5日目

2003. 1. 1

■ハッピーニューイヤー
 日本から15時間遅れのお正月をむかえました。
年末の紅白やテレビを見ていないせいかお正月という
雰囲気はほとんどありませんが2003年のスタート
です。ここカンクンではホテルを含め周囲はまったく
平日と変わらない様子です。
 今日は、船にのって離島にわたる予定です。カンク
ンで離島といえば、ダイビングで有名なコスメル島が
ありますが、今回は予約なしで手軽に個人で行ける
イスラムヘーレスを選びました。


■イスラ・ムヘーレス
 イスラムヘーレスは、カンクンの東側約4Kmに位
置し、ホテルゾーンからでも肉眼で見えています。
アクセス方法は、セントロやホテルゾーンのいくつか
ある港からフェリーや高速艇を利用して1時間以内で
到着するそうです。私たちは、ホテルから徒歩圏内の
港「プラヤリンダ」(Playa Linda)を選びました。
 出港予定時間は、事前情報で、9時ごろとなってい
ましたので、朝の散歩をかねて少し早目にホテルを出
ました。ぶらぶら30分くらい歩いて「プラヤリンダ」
に着いたのは、8時すぎでした。まだ人は、ほとんど
いなく、閑散として静かな雰囲気でした。売店が開い
たばかりでコーヒーのよい香りがしてきたので、静か
な港を眺めながらのモーニングコーヒータイムとなり
ました。このプラヤリンダからは定期便が1日数便出
ており料金も往復US$15とリーズナブルです。
 出港9時30分の定期便のチケット窓口が開くのを
待っていたのですが9時を回ってもいっこうに開きそ
うにもありません。うろうろしていたところ、
「garrafon」と書かれたツアー窓口を見つけました。
説明を聞いたところ、この「プラヤリンダ」から直行
でイスラムヘーレスの「ガラフォン国立公園」と
「ダウンタウン」(自由参加)に立ち寄る1日ツアー
との事です。国立公園にあるメイン施設(デッキ、
プール、ロッカー)を利用でき、ライフベストも無料
で借りられるとの事。料金はこれでUS$29。
なによりもガラフォンの国立公園に直行できるのが気
に入りこのツアーを購入しました。9時30分の出港
で帰りは、午後5時30分なのでちょうど1日遊ぶに
はいい感じです。


■出港
 いつもの事ながら定刻の9時30分を若干遅れて
ようやく、出港。プラヤリンダを離れ10分もすると
海の色が一変し、カリビアンブルーの透き通った本当
に美しい光景となります。天気もよく、ほとんどの人
達は、私たち同様、客室ではなく、デッキに出ていま
した。到着までの45分で、ツアーの説明をいろいろ
アナウンスされていましたが、皆あまり聞いていない
ようで景色を楽しんでいました。このツアーボートは、
ガラフォン国立公園に到着後、お昼くらいにイスラム
ヘーレスのダウンタウンへ出港し、またガラフォンに
もどってくるとの事ですが、私たちは、この国立公園
でのんびりすることにしました。カンクンへの帰路の
出港時間が、夕方5時30分というのだけ確認し、
あとは自由行動にしました。


■到着
 ほどなく、ガラフォン国立公園の棧橋が見えて来ま
した。海の色は、ますます透明度を増し、小魚が群れ
ているのもよく見えます。棧橋に付くと係員の誘導に
従って、メイン施設のロビーに案内され、国立公園の
説明と施設の利用方法について説明を受けました。
ロッカーの利用やライフベストは無料で、シュノーケ
ルセットは有料レンタルとの事。ともあれ、まずは、
ロッカーを借り、着替えを済ませて、ビーチに近い場
所のチェアーを確保。そしてライフベスト、シュノー
ケルを装備し、海に入ってみました。天気も良く透明
度も高いため海の底までよく見えます。魚を数匹発見
し、後を追いかけていくと棧橋の橋げたあたりにカラ
フルな小魚が集まっており、まるで水族館のようでし
た。しばらく泳いだせいか、また朝も早かったので
お腹が空きました。施設の2階はレストランフロアに
なっており、バイキング形式のランチを注文しました。
もちろんご当地「コロナビール」もです。意外と客も
少なく静かな雰囲気の中でカリブ海を目の前にしなが
ら食事ができ、この上ない贅沢です。はるばる日本か
らやってきて、本当に良かったと実感しました。


