアル番号が発売直後のものであることが確認できます。当時の商習慣から「10月号」というのは9月始めには書店に並んでいたはずで、それに間に合うようにテストし記事にするためには8月初旬以前に購入していることが必要だったと考えられるからです。

 また、同誌冒頭ページに載った旭光学工業の広告には、「SP」のセットレンズとして「Super-Takumar 1:1.4/50」のみが記載されていて、同時販売していることを広告していたのが「SV」と「S2」のみであり、この時すでに「S3」は廃版になっていた可能性を示しています。

 ちなみに「SV」のセットレンズは「Super-Takuamr 1:1.8/55」とされていて、「S2」の方は「Super-Takuamr 1:2/55」で、これがいわゆる「黄文字タクマー」です。

 ところで「SP」には「Super-Takuamr 1:1.8/55」がセットレンズとされたものがあったという情報もありますが、これが1964年7月の新発売の時点でも存在していたのかは疑問があります。「Super-Takuamr 1:1.8/55」の鏡胴意匠が大変更され、表記フォントが一斉変更されて、さらにアトムレンズが最初に採用された「V期型」以降に行われたのではないかと推定しています。それは「7枚玉タクマー」が誕生する少しだけ前の時期だったと思います。

 

 色々な情報を拾い集めてみると、旭光学工業のレンズシリアル番号というのは、「6×7」用を含めてすべての交換レンズを一つの連続した番号で管理していたことが推定されます。これがその後も現在まで続いているのかは不明ですし、その使い方について公開されているものは見当たらないのですが、どのような管理をしていたのかは知りたいことです。製造の能率性からして機種を横断した完全な製造順の一連とはなっていないだろうと推測しますが、機種ごとにどのようなグループ分けで使用していったのか、それが分かると満足できるのですが…

 

2016/9/20

 今朝も雨です。しかも結構強い…

 台風16号は日本列島南岸を舐めるように東進するようです。南東斜面に降雨が激しくなりそう…

 

2016/9/19

 老人の日の今朝も秋雨は続きます。政府公認の高齢者には鬱陶しい…

 

 ボケは進んでいて、思い込みや思い違いが続発しています。今般「8枚玉タクマー」の読み物を始めたのですが、書く内容が齟齬ばかりで、訂正に次ぐ訂正のありさま…

 

2016/9/18

 好天は続かず今日はもう雨空に…蒸し暑さは変わらず…

 

 8枚玉タクマーと7枚玉タクマーのレンズ構成図を並べて見比べると、また、「Super-Takuamr 1:1.8/55」のそれとも比べたりすると、収差補正の意図やその変遷みたいなものが浮き出てくるような気がします。補正のための凹レンズ一枚を取り去っても同等の性能を維持できた「トリウムガラス」というものが、当時のカメラ界、レンズ界に与えた影響の大きさが分かる気もします。各社雪崩を打って採用したのでしょうし、これを使わなかった、いや、使えなかったらしい「Nikon」の苦衷も想像したりして…

 

2016/9/17

 久しぶりに日差しがあって洗濯物がよく乾きます。しかし、湿気は多くて蒸し暑い…

 

 「8枚玉タクマー」の読み物は、加速しつつある亭主の記憶喪失を押し止めるよすがとして作っています。ぼちぼち拡張の志し…

 

2016/9/16

 秋の長雨が続いて鬱陶しい限りです。昨日の中秋の月も見えたとまでは言えない姿…

 発達続ける台風が北上を企てている様子で、これも心配の種です。今年は買う梨の味がどれも不満足で、果物の秋が楽しめない…

 

 「8枚玉タクマー」の読み物は少し形になりました。資料が不足しているので細部は不満足…

 

 ここ数日、昼間のテレビのワイドショーなどは「豊洲問題」で持ち切りです。しかし、亭主はその議論内容の多くに納得できません。建物の下にある空間が土盛りの方針に反しているというのなどは噴飯ものです。建物の下には空間があることの方が当然です。

 そもそも建物、軟弱な地盤上に市場棟などの大型の広い建物を建てる場合は、耐震性以外にもその床の不陸を避けるために大規模な地中梁を築造することは必然なことです。この地中梁は地盤が弱ければ弱いほど背の高さのあるものとする必要があります。基礎杭というのはこの地中梁群を支える存在です。耐震性のために地中深くに地中梁を築造するのには深く地盤を掘り下げます。そのうえで平らにならした床全体に砕石層を敷き並べ、その上にこれも平らに捨てコンクリート層を作ります。その上に型枠や鉄筋を組んでコンクリートの地中梁を築造するという手順です。この地中梁の上に柱や壁を立てて地上などの建物を建造するのです。深い位置に築造した地中梁と地上の建物との間をすべて埋め戻す工法もありますが、この施設の性格上1階の床下に多くの配管類を配置する必要性を考えると、そこを埋めるのは土壌のPHや電蝕などで配管を痛めるなどの害こそあれ、その量によっては無駄な重しとなって建物の不等沈下を助長するものとなる恐れすらあります。

 障子の桟のように縦横に組み上げた地中梁の間の空間はそのままにする例もありますが、豊洲の場合は砕石で埋めている可能性があります。なぜそうしたのかは、1階床下空間に架設されている配管などのメンテナンス作業時の容易さを得るために平坦な足場を確保したことと、基礎全体の重しとする意図が感じられます。全面に捨てコンクリートを施した地下構築物が地下水位により変化する水圧によって浮上することは、東京駅地下を例に引くまでもなく明らかなことです。地下に作る建物としては適当な重さは必要なもので、不等沈下の兆しが見えれば裸の砕石層ですから必要な部分を掘り出して調節することも容易に可能ということです。

 これは施工図を見たり、それが不備なら堀り上げて確認検証することを要しますが、地下に溜まった水位が減っていないことから、砕石層の下に全面捨てコンクリート層があることは強く推定できます。こんなことは「ワイドショー」の当事者は話題にする前に調べるべきことです。

 今溜まっている水は強アルカリ性とのことですから、造られて間もない強アルカリ性のコンクリート壁を伝って入り込んだものである可能性が高いと思います。8月以降大雨が続きましたし、夏の夕立時には床下面、壁面の結露水だけでも膨大な量になることを実体験しています。

 また、コンクリートの壁は、どんなに厚くしてもそれだけでは水の浸透を防ぐことは出来ません。化学性の防水シートを貼付しても完璧ではありません。大量の雨水由来の地表近くの地下水が長大なコンクリートの地下壁に染み込んでいることは否定できないでしょう。しかし、それが地下深くから上がってきているというイメージは湧きません。4メートル以上も盛土している下に砕石層があり、それを越えて地中深くから地下水脈が上昇出現することはイメージできません。

 地下床に溜まった水を除去する手段として、一段低いピットを設けて水中ポンプを設置するなどの方法がありますが、この設備が無いのか、あっても作動させていないだけなのか、その辺に興味はあります。施設管理者の能力がまだ不備でそれを怠っていたなどという結果かもしれません。よくあることです。

 おしなべて「ワイドショー」は正確な情報の収集が不足しています。ある予断とそれから生じた悪意を持っているとすら感じます。ひな壇に並ぶコメンテーターも「群盲」としか見えません。素人の無知から来るたわごとはいざ知らず、専門家で呼ばれているはずの人物があまりに的外れなコメントを口にするのは不愉快千万…

 

 元の都知事が逃げ口上を口にするのは、この人物は本来このようなものとその最初の就任のはるか昔に見切っているので、いまさら驚いたり怒ったりすることではありません。勝手気ままに浅薄な思い付きだけで都政を壟断したつけを払わされる面々こそいい面の皮ですが、そのような人物に投票した仁らはその不明を恥じるべきなり…

 

2016/9/14

 季節は秋霖に入って来て、ぐずつく空模様の日々です。暑さは去ったので凌ぎ易いのですが、洗濯物の乾かない日々です。台風の頻発は止まらず、今週末以降に影響があるのかも…

 

 「8枚玉タクマー」のことを読み物にしようかと試みています。しかし、その起源が何時なのかとか、終焉の時期が何時だったのかとか、資料の不足していることばかりで、先日パソコンの昇天で書き溜めた「レンズシリアル番号」の記録を失っているのが痛手です。これまで三年以上に渡ってネット上に現れた画像等で見たものを「期型」別に記録してあったもので、その蓄積量は「期型」を特定する参考とも出来るだけの力を持ち始めていたので残念です。OSが読み込めないらしいハードディスクは完全にはクラッシュしていないかもしれないので、専門業者なら情報が取り出せるのかもしれないなどと思案しています。来月末の入院とその後の治療が済んだら試みるかも…

 

2016/9/12

 超強行軍の旅から帰って、疲れ果ててぐうたらした時間を過ごしています。帰りの船旅のごろ寝のせいか、体の節々も痛いし…

 佐渡の旅の中では焼物の窯元や酒蔵見学もあり、最高級の高価な大吟醸を試飲しても下戸の亭主には猫に小判で、うまいまずいの物差しを持ち合わせていないのですが、酒蔵が作っている酒入り菓子の試食もあって、これはどれも上品で美味でした。土産に奮発したのはこれらの品々…

 佐渡金山の副産物を混ぜて作り始めたのが起源の「無名異焼」は陶器ながら高温焼成のために金属的な音のする丈夫な焼物とのことです。泡のきめが細かくなってビールがうまくなるとの振れ込みでしたが、これも下戸には馬の耳に念仏…

 佐渡の最高峰大佐渡山脈の頂上付近に築かれている空自レーダーサイトは北朝鮮のミサイルやロシヤの越境機を四六時中見張っている存在です。冬でも麓の駐屯地から要員の交代往復が出来るように防衛省管理の道路が出来ていて、これを利用した山岳横断観光道路も眺めは最高…

 佐渡の旅で気づいたのは、昨今多くの観光地に溢れている某外国人旅行者の群れがまったくいなかったことです。飛行場はあっても定期便は絶えているので、足が船だけという場所ではその傍若無人な足を向けるのに難があるということなのでしょう。佐渡はまだ平和だ…

 二日間の島めぐりバスに付いていたガイドが絶品で、近年久しく会ったことのない技能者でした。定番の念入りな名所旧跡名産説明に加えて、そこに新鮮な時事ネタも織り込んでのそれはひっきりなしで飽きさせることなし…

 最後に宿ですが、本州観光地などの宿を物差しにしてはいけません。諸設備は離島の宿ということを物差しにしないと不満が募ります。東南アジア諸国からの労働者が入り込んでいない宿だったので働いているのは土地の訛りある高齢者に近い素朴な面々がほとんど…

 

2016/9/11

 昨日深夜佐渡旅行から帰りました。早朝出発一泊二日の急ぎ旅でしたが、かなり疲れました。台風の余波は過ぎていて、旅行中天気はまあまあ良い方で恵まれました。海上もあまり荒れておらず、船酔いの兆候皆無…

 ツアーの参加ですからどこへ行っても土産物店の洗礼は受けます。ほとんどの土産商品が島内どこでも同一料金らしいので、どこで買っても同じです。佐渡汽船が支給する1Kクーポン券がほとんどの店で使えます。新潟からはほとんど唯一の足でしょうから、両者は切っても切れない仲…

 対馬海流の影響で冬の積雪が少ないそうで、シベリア颪を遮る大佐渡と小佐渡に挟まれた国中平野、特に南西部の旧国府のあった真野地区は住み易そうな土地です。果物の種類が豊富で、渋抜き柿の「おけさ柿」は特に有名です。コメは余るほど採れるそうで、 コシヒカリですが味は今一かも…都会にあるチェーン店の多くが出店していますし、土地が平らで自転車とか電動車いすとかでの移動が楽そうです。健康に心配の少ない年金生活者なら移住するのに好適かも…

 佐渡と言えば「トキ」ですが、済んだばかりの刈田で餌を探す姿を散見しました。飛ぶと確かに羽根は朱鷺色…

 渡船のジェットフォイルは料金が高価ですが、指定椅子席で新潟から両津まで1時間程度で渡れるのでこれがお勧めです。帰りの船は安価な大型のフェリーだったので2時間半もかかりました。ごろ寝2等客室は疲れる…佐渡ぐらいの大きさの島なら、フェリーで車を持ち込んでも十分楽しめそうです。次行くならそれと民宿を選択するかも…

 直江津から小木への航路は高速フェリーが就航するようになって渡航時間が短くなったようです。たらい船の女船頭の言によれば、この船になってからの方が船酔いの話が多いそうですが、車を持ち込むのならこのコースが最短時間かも…

 尖閣湾の遊覧船は日本海の荒波で揺れました。小型の船底のガラス越しに数十センチ近くにまで迫る海底の岩は迫力を通り越していたかも…

 相川の佐渡金山は世界遺産に登録を働きかけているようですが、先に世界遺産となった石見銀山よりも見世物としては整備されています。足弱な年寄りにはより優しいかも…しかし、金銀を求めた人々の執念の凄まじいまでの姿の残滓を見るのも一興かもしれません。先日放送の中で「タモリ」も挑戦した12.5キロ金塊の掴み出しを試みましたが、これは握力よりも親指力が無ければ無理です。それでも、これまでに2K超えもの人が掴み出しに成功しているのだとか…

 

2016/9/7

 昨日沖縄付近に発生した台風13号の影響で、朝から早くも蒸し暑い雨です。金曜早朝発で佐渡へ渡るので、それまでに片付いているといいのですが…

 

 亭主のカメラ道楽、レンズ道楽への道を開く原資となった死蔵高級自転車部品のネットオークションによる処分ですが、そのほとんどが十年以上前に終わっている と言うものの、まだ少し残っているものがあります。その中に超一流のものや、特段珍しいものとかの100K超えを期待できるようなものは無いのですが、出品しそびれたものが倉庫などに眠っています。TAやストロングライトなどのクランク関係の 整備に必要な専用工具なども残っているものの一部です。それらも世の中に出した方がいいのかも…

 TAの5ピンクランクやシャフトも何種類かの長さのものが残っています。これはアルマイト処理していない表面磨き仕上げが問題有りで、包んであった紙の触れていた部分に腐食が入っているので出品しなかったものが含まれます。これは包み紙が酸性紙だった ためでしょう。ポリ袋に入れていたものは無事です。パフで磨き直せば腐食は除けるかもしれません。復刻版のネームシールもあったはず…カメラ関係を始めてからは買うばかりで、売る方はとんとご無沙汰…

 

2016/9/6

 近頃は朝の目覚めが早くなって、暗いうちから起き出しています。五時過ぎまで寝ていることは稀れ…

 

 亭主が好む万葉歌人「山上憶良」は702年再開唐大使に随行する吏員である「小録」として唐に渡っています。それは唐の文章や言葉が理解できるということがあったのでしょう。その教養と知識の高さは万葉集の歌の中に横溢しています。こんな歌人は他にいません。

 藤原氏を中心とした貴族社会の中では、今では氏の系譜のよくわからないような人物は政権の主流に立つことは無かったのでしょう。遣唐使という、当時世界最先端の文物に通じている極めて有能だったであろう人物でも、その晩年近くに地方の国司になったのが出世の頂点だったようです。

 万葉集巻の三や五を中心として搭載された山上憶良の歌はどれも素晴らしいのですが、とりわけ読み手の心を打つのが「貧窮問答の歌」でしょう。

 

  風雑(まじ)り 雨降る夜()の 雨雑り 雪降る夜は

  すべもなく 寒くしあれば 堅塩(かたしほ)を 取りつづしろひ

  糟湯酒(かすゆさけ) うち啜(すす)ろひて 咳(しはぶ)かひ 鼻びしびしに

  しかとあらぬ 髭掻き撫でて 吾(あれ)をおきて 人はあらじと

  誇ろへど 寒くしあれば 麻衾(あさふすま) 引き被(かがふ)

  布肩衣(ぬのかたきぬ) ありのことごと 着襲()へども 寒き夜すらを

  我よりも 貧しき人の 父母(ちちはは)は 飢ゑ寒からむ

  妻子(めこ)どもは 乞ひて泣くらむ この時は いかにしつつか 汝()が世は渡る

 

  天地(あめつち)は 広しといへど 吾()が為は 狭()くやなりぬる

  日月(ひいつき)は 明(あか)しといへど 吾()が為は 照りやたまはぬ

  人皆か 吾()のみやしかる わくらばに 人とはあるを

  人並に 吾(あれ)も作(なれ)るを 綿も無き 布肩衣(ぬのかたぎぬ)の

  海松(みる)のごと 乱(わわ)け垂(さが)れる かかふのみ 肩に打ち掛け

  伏廬(ふせいほ)の 曲廬(まげいほ)の内に 直土(ひたつち)に 藁解き敷きて

  父母(ちちはは)は 枕の方に 妻子(めこ)どもは 足(あと)の方に

  囲み居て 憂へ吟(さまよ)ひ 竈(かまど)には 火気(ほけ)吹き立てず

  甑(こしき)には 蜘蛛の巣かきて 飯(いひ)(かし)く ことも忘れて

  ぬえ鳥の のどよび居るに いとのきて 短き物を

  端切ると 云へるが如く 笞杖(しもと)執る 里長(さとをさ)が声は

  寝屋処(ねやど)まで 来立ち呼ばひぬ かくばかり すべなきものか 世間(よのなか)の道

 

返歌

  世間(よのなか)を憂しと恥(やさ)しと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば

  富人の家の子どもの着る身なみ腐(くた)し捨つらむ絹綿(きぬわた)らはも

  荒布(あらたへ)の布衣(ぬのころも)をだに着せかてにかくや嘆かむ為(い)むすべを無(な)み

 

 長歌は前段と後段に分かれて、二人の人物の会話形式になっています。平安初期の庶民の住居跡の遺跡展示を見たことがありますが、当時でも丸く掘られた竪穴式住居でした。木造の床のある家が庶民のものとなってから千年 足らずにしかならないということです。この歌の作られた時代にも当然竪穴式住居であったはずで、「伏廬」「曲廬」というのは正確な描写であったのだと感じます。「直土(ひたつち)に 藁解き敷きて」というのも誇張などではなく、それが下層庶民の生活実態であったのだと思います。

 前段は下級官吏であったころの山上憶良自身の姿を歌っているのだと思います。後段はその憶良の部下か、支配していた人民の声でしょう。このような為政の不備を謗るかのような歌を、九州各国を束ねる「遠のみかど」と言われた大宰府長官で上司である貴族の「大伴旅人」に対して差し出す関係が、単なる上下関係であったはずはありません。二人の間には肝胆相照らす感情、極めて親密な関係が存在していたことが思い浮かびます。そして「大伴旅人」が残した「賛酒歌」を見れば、「山上憶良」の人格・才能に対して嫉妬のような感情も抱いていたのではないかと邪推したくなります。

 

 筑紫歌壇の歌として、巻の三にある、栄えているであろう遠い奈良の都に対する望郷の想いを歌った「太宰少弐小野老」の歌から始まる部分に、「山上臣憶良(やまのへのおみおくら)が宴より罷(まか)るときの歌一首」という前書きがあって

 

  憶良らは今は罷らむ子泣くらむ其()も彼()の母も吾()を待つらむそ

 

という歌があります。宴たけなわの中を退座する憶良がひょうげて歌ったものでしょうが、それを見送った後で宴の主催者である「旅人」が歌ったのであろう歌が続きます。

 

太宰帥(おほみこともちのかみ)大伴の卿の酒を讃めたまふ歌十三首

  験(しるし)なき物を思()はずは一坏(ひとつき)の濁れる酒を飲むべくあらし

  酒の名を聖(ひじり)と負ほせし古の大き聖の言の宣しさ

  古の七の賢(さか)しき人たちも欲()りせし物は酒にしあらし

  賢しみと物言はむよは酒飲みて酔哭(ゑひなき)するし勝りたるらし

  言はむすべ為むすべ知らに極りて貴き物は酒にしあらし

  中々に人とあらずは酒壷(さかつぼ)に成りてしかも酒に染みなむ

  あな醜(みにく)賢しらをすと酒飲まぬ人をよく見ば猿にかも似む

  価(あたひ)なき宝といふとも一坏の濁れる酒に豈(あに)勝らめや

  夜光る玉といふとも酒飲みて心を遣るに豈及()かめやも

  世間(よのなか)の遊びの道に洽(あまね)きは酔哭するにありぬべからし

  今代(このよ)にし楽(たぬ)しくあらば来生(こむよ)には虫に鳥にも吾(あれ)は成りなむ

  生まるれば遂にも死ぬるものにあれば今生(このよ)なる間は楽しくを有らな

  黙然(もだ)居りて賢しらするは酒飲みて酔泣するになほ及かずけり

 

 これはどう見ても、宴を早退した憶良にあてつけて歌ったとしか見えません。左遷的な立場とも言える「太宰帥」であるその身を自嘲する思いも感じられます。憶良に対する悪口のようにも見えますが、羨望の気持ちも含まれているように思えてなりません。このときに集っていた歌人たちの和やかさが横溢している歌ばかりです。

 

 少なくとも万葉集の「選者」は、このような山上憶良のことを深く愛し、尊敬の心を持っていたことが感じられます。「防人の歌」の収録はその心が無くてはありえないことでしょう。このような心情の持主だったことが、大伴家持の中央政界での出世の妨げになったのかもしれません。時流権力に迎合しない姿勢が、頻発した陰謀に おいて加担したとされたのはそのためかもしれません。

 昨今の大河ドラマも安易に安土桃山期や幕末物をばかり取り上げず、権謀術策渦巻いていた飛鳥から奈良、平安初期に至る魅力的な時代を背景にするものを取り上げてほしいものです。やはりその中で輝くのは、天皇家に娘を差し出すことで 深く取り入って権勢をほしいままにした主流「藤原氏」ではなく、転変激しい悲劇の武人一族「大伴氏」の興亡ということでしょう。

 

2016/9/5

 良く晴れている朝ですが、湿気がある感じです。気温のわりに蒸す…

 

 亭主は「万葉集」が好きです。中でも歌人は「山上憶良」が一番好きです。この人の歌とされているものはどれも素晴らしいものばかりです。その感性、歌から感じられる人柄が好もしい限りです。

 この山上憶良の歌を数多く載せていることが「万葉集」の選者が誰であるのかを明確に物語っていると感じます。さらに、掲載歌が最も多い、それも断トツに多いことから選者の一人が「大伴家持」であるとされていますが、その多さは選者の一人どころではありません。また、それらの多くはさほど秀歌とも思えないものであるのが特徴です。このことからすると、「万葉集」というのは大伴家持の「私家集」である可能性が極めて高いと思われます。

 雄略天皇の作歌から始まって、大伴家持の昇進が遅滞していた国司の時期に作られた歌で万葉集は終わっています。大伴家持の生きていた時代より相当前の時代の歌が数多くあることで、複数の人間によって選出された歌集という説が唱えられているのかもしれませんが、亭主はそれを是とはしません。

 万葉集の中に頻繁に出て来る「右、山上憶良大夫ガ類聚歌林ヲ検(カムガ)フルニ曰ク」という文に着目すれば、今は残っていない「類聚歌林」から書き写したものだと推定できます。山上憶良というのは出自などが良く分かっていない人物です。唐・新羅の連合軍に海戦で惨敗した白村江の戦い以降絶えていた遣唐使の、その再開のときの一員として唐に渡り、帰国後は皇太子の教育係を務めたこともある中級官吏だったことは「続日本紀」にあります。大伴家持の父の「大伴旅人」が大宰府の長官時代に筑紫の国の国司となっていたのも「続日本紀」で分かります。その時に大宰府の役人や周辺の寺院の僧たちなどで形成されたのがいわゆる「筑紫歌壇」です。この歌壇の作品は万葉集中に数多くありますし、秀歌の宝庫です。

 このときの大伴旅人と山上憶良は上司と部下の関係ですが、二人の関係はそれを超えるものだったのではないかと感じられます。巻の五の冒頭歌である「日本挽歌」を見ればそれを強く感じざるを得ません。

 まだ少年だった「大伴家持」が父母に同伴して大宰府にいたことは自然なことですし、超一級の知識人、優秀なテクノクラートであった「山上憶良」に私淑したことは想像できます。このことが万葉集に「防人の歌」 のあることの要因になったと亭主は考えています。

 こんな二人の関係ですから、先生の山上憶良が収集整理した「類聚歌林」を生徒の大伴家持が借りて、和歌の勉強のためにそれを書き写したことは必然でしょう。それが万葉集における古歌の底本となったのだと亭主は確信しています。

 大伴家持のことを「続日本紀」で調べると、亭主の遠い先祖である北家藤原氏の台頭の中で、壬申の乱の功績で中興した武人である古代豪族「大伴氏」が衰退する様子が見て取れます。父の「旅人」の代までは、大伴氏の歴代の 「氏長」は大臣の次に位する「大納言」にまで上り詰めていたのですが、「家持」は「中納言」が最高位でした。その人生は歴史的大事件の渦中に何度も翻弄されるもので、死後まもなく罪を問われて、墓をあばかれて罰せられる汚辱を受けてもいます。

 万葉集の歌の作られた多くの時期は藤原氏が隆盛を誇っていた時期なのですが、その藤原氏の主流をなしていた人物たちの作歌が非常に少なく、藤原氏でも傍流の人物の作歌の方が多いのです。このことに 「選者」の気持ちを感じる亭主です。大伴氏の「氏長」であった家持なのに中央政界に入るのが遅れ、裏日本の小国の国司時代の作が最終歌という「万葉集」が勅撰的な歌集などであるはずはありません。歌作の勉強のために記録し、周辺に起こることがらについての日記帳的に使っていたものを、後に中央政界入りして忙しくなると続けられなくなったものというのが亭主が受けるイメージです。

 その後、約20年も後に冤罪と知れて大伴氏は復権したのですが、このことが「万葉集」に日の目を見させたのでないかと推定しています。 不当不遇な扱いを受けた大伴家持の私家集、備忘録的なこの書の存在が、復権時の贖罪的な顕彰として時の貴族階級に披露されて、歴史記録としての側面のあるこれが書き写され広まったのだと思います。

 

 万葉集は万葉仮名で書かれていたとのことです。平安時代には仮名が発明されて広まり、すぐに万葉仮名の本当の読み方がよく分からなくなっていたらしくて、その少しずつ異なる解読が色々と残されているようですが、元の万葉仮名の万葉集を見るのはなかなかままにならないのが不満です。

 幾つか知りえたそれと現在行われている主要な読み例を見比べると、首をかしげざるを得ない部分もよく見られます。万葉仮名の書き方は時代によっても変化していたらしくて、それが書かれた時期を知らないと正しく読み下せないもののようです。この勉強も将来の楽しみかもしれません。

 

 万葉仮名による歌の一例を知ることができたので、現在行われている訓下し文と比べてみます。

 

籠毛與 美籠母乳 布久思毛與 夫君志 此岳尓 菜採須兒 家吉閑名 告紗根 虚見津 山跡乃國者 押奈戸手 吾許曽居 師吉名倍手 吾己曽座 我許背齒 告目 家呼毛名雄母

 

 これが正しく原文であるのかは不明ですが、これを訓下したとされているのが次です。

 

()もよ み籠持ち 堀串(ふくし)もよ み堀串持ち この丘に 菜摘ます子 家聞かな 名告(のら)さね そらみつ 大和の国は おしなべて 吾(あれ)こそ居れ しきなべて 吾(あれ)こそ座()せ 我()をこそ夫()とは 告らめ 家をも名をも

 

 これを見ると、どうしてそうなるのかという部分もあります。漢字を訓読みしているのか音読みしているのか分別ができないものもあります。その法則性を悉皆解読する研究というものが存在するのか、知りたいことが広がります。

 一つ感じることは、同じ言葉で表記を替えているのではないかということです。「持ち」という同じ意味の部分を「母乳」、「」と書き変えていることや、「堀串」を「布久思」、「夫君志」と書き変えていることなどです。これは単に重複を避けるという美意識によるものなのか、他に意図を含ませていたのか、想像を刺激する事象です。亭主は和歌の常套技巧である掛詞、縁語的に装飾として用いたのではないかと感じています。それでなければ、この歌に山上憶良が類聚歌林に記録するだけの価値があるとは思えません。単に昔の天皇の作歌というだけでそれをするような中身の人物とはとうてい思えません。

 なお、「虚見津」という部分から、「そらみつ」という大和に掛かる枕詞の「そら」が、「空を見る」のではなく、「虚が充ちる」という意味であったのではないかということを引き出します。これなら大和の国を褒める言葉として意味があります。これは嬉しい発見です。

 この何ということもないたわいもない戯れ歌のような長歌が万葉集の冒頭歌であることに意味を求めるとなると、5世紀後半大伴室屋」が雄略朝で「大連(おおむらじ)」となり、大伴氏が朝廷内で台頭したことがそれであるのかと思われます。この歌の作者は雄略天皇だからです。

 

 ところで大伴氏について少し述べますが、大化の改新後に右大臣となった「大伴長徳」の子が大納言「大伴安麻呂」で、その子である「大伴旅人」の表記は「田人」であったという説もあります。「大伴田主」という人物がいたことは「続日本紀」でも分かることで、この二人は兄弟であった可能性があります。「家持」の弟が夭折した「書持」とのことですから、田人、田主の兄弟説は信じたくなります。田主の方が兄で、田人は弟だったのだろうと思われます。氏長を「旅人」が父の「安麻呂」から継いだのは「田主」が早世したためなのでしょう。

 「安麻呂」はその兄が大納言「御行」で、この二人は叔父の馬具田・吹負の兄弟に従って壬申の乱において大功を立てて、一族は政権内に確たる地保を築きました。

 なお、吾が遠祖「中臣鎌足」の子の「藤原不比等」というのも、本来の名の意味は「文人」だったという説があります。この時代の名の付け方の例からするとその方がうなずけます。「藤原」姓は鎌足の死 に際して天智天皇から贈られたものですから、生前は「藤原鎌足」ではありません。

