ヒメウスユキソウ 

中央アルプス 木曽駒が岳から空木岳あたり
に自生しており花茎の高さは4センチ〜10センチ
位しかなく日本のウスユキソウの仲間では
最も小さい。
             別名コマウスユキソウ

この花を見るために友人夫妻を案内した。
登山道にはまだ雪が沢山残っていた。

          03・07・15  宝剣岳登山道

苞葉は綿毛があり帯緑白色
低山に多い母種のウスユキソウとの
中間型で区別が付きにくい。
     別名 シロウマウスユキソウ

     05・08・20  白馬杓子岳 

ミネウスユキソウ

ホソバヒナウスユキソウ

ミヤマススユキソウの変種 上越谷川岳、尾瀬至仏山に特産する
花のつかない茎の葉が1〜2mmと非常に細い。
ミヤマウスユキソウより全体にきゃしゃな感じがする。やや時期が遅かったが沢山の花を見ることが出来た。
                      05.08.11 尾瀬・至仏山


日本のウスユキソウ属では 

エゾウスユキソウ(レブンウスユキソウ)  北海道 礼文島、や道内のニペソツ山 サハリン等
チシマウスユキソウ        南千島に分布しているらしい
オオヒラウスユキソウ       道南 大平山等
ハヤチネウスユキソウ      岩手県 早池峰山
ミヤマウスユキソウ(ヒナウスユキソウ)   東北地方 月山 鳥海山 朝日 飯豊等 
ミネウスユキソウ          岩手山 焼石岳 北アルプス北部 南アルプス 白山
ホソバヒナウスユキソウ      谷川岳 尾瀬至仏山
ヒメウスユキソウ(コマウスユキソウ)     木曽駒が岳
ウスユキソウ            本州を中心に北海道、四国、九州と広く分布

どの種類も高山の砂礫地帯(蛇紋岩、花崗岩地帯)、乾いた草原地帯で育っている。
ヨーロッパ・アルプスで見かけたエーデルワイスも高山の乾燥した草原や砂礫地帯が多かった。

ハヤチネウスユキソウ

苞葉に綿毛が密生して、
先は細長く尖っている。

花の故郷は岩手県の早池峰山が有名

 05・07・22 長野県麦草峠
           麦草野草園   

チシマウスユキソウ

苞葉に綿毛が密生して、
先がまるっこい。

2005・07・22 長野県麦草峠
           麦草野草園

苞葉の綿毛がほとんどなく
ヤマハハコと間違えるくらい特徴がない

2005・07・22 長野県麦草峠
           麦草野草園

エーデルワイス

うすゆきそう

うすゆきそうの仲間の最も目立つ特徴は、
頭花の下に星型に並んだ苞葉。 綿毛をかぶった
花びらのような感じで星型の花のようにみえるが

この2枚の写真のウスユキソウは綿毛がほとんどなく
高貴さがない

頭花の中心部に雄花、周りに雌花があるが
雌雄異株もある。

2005・07・07  長野県鉢伏山

エーデルワイス
スイス・ツェルマットから登山電車に乗り終点から
歩く事約1時間 
エーデルワイスの群生地にたどり着く
当時はデジカメを持っていなかったので
プリントより転写した
                   2002・07・18 

エーデルワイス
これは本場 
オーストリア・チロルハイキング中
牧草地で見つけた
                2004・07・09 

近所の花屋さんで購入したエーデルワイス(園芸種
                       2005・6・17

エゾウスユキソウ 

     箱根湿生花園 05年06/19

これは園芸物でエーデルワイスと書かれた表示板があった。   箱根湿生花園 05年06/19


ヨーロッパ・アルプスの象徴 『アルプスの星』 と言われる エーデルワイス
ウスユキソウ属の属名 Leontopodiumはギリシャ語のleon(ライオン)とpodium(足)
からなり、星型に開いた苞葉に囲まれた花の姿をライオンの足に見立てたもの。
ヨーロッパ・アルプスのエーデルワイスは1種しかない

  
うすゆきそう
日本にもその仲間達がいます。日本では生育している場所の名前が付いたり
生育地域で色々な名前が付いている。又、生育場所は高山の砂礫地帯や草原地帯
で育っている。

レブンウスユキソウ

03年6月  ガイド仕事で礼文島へ行った
野生種を見る事が出来たがまだ花が付いていなかった
これは麓の植物培養センターで撮影した

エゾウスユキソウの別名あり

草木の庵

中国 四川省 四姑娘山山麓にて     2007・07・06〜12

中国のエーデルワイス(ウスユキソウ)を見ることが出来た。 
チベットからこの四川省、雲南省 東部地方かけて
広範囲に何種類かのエーデルワイスが育っている。
ヨーロッパ・アルプスのエーデルワイスは有名だが中国系となると正式な
花名を調べるのがナカナカ難しい。  正解なのか疑わしい。

レオントポディウム・ストラケイ

苞葉に綿毛が密生して、先は細長く尖っている。
登山道には数多く群生していた。

四川省 日隆・海子溝  海抜≒3440m 

レオントポディウム・スミチアヌム

この花が疑わしいのだが スミチアヌムは中国東部
甘粛省、陝西省、内蒙古地方等に咲いている種類

ストラケイと違うのは苞葉の綿毛が更に密生して、先は
丸っこい。

四川省 巴朗山峠  海抜≒4300m付近

これが最もどれに属するのか分からない。
開花時期が過ぎて雨で綿毛が落ち始めたのか
こんな状態が満開なのか?
いくつかの株を見かけたが同じ状態だった。

日隆の西 夾金山(キョウキンザン)≒4100m

余談  四姑娘山の花を少々紹介しています。
お立ち寄りください