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キリングフィールド
キリングフィールド



 ポルポト時代、カンボジア全土で多くの人々が殺され、 その死体はゴミのように大きく掘った穴に山積みに入れ られ、埋められた。それらはキリングフィールドと呼ば れたりしている。カンボジアの各地には多くのキリング フィールドが存在していて、この写真に写っているとこ ろは、それらの中でも首都プノンペンにも近く、供養を するためにちゃんとした塔を建てられていることから、 キリングフィールドというとここを指すことが多い。  塔の中に飾られている頭蓋骨の中には穴のあいたもの、 黒くなったもの、ひびの入ったものなどがあった。 穴は鈍器によってたたかれてあいたもの、黒くなったも のは焼かれて焦げたもの、そして剣などでさしたのか、 鋭い穴があいたものもあった。 沢山の骨が飾られていたが、これらがすべてではなく、 そのへんの地面を掘れば、まだまだ人骨はでてくるとい うことだった。しかし、これ以上ほっていてもきりがな いということで、現在では人骨を掘り出すのをやめてし まっているらしい。  昔掘られた穴の近くを下を向きながら歩いていたら、 あごの部分と思われる骨を私は発見した。それを見たこ とにより、この国の礎に悲しく、苦しい過去があること を改めて感じた。
 
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