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「見えない隣人」 小説・中国人犯罪 |
森田靖郎著(小学館) |
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迷宮の入り口か出口か……。禁断の小説へ。 |
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「正体は海亀(ハイコイ)だ」
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「出稼ぎ密航者にしろ犯罪者にしろ、“俺”に言わせれば故郷で卵を |
生むために命がけで海を越えてカネ稼ぎにやってくる海亀だ……」 |
「黄金を夢見た海亀が、ここで見るのは地獄だ。“俺”はそれを |
教えてやりたいまでさ」 |
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接見弁護人の“俺”が事件の現場に立つのは、たいてい捜査陣や |
マスコミによって踏み荒らされた後である。にもかかわらず |
「事件の根」は残されている場合が多い。山形県の警察史上稀に |
見る残虐な事件といわれた羽黒町母娘殺傷事件もそうだ。 |
その2年後に起こる窃盗事件が事件全解明へと導く。 |
「事件の根」はその後も生き続けて都内の中国人クラブへと“俺” |
を引き込んでいった。そこは犯罪の巣窟とも言うべき犯罪公司の |
アジトだった。
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野獣と化した中国人の犯罪公司。その背後で蠢くホントのワル、 |
“俺”はこいつが許せない。
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(定価1500円プラス消費税) |
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2004年9月発売 |