 それにしても、奈良時代以前の人名の付け方は変わったものがあります。馬子、蝦夷、入鹿、宇合(馬飼の当て字?)などのほかに、麻呂、安麻呂、人麻呂、武智麻呂、古麻呂、仲麻呂、奈良麻呂などの「麻呂」というのが付くものも多くなっています。これは「丸」と表記される例もあります。

 

2016/9/4

 西の海でまた台風が北上しています。関東には直接の影響が無さそうですが、今長男が福岡に行ってるので、今日帰りの飛行機が出るのか心配です。

 

 多くの祭りの中で、一度見たいと思っているのが幾つかあって、その一つが八尾の風の盆です。江戸時代の税制が作り出した借り壁の町並みで朝まで唄い踊るという「おわら」を見てみたい…

 

   哀二韻夜流しおわら風の盆   雌山

 

 倉庫に眠っていた大量の高級自転車部品を処分して得た資金でカメラやレンズを入手する趣味生活が始まったのですが、そうなるきっかけは、自転車部品をネットオークションに出品する画像を少しでも良くするために役立つと山の神にそそのかされ、近所の地域施設で開催された写真教室に随行したことです。それ以前には旅行の記念撮影用などにコンパクトカメラを手にするぐらいで、亡父が定年退職の記念品でもらったのを譲り受けていた「フジカST801」を携えて参加したのです。このカメラは貰ってからほとんど使ったことがなく、レンズを外すとカメラ内に何かぶら下がっているのです。後にモルトの劣化が原因と知った障害です。

 写真教室を受講しているうちに、課せられた作品作りのためには今どきのちゃんとしたカメラを持たなければということになり、近くのカメラ量販店で店員の勧めるままに「PENTAX MZ 7」を購入しました。これが「PENTAX」との付き合いの始まりです。

 写真教室の講師は「F3」使いで、マニュアルレンズ至上主義の人でした。その所有する高級レンズ群()をみせびらかすのです。亭主も対抗上幾つか手に入れようと、勝手知ったるネットオークションで「MZ 7」でも使えるKマウント旧レンズを安価で落札しました。そんな時、レンズのおまけとしてよくカメラが付いて来て、それがほとんど「ME Super」だったのです。

 付いていたカメラたちはどれも故障しています。ミラーアップがほとんどでしたが、何とか治らないかという出来心が現在にまで尾を引いているという気の迷いでした。

 結局「ME Super」は数十台の分解修理を行いました。始めのうちは、何も知らない素人が闇雲に行うのですから完全に壊してしまうものもあったのですが、ネット上に公開されている修理記録を参照などしているうちに治せるようになりました。「ME Super」の故障はミラーとシャッターのダンパーゴムの経年劣化による溶融が原因であることがほとんどです。シャッターのダンパーゴム溶融の方は取り去って清掃するだけにするしかないのですが、ミラーダンパーの方は無いと派手な音が出るので代替品を工夫する必要があり、 色々と試みましたが、最終的にはシリコンゴムチューブと模型用真鍮パイプの合成がもっとも具合が良いということになりました。

 年相応のボケの進行を自覚していた亭主は、数多くの分解整備の中で経験した故障の態様やその対処方法を備忘録的に記録しようということで、折からホームページ開設がブームのようになっていたのに乗って、それに公開することを始めました。それ というのは、亭主が分解整備をする上で役に立つ情報が多くの奇特の士によってネット上に公開されていて、それがとても有り難かったからでもあります。

 なお、その時代のどこのカメラにも必発しているモルト劣化ですが、これを修理するための裏糊付のモルトシートが流通しているのですが、これも10年程度で劣化溶融してしまいますから 、使わない方が良いでしょう。ウレタン樹脂の加水分解というのは厄介なことで、裏蓋の遮光などには黒色毛糸を使う方が安全です。ミラー緩衝のためなら、 これはまめに張り替えるしかないのかも…

 

 カメラを分解整備するようになると、中が黴ているレンズを何とか出来ないかという欲求も募ります。当時は、レンズの黴は不治という迷信が流布されていて、初めのうちはそれを鵜呑みにしていたのですが、実際に分解を行って拭いたり洗ったりすると取れるものがほとんどであることを知りました。確かに黴跡が残ってしまうタイプの黴があり、それの場合は不治でしょう。しかし、最も例の多い白カビ、蜘蛛の巣状、木の根状に広がる 種類の黴は洗剤を使った水洗で跡形なく取れます。でも、この黴であっても無水エタノールなどで拭いたのではよく取れないのが不思議なことで、 そんなときでもレンズ玉を取り出してぬるま湯で洗剤洗いすれば取れることがほとんどです。

 

 なお、外にレンズの不治の病として恐れられているのが「バルサム切れ」ですが、これについても修理が可能であることを発見しました。2枚以上のレンズを接着剤で貼り合わせてあるその接着剤が変性したり剥がれたりするのがバルサム切れですから、これを分離除去して再度貼り直せばいいはずです。しかし、その接着を容易には剥がせないのが不治の理由です。接着剤に植物性の樹脂を使っていた時代のものにはバルサム切れは稀なのですが、その後これが化学性のものに変更された時期以降のものにバルサム切れは多発しています。亭主は「冷凍・熱湯法」と名付けた 安全な分離方法を案出し、その詳細は別室にて詳解しています。

 

 また、一時期に作られた一部の各社高速レンズに特有な疾病として「黄変」があります。これは硝材に放射性同位元素の「酸化トリウム」を含むレンズが、放射線を出して崩壊する過程で変色するのが原因のようです。例の事故 の余波で放射線にシビアな昨今ではとても許されない物質なのでしょうが、光学性能が大きく向上することで明るい大口径レンズの中でこぞって採用されていた時期がありました。

 この「黄変」は不思議なことに紫外線の照射で大きく軽減することが発見されています。しかし、放射線を出し続けているのには変わりがないのでしょうから、それを気にする人にとっては不治であることに変わりはないのでしょう。

 当時の旭光学最高速標準レンズ「Super-Takumar 1:1.4/50」の「7枚玉」はこの酸化トリウムレンズを使用しています。「8枚玉」から「7枚玉」に設計変更するためにそれを用いるようになったの でしょう。そのことが、「8枚玉」の価値が希少性だけでない理由の一つかもしれません。

 

2016/9/3

 40年ほど前に浸っていた自転車趣味のことをもう少し書きましょう。亭主が当時の言い方で「サイクリング車」というものに目覚めたのは、中学への通学のために都電3系統に乗っていたとき、始発の品川から出発したチンチン電車が札の辻で上野行の1系統と分かれて日比谷通りを進んでいたとこのことです。その進行方向右側、慶應義塾の近くに「山王スポーツ」という小さな自転車屋があり、そのショーウィンドウに飾られていた自転車に引き付けられました。それはあまり街で見かけない派手なドロップハンドルの車体で、各部に見たことのないからくりが付いていました。毎日の通学時にそれに目をやるのが楽しみとなり、そのうちに欲しいという感情が高まったのです。

 当時本屋の店先で過ごすことが多かった亭主は、雑誌コーナーに「ニューサイクリング」という薄っぺらい雑誌を見つけ、その中にあった「山王スポーツ」の広告やサイクリング車に関する記事に引き付けられました。それを購入してあかず読み耽ったものです。

 当時乗っていた自転車は実用車のように黒塗りではなく、ベージュに塗られた軽快車と呼ばれていたものですが、引き上げ式のロッドブレーキとか、バンドドラムリヤブレーキは実用車とあまり変わりなく、内装3段ハプギヤだけがステイタスというシロモノでした。「サイクリング車」の世界が雑誌からの知識によって広がると、そのダサさが気に入りません。親にねだる日々が始まりました。

 子に甘い父親を伴って「山王スポーツ」を訪れた日のことを結構覚えています。間口は狭いものの、鰻の寝床のように奥に長い店内の壁には数段に渡って完成車が掛け並べてありました。後にこの世界では有名な人だと知った店主が応対に出て、中学生が使うのに分相応と踏んだ機種を勧められたのです。それは当時は付いている部品名も知らない機種で、ドロップハンドルと多段変速であることだけに目を晦まされている少年の亭主に否やはありません。

 暫くして、兄がその親友も同じ機種を注文したのと合わせて二人で自宅まで回送してきました。ビニール製のバーテープが巻かれたドロップハンドル、前のギヤが2段、後ろのフリーが4段の8段変速は、当時亭主が住んでいた街にはまったく存在していないもので、どこに行っても珍しがられたものです。

 この「サイクリング車」では、同級生二人と一緒に伊豆半島一周の旅に出ました。高校生になる前の春休みです。この旅で最初のパンク修理を経験しました。パンク修理のセットは持参していましたし、フレームポンプも付いていましたから、何とかやりとげました。

 宿はブルジョワ同級生の親が手配した旅館で、1日目は伊豆山の水葉亭です。子供だけのグループで泊まるのにはいささか分不相応だったかもしれません。

 2日目に伊豆半島に進入すると苦労が始まりました。当時は海岸沿いの道しか無くて、それがほとんど未舗装なのです。しかも岬と浜の連続はその都度急な上りと下りの連続です。上りがつらいのは当然のこととして、砂利道では下りもつらいのです。腕を突っ張って砂利を蹴散らし、あまり利きの良くないフーテッド・ブレーキを掛け続ける苦しさは想像を絶します。

 夕方下田のリゾートホテルに辿り着いた時には、少年3人はめげていました。当時は輪行制度など存在していなくて、何とか自転車を持ち帰らなければなりません。そこで誰が言い出したのかは覚えていないのですが、川端康成の「伊豆の踊子」の例に習おうということになったのです。

 翌日下田港に行って東京への船便を探しましたが、それは既に廃止になっていて、下田からは大島へしか行けないのでした。大島からは東京日の出桟橋まで航路があることは知っていましたから、それにしようということで船に乗ったのです。

 大島元町港桟橋に船が着こうとするとき、反対側の埠頭から東京行きの船は出港して行きます。その日の便はそれだけということを知った3人組は呆然となったのは言うまでもありません。

 桟橋付近には宿の客引きが何人もいました。そんな中の一人に声をかけられ、元町の宿に一泊することにしたのです。その木造の宿は江戸時代の旅籠さながらに部屋の前が外に面した廊下で、そことの仕切りは障子戸だけです。そこでどのように過ごしたのかは覚えていないのですが、不快な目にあっていないのだけは確かなことです。この宿もその後発生した元町大火で焼失したらしいのは残念なことです。

 東京への船便が出る時刻まではだいぶあったので、島内一周でも出来ないかと、右回りに走り出しました。途中椿の群生の中、結構上りがきついのに弱気になって、西風時の避難港である岡田港に辿り着いた時には、一周は無理との空気になっていました。私は踊子の出身地波浮の港を見てみたいという気持ちもあったのですが、体力がそれを許しません。岡田港の岸壁から見下ろした海中には夥しい小魚の群れが煌いていたことを覚えています。

 この時の自転車に使われていた部品は、後に自転車フリークになったときに知ったのですが、変速装置はユーレーのセットだったと思います。前はレバー式の「リジド」というスライド式のもので、後ろもスライド式のものでした。これを直付けしていたのが「山王スポーツ」の売りだったようです。15枚始まりの4段フリーはフラッシュタイプの安物です。アトムとかだったのかもしれません。

 ブレーキはレバーの赤いドットが特徴のスイスのワインマンで、サイドプルでした。これは後にDIAが国産化して普及しました。チェンホイルはスギノのアルミ3ピンで、インナーギヤは36枚でした。当時のサイクリング車は40枚が多かったので、それだけで上りに強かったと思います。クランクはさすがに鉄のコッタードです。

 パンクと砂利道苦労の原因は26×1/4の細いタイヤが大きな要因かもしれません。舗装路では快適でしたが、悪路には弱かったように思います。

 

 その後興味は急速に薄れて、自転車が趣味という状態ではなかったのですが、大学時代に何かのことで北の丸科学技術館に行ったときに、国産自転車部品の展示会が開かれていたのに遭遇しました。それを眺めているうちに、その造形の妙とメカニズムに引き付けられてしまったのです。

 それは来たるべき黄金の70年代に向かう直前の時期でした。後にスペインの「ゼウス」がしたような欧州製の一流部品を引き写したような造形の製品がほとんどでしたが、機能と品質だけは負けまいという意気込みの溢れている時期でもありました。レース用の部品としてはイタリアのカンパニョロが独り勝ちの時代で、それに似せた製品のほかに、独自の機構を模索した変速機など気鋭の品々に魅了されたものです。

 「ニューサイクリング」がバイブルとなる日々が始まりました。「自転車便覧」なる分厚い書籍を入手したり、亭主の知識は膨れ上がっていったのです。

 その時期には「オールカンパ」なる言葉が喧伝されていて、ロードレーサーやスポルチーフはそれで組まれているのが一流とされていました。しかし、えらく高価なそれは高根の花でもありました。カンパがのさばる前の時代はフランス部品が花形で、その個性的な造形と機構に亭主は引かれました。そこで、就職して経済力が出てくるのに従って 薄給に分相応のロードレーサーを入手する欲求が高まり、再び「山王スポーツ」を訪れたのです。10年ぶりのことでした。

 その時入手したのはメッキが派手な丸タイヤのロードレーサーです。資金力がありませんからそれなりに妥協した部品構成です。変速機はサンツアーセット、チェンホイル・クランクは 一点豪華で新製品のストロングライト5アームです。リムはスーパーチャンピオンですが、丸タイヤは国産ソーヨーでした。まあ二線級と目されても仕方がないスペックですが、ロードレーサーで走れることが嬉しかったのです。

 ところで、この丸タイヤですが、新車を店から自宅まで乗って帰るときに途中でパンクしました。空気圧が少なかったのか、道脇の切子でも踏んだのか定かではないのですが、品川駅 を過ぎたあたりでパンクです。予備の丸タイヤを赤いサコッシュに入れて貰ってあったので交換を試みたのですが、パンクしたタイヤがリムから外れません。えらい時間をかけてようやく外せたものの、今度は新品のそれがリムに嵌りません。指が疲れてぶらぶらになりました。困り果てて途中にあった自転車店に助けを求めましたが、丸タイヤなど触ったこともないと断られました。新品のタイヤを肩と足で無理やり引き延ばしてからようやく嵌めることが出来て、何とか帰宅できたのです。

 この時のロードレーサーは因縁がいろいろ付いて、乗っているうちに何か違和感を感じていたのですが、クランクの左右の長さが違うのに気づきました。右は165mmですが、左が170mmなのです。クランクの長さに幾つかの種類があるのを知っていましたが、国産は165mmが標準だったのでそれを選択したはずです。店で組立時に取り違えていたのでした。既に擦り傷等は付いていましたが、正規のものに取り換えさせたのは当然のことです。そんなことがトラウマとなって「山王スポーツ」にはその後一度も足を向けていません。名物店主の死後、後継者がいなかったのか、今は存在していないようです。

 その後欧州製の各社丸タイヤを使いましたが、新品でリムに嵌らないものなど皆無です。それらとの価格差がそれほどない「ソーヨー」の丸タイヤ をそれ以来購入忌避したのは当然のことでしょう。

 後日談として、「ソーヨー」のタイヤは使い込むと緩くなって、リムセメントやリムテープをしっかり施さないと外れる危険性が高まることを自得しました。伸びやすいためにあらかじめきつめに作っていたのだと思います。ちなみに、丸タイヤのパンク修理には一度も手を出していません。それを行うだけの気力が出なかったのと、それに遭遇することが少なかったためです。

 

 時代は「輪行」が自転車雑誌の花形記事となります。輪行袋に入れて有料手荷物扱いで列車に持ち込むことが出来るようになっていて、そのための分解の仕掛けを施した自転車が亭主の興味の向かう先となり、その機種の先達である神田の「アルプス」に発注して入手しました。これを担いで関東各地の駅頭に立つこともしましたが、元々の部品をより趣味性の高いものへと組み替える作業にも熱中しました。そんな中で記憶に残っているのがチェンホイル・クランクを変更することです。元々は 平凡なフロントエースというスギノ3アームのダブルが付いていたのですが、これを3段に、それもノーマルの3アームでは32Tが最少だったインナーを 3アームのまま特別なアダプターを用いることで28Tにしたものへと変更するべく、それが実現できるプロダイ5ピン・コッタレスクランクを都内はもちろん、近県の専門自転車店を経巡って探しました。

 ところが、折からブーム到来で盛んになっていたアメリカ輸出に影響された品不足で、国産高級部品が専門店から払底気味で あり、どこに行っても在庫していません。困り果てていた時に武蔵小山の始めて行った店の壁に掛かって埃にまみれていたのが、プロダイ5ピンではあるのですが、コッタードのクランクです。28T付きの特殊アダプターは既に入手していましたから、それに組み合わされていた特殊アダプターは不要なのですが、セットをばらしてくれとは言えず、そっくり買い取りました。しかし、コッター軸は付いていませんし、 店にはその在庫も無かったのです。後に、この余剰アダプターと28Tインナーリングは、かなり高価で落札されたはずです。

 その当時には、クランクは普及品を含めてコッタレスの時代となっていて、鉄クランクではあたりまえだったコッタードというものは、安価な製法開発 によってクランクがアルミ化されていたためにほとんど消えかけていたのです。アルミ製の5ピンコッタードクランクというのは外に無いかもしれません。それからは3段のチェンラインが出せる 長さのコッター軸と、それに使うコッターピンの調達に奔走する日々が始まりました。

 コッター軸の方は希少な欧州製ストロングライトの貫通穴あきの在庫品を見つけ出せ、コッターピンも安物のニッケルメッキではないクロムメッキの高級品を手に入れて、ようやく輪行車に組み付けることが出来たのです。3段の歯の構成は 旅行車向きの「46T-42T-28T」だったと記憶していますが、その後歯数は色々と替えました。

 コッタードのプロダイ5ピンクランクというのは、作られたのは少数のようです。コッタードよりコッタレスの方が高級とされ、あまり売れなかったのだと思います。僥倖にも亭主が発見出来た在庫品も売れないで残っていたようです。 時流に疎そうな店主はその希少価値を知らないようでした。しかし、その構造上チェンラインの微調整が可能という利点がありますから、競輪競技の初期においては鉄クランクのコッタードが普通でした。「タカギ」がその時代の花形だったようです。

 リヤ変速機は専用直付爪に「サンプレックス・プレステージ」だったのですが、より高級な仕上げの「サンプレックス・クリテリゥム」へと変更し、フロント変速機はスラントパンタ機構に惚れ込んで前田のサンツアーに変えました。その他フレームとアルプス独自の分解機構以外はすべて付け替えたと言えるほど弄り倒したのを覚えています。

 

 亭主が欧州製高級自転車部品を入手した主な店としては東上野稲荷町の「横尾双輪館」です。この店は今もあるようです。輸入品の品揃えが豊富で、価格も良心的でした。それぞれの輸入数量は多くはないので、頻繁におとずれる必要がありました。 それを見つけた時が買い時です。「ホルクス」というのがこの店のオリジナルブランドで、亭主も2台オーダーしています。

 1台は当時新興著しかった「デュラエース」主体で組んだロードレーサーですが、もう一台は「イシワタ019」薄肉クロモリ段付鋼管を使った超軽量で、各部寸法を指定したフルオーダーのスポルチーフでした。これは マハックのセンタープルブレーキ台座など各部に内蔵・直付け加工してもらったもので、完成までに半年以上要しました。この2台は今も倉庫に眠っていますが、これに乗ることはありません。タイヤを替えれば乗れるのでしょうが、体力の方が言うことを 聞かなそう…

 

2016/9/2

 今年は災害の頻発する年です。変態台風10号は東北や北海道で大きな被害を出しましたが、昨日は関東大震災の記念日で、昔は曜日を問わずにこの日に大規模な防災訓練を実施するのが常でした。亭主も現役中はこれに従事することが多く、そんな中で記憶に残っているのが台風による水害で、台風接近による風雨の中、早朝に準備のため防災訓練会場に合羽を着て自転車で移動して設営を行い、一緒に訓練を実施する手筈となっている消防の到着を待っていたのですが、一向に現れません。訓練区域の自治会から割り当て動員された 年寄り連中が三々五々ちらほらと集まって来てはいたのですが、その数は例年の比ではありません。時々土砂降りとなる天気では当然のこと…

 あまりに遅いので担当の消防署に電話すると訓練は中止で、本番出動となっているということでした。仕方なく訓練は中止として会場を撤収し、合羽による蒸れで汗みどろのまま職場に戻って通常の勤務に就きましたが、その仕事明けに、当時通勤に使用していた自転車を駆って回り道し、多摩川の土手を見に行きました。既に薄暗くなっていた土手の中段近くにまで濁流が押し寄せていて、普段は野球場が数多くある広大な河川敷広場はすべて恐ろしい勢いでうねる水面の下です。そのまま増水すると越流とか破堤が起きるのではと心配になりました。職務上その記録を見たことのある大正時代にあった破堤越流による浸水区域近くに当時の自宅があり、水害の恐怖心をその時初めて感じたと記憶しています。

 それ以上の増水にはならずにその地域は事無きを得たのですが、その時に上流部の世田谷区二子玉川付近では破堤によって住宅が数戸流されるという、後の人気テレビドラマの背景となった有名な水害が発生していたのです。

 亭主の今の自宅は標高49メートルの台地上にあります。台地の下に河川はありますが、どんな津波でもここまで水が上がることは想定外です。低地にある駅などへの日常のアクセスは不便ですが、出水だけは心配しないでいられるのが取り柄です。

 自宅の近隣には広い台地上に降った雨を一時貯留する調整池があり、周辺の谷の低地部や川に一遍に流れないように工夫されています。その広大な調整池の半分近くが、今は一段高くされて何もないグランドとして公開されているのですが、今年はそのグランド面までが冠水する降雨が幾度も発生しています。この普段は無駄なだけの施設が無ければ、周辺の低地にはその都度床下、床上浸水の被害に襲われていることでしょう。この春先にはその調整池の底で泥さらいのブルドーザーが動き回っていました。このようなメンテナンスが水害の防止には必要なコストなのだと納得のできる風景です。

 

 通勤に自転車を用いていたと述べましたが、当時の亭主は乗ること以上に自転車いじりが趣味で、イタリアのカンパやフランスのユーレー、サンプレックス、ストロングライト、TAなどの高価な外国製高級部品を専門店に出向いて買い集め、それをオーダーフレームへ組み付けたりすることに情熱を傾けていて、リムとハブとスポークで車輪を組むなども自在になっていました。

 輸入されるものを買うのですから、いつもどこででも買えるとは限りません。都内や近県に幾つかあった専門店を、全メッキに剣先とコンチネンタルラグを除いてクリアブルーを塗装した派手な丸タイヤのロードレーサーを転がしてまめに回るのが休日の楽しみでした。

 当時の脚力は、平地では「52-13」を踏めました。クランクを毎分60回すれば時速30キロ以上にはなる計算で、それは難しくありません。さすがに100回以上回すのはしんどくて、下り坂でないと出来なかったと思います。国道246を環七から二子玉川に下っていて、前を並んで巡行していた2台の白バイの左脇を追い抜いた時には120回くらいを回していたのかもしれません。 今どきのフリーは「12」が可能らしいのですが、当時の機器では特殊なものでも「13」トップの6段で、普通の5段は「14」でした。

 結婚後はすぐに子が出来て、そんなことに資金と時間を注ぎ込む生活は雨散霧消して、この趣味はお蔵入りとなってしまい、大量の収集品は新築した家の庭の倉庫の中で永い眠りに就いたのです。

 これが再び日の目を見たのが約30年後、ネットオークションの誕生によります。おりから地域に敷設されたケーブルテレビの加入とともに可能となった廉価定額での常時接続によりインターネットが使い放題となって、その中で見つけたネットオークションに蔵の中のお宝を出品すると、これが面白いように換金出来ました。その時には欧州のほとんどの歴史ある高級部品メーカーが消え去っていて、往年の気品溢れる名品を 懐かしんで求める人がたくさんいたのです。ほとんどがそうだった新品の元箱入りセットは人気集中です。

 欧州だけでなく、わが国でもサンツアーの前田鉄工所、プロダイの杉野製作所など珠玉のような高級部品を作っていた会社の多くが消えていました。残ったのは一人勝ちの後発「シマノ」だけです。その原因は、80年代アメリカで起きた自転車ブームとその中で生まれたBMXの台頭です。この偏頗珍奇な自転車のどこがいいのか、それまでの欧州風の自転車を駆逐してしまいました。このあおりを受けたのが大きいと思われます。

 手に入れられなくなればそれの価値が上がります。ネットオークションではおおむね元の入手価格の数倍、場合によっては10倍以上になることもありました。そもそも亭主がそれらの高級部品を収集する原資としたのは「利子収入」です。当時の長期金利は年8%を超えていました。高級といっても1セットで10Kを超えることは稀だったのです。半年ごとの金利収入を投じれば、毎年20セット程度の調達は可能でした。

 自宅の土地建物を得るのを長期目標と定め、それに向かってひたすら貯蓄に励んでいた殊勝な薄給青年にも何らかの息抜きが必要です。それを担っていたのが「自転車部品収集」だったのかもしれません。その甲斐あって、結婚後ほどなく、あらかじめ買い求めてあった土地に今の自宅を普請したという次第です。高額の借金が残りましたが…

 亭主の70年代後半に5年ほど続いた「自転車部品収集」に投じた資金の総額は「500K」程度です。約30年後にこれのあらかたを処分して得たのは5倍のおよそ「2500K」です。それはネットオークションへの出品写真の関係で興味の湧いていたカメラ道楽 、レンズ道楽へとそっくり注ぎ込まれました。不労所得で維持していた昔の趣味が、今に続くしょうもない趣味の原資となったという次第です。山の神に支配されている月々のお給料 などはまったく充てていません。究極のエコ…

 しかし、ネットオークションなる仕組みが出来ていなければ、あたら高級部品たちもお宝とはならずに、いまだに埃を被った無用の長物だったものです。10年ほど前に おこなったリホーム工事のときなどに捨て去られていたかもしれません。世の中の無常、因果応報輪廻のことわりを信じたくなる事象です。アリとセミのイソップ寓話の身近に感じられる昨今、 冬のセミでなくて良かった…

 

2016/9/1

 月が替わって9月です。来週末には佐渡に行くことになっているので、台風などが来ないで欲しい…

 

 ここのところ回顧録のような塩梅になっています。その流れで続けると、亭主のもう一つの趣味である「俳句」のことです。亭主が俳句を作る切っ掛けとなったのは仕事上のことからでした。

 今に続く「持病」で数度にわたった足掛け一年に迫る長期入院による病気欠勤のあと、なんとか合格年次の順番通り係長に昇進したものの、係員のいない一人係長の職場に転勤になりました。その窓際職場でキーボード使いの習熟を得たことは述べましたが、その時の仕事は法定の付属機関である審査会の運営を担うというもので、癖の塊のような専門委員たちの面倒を見るというのが実質的な中身でした。委員たちは、その分野では一応の実績を上げているらしい面々なのですが、世間一般の常識にはいささか欠けている人もいて、その手綱を取るのは結構厄介なことでした。

 その審査会の全国団体が開催する全国集会が毎年持ち回りで開催されていて、それに派遣される委員の随行をするのも職務の一つでした。その年は岩手県が開催の担当で、盛岡で行われたそれに随行したのですが、そのとき派遣された委員は例外的に好人物で、随行者が近くにいるのを好まない人でした。それを幸いとして亭主は単独行動を享受したのです。

 朝からの会議に備えて前日に盛岡に入るのですが、亭主はその朝一番の最速新幹線で盛岡駅に降り立ちました。翌日朝からの会議までは自由の身です。その日は盛岡市内の要所をほとんど徒歩で経巡ってその良さを堪能しました。北山のホテルで行われた会議の当日も、昼の休憩を利用して会場周辺の名所を幾つも巡ったものです。

 その随行から帰って、報告書の提出があるのでそれはそそくさと済ませ、盛岡訪問の印象を紀行文に纏めようと思い立ったのです。そのときなぜそのようなことをしようと思ったのか、それは今となっては忘却の彼方なのですが、それまで書いたことなど皆無だった紀行文をキーボードで打ち始めると、半日足らずの間に、擬古文の間に俳句と和歌が溢れ出てきたのです。あの体験は今思っても不思議な感じで、まるで古人による「自動書記」のように文章と俳句、和歌が溢れました。俳句や和歌をそのようにまとめて作ったことはそれ以前には皆無で、記憶に残る限り、「目白来て山茶花の葉の揺れ二つ」というのを庭を眺めながら作ったことしかありませんでした。

 この「不来方紀行」と題した紀行文を報告書に加えて審査会の委員の一人でもある直属の部長に見せましたが、その後の亭主に接する態度が明らかに変わりました。やったね…

 和歌はそれほど作りませんが、俳句の方はその後毎日5句以上を作ることを日課としていた時期があり、そんな日々に「NHK」の「俳壇」という番組に毎月投稿することを一年続けました。その間、番組テキスト月刊誌に掲載される佳作を2回と、番組内で取り上げられる入選を1回経験しました。そのころは芭蕉が生涯に作った句が千句残っていると知って、その数を目指してもいました。

 俳句の基礎など習ったことがなく、季重なりなど頓着しないというのが亭主の流儀で、それどころか、上中下のすべてに季語を含ませたいなどとも思っているほどです。それはいまだ実現していませんが…

