中国 厦門(アモイ)、安渓、上海

朝日サンツアーズ フォトクラブ

第一部 厦門  (客家・土楼の部)

厦門市は九龍江の河口に開けた港町、明代から貿易港として発展、南京条約後に
租界にもなった歴史がある。
今回は厦門の西約100k、2時間余に在る南靖県の山間に『客家ハッカ』と言われる人々が
住む建物、土楼の写真を撮影するために来た。
客家の人々は4〜12世紀頃北方から移住して来た漢民族の末裔であり、
この円楼 外壁は土で固められ厚さは1m近くあり内側は木造になっている。
入口は一箇所しかなく猛獣や、外敵からの進入を防ぐ為、要塞の様な形になっている。

土楼 其の2

土楼の入口

徳昌楼

この土楼はやや小さく3階建てである。
大きいのは5階建ても有るそうです。
一戸の家は一階のひさし分でバームクーヘンを
薄く切ったようになっている集合住宅で、
約30世帯があった。
一階が台所兼食堂、二階は居間兼寝室、
三階は居間か倉庫になっている。
各家には階段が無く中央にある階段を登り、
回廊を使って自室へ行く。
階段は4箇所あった。

二階回廊部分

一階の食堂兼台所 この家は綺麗な台所だ。
水場は家の前にある。
この家は階段脇にあったので窓があるが
多くの家は窓からの外敵の進入を防ぐ為
窓が無く薄暗い

二階 居間 何処の家も約10畳くらいの
広さで大体こんな風だった。

家の前で食事をする子供。田舎へ行くと
よく玄関前で立って食事をする人を見かける。
ひよこがおこぼれを頂戴しにやって来る。

三階回廊部より
天気 雨強し


裏山に登り雨にくすぶる土楼と棚田を見る。
直径70M位有り200年程経っているらしい。古いのは
500年物もあるらしい。

もう一つ土楼を見に行く。この土楼は角型で形態状、方楼と言い上の丸型は
円楼と区別する。円楼はこの方楼が変化した形と言われている。

方楼の正面と入口

方楼の内部  中庭にはニワトリが沢山
居るが、他の家畜類はこの土楼の外に
家畜小屋が建てられてそこで飼育されて
いる為、楼内は動物臭がない。、
人間の厠は住宅内には無く回廊の所々に
昔馴染みの桶がある。どうやってするのかは
不明。

回廊 ここも土楼の角々に階段が有り
住宅内には二階へ行く階段がない

一階 オバーチャンの台所  

これも台所 後で気が付いたが
何処の家にも風呂場がなっかた。
なんでも大鍋に湯を沸かして・・・
何処で風呂をするか聞き忘れた。

新婚さんの部屋  右は結婚式に来た人
祝儀を出さないと張り紙してもらえないかも
知れない。
この家族 左から おかーさん、オバーチャン、
新婚夫婦(息子)。オトーサンは恥ずかしがって
出てこなかった。オバチャーンは土楼に住み、
親子夫婦は隣の別棟に住んでいる。

囲炉裏部屋

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