範馬刃牙
第158話「矜持」

主人公の戦いが始まるだけあって、
今週はカラー扉絵から始まります。アオリには、




『さて、本当の雄の闘い 始めますかッッ!!!』 



と、微妙に納得のできないコメントが載っています


え? ひょっとして、これは克巳の闘いも「本当の雄の闘いじゃない」って言ってるの?





神心会が許しても僕が許さないよ? 



ある意味緊張感溢れる展開になってきましたが、

さてさてバキ君は今度こそ主人公らしい活躍を見せることができるのか!!?



「始まったばかりです」 


飲み会中だったじっちゃんと花山さんが駆け付けると、
そこには闘技場を見下ろす烈先生の姿がありました


わざわざ見張ったり連絡してくれたりしたんでしょうか?

初期のツンキャラぶりからは想像のできない気配りぶりですね


それとも、総集編で特集を組まれたことですし、



主演の外伝を作ってもらうために根回ししてるんでしょうか? 



花山さんも、烈先生にはヒットマンを送ってましたし

外伝主人公の座をかけて水面下で激しい抗争が繰り広げられてそうです


源王会との戦いが終わったら、


花山組VS蛇頭の抗争が始まるのか!!? 



うわ、個人的にそれすげぇ見てぇなオイ


そして外伝組が見下ろす先では、

恐龍紀最強の雄VS範馬刃牙の試合が行われていました



「オオッ ダウンしとるじゃないかッッ」

「凄まじい上段廻し蹴りでした
豊穣な――それでいて厳かで
いかにも刃牙さんらしい初弾です」
 



豊穣で厳かな蹴りってなんだろう……


私の中で「舌の上でシャッキリポンと踊る」に並ぶ意味不明な褒め言葉ですが、

多分、「屁のツッパリはいらんですよ」みたいに、


言葉の意味は分からんがとにかく凄い自信を感じるためのワードなのでしょう



そして豊穣キック(笑)を放ったバキ君は、

テーピングや脱衣を行って戦闘準備を始めます



「ピクルの食欲は―――満たされました
おそらく――刃牙さんは伝えるでしょう
「狩り」のため―――ではなく
食べるため―――ではなく
言うなれば――文化としての闘争い」
 





刃牙の闘争は文化



うん、CLANNADを人生と認める僕でもそれは無いよ(オイ)


ちょっと烈先生! 何言ってるんですか!!


今のは私的に、以前インタビューで石田純一が不倫は文化とか言い出した時の衝撃と同じでしたよ!!



「誇りを守るため―――・・・・・・
気位を守るために闘いを―――
刃牙さんなら伝えられるでしょう
優しく・・・そして――
これ以上はないくらいに――わかり易く・・・・・・ッッ」
 



まぁ、確かにそういう事なら、
バキ君は「誇りを守る戦い」を伝える第一人者かもしれませんね

烈先生の言ってる事もわかります


だってほら、見て下さいよこの倒れたピクルに追い打ちかけようとする時のバキ君の顔


なんていい笑顔でピクルに近づいていくんでしょうか!!



私だったら、反射的に蹴りが出ている笑顔です



医者から「あと1度蹴ったら二度と足が動かなくなるぞ!」とフラグ立てられてても、



全てを振り切って懇親の蹴りを放ってしまいそうな笑顔です 



ヨコヤと天真警視正と変装してた詐欺師の人が、

アシュラのように合体してもこの顔よりはムカつきません



今までみんながダメージすら与えられなかったピクルを、

全てと引き換えに皆が勝利を得ようとしていたピクルを相手に、


この余裕溢れる笑顔と上から目線!!

範馬にあらずんば格闘者にあらずとでも言いたげなこの余裕!!