 師がおらず、完璧な独学であるゆえに、あまり俳句の慣習には頓着しない亭主ですが、「季語」を含ませるのだけはこだわります。季語を含まないものは俳句ではないと定義しています。不定形自由律であっても季語は含むべきで、それが無いものは良くて「川柳」です。尤も、川柳には凝った諧謔が必須ですから、それも無ければただの五七五でしかありません。

 「季語」の中でも、亭主はある短い時間に対してしか使えないものが特に好きです。その窮屈さが思いを解放してくれるような気がするからです。「今朝の秋」とか「秋隣」などはとりわけ好きな季語です。それを聞くだけで「立秋」の朝の空気とか、日没が僅かに早くなった夏の日の夕べの気温を肌身に感じるほどです。とにかく、「季語」というのは俳句の中でとりわけ重要な要素ということです。

 

2016/8/31

 八月も今日で終わります。今年は猛暑日が少なかったものの、台風の接近が多く、天候不順という印象です。パソコンのクラッシュに振り回された月でもありました。そう言えば、オリンピックもあったな…

 

 パソコンの環境整備の一環でジャンク箱に眠らせていた古いハードディスクを外付けして、何か環境の再構築に役立つファイルがないかと漁っているのですが、昔仕事で使っていたノートパソコンから外した何台かの2.5インチのハードディスクの中に幾つか見つけました。

 まだ課にパソコンやワープロが1台しか無いのが普通という時代に、志の高い職員は自前でボーナス1回分近くした高価なノートパソコンを入手して仕事に使っていました。当然ネットに繋がるなどありえない時代です。亭主もあの憎っくき「Gatewey2000」から始めて何台かのノートパソコンを持ち込んで仕事に使いました。そんな時代のパソコンから外してあった物たちには懐かしいファイルが眠っていました。そんな中に「点字解読」と名付けたファイルもありました。

 すっかり忘れていたのですが、この「点字解読」は点字を上下逆さまに入力して判別できるようにしていました。投票用紙を上下逆さまに使うこともありえたからだと思います。点字などまったく習ったことはなかったのに、1枚の点字表からだけでこれを作り上げたのは、その点字表から点字の成り立ちを読み取ってのことだったと、自分のしたことながら感心しています。まだその「Excel」ファイルを分析していませんが、結構複雑に条件分岐を駆使しています。どうも当時は「LOOKUP関数」を使いこなしていなかったようで、今ならそれを使うかも…

 その後、そう、ひと昔前ぐらいから、パソコンを職員全員に渡してイントラネットで繋ぐ時代も来ましたが、そんな時代に作ったファイルは手元にありません。外部に持ち出すことを禁じていたのですから当然でしょう。そんな時代には、紙ベースの仕事はほとんどしなくなりました。

 

 若いころ、亭主は文章を書くのが本当に苦手でした。筆記具を持って紙に向かっても何も出て来ないのです。それが自前で入手した高価なワープロのキーボードに向かうと自動書記でもあるかのように湧いて出たのです。ワープロは「清書」のためという認識が一般的な時代で、その入力の億劫さを嘆く声が多かったのですが、亭主はこれは「思考機械」だという認識でした。筆記具で文章を書き、それを推敲訂正するよりはるかに容易なのです。文章の前後を置き換えるなど自在で、用語の一括書き換えなども使えて便利でした。そうして文章を作ることに敷居が低くなると、仕事で求められる規則の立案など何の困難さも感じなくなりました。仕事の上でもキーボードは手放せないものとなったのです。

 ところで、亭主は最初から「かな入力」です。当時も「ローマ字入力」を推奨する声が高かったし、それしかできない者も身の回りには多かったのですが、亭主はそれには組しません。「思考機械」として使うためには「かな」から「ローマ字」への変換をしなくてはならないことが邪魔です。「清書」機能に着目するのならブラインドタッチが容易な「ローマ字入力」の方に分があるのかもしれませんが、日本語で「思考」する道具として使うのなら日本語をそのまま直に入力する「かな入力」の方がはるかに有効だと思っています。第一、一字を入力するのにキーを二回押すことが多いのなんて無駄なことです。ブラインドタッチとまでは行きませんが、当然必死に訓練して最初から「十本指」入力です。

 亭主がワープロを使い始めたころ、職場では課に1台だけ、CRTが分かれているディスクトップパソコンのような業務用ワープロが配置されていました。騒々しいドットプリンターと共に専用のラックに鎮座しているものです。これはNECの「文豪」という機種で、立ち上げる時にシステムフロッピィから内蔵メモリーにOSを読み込ませ、もう一枚のフロッピィを作業場所として使うというものでした。このように初期のパソコンのような機種なので、システムフロッピィを入れ替えることで表計算とか描画とかが可能なのですが、それを行うような職員は皆無に等しかったのです。でも亭主はこれらを使うことで様々な仕事が楽に行えることに喜び、このときの体験が自宅にWindows時代以前のパソコンを導入するきっかけになったのだと思います。最初に自宅に導入したのもパーソナル「文豪」の最高機種で、その時にランバーコア合板で自作したワープロラックが幾度かの改造を経て現役で目の前にあります。

 ところで、一人係長で窓際族と目されていた亭主は、冷遇されて席の横に配置されていたのを幸い、この騒々しい業務用「文豪」の機能をとことん使い尽くし、そんなことが出来るのはおそらく当時数千人の全職員の中で右に出るものはいなかっただろうと思うのですが、そんなハードユーザーの亭主は、その課にいた数年の間に各システムプログラムのバグを何度も発見し、それをNECに通告することでバグ取り済みの新バージョンのシステムフロッピィ一式を無償で入手していました。それらは有償で提供されていたため他の課の機では5年リースで導入時の旧バージョンのままでしたが、亭主の使う機だけはいつも最新バージョンで、それを知るものは他に皆無…

 思い起こせば、当時パソコンはNECの「98」独り勝ちの時代で、それのフロッピィで運用する機種を技術系の課には1台程度配置されていましたが、事務系の課にはほとんど存在していませんでした。ハードディスクが内蔵されているのが当たり前になる以前のことです。

 窓際族の扱いは更に極まって、組織外に放り出されて新規改編立ち上げの財団の庶務・財務から全営業までを実質一人で行わなくてはならないことにされました。のちに前年の決算が間違っていたという落ちが付いている決算が2か月後に迫っているのに、それまで「複式簿記」なるものを見聞きしたことが皆無の身がそれをやらなくてはならないという無茶な状況です。しかも、すでにいなくなった前身の組織の担当者が超ずぼらで、総勘定元帳や仕訳帳を丸一年記帳していないというありさまでした。

 伝票は丁半駒が揃っているのだけは確認できたので、それから直接財務諸表をでっちあげるのですが、これが合わない。当然のことで、前年までの決算が誤っていたのですから、それを発見するまでの地獄は今でも夢に出ます。嘘…

 本当に夢のお告げで前年の決算を疑えとの啓示を受けたので、早朝に出勤して点検すると、なんと数年にわたって何か所も誤りがありました。よくこれで決算になったものだとあきれ、これを人質として当時の関係者でもある上部機関の最高幹部や財団理事・監事などに帳簿の不記載を黙認させてその決算は乗り切ったのです。あな恐ろし…

 このような状況にひどく腹を立てていた亭主は、実質勝手にできる立場を利用して、予算を支配している上部機関の担当者が当然のように財団会計に暗いのを幸い、翌年の予算にパソコンのリース導入経費を計上して認めさせました。そして導入したのがハードディスク内蔵の最新機種です。このときにはまだ「Windows 3.1」は世に出ていなくて、その年の5月に発売されると発売日に秋葉原に出張して購入しましたが、こんなことはその財団を設置した出身組織では絶対にできないことでした。同時に購入した「Excel 4」がその後のおびただしい業務に大いに役に立ったので、亭主はとても楽になりました。

 

 三角形の3辺の長さが分かれば、その三角形の面積は「ヘロンの公式」により容易に算出できます。地積測量において測定される土地の外周線の屈折点ごとの座標値を入力するとその土地の面積が出せる計算表を昔作ったという話を下でしましたが、その時には、数学が超苦手で嫌いだった亭主は「ヘロンの公式」なるものの存在を知りませんでした。三角形の面積は底辺掛ける高さの半分ということと、三角関数を使うぐらいの知識しか無かったのです。

 そこですべての三角形を直角三角形に分割して面積を算出し、それを集計するという手法で計算表を作ったのでした。三角形の頂角は座標値から算出できます。それさえ分かれば直角三角形の各辺は出せます。この作業の積み上げにより積算した結果が土地の面積となるのですが、その三角形の形状がどのような場合にも当てはまるように条件分岐させるのが大変だったのではないかと思います。その顛末を今ではすっかり忘れていますが…

 これは今なら知っている「ヘロンの公式」を用いれば至極簡単なことです。この公式に三角形の各辺を代入すればその三角形の面積は出せるというもので、土地を三角形に区切ってその各辺の長ささえ分かれば面積も分かるという原理です。XとYで表示する三角形頂点の座標値が分かればその三角形の各辺は三角関数により分かります。無知は損する…

 ところで、座標値というのは任意の特定点からの南北東西方向それぞれの水平距離です。それをX軸Y軸の数値として表します。トランシットなどの測量機器を使って座標値を測り出すのが測量士の仕事で、今は衛星を使った測量も行われているようです。法務局への土地の所有権登記においては、座標値の入った測量図の提出が義務付けられているらしいです。

 いずれにしても「Excel」はこれらの仕事をいとも簡単に行ってくれます。使い方も平易で、論理思考のブラッシアップにも役立って、いつまでも身近で使うことがボケ退散の妙薬となるのかも…

 ちなみに、A1,A2,A3の各セルに三角形の各辺の長さを入れた場合、A4セルに「=(A1+A2+A3)/2」という式を書き、A5セルに「=SQRT(A4*(A4-A1)*(A4-A2)*(A4-A3))」という式を入れれば、その三角形の面積が表示されます。興味のある方はやってみてください。

 

2016/8/30

 台風は南関東にはあまり近づかない様子で、朝になっても雨風は強まりません。昼には雨も上がる予報ですから、まずは良かった…

 

 以前「Excel」を使って作ったもので記憶に残っているのは、地籍測量における土地の境界線の屈折点ごとの座標値を入力するとその土地の面積が出せる計算表です。これは購入する土地の測量を委託した土地家屋調査士が納品する地積測量図を検証するために作りました。過去に納品されたものを点検しましたが、そのすべてが亭主の作った計算表の結果と一致していたので、この業界の業務姿勢に対する信頼が高まりましたし、亭主の計算表の正確さをも示すものとなりました。

 このときには財団会計業務も行わなくてはならず、各伝票の入力だけで仕訳帳や総勘定元帳など以外にも決算に必要な財務諸表の自動作成印字が可能な計算表の作成も行いました。その業務につくまで「複式簿記」の「ふ」の字も知らなかった身としては、これは自分ながら驚くべき日々でした。

 また、少し変わったものとしては「点字の翻訳」です。選挙における投票には、投票所での請求により支給する厚手の専用投票用紙に点字で行うことが可能なのですが、開票時にはこの点字投票の翻訳が必要となります。亭主が開票のプロデューサーになる以前は、点字の読める要員を組織内で動員して複数配置することでそれにあたっていたのですが、その要員を確保することが結構難題なのです。そこで、投票用紙に印字された点字をその形のままにセルに入力すれば翻訳される計算表を作りました。これには条件分岐式のほかに「Lookup関数」が役に立ちます。これは「Excel」をデータベース的に使うためには必須の関数なので、これの使い方を習熟できたのがこの作成を通じてだったかもしれません。

 ところで点字というのは6個の点を二組使って一文字の「かな」を表します。しかし、中には一組でも一文字を表示するものもあるのが厄介な点で、しかも二組文字と一組文字の区切りが無いのです。これを判別するのには条件分岐式が必要となります。この工夫が一番の肝だったように記憶しています。

 この二つの計算表は、今は手元に残っていません。職務が変わったときに持ち出さなかったのだと思います。数年周期の転勤のたびに商売替えに等しい業務内容の違いに対応するためには、前の業務の詳細は脳内から消し去らねばやっていられない現実がありました。そのかわり新規の業務は三ヶ月でプロとなることが常識でした。どんなプロなんだか…

 

 リタイア後の「Excel」は、カレンダーと予定表以外に使うのは記録表、集計表としてぐらいでした。条件分岐式や関数を駆使しての使用はありません。ボケが進む要因もここにあるのかも…

 

2016/8/29

 変態強力台風10号が近づいています。何とか無事で通り過ぎてほしい…

 

 「Excel」のセルに計算式、特に条件分岐式を入れていくのは結構楽しい作業です。論理的に正しい式を入れないとバグとなって反ってきます。ある状況では正しい結果を返しても、別の要素が加わると誤りを返すことがよくあります。それはその条件分岐式が論理的に正しくないからで、この作業は論理思考の訓練になります。

 亭主が最初に使ったのは「Excel 4」です。当時の世の中はまだ「DOS」で動く「Lotus 123」が表計算ソフトの花形でしたが、どうもその操作性の悪さに馴染めませんでした。ところが、「Windows 3.1」の新規発売と同時に導入した「Excel 4」の操作性の良さに驚いたものです。

 亭主は「Excel 4」のマニュアルを一度も読んだことがありません。それの操作を知っている者も近くにはいなかったので、完全に自習による習熟です。それくらい弄り易い、分かり易い操作性であったということでしょう。

 この「Excel 4」により最初に行ったのが、当時の分担職務であった協調融資団の銀行群に支払うべき利子の計算です。日分と月利の組み合わせで月の支払額を計算するのですが、最初は円単位の誤差に悩みました。各銀行から請求される額と乖離があるのです。どう点検してもセルに格納した四則計算式に誤りは無いはずです。コンピューターが誤りをするのかとまで疑いました。

 結論を言うと、銀行の請求する利子の計算は利率をある桁で切り捨てているのです。それに対して「Excel」のセルに表示されるのはそのセルの幅に応じた桁までで、それ以下は表示しませんが実際に演算するときには使うのです。このことを知らなかったので結果が違って当然なのでした。

 この問題解決により、セルに格納する計算式には、割り算を含む場合は必ず「切り捨て・切り上げ・四捨五入」の「Round関数」を加えるという習慣が身に付きました。

 この計算表を作り上げることで、以後の業務が極めて楽になりました。それまでは電卓や算盤を操って毎月利子額を算出していたので、何度も検算したりと大変な作業でした。それが借入年月日や金額、金利、返済時期等をセルに入力するだけで月末に支払うべき利子額が元金返済時まですべて表示されるのです。月の途中の借り入れであれば当然日分も付きます。しかもそれを反映した支出稟議書の作成・印字までが可能に出来ました。

 しかし、この業務に従事したことで「銀行」というものに対する見方が大きく変わりました。金に関して間違いはしないものという先入観があったのですが、その思い込みは見事に裏切られました。ある月、私の作った計算表と違う額をある巨大信用金庫から請求されたのです。支払う利子はあらかじめ稟議を通しておく必要があり、既に済ませていますから困ります。

 電卓と算盤で検算しましたが私の計算表に誤りはありません。そのことを相手の担当者に伝えましたが、うちはコンピューターで計算しているので誤りは無いとの姿勢です。そこで私はとにかく電卓で計算してみてくれるよう依頼して電話を切りました。結果は、コンピューターに入れた営業日に関する設定が誤っていて、請求は間違いとの回答でした。コンピューターは間違えません。間違えるのはそれを扱う人の方ということです。

 これに限らず、色々な点で多くの銀行・信用金庫等の業務姿勢に首を傾げざるをえないものがありました。そしてそれら首を傾げた銀行等のほとんどは、今は存在していません。

 

 「Excel 2003」を再インストール出来て改造が可能になった「万年カレンダー」をいじることで、つとにボケの昂進している亭主の脳も、少しは昔日の姿が蘇っているのかもしれません。条件分岐式、楽しいでっせ…

 

 「万年カレンダー」を点検していて思い出したことですが、前回の「祝日法」の大改正で、5月に連休を増やす方法として休日と日曜日が重なったときに翌日の月曜日を振替休日とする以外に、その月曜日が休日の場合は休日でなくなるまで振替休日をずらしていくという規定がありました。そのときに改定した亭主の万年カレンダーはこれを反映したものになっているのですが、その反映の仕方が現実的で、これを改定した時の自分の論理思考の在りようが知れました。汎用性は少ないものの、現実的なのに少し笑ろた…

 この規定で振替休日となる可能性があるのは5月6日だけなのですが、指定した年のその日が振替休日となるのは水曜日のときだけであるという事実に着目した条件分岐式を判別セルに格納しているのです。つまり、6日が5月であって、しかも水曜日かどうかによって「振替休日」と表示する式としたのです。そうでなければただの平日です。5月6日が月曜日であれば通常の振替休日の条件分岐式で実現できていますし、火曜日の場合はそれに入れ子式で条件を分岐させているのですが、水曜日については面倒くさくなったようです。汎用性は犠牲になりますが、現実性を選択しています。

 

2016/8/28

 「Office」が使えるようになったことで、昔「Excel」にて自作してあった「万年カレンダー」の修正を行えました。今年から「国民の休日」が増えて、それを反映させる必要があったのです。その増えた休日というのは8月11日の「山の日」です。

 亭主自作の「万年カレンダー」は、「2016/4/1」というように入力すると、その月から1年分を表示するもので、閏年や曜日はもちろんのこと、国民の休日(祝日)と年末年始の休みを表示するという優れものです。

 しかし、「国民の休日」というのは結構厄介なもので、太陽の運行変動で決まる「春分の日」と「秋分の日」の変動以外にも、連休を増やすために月曜日に移動するようになった休日というのもあったり、日曜日に重なった時の「振替休日」というのもあります。さらに今は9月に発生することのある「休日に挟まれた日が休日」というのまであります。これらを常に正しく表示するというのが亭主自作の「万年カレンダー」の優れている点です。以前事例があった休日を間違えたカレンダーなどは決して生じません。

 このカレンダーは「Excel」で作ってありますから、ブックの別のシートから「万年カレンダー」を参照することで様々なフォーマットのカレンダーを作ることが可能です。「万年カレンダー」のシートには「七曜表」式のカレンダーも作ってあり、日曜日始まりのものと月曜日始まりのものを設けています。これを参照することで様々なカレンダーを作ることができるのです。

 「七曜表」の万年カレンダーというのは結構厄介です。「条件分岐式」を色々と工夫する必要がありました。そこに「国民の休日」を表示させるのも工夫が必要です。

 

 ところで、亭主が万年カレンダーを作り始めたのは40歳代後半「Excel 5」の時代です。「Windows」はまだ「95」になっていなかったかもしれません。最初は館長をしていた図書館で貸出時に返還日を告知するために渡す「図書館カレンダー」なるものの制作に寄与すべく、七曜表の各セルの中に直に入れ子の条件分岐式を書くことから始めましたが、当時7段だった入れ子段数制限の中ではとても実現できません。そこで他のセルを参照する式にすることで条件分岐式を他のセルに整理分担させる方法を考え出しました。これにより、その後の「祝日法」の改正で祝日の定義が大きく変化してもそれに対応した変更が容易に行えることになり、今年の休日増加にしても、ちょこっと書き加えるだけで対応が出来るという汎用性を獲得できたのです。

 

 この優れものの「万年カレンダー」も先日のパソコン昇天で失われた可能性がありました。幸い大昔のハードディスクの中に残っていたので、それを外付けすることで取り出すことが出来ました。日常の予定表もこれで作っていたので、無くなると不便ですし、一から作り直すのも結構しんどいことです。億劫で改正していなかった「山の日」も付け加えたので、ボケ延伸に寄与したのかも…

 

2016/8/27

 やはり使い慣れた環境は快適です。入力が億劫になりません。この「Front Page」というソフトが滅びたのが残念至極…

 

2016/8/26

 パソコンが壊れて入れ替えるときに、所有していたアップグレード版の「Front Page 2003」が旧版の「Front Page」を要求するためインストール出来ないでいたのですが、旧版「Front Page 2002」のCD-ROMを借用できて、それの参照により無事インストールが出来ました。これで当分はホームページの維持が可能となりました。やれやれ…

 試用版を使っていた「ホームページビルダー」は入力の反応が超とろくて使い難かったので、それを本導入せずに済むのが良かったです。経費のことよりも快適性が問題…

 あとはクラッシュしたらしいハードディスクの救済が出来るかどうかです。専門業者に依頼することを検討中ですが、かけがいのないデータが入っているので、何とか助かるといいのですが…

 

 存在を忘れていたジャンク箱を漁ると「Office 2000」のCD-ROMが出てきました。これを使ってアップグレード版「Office 2003」のインストールが完了しました。パソコン導入時に買いそびれていた新しい「Office」を導入しようか迷っていたのですが、使い慣れたこれが復活したので一安心です。新しい「Office」はどうも使い難いもので…

 

2016/8/20
 台風がぼこぼこと発生しています。これから来週半ば過ぎまで毎日襲われそう…

 オリンピックも終わりに近づき、昼夜逆転している連中も復旧することでしょう。しかし、連日素晴らしい結果に瞠目頻り…


2016/8/16
 お盆も最終日送り火となります。夜には台風がやってくるとのことで、風雨が邪魔する地方もありそう…

 今使っている「ホームページビルダー」というソフトは反応がとろくて、入力にあたってストレスが溜まります。何かと問題はあったものの、前使っていたMSの「フロントページ」のさくさくとした迅速さが恋しい…
 このソフトを使って既存のページを書き換えるのはかなり困難です。一から新規に書き直す必要性を感じているのですが、このとろさを我慢できるのか…慣れるしかないのかも…

 カニ退治の小線源埋め込みは10月下旬の予定です。この施術、今は三か月待ちの盛況だそうで、それまではホルモン剤飲用療法…


2016/8/12
 パソコンが壊れたのは大きな痛手です。ハードディスクを取り出して外付けしましたが、エラーとなって認識しません。現状ではデータを救済するのは悲観的です。撮り溜めた多くの画像もさることながら、蓄積した「Super-Takumar 1:1.4/50」のレンズシリアル番号データを失うのがショックです。亭主が分別した「期型」を特定するツールとして極めて有力でしたので、これが最大の痛手…

 今年から山の日が国民の祝日に加えられましたが、亭主自作の万年カレンダーを修正しなければなりません。しかし、以前使っていた「Exce」lを失っているので、新規に導入しなくてはなりません。いろいろと齟齬が重なるのは悩ましい…


2016/8/3
 ホームページビルダーの試用版を使ってこれを書いています。かなり使い難いソフトです。でも、元々のソフトが今は無くなっているので仕方ありません。慣れるしかないのと、全体の作り直しも視野に入れねばなりません。やれやれ…



2016/8/2
 パソコンが壊れました。OSが立ち上がらないのでどうにもなりません。色々試みましたが復旧が出来ません。仕方なく買い換えたのですが、いろいろと齟齬があって元の環境の構築が困難な状況です。元のソフトが入れられないのでホームページの書き換えがままなりません。さて、どうするのがいいのか…
 ハードディスクはクラッシュしていない様子なので、外付けに加工してデータを助けようと思っているのですが、ESATAなので以前の接続機器が使えません。これも物入り…


2016/7/27

 天気予報の番組では明日梅雨明けが想定されているようです。果たしてそうなるのか…

 

 市民病院の主治医の紹介で横浜市大付属病院福浦で治療を受けることにしました。県内では小線源療法をしているのは数か所らしいです。トリモダリティというやつでカニ退治です。ホルモンと放射線外照射は市民病院でする予定…

 

2016/7/25

 今日も梅雨空の朝です。降ってはいませんが暗い空…

 

 「引き伸ばしレンズ」を「K-1」などのKマウントカメラで使うためのフォーカス装置について模索しているのですが、オルソメター型のレンズ構成である「EL-NIKKOR 80mm 1:5.6 N」については、純正の「ヘリコイド接写リングK」と純正の「マウントアダプターK」および「BORG品番7844」 の「M42P1→M39AD」を組み合わせるのが最も使い易いということに至りました。これが純正の「マウントアダプターA」を組み合わせたのだとオーバーインフが全く無く、絞り開放では微妙に無限遠が来ていない感じなのです。一段絞ればフォーカスエイドが反応するのですが、これでは精神衛生上よろしくありません。そこで上記の組み合わせにすると若干のオーバーインフが生じるので心安らかにMF出来ます。

 この「引き伸ばしレンズ」は無限遠時の解像感がとても優れています。「40.5mmP=0.5」ながらアタッチメントも付いているので、ステップアップリングを経由すれば長い中望遠用フードなどを付けることも可能で、ポートレート画角の一般撮影用として扱いやすいものです。

 なお、旧型の「EL-NIKKOR 1:5.6 f=80mm」の方はフランジフォーカスが短いので、この組み合わせでは光路が長くなり過ぎて使えません。

 

 種類多く所有している75mm級の「引き伸ばしレンズ」について、汎用性の高いフォーカス装置の組み合わせを模索したところ、2個所有している「ヘリコイド接写リングS」を使用して2種類の最短光軸となる組み合わせでほとんどの機種を網羅できることを確認しました。その2種類の組み合わせというのは、一つは後ろからフランジ付きKマウントアダプター、1mm厚ドーナツリング、「ヘリコイド接写リングS」、「マウントアダプターA」で、もう一つは後ろからフランジ付きKマウントアダプター、「ヘリコイド接写リングS」、「BORG M42P1→M39AD」です。

 前者は最短光路20.7mm、後者は19.2mmです。この2種類のフォーカス装置で亭主の所有する18種類の75mm級「引き伸ばしレンズ」のうち、17種類について無限遠から近接まで使えます。

 唯一使えないのが「Zuiko C.1:4.5 f=7.5cm」で、これについては「BORG M42P1→M39AD」を使う代わりに、「フランジレスM42→M39AD」を組み合わせることで使用可能にできます。しかし、一々組み換えをするのは煩雑なので、別に所有している「BORG M42P1→M39AD」に純正「マウントアダプター」と「BORG M42P1→M39AD」を組み合わせることで最短光路17.8mmを得て、これを使うことにしています。めでたしめでたし…

 この組み合わせなら、近接は60cm程度が確保できるので、一般撮影に不便は感じません。街中のスナップに持ち出すのに好適です。

 

2016/7/24

 オホーツクの高気圧は今朝も居座っています。肌寒い朝…

 

2016/7/23

 梅雨寒の低温は続きます。昨夜などは夜具を厚くしないと眠れぬほど…

 今年はまだ台風が1個しか発生していません。この分だと水不足が現実的になりそう…

 

 ここのところ遠ざかっていた「引き伸ばしレンズ」ですが、「K-1」の入手によりそれまで無限遠から使える画角が狭くて今一使い難かったものが緩和されたので、改めて使ってみようかと考えています。

 そこで、必要なフォーカス装置について検討しているのですが、焦点距離75mm級の「引き伸ばしレンズ」は「ヘリコイドリング」しか選択肢が無く、その中で使える機器は限られます。そんな中で操出量の大きいのが純正の「ヘリコイド接写リングS」なのですが、これの最短光路が16.9mmであり、もう一つの選択肢である「M42ヘリコイド(BORG)」はそれが17.8mmです。無限遠時における操出量(オーバーインフ)としては当然「M42ヘリコイド(BORG)」の方が有利なのですが、その最長光路を比べると「ヘリコイド接写リングS」の方が3.5mm長いので、純粋に働き幅としては2.6mmの差があり、最短撮影距離に差が出ます。このことを考えると、無限遠時にオーバーインフが大きくなるとしても全体の使い勝手は純正の「ヘリコイド接写リングS」の方に軍配が上がることになります。

 オーバーインフは各リングの組立時にスペーサーを使うことである程度縮小が可能です。前後のマウントアダプターを装着するときに間に挟めるのは、それぞれ1mm程度までは可能ですから、それをすることで75mm級ならほとんどの機種でオーバーインフは1mm以内に出来ます。

 これを「K-1」で使って感じるのは、MFが本当にやり易いということです。これまでの機種よりストレスが少なく使えます。画角のメリット以上に使える感があります。1950年代の製品も数多くあります。そんな時代の空気を使うのも一興かと…

 

2016/7/22

 まじめな降りの朝で、昨日今日と低温が続きます。二ヶ月ほど季節が戻った恰好です。湿潤冷涼なオホーツクの高気圧の制圧下にいて夏を連れてくる太平洋の高気圧は西に小さく遠慮しています。今日は大暑なので秋まであと半月ですが、これが続くと梅雨明け無しということも指呼の間に…

 

2016/7/20

 曇りがち小雨時々の天気が続きます。その合間には暑い日差しもあったりして目まぐるしい…

 今朝の通院で骨シンチ検査や腹部CT検査の結果が出て、転移はなさそうです。やれやれ…

 

2016/7/19

 導入しているケーブルテレビのSTBはレンタルしているのですが、これを機種変更しました。録画時間が倍増して同時録画が3チャンネルとなったので、ストレスなく録画できます。その交換経費は政府推奨の緊急通報システムを6ヶ月導入(有料)することで無料に…

 この通報システムは北朝鮮がミサイルを我が国に向けて飛ばしたりする軍事侵入やテロが起こりそうな時にも知らせて来るようです。当然地震速報や各種気象関係警報もです。さらに指定する鉄道の不通などの運行障害告知や地域の各種行政情報も…

 

2016/7/18

 海の日が月曜に移った休日です。梅雨時の連休では、あまり観光効果は無い…

 東海地方以西は梅雨明けを宣言しました。関東も猛暑…

 

2016/7/17

 三連休中日、あまり明るくなってこない朝です。気温は少し高め…

 

