3日目

2002.12.30

■カンクン滞在初イベント
 きのうは、ホテルでの〜んびりの一日でした。
ここまでの長旅の疲れもとれ、今日は、予定どおり
カンクンから100kmくらい南下したところにある
海洋公園の「Xcaret」(シカレーと読みます)
にでかける事にしています。
 日本から、ホームページへ
アクセスし、ホテル送迎込み
の入場ツアーとドルフィンスイムを事前に予約済みで、
案内によるとこのグランカリベホテルへは8時に集合
となっていました。玄関ちかくのホテルロビーで若干
待ちましたがほぼ予定の時刻にバスが到着し、係員の
チェックを受けた後、バスに乗り込みました。
何軒かホテルを周回したあと、シカレーに直行かと思
いきや昨日朝食を食べたプラザカラコル近郊のシカレ
ー行きバス乗り場に到着。実は、ここでまた一般の客
をのせ、バス亭を9時定刻出発のバスとなるのでした。
ところが一般客の乗車に結構手間取り、カンクンを出
たのは、9時半ごろとなってしまいました。結構いい
加減です。ここから約1時間かけてシカレーに行く訳
ですが、ドルフィンの予約が11時であり、そのチェ
ックインは、10時と案内されていたので、間に合わ
ないと思い、係員に事情を説明すると、だいじょうぶ
問題ないとの返事。
シカレー直営のバスで、その係員が言ってるので安心していま
した・・・が、到着が10時30分になり、急ぎドルフィンの
チェックイン場に行き予約表を見せたところ、すでに11時の
チェックインは終了との事。やっぱり! さらに本日は私たち
の希望する1時間コースが完売で時間変更も無理との事。
遅れたのは「シカレーバス」で私たちの責任ではないと言い、
係員も大丈夫と言っていたと説明しても、空きがない以上どう
しようもないとそれだけ。
やはり、ここは異国であった。トラブルである。ただ、これで
あきらめてはここまで来た悔がないと思い。行きの係員を捜した
のですが周囲に見あたらず。・・・と、
私たちの係員ではなかったのですが、たしか、2台で
来たバスのもう一人の係員を発見。藁をもつかむ思い
で、ここまでの事情を説明したところ、ドルフィン
チェックインのチーフらしき女性に何事か言ってくれ
たらしい。(スペイン語で)
とりあえず、本日の予約をすべて再確認し、ようやく
午後3時のドルフィンスイムに空きを見つけ、そこに
登録をしていただいた。粘ったかいがあった。とんだ
災難だったが、ともあれ3時に予約がとれ、その場を
ようやく離れる事ができた。
 シカレーでは、川くだり(シュノーケリング)、
水族館、マヤ・ビレッジ、ラグーン等々遊びどころは
多種多用であるが、事前情報で「パパントラ・フライ
ヤーズ」をぜひ見たいと思っていたのでまず、そちら
のほうへ行ってみました。(拡大地図C)伝統パフォー
マンスとでも言うのでしょうか、民芸衣装をまとった
男衆が独特の音楽を奏でながら1本の木に登り、最後
は木に巻きつけたロープの遠心力で身体を逆さに回転
しながら降りて来るというアクロバットを披露してく
れます。たぶん昔から伝わる神聖な儀式だと思うので
すが、深い意味はよく分りません。とにかく情報どお
り見るに値するものでした。1日3回くらいしかやっ
ていないので、うまく時間を合わせても見たほうが良
いでしょう。
 「パパントラ・フライヤーズ」を見学の後は、日の
あるうちにというか、温かいうちにシカレーの名物
「川くだり」に挑戦することとしました。メキシコ・
カンクンといえども今は冬。30℃くらいにはなるの
ですが、やはり水に入るのは日中にしたいものです。
「川くだり」とは、シカレーでは、「underground and
mayan rivers」とあり、いわゆる地下水路をシュノ
ーケリングするものです。案内には、地下6m、全長
600mとあります。以前は2経路あったようですが、
現在は、いわゆる左側(海より)の川のみ使用されて
います。地下水路といっても、日のあたる場所もあり
けっこう変化のあるコースです。入水自体は無料なの
ですが、入り口付近 (拡大地図K) でシュノーケル
セットを9米ドルでレンタルし、ライフジャケットを
借りてから入水することになります。また着替えた服
や手荷物は、一旦、預かってもらえる仕組みになって
おり、到着出口付近まで搬送し、返却してくれるサー
ビスがあります。
 水に入ったときは「うっ冷たい寒い!」と思いまし
たが、肩までつかってみるとすぐに慣れ、シュノーケ
リングに夢中になってしまいました。
 ただ、さすが年末年始、カンクンといえども人の多
さは日本の観光地並、優雅に楽しんでばかりおられず、
前へ前へと前進せざるえない状況でした。もう少し空
いてれば良かったのですが、一番の混雑時間だったの
かも知れません。
ともあれ、1時間くらい楽しんでようやく出口にさし
かかりました。さすがに1時間も入水していると身体
もすっかり冷えたらしく、上がってしばらくはぶるぶ
る震えました。預けた手荷物は、到着しており、着替
えをして一息いれました。紆余曲折のあったドルフィ
ンスイムの時間は、午後3時だったので、少し散歩を