■ガラフォン国立公園
 カリビアン・ブルーの海を眺めながらいただく昼食
は絶品かつ本当にリゾート気分に浸ることができ大満
足でした。日本も多々すばらしいところがありますが、
地球の反対側で過ごす快適感は、海外旅行の醍醐味だ
と思います。時間の流れ、空気の質、臨場音すべてが
リラックスさせてくれます。
 ゆっくりと食事をすませた後は、少し散歩すること
にしました。このイスラムヘーレス、ガラフォン国立
公園は、昨年までリニューアル工事をしており整備さ
れたばかりでした。案内図によると、この施設から島
の南端にあるマヤ遺跡まで、遊歩道がつくられており
公園内、波打ちぎわを歩いて散策できるようになって
います。右手にカリブ海を眺めながら南へ歩いて(マ
ップでは右側に)行くと、人間ロープウェイのような
アトラクション(Zip Line)施設があり、それを越え
るとすぐに荒波に侵食された岩肌が左側にせまってき
ます。道はよく整備されており、歩きやすいので楽に
進めました。人の姿は、ほとんどなく、目に入るもの
はカリブ海の絶景と強い日差しに照らされた岩肌、聞
こえるものは波音だけです。ところどころで写真を撮
りながら、さらに進んで行くと岩場を渡る橋がかけら
れており、さらにその奥に行けるようになっているの
ですが、橋の入口にロープがはられ、通行止めとなっ
ていました。躊躇していると巡回している係員らしき
人が来て「行ってもいいよ」と言ってくれたので、
ロープをくぐり先に進みました。波打ちぎわなので、
たぶん波の荒い時は閉鎖になるのでしょうが、今は大
丈夫そうです。橋を過ぎるともう島の最南端(突端)
です。ここから少し階段を登ると少し平坦な広場にな
っており、マヤ遺跡がありました。また灯台もあり広
場もよく整備されていました。少し人口的な雰囲気も
しましたが観光施設なのでしかたないでしょう。イス
ラムヘーレスのダウンタウンとの車道もここまで伸び
ています。ほとんどの船はダウンタウン側の発着なの
で、ダウンタウンからレンタルゴルフカートでここま
で来るのも人気ら
しいです。でも、
ここからわざわざ
ダウンタウンへ行
きたいとは思う人
は少ないでしょう。
 広場の途中から
また元の遊歩道に
もどり引き返す事にしました。
 途中ところどころビューポイントにベンチが置いて
あったりして、そこでのんびりするのもいいかも知れ
ません。カリブ海を一人占めって感じになります。
 結局往復で1時間あまりの散歩になりました。
この後もシュノーケーリングを楽しんだり、チェアー
でのんびりしたりで、ようやく日が沈みかけました。
天気もよく、ちょうど南西側だったので、サンセット
まで楽しませていただきました。午後5時30分発の
ピックアップボートがやってくるのが見えたので帰り
支度をし、棧橋に向かいました。皆それぞれに1日を
過ごしたらしく日に焼けた顔で、楽しげに会話しなが
らボートを待っていました。ボートは、時間どおりに
到着し、ガラフォンの棧橋を離れるともうすっかり日
が暮れ、カンクンホテルゾーンの明かりがくっきりと
確認できました。
 イスラムヘーレスのガラフォンはのんびり派には、
絶対お勧めです。また行動派の方も1日はこうしたと
ころでのんびりするのもいいでしょう。ぜひ行ってみ
て下さい。


■ホテル到着
 ホテルにもどり少し休んだ後、夕食のためカンクン
ホテルゾーンの中心部、カラコル周辺に出かけました。
もうすっかり乗り慣れた周回バスです。ほとんど待つ
事もないので本当に助かります。今日は、屋台風のタ
コス屋さん「タコファクトリー」に行きました。
(参考までに右の写真は昼間撮影したものです)
パーティーセンターの通りに面しているので場所もす
ぐに分かりました。香ばしい匂いも漂ってきました。
活気があり庶民的な雰囲気の店です。テーブルにつく
とすぐに愛想のいい店員がやってきて、オーダーを受
けてくれます。とりあえず「XXビール」(エックス
が二つでドスエックス・ビールと呼びます。地元では
コロナビールより人気)とビーフタコスを注文。まも
なく、ビールそして、自家製のトルティージャと調理
したビーフが出て来ました。日焼けした後の冷たいビ
ールは最高でした。ジョッキで半分くらいは一気に飲
めました。また、地元でいただく庶民的なタコスも
うまい!また安い!。いくらでも食べれる感じです。
一気にたのまず、食べる分をお代わりするのがいいで
しょう。その方が出来たての熱々をいただけます。
タコスを満喫した後は、プラザカラコルのショッピン
グセンター内を少し回って、ホテルに戻りました。
 今日も充実した一日を過ごせました。



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