 カメラ台座マウントだけを「Kマウント」に換装した「MAMIYA AUTOBELLOWS 645N」に新規入手の「RS-58」と自作途中の「特製M42マウント」を装着した状態の最短光路を計測した結果、53mmと出ました。これだとKマウントのフランジバック45.5mmを加えると「バックフォーカス98.5mm」ということになり、それより 長いバックフォーカスの引き伸ばしレンズでないと無限遠が来ないということです。それを充たす焦点距離105mmの引き伸ばしレンズは少数派だと思いますし、 それが楽に充たせる焦点距離135mm以上の引き伸ばしレンズはライカLマウントのものがあまりないので、なかなか厳しいことに…

 やはり、このベローズ装置のあおり機能を生かしてより幅広く使うには、オフセットしたマウント金具の必要性が高いと思っています。レンズ台座を改造することなくそれを実現することが可能か、今少し思案するべきか…

 そのオフセットしたマウント金具のために障害となるのが、自動絞りのためのレバーがマウント口径内に突き出ていることです。そのオリジナルの状態を保ったままオフセツトさせるのはかなり困難です。旋盤による挽物機械加工で必要な断面形状のものを作れば可能なのでしょうが、その費用を考えると手が出ない…

 カメラ台座マウントを換装した時に取り外した元々のマウント金具があります。それを使えば何らかのマウントアダプターが作れることになります。廃物の活用と無改造のレンズ台座のために、何かでっち上げる方法を探らねば…

 

2016/7/16

 不安定な天気は今日も続くようです。昼は伊勢佐木町で会食なので降らないでほしい…

 

 所有する歴史的ベローズ装置を「Kマウント」カメラで使えるようにする構想はなかなか進みません。一旦「M42マウント」にするのが多用途性を高める一番良い方法なのですが、そのための改造資源がままなりません。機械加工業者に発注するのが一番簡単なのでしょうが、その経費はかなりなものとなり、元々のベローズ装置の入手価格とバランスが取れません。何とか入手可能な汎用資材での工作や流用品で実現するのも楽しみの一つかと…

 現在、亭主の溜め込んだジャンク箱の底に埋まっている「Kマウント金具」を使い、これもジャンク箱にある「ミノルタ・ベローズU」のカメラ側SRマウント金具と合体させる構想が浮かんでいます。このカメラ側SRマウント金具は「ミノルタ・ベローズT」と寸法形状が同一です。この二つの機種をOEMしたのは別の会社なのですが、この部品だけ同じ仕様なのが笑ってしまいます。ちなみに「ミノルタ・ベローズV」になるとまた別の会社のOEMに替わり、これになるとマウント金具は別の仕様となって、互換性は失われています。

 ところで合体の方法ですが、カメラ側SRマウント金具のバヨネット突起部をヤスリなどで削り落してしまいます。これに「Kマウント」金具を被せて金属用エポキシ接着剤で固定するというものです。「SRマウント」というのはバヨネット部前後長が長いので、ここを利用して接着することで必要な強度は確保できます。

 3か所の突起部を削り取った径とKマウント金具の内径との間には少し隙間が出来るので、中心を出すために3か所程度下駄を履かせます。あくまで中心を出すのが目的ですから下駄は隙間の全周である必要はありません。接着剤で充填する部分が多い方が強度的に有利で、その下駄の材質は厚紙で十分です。必要な厚さは薄紙の積層で調整します。

 この厚紙・薄紙による下駄工法はマウントアダプターなどの製作に非常に役立ちます。必要な性能を手軽に実現可能にしてくれます。隙間に流し込んで結合に使うエポキシ接着剤は硬化してもほとんど収縮しないので、寸法安定性が優れています。

 

マミヤの「AUTOBELLOWS 645N」システムの一端として入手したリバースリング「RS-58」と「RS-67」が手元に来ました。とりあえず「58-52ステップアップリング」を使用して「M42マウントアダプター」を作成することにしました。これは「67-52ステップアップリング」でも作れるはずです。生憎手持ちが無いので未確認ですが…

 一応接着前の仮組状態で計測したところ、全体で光路が10mm伸びることが確認できました。これだと焦点距離105mmの引き伸ばしレンズでも無限遠は出ない機種もありそうです。やはり相当に選択肢が狭まりそうです。

 しかし、このリバースリングを備えたことで超接写時のレンズ逆付けにも対応できますから、2枚で3K足らずの投資は無駄ではなさそう…

 なお、「RS-67」は内径が大きいことから、何らかの工夫で蛇腹内オフセット式のマウントアダプターが成立するかもしれません。これから組み合わせを色々と試してみねば…

 

2016/7/15

 関東の多くの土地で「盂蘭盆」です。東北や西日本では旧ないしは月遅れ盆なのであまり盛り上がらない…

 そもそも論から言うと、盂蘭盆会は迎え火、送り火、歌垣が起源である盆踊りなどがメインの夜の祭りです。その夜に必要なのは明るい月ですから、新暦で行うのは不都合です。月の運行に基づいていた旧暦で行うのが合理的です。七夕も初秋の夜の祭りですから、梅雨時で、しかも恋人が出会うのに好都合な宵の明るさと秘め事に必要な夜半の暗さが伴うことの少ない新暦では不都合で、元来が旧暦で行わなくては成立しない…

 昨日の夕方のゲリラ豪雨には驚きました。降り出しとほとんど瞬時に土砂降りに…

 

 PENTAXの高級レンズに採用されている「SDM」ですが、最新の機種のものはいざ知らず、従前のものは極めて不満足な性能です。亭主は発売直後のものを4機種購入しましたが、どれも同じような問題を抱えています。

 その第一が、最悪半月ほど使用しないとカメラに装着後すぐには動かなくなることです。これは回転部分の抵抗が大きくなって固着することで発生しているようです。その問題への対処法としては、使用前にピントリングを大きく何回も動かすことと、少しでも多くの電気を送るべく、電源ピンの錆による導通不良を解消するために何度も付け直すことでようやく回復しています。これは超音波モーターのトルクが不足していることが大いに疑われます。

 第二としては、フォーカスの速度がえらく遅いことです。新たに入手した「K-1」のカメラ内モーターでのAFの俊敏さと比べるとその遅さが際立ちます。原因はやはり超音波モーターのトルク不足でしょう。静かなだけが取り柄というのはありえない…

 カメラ内モーターによるAFの優秀さとDCモーターレンズの機敏さを経験してしまうと、高級なはずの「SDM」のとろさがストレスとなります。TAMRONのOEMしている機種に使っている超音波モーターがこの問題を解決しているのならいいのですが…

 

2016/7/14

 蒸し暑い梅雨空が続きます。関東では西日本と違ってあまりまじめに降らないのが少し問題…

 今日の午後は定例のCT検査です。結果は来週診察で…

 

 現在中古での入手が比較的容易な品という括りの中では、あおり装置付きのベローズ装置の機能としての最高峰は「マミヤ・オートベローズ645N」だということに異論は無いと思います。この中判カメラ用ベローズ装置はマウントの改造が比較的容易であるという特徴があるため、35mm判用カメラへの取付を可能にすることで手軽で優れた道具とすることが出来ます。亭主は「Kマウント」に改造していますから、最新の「K-1」で使える存在となっています。

 亭主はこのベローズ装置のレンズ台座も改造して「M42マウント」などが使えるようにしていますが、そのためオリジナルの645レンズなどが容易には使えなくなっています。折角のオートベローズのレンズ台座は改造したくないという人向きの方法が分かりましたので紹介します。

 マミヤはリバースリングの「RS-58」と「RS-67」を販売していました。これらを入手することで各種のマウントアダプターを作ることが可能です。「M42マウント」用なら最も簡単です。亭主がレンズ台座を改造した方法の一部を応用するだけなのです。かなり安価なのを見つけて早速GET…

 これによって他のバヨネットマウントなども作ることは可能ですが、マウントアダプター部分が既存マウントの前側になることから光路がその分延長されてしまいます。無限遠撮影のためにはそれだけ焦点距離の長いバレルレンズが必要となるのが残念な点です。

 

2016/7/13

 小雨が降ったり薄日が差したりのはっきりとしない天気の朝です。蒸す感じなので悪くなる方に向かっているらしい…

 

 「AR→M42マウントアダプター」の入手を受けてカメラ側マウントをM42マウントに換装する手立てを探り始めたのですが、バヨネットマウントのものに多い障害に突き当たっています。それはマウント金具取付穴に設けられた約90度の切り欠きの存在です。そのために下駄リングの取付に支障をきたしそうなのです。もっとも簡便な0.5mm厚のリングでは強度的に不安定すぎます。切り欠きを埋めた上でそれを使うのか、それとも、もっと厚い下駄リングを使うことにするのか、悩みどころです。

 不都合な切り欠きを埋める方法としては、木工でその部分を作るとか、エポキシ粘土で充填するとか、木工の代わりに積層した厚紙をエキポシ接着剤でコーティングするとか、色々と案は浮かぶのですが、粘土充填は元のマウント金具に戻すのが困難になりそうだとか、体裁が良くて安全確実な方法をと思うと一長一短で悩ましい…

 0.5mm厚の下駄リングを安定的に配置するためなので、物理的な強度はあまりいらないことから紙細工でも事足りそうなのですが、元のマウント金具に戻せる方法というコンセプトが色々と邪魔に…

 

2016/7/12

 今年の梅雨明けは早いのか遅いのか、猛暑の動向も気になります。4月から電力会社を変えたので、料金の動向も…

 

2016/7/11

 九州南部では活発な梅雨前線も東日本には届いていません。あと二日ほどするとやって来そうですが…

 

 「AR→M42マウントアダプター」の存在を知って、少し高価でしたが入手してしまいました。もう病気…

 

2016/7/10

 今朝方は少し冷え込みました。梅雨寒という感じです。でも、晴れの朝…

 

 亭主の当面の興味は「Super-Takumar 1:1.4/50」8枚玉と、小林精機製作所が作ったベローズ装置です。輸出用の「KOPIL」ブランドで作った多くのマウントや、国内カメラメーカーのためのOEM製造のものを集めています。

 ベローズ装置は単なるそれだけの蒐集ではなく、それを亭主の使用マウントである「Kマウント」カメラで使用可能な状態(動態保存)にすることが次なる目標です。レンズも無限遠での使用が可能な状態が理想です。

 小林精機製作所の作ったベローズ装置はカメラ側マウントが換装可能なものが多いのですが、中には取付部寸法が特殊なものや、取付方法が特殊なものがあり、換装困難なものもあります。それらは当面は静態保存です。

 レンズ側マウントはほとんど換装が困難なので、マウントアダプターを用意することで対応する例が多くなります。そのマウントアダプターですが、現実的な使用可能レンズは「引き伸ばしレンズ」ですから、ライカLマウントへのアダプターということになります。

 これまでに亭主が入手または製作したそれは、「M42→ライカL」「SR→ライカL」「エクサクタ→ライカL」「MIRANDA→M42」です。「AR→ライカL」は製作の目途が立っているので何時でも作れますし、純正品の「AR→M42」もあったので中古市場で入手も可能です。

 「KOPIL」ブランドのものは、国内市場で入手するのは相当に困難ですが、OEM製造のものなら入手が可能です。しかし、使えるカメラが消えてから時間の経ったマウントのものは、ベローズ装置も処分されてしまったものが多いようで、なかなかお目にかかれません。そんなレアなものにも目が向きます。

 

2016/7/9

 昨夜から梅雨が戻ってきました。結構まじめな降り…

 昨日の大腸検査では、ポリープ等は見つかりませんでした。次回は二、三年後でいいでしょうとのこと…この件では一安心ですが、帰宅後体調不良でダウンです。今日の午後になってやっと回復です。大量に飲んだ下剤の影響かも…

 

 ARマウントにM42マウントレンズを取り付けるためのマウントアダプターは純正が存在していて、それは両マウントのフランジバック差を吸収する光路(5mm)を有するようです。それだとベローズ装置に取り付けると最短光路が42mmとなって「Bellows-Takumar 1:4/100」では無限遠が来なくなります。そうなると実用性ということでは焦点距離105mm以上の引き伸ばしレンズの方が有利なので、M42マウント化するメリットが薄れます。入手にはそれなりの価格ですから、既に所有しているマウント金具をライカLマウントアダプターへ改造する目途は立っているので、その方がいいかと逡巡中…

 

2016/7/7

 よく晴れている今日は猛暑になりそうです。梅雨はどこへ行った…

 明日は午後一で二年ぶりの大腸内視鏡検査です。今日から繊維質の野菜などは禁食で、明日は絶食の早朝から下剤水をしこたま(2リットル)飲まねばなりません。この検査はそれがきつい…

 

 昨日「小池百合子」が都知事選挙立候補声明の中で、噴飯物のスローガンを掲げています。都知事になったら都議会を冒頭解散するとのことです。制度の中で、どのようにすればそれが可能なのか、まったく理解に苦しみます。地方自治体の首長にある解散権は、自身が不信任を食らったときだけであり、能動的に議会を解散する権限など無いことを知らないとしか思えない。そもそも総理大臣に能動的な国会衆議院の解散権があるという解釈は憲法の曲解から始まったことで、解散についての手続きにおいて総理大臣にその事務を行わせることを規定したに過ぎないのに、その権限があると強弁して始まったことです。本来地方自治法で定めているルールと同じと解する方が合理的なことです。その曲解されている総理大臣の解散権について自治体の首長に敷衍する気なのか、その真意が分かりません。だだのアホとちゃうか…

 

2016/7/6

 今朝も北東気流の支配下にあって、随分と冷涼です。空も暗く、どんより…

 

2016/7/5

 昨日の夕方の派手なドンガラの御蔭で涼しい朝です。今日は北東気流が入って暑さは収まるようです。梅雨前線が関東では消滅状態なのが心配…

 

 「Fマウント」と「ARマウント」が、バヨネット部の長さ以外は、径などほとんど同等の寸法を採用していたというのはなかなか興味深い点です。大分後発の「ARマウント」が追随したのは明白でしょう。しかし、フランジバックが最短クラスの「ARマウント」レンズをそれが最長クラスの「Fマウント」カメラに取り付けたとしても、繰出した形となって無限遠付近が使えないので、互換性という点ではほとんど意味を持たないのが残念…

 逆に、「Fマウント」レンズを「ARマウント」カメラへ取り付けるのは、バヨネット突起部を若干干渉させて挿入すら許さないようにしていました。その突起部の障害を取り除く改造をして挿入が可能になったとしても、「Fマウント」のバヨネット部は短いので奥まで届かず、回転させて固定することが不可能なのです。これではまったく実用外…

 

2016/7/4

 朝から暑いです。昨日の自衛隊見物で日に焼けて前腕が痛い…

 今日は朝一で通院です。検査結果は…いつもと同じ…

 昨日の自衛隊富士学校のデモンストレーションは、熊本のあおりで規模が縮小されたためか、見物客が例年の1/10程度だったようです。それでも大勢が見物していました。毎年来る連中が多いらしい…

 最新型の10式戦車の加速は物凄い見ものです。排煙と砂煙を猛烈に上げて、すぐ目の前を連なって疾走するのは迫力満点です。高速スラロームしながら砲身は同一目標に向いたままという性能は世界TOPらしい…

 

 読者の方から「KONICA AR」マウントに関して情報を頂きました。それによると「ARマウント」のレンズが「Nikon Fマウント」カメラに嵌合可能とのことです。

 そこで亭主手持ちのARマウントベローズ装置にこれも手持ちの「Nikon F→M42マウントアダプター」を取り付けようと試みましたが、バヨネット部の各部径は両者ほとんど同等なものの、3か所あるバヨネット突起部が1か所片側だけほんの少し干渉することが分かりました。そこでスペアのあるベローズ装置側について突起部をちょびっと切削してすぐに挿入は可能になったものの、少しも回すことが出来ないことを発見しました。その理由は「AR」の方がバヨネット部の前後長が長いために、短い「Nikon F」レンズでは、挿入は出来ても回すことが出来ないのです。教えていただいたように「AR」レンズを「Nikon F」カメラに挿入する場合は「AR」の方が長いのですから回すことが可能なのでしょう。しかしその逆は成立しないことが明らかになりました。残念…

 これを解決するためには「ARマウント金具」自体を少し薄くする加工が必要です。それはヤスリ1本で行うことも可能ですが、それを精密に行う気力は今のところ不足…

 なお、コニカ純正の「AR→M42」マウントアダプターが存在していたとの情報も頂きました。それなら中古で入手の可能性があるということで、先の楽しみが増えた…

 ベローズ装置のカメラ側マウント金具の取付径が45mmなのが悩みの種です。それが44mmならM42マウントへの換装が可能なので、取付穴かマウント金具かどちらかに0.5mm厚の下駄を履かせるというのが最も簡単な解決法です。取付穴にアルミ缶をテープ状に切って貼るというのが最も有力…

 

2016/7/2

 明日は自衛隊富士学校創設周年行事の見物バスツアーに参加です。早朝の集合なのと、熊本等の頻発した災害派遣の影響で肝心の行事の規模が例年より縮小されているらしいのがちと問題…

 

 ジャンク箱を漁っているうちに、昔「KONICA AUTO BELLOWS」から外しておいたARマウント金具があることを見つけました。これのカメラ側マウント金具を加工すれば「ライカLマウント」へのアダプターが作れます。これをすれば、亭主所蔵のベローズ装置のうち、無限遠から使えるレンズを装着できないものは無くなります。しかし、カメラ側がKマウントへの改装について目途が立たないので、実際の加工は今暫し…

 

2016/7/1

 月初めの今日は、山の神の兄姉たちと総勢6人で房総を周遊しました。晴れてはいましたが蒙気に充ちた海上の視界は不良で、その点は今一…

 昼食は富楽里の網納屋で最も高価な「黒鮑御膳」をおごりました。新鮮な肝を溶いた醤油に付けて食す鮑の刺身は美味で、地魚の刺身三点盛りも満足出来る質と量です。鮑入りの茶碗蒸しも合格…

 

2016/6/30

 梅雨の晦日は道半ば…今日も暗い空です。降るなら降るで、水不足の危惧を払拭するくらいに降るべし…

 

 古いベローズ装置を現役として使うには、使えるカメラとレンズを確保しなければなりません。カメラはデジタル一眼でなければ現役とは言い難い状況です。最近はミラーレスが台頭しているので、それならマウントアダプターが多種類存在しています。カメラにこだわらないのであればミラーレスを選択するのが妥当でしょう。

 しかし、特定のカメラにこだわるのであれば、それに取り付けるためのマウント金具を確保する必要があります。亭主のこだわるカメラは「Kマウント」ですから、それへの変換が容易な「M42マウント」であることが最低条件です。つまり、そのほかのマウントであるベローズ装置は、「Kマウント」または「M42マウント」へと換装する努力をするということです。

 亭主がこれまでにそれを行った例としては、「マミヤ・オートベローズ645N」の「マミヤ645マウント」を「Kマウント」に、「EXTENSION BELLOWS for Minolta-SR」の「SRマウント」を「Kマウント」に、「KOPIL DUO-TRACK BELLOWSCOPE」の「ライカLマウント」を「M42マウント」に、「KOPIL BELLOWSMAT」の「エクサクタマウント」を「M42マウント」に、と言う具合です。

 レンズ側のマウントについては、そのベローズ装置に固有のマウントに装着するレンズを入手可能であることが重要です。特に無限遠から使用することのできるものが得られるということを外すことができません。しかし、ベローズ専用レンズというものは元々の販売数が少なかったので、中古市場で入手するのがなかなか大変です。

 そこで、無限遠から使えるレンズということからすると、「引き伸ばしレンズ」が入手容易な存在ということになります。必要なフランジバックの関係で、焦点距離105mm以上のものが一般的で、ベローズ装置によっては90mmが可能なものもあります。

 しかし、焦点距離105mm以上の「引き伸ばしレンズ」は「4×5」判以上の大判用ですから、その販売数が限られているという問題があります。それを使っていたのはプロ級の暗室でしょうから…つまり、引き伸ばしレンズの入手という点では最も困難です。既に絶滅した暗室文化ですから、今のうちに入手しないと市場から払底するでしょう。

 レンズ側のマウントには、「引き伸ばしレンズ」のマウントに多い「ライカLマウント」への変換マウントアダプターが入手可能なものが多くあります。それらは装着可能なレンズの多様化のために必ず入手すべきでしょう。入手が困難であれば自作も考えるべきです。

 亭主が入手または自作した「ライカLマウント」へのマウントアダプターとしては、「M42マウント」「ミノルタSRマウント」「エクサクタマウント」「MIRANDA内ネジマウント」があります。亭主の所有するベローズ装置のうち、「ライカLマウント」レンズが装着できていないのは、現在のところ「コニカARマウント」だけです。もし存在するなら入手が目標ですが、望み薄…

 

2016/6/29

 降っていないものの、随分と暗い朝です。気温も低め…

 

 ここ数日思案投げ首していたカメラ側「M42マウント金具」のでっち上げと「MIRANDA→M42マウントアダプター」の製造は出来上がりました。これで「SRマウント」と「MIRANDAマウント」のベローズ装置が「引き伸ばしレンズ」たちの母艦として「K-1」で使えます。しかし、無限遠から使うには焦点距離105mm以上のものが必要です。

 「MIRANDAマウント」の方は「M42レンズ」の「Bellows-Takumar 1:4/100」も使えるのですが、フランジバックの関係で、それは無限遠から使えないのが難点…でも、使えるレンズの無い状態からは救い出せたので良しとするべし…

 「ライカLマウント」とするなら合成のための襤褸が隠せてなかなかの風格を感じるアダプターとなります。

 このレンズは「R.S.K. C.P.Master 1:4.5 f=135mm」という銘のある珍しいものです。これはスライド・プロジェクター「マスター」で知られた「理科学精機」の製品だと思われますが、確証は得られていません。銘に「R.S.K.」とありますから、ほぼ間違いないとは思うのですが…

 他に所有する「Master」銘の引き伸ばしレンズは、それぞれの鏡胴意匠に統一感がありませんから、中小メーカーによるOEM製造だと思われます。

 この焦点距離で「ライカLマウント」のものは少数派でしょう。レンズの径からしても限界です。絞り羽根は10枚なので輝点ボケは綺麗です。レンズ構成はトリプレットだと思います。解像感は合格です。

 このベローズ装置は何故かレール先端付近まで伸ばせない構造になっていますが、それでも1m程度にまで寄れますから、この組み合わせなら望遠マクロとしてはまあ合格かも…

 

 これは「EXTENSION BELLOWS for Minolta-SR」のカメラ側マウント金具を今般新作した「M42マウント」に換装したものです。光路が長いので、焦点距離105mm以上の引き伸ばしレンズでないと無限遠が来ません。ミノルタ純正のマウントアダプター経由で装着しているレンズは「EL-NIKKOR 1:5.6 f=105mm」で、8枚羽根絞りのレンズ構成がオルソメターの旧型です。絞り開放の無限遠における解像感も優れているレンズです。しかし、重い…

 このベローズ装置は一本丸レールが折り畳めるのと、最縮時に蛇腹がカバーされることで、携帯性が優れています。その一本丸レールも1/2インチ径と太いものなので強度があります。また、前後マウント金具の改造も比較的やり易い構造ですから、いろいろと弄る素材として向いています。中古市場に出現する頻度が高く、価格も低めですから、入手も容易です。

 

2016/6/28

 中休みは二日で終わって、梅雨が戻ってきました。夜明け前から結構派手な降り方です。でも、午後には止むのかも…

 

 先日亭主の「K-1」が罹って入院治癒した「Mモードにしかならない病」は珍しい病ではないようで、罹患例が噂サイトに出ているようです。部品の品質に問題があるのか、それを誘発するファームのバグがあるのか、注視が必要…

 

 ベローズ装置のマウント改造作業をしているうちに、以前入手している「EXTENSION BELLOWS for Minolta-SR」のカメラ側マウントを「K-1」などで使えるものに改造する案を思いつきました。この機種はすでにカメラ側のSRマウントを改造してKマウント化したものを別に所有していますが、M42マウント化してより汎用性の高いものを創出することにしました。

 変換アダプターを作るために前後に分割したカメラ側「MIRANDA」マウントの残りの前半部を利用して、その中にM42接写リングを装着するというのがその創出方法です。「EXTENSION BELLOWS for Minolta-SR」のカメラ側マウント金具取付穴径は44mmで「MIRANDA」マウントと同じなのです。M42接写リングはセンターを出した状態で接着剤により固定するだけで必要十分な強度・精度が得られるので、これで決まり…

 ベローズ装置はマウント金具を工夫するだけで多様なカメラやレンズを使用可能に出来ることが多いので、遊びの道具としては上等です。それが出来る余地の多い製品の方が面白い…

 

2016/6/27

 今日は朝一で採血のために通院です。診察は来週…

 来週は大腸内視鏡検査もあって、その次の週のCT検査と忙しい…

 

 先日入手した「MIRANDA」ネジマウントの菱形ベローズですが、そのマウントで使えるデジタル一眼レフは存在していないので、M42マウントに換装することにしました。資材は「FUJICA BELLOWS」から流用です。マウント金具の取付穴が44mmと共通なので互換可能です。

 しかし、試してみるとマウント金具の方が若干大きくて入らないので、ベローズ側の穴について塗装を取る程度にペーパー掛けして広げたところ、ぴったりになりました。これなら「K-1」にでも装着できます。

 しかし、「MIRANDA」マウントのレンズを入手するのも億劫なので、他マウントレンズへの変換アダプターを工夫することにしました。レンズ側マウント金具そのものを換装する方法も考えましたが、それではオリジナルが失われすぎてしまうと思って取り止めに…

 いろいろと弄り回したり計測したりしていると、この品は、よりマウント径の大きなものへの対策として作られた過渡期の製品なのではないかと思えてきました。従前の細いままの一本丸レールでより大きな径のマウントを取り付けるための強度を求めて、この方法を考えたのかも…

 結局、太い一本丸レールを採用して全体を大型化し、そのことで大径マウントに対応したのが千代田光学精工にOEM提供したものということなのでしょう。時系列的には、この菱形ベローズはそれより少し前の製造と考えられます。

 ところで、変換アダプターですが、カメラ側マウント金具を利用して作ることにしました。M42かL39が候補です。L39なら光路が短く出来るのですが、汎用性ならM42です。さて、どちらにするか、悩むな…

 

2016/6/26

 朝から晴れています。日中は暑くなりそうです。でも、梅雨の中休みとまではいかないかもしれません。夜にはまた降るかも…

 

 これまでに各カメラメーカーが販売したベローズ装置は、それらカメラメーカー自身が製造したものではなくて、OEMであろうと推定されます。その根拠は、使用部材や意匠からして、明らかに同じ製造者の手になると思われる製品が複数のカメラメーカーから販売されていたことにあります。

 しかし、その複数あると推定できるOEM製造者が誰であるのかは明らかになっていないことがほとんどで、唯一「小林精機製作所」が「KOPIL」という輸出用自社ブランドで販売したことでそうだと知ることが出来る程度です。そんな名も無きOEM製造者たちが、ベローズ装置そのものが市場から払拭された今日、どのような道を辿っているのかと、そのことに思いをいたすと寂寥感に襲われます。カメラの自動化が葬り去ったかぐわしき文化の一つ…

 

 ベローズ装置の黎明期1950年代から存在していた「Focabell」という製品は、「オリオン精機」から変遷した「ミランダカメラ」の販売したものです。これはライカやコンタックスなど当時の花形である距離計連動レンズ交換式カメラのための接写および望遠レンズ用のミラー装置と組み合わせるアクセサリーとして生まれ、その「マウント」は様々なカメラやレンズとアダプター経由で使えるようにということで、外バヨネットと大径内ネジの「ダブルマウント」という特殊なものでした。そして一眼レフの黎明期1955年に誕生した「ミランダ」にはこの「ダブルマウント」が採用されていました。このときもフランジバックが41.5mmというプラクチカやエキサクタなど先行他社のものより相当に短いものにすることで、アダプター経由で多くの他社の交換レンズを使用可能としていました。「ユニバーサル」、つまり「互換性」ということを創業者は強く意識していたことが知れます。当時独自マウントで次々と参入する者を「児戯に等しい」と苦言を呈していたという逸話が残っているそうです。「児」の中には当然「Nikon」も含まれます。

 この丸レールを2本並べた「Focabell」の構造やダイヤルやレバーなどの部材形式が、後の時代に登場する三大メーカーの旭光学工業、千代田光学精工、日本光学の販売したベローズ装置と類似点が多いのです。そもそも「ミランダカメラ」が「Focabell」を自社製造したのかどうかということも分かってはいないのですが、少なくともそれを製造した者がこれら三社のベローズ装置をOEM製造したのだと推定することができます。

 その丸レールを2本並べる形式を革新したのが旭光学工業の「AUTO BELLOWS」です。X形状断面の一本角レールを使い、その上面と下面に精密駆動用のラックギヤレールを配した形式はベローズ装置に革新をもたらしました。この簡易平明な仕組みの採用により、強度と精度と軽量を備えたのです。このときに使われた蟻溝の潤滑装置がプラスチックによるもので、この秀逸な部材が角レールの成功の鍵となりました。

 その後角レールを上下に分割した形式の製品を作ったOEM製造者は、ベローズ装置晩期における多くのカメラメーカーを獲得する成功者となったようです。分割できる下半分はマクロスライダーとして独立で運用できることや、アオリ装置を搭載するなどした高機能な製品を各カメラメーカーの求めに応じて作っています。

 しかし、今日これらの各社製品のほとんどが致命的な欠陥に怯えています。それは、蟻溝を潤滑保持するという重要な機能を担うプラスチック部品が折損により機能を失うという危機です。このプラスチックの物性が経年に耐えられないのです。この部品を失えばベローズ装置そのものの機能を失います。アキレス腱というわけです。このOEM製造者は材料の選択を誤ったと謗られるべきでしょう。