まさになけなしのプライドを賭けずにはいられぬ程の敵です


(さっきから主人公に対する評価とは思えない文章が続いてる)


そして今まで圧勝を続けていたピクルが、
バキ君の駄目押しを喰らって再びダウン!
さらに、飛びあがっての下段蹴りのおまけもついてきます



「(殺るか――ッッ 殺やられるかッ
――ではないんだよ ピクル・・・
喰うか――喰われるかッ
――ではないんだよ ピクル・・・)」
 



徹底的な上から目線で下段蹴りを繰り返すバキ君


なんか対抗属性でも持ってるんですかこの人? 


なんかジャック兄さんを腕力で圧倒した相手に、
ただの腕力で押しきっているようにも見えるんですけど


リアルシャドーで特訓したら効率がいいのかもしれませんが、

これは流石に世の理不尽を感じざるを得ないパワーアップじゃないでしょうか?



「こッ こ・・・ッ 殺す気か・・・・・・ッッ」 


バキ君の猛攻に、思わずピクルの心配をしてしまうじっちゃん


まぁ、このままあっさりやられるようでは、


キャラクター的にピクルが死んでしまいますからね 



ちょっと向こうでは、にこやかな笑顔でアライJrが手まねきしてる段階です



そういえば、Jrは「殺す覚悟が無い」とか怒られてたので、


結局ピクルがどのような姿勢で戦いに臨んだとしても、



バキ君は上から目線で反論したんだと思います 



・・・・・・体育会系だと、たまにこういう先輩いるよね(遠い目)


そして這いずって逃げようとするピクルに、
真後ろからチョークスリーパーをかけてトドメをさしにかかります


ところでこれ、「ピクルが単に面喰って技を受けてるだけ」でなければ、

腕力が互角な勇次郎相手でもバキ君はチョーク決められることになりません?


まぁ、勇次郎は成長性A(超得意)なので、

バキ君がもしピクルに圧勝したら圧勝したで、
翌日にはピクルを片手で倒せるぐらいには強くなってるかもしれませんが


・・・・・・やっぱり問題になってるには、


「色々バキ君が超強く見えるようなイベントを連発してるけど、


勇次郎にはそれでも勝てないようなイメージがある



という読者側への刷り込みが、負の連鎖となっている感じですね



「(俺達がやることは殺し合いではないッッ
命の奪い合いまですることはないんだ・・・
そうまですることは――ないんだよ・・・・・・)」
 



ある意味、キャラとしての命は奪いまくってるバキ君ですが、

そもそもグラップラー時代からバキ君は、
こういう「活人拳サイド」の立ち位置だったので、

戦いを通じて絆を深める意味での「文化的な戦い」はお手の物でしょう


嫌な挑発したり常時上から目線だったり、

そういうやり方はグラップラー時代とは似ても似つきませんが、

良い意味でスポーツマンっぽい闘い方がバキ君の魅力でもあったので、

ここにきて、その主人公の本領を発揮してもらいたいものです。・・・いやいやホント切実に



「キッ キマっちまうぞこりゃあ」

「いや・・・それはない・・・ッッ」
 



一度闘ったからこそピクルの真価が分かるのか、

烈先生の確信通りに、ピクルは突如客席に向って猛ダッシュ!


さらに柵をジャンプ台に、最上段まで昇るとそこからさらに背面跳びを敢行!

バキ君を下にして地面に叩きつけようとする体勢を取る!

KOチャンスから一気に大逆転の形に持ち込まれたバキ君はどう対抗するのか!!?



「(なんだよ・・・ワカってるじゃんピクル・・・・・・
それでいいんだよ・・・・・・・・・
そんな程度でいいんだよ・・・・・・強さ比べなんて・・・・・・)」
 




なんでどこまでも上から目線なんでしょうか 



緊張感ってものがありませんが、
ピクルも一方的にやられるばかりじゃなさそうなので何よりです


来週はどうなるのか分かりませんが、



とりあえず場外乱闘で花山さんと烈先生が闘ってみたら面白いと思います 


(主人公の戦いに集中しろよ)