範馬刃牙 
第182話「友好条約」
 



ピクル編が一段落つきましたが、この先のプランがありません



そういう時、困った時は勇次郎の出番です


とりあえず勇次郎を出せば話が転がるあたり、流石の貫禄ですね

まぁ、出た瞬間パワーバランスが崩れたり主人公が三下眼になったりするのが難点ですが


と、言うワケで勇次郎のワガママに毎度毎度振り回されるアメリカから話が始まります



「(この日 ワシントンDC中心街デボンサークルブロックでは
老舗 セント・レナスホテルを中心に半径約七00米以内への一般市民の出入りは禁じられていた
大小89か所に及ぶ四ツ角には 警備員がもれなく配置されるという 異例の警備態勢)」
 


カーナビはズレるわ人払いが必要になるわ、存在するだけで迷惑っていうのもある意味絶対的強者の資質ですね


そしてホテル内では、勇次郎と某アメリカ大統領との会談が行われています

つまり、この警備は大統領を遠巻きに警護するためのものなのでしょうか?


でも、勇次郎が傍にいればテロリストがミサイルにまたがって突っ込んできても大丈夫だと思うんですけど


それともこの隔離体制は、勇次郎からアメリカ市民を守るためのものでしょうか?


もしテロリストとかに襲われたら、破壊されるのは半径七百メートルでは済まなそうですし



「W・H以外で警備を着けずに部屋に入るのは―――就任以来これが初めてになるよ
この地球上――おそらくは最もキケンな男が目の前にいるというのにね
逃げ出したい恐怖は現実 でありながら抑え難い高揚感と好奇心 これもまた事実だ」

「よく喋るな」
 



どうも勇次郎を目の前にしてペラペラ要らん事言うのは政治家の体質のようですね

いっそベッドの寝転がった方が楽なんじゃないかというほどくつろぎまくってる勇次郎の前ですっかり恐縮しています



「ソ・・・・・・ソーリー・・・・・・気を悪くしたのなら謝る
ただ・・・・・・大学時代からの憧れを前にする わたしの昂りも察して欲しい
何しろ第40代大統領ロナルド・リーガンから始まる「重大申し送り事項」
コードネームOrgeこと「Yujiro・Hanma」
この機密を知ったのは先週――シカゴからW・Hに戻ったその日だったのだ
理解してもらえるだろうか その日以来わたしの胸の内に――」

「HEYッ とっとと済ませな」
 


「ソーリー はしゃぎ過ぎた・・・
ビジネスを終わらせよう 10秒で終わる」




懲りずにペラペラと喋る大統領


正直、勇次郎が止めてくれて助かりますね

なんとなく全文載せてるんですけど、正直打つのがめんどくさいんで


しかし、勇次郎って大学生が噂してたりするんですね

「おい、昨日また勇次郎が暴れたんだってよ」「そんな事よりノート写させてくれよ

とかそんな会話してたりするんでしょうか?


ところで、勇次郎の名前って一部の人間しか知らないのではなかったでしたっけ?

いや、今更の話ですけど。勇次郎の名前って、マイナーなのかメジャーなのか分かり辛いですね


勇次郎に促されて、大統領は「仕事」を始めます



「宣誓ッ 我が米国合衆国国家は
戦士 範馬勇次郎氏とここに友好関係を結び
氏を尊重し氏における一切の生活を侵害することなく
この確約をいかなる事態が起ころうが遵守し
神の下 この確かなる友好条約を全うすることを誓う
2009年10月3日 合衆国大統領バラク・オズマ」
 


「楽にしな
毎期の儀式 手間なことだ」
 



どうやら、こうやって勇次郎に対して友好的な関係を作るのも大統領の仕事のようです

まぁ、ほとんどのしわ寄せはストライダムさんに行ってるわけですが


しかし、アメリカが勇次郎に干渉しなくても、

実際は勝手に基地に侵入したりしてくるので、つくづくただのポーズですよねこれ

態度だけは、アメリカは勇次郎に対して完全服従しているわけではない事をアピールしているというか


でもそう言えば、大統領任期最後の願いだっつって呼びつけてたアホもいましたし

勇次郎も、それなりに友好的な関係は作っているんでしょうか?