 一方、最初に一本角レールを採用した「PENTAX AUTO BELLOWS」については、この蟻溝部品に用いている白色プラスチック(デルリン?)に柔軟性があり、この折損事故の発生が少ないようです。あまり見聞きすることがありません。しかし、皆無ということではなく、誤用による折損の可能性は大いにありますから、慎重な運用が求められます。間違っても各台座を角レールから抜き取った状態でロックダイヤルを締めこんではいけません。蟻溝が大きく動きますから、折損のおそれが高まります。

 

2016/6/25

 夜中から雨風が強まりました。夜明けには一段と激しく…

 

 巨大漁場から釣り上げたベローズ装置が手元に来ました。本体が菱形という特異な品です。全体の造りからすれば、明らかに「小林精機製作所」が作ったものです。しかし、前面のネームプレートが剥がれて無くなっていて、その 「ブランド」が分かりません。背面に貼っている特許番号は「472389」ですから、間違いなく「小林精機製作所」のものです。

 「KOPIL」ブランドで「MIRANDA」マウントのものは、通常の形状の「KOPIL FOLDING BELLOWSCOPE」が存在していて、それは前後ともに 「ダブルマウント」です。手元に来た個体は前後ともに44mmネジマウントだけで、一本丸レール側面の倍率定規がf=150mmとf=80mmという変な数字です。しかもレールの途中までしか繰出せないようにしてあるという始末…

 カメラ側マウント取付穴径は44mmで、「BELLOWSCOPE」で使われている一般的な40mmではありません。しかし、互換が可能なマウント金具が幾つか存在していますから、換装することで現役デジタル一眼で使用することも可能…

 

 雨が止んでも風は収まりません。強い南風なので気温が急に上がっています。えらく蒸し暑い…

 

 蛇腹の予備の確保のために最終形「BELLOWS UNIT」をお約束の4K以下で入手したところ、これまで幾つも入手したものと少し異なっていることに気付きました。カメラ側マウント金具がアルミではなく、クロームメッキなのです。地金は恐らく真鍮でしょう。外径は純正Kマウントアダプターが使える大きさになっています。

 もう一点は、レンズ側マウント金具が梨地メッキではなく、クロームメッキであることです。思うに、この品が最終形初期のものなのでしょう。蛇腹の上面山数が14山であることもそれを思わせます。梨地メッキのものは15山が標準ですから…

 この発見によって、この品を蛇腹の予備に供するわけにはいかなくなってしまいました。立派な発掘品です。早速書き換えねば…トホホ…

 

 「MIRANDA」マウントを計測したところ、ネジ山のピッチは「P=0.75」でした。これはTマウントやフィルターネジに多く用いられているネジピッチです。外側が「M44 P=0.75」で内側が「M42 P=1」のリングが成立するなら1本欲しい…

 

2016/6/24

 今朝は降っていませんが、夜には降るらしいです。日付が変わるとどしゃぶりだとか…

 

 巨大漁場などの中古市場からベローズ装置を入手すると、蛇腹などにカビが繁茂している例が多いものです。これは無水エタノールを筆に付けて塗布することで除去することが可能です。たっぷりと付けて洗い流す感覚で塗布します。これには殺菌力が期待できますから予後も良好ですし、乾燥も速いので蛇腹を痛めません。煙草臭なども緩和します。

 

 旭光学工業が販売したベローズ装置のうち、「SP」時代までの一本丸レールの「BELLOWS UNIT」は、黒ステッカー式の最終型以外は純正Kマウントアダプターだけでは現役のPENTAXデジタル一眼レフで使えません。その前の型である白ステッカー式やネジ止めネームプレートのものはカメラ側マウント金具の外径が小さくて、純正Kマウントアダプターだと装着時にガタや光漏れが発生します。必ずドーナツ板を併用する必要があります。

 社外品にはフランジ付きのKマウントアダプターが存在していたのですが、現在では廃版となっているのが残念なことです。これは光路がフランジの分だけ延びるので、Sマウントレンズを使うには無限遠が来ないという不都合がある点で需要が少なかったのかもしれません。今となってはドーナツ板を入手するしかありません。

 ドーナツ板は市販されていないので、自作するしかありません。アルミの1ミリ厚板から切り出すのが最も簡便な方法だと思います。ドリルとヤスリで作れますから、工作の容易さと強度とを秤にかければ、これが正解…

 ベローズ装置以外にも、接写リングなどマウント外径の関係で純正Kマウントアダプターだけでは使えないものがあります。これらを問題なく使うための必須アイテムとして、PENTAXデジタル一眼レフのオーナーは、ドーナツリングを1枚は持つべきでしょう。

 なお、ドーナツ板が市販されていないと上で書きましたが、「BORG」のM42ヘリコイドの構成部品として存在します。これは厚さ1.6mmと少し厚めですが、使えないことはないでしょう。0.5mm厚程度の真鍮板で作ったものがあれば一番良さそうなのですが…

 

2016/6/23

 梅雨空は今朝も続きます。近隣の雨量は多くありません。西日本のような降りなら、何とか関東北部の水源地帯でお願いしたいもの…

 

 外形の特徴から「小林精機製作所」が製造したと思われるベローズ装置を釣り上げました。一昨日話題にした前後の台座が菱形のものです。マウントは「Miranda」のようですから実用性は無いに等しいと思いますが、カメラ史における考古資料としては貴重なのではないかと思っています。

 この品が「ミランダカメラ」のためにOEM製造したものなのか、「小林精機製作所」の自社ブランドで世に出したものなのか、現物の検証で分かるかもしれません。「ミランダカメラ」は自社製品として「Focabell-S」という一本角レールが折り畳める形式の簡易ベローズ装置を出していましたから、それと近い形式の製品をOEMすることは不可解です。

 なお、「Focabell-S」の場合はカメラ側が「外バヨネット」、レンズ側が「ダブルマウント」ですが、今般発掘の品は前後ともに「内ネジマウント」だけなので、OEMより自社ブランドの可能性が高いのではと思っています。それに「KOPIL」の表示が付いているのかどうか、興味は色々と…

 

2016/6/22

 梅雨空は続きます。気温は少し低めで、湿っ気ていても暑くはない…

 

   梅雨空の暗きを照らし木槿咲く   雌山

 

 庭の木槿に今年初めての花が咲きました。朝咲いて夕には萎む日限花二輪底紅可憐と可憐…

 

2016/6/21

 西日本では豪雨となったようです。その雨雲が午後にはこちらにも来襲とのことです。主として上越国境付近で頼みます…

 

 1950年代から1960年代までの間、多くのカメラ会社のためにベローズ装置をOEM製造していた「小林精機製作所」は、色々と変わった形状や機能のものも作りました。主としたのが1本丸レールですが、それが2本のものも作りました。アオリ装置の付いたものや、丸レールが折り畳めるものなど、枚挙にいとまがありません。

 そんな中での変わり種が、カメラ台座とレンズ台座を菱形にしたものです。通常は丸レールの上に四角を重ねたものなのですが、その四角を45度傾けた造形としたものです。使用する蛇腹などは通常型と同じなのですが、意匠の斬新さを狙ったものなのでしょう。この意匠でOEM製造したものとして「フジタ」と「ミランダ」を現在までに確認しています。今となっては珍品に属するのでしょう。

 「ミランダ」は一眼レフの黎明期に旭光学の「ASAHIFLEX」と相前後して世に出たものです。そのカメラマウントは「外バヨネット」と「44mmネジマウント」のダブルマウントという特殊な仕様で、フランジバックが41.5mmと短かったのと、口径が大きかったことで多くの他マウントのレンズをアダプター経由で使用可能というコンセプトでした。

 上記ベローズ装置は前後ともネジマウントです。小林精機製作所のベローズ装置の特徴として、カメラ側マウントは換装が可能ですから、多くの種類のレンズを取り付け可能な現役のベローズ装置として運用可能とすることが出来そうです。

 そんな「小林精機製作所」製造の機種の多くは幅50mm弱の蛇腹を使用しています。蛇腹は紙と布の合成品ですから、経年や使用による劣化損耗が避けられません。現在新規に蛇腹だけを入手するのは極めて困難で、発注して作るとなると10K以上の単価を覚悟しなければなりません。中古市場で程度の良好な品が

見つけられますから、それを収集することで損耗に備えるのが妥当と判断しています。程度良好で4K以内なら買いかな…

 

 なお、小林精機製作所が製造したとおぼしき「ミランダ」マウントのベローズ装置を見たことから「ミランダ」について調べていると、オリオン精機から始まったミランダカメラは、「Focabell」というベローズ装置の製造から1954年一眼レフカメラ製造へと参入したことが分かりました。その「Focabell」の意匠は、旭光学工業(PENTAX)や千代田光学精工(Minolta)、日本光学(Nikon)が販売したそれぞれの「BELLOWS U」の意匠および構造と類似点が多いのです。その製造時期から推測すると、ミランダカメラが各社のベローズ装置をOEM製造した可能性が高いように思えてきました。これはほぼ確実…

 

2016/6/20

 昨夜の雨は止んだ朝です。湿気は多いものの、気温が低めなのでさほど不快ではない…しかし日中は晴れてきて暑くなる模様です。夕方からは猛烈な雷雨の予報も…

 

 亭主の所有する一眼レフには、下の写真のように、どれも特製の延長ストラップを取り付けています。普段はその両側をダブルフックで結んでいますから邪魔になりません。

 これまでいろいろと試しましたが、この延長ストラップの素材は「SP」時代以前の革ストラップが好適です。適当なところに穴と切れ込みを開けて鼓金具で止めれば任意の長さで作れます。これならどんなネックストラップでもたすき掛け式で使えるように出来ます。ネックストラップや延長ストラップの端には「SP」時代などの三角環を取り付けています。この三角環同士をダブルフックで結べば簡単に取り外しできます。外に持ち出すときだけ必要になるネックストラップを普段は外しておけるので快適…

 また、ネックストラップの代わりに鞄の取り外し式肩掛けベルトを使うことも出来ます。それらは両端がナス環や鉄砲環になっているのでそのまま使えます。幅広のものが多いので、肩に優しいものに出来ます。

 

2016/6/19

 今日は少し涼しくなりました。まだ6月ですから暑いのは御免…

 

 この組み合わせなら、ピント環は無限遠から数ミリ動かすだけでほとんどの範囲に合焦…

 

 「K-1」はMFレンズを運用するのにとても使い易いと感じています。「K-3」のフォーカスエイドより随分と良好だと思います。カメラ内AFもより迅速正確なのですが、ファインダー 面で合焦が確認しやすいので、MFレンズでこそ使いたいカメラになっています。重さが難点ではありますが、軽いMFレンズならさほど苦にならないかも…

 

 手持ちレンズの試写を続けているのですが、一般的に単焦点より世評の低いズームレンズについて、AF化後の新旧標準ズームを焦点距離50mm位置で試写比較してみました。

 上は廉価版カメラのセットレンズだったブラマウントの「smc PENTAX-FA 35-80mmF4-5.6」で、Aシリーズ以来の光学系を引き継いでいる2グループ式です。

 下の「smc PENTAX-F Zoom 28-80mmF3.5-4.5」は同じくAシリーズ以来のものですが、PENTAXとしては最初に多グループ式となった3グループ式ズームです。

 

 

※50mm時絞り開放(F4.5)                                                            ※50mm時 F5.6

 

 

※50mm時絞り開放(F4)                                                              ※50mm時 F5.6

 

 上の「smc PENTAX-FA 35-80mmF4-5.6」は、暗いとはいえ絞り開放からとても優れた解像感です。色収差も感じません。

 下の「smc PENTAX-F Zoom 28-80mmF3.5-4.5」は、絞り開放ではもやがかかったような解像感で、少し紫色を感じますが、1段絞ると別物のような優れた解像感となります。

 両方のレンズ共に「F5.6」で使うなら現代のレンズたちに少しも引けを取りません。特に上の「smc PENTAX-FA 35-80mmF4-5.6」はブラマウントだけに極めて軽量で、スナップ撮影用標準ズームとして使い勝手が良さそうです。

 

 高倍率ズームの開発が不得手だったと思われるPENTAXが、その穴を埋める手っ取り早い方法としてTAMRONからOEM提供を受けた機種として「smc PENTAX-FA 28-200mmF3.8-5.6 AL[IF]」があります。これはTAMRONが高倍率ズームの旗手としての地位を確立した名機を基にしていますが、その試写画像はどの焦点距離でも黒色の発色があまり良くなく、少し白っぽく写ります。絞ってもあまり改善しないので、倍率色収差の関係かもしれません。解像感はそれほど悪くないので実用性は損なわれていないのですが、望遠端が最も緑系の色収差を感じます。高倍率ズームであることの限界かも…

 

2016/6/18

 昨夜から蒸し暑さが続く朝です。この分だと今日は猛暑日になるのかも…ああ、嫌だ…

 

 「K-1」でPモードやAvモードで使える最も古いレンズシリーズはAレンズですが、その中で亭主が所有する最も広角が「smc PENTAX-A 1:2.8 24o 」です。このレンズについて試写してみました。

 完全水平構図の画像は垂直線が倒れることもなく、画像の両端付近でわずかに感じる程度の樽型歪曲収差はあるものの、極めてナチュラルな画像が得られます。例によってピクセル等倍画像から450×450ピクセルを切り出しました。ピント位置は「CITIZEN」です。

 

※絞り開放                                     ※F5.6

 絞り開放では色収差でごくわずかに紫色に染まりますが、解像感は優秀です。2段絞るとかっちりです。これで文句を言ったら、言えないレンズは存在しない…

 このレンズは絞りから後ろ凸部が逆エルノスター構成となっている典型的なレトロフォーカスですが、前群凹は凸メニスカスから始まるレンズ群のすべてがメニスカスというかなり複雑な構成となっています。いずれにしても「K-1」での使用に十二分に耐える高性能であることに納得…

 

 「smc PENTAX-A 1:2.8 24o 」を使う場合、フードに困ります。市販品ではどれも合いそうにありません。これまでAPS-Cで使っていたので、それ用の逆付けフードは自作したのですが、それではケラレてしまいます。そこで、「Super-Takumar 1:3.5/24」用の角フードを使うことにしました。これはリングナットで締め付ける取付方式で、58mm鏡胴用なので52mm鏡胴である「smc PENTAX-A 1:2.8 24o 」には付きません。そこで「52-58ステップアップリング」を併用し、更に58mmフィルターを付けてから角フードを装着して事無きを得ました。これならケラレずに使えます。

 しかし、リングナットの締め付けが若干緩めなので、フィルター外周にメンディングテープを部分的に貼って調整します。この方法が最も簡単で効果的…

 

2016/6/17

 軟弱な梅雨前線はすぐに下がって、今日は晴れてくる模様です。湿気は残っているので日中は蒸し暑そう…

 

 絞り開放付近で表れる色収差ですが、近年のレンズは紫色がほとんどのようですが、50〜40年昔のものは緑色がほとんどでした。収差補正の考え方が違うのか、硝材などの違いなのか、興味深い現象です。これまで試写した亭主所蔵のレンズの中では「smc PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited」が最も顕著に色付くので、このレンズが色収差の点では特異な存在なのだということが分かりました。少し絞れば解消するので、色が大事な状況では絞って使うべきと納得…

 

2016/6/16

 梅雨前線が北上してようやく梅雨の雨となるようです。ことしは上越国境付近で大量に降ってくれねば夏が越せない…

 

 「K-1」が退院してきたので、まだ試みたことのなかった「RRS」を試してみました。使ったレンズは「smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited」です。

 

※絞り開放 ノーマル                                          ※絞り開放 RRS

 

 

※F5.6 ノーマル                                               ※F5.6 RRS

 こうしてピクセル等倍切り出し画像にして比べると、RRSはレンズの色収差をより強調するようです。このレンズ元々解像感が優れているので、RRSでもさほど向上した感じではありません。色収差の影響はノーマルの方が少なそうなので、このレンズに関する限りRRSは不要と認定…

 

 山の神が景品に引かれて山形県寒河江にふるさと納税をしたところ、今日桜桃2パックがクール宅急便で届きました。佐藤錦です。結構大粒で美味…

 

2016/6/15

 高気圧に覆われているものの、その下縁に入っているので北東気流の勢力下です。なので、曇りや小雨が取れません。気温も低め…

 故障して10日に新宿に持ち込んだ「K-1」が退院してきました。予定では22日だったので大分早い…

 修理内容はモードダイヤル関係の交換です。初期不良のよう…

 

2016/6/14

 今朝は晴れです。昨日の湿気が残っているので、日中は暑くなりそう…

 

 レンズの絞りの役割とは、被写界深度のコントロールにあります。同じ焦点距離なら絞り値が小さいほど被写界深度は浅くなりますから、開放絞り値がより小さくなる大口径レンズが求められるのは、その調整幅を大きくすることにあります。被写界深度が浅いとボケが大きくなります。このボケの具合を調節するのが絞りの機能です。

 しかし、いくら調整幅が大きくなると言っても、肝心のピントがどこにも来なくて、少しもきりっとしたところが無いのでは困ります。全体にぼけっとした写真では使い物にはなりません。絞り開放時の解像感が問題となるのはそのためです。より大きくボカしたいときに使えるだけの解像感のあることが求められます。

 でも、レンズは口径が大きくなるほど諸収差も大きくなるものです。これを補正することがレンズ設計の妙と言えます。亭主が試写した「SMC TAKUMAR 1:1.4/50」は、大口径ゆえに絞り開放こそ少し甘い解像感ですが、一段絞るとそこからの解像感は絶品です。この時代のレンズは個体差がある程度存在していますから、これほどの性能を有していない個体もあるかもしれませんが、亭主所蔵の「6643121」は絶品至極…

 

2016/6/13

 未明から激しい雨音です。庭の地面に水溜りが出来るほどの降りは久しぶり…

 

 「K-1」が出て以来、標準レンズのことが気になっています。「8枚玉タクマー」の試写に引き続いて「SMC TAKUMAR 1:1.4/50」の試写をしてみました。これは開放測光鏡胴でマルチコーティングになっている機種ですが、まだトリウムガラスを使っています。「6643121」ですから最終に近い製造時期でしょう。

 このレンズ、絞り開放から非常に優秀です。解像感こそ少し劣りますが、殆どの機種で見られる黒字の色付きはほとんど感じられないものの、僅かに緑色です。これは、これまで幾つかの機種で行った試写の中では最も優秀です。下右画像のように「F2.8」まで絞ると解像感も文句なしです。

 

※絞り開放                                      ※F2.8

 1070mm離れた位置で、「K-3」のフォーカスエイドで撮影した等倍画像から450×450ピクセル切り出しました。ピント位置は(CITIZEN)です。これだけの解像感があれば実用に困ることなし…

 

 なお、もう少し後の時代、Kマウント化後の個体について幾つか試写しましたが、どうもあまりかんばしくありません。それが個体差なのか、トリウムガラスを使わなくなったためなのか、判然としない…

 また、和製ズミクロンとの世評もある「XR RIKENON 1:2 50mm 初期型」も試写してみましたが、不思議なことに、絞り開放では解像感や色収差は比較的優秀なのに、F2.8に絞ると黒字が少し緑色に染まります。補正の癖なのかもしれません。

 

※絞り開放                                                 ※F2.8

 確かに和製ズミクロンと称揚されるだけのことはある解像感ですが、開放はともかくとして、絞ったF2からの「Takumar」たちは、それに勝るとも劣ることはありません。「Takumar」侮れず…

 

 古い「SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX」も試写しましたが、このレンズで写すとAWBでも寒色系に傾く理由が分かりました。黒字が相当に青紫色に染まります。これは絞ってもほとんど改善しません。倍率色収差なのでしょう。マクロレンズだけに解像感は開放から優秀なのですが、この色の転びだけは「困ったさん」です。

 

2016/6/12

 晴れて蒸し暑い朝です。今日も真夏日になりそう…

 

 巨大漁場で今日終了する品で、MAMIYA「M645」用のAUTOBELLOWSがあります。結構高い開始価格ですが、この個体はこの機種が罹りやすい致命的病魔に侵されています。それはレールと台座の接点である蟻型プラスチックの折損です。これに限らず多くのカメラメーカーの機種が同じ製造者によってOEM製造されていますが、どの製品もその危険を内包しています。PENTAXも645がこの製造者によるOEMでしょう。

 原因はプラスチックの品質が悪いことで、経年で脆くなるのです。デルリン樹脂だったらこんなことにはならなかったでしょう。その形状も折損を助長するものです。 設計ミスであることは明白です。

 しかし、ミノルタのものを除いて他社のものはどれも同じ形状ですから、部品取りをすることが可能なのが救いです。この「645N」はあおり機能の多様さが売りですから、コニカARなど人気の無い 安い機種から追剥するのが救命の方法なり…

 なお、折損は各台座をレールから外した状態で締め付けダイヤルを作動させると著しく発生しやすくなります。それはどの機種であっても絶対にしてはならない行為です。

 ところで、この機種はマウント部が大きいので、「645Z」とか「K-1」用に換装改造する素材として使えますし、比較的容易です。レンズ台座のあおり機能が他にほとんど見ないほど多様なので、その改造をするだけのメリットはあります。 また、袋蛇腹の自作も容易な取付構造です。

 さらに、レンズ台座のマウントも蛇腹内にオフセットさせたM42用に改造すれば、「Bellows-Takumar 1:4/100」の外にも、驚くほど多種多様な引き伸ばしレンズなどを 無限遠から使えるようにすることが可能です。改造の素材として、現在のところ最強無比…

 

 今朝も窓外でウグイスが啼いています。ホトトギスを聞く日もあります。親子でしょうか…

 

 先日発表された「HD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR RE」ですが、同じ焦点距離でも既存の「HD PENTAX-DA 55-300mmF4-5.8ED WR」とレンズ構成を比べると随分と異なっています。開放F値も異なっていますが、そもそもまったく別のレンズとして設計されたのだと思われます。単に空隙を縮めて沈胴式にしたわけではないということです。

 

2016/6/11

 非常に蒸し暑くなりました。夏は嫌い…

 

 今、巨大漁場に「AUTOBELLOWS」の「前期型 C」が元箱付きのセットで登場しています。この前期型というのは「SP」の初期型時代に販売されたものと思われ、レンズ側マウント金具の取り付け方が「SP」初期型と同じくマウント面の4本ビスです。この「A」から「C」までが発見されている「前期型」というのは非常に珍しく、それぞれ1ロット程度しか製造されなかったのではないかと思われます。

 なお、この「C」というのは三脚台座だけ駆動ダイヤル軸が両持ち式になっているもので、カメラ台座とレンズ台座のそれは片持ち式です。

 ちなみに、「B」もカメラ台座とレンズ台座は片持ち式なのですが、それが両持ち式だった「A」の仕掛け品を使っているのか、不要となった片側の穴をメッキ金具で埋めています。

 もし三脚台座の駆動ダイヤル軸も片持ち式になっているものが発見されれば、それは「前期型 D」とすべきでしょう。これは未発見です。

 このことを考察していて気付いたのですが、「A」と「B」以降とではカメラ台座の形状が異なっています。「B」以降のカメラ台座形状で駆動ダイヤル軸が両持ち式のものが存在したのではないかという疑念です。それが発見されれば分類を変更しなければなりません。ますます目が離せなくなりました。

 

 昨日電話したからではないようですが、今日キャンペーン景品が届きました。事前購入宣言のステンレスシューカバーも付いています。ストラップは46mmと幅広で薄くしなやかで滑り難い裏仕上げなので、片肩掛けに向いているのかも…

 本はほんのおまけ程度の内容で、カタログ以下…

 

2016/6/10

 今年一番暑くなりました。その中を新宿まで故障した「K-1」を持参しました。やはりダイヤルの接触不良が疑われるとのことで、修理入院となりました。退院はさらなる病巣が発見されない限り22日の予定…

 ついでに、まだプレミアムデビューキャンペーン景品が届かないと言ったところ、キャンペーン事務局に連絡してくださいとのことで、「0120-105126」にTELした結果は、申込者があまりに多いので、発送の日程が事前の予定より半月以上延びているとのことです。データを確認してしてくれて、5月5日に確かに亭主からの申し込みは受けているとのことで、こちらの入力ミスなどではないことが分かって安心ですが、品物が届くのは月中頃になるらしい…

 同行した山の神の託宣で帰りに新宿御苑に寄りました。ここはこれからの季節は晴れたら行ってはいけない場所です。暑さひとしお…

 この公園も灌木の繁みのほとんどが「ヤブカラシ」に浸食されています。これはとんでもないところまで地下茎を伸ばして増殖するため根絶やしが極めて困難な厄介者ですが、それにしても、どこでもこんなに蔓延るのは何かの前触れか…

 

2016/6/9

 未明に高い雨音がしていましたが、止んでいる朝です。今日はこれからも強い雨が降る予報…

 

 「K-1」に「8枚玉タクマー」を幾つか取り付けて試写をしていたところ、露出が「Mモード」にしかならなくなる故障となりました。レンズをDAやFAに変えても同じです。新宿に持ち込まねばダメのようです。ダイヤルの故障か、ファームウェアのバグか…

 

 「K-70」とともに「HD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR RE」が発表になりましたが、沈胴式だけではなく、AFはパルスモーターになり、絞りも初めて電磁絞りを採用しています。これは「K-70」以外にも「K-1」や「K-3U」など新しめの機種でファームアップして使えるように出来るようです。電磁絞りは動画AF撮影に有効とのことで、亭主などには需要僅少…

 「HD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR RE」はMFもパワー式とのことで、そうだとすると「KAF2」マウントカメラでないと使えないということでしょう。いよいよ新時代到来…

 

2016/6/8

 今朝も小雨と曇りの交互です。北東気流に支配されているときの特徴的気象…

 関東の水瓶は田植え用の配水もあって相当に淋しくなっているようです。上越の山々に昨冬の降雪量が少なかったようで、梅雨の降雨と南岸をかすめて通る台風襲来を願うしかないかも…

 

 PENTAXは「K-70」という新機種を数日中に発表するようです。「APS-C判」で、セットレンズは沈胴式ズームですが、長い方の55〜300mmも新規に沈胴式を発表するらしい…

 

2016/6/7

 今日も高気圧の下縁に入っていて北東気流に支配されています。どんよりとしていて暗い空…

 

 徒然なるままに、何本かの50mmレンズの静物試写を試みましたが、結論を言うと、「8枚玉タクマー」を絞ったときが鮮鋭度は一番でした。「SMC PENTAX  1:1.2/50」が色収差できりっとしないのにはがっかりです。絞ってもあまり改善しないので倍率色収差なのでしょう。しかし、「smc PENTAX-A 1:1.2 50o 」は絞ると非常に優秀です。同じレンズ構成でも時代が変わると中身も違うという好例か…

 「smc PENTAX-M 1:1.7 50mm」は1段絞ると急にきりっとします。「smc PENTAX-M 1:2 50mm」は絞ってもあまり良くなりません。ズームですが、「smc PENTAX-FA★ 28-70mmF2.8 AL」の50mm時は1段絞ると優秀です。単焦点と遜色ないというのは事実で、流石☆レンズ…

 少し短いものの、「smc PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited」は開放から優秀です。絞った時を比べると「8枚玉タクマー」の方が僅かに勝ちですが、開放ではこちらが勝ち…

 

2016/6/6

 昨日の雨で梅雨入り宣言が出ました。今朝は曇り空ですが、これは梅雨前線によるものではなくて、北の高気圧の下縁にいることによる北東気流の曇りです。なので今日は冷涼で決まり…

 

 蒐集した「8枚玉タクマー」に付いてきて溜まっていた「SP」などを片付けていて気付いたのですが、カメラシリアル番号が「10*****」台の初期型の個体は、マウントの取り付けがマウント面の4本ビスです。この取り付け方は、「AUTOBELLOWS」も当初は同じ仕様でした。「SP」マウント面の取付ビスが無くなったのと「AUTOBELLOWS」のそれが無くなった時期が同じなのか不明ですが、設計思想が変化したのは確かなこと…

 「SP」の途中からマウント面に無くなっていた4本ビスですが、開放測光の「SPF」になって復活しているのは不思議なことです。板橋の連中は何を考えているのかよく分からん…

 

2016/6/5

 未明からの雨音で目覚めた朝です。いよいよ西の方から梅雨入りになっています。このあたりでも数日は愚図つくらしい…

 

 現在のところ既発見の個体としては最も若いレンズシリアル番号「765144」の8枚玉タクマーと実売型である「U期型」のそれとを「K-1」で撮り比べたのですが、絞り開放の画像において色収差の出方が微妙に異なっています。「U期型」は近接撮影における時計文字盤の黒文字が薄く紫色に染まる現象があるのですが、「765144」のそれは極めて僅かですが緑色に染まります。レンズ研磨誤差なのかもしれません。いずれも1段絞ると黒くなりますので、これが軸上色収差であることは間違いないでしょう。倍率色収差の場合は絞っても改善されないとされていますから…

 色収差の出方としては古い「765144」の方が少ないと感じます。試作少量生産段階なので、より丁寧に作ったのかもしれません。

 どちらのレンズも「K-1」において絞り開放付近でAv撮影する場合、絞りを1段「−」に補正する必要があります。補正無しだと露出過多気味になります。

 

2016/6/3

 今朝も気温が下がりました。湿度も低いので爽やかな一日になりそう…

 

 「二個一」であることが疑われる8枚玉タクマー「V期型」が10Kを超える額で水揚げされました。中身は8枚玉タクマーで間違いなさそうですが、飾銘板の正統性が疑われる品ですから、それだけの価値があるのか疑問…

