>>>一枚の観光ポスター。そこからだって無限の旅に出ることはできる。

         
慌ただしい駅構内で貴方はいつも何をしていますか? 都会の電車の過密なダイヤでは、次の電車の出発時刻の掲示板をみたり、せいぜいキオスクで新聞やコーヒー 等を買ったり、スケジュールの確認や、今日のミーティングで何を発言しようかなど、多分そんなところでしょう。 そんなとき、ちょっと一本電車に乗り遅れる覚悟で、観光ポスターの世界に入り込みませんか? 幸いなことに、JRや航空会社また世界中の観光協会などは、高いクォリティーで、広いスペースに掲出 しているポスターが結構多いのです。(もちろん例外もありますが) 『そうだ、京都に行こう。』といって、すぐに京都に行ける人はそれで結構ですが、そんな時間も金もない人は 『そうだ、京都に行く夢を見よう。』で結構じゃないですか。 広告ポスターの制作側の意図は、旅へ夢の誘いであるから、慌ただしく混沌とした駅での観光ポスターは より美しく見えるもの。逃避の夢を売るものに対して、その場で逃避の夢を買ってあげる事は(もちろんタダで) 制作者に敬意を表すことに他ならない。(と思う) 一枚の観光ポスターから、無限の旅に出る。一番必要なのは切符でも旅行バックでもない。それは貴方の イマジネーション。出掛けるときは忘れずに。  
 
 
 
         
                           

>>>Good Morning TOKYO

         
最近、歳のせいか(といってもまだ38、ま、折り返しですか)体内時計の著しい狂いのせいか、朝が非常に早い。 以前は、東京の朝イコール徹夜明けという状態がほとんどだったので、意識はかなり朦朧としていた。 しかしここのところは、朝の5時6時などという時間が、頭の中が一日の中で最もクリアで、この時間帯に 仕事が最も進む、自分にとっては至福の時なのだ。 そんな早起きのせいで、今まで見えなかった東京の一部を垣間見ることができる。 まず、まわりのオフィスの徹夜組の多いこと。ここ数年、デザイン会社やマーケティング会社、パブリシング会社や アパレル関係の会社などが知らぬうちに乱立していた。『近所の会社とチームを組めばかなり大きなプロジェクト が組めるな』などと思いながらも、横のつながりは皆無。さすが大都会『東京』隣のことは一切干渉しない と言う暗黙のルールを皆さんしっかりお持ちで。 まあ、それはいいのだが、東京の朝の顔と言えば世間で悪評高いカラス様。 確かにここ渋谷などでは、日本野鳥の会が泣いて喜ぶほどカラスは多い。 夕方のテレビニュースなどを見ているとカラスが悪の権化のように扱われている。キャスターも 『行政の対応は遅れてますね』という納税者の味方的コメントで締めくくり、視聴者の共感を得る発言で締めくくる。 聡明な皆さんならお気づきだと思うが、本当にカラスが悪いのか。自然界には生存本能がどんな生物にも 備わっており、勿論カラスも例外に漏れず、その法則に従い生きているだけなのだ。 代々木公園や明治神宮、神宮外苑といった 人間が人工的に創ったねぐらを与え(ちなみに明治神宮後宝殿の際には、日本中の名木が植樹されたそうな) 飽食の末、壮大なゴミという名の餌を与え続けた結果、朝のカラスは立派に繁殖し晴れて東京の顔となったわけだ。 たぶん多くの人は、カラスの食べ散らかしたものや、その異様な数の多さに嫌悪感を抱いていると思う。(ネズミも同様) だが、もっと高い場所に視点を変えれば、通勤・通学ラッシュの人の多さに嫌悪する者だっているかもしれない。 テレビでおなじみの、東京駅丸の内出口も、見方によっては異様な光景に映る。 そこで図らずも早起きとなってしまった私から一言、 『日の出を見て、すべての生命の大切さを感じよう。時差通勤に協力しよう』  
 
 
 
         
         
         
         
         

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'01 1月>>>