4日目

2002.12.31

■今日もいいお天気です
 きのうは、シカレーで朝から晩まで遊んで、疲れて
寝たはずなのですが、朝はどうも早朝に目がさめてし
まいます。旅先で(特に海外で)朝、気になるのは、
やはりその日のお天気です。せっかくの旅行で晴れと
雨では大違いです。窓のカーテンを開けてみると快晴
だったのでほっとしました。今日は、これも日本から
予約しておいたツアーですが「コスモスツアー」さん
の「チチェンイッツア」1日観光に出かける日です。
「チチェンイッツア」とは世界文化遺産に指定されて
いるマヤ文明時代の遺跡です。今回の旅行の中で最も
楽しみのひとつだったので、天候に恵まれてなにより
です。また、今日のツアーは日本人案内付きの日本語
ツアーなので冒険はないかも知れませんが安心といえ
ば安心です。ホテルロビーに8時15分と聞いていま
したので、少し前にロビーに降りていきました。
ロビーでは、様々なツアーバスが到着し案内人がメモ
を見ながら参加者のチェックをし、出発する様子が多
々見られます。中でも「チチェンイッツア」はやはり
人気らしく複数のツアーバスが迎えにきていました。
少したったとき、見ただけで私たちのツアーと分る車
がやってきました。ボディーの横に大きく「日本語ツ
アー」と赤で書かれていました。バスではなく11人
乗りのワゴンタイプの車でした。ホテルを出発しあと
何組かピックアップした後、「チチェンイッツア」に
向かいました。案内のKさんは日本人でドライバーの
Dさんはメキシコ人でした。ふたりとも陽気な人柄で
車内では道中「チチェンイッツア」のガイドをはじめ
メキシコの事などいろいろな話を聞かせていただきま
した。カンクンの街を離れ1時間くらいするとカンク
ンのキンタナ・ルー(Quintana Roo)州とユカタン
(Yukatan)州の州境に差しかかり、ここで小休をと
ったあと、また延々と殺風景な道を西へ進みました。
次に止まったのは、Valladolid (バヤドリ)という
ところで小さな町なのですが教会や商店など集まって
おり生活感のある場所でした。15分くらい下車して
周囲を少し見学したあと再び車にもどりました。
またしばらく走ったあと今度は、お土産物屋さんで停
車しました。ここでは30分くらいの休憩がありまし
た。土産物自体は、カラフルなメキシコの物産であま
り興味はなかったのですが、ここで売られる、素朴な
タコスが美味しいとの事でさっそく買って食べてみま
した。とうもろこしのトルティージャの上に挽き肉と
鳥肉、野菜等をのせサルサソースをかけて包んで食べ
るというごく普通のタコスなのですが、これが結構い
けました。1食1USドルまたは10ペソと格安なの
も驚きです。おまけにコロナビールまでいただき幸せ
な一時でした。
車にもどり今度は、20分くらいで目的地「チチェン
イッツア」にようやく到着しました。


■チチェンイッツア
 チチェンイッツアの駐車
場に到着したのは、お昼前
の11時45分でした。
すでに多くの車が駐車し
ており、入り口付近では賑
わいをみせていました。
 案内のKさんが窓口で全
員分のチケットを用意し、
入場したのは12時すぎで
した。ゲートを入ると全体
の縮小模型で観光する順序
の説明をうけました。
 西側にある入り口から
すぐ南側の細い道を南下し
旧チチェンエリアから回り
@ククルカンピラミッドの登頂チャレンジ、
そして、Dセノーテ、新チチェンエリア
と巡るようです。
(丸数字は右の地図と一致しています)
 ちょっと遅い昼食はその後、場所を移動
してとり、夕方、帰路に向かうとの事です。
 以下、回った順にご紹介いたします。

■高僧の墓M(オサリオ)
 ここからは身分の高い7体の死体が発見
されたそうです。更に地下には、大きな
空洞があり、聖地とされていたそうです。









■天文台N(カラコル)
 古代マヤの人たちはここから太陽や星の動きを見て
高度な天文学を学んだそうです。
建物の作りは天文学的に設定されれていました。
カラコルとは、建物上部(円柱型)につながる通路
がカタツムリに似ている事から「らせん状」の意味の
スペイン語がつけられています。


■教会O
 中央正面にはチャックの神様そして両側にマヤの
東西南北をつかさどる神様が描かれていました。

(このあと新チチェンエリアへ移動)

■ククルカンピラミッド@
 チチェンイッツアで最も有名な遺跡で、ククルカン
(蛇の神)ピラミッドです。別名、エル・カスティー
ジョ。その壮大かつ建造の美しさは目をみはるものが
あります。
 階段の1段が1日を表しており、春分の日と秋分の
日は、ククルカンが降臨するがごとく、日の影が階段
側面に映しだされるそうです。
 このピラミッドは自由に登る事ができ、ツアーでも
その時間が組み込まれていました。
 高さ24m、91段、勾配45度の階段は登りが
キツイだけでなく、降りるのが結構こわいものがあり
ます。転落事故も何度かあったとの事。中央にロープ
があって捕まりながら降りる人や後ろ向きに降りて来
る人がほとんどでした。


■セノーテD
 ツアーメンバー全員無事ピラミッド登頂を果した後
は、聖なる泉(セノーテ)に向かいました。
 ここは、当時、神への生け贄として生きた人間が投
げ込まれたそうである。なにやらうっそうとした木々
に囲まれ神秘的な雰囲気でした。


■戦士の神殿F
 千本柱とも呼ばれるこの神殿は戦士の彫り物がある
柱が無数に建てられています。
 階段上部には、生きた人間の心臓をのせたといわれ
るチャックモールの像がありました。


■球技場跡A
 新チチェンエリアの西の端に位置し、壁に取り付け
られた石のリングにボールを入れて競いあったらしい。
勝ったチームが神の生け贄になったとか。


■参考(マヤ文明)
 旧チチェン・イッツア・・・西暦 500年ごろ
 新チチェン・イッツア・・・西暦1000年ごろ


 チチェンイッツアも十分観光し、午後3時前に遅い昼食タイムとなりました。
チチェンイッツアから離れて車で5分くらのところにある食堂兼民芸品店街のような
ところでした。いつものよくあるバイキング形式でしたが、味はまあまあで、おかわ
りもしてしまいました。食事のあとは、また来た道をひたすらカンクンへ向かっての
ドライブとなりましたが、寝ていたせいか、いつのまにかホテルゾーンに入っており、
無事ホテルにたどりつきました。

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