 後の時代に属する飾銘板を前の時代の鏡胴に組み込む理由について考えてみたのですが、幾つも同時に分解整備していて、組立て時に混同したというのが最も善意的なもので、分解時に傷付けた代替品として付け替えたというのが最もありそうな動機です。ゴム工具等では回らないので、穴を開けてカニ目回しで外した後に、無傷なものをジャンクから外して取り付けたというようなことではないのかと想像します。

 もし近い番号帯に同様な事例が出てくるなら、旭光学工業によって真正に製造された可能性が浮上するのですが、そうなったらなったで、それも大きな驚きです。その場合、在庫の残存「V期型」鏡胴に「W期型」に使っている飾銘板を組み付けたということですから、その出荷先に興味が向きます。

 「型」の変わる時期には、いつもレンズシリアル番号の前後混在があります。その実態がどうだったのか、謎は消えない…

 

2016/6/2

 昨夜から北風が強く吹いて、少し寒くなった朝です。北海道では雪になっているところもあるようです。でも快晴なので、日中は気温が上がりそう…

 

 今巨大市場にいる個体で、「1833554」というのがあります。このシリアル番号帯の前後は7枚玉タクマーである「W期型」しか発見されていなかったのですが、この個体は、画像を見る限りでは明らかに8枚玉タクマーの「V期型」です。これまでに発見した「V期型」の最終番号は「1588654」なので、それからは大分飛んでいます。もっとも、以前「2145420」という「V期型」の個体を見たこともありましたが、これはさすがに「二個一」だろうと思っています。もし「1833554」が「二個一」ではないとすると、新たな謎の登場ということになりまが、果たして…

 

2016/6/1

 月が替わって、今月と来月は検査漬けです。来月大腸内視鏡検査のときの下剤を飲むのが一番つらい…

 

2016/5/30

 週明けはかなり強い雨の朝です。いよいよ梅雨の走りかもしれません。連休明けごろの長期予報では5月中に梅雨入りもあるとのことでしたが、それは外れそう…

 

 「K-1」の発売以来、「M42マウント」レンズや「Kマウント」旧レンズの需要が高まっているようです。測光機能の使い易さや「MF」のしやすいファインダーの威力がそうさせているのでしょう。亭主のライフワークである「8枚玉タクマー」への需要も高まっていて、水揚げ額もこのところ高騰気味…

 

2016/5/27

 朝から雨です。気温も高く、蒸す感じ…

 

2016/5/25

 南風が強く、気温の高い朝です。湿気も感じます。曇っているので真夏日にはならなそう…

 

2016/5/24

 今日も暑くなります。昨日より湿気も増した感じ…

 レンズシリアル番号帯が「461****」しか見たことのない珍しい存在の「Y期型」7枚玉タクマーを仕留めました。「461****」の中でも「4610***」、「4611***」、「4616***」そして「4617***」しか見ていません。「4613***」は「X期型」でした。もしこの番号帯しか作られなかったとすると、その製造数は最大でも4千個ということになります。その中に使わなかった番号帯もありそうなので、実数は千個以内かも…

 この「Y期型」7枚玉タクマーは、「開放測光鏡胴」で「7層マルチレンズコーティング」の「Super-Takumar」であるという珍しい存在です。鏡胴の製品番号は「37902」で、「Super-Multi-Corted TAKUMAR」と同じです。これがプロトタイプ(β判)として作られたのか、製品名称変更までの繋ぎだったのか、謎の存在です。

 なお、この過渡期の存在は「Super-Takumar 1:1.8/55」においても存在しています。

 

 午後になって届きましたが、カビが中まで繁茂しているので早速分解です。水洗できれいに取れました。フィルター取付枠やピント環を止めている小ビスの頭が+になっているので、過去に分解整備を受けているかもしれません。やはりレンズコーティングの色は「Super-Multi-Corted TAKUMAR」と少し異なる…

 組立てにあたっては若干オーバーインフにしました。この方が使い易いもので…

 

2016/5/23

 いよいよ真夏日の登場です。寒さより暑さが嫌…

 

2016/5/21

 検査入院中に「K-1」の新ファームがUPされていました。多少の手直しと、ソフト対応のようです。早速入れねば…

 

2016/5/20

 昨日から検査入院で、夜になって帰宅しました。前立腺生検です。PSAが高くなったのがその理由です。前立腺肥大などでも高くなるので、カニさんと決まったわけではありません。結果は半月後…

 検査時間は10分程度なのですが、脊椎麻酔なので術後6時間は歩けません。結構しんどい…以前は2泊3日の検査だったようですが、予後が良ければ1泊2日で帰宅です。1日目は何もすることが無いので、日帰りでも可能なのではと思うなり…

 

2016/5/18

 今日は朝一で定期通院です。血液検査と消化器内科の診察…

 

 充電中に気付いたのですが、「K-1」は電池を抜いた状態ではファインダー内がびっくりするほど暗いです。表示用液晶を重ねているので、通電しないとそうなるようです。つまり、常時電気を使っているので、 その簡電池は消耗を続けているということです。仕舞っておいても電池切れは発生するということ…

 

2016/5/17

 昨夜に引き続いて、今朝も二度ほど茨城南西部で地震が発生しています。昨夜の地震は二階にいたので震度3程度に感じましたが、今朝のはまったく体に感じず…

 夜中から降り出した雨は相当に強く降っています。いよいよ梅雨の走りの始まりのようです。今月中に入梅となるのかも…

 

 久しぶりに行った昨日のヤスリ掛け作業によって、前腕筋の張りと指のこわばりが生じています。体力の衰えにびっくり…

 

2016/5/16

 今朝は雲が広がっている朝です。少し肌寒く、夜中までには降って来そうな様子です。いよいよ梅雨の走りが来るのかも…

 

 亭主にとって「PENTAX K-1」の最大の不満点は、そのままでは「AUTOBELLOWS」に取付不可能になったことです。カメラ台座と「K-1」のマウントの下部分とが干渉するために、横位置でも取り付けることが出来ません。カメラ台座を削る改造を施すか、接写リングの「下駄」を履かせることでしか使うことが出来ません。

 安易である「下駄」の場合は操出量が増える弊害があります。純正の「BELLOWS 100mmF4」の無限遠が来なくなるのです。接写にだけ使うのならそれでもよいのでしょうが、汎用性が阻害されます。これを回避するためにはカメラ台座を大きく削ることが必要となります。これはヤスリと根気があれば可能な作業ですが、削り滓で汚さないためには、あらかじめ蛇腹を外すことが求められます。それを厭うなら、厳重に養生してから行うしかありません。蛇腹を外すことに慣れていない人には、この養生しての作業の方が安全でしょう。しかし、駆動ダイヤルは外しておいた方が作業性が良さそうです。いずれにしても難儀なこっちゃ…

 しかし、「BELLOWS UNIT」一族の場合は支障なく取付が可能ですから、「Bellows-Takumar 1:4/100」を使うならそちらを選択すべきかも…

 

 徒然なるままに、「AUTOBELLOWS M」のカメラ台座を削って、「K-1」を取り付けることが出来るように改造しました。この「AUTOBELLOWS M」は、以前「*ist D」や「K-7」を横位置・縦位置で取り付けられるように切削してあったもので、それを更に追加して削りました。駆動ダイヤルの軸受部近くまで削りますから、強度的に心配していたのですが、段を付けて削ることでそれを回避しました。フライス盤を使える人はもっと体裁よく削れるでしょう。

 この改造により、横位置はもちろんのこと、縦位置もギリギリでレールと干渉しません。フィルムカメラ時代や「K10D」では縦位置に取り付けるとレールと干渉して、カメラ台座を前後させてフォーカスする方法が出来なかったので、「K-1」は「K-7」から「K-3」までと同様にそれが出来るのが嬉しいです。

 なお、ヤスリでの切削に要した時間は1時間程度です。アルミ素材で柔らかいので楽に削れます。この改造は行うべきだと断言します。

 

 

2016/5/15

 今年の八朔は去年と違って花付きが物凄く、ここ半月ほど近隣に強烈な匂いを漂わせていましたが、ようやく終わるようです。花の後には小さな実がびっしりと付いていて、このままだとえらいことになりそうです。摘果をしなくてはいけないのでしょうが、下の枝の方はともかくとして、花が特に多かった樹冠付近ではとても届きません。どうしたもんじゃろうのう…

 

 「K-1」のGPSは空の見えるところに持ち出さないと表示されません。標高は相変わらず誤差があります。+−数10mはありそう…

 smc PENTAX-DA 14mmF2.8 ED[IF]」「HD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AW」を組み合わせると「焦点距離20mmF4」の超広角レンズとしてケラレずに使えるのですが、樽型の歪曲収差が顕著ですから、直線を写すのは苦手です。特に完全水平構図にすると目立ちます。いっそ仰角、俯角を付けた構図にして垂直線を倒した方が目立たないかも…

 

2016/5/13

 夏日が続いて、すっかり薄着になりました。春物衣料は仕舞い込むべきかな…

 

 バッテリーグリップ付きの「PENTAX K-3」に「smc PENTAX-DA★ 16-50mmF2.8 ED [IF]SDM」を取り付けた状態と、素の「PENTAX K-1」に「smc PENTAX-FA★ 28-70mmF2.8 AL」を取り付けた状態の重さを比べると、後者が100g程度重いだけで体感的には同等です。両者とも2s未満ですから、常用としてもさほど負担ではない…

 「PENTAX K-3」はバッテリーグリップが付いていないと小指が半分ほど余ってグリップがしっくりしないのですが、「PENTAX K-1」の方は小指がしっかりと握れるのでしっくりとします。これならバッテリーグリップは不要かも…

 竹刀でも刀でも、握るときに力を入れるのは小指と決まっていますから、小指で握れなかった「PENTAX K-3」以前の機種は、単体では使い難いカメラでした。亭主は「*istD」以来すべての機種でバッテリーグリップを併用していたので問題はなかったのですが…

 なお、「PENTAX K-1」は「再生ボタン」の位置が変更されたので、まだ間違えます。体が覚えている「PENTAX K-3」の「再生ボタン」の位置が「LVボタン」になったので、これは結構困る…

 家の中でいじっている間は背面モニターに「GPSデータ」が表示されなかったのですが、屋外に持ち出すとしっかりと表示されました。衛星が見えないとダメということです。でも、標高の精度が悪いのは何故なのかな…

 

 ファインダー倍率について、「PENTAX K-1」が「0.7倍」ということで、その見え方が気になっていたのですが、「PENTAX K-3」と同じ「0.95倍」である「PENTAX ME Super」との見比べを行ったところ、やはりかなり小さく見えます。しかし、四隅の見渡しという点では「PENTAX K-1」の方が楽な感じです。「PENTAX ME Super」は大きな画面の四隅に視線を意識して配らなくてはならず、かなり窮屈です。MF時代は像の大きさがピントの精度を左右したのでしょうが、AFが当然である今では、あながち高倍率が良いわけではなさそうです。一目で全体が把握できる方が使い易いと思えます。

 

2016/5/5

 昨日は夜に入るまで強い風でした。咲き出した八朔の樹下は散らされた花びらや蕾で白く染まった…

 

 絞り開放で撮ると黒が紫になる「smc PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited」の現象について、AFのピントずれで起きるとの情報を頂き、早速AF微調整しましたが、「+4」の時に最も黒くなり、それ以上だと緑になります。しかし、黒いものの、像の輪郭は紫の時より尖鋭さを失うので、実際にピントが来ているのは初期値の時のようです。つまり、このレンズは「軸上色収差」が他のレンズより多めなのだと思います。少し絞ればまったく目立たなくなるので、「倍率色収差」ではなさそうです。収差を残して味としたこのレンズの個性ということなのでしょう。パープルフリンジが出るという世評も、この個性から来ているのかも…

 なお、この現象は「K-1」でだけ起きるのではなく、亭主所持の「K-3」でも同様に発生します。「smc PENTAX-DA★ 50-135mmF2.8 ED [IF]SDM」や「smc PENTAX-FA★ 28-70mmF2.8 AL」だと発生しません。☆レンズの色収差補正が優れている証拠なのでしょう。

 ところで、古いAFズームレンズ「smc PENTAX-F Zoom 28-80mmF3.5-4.5」80mm時の絞り開放は、F4.5と暗いこともあるのでしょうが、少ししか紫に染まりません。案外優秀なのかも…

 

2016/5/4

 5月1日から昨日まで旅に出ていました。1日は諏訪から上った霧ヶ峰や北八ヶ岳周辺をうろうろとし、松本美ヶ原温泉に投宿しました。北八ヶ岳ロープウエイの山頂駅周辺の散策路は寒いくらいです。

 2日には朝一で松本城に登城しました。赤い橋が渡れ、まだ黒門が復元する前の頃にも登ったことがあったのですが、今回は齢のせいかしっかりと太腿に来ました。下りの急階段は本当にしんどい…平日の朝なのに人が多く、ここも支那語会話が占領中…

 二日目の宿は安房トンネルを越えた先、高山経由で飛騨川河畔を小坂に下り、そこから御岳に分け入る道の行き止まりにある濁河(にごりご)温泉でした。その道は、対向車が来るとすれ違うのがやっとという狭いくねくね道を延々30キロ以上も上り詰める恐ろしいところで、途中の見晴台からは冠雪の御岳剣が峰右肩から一昨年の噴火の名残の白煙を青空に上げているのが間近に眺められました。夜には宿の屋上に設置してある反射望遠鏡で、今天頂近くにある木星とその衛星群を見物しました。木星の縞模様も確認できる体験は貴重かも…満天の星を見上げていると流れ星がそこかしこに…

 最終日は中津川に下って中山道馬篭宿に寄りました。急坂の途中の宿場というのは、何とも不思議です。ここも各国語の巷に…

 3日間とも晴れていたので幸運でした。今日は未明から嵐になりました。今は止みましたが、まだ風は強い…

 

2016/4/29

 「K-1」が「AUTO BELLOWS」に付かないことが分かったので、当面はアオリの出来るマミヤの645Nの前後マウントを改造したものを常用することにしました。これになら何の問題もなく取り付けることが出来ました。

 また、フォーマットが大きくなったことで、無限遠の出せる105mm級引き伸ばしレンズ群の使い勝手が向上します。APS-C判だと画角が狭すぎて使い難かったのですが、それが改善されました。

 しかし、このベローズ装置は少し強度不足なのが欠点です。でも、あまり近接しなくとも自在なアオリが可能なので、パンフォーカスは得意かも…

 

 APS-C判カメラでは画角が狭くてあまり使い良くはなかった「smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited」ですが、「K-1」に付けると広角気味の標準レンズで、しかも飛び切り軽くて小さいので、気軽なお散歩カメラとして最適です。持ち出す機会が増えそうです。付属のフジツボフードを付けてもケラレません。四隅の減光や画質低下も気にならないレベルだし…

 

 以前「CP+2016」などで田中氏が言っていたように、「HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited」の1メートル以遠は、ケラレないものの四隅の減光が非常に目立ちます。しかし、十数cmレベル以内の接写ならまったく目立ちません。これは近づくほど改善されます。この不思議とも思える現象の理由は、このレンズが全群繰り出しによるフォーカスであることに起因します。接写時には繰出量が大きいため、実質的な焦点距離が長くなっています。レンズとセンサー面との距離が大きくなっているということです。このことから、イメージサークルは拡大します。そのことで画質の悪いところが切り取る画面の外になるという原理です。当然と言えば当然のことかも…

 この傾向は、全群繰出し式のフォーカスをする交換レンズ全てに該当することで、無限遠で空を写せば四隅が多少暗く感じるものでも、近接なら目立たなくなるということです。構図を取るとき、ピントを持ってくるものをなるべく前にすると四隅にあらが出ません。

 しかし、インナーフォーカス式のものはこれとは別です。一般的な方式だと、接写するとより広角になるので、ケラレる範囲が大きくなります。「K-1」にDAズームレンズを付けるとこのケラレの状態がよく見えますから、そのことを観察できます。勉強になるなる…

 

 亭主としては、「HD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AW」と「smc PENTAX-DA 14mmF2.8 ED[IF]」の組み合わせで、何の問題もなく20mm超広角AF撮影が可能ということが収穫です。専用フードを付けてもまったく支障がありません。F4の開放になりますが、まったく無問題…

 

 なお、「smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6 ED AL[IF]DC WR」を組み合わせるのは不可です。広角側でケラレます。ケラレなくなる望遠側では暗くなりすぎてAFが迷います。この組み合わせは成立していないことで決定…

 

 いろんなレンズを取り出してきて、とっかえひっかえ取り付けて見ているのですが、「smc PENTAX-FA31mmF1.8 AL Limited」の画角が、8畳間の壁際に立った時に反対側の壁面の幅が写る範囲だということを発見しました。 水平構図が取りやすく、このへんの画角が日本家屋の室内を写すのに向いていることを改めて発見…

 これまでは歪曲する広角レンズでしかなかった「smc PENTAX-F FISH-EYE Zoom 17-28mmF3.5-4.5」 が、17mm時には正しく対角180度の魚眼レンズであることに感激しています。でも、日なたでは太陽を入れないようにするのが大変…

 

 パープルフリンジの発生を言われることがある「smc PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited」ですが、ほとんど使ったことのないこれを改めて使ってみると、数メートルの位置にある目覚まし時計の文字盤の黒字が紫色に写ります。他レンズの類似焦点距離では黒灰色に写りますから、それに比べて色収差が大きいことが頷けます。かなりびっくり…

 

※smc PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited                     ※smc PENTAX-DA★ 50-135mmF2.8 ED [IF]SDM 80mm時

 このあまりの違いに戸惑っています。カメラ側で補正設定してもあまり変わりません。このレンズの限界のようです。色再現性が狂っているのかも…

 

 このパープルフリンジが気になって、他のいろいろのレンズで試したところ、ほとんどのレンズが絞り開放では現れていることが分かりました。でも、FA limitedでは他の2本はその程度が随分と少ないのですが、☆レンズたちには上画像のように現れません。流石というか、感嘆しきり…

 なお、どのレンズも少し絞ると大きく改善します。絞り開放で使うときには覚悟が必要だと実感しました。

 ところで、歴代で最も明るい「smc PENTAX-A 1:1.2 50mm」ですが、これは半段F1.4に絞ればほとんど改善です。1975年という古い設計ですが、この高速レンズの優秀さが証明された感じです。昔の人はエライ…

 

2016/4/28

 昨夕からの雨が降り続く朝です。今日は一日中止まないらしい…

 

 亭主の所有する「DAレンズ」のうち、「HD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AW」に取付「不可」と公告されているのは「smc PENTAX-DA 21mmF3.2 AL Limited」だけなのですが、これが「不可」な理由は、後玉が干渉するということのようです。全群繰り出し式のフォーカスであるこの広角レンズは、無限遠時に後玉が後退したときに干渉の惧れがあるということなのでしょうが、亭主の所有する個体に関しては干渉しません。製造誤差の関係でその可能性があるために「不可」としているようです。なので、亭主は使うことに…

 「PENTAX K-1」において焦点距離29.5mmF4.5の広角単焦点レンズとして使えるのなら、クロップして32mmより画角も広く、画素数も多く使えます。画質の低下とバーターですが、広画角の方が利点がありそうです。問題は四隅のケラレが解消しているかどうかですが、試してみねば分からない…

 

 昼少し前に「K-1」が届きました。まだ好みの諸設定を行っておらず、初期設定のままですが、とりあえず「smc PENTAX-FA★ 28-70mmF2.8 AL」 を付けた限りでは、カメラ内AFは相当に速い感じです。パワーズームも問題なく作動…

 マウントキャップは「K-3」までの半透明の簡易型ではなく、バヨネット式の新型になっています。薄くて良い感じ…

 

 一番気になっていたDAレンズと「HD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AW」の組み合わせを少し試しましたが、残念なことに「smc PENTAX-DA★ 16-50mmF2.8 ED AL[IF]SDM」は、どの焦点距離でもケラレます。特に28mm時が最もイメージサークルが小さいことも分かりました。

 「smc PENTAX-DA 21mmF3.2 AL Limited」と「smc PENTAX-DA 14mmF2.8 ED[IF]」、そして「smc PENTAX-DA★ 50-135mmF2.8 ED [IF]SDM」は使えます。広角2本と望遠ズームがFFで使えるように出来るのは有難いこと…

 

 「K-1」の亭主にとっての大問題は、「AUTO BELLOWS」に装着不可能という点です。縦位置はもちろんのこと、横位置もそのままでは装着できません。マウント下部が大きくなっていて、カメラ台座と干渉するのです。初代のデジタル一眼レフ「*ist D」でも同様な問題があって、亭主はカメラ台座を削って凌いだのですが、それ以上に大きく干渉します。接写リングの下駄を履かせれば、接写用なら凌ぐことも出来ますが、それでは「BELLOWS100mmF4」で無限遠が出せません。以前削ったものを、更に大きく削り込む必要があります。駆動ダイヤル軸受部近くまで削らないと凌げない様子なので、頭が痛い…

 「BELLOWS UNIT」一族なら問題なく装着可能なので、無限遠はそちらに任すかな…

 

 アイピースに「O-ME53」を取り付けてみましたが、視野に問題はありません。付けないと70mm位置で像高がほぼ等倍ですが、付けると50mm位置でほぼ等倍に見えます。公称で1.18倍と言っていますが、実際は1.4倍程度になる計算かな…

 

2016/4/27

 夜になって「PENTAX K-1」を発送した旨のメールが来ました。発売日が決まるまで日和見して出足が遅かったので、てっきり難民化するものと覚悟していましたが、一安心です。流石大手…

 明日には猫さんが届けてくれます。久しぶりにワクワク…

 

2016/4/26

 長期予報だと、連休に予定している旅行は晴れベースになりそうです。少なくとも初日は良さそう…

 

 徒然なるままに、「smc PENTAX-F AFアダプター1.7X」と「EL-NIKKOR 50mm 1:2.8 N」を組み合わせてみましたが、バックフォーカスが短くて干渉するようです。どうも、まともには使えなさそうです。やはり、50mm級「引き伸ばしレンズ」はミラーレス専用かも…

 

2016/4/25

 今日は採血検査です。診察は連休明け…

 

 昨日は「smc PENTAX-F AFアダプター1.7X」と「引き伸ばしレンズ」の関係について、とんでもない思い違いをしていました。そもそも、リヤコンバーターというのはフランジバックを伸ばさない効果を有するということを失念していました。つまり、「引き伸ばしレンズ」のフランジフォーカスが「Kマウント」のフランジバック値45.5mmより長ければ、それをAF出来るということです。もし焦点距離50mmの「引き伸ばしレンズ」がフランジフォーカス45.5mm以上であるなら、それを無限遠からAF出来ることになります。そこで、「EL-NIKKOR 50mm 1:2.8 N」のフランジフォーカスは49.1mmとのことですから3.6mmのマージンがあることになり、これなら間にフランジ付きマウントアダプターを介しても取付が可能ということになります。

 しかしながら、他の50mm級の「引き伸ばしレンズ」はフランジフォーカスが45.5mmより短いものか、それが不明のものばかりです。短いものについては、この組み合わせでは無限遠が出せないことになり、近接から接写でのAFということになりそうです。

 ヘリコイドリング等でMFが可能である75mm以上の「引き伸ばしレンズ」のすべてがAF可能であるということには変わりがありません。より画角を広く出来る「PENTAX K-1」での使い勝手向上は喜ばしい限りなるべし…

 なお、マウントアダプターを使う上で注意しなくてはいけないのは、「smc PENTAX-F AFアダプター1.7X」と接する面にアルマイト層や塗装面がある場合は、それを剥がさなくてはならないということです。その面が絶縁性だとAFが作動しないのです。これは仕様です。

 

2016/4/24

 雨の日曜日です。今日は買い出しの随身…

 来週末からの連休には、日曜から3日間旅に出ます。松本の浅間温泉と御岳北麓濁河温泉に宿を取っています。1日目は諏訪から上って八ヶ岳南西麓を徘徊し、2日目は松本城登城後に野麦街道から安房トンネルを抜けて高山見物経由です。3日目は中津川に下りて木曽路の馬篭・妻籠に寄り、飯田山本インターから戻る予定…

 

 「FF」の「PENTAX K-1」が手に入ると、MFレンズをAF化できる「smc PENTAX-F AFアダプター1.7X」の出番が増えるかもしれません。焦点距離が1.7倍になり、絞りも1.5段暗くなるのですが、MFレンズをAF化出来るという点だけでも便利かもしれません。

 このリヤコンバーター、APS-C判カメラでは換算画角が狭くなりすぎて、望遠系以外では使う状況ではなかったのですが、マスターレンズの開放F値が「1:2.8」までという公称なので、使えるものがほとんどありません。しかも、合成F値は最小「1:2.8」なので、「1:1.7」より明るいレンズではどれも「1:2.8」になります。

 そんな使い難さはあるのですが、これからは「50mm」標準レンズが「85mmF2.8」準望遠ポートレートレンズとしてAF出来るという道を開いてくれます。

 公称では、マスターレンズに必要なのは「1:2.8」以上ですが、明るい場所なら2段暗くてもぎりぎり何とかなります。「1:4」ならまず大丈夫なので、それなら亭主の所有品では「Super-Multi-Coated TAKUMAR 1:4/300」が「478mmF6.8」で使えることになります。ところで、それが「510mm」ではなくて「478mm」なのは、このレンズの本当の焦点距離が「280mm」だからで、相当にサバを読んでいるからなり…

 なお、このリヤコンバーターは厚さが26mmなので、フランジフォーカスが73mm以上ある「引き伸ばしレンズ」なら、それのAF化も可能ということになります。焦点距離「80mm」以上のものがそれになりますが、「135mm」以上の望遠レンズとしてAFが可能になるかもしれません。単なるレンズ遊びとしてですが…

 

2016/4/23

 この週末も天気が悪そうです。今朝も小雨が時折ぱらりぱらり…

 ここ数日で木々の葉枝が急に伸び、庭の八朔に花芽が膨らみました。その変化の速さは驚きです。去年は咲いたのも気づかなかったくらいに少なかったのに、見上げるとびっしりです。このぶんだと、冬の収穫は300個を超えるかも…

 アジサイ(白花)も去年は数輪の花でしたが、今年は株のほとんどすべての枝先に花芽があります。植木職人(亭主!!)による剪定の適切さなのか、単に隔年のことなのか、いずれとも判別しがたし…

 

 「PENTAX K-1」の発売が近づきました。当面は「DAレンズ」所有者の購入がほとんどだど思われますが、それの「FF」での使用可否状況が気になっているようです。

 また、「HD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AW」を併用することの可否についても心を悩ませているようです。

 光学系の後部に凹レンズを付加するという原理上、「併用」によってイメージサークルが拡大します。亭主は新宿での「タッチ&トライ」にて、そのファインダー内での見え具合を何本かの「DAレンズ」で体験しましたが、単体では大きくケラレる「smc PENTAX-DA 14mmF2.8 ED[IF]」はケラレなくなりました。しかし、同じ広角系でも無限遠時に後玉が当たるとされているものは当然組み合わせていませんし、それをしてはいけないでしょう。

 単体ではケラレてしまうズームも、亭主の所持する「smc PENTAX-DA★ 50-135mmF2.8 ED [IF]SDM」と「smc PENTAX-DA★ 16-50mmF2.8 ED AL[IF]SDM」は「併用」によりケラレていないように見えました。ただし、実画像では「SR」が働いてケラレる場合もあるのかもしれません。

 しかし、この★2本がF4通しの小三元ズームとして使え、超広角単焦点AFレンズを所持していない今、これまで出番が少なかった「HD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AW」がその働き場所を増やすことになります。

 ただし、望遠系の場合は、レンズ後端径の関係で「併用」により焦点距離の長いものほどイメージサークルが縮小しますから、実画像がケラレたりするかもしれません。要注意だと思います。より狭い画角が必要なら、単純にクロップする方が良い結果が得られるかもしれません。画素数のためには「K-3U」の方が優位かも…

 結論として、ケラレる「DAレンズ」を救済するためだけに「HD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AW」を入手するというのはお勧めできません。あくまで、これを既に持っている人が、その楽しみの幅を広げるという程度のことかと…

 

 「PENTAX K-1」を入手後の楽しみのもう一つは、他用途レンズの流用遊びである「引き伸ばしレンズ」の使い勝手です。「Kマウント」で無限遠が出せて近接までの実用的なフォーカスも可能な焦点距離は75mm以上ですが、これはAPS-C判カメラでは換算約115mmになります。これではかなり画角が狭くて使い勝手が限られるのですが、75mmの画角なら標準より少し狭いだけなので、その分使い易さが広がりそうです。

 また、蛇腹装置使用によるアオリ撮影が可能な焦点距離はおおむね100mm以上なのですが、これもAPS-C判カメラでは換算画角150mm以上だったので、より画角が広がることで逆チルトによる前後ボケを大きくした特殊な風景撮影などの使い易さが広がります。当然、近接の物撮りにおいても、正チルト等によるパンフォーカスが使い易くなるでしょう。蛇腹装置の需要が高まること必定です。特に希少なアオリ可能なものが…

 

2016/4/18

 昨日の嵐とは打って変わって、朝からよく晴れています。日中は夏日に近くなりそう…

 家前の街路樹並木のケヤキが急に芽吹きました。超強剪定して細枝がパラパラになっているので、今年はあまり茂らなそう…

 庭の八朔も若芽を茂らせています。こちらは今年は豊作になる予感…

 

2016/4/17

 風非常に強く、雨の朝です。日本海の低気圧が台風級に発達しているせいです。地震被災地に辛苦の嵐…

 