まぁ、あん時は勇次郎もマジギレしかけてましたけど


勇次郎は怖いわ、ゲバルに脅されるわ、オリバに居座られるわ、アメリカも中々苦労しているようです



「マスター ユージロー・ハンマ 一つだけ
わたしの個人的わがままを聞いてくれるだろうか」

「キサマ・・・・・・」
 


そんな苦労性の大統領。初対面で勇次郎にお願いマイメロディです


ギャンブルフィッシュではロシアンルーレットさせるわ

こっちでは勇次郎相手に初対面でワガママ言おうとしているわ、



なんでみんなこぞって大統領を殺しにかかってるのか知りませんが、



やっぱりアメリカ大統領たるものこれぐらいの胆力がなければいけないという事なのでしょうか?


ともかく、大統領が勇次郎にワガママを言うらしいです。はたして、どんなワガママを言うんでしょうか?

ボディガードを任せているガイアさんを呼びつけて助けてくれんか(はぁと)とか言うつもりでしょうか?(ねぇよ)



「石炭・・・・・・炭素に10万気圧の圧力を加えると
ダイヤモンドに変化するという現実
理屈では成り立つのだろうが――
この眼で見なければ到底 納得できるものではない
ミスターオーガよ 君の力ならどうだろう
核より強力と云われる君の――その握力なら!!!」
 



お願い:石炭を握ってダイアモンドを作ってくれ



ダイアモンドが炭素の塊だって知ったばっかの小学生かあんたは


まぁ、以前花山さんはビール瓶を握って縮めるというトンデモ技をやってましたが、

ここまでくるとただの錬金術です。そりゃエド兄さんも骨延長手術で背を伸ばすよ(しねぇよ)



「大層な支持率だそうだが――
そういうところだけは――ボッシュと大して変わらねぇ」
 



まぁ、これよりはマシだと思いますが


確かに頭の悪いお願いです。勇次郎も呆れます

でも、しっかりとそれを聞いてあげるあたり一応は友好関係にあるようです


私だったら、こんな事を初対面で言われたらできるできないにかかわらずおデコをはたきますが、


親馬鹿だったり独歩と飲み友達になったりと、なんだかんだでツンツンしつつも人のいい勇次郎


大きめの石炭を掴むと、そのまま握り潰してしまいました

果たして、手の中ではダイアモンドが完成しているのか!?


しかし勇次郎は握りしめた拳を開かず、そのまま中指の第二関節部分をテーブルに乗せます

そして拳を使ってガラスのテーブルを真っ二つに割ってしまいます



「(ガラスのテーブルが・・・・・・ッッ
まるでダイヤモンドでカットするように・・・・・・ッッ)」
 



で、ダイアモンドの方はどうなったの? と思っていると、


勇次郎は拳を握りしめたまま、どや顔で言い放ちます


「あいにく人工ダイヤだがな」

「ノン Yes、you could」
 



あんたは一休さんか



石炭でダイアを作れと言われて、石炭を握りしめながら俺の拳はダイアモンド

上手い事は上手い切り返しなんですが、流石に勇次郎でも石炭をダイアにするのは無理ということでしょうか


いや、実際無理なんですけど。ただ単純に圧力かければダイアになるものじゃありませんし


ただ、拳がダイアモンドなら独歩だってそんな感じですし、もっと勇次郎らしいパフォーマンスが欲しかったですね

ガラスのテーブルではなく、本物のダイアをカットするぐらいの無茶苦茶さが欲しかったところです


まぁ、大統領が納得してるみたいなのでそれでいいんでしょうけど

むしろ、あんな拳を目の前で握られ続ければそりゃ納得するしか無いでしょうけど


バキ君の妖術や詭弁は、実は勇次郎譲りなところがあるのかもしれません


ところで、もしバキ君が成長を続けたら、アメリカは彼にも友好条約を結ぶ必要が出てくるんでしょうか?


あの子も大統領誘拐したり、結構好き勝手に行動してますからね

欲が無さそうに見えて、思い立ったらかなりの無理を押し通そうとしてきますから

どうもアメリカの受難は範馬一族がいる限りまだまだ続きそうです


バキ君の「勇次郎への道」はこれからどこまで続くのか分かりませんが


……ピクル戦で隠れファザコンを自覚しましたし、ほんとにその道が打倒勇次郎に通じているのか疑惑が深まりました