18世紀オールド・テストーレ・チェロ「CARLO ANTONIO TESTORE」 ASK 鑑定書付


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18世紀オールド・テストーレ・チェロ「CARLO TESTORE」(4/4サイズ) ASK 鑑定書付

弦楽器の製作に関しては、古くからイタリアにおいて優れた楽器が多数生み出されてきた。イタリアのチェロ製作者では、
アントニオ・ストラディバリとドメニコ・モンタニャーナが双璧である。テストーレ・ファミリーの楽器はソロ、室内楽など
に使用されるチェロの銘器として知られている。この楽器も良く透り、驚くほどの音量を持っている得難い楽器である。
H. Seb Wakeの鑑定書によると、この楽器にはこれらのカルロ・アントニオ・テストーレの特徴がよく出ていると記載されている。
特にカルロ・アントニオ・テストーレのチェロは力強い音が出ることが魅力で、多くのソリストに使用されている。

イタリアのミラノには古くからの弦楽器製作者として、テストーレ家とグランチーノ家があり、ジョバンニ・グランチーノ(Giovanni Grancino , 1673-1726)の弟子のカルロ・ジュゼッペ・テストーレから息子のカルロ・アントニオ・テストーレ(Carlo Antonio Testore, 1693-1765) とパオロ・アントニオ・テストーレ(Paolo Antonio Testore, 1700-1767)が父の製作法を継承した。テストーレ家のスタイルはグランチーノ家と同様、1500年代後半から1600年代のクレモナ派のアマティやブレシア派のマッジーニやサロの影響も大きく受け、ミラノ派の始祖ジョバンニ・グランチーノの影響が色濃く残っている。木目のないシンプルな材料選択、裏板パフリングの省略(ナイフで印をつけてイミテーション)、塗り重ねる必要のない薄い色のニス、ペグボックス裏側の装飾の省略などの技法を駆使した。こらの特徴は、のちにテストーレ・ファミリーの作品の代名詞となった。カルロ・アントニオ・テストーレの楽器は、パフリングを省略している楽器がほとんどで、ペグボックスの裏側が平らであることが多い。

◇ ラベル:
Paulo Antonio Testore figlio maggiore
del fu Carlo Giuseppe in Contrada
lagrga al segno dell' Aquila, Milano 1740
◇鑑定書:H.Seb Wake, U.S.A., 1996年、H.Seb Wakeは英国生まれのチェリストで、米国で弦楽器製作者(弦楽器製作に関する多数の書籍で知られている。)、鑑定家。
http://www.violinmaking.com/interesting_facts.html
<鑑定書の内容>
This is to certify that I have today examined the; cello
Brought to me by Mr. Leo Hogendrop of Oceanside, California.
The instrument bears a label on the inside, visible through
The ‘F’ which reads;
Paulo Antonio Testori Figlo Maggiore
del fu Carlo Giuseppe in Contrada
Larga al fegno dell Auila 1743
It should be noted that this label appears to be an authentic label of ‘CARLO’ Antonio Testore, the older brother of ‘fioglo maggiore’ would indicate the older son of Carlo Giuseppe and that would be Carlo Antonio.
The cello shows evidence of considerable repair and restoration however, the Testori characteristics are present, including the lack of purfling, and it is my carefully considered opinion that this cello was made by Carlo Antonio Testore, c 1743.
                             H. Sarb. Wake October 8,1996

<日本語訳>
サイドのレオ・ホーゲンドロップ氏から預かったチェロを鑑定したことを証明する。
このチェロはカリフォルニア州オーシャンサイドのレオ・ホーゲンドロップ氏が私のもとに持ち込んだものである。

この楽器の内側の「F字穴」から見えるラベルが貼られており、こう書かれている:
Paulo Antonio Testori Figlo Maggiore
del fu Carlo Giuseppe in Contrada
Larga al fegno dell Auila 1743
このラベルは「CARLO」アントニオ・テストーレの本物のラベルとみられるが、'fioglo maggiore'の兄はカルロ・ジュゼッペの長男、つまりカルロ・アントニオであることを示している。
このチェロにはかなりの修理と修復の跡が見られるが、パーフリングの省略を含め、テストーレの特徴が現れており、このチェロが1743年頃にカルロ・アントニオ・テストーレによって製作されたものであることが、私の詳細の鑑定結果である。

                             H. Sarb. Wake 1996年10月8日
◇クロサワバイオリン本店(東京渋谷)に販売委託
◇試奏:クロサワバイオリン渋谷本店(東京都渋谷区渋谷1-16-9 KIビル 地下1階)
電話番号 03-5766-3431
◇問合わせは上記

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