 「PENTAX K-1」は発売前なのに早くも使用説明書のダウンロードが可能になっています。これまでの亭主が入手した機種では無かったことなので、事前勉強が可能に…

 

2016/4/16

 一昨日の熊本地震は実は前震で、昨夜のが本震とのことです。宇土市役所庁舎が倒壊寸前な状態にまで損壊しています。1階が潰れているアパートも多いようです。これから明日にかけて強い雨があるので、屋根の破損している家はブルーシートの貼付が必要です。まだこれから更に本震が来るのか、これはやはり九州地下に潜む「スーパーボルケーノ」が怪しい…

 

 阿蘇の小噴火も発生し、本震に近い大きな余震が続いて、熊本城の宇土櫓下の石垣も崩壊しています。この櫓の解体修理も必須に…

 九州北部と南部を引き裂く地溝帯で発生している地震とのことですが、その引き裂く力を加えているのが何なのか、不気味…

 

 6月上旬に予定していた日本縦断新幹線の旅参加は取りやめにしました。でも、この地震がその理由というわけではなく、発生の前日のこと…

 

 建物下の石垣が崩れた櫓は宇土櫓ではなく、飯田丸櫓とのことです。最近(四年前)復元された五層櫓とのことで、現代石工の技術力不足か、櫓再建時に既存石垣の強度検討を誤ったのかもしれません。これは次の余震で倒壊必至…

 南阿蘇の山体崩壊は恐ろしい姿です。地震の揺れで液状化が発生したことは、線路が枕木とともに流されて横の国道上に移動しているのから分かります。その下の国道面には土砂が無く、水の流れた痕跡のみです。山鳴りがしたそうですが、液状化によって山から流れ出た水流の凄まじかったことが分かります。あな恐ろし…

 

 「PENTAX K-1」は発売日に入手できない予約難民が出そうな雲行きです。亭主も日和見していて予約が遅かったので、難民の口かも…

 

2016/4/15

 昨夜から今朝にかけての熊本地震は相当な被害のようです。地震には極めて弱い和瓦葺屋根の壊滅状況は熊本城天守に及んでいます。また、ここは下部石垣の崩落も激しく、解体しての建て直しが必要な模様…

 明治初期の西南戦争で政府軍が立て籠って焼いてしまった石垣なので、そのための脆さかもしれません。そのとき焼けなかった桃山以来の宇土櫓は無事なのかな…

 活断層地震とのことですが、もし阿蘇のマグマが圧力をかけて発生したのだとすると、その出口を狙っている「スーパーボルケーノ」が心配…

 

2016/4/14

 今朝は雨が上がっていますが、昼前までにはまた降るらしい…

 ここ数年BSプレミアムの「こころたび」を毎日見るのが習いになっているのですが、今朝の放送で、酒匂川近傍の「レンゲ田」を映していました。空中の窒素を根に取り込む性質があることから、田の肥料にするために秋に種を蒔くのですが、群れ咲く花の盛りに鋤起こされて土に還ります。決して派手な花ではないのですが、その姿やよし…

 

   れんげ田の鋤かるる日あらむ咲充てり   雌山

   はらからの末路見据へてねぎ坊主   雌山

   

2016/4/13

 寒さが行ったり来たりする日が続きます。今日は降ったり照ったり曇ったり…

 

 今の巨大漁場に妙なものが泳いでいます。「4613630」というレンズシリアル番号のものがその一つで、この番号帯は「Y期型」しか発見されていないのですが、この品は「X期型」です。本当に存在しているのなら新発見なのですが、恐らく飾銘板を入れ替えた「二個一」だんべ…

 また、「Super-Multi-Corted TAKUMAR」なのに「希少品8枚玉」と喧伝している品もあります。本当に8枚玉なら天地がひっくり返るほどの希少品…

 

2016/4/9

 雨や強風が続いて、近隣のソメイヨシノはすっかり散ってしまいました。いつのまにか庭の満天星が鈴なりに咲き揃っています。暖かくもなってきたので、気持ちははや晩春…

 昨日の午後は大江戸線に乗り月島に初めて行って、件の「シロモノ」を食してきました。準備中の店も多い時間帯でしたが、開いている店には西洋人の姿もちらほら…

 初めて乗った大江戸線は、その前にこれまた初めて乗った京急快特の2ドアゆったり車両と比べて、えらく狭く感じました。

 山の神の嗜好の随身なので、「シロモノ」については特に感慨はありません。帰りに横丁の店で土産に買ったメロンパンのラスクは、いいかも…

 

2016/4/4

 今朝も雨です。日中止んでも、夜にはまた降る予報…

 近所のソメイヨシノはようやく満開ですが、昨日の寒さで花びらを落としていません。今日は気温が上がるらしいので、落とし始めるのかも…

 

2016/4/3

 天気が短い周期で変わります。毎日のように雨…今朝も雨…花チラシの雨…

 

 とうとう8枚玉を僭称する「W期型」7枚玉を釣り上げた仁がいます。素人の釣人でしょうが、一悶着あるのかも…

 

2016/4/2

 ようやく近所のソメイヨシノも満開になりました。明日あたりは散り始めるかもしれません。鴨居の鶴見川土手並木が見頃の週末…

 スギ花粉の衰えている時期なのに花粉症が収まらないので、ヒノキ花粉にも反応しているようです。これだと、5月の連休まで続きそう…

 

2016/3/31

 近所の巨刹の結界に住まい居る鶯が飛来して、窓外で騒がしい朝です。その寺は浄土宗だけに、「法華異去」とな…

 

2016/3/30

 定例泌尿器通院で訪れた三ツ沢公園は桜がようやく咲き出した状態で、一、二分咲きという状態です。このまま暖かい日が続いても、週末までは満開になりそうもない…そんな中、例年はソメイヨシノより少し遅く咲くオオシマザクラがどこも満開です。少し異常気象なのかも…明日は消化器外科定例通院…

 

2016/3/28

 三月最終週ははっきりしない空模様で始まりました。桜は咲き進まなそう…

 

 巨大漁場には8枚玉ブームに便乗しようという頓珍漢もあらわれています。れっきとした「W期型」7枚玉に8枚玉とのレッテルを貼っての高値放流です。何が8枚玉であるのかを知らぬ生噛りの新前所業か、無知な漁師を騙そうとの悪意か、いずれにしても、誰も引っかからないように…

 

2016/3/27

 花冷えは続きます。今は晴れている朝ですが、次第に雲が広がる模様…

 

 「PENTAX K-1」の発売が発表されて以来、それが契機なのかどうかは不明なれど、「8枚玉タクマー」の争奪戦が昂進しています。出物の方はこれまでになく豊富なのですが、それを漁る漁師の数と熱意が半端ではない…ぼろSP付きとはいえ20Kを超えるものもあったりして、相場は鰻登り…

 確かに「8枚玉タクマー」の周辺描写は、良きにつけ悪しきにつけても、35mmフルサイズでしか見ることのできない世界です。「APS-C」の使う中心部描写しか得られていなかった「PENTAXIAN」なら、それに挑みたいと思うは当然…がっかりするのか満足するのか、それは試してのお楽しみ…

 ところで、「PENTAXIAN」というのはPENTAXが公認した「フリーク」に対する名称です。このようなサイトを開陳している以上、亭主も当然その一員であることを自認しています。その言葉を持ち出したことにおいて、お互いにまなざしを向けあう関係を大切にしたいという思いは受け止めねば…

 とにかく高騰傾向にある「8枚玉タクマー」ですが、以前「smc PENTAX M 1:2.8 40mm」が30K台を推移していたことがあります。希少性の故に新品の販売価格17Kを遥かに超える価格で取引されていた事実があるのです。それに比べたら、20Kはまだまだだと言えるのかもしれません。希少性はより上でしょう。みんな、頑張れ…

 

2016/3/26

 冬の寒さが戻っているこの数日です。今朝も寒く、曇っています。近隣で咲き出したソメイヨシノはその開花が遅々としています。この分だと満開は来月になるのかも…

 

 「PENTAX K-1」のミラー軸が大きくスイングする方式になっているのを訝しく思っていたのですが、フイルムカメラ時代よりシャッター位置が前に出ているために、同等のミラー長を得るためにはそうせざるをえないということが理解できました。SRのために大型化したシヤッター位置の前方への変更は、SR機構やフィルターが撮像面の前に付くのですから、当然と言えばその通り…

 このモーターおよびカム駆動のスイング機構を入れることで、ミラーのバウンドが小さくなるというメリットがあるそうです。バネを動力として使わないことによるようです。ペンタブリズムの大型化、コンデンサーレンズの非球面化などもあり、大きさの割に重いのもうなずけることばかりです。ビックリポンの満載や…

 

2016/3/23

 ソメイヨシノは咲き出しましたが、コブシやモクレンは花盛りです。街が明るく彩られる季節…

 今日は早朝から通院です。採血から始まってエコー検査もあるので、薬の購入までは完全に半日かかりそう…

 

2016/3/21

 彼岸の中日です。春分の日、此岸にてまた一つ齢を重ねた…

 このところ彼岸に渡った人が多いと見えて、巨大漁場には8枚玉がどっと出てきました。まさにうようよ泳いでいます。また、7枚玉でも亭主の分類法を用いている業者の例が幾つか…南無般若波羅蜜多

 

2016/3/20

 愚図ついた天気が続きます。気温は春らしくなっていますが、また冬が戻るらしい…

 昨日の和食は桜がテーマで、桜鯛のしゃぶしゃぶとか桜エビの掻揚とかでした。炊き込みご飯は筍です。胃が小さくなっているので、外食はきつい…

 

 PENTAXの次なる新機種は645のセンサー拡大のようです。35mmがフルサイズになりますから、645もフルサイズにというのは当然の方向性…

 

2016/3/19

 三連休の初日は曇り空の朝です。昨夜は雨音がしていたので、回復に向かうのかも…

 今日の昼は二か月に一度の和食の店に行きます。前回はカニ料理でしたが、今回はさて…

 

2016/3/17

 暖かい朝です。今日はよく晴れて気温も半月以上進みそうです。ソメイヨシノの花芽が相当に膨らんでいるようで、連休あたりには咲くところも出そう…

 

2016/3/16

 晴れは昨日だけで、今日はまた下り坂です。夜までには降りそう…

 

 ファンへのアンケートで、PENTAXへの不満としてファームアップが少ないというのがありましたが、これはいささか認識不足です。「*istD」以来、いつも大幅な便利機能の追加を行っています。「K-1」はそれ以上にファームアップを行っていくというのですから、どのようなものが出てくるのか、楽しみなことです。

 

2016/3/14

 春らしく愚図つく天気になってきました。今日は雪になってもおかしくない気圧配置です。微細な気温の違いで雨雪は分かれそう…

 

 PENTAXのデジタル一眼レフでは、現在「Mレンズ」以前の素の「Kマウント」レンズだと、絞り優先AEは絞り開放でしか行えない仕様になっています。 「Aレンズ」以降でなら出来るカメラ側での絞り設定が行えないようになっているのです。もしAvモード時にこれを行えるようにし、なおかつMモードのように絞りをいっぱいに絞り込む機能 を選べるようにしてくれれば、使用者はカメラで設定した絞り値と同じ値にレンズの絞り環を回すことで、適正露出の得られる絞り優先AEが可能になると考えられます。

 この場合、もし使用者が絞り環設定を忘れたり、誤ったりすれば、当然露出の狂いとなりますが、そのリスクを使用者は甘受するという前提でなら「Kマウント」レンズを自動絞りで絞り優先AEで使うという「*istD」以来の願望が叶うことになります。これはファームで可能なのではないかと思われますので、何とか実現してもらいたいものです。

 「*istD」の最初のファームアップにより、Mモードでグリーンボタン押しにより適正露出シヤッター速度の設定が可能にしたことで素の「Kマウント」レンズの使い勝手向上に非常に役立ちましたが、Avモードでも自動露出が可能になれば、絞りにより画像の質をコントロールするという撮影がより便利になると思います。絞り設定後はレリーズごとにグリーンボタンを押し直す手間が省けて、フレーミングとフォーカスに集中できるというものです。

 世の中に膨大に残る素の「Kマウント」レンズ群を便利に使う道がさらに開ければ、それにつられてカメラ本体の売り上げにもつながるものと考えられます。そのためのハードを付け加えるのは大きなコストがかかりますが、ソフトでなら比較的容易に実現可能でしょう。 このことは旧来からのユーザー間では優先度の高い願望なり…

 

2016/3/13

 昨日午後のタッチ&トライにて、「HD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AW」を併用した時の、単体では必ずケラレることが分かっている「DAレンズ」のファインダー内での見え方を試してきました。

 「smc PENTAX-DA★ 16-50mmF2.8 ED AL[IF]SDM」は、28mmより広角側ではほんの少しケラレそうです。手振れ補正が効いたときなどは片側が危ないでしょう。

 「smc PENTAX-DA★ 50-135mmF2.8 ED [IF]SDM」 は十分実用になると思われます。立派な「換算70-190mmF4」の小三元望遠ズームです。

 「smc PENTAX-DA 14mmF2.8 ED[IF]」 も四隅がほんの僅か影が見える感じです。手振れ補正が効くと片側に影が出ることもあるかもしれません。しかし、 「換算20mmF4」の超広角レンズとしてフルフレームで使える場合もありそうです。「4:3」に2mmずつ左右を切り取れば成立するのかも…

 新しく出る「HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR」の、広角端のファインダー内での見え方では、仰俯角を付けても縦線があまり倒れません。使い易い超広角なのかもしれません。マウント部の形状を見てみましたが、以前の「TAMRON」OEMの機種とは違って、PENTAXの純正マウント金具を使っていました。これなら防塵・防滴を損なうことはありません。これだけ色々と作り直させているのですから、数の出る他社マウントの自社ブランドより高価になるのはやむをえないことでしょう。しかし、これのフード・システムは「smc PENTAX-FA★ 28-70mmF2.8 AL」のフード・コンセプトのパクリであることは明白…

 「K-1」は、合焦すると音の外にフレーミング線などの表示が赤く光るのです。これはかなりいい感じです。音や表示は設定で消せるので、合焦を表示しなくすることも出来る…

 「K-1」のグリップは、「K-3」などより全高が増えた分の多くを使って長くしているので、小指が余りません。これならそのためのバッテリーグリップは不要でしょう。持ちやすいカメラです。

 要望として、このバッテリーグリップの三脚座がオフセットしていることの解消の件と、望遠レンズの三脚座にアルカスタイルプレートを設ける件を話しました。雑音の一つとして聞き置かれたようです。

 セミナーの中でも使用した写真家に言われていましたが、暗所でのAFは強そうです。明暗の強い会場で暗所に向けても敏感に合焦します。ファインダーの見渡しも抵抗感が無く自然な感じで、あながち倍率だけで律せることではないと実感…

 カットモデルや部品として取り出されているペンタブリズムを見比べると、APS-Cとは桁違いに大きいことを実感します。増えた重さの多くを使っているのを納得します。あの三角屋根の下は空隙ほぼ皆無…

 

 夜の「PENTAXミーティング」の中で、俗称「5656」のお蔵入りになったプロトタイプを見せていました。がらんどうの光学系を活用して伸縮式にし、後部は外せて「アイピース」を取り付けると天体望遠鏡になるというコンセプトだったようです。しかし、格納の伸縮時に空気が出入りすることで埃を鏡胴内に取り込むのが問題で採用されなかったとのことです。組み立て式の「ボーグ」はもっと簡単な光学系で、清掃も容易なので埃対策が成立しているのかも…

 このことから、鏡胴が大きく伸び縮みする高倍率ズームは埃を盛大に吸い込むのだろうなと心配になります。その意味でも消耗品…その点、鏡胴が伸縮しない「D FA☆70-200mmF2.8」などの「4グループ式ズーム」が優れているのかもしれません。高級品はこれに限る…

 この「5656」は、近接性能は見切った遠距離番長とのことです。社名を伏せた他社の「500mmF4」との撮り比べ画像を見せていましたが、その解像感の違いはまさに歯牙にも掛けないという違いでした。出自が星を点で見せる天体望遠鏡の光学系という面目躍如です。しかし、カワセミなど近めにいる小鳥を大きく切り取りたい人には、それほどの画にはならないのかも…

 「K-1」は発売後これまでの機種よりファームアップを頻繁に行うつもりだそうです。ユーザーの雑音を聞き分けて、それに可能な限り対応したいとのことです。セミナーで田中氏がしつこく言うと公言している「4:3」などの「クロップ」の種類を増やすという件も実現しそうな雰囲気です。田中氏の言うように、左右を2mmずつ狭める「4:3」なら、ケラレの影響を少なくできるDAレンズもありそう…新規設置の「スマートファンクション」や「透過型液晶表示」ならハードの方は実現に困らないだろうし…

戦利品…

 

 「K-1」では5軸手振れ補正が実現して5段分の補正が可能となりました。この恩恵が受けられるレンズは「KAFマウント」以降のものとのことです。それより前の製品は、焦点距離を手入力することで上下シフト補正を除く3軸補正が可能とのことです。このチルト・スイング補正と回転補正の3軸が出来れば、マクロ撮影以外はほとんど支障なく強力に補正できるとのことです。特にレンズ内補正式では逆立ちしても補正出来ない回転ブレ、これはシャッター押しで発生しやすいのですが、これを補正できるのは大きなアドバンテージです。手持ちマクロをする人は「KAFマウント」のものにすべきということ…

 リコーが開発した人肌補正も導入していますが、これは2段階あって、色味だけを健康的な色に補正するものと、それに加えて毛穴など肌の粒状感も目立たなくするものとがあるそうです。昔、富士フィルムのコマーシャルで、そうでない人はそれなりに…というフレーズがあったと思いますが、これは当てはまらなくできそうです。後者の例示画像を見る限りでは、「K-1」購入資金捻出の大きな手段ともな.る向きもありそう…

 

2016/3/12

 少し冷え込んでいますが晴れている朝です。今日の午後は西新宿に出撃…

 

2016/3/11

 5年前のこの日の午後は、勤務先の事務所でテレビの画面に釘付けになっていました。公共交通は途絶し、深夜家からの迎えの車から見た帰宅者の行列の鬼気迫る様子も思い出される…

 

 先週末に大阪で行われたPENTAXミーティングの様子が昨日の「デジカメWatch」に載っています。そこで行われたクイズの設問の一つで「K-1に取り付けて、手ぶれ補正機構「SR」が効くPENTAX純正レンズは、生産終了品・現行品あわせて183種類である」というのがあったそうです。この設問の肝は 「純正レンズ」なのか、それとも「PENTAX銘レンズ」なのかで結果は分かれそうです。前者だとしたら、マウントアダプターK併用のTAKUMAR銘レンズも含まれますから、「種類」の定義を問われることになりそうです。当時は同じ名称でも仕様の異なるものは数知れずですから…いずれにしても、突っ込みどころが多くて、あまり良い設問ではないと言えるでしょう。定義次第で「183」という数が妥当なのかどうかも大いに怪しい…

 また、同会でお蔵入り開発品のことも取り上げて、「smc PENTAX-M FLEXI」なるレンズが2本あったことも紹介されたようです。亭主の調べの中では、これはミニズームとでもいうべき存在で、名称焦点距離を中心として前後に画角が少し変えられるものだったようです。当時の定義通りのズームではなく、バリフォーカルだったのではないかと思われますが…そんな中途半端なものに需要があるはずはないので、お蔵入りが正しい選択なり…

 

 亭主の使用説明書データコレクションを漁ったついでに、フイルムカメラ時代のファインダー倍率を確認したのですが、軒並み0.8以上はあるのです。「ME super」の0.95倍というのが最も高いようで、高倍率だと引き合いに出される「LX」は0.9倍です。「SP」も0.89倍で、これは55mmレンズなら等倍と公称しています。AFカメラ時代も「Z-1p」と「MZ-3」が0.8倍、それらと比較すると「K-1」の0.7倍は少し寂しい気がします。亭主の最初の新品購入機種「MZ-7」が0.7倍なのは何かの因縁か…

 

 ことのついでにお蔵入りしている「MZ-7」を引っ張り出してきてファインダー倍率0.7倍の見え具合を50mmレンズで確認したところ、「K-3」が「O-ME53」を付けるとほとんど等倍なのに比べて随分と小さく見えます。やはり寂しい…これは70mmレンズでほぼ等倍に見えるから、自然に使うためにはそれ以上の焦点距離のレンズがいいのかも…

 

2016/3/10

 ここ数日鼻の具合がよくありません。鼻の奥から喉にかけて炎症を感じています。日中のクシャミや夜中の咳などで、風邪なのか花粉なのか、いずれとも判然としない…

 

 世の中、小姑は多いと見えて、通報があったのかPENTAX HISTORY中の「MZ-7」および「MZ-M」のあらは直してあります。まさか小姑とは亭主のことじゃないだろうな…

 小姑のあら探しついでに言うと、「MZ-7」の少し後に、名称と仕様を変更した後継入門機があったはずなのですが、載っていません。肝心なその名称は亭主の記憶からも抜け落ちています。実際に手に取ったことは無いので、印象は限りなく薄い…

 ちなみに、亭主が新品で購入した最初のPENTAXのフィルムカメラは「MZ-7」です。これは初体験のAFカメラでもあります。発売寸前までいったらしい試作デジタル一眼レフ「K-1」の金型等を用いた「MZ-S」を経て、最後は最終製造ロットの「LX」ですが…

 なお、亭主の使用説明書データコレクションを漁ると、その中に上記忘却の機種のものがありました。それは「MZ-L」です。最上機種「MZ-S」に対比するものとして設けた名称らしい…たしか、ほかに「MZ-60」というのもあったはずです。製造者からも忘れ去られた悲しい存在か…

 さらにあら探しを重ねると、漏れている機種は外に幾つもありました。この歴史は全品網羅ではないということで、とりあえずは矛を収めるべし…

 

2016/3/9

 まだ降り出していないものの、雲の厚い朝です。今日の日食は絶対に見られない…

 

 3月4日付けでPENTAXのサイトにその歴史が掲載されました。そのうち、「MZ-7」の画像が「MZ-5」になっています。単純なミスだと思いますが、担当者の見直し不足…

 小姑のあら探しはこれくらいにして、製品の歴史をこのように知らしめることは、アイデンティティの確立のためには有効でしょう。ユーザーにとっては愛着も湧きます。PENTAXは前所有者の不見識から至宝ともいうべきカメラ博物館を廃止しました。極めて残念なことです。サイト上にしてもこのように過去の製品を未来のユーザーに示すのは、その会社の価値を高めるものです。ぜひこれは充実してもらいたいものです。カメラ本体だけでなく、レンズやアクセサリーについても取り上げてくれると嬉しい…

 あら探しをもう一つ、「MZ-M」が画像も記事もブランクです。それくらい影の薄い存在だったのかも…

 

2016/3/8

 昨日の雨による湿気が残って霧の濃い朝です。気温は高め…

 

 CP+2016での講演会の様子を写した映像がユーチューブにあるのを知り、それを見た結果「K-1」についての不明点や疑問点の多くが分かりました。

 その一つとして、クロップはDA以外のどのレンズでも可能で、望遠トリミングが気軽にできるということです。モニター上で200mmが瞬時に300mm相当の画角に出来るというのは便利そう…

 田中氏の話では、「HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited」はフードを引っ込めればケラレないものの、無限遠で四隅の減光と画質劣化が目立つとのことです。しかし、1.5メートル以内の近接では優秀になるとのこと…やはりマクロ設計をしているせいかも…これは亭主のピント板での実証結果とも符合するものです。

 

2016/3/7

 朝から雨です。時折強くなります。暖かいので桜の蕾が膨らみそう…

 

2016/3/6

 暖かさが増した朝です。雲が多めなので雨が心配…

 昨日大阪で行われたPENTAXミーティングでは、参加者に対して東京新宿での開催が終わるまでは内容を公表しないようにとの口止めがされたようです。景品のあるクイズのためでしょうか。さて、その内容は…

 

2016/3/5

 晴れている朝ですが、薄雲が一面に広がったような春らしい感じです。夕方ぐらいからは崩れてくるのかも…

 一週間後の新宿でのPENTAXミーティングは午後5時半受付開始ですから、その前に開かれている「K-1体感&トークライブ」は、二回行われるうちの後半の方を目指して行こうと考えています。講師の田中氏の話はいつも面白いので、今回も期待…

 

2016/3/4

 雛祭りも済んで、春が進みます。朝の冷え込みはともかくとして、日中の暖かさが加わります。これで花粉が飛ばなければね…

 

 3月12日夜のファンミーティングは、通知メールを印刷して持参することになりました。それはそうですよね。受付で百人もの口頭申告では混乱の元だもの…

 

2016/3/1

 いよいよ花粉の脅威に晒される時期となりました。外出にマスクは必需品…

 APS-C用である所蔵DAレンズたちの来るべきフルサイズ「K-1」での使用可能性を知るべく、オートベローズMを利用した自作ピント板装置の更なる精度向上 改善を画策して、それを以て検証したところ、ケラレの点では、亭主所持のDA11本の中ではズームの4本とDA14mmおよびDA21mmが不合格と決定しました。他の35mmから300mmまでの単焦点5本はケラレません。

 しかし、「DA 35mmF2.8 Macro Limited」はケラレないものの、無限遠時に周辺部減光が目に見えて顕著です。それが接写時にはほとんど目立たなくなるのは、「Macro」という設計ゆえなのかもしれません。なお、格納式フードを引き出すとケラレます。

 さらに、「HD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AW」を併用しての状態も検証しましたが、「smc PENTAX-DA★ 50-135mmF2.8 ED [IF]SDM」は本当にギリギリで、手振れ補正で 撮像素子が動いたときなどケラレることもありえます。当然四隅の画質は全く期待できません。ケラレでは「smc PENTAX-DA★ 50-135mmF2.8 ED [IF]SDM」の方が僅かに余裕があります。 何と「smc PENTAX-DA 14mmF2.8 ED[IF]」もギリギリです。これらは実機で検証するしかなさそうです。

 魚眼ズームの「smc PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5 ED[IF]」は案外余裕で使えそうです。1段分暗くなるのでAFの方が多少心配ですが、明るいところならおそらく大丈夫…

 今日はこの自作ピント装置に写る像を各レンズごとにマクロ撮影しようと考えています。肉眼での検証より分かりやすいかもしれません。ピント板周囲の遮光が必要ですが、なんとかせねば…

 

2016/2/29

 予報より早くなった雨です。その分早く上がりそう…今日は通院…

 

 「K-1」のための廉価版標準ズームとして発売される「HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR」ですが、そのレンズ構成図を見ると、「smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6 ED AL[IF]DC WR」と非常に似ていることが分かります。

 

 

 両者とも3グループ式ズームで11群構成であり、1群目から7群目まではさすがに曲率は異なりますがよく似た断面形状です。8群目と9群目が後者は単玉、前者が凹凸2枚ずつの貼り合わせになっているだけで、10群目と11群目は 径が大きく違うもののとても似た形状です。これにより、光学設計の思想・手法が同一なのだと推定できます。

 後者は亭主も所蔵していますが、これは昔の基準なら「ズームレンズ」ではなく、ズームするとピントがずれる「バリフォーカルレンズ」です。機敏なAFですからストレスなく使えるので、MF時代だったら非難轟々ものです。このことから、前者もおそらくはその傾向かと…

 また、フィルターサイズが62mmで同一あり、鏡胴構造にしてもピント環がズーム環の後方にある特異な配置やDCであることなど類似点が多くなっています。このことから、両者を設計したのは同一の設計者または設計チームであることが強く推定できます。

 これだけ似ているのにズーム比が倍も異なるのは、前者がフルサイズ用のイメージサークルを確保するためだと考えられます。また、前者の広角側が28mmなのは後者のそれの1.53倍ということで、 これはAPS-Cのフルサイズへの換算比と同等ですから、他社の同等品の例のように24mmからでないのは納得の結果…

 

2016/2/28

 晴れですが朝焼けしているので、天気が変わる前兆かも…明日は通院…

 DA☆標準ズームやDA☆望遠ズームが「HD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AW」を併用することによって「小二元」ズームとして曲がりなりにも使えそうだとなると、フルサイズ用を新規購入するモチベーションが下がります。画質云々を語るだけの技量には遠く及ばない亭主としては、ケラレずに写ればいいのよという心境です。1段ぐらい暗くなっても、飛び切りの高感度になるので誤差の範囲ですしね…

 そうなると、フルサイズ対応のAF超広角レンズを持っていなかったため「D FA15-30mmF2.8」を調達するつもりでしたが、その物欲もかなり萎みます。超広角はとにかく難しく、大自然を背景とした集合写真ぐらいにしか使えていなかったので…

 でも、背面液晶がチルトすることで、一脚を使用すればカメラを相当高位置に置けそうなので、広い建物の中などで、柱などの垂直線を倒さずに超広角撮影することが容易になりそうです。ケーブルスイッチを使う局面が増えそう…

 当面は超広角の使い方を勉強して、「D FA15-30mmF2.8」はそれからのことにしようかなどと弱気が支配…何しろ200Kではね…

 また、亭主は「F魚眼ズーム」を持っているのであまり需要は無いのですが、「DA魚眼ズーム」も「HD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AW」が救うかもしれません。このあまり用途が無かった贅沢品も、ここへ来て寵児になりそう…

 発売が待ち遠しいので、例によってマウントアダプターKの格納場所を兼ねる特製マウントキャップに加工して準備…

 

