2005年5月、小坂勝巳さんが掲示板に、モデルアート誌記事になったモノ1/48 Ｆ104の2005年現在の写真を投稿してくださいました。
このマルヨンは、モノグラムの出来の良いキットのほとんどストレート組みです。
細かなセンサー類やデリンカ・ストッパーなどを金属材で置き換え、あとは各ライト類に透明材を埋め込んだ程度。それと一部小ダクトのミステイクを修正してスジを彫り直した位かな。結構手抜きで作ってます。
・・・なつかしや、思えば今を去る遥かな昔（学生時代）に、ゼロ戦レッドさんの当時の西荻窪のアパートからくすねてきたキットでしたね。上部胴体パーツと一体成型の主翼（ぺらんぺらんの一枚モノ）の事後変形がひどくて、彼が匙を放り投げてしまっていたキットでした。それならばと引き取っては来たものの、確かパーツのフィットの悪さも手伝って、けっこう苦労した記憶がおぼろげに思い出されます。
実際に完成させたのはそれからさらに数年後の、確か２３〜２４歳頃の時じゃなかったかと思います。・・・なんとまあ、もう四半世紀も経つのですな。
こいつを完成させて西荻ナカマ（今は亡き？第２店）に持って行った時、一部にちょっと青味を加えた無塗装部分の色調について、故・池田さんから「Ｋちゃん、ベアメタルは決して青くはないんだよ。ボクは昔これの整備をやっていたから知ってるんだけどね。」との指摘があり、氏がかつて実機に携わっていたということをその時初めて知りました。つまり写真に見る青味は、あくまで青空の反射による青ということです。
いつしか自分も当時の師匠の年齢を上回るようになり、今となっては氏のことを思い出すよすがとなる、懐かしい完成品です。
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