しつつ集合場所へと向かいました。
 ドルフィン関係のアトラクションは、ドルフィンに
触れる15分コース、ドルフィンが自分達の上をジャ
ンプしてくれる30分コース、そしてドルフィンが足
をおして人間ロケット(スーパーマンスタイル)にな
れる1時間コースの3コースあり、この1時間コース
は、午前11時と午後1時と3時の1日3回のみで、
一番人気があるコースとの事です。私たちは、この3
時のコースに変更とはなりましが、なんとかエントリ
ーできたのであとは楽しむだけです。ようやく時間が
きたらしく、係員が入り口で予約をチェックしたあと、
入り江につくられたドルフィン・アトラクション会場
(拡大地図A)を前にドルフィンの扱い方や諸注意な
どの説明を15分くらい聞かされました。グループは、
8人程度で2グループあり、グループ単位で行動する
ことになります。説明のあとライフジャケットを着て、
いよいよ入水です。会場には、けっこう見物客なんか
もいて少し恥ずかしい思いもありましたが、地球の裏
側、旅の恥はかきすて、誰も見てやいないなど思いつ
つ前の人のあとをついて入水しました。こちらの水も
結構冷たいですが、そんな事はいってられません。
我々のグループは、いきなりスーパーマン挑戦です。
水面に俯せになってスタンバイ。しばらくするといき
なり足の裏をドルフィンが鼻で勢いよく押してくれま
す。いっきにスピードが出て、前半身が浮き上がり手
を伸ばしてスーパーマンをやるわけです。ドルフィン
は2匹使っているのですが、足の開きが狭いと1匹の
みの押しとなってしまう事をあとで気がつきました。
1匹でも相当の力が出ますのでスーパーマンをやるパ
ワーには十分でした。このシーンは必ずビデオに撮影
してくれます。このあとは、ドルフィン1匹を使って
身体の特徴について丁寧に説明をしてくれます。そし
て、次は、横1列に並んだ私たちの上を2回ジャンプ
して飛び超えてくれます。こちらも結構迫力がありま
した。あとは、時間の許すかぎりドルフィンと一緒泳
ぐことができます。泳ぐというより入水している私た
ちの回りをぐるぐるたわむれてくれます。 もちろん
至近距離ですので、タッチすることも可能です。あっ
というまの1時間でしたが、堪能いたしました。小屋
へ戻るとすでに編集済みのビデオが上映されており、
その機敏さにはおどろきました。音楽もちゃんと入っ
て完成版になっています。皆テレビにかじりつきで自
分のスーパーマンシーンを見入っていました。
私もしっかり映っている事を確認し、ドルフィン会場
を後にしました。ビデオは30米ドルくらいだったと
思います。記念に買おうかとも思いましたが、その場
で2度くらいみたのでそれで十分でした。
ドルフィンが終わればすでに夕方の雰囲気で、シカレ
ーのもう一つビッグイベントである「シカレーナイト」
会場に向かう事にしました。混まないうちにいい場所
を確保するため、開演午後6時の1時間くらい前に行
っておこうと予定していました。会場に到着するとす
でに座席は少しずつ埋まりつつありましたが、予想ど
おり、まだなんとか前列の正面付近のいい席を確保す
る事ができました。会場は、シカレーの入り口すぐの
博物館、売店のあるメインビルから左側の道を10分
ほど行ったところにある屋根付きの劇場でステージの
周囲4方が雛壇の客席になっています。夕方になると
この道中も人が集まりだし、ナイトショー前のパフォ
ーマンスもあちこちで見られるようになり自然と盛り
上がってきます。夕方5時半もすぎると会場内では、
ろうそくが配られ一人一人着火すると幻想的な雰囲気
となり、ショーがスタートしました。
初めは民族儀式のような古典的な演技が少しあった後、
上手下手から選手が登場し、球技が始まりました。
最初はルールが良く分らなかったのですが、どうもボ
ールは手や足は使わず腰で蹴るようで、左右に設けら
れた石作りのリングの中にボールを通せば得点のよう
です。単純なルールなのですが、ボールを腰で蹴って
リングを通すという高等テクニックが必要で結構楽し
めました。そして、次も球技だったのですが、こちら
はビックリです。なんと本当の火のついたファイヤー
ボールをスティックでたたき相手のゴールを目指すの
です。選手はまだ小学生の高学年くらいでしょうか、
衣装も軽装で、はだしでプレイするのです。選手は手
加減せず、火の玉を相手めがけて打って来るので見て
いる方が火傷でもしないかとヒヤヒヤものです。これ
は見ものでした。日本では絶対見れないでしょう。昔、
マヤ人がやっていた球技を再現したものなのでしょう。
ナイトショーの後半は、もっぱら歌謡ショーでした。
歌に踊りにと次から次へと演目があり飽きることはあ
りません。有名な人気歌手やコメディアンも出ている
ようで相当盛り上がっていました。ショーは8時半に
終わりとなり、同時にカンクン行きのツアーバスの出
発となります。出口まで行くとすでにバスは到着して
おり係員の案内されるままバスに乗り込みシカレーを
後にしました。ホテルにもどるともう10時近くとな
り今日は1日ほんとうによく遊びました。












■4日目へ