2016/2/27

 相当に冷え込んでいる朝です。久しぶりに晴れる週末…

 昨日はCP+で「K-1」を触ってきたのですが、DAレンズの広角系はケラレることを確認できました。

 ところで、ネット上にある情報では、「HD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AW」はクロップしないと使えない分類になっています。しかし、亭主が自作のピント板でイメージサークルの状態を確認した限りでは、単体ではケラレる広角系やズームレンズでも、ほとんどがケラレなくなります。ズームは望遠側の一部にケラレるものもありそうですが、広角側なら大丈夫です。

 しかし、「smc PENTAX-DA★ 300oF4 ED [IF] SDM」は何故かイメージサークルが縮小して厳しい状態になります。これは後群に凹レンズ系を置く「テレフォト」の光学系なので、更に後ろに凹レンズ系を追加することでその現象が起きるのかもしれません。このためにクロップ必要の範疇に入れられたのかもしれません。

 広角系の場合は「レトロフォーカス」なので後群は凸レンズ系であり、それの後ろに凹レンズ系を加えると光束が拡散してイメージサークルが拡大するのでしょう。「smc PENTAX-DA 14mmF2.8 ED[IF]」は、単体では大きくケラレますが、それを1.4倍した 「換算20mmF4」の交換レンズとしてフルフレームで使えるかもしれません。このスペックなら十分立派な超広角レンズです。

 また、単体ではクロップ必至のズームレンズも、F値が小さいものならイメージサークルが広がることで使えるようになるかもしれません。「smc PENTAX-DA★ 16-50mmF2.8 ED AL[IF]SDM」は「換算22.5-70mmF4」の標準ズームとして生まれ変わります。「smc PENTAX-DA★ 50-135mmF2.8 ED [IF]SDM」なら「換算70-190mmF4」の望遠ズームです。

 しかし、「smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6 ED AL[IF]DC WR」のようにF値の大きいものは、換算F値が大きくなりすぎて ファインダーが暗くなり、使い難いかもしれません。「換算25-190mmF5-8」ということになります。

 このようにしたとしても、画質が許容可能な範囲内に収まるのかは人それぞれの許容度に依るでしょうし、実際にどの程度の光量減少を伴うのかは使ってみなければ断言は出来ません。 それでも、ますますレンズ遊びの幅が広がる…

 

 「K-1」を開発するにあたってはミラーレスも検討したとのことです。しかし、ユーザー資産尊重の社是がKマウント順守の方向となっての成果のようです。しかし、ミラーレスを採用したとしても、過去のKマウントレンズ群を生かす道はあります。特にフルサイズではなくAPS-Cならば面白いことにできそうです。

 それは、ミラーレスにするのにあたって、新たにフランジバックを大きく短縮したマウント規格を創設するのです。その上で、その規格のレンズ群を順次構築して行くのですが、既存のレンズ群のためにAFや絞り連動のマウントアダプターを付加するのです。そして、このマウントアダプターはDAレンズのための「素通し」のものの外に、FAレンズ等のための「1/1.5倍レデューサー」を組み込んだものを提供するのです。これならAPS-CでもFAレンズ等 が本来画角で使え、しかもF値が1段分明るくなるというおまけもあります。別の光学系を付加するので画質に変化は避けられないでしょうが、膨大に残る既存レンズ資産家の遊び心を刺激すること請け合い…

 

 DAレンズをフルフレームで使う場合、純正のフードでケラレるかどうかという問題があります。フルフレームで使えると公言しているDA☆200とDA☆300については両方とも同じものを使用しているので、後者は必ず使えるはずです。前者が問題となりますが、おそらく使えるでしょう。花形を採用していない時点で余裕があるのは明白です。200mmの画角というのは8.1度ですから、それがケラレるためには恐ろしく長いものになります。きっと無問題だし、もしケラレるならその部分に切れ込みを入れれば良いだけ…

 絞れば使えると言っている標準系35mmから70mmのDAですが、これらの純正フードでのケラレが微妙です。特に内蔵や特殊形状のものがどうなのかが気になるところです。しかし、もし支障が出るようなら、これも自力で改造するのが資産家の義務です。鑢を持ち出せは 済むことですし、そのための工作時間もほんの僅かです。それをPENTAXに期待するのは甘え過ぎだし、商品化など採算度外視でないと…

 

 色々と気になることがあって、DA☆200にフードを付けて試しましたが、それが画面四隅に影が出来るという意味では、ケラレることはありません。ただし、絞った状態になる可能性は排除できません。実機で検証するしかなさそうです。

 「HD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AW」と「smc PENTAX-DA★ 300oF4 ED [IF] SDM」の組み合わせもギリギリセーフとなりそうです。そのため、このAFリヤコンバーターは使い道が急に増えそうです。DA魚眼ズームにも使えるかも…

 四角い窓が開いている「smc PENTAX-DA 21mmF3.2 AL Limited」のフードも、それ自体が画面に影を作ることはありません。イメージサークルが不足で四隅が欠けるだけです。このレンズは後玉が干渉して「HD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AW」が使えないことになっていますから、試さない方がいいかも…

 

2016/2/26

 80年前は大雪だった今日ですが、今年は晴れ…

 今日はCP+に行きます。3月12日の夜の新宿ミーティングも当選通知が来ました。両会場で900人の申し込みだったとのことです。オリジナルグッズ抽選会はマニアッククイズなるものに変更とのことで、上位者にご褒美とのこと…

 

 CP+に行ってきました。えらく混んで、すごい人混みでした。PENTAXのカメラを見せると黒い布製トートバックを貰えます。「Q7」を見せて今日の頒布品である「目玉マーク入り」をGET!!

 また、アンケート記入でステッカーも貰いました。AOCOマークの台形ステッカーをおでこに貼ったカメラが増えそう…

 K-1のタッチ&トライは長蛇の列です。亭主は開場すぐだったので10分程度待ちでしたが、列の後ろは120分待ちの立て札が…

 持った感じは自然で、重さは感じません。バッテリーグリップ無しでも指が余らず、なかなか良い感じでした。

 DALimi21とDA14を付けてもらいましたが、いずれも四隅がケラレます。特にDA14は正方形にトリミングしても四隅が欠けます。クロップでの使用以外には無さそう…DA21はフルで写して後でトリミングする余地が結構あります。実質24mm程度には使えるかも…

 DAレンズの自動クロップは、レンズ内のメモリーから読みだしたレンズ情報で行うとのことです。そのため、サードパーティのAPS-Cレンズだと自動クロップはしないようです。そこで聞き忘れたのですが、どんなレンズでも強制的にクロップ可能なのかです。恐らく可能なのだと思います。それでないと、サードパーティ製APS-Cは全滅ですから…

 強制クロップが可能だとすると、FA等の望遠レンズでトリミング撮影が可能になります。それにより実質画角が狭くなるので、これはこれで便利に使える機能かも…

 

 他のメーカーに興味は無いので素通りしましたが、撮影用品のメーカーはざっと眺めました。特に雲台を見回したのですが、一社目に止まったものがあります。それは「Markins」で、自由雲台を出品していたのですが、国際標準であるアルカスタイルのクランプで、パノラマ台を付けたクランプのモデルがあります。

 また、自由雲台をカメラ雲台的に使えるアタッチメントを別売していて、これを併用するとビデオ雲台的に使えるという優れものです。これを組み合わせればほぼ万能と言えます。

 クランプ部は六角穴ボルトで外すことが出来て、パノラマクランプと普通のクランプを付け替えることも容易な仕組みになっています。メンテナンスの点でも、これは優れた機構です。亭主の使っている「ベルボン」はこれを接着剤で固定しているため、外すのは非常に困難です。

 ネット直販をしていますから、入手も容易です。ボールの固定も確実なので、お勧めの品です。大小がありますが、35mm一眼レフ以下なら小で十分…

 

2016/2/25

 昨夜は雪になったところもあったようです。この辺りでは積もっていませんが…

 このところ巨大漁場は「8枚玉タクマー」の魚影が非常に濃くなっています。多くが価値を知らなそうなリサイクル業者の放流なのでどれも程度は今一だし、出し値も手間賃程度なのですが、それを漁る方はプロの漁師も加わって大賑わいの様相…

 中には「6桁T期型」もあったりします。亭主は絞り環の細い「T期型」はβ版と推定しているのですが、こんなに頻繁に出現すると、商品として販売されたものかもしれないとも思い始めています。1961年当時は、少し大きな町には必ずあったカメラ店が唯一の販売網であり、全国のそれに対する商習慣の実態を知らないので、そこに配った見本品としても、そんなに大量に配ったのだろうかと心配になる…

 もし商品として販売されたとすると、「SP」が発売される前のハイエンド機である「SV」のセットレンズとしての販売が考えられます。しかし、そのような記録は未発見なので、これも妄想の域ですが…

 

 午後にはCP+の情報が入ってくることでしょう。明日は天気が良さそうなので、朝から出撃…

 

2016/2/24

 曇天でえらく底冷えがします。春は光のみ…

 いよいよCP+2016が明日午後と迫りました。でも、中古市は金曜からなのでそれも見てみたくて、明後日に行くつもり…

 「K-1」の調達資金拠出許可が大蔵大臣から出たので、いつでも予約できます。しかし、CP+と3月12日・13日に行われる新宿でのイベントを見てからにするつもり…

 折り畳めない一本丸レールの黒地ビス止め式ネームプレート「BELLOWSCOPE」が届きました。装着痕がまったく無い品で、デッドストックと思われます。この形式は亭主初見なのですが、多少の汚れはある簡易な形式の外箱には\4,500と印刷された紙片が貼ってあります。最終型の「BELLOWS UNIT」は\4,000でしたから、その後値下げになったようです。インフレの時代だったのにね…

 クランプ・ダイヤルの表記が薄緑色ですから、「S2」の時代のものでしょう。これが折り畳めない一本丸レールの最初の製品だと思われます。しかし、箱表記と中身表記が違うのは何故なんだろう…

 

2016/2/23

 昨日は2の三つ並ぶ日ということで、「猫の日」および「忍者の日」だったそうです。あほらし…

 

 一本丸レールにおける製品表記の「BELLOWSCOPE」と「BELLOWS UNIT」の使い分けの謎がますます分からなくなりました。時系列で使い分けたのか、販売仕向け先で区別したのか、納得できる答えが得られていません。外箱の表記と中身の表記が異なるなんて、それでもよかったのか…

 

 「K-3U」の世界限定500台Silverが出ました。メーカー直販のみです。「K-1」が出るこの時期、買わない…

 

2016/2/22

 我が家の複合印刷機「EP-802」がノズル不調となったので引退させ、急遽後継機「EP-808」を調達しました。使用インクが変わっていて、在庫が無駄に…しかし、幅が6cmも狭くなっているのには驚きです。

 

 8枚玉タクマー考古学と並んで亭主のいま一方の道楽である「BELLOWS」考古学ですが、新種の発掘が出来ました。黒地ビス止め式ネームプレートで、表記は「BELLOWSCOPE」ですが折り畳めない 一本丸レールで、駆動ダイヤルは径が大きくなっている赤字であるものの、クランプダイヤルの表記は緑色というものです。それらからすると、これが折り畳めない一本丸レールの最も初期のものかもしれません。

 また、これまで見たことのない意匠の元箱には「Bellows unit」と表記されています。何しろ小林精機製作所のOEM機は変異が多く、その全容はいまだ霧の中…

 

2016/2/21

 昨日の後半は春の嵐で、久しぶりに降水量が多く、植物には良いことになりました。今朝も少し暖かい…

 「PENTAX K-1」を入手すれば、これまでほとんど使えていなかったレンズ群が日の目を見そうです。APS-Cではトリミング状態で実力を発揮できていなかった標準から広角系のレンズたちが、その本来の性能や個性を発揮しそうです。

 亭主の所蔵品の中では、「Super-Multi-Coated Fish-eye TAKUMAR 1:4/17」や「Super-Multi-Coated TAKUMAR 1:4.5/20」は、APS-C機で使うことはほとんど無かったのです。前者魚眼は周辺部をトリミングされた状態では、持ち味である歪みが台無しですし、後者にしても、換算30mm程度では超広角ではありません。亭主手持ちの超広角「smc PENTAX-DA 14mmF2.8 ED[IF]」を上回る大画角を発揮するのは、フルサイズカメラにおいてしかありません。また、フィルム時代には常用広角であったものの、これまで中途半端な画角であった「28mm」も、立派に広々とした広角レンズとして役に立ちそうです。

 そのほかに広角系としては、フルAEが可能なものとして「smc PENTAX-A 1:2.8 24o 」があります。これはフルサイズカメラなら超広角の入り口という焦点距離ですが、これまでのAPS-Cでは換算36mmの準広角で、出番がほとんど無かったのです。MFながらフルAEが可能な「Aレンズ」ですから、使い易い存在になりそう…

 同じ「Aレンズ」に「smc PENTAX-A 1:1.2 50o」もあります。これは歴代PENTAXの中で最も明るいレンズですから、その絞り開放の近接画像がいかなるものかを味わう楽しみもあります。

 また、フィルム時代は広角または準広角から準望遠までをカバーする標準ズームだった品々も、本来の位置づけに戻れます。中でも特に「smc PENTAX-FA★ 28-70mmF2.8 AL」は楽しみの最右翼です。パワーズームの使用も継承されたのは欣快至極…

 ズームの中には「smc PENTAX-F FISH-EYE Zoom 17-28mmF3.5-4.5」もあります。これも対角180度魚眼としての本来に戻れますから、常用になりそうな予感も…

 ポートレート焦点距離である85mmは、これまで望遠となっていたのですが、これも本来の役割に戻りそうです。フィルム時代は現像焼付するまでボケ具合の確認が出来ずに使い難かった変わり玉「smc PENTAX-F Soft 85mmF2.8」が、その確認が容易なデジタルでその役割に戻れるのか、興味津々…

 

 某サイトにあった画像で確認できたのですが、「PENTAX K-1」用のバッテリーグリップは、やはり三脚ネジ位置がこれまでのものと同じくオフセットしています。これは非常に使い難いものです。これまで亭主は、アルカスタイルプレートの長いものを装着してこの問題点を解決していました。これは他のクイック装置では使えない手ですから、改善してもらいたい点です。

 

 「PENTAX K-1」はDAレンズを取り付けると自動でクロップするとのことです。その見分けはレンズ内のROMを参照して行うのでしょうか。マウントに機械的な違いは無いので、そうとしか思えません。社外品のAPS-Cレンズがあるのかどうか知らないのですが、あるとしたら、それらも対象になるのか心配に…

 クロップは自動ではなく、手動選択にしてもらいたかったと思います。それならDA以外の望遠系旧レンズのときにクロップ出来たりして便利だったかも…

 

2016/2/19

 雨水ですが屋根に霜置く冷え込んだ朝です。でも、日中は晩春に近い暖かさになるらしい…

 「PENTAX K-1」が正式発表されて一晩経ちました。その間、ネット上には喜びの声が飛び交っています。PENTAXもこのカメラを開発するコンセプトを「資産家」向けに絞っているようです。販促もまずはその線で行っています。これは立ち上がりとしては正しい方法でしょう。「資産家」は遅速はあっても入手の方向に向かうでしょうし、そうさせるだけの魅力が盛り込まれている製品と見ました。

 D FAズームレンズ1本と合わせると、500Kほどを用意せねばなりません。これが頭痛の種…

 ところで、「資産」の量では、亭主:雌山としては、並ではないと自認しています。質はそれほどではないのですが…

 

2016/2/18

 寒い晴れ空の朝ですが、午後には少し崩れる予報…

 噂では、今日「PENTAX K-1」が発表されるとのことです。その噂では、ファインダー倍率がフィルム時代のMF普及機に遠く及ばないとのことで、少し残念です。背面液晶は特殊な支持方法で色々な方向に傾けられるようですが、一脚等を用いた超広角レンズ水平撮影に便利な下向きがどの程度出来るかも興味のある点です。マクロ撮影に便利なウエストレベルは可能とのことですが、その逆はどの程度なのでしょうか…まあ、30度も出来れば実用になるのかも…

 4本のアームとその先端のスライドするボールでの支持方法から推察すると、背面液晶と本体との連絡は無線なのかもしれません。Wi-Fi内蔵とのことですから、そのほうが合理的かも…さて、その中身や如何に…

 

 ファインダー倍率について、ネット上にある解説にどうも嘘があるようです。APS-Cとフルサイズとでの換算倍率なるものが提示されていますが、倍率というのはあくまで実視とファインダー上での見えの大きさ比較なので、「倍率」は見える大きさをそのまま表しています。ここに換算する余地は無いはずです。比較のために換算する必要があるのは、その見える範囲における焦点距離です。それは倍率の計算がどちらも50mmF1.4レンズにおいての数値となっているからで、ファインダー内で同じ大きさに見えても、見える範囲はAPS-Cはフルサイズの1/1.5ということです。

 つまり、同じレンズを使った場合、フルサイズが広い範囲が見えるのに対して、APS-Cは狭くなるということです。大きく見える、小さく見えるというのはありません。倍率どおりの見え方です。したがって0.95の「K-3」より0.7の「K-1」は、像自体は小さく見えます。これ、常識…

 換算比較が必要な場合とは、ファインダー内での同一画角における像倍率ということでしょう。これなら換算0.63の「K-3」より0.7の「K-1」の方が像は大きくなります。この定義が抜けると変なことになります。

 そもそもファインダー倍率の多寡が問題となるのは、標準より広角の画角においてです。これはファインダー内で像の大きさが実視よりも小さくなりますから、倍率がより高いほうが見やすいということになります。実視より像が大きくなる望遠側ではあまり問題になりません。

 

 いよいよ噂どおりの内容で正式発表されました。大手量販店価格でポイントを引くと250Kです。これも噂どおり…

 軍艦部右上の電灯マークボタンの用途が分からなかったのですが、機体各所に設けられたLED照明用と判明しました。暗い中で使う前提の機能で、暗所撮影に強い、また、星取りに強いという意思表示なるべし…

 クロップせずに完璧に使えるDAレンズは☆200と☆300、そして560だけとのことです。ズームは全滅で、35mm以上も絞れば使えるとアナウンスしています。絞り解放だと四隅の光量落ちが社内基準を満たさないのでしょう。実用上は無問題かと…

 また、AFリアコンバーターはアウトとしています。確かに、☆300に付けるとイメージサークルが縮小するので、さもありなん…

 クロップ時はファインダー内に枠が出る方式です。視野率100%ですから、四隅のケラレ状況を目視可能なので、FFにして写しておいて、後でトリミングすることも有りかと…

 

 販促キャンペーンで、5月末までに本体以外に対象ズームも買うと、ストロボかバッテリーグリップが貰えるとのことです。15-30を手に入れるつもりなので、バッテリーグリップは注文しないことに…

 今度のバッテリーグリップも、きっと三脚ネジ位置はオフセットしているのでしょうね。長いアルカスタイルプレートの併用が必須かも…

 販売開始前に購入宣言すると、特製アクセサリーシューカバーも貰えます。宣言だけならだれでも出来る…気合いだ…

 

2016/2/17

 曇り空で開けた朝ですが、急速に晴れてきて快晴に…

 噂では「HD PENTAX-D FA 15-30mm F2.8 ED SDM WR」はOEM製造元の自社ブランド品より相当に高価(実売200K程度らしい)となるようです。外装やMF機構を変更しているものの、ピント環の回転方向が「キヤノン」用と同じままなど、使い難そうなのに高価すぎるのは納得しかねる…

 しかし、ピント環の回転方向はヘリコイド溝の方向によって決まります。これを逆転させるのは新たな金型を必要とするので、更にコストがかかります。販売予測数量的に、そこまで積み上げるのは困難だったのかも…

 なお、OEM製造元「TAMRON」の自社ブランド製品は、「PENTAX・ニコン」方式のピント環回転方向のものもあるのに、この超広角ズームは「キヤノン」方式です。同社の多くの機種が「キヤノン」方式なのは、元機種の販売動向に左右されざるを得ないサードパーティゆえのことかも…

 

 新製品「PENTAX K-1」は歴代「AUTO BELLOWS」を縦位置で使えるのかが気になります。「K10D」では使えたものの、「K-7」から「K-3」までは縦位置には出来なかったので、その配慮がされているのかが問題です。「*ist D」は横位置でも使えず、気短亭主は「AUTO BELLOWS」の改造で対応してきましたから、この配慮がされていると嬉しいのですが、リーク写真では望み薄…

 

 フォーマットが大きくなると、スライドコピアを使用してのフイルムからの複写がより便利になりそうです。レンズも50mmが使えるようになるので、使い勝手が良くなりそう…

 

 新宿等でのファンの集いの申し込みアンケートの必須項目として、PENTAXのダメなところを書かせています。回答に苦慮しましたが、ダメだなどと思っている者が長年ファンでいるはずがないので、これぞ愚問中の愚問なり…

 

2016/2/16

 昨日の朝とは打って変わって、屋根に霜置く冷え込みです。空は快晴…

 今年の「CP+ 2016」はひたすら「PENTAX K-1」が楽しみです。3月中旬にはPENTAXが新宿でファンの集いを開くので、その頃発売されるのでしょう。標準ズームは所蔵の「smc PENTAX FA☆ 28-70mm F2.8 AL」で間に合わせるとして、広角ズームは同時に調達せねばなるまいて…

 その広角ズーム、亭主所蔵の魚眼ズーム「smc PENTAX-F FISH-EYE Zoom 17-28mmF3.5-4.5」より焦点距離が短いというのはどんなのかと興味津々…

 新宿でのファンの集いには申し込みをしたものの、おそらく抽選になるのでしょう。定員100名程度ではね…

 

2016/2/15

 朝は昨日の暖かさを引きずっていますが、午後には気温が下がるようです。雲が多くて雨も降りそう…

 「PENTAX K-1」上梓と同時に出ると噂されている「HD PENTAX-D FA 15-30mm F2.8 ED SDM WR」ですが、TamronのOEMとの噂です。それは「2グループ式ズーム」なのですが、鏡胴構造が昔の「smc PENTAX FA☆ 28-70mm F2.8 AL」と同じような原理のフードとなっています。つまり、望遠側で短くなることを利用して鏡胴基部に連結してフードを取り付け、可動するレンズ群は固定のフードの中を前後するという仕組みです。広角側で伸びることを利用して必要な覆い角を変化させる原理で、極めて合理的なものです。これは「3グループ式ズーム」では出来ないことですが、広角の作りやすい「2グループ式ズーム」なので可能に…

 「2グループ式ズーム」といっても、後凸グループを更に分割していて、それを動かすことでインナーフォーカスを実現しています。

 既に上梓している「HD PENTAX-D FA 24-70mm F2.8 ED SDM WR」もTamronのOEMですから、大口径ズームは自社開発する体力が無いのでしょう。元々高倍率ズームは苦手だったようだし、その上、あの守銭奴保谷に食い散らされた技術陣では止む無しというところか…

 なお、Tamronはこの超広角ズームの使い方解説の中で、カメラに仰俯角を付けるなと薦めています。あくまでカメラは水平にしろと言っています。それは仰俯角を付けると垂直線が大きく倒れるという特性が顕著になるからです。そのため、建造物などを写す場合、超広角を生かした安定的な構図を得るためには、一脚を利用して高所にカメラを構え、レリーズにケーブルスイッチを用いることを提唱しています。そのフレーミングのために役立つのが背面液晶のチルトということです。「PENTAX K-1」はそれがかなり自由に動くようなので、マクロ撮影だけではなく撮影の幅が広がりそうです。

 もっとも、垂直線の無い被写体なら、仰俯角についてあまり気にする必要はありません。よりデフォルメ効果が得られる場合もありそうです。

 

2016/2/14

 昨夜から春一番が吹き荒れて、朝になって雨も強く降ってきました。今は季節外れに暖かいのですが、午後には寒冷前線が通過して急激に寒くなりそう…

 いよいよ「PENTAX K-1」のリーク情報が流れました。画像ではKマウント内に電子接点が追加されているような様子です。電磁絞り用とかの準備かもしれません。週明けには正式発表がありそう…

 「8枚玉タクマー」が漁場に出てくる頻度は結構多く、今も数点を見かけるのですが、新規発掘の「レンズシリアル番号帯」のものであることは非常に少なく、ほとんどが既に発掘済みの番号帯ばかりです。このことから、製造時に特定の番号帯だけを用いたという可能性が非常に高くなっています。でも、端から順に使わなかった理由が分かりません。番号が飛ぶ部分は輸出されて、国内漁場に出て来ないということも考えられます。当分楽しめそう…

 

2016/2/12

 夜明けには晴れていたものの、急速に雲が広がって来ました。体感温度は上がらなそう…

 「8枚玉タクマー」のレンズシリアル番号は謎の多い存在ですが、発掘記録を見直してみると、同一番号を期型の異なる複数の個体で使用している例を複数発見してしまいました。これは数年以上に渡って発見時に順次記録してきたものなので、亭主の誤記誤認の疑いを捨てきれないのですが、その重複しているのが期型の変わる過渡期のものであり、レンズシリアル番号記載位置やフォントの異なる「U期型」と「V期型」のものなので、「二個一」された結果ということはなさそうです。これは番号管理が杜撰だったことを示しているのかも…

 

2016/2/11

 紀元節は快晴です。晴れると日中は暖かい…

 8枚玉タクマーのレンズシリアル番号には謎が多くあります。そんな中に「103****」帯の謎があります。これは7桁レンズシリアル番号帯の最初のものですが、これに「T期型 C」と「U期型」が存在するのです。そこで、このたび亭主は「1032896」という個体を入手することになりました。外見では「T期型 C」の特徴を備えているので、手元に来るのが楽しみ…

 このところの巨大漁場では8枚玉タクマーを巡る漁師同士の競い合いが激しく、「4桁」になるのが珍しくないのですが、亭主はそれより相当安価で入手です。これくらいなら相場以下かも…

 

2016/2/7

 今朝は快晴です。そろそろ花粉の話題が上り始めます。半島北の山賊集団が火遊びの期間を前倒し告知しました。明日の旧暦元日を見据えてのことでしょうが、不快千番…

 

2016/2/5

 直下型地震がありました。いきなりドスンと上下動して、その数秒後に少しだけ横揺れしました。地下核実験かもしれん…被害は乱雑に積み重ねてあったメモ帳の山から1冊落下…

 

2016/2/4

 雲の多い朝です。庭の白梅はようやく咲き出しました。少しだけ寒さが緩んでいる…

 

   新調の背広受け取る今朝の春   雌山

 

 巨大漁場の「T期型 B」8枚玉タクマーを巡る漁師の張り合いはますます熱を帯びていて、とうとう4倍に近づいています。片やプロ級の漁師らしいので、そんな価格で水揚げ後の成算はあるのだろうか…フルサイズKマウントデジタル一眼レフカメラの上梓が近いとはいえ、これはSマウントなので多くの他マウントカメラでも同じように使える存在なのに、これはいったいどうしたことか、あな恐ろし…

 

2016/2/3

 寒は節分の今日までで、明日からは春です。でも、上空に寒気が来ているので降れば雪の恐れがあります。移動性高気圧に覆われるので晴れベースなのでしょうが、その後ろから来る低気圧が危ない…

 

   春隣言葉だけでも身の温き   雌山

 

 今年の6月上旬、部分的にでもすべての新幹線を乗り継ぎ、5日かけて日本を縦断回遊するツアーに参加することにしました。新規開業函館も鹿児島も未踏の地…

 確定申告の時期となりました。かろうじてながら今年も還付になるので、2月15日を待たずとも提出可能に…

 

2016/2/2

 天気が悪い日が多くなりました。春の近づく兆しでしょうが、寒波も重なると積雪に繋がりそうです。明日は節分・春隣…

 先月亭主が新規発掘したレンズシリアル番号「968***」帯の「T期型 B」8枚玉タクマーですが、今、巨大漁場に遊泳中で、これを多くの漁師が競っていて、驚きの値付けになっています。確かに希少ではあるのですが、8枚玉タクマーが過去にこんな値になったことは無いと思います。亭主が水揚げした値の3倍以上になるのは異常です。これまでは2倍程度が上限でした。欲しいのは分かるけど、熱くなりすぎると火傷するぞい…

 

2016/1/18

 この冬初めての積雪の朝です。雨に変わっているので、重く湿って路面は滑りやすい状況…

 

2016/1/14

 昨日から急に寒くなりました。氷の張る寒さは、やはり嫌なもの…

 PENTAXの35mmフルサイズデジタル一眼のテザーが更新されて、背面液晶の可動実態が見えます。また、「FA Limited」三姉妹の作例も掲示して、これらの所有者の抱く本来画角実現願望を唆しています。持ってる人は必ず買いたくなる…

 

2016/1/10

 正月も上旬は今日までですが、ずっと好天続きで過ごし易くなっています。今朝も冷え込みは少ない…

 8枚玉タクマーの漁場監視を年末年始の遊びにかまけてしばらく怠っていたのですが、今朝変なものを見つけました。「968***」というレンズシリアル番号の個体で、「T期型 B」の特徴を持っているのです。この「968***」という番号帯は未発見のもので、既発見のものは「967***」の次は「977***」に飛んでいて、しかもそれらは「T期型 C」なのです。レンズシリアル番号附番の謎が新たに出現ということです。まことに悩ましい…

 

2016/1/5

 今年の正月は暖かい日が続きます。昨日は散歩の途中でツツジの狂い咲きを見ました。暮れの寒さの後なので、桜も咲いてしまうかも…

 

2016/1/3

 今日から十四年目を始めます。容量の制約で、過去のものは、例によって別棟へ移しています。

 来年は、PENTAX初の35mmフルフレームデジタルカメラ発売が予告されています。それが当面の楽しみです。

 暮れから新年にかけて遊びで忙しく、更新が今日になってしまいました。